JPH0542120A - 生体磁場計測装置 - Google Patents

生体磁場計測装置

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JPH0542120A
JPH0542120A JP3230883A JP23088391A JPH0542120A JP H0542120 A JPH0542120 A JP H0542120A JP 3230883 A JP3230883 A JP 3230883A JP 23088391 A JP23088391 A JP 23088391A JP H0542120 A JPH0542120 A JP H0542120A
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Shuji Fujimoto
修二 藤本
Yasushi Kondo
泰志 近藤
Hisashi Kado
久 賀戸
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CHODENDO SENSOR KENKYUSHO KK
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CHODENDO SENSOR KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体の種々の形状に合わせて生体磁場計測装
置を適応できるようにするとともに、精度の高い測定を
行い、生体の形状をも計測することができるようにする
ことを目的とする。 【構成】 スクイッドと磁束入力回路とからなる磁場検
出手段を複数個備え、生体から発生する磁場をリアルタ
イムで検出し画像化する装置において、磁場検出手段を
有する複数のデュワ5と、デュワ5の先端を生体の形状
に一致させるためにデュワ5を軸方向に移動する駆動手
段と、デュワの1次元的な位置を検出する変位計7とを
備え、デュワ5の先端が生体の種々の形状に適応できる
ような構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の医療用診断の資
料として、人体のどの部位であっても、人体から発生す
る磁場の強さを正確に測定することができる生体磁場計
測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複数個のグラジオメータ又はスク
イッド(超伝導量子干渉素子、マグネトメータともい
う)を有する生体磁場計測装置では、磁場検出部分を平
均的な人体の計測対象部位(頭部、胸部など)に対応す
るような形状となるようにデュワを成形し、そのデュワ
の内部にスクイッドを配置し、そのスクイッドを極低温
の液体ヘリュウムに浸して超伝導状態にし、磁場の計測
を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、計測対象者毎に測定対象部位の大きさや形状が
異なるので、生体磁場を正確に計測することが困難であ
る。即ち、例えば人体の頭部からの磁束を検出する場
合、各個人によって頭部の形状や大きさが異なるが、平
均的な頭部形状のデュワを用いると、検出しようとする
頭部の外形とデュワの形状との相違によって頭部表面と
磁束入力回路(ピックアップコイルとインプットコイル
からなる超伝導トランス)の距離が異なる。その結果、
平均的な頭部形状以外の頭部形状の人間の磁場を測定す
る場合においては、測定の精度が著しく低下する。さら
に、人間の胸部と頭部ではその形状が著しく異なるた
め、頭部用に設計された生体計測装置を胸部用に使用す
ることができない。また、スクイッド、熱シールドを極
低温冷凍機の冷却器に接触させて、熱伝達によって冷却
する場合には、冷却器とスクイッド、熱シールドの熱伝
達およびスクイッド、熱シールドの熱伝導の効率が低
く、スクイッド、熱シールドの温度が安定するまでに要
する冷却時間が長くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の生体磁場計測装
置は、スクイッドと磁束入力回路とからなる磁場検出手
段を複数個備え、生体から発生する磁場をリアルタイム
で検出し画像化する装置において、磁場検出手段を有す
る複数のデュワと、デュワの先端を生体の形状に一致さ
せるために、デュワを軸方向に移動する駆動手段と、デ
ュワの1次元的な位置を検出する変位計とを備え、生体
の種々の測定対象部位の形状に適応できるように構成し
たものである。
【0005】
【作用】本発明においては、複数のデュワの位置を変位
計によって計測しながら、駆動手段によって各デュワを
軸方向に沿って前後に移動させる。これによりデュワの
先端を生体の形状に一致させ、精度の高い磁場の測定が
可能となるとともに、生体の形状をも計測することが可
能である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施例の全体構成を
示す。1は図には示されていない高圧ガス供給装置から
供給されるヘリウムガスと水素ガスを含む3種以上のガ
スをそれぞれ個別に移送するための屈曲可能な第1の移
送管、2は第1の移送管1から移送されてきた上記3種
以上のガスをスクイッドと磁束入力回路が冷却されてい
る各デュワに分配するための分配器、3はデュワの保持
器、4はデュワにガスを供給するため分配器2から延在
しているフレキシブルで着脱可能である小径な第2の移
送管、5は内部のスクイッドを冷却するためのデュワ、
6はデュワ5の位置を軸方向に1次元的に変えることが
できる移動装置(例えば炭酸ガスピストンからなる)、
7はデュワ5の1次元的な位置を計測する変位計、8は
被測定物(人体の測定対象部位)との接触を検出するた
めデュワ5の先端に設けた接触センサ、9は被測定物、
例えば人の頭部で、移動装置6及び変位計7は各デュワ
5毎に設けてある。
【0007】前記した装置において、第1の移送管1か
ら供給される3種以上のガスは、分配器2によって第2
の移送管4を介して各デュワ5に供給される。各デュワ
5の内部において、ガスはジュールトムソン効果によっ
て極低温度にまで温度降下し、デュワ内部の熱シールド
とスクイッドおよび磁束入力回路を冷却して極低温度に
保持する。上記した装置全体は、地磁気などの外部磁気
ノイズを除去するために磁気シールドルームの内部に収
められていることが望ましい。
【0008】図4は本発明の生体磁場計測装置の制御シ
ステムのブロックダイヤグラムを示す。図4において、
デュワ位置制御装置62はデュワ5毎の接触センサ8及
び変位計7からの信号により、デュワ5の先端の位置及
びデュワ5の移動距離の情報を得て、コンピュータ61
にその情報を供給する。上記したコンピュータ61は、
被測定物の形状に合わせるように移動装置6を駆動し、
その結果、各デュワ5の先端部は常に被測定物の形状と
一致するように制御される。即ち、保持器3によって保
持されている複数のデュワ5は、移動装置6によりその
軸方向に1次元的に位置を変えることができ、また接触
センサ8からの情報により移動の終点を検知できるの
で、人体の測定対象となる部位の形状に合わせて全ての
ピックアップコイルが最も近接する位置にデュワ5を置
くことが可能になる。この結果、全てのスクイッド検出
器の感度を低下させることなく生体の磁場を計測するこ
とが可能になる。さらに、個々のデュワ5の1次元的な
位置は変位計7によって検知することができるので、こ
のデータをコンピュータ61に供給し、測定部位の形状
及び測定部位に対するスクイッドの相対的な位置を求め
ることができる。
【0009】一方、被測定物である生体から発生示す磁
場は磁束入力回路43によってスクイッド42に伝達さ
れ、上記スクイッド42はこの信号を電圧に変換する。
そして、スクイッド42は駆動回路(通常ではF.L.
L回路を用いる)63によって線形動作するように制御
される。上記した駆動回路63の出力である生体磁気デ
ータは時系列なデータとしてコンピュータ61に取り込
まれ、画像データとして表示される。
【0010】図5は図4で示された本発明の生体磁場計
測装置における生体磁気計測のためのフローチャートを
示す。図5において、新たに人体の被測定物を設定した
ときは、まず前記したデュワ5の位置をリセットする
(ステップ71)。次に、移動装置6は各デュワ5を人
体の被測定物の方向に移動させる(ステップ72)。そ
して、上記したデュワ5は、先端の接触センサ8が被測
定物を検出するまで徐々に移動することになる(ステッ
プ73)。上記した接触センサ8は、デュワ5の先端が
被測定物に接触又は近接したことを検出すると、移動装
置6がデュワ5の移動を停止し、デュワ5の位置の情報
が収集される(ステップ74)。しかし、センサ8が被
測定物に接触又は近接していなければ、ステップ52に
戻って接触又は近接していないデュワ5だけを移動させ
ることにより、被測定物に接触又は近接させるこの接触
センサ8の情報から被測定物の形状を計算することがで
きる(ステップ75)。人体の被測定物の形状がコンピ
ュータ61により計算して決定されたら、スクイッド4
2から得られた生体の磁場情報を収集し(ステップ7
6)、磁場源の磁場の強さを推定する(ステップ7
7)。上記のようにして求められた磁場の情報を画像情
報として表示する(ステップ78)。
【0011】図2は被測定物の形状が小さい場合に本発
明が適用される場合を示す。即ち、被測定物が小さい場
合は、被測定物9に近接できるデュワ5の数が少なくな
るので、図2に示すように1つおきにデュワ5を被測定
物に近接するように移動装置6を動作制御することによ
って、小さな被測定物の形状に合わせてデュワ5を配置
するのである。なお、デュワ5にヘリウムガスを供給す
る第2の移送管4は着脱可能であるので、デュワ5の数
を計測対象部位の大きさに対応するように増減すること
によって、被測定物の形状にデュワ5の先端を一致させ
ることもできる。
【0012】図3は、人体の計測対象部位として人体の
胸部10を測定するための本発明の第2の実施例を示す
ものである。図3において、デュワの保持器3の形状は
平面的に構成され、この保持器3に各デュワ5が移動可
能に配置されている。デュワ5の位置を人体の胸部の形
状に一致させることによって、人体の胸部の測定を行な
うことができる。もちろん、この保持器3の形状及びデ
ュワ5の位置設定や移動状態を種々変化させることによ
って、人体の種々の部位の測定をすることができるもの
である。
【0013】上記したデュワ5の内部の構成と作用につ
いて以下に説明する。図6は、磁場検出手段として1次
微分型のグラジオメータ(ボビンタイプ)で構成した磁
束入力回路とスクイッドとを冷却する場合のデュワ5の
構成の1つの実施例を示す。外部の高圧ガス供給装置か
ら供給される水素ガスとヘリウムガスとを含む3種以上
のガスが、第1の移送管1から分配器2を介して第2の
移送管4によりデュワ5の内部に供給される。
【0014】デュワ5の内部には、第1のガス回路1
1、第2のガス回路21、第3のガス回路31及び磁場
検出手段としての磁束計41を上から下に向かいその順
に設けてあり、第2のガス回路21、第3のガス回路3
1及び磁束計41だけがデュワ5の外部から作用する輻
射熱を遮断するための熱シールド51の内部に収納され
ている。
【0015】上記した第1のガス回路11は、円筒状の
第1のケース12の内部にフィン付きの第1の熱交換パ
イプ13を螺旋状に巻成した構成であって、第1の熱交
換パイプ13の下端には第1の膨張弁14を設けて、第
1のケース12の内部に開口させてある。
【0016】そして、前記した第2のガス回路21は、
第1のケース12より小径な円筒状の第2のケース22
の内部にフィン付きの第2の熱交換パイプ23を螺旋状
に巻成した構成で、第2の熱交換パイプ23の下端には
第2の膨張弁24を設けて、第2のケース22の内部に
開口させてある。上記した第2のケース22は、第1の
ガス回路11の第1のケース12の中心位置を縦方向に
延在して第1の熱交換パイプ13の内部に位置し、第1
のケース12の上端にまで達している。
【0017】さらに、前記した第3のガス回路31は、
前記した第1のガス回路11や第2のガス回路21と同
様であるが第2のケース22より小径な円筒状の第3の
ケース32の内部にフィン付きの第3の熱交換パイプ
(図示せず)を螺旋状に巻成した構成で、第3の熱交換
パイプの下端部分を第3のケース32の下端から突出さ
せて膨張弁33を設け、上記膨張弁33から流出管34
を下向きに設けるとともに、第3のケース32の下面に
流入管35を接続した構成である。上記した第3のケー
ス32は、第2のケース22、第1のケース12の中心
位置を縦方向に延在して第2の熱交換パイプ23、第1
の熱交換パイプ13の内部に位置し、第1のケース12
の上端にまで達している。
【0018】前記した磁場検出手段としての磁束計41
は、スクイッド42とグラジオメータにより構成した磁
束入力回路43とからなり、スクイッド42の信号線4
4は第3のケース32、第2のケース22及び第1のケ
ース12の外周を螺旋状に巻成してデュワ5の外部に延
在している。そして、磁束入力回路43には線が巻かれ
た心材の内部に流路45が形成してあり、この流路45
の一端に前記した第3のガス回路31の流出管34が接
続してあり、流路45の他端に前記した流入管35が接
続してある。
【0019】前記した熱シールド51は、円筒状の外層
52、中間層53、内層54を液密に、気密に接着重合
して一体状に構成したもので、中間層53には直径方向
に対向する様に2本の溝状の縦流路55、55を有し、
また下方に円周方向の溝状の横流路56を形成して上記
した両縦流路55の下端を連通し、上記した2本の縦流
路55と横流路56とによりガス流路57を構成する。
そして、両縦流路55の上端は、前記した第1のガス回
路11の第1のケース12の内部に連通させ、第1のケ
ース12の内部に充満するガスをガス流路57に流すの
である。尚、熱シールド51の各層52、53、54
は、非磁性で熱伝導率の大きい成分、例えばアルミナを
原料としたセラミックス等で構成するのが好ましい。
【0020】本発明のデュワ5の第1実施例は前記した
構成で、第2のガス移送管4の内部には少なくとも3種
類のガス管を有し、その内の1種のガス(例えば窒素ガ
ス、メタンガス、アルゴンガス)は、第1のガス回路1
1の第1の熱交換パイプ13に連結されている。従っ
て、外部の常温の高圧ガス供給装置から上記した1種の
ガスが高圧で第1の熱交換パイプ13に供給されると、
螺旋状に通過して第1の膨張弁14から噴出し、ジュー
ルトムソン効果によりガスの沸点まで温度降下する。し
たがって、温度降下したガスにより第1のケース12の
内部が低温雰囲気となり、例えば沸点まで温度降下した
ガスが窒素であれば約80 K、アルゴンであれば約9
0 Kとなる。そして、このガスは熱シールド51の一
方の縦流路55の上端から流入して横流路56から他方
の縦流路55を通るため、前記ガス流路57を循環流す
るので熱シールドを効果的に冷却することになり、デュ
ワ5の外部温度により作用する輻射熱を有効に遮断して
熱シールド51の内部を加温することがない。しかも、
第1のケース12の内部が上記したように冷却されてい
るし、第1の熱交換パイプ13も冷却しているので、第
1の熱交換パイプ13の内部に通っている第2のケース
22や第3のケース32の外周を予備冷却することにな
る。また、第1のケース12の外面も冷却されることに
なるので、スクイッド42の信号線44も冷却し、デュ
ワ5の外部の常温部分からの伝導熱を吸収し、スクイッ
ド42及び磁束入力回路41に伝わる熱を極めて低減す
ることが可能である。さらに、第1のケース12内のガ
スは上昇する時に第1の熱交換パイプ13の外面に接触
し、フィンにより第1の熱交換パイプ13を通過するガ
スを効果的に冷却して第2のガス移送管4から外部に流
出する。したがって、第1の膨張弁14から第1のケー
ス12の内部に噴出する沸点まで温度降下したガスは、
熱シールド51を冷却するとともに第2のケース22と
第3のケース32を予備冷却し、しかも第1の熱交換パ
イプ13を冷却するので内部を流れるガス自体も冷却さ
れることになり、第1の膨張弁14でのジュールトムソ
ン効果を有効に達成することができる。
【0021】また、第2の移送管4中に設けた水素ガス
の管は第2のガス回路21の第2の熱交換パイプ23に
接続されているので、水素ガスは第1のガス回路11中
で予備冷却されてから第2のガス回路21内の第2の熱
交換パイプ23を通過し、第2の膨張弁24を噴出する
際にジュールトムソン効果により沸点まで温度降下し
て、第2のケース22の内部に充満して上昇し、第2の
移送管4を通過して外部に放出することになる。したが
って、第2のケース22の内部は水素の沸点である約2
0 Kにまで冷却するために、第2の熱交換パイプ23
の内部中心を縦方向に延在している第3のケース32も
予備冷却し、しかも第2の熱交換パイプ23を冷却する
ので通過する水素ガス自体も充分に冷却され、ジュール
トムソン効果が有効に達成することができる。さらに、
第2のケース22の外周に巻いたスクイッド42の信号
線44も確実に冷却する。
【0022】前記した第2の移送管4内のヘリウムガス
の管は、第3のガス回路31のフィン付き熱交換パイプ
に連結してあるので、第1のガス回路11、第2のガス
回路21で充分に予備冷却されて第3のガス回路31の
熱交換パイプを通過し、第3の膨張弁33を噴出する際
にジュールトムソン効果によってガスの沸点まで温度降
下し、ヘリウムの沸点である約4 Kの極低温度になっ
て流出管34から磁束入力回路41の流路45を通過
し、流入管35から第3のケース32の内部に戻り、上
昇して第2の移送管4から外部に放出する。したがっ
て、磁場検出手段としての磁束入力回路43及びスクイ
ッド42は極低温度にまで冷却されて保持されるので、
外部からの微小な磁場を検出し、信号線44により外部
に信号を供給することができる。
【0023】図7はデュワ5の他の構成例を示すもの
で、特に磁場検出手段として機能する磁束計41’とし
て磁束入力回路とスクイッドとを同一基板上に薄膜状に
構成した平面スクイッドで、熱シールド51の内部下端
に支持台46を介して第3のガス回路31に接触する様
にして設けてある。従って、磁束計41’は第3のガス
回路31の冷却効果により約4 Kの極低温度にまで冷
却されて保持される。尚、図7において説明していない
符号は前記した図6の同一符号と同一の構成であるから
説明を省略する。
【0024】以上説明した様に、前記した各デュワ5は
内部が極めて有効に冷却されて磁場検出手段としての磁
束計を極低温状態に維持し、外部磁場を正確に測定する
ことができる。そして、各ガス回路は自体のガスを冷却
したり他の種類のガスを冷却する熱交換器としての機能
を有し、ジュールトムソン効果を確実に達成するのであ
る。なお、本発明においては熱シールド51は前記した
構成に限定されるものではなく、デュワの外部から作用
する輻射熱が熱シールド51の内部に作用しなければど
のような構成であってもよい。
【0025】図9は本発明のデュワ5の他の構成例を示
すもので、この実施例のデュワ5の内部のガス回路81
は、円筒状のケース82の内部にフィン付きの熱交換パ
イプ83を螺旋状に巻成した構成であって、上記した熱
交換パイプ83の下端には膨張弁84を設けて、ケース
82の内部に開口させてある。そして、ケース82の下
端には支持台85を設けて磁場検出手段である磁束計8
6を取り付けてあるが、この磁束計86は高温超伝導材
からなる平面スクイッドと磁束入力回路とを一体型にし
た薄板状であり、磁束計86は80 K以上の高温雰囲
気でも磁場を検出するのに充分な機能を有する。従っ
て、前記した実施例と同様に、第2の移送管4の例えば
窒素ガス管を熱交換パイプ83に接続して窒素ガスを流
し、膨張弁84から噴出させてジュールトムソン効果に
より窒素の沸点まで温度降下させると、ケース82の内
部、外部が80 Kにまで冷却されるので、磁束計86
により磁場を検出して信号線87から信号を発信するこ
とができる。この実施例は、前記した実施例と比較して
磁場検出手段として機能する磁束計が80K以上であっ
ても作動することができるということであって、その他
の機能や作動状態は前記した実施例と同一である。
【0026】以上本発明をいくつかの実施例に基づいて
説明したが、本発明は前記した各実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しな
い限りどの様にでも実施することができる。
【0027】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、複数の
デュワの先端の位置を制御して移動させ、生体の測定対
象部位の形状に一致させることによって、生体のどの部
分でも測定することができる。さらにデュワの先端を生
体に近接させることができるので、精度の高い測定がで
きるとともに、生体の形状をも計測することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体概略構成図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例の全体概略構成図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例における使用状態の説明
図である。
【図4】本発明の生体磁場計測装置の制御システムのブ
ロックダイヤグラムを示す図である。
【図5】本発明の生体磁場計測装置における生体磁場計
測のためのフローチャートを示す図である。
【図6】1次微分型のグラジオメータで構成した磁束入
力回路とスクイッドとにより磁束計を構成した場合のデ
ュワの構成例を示す一部を断面とした正面図である。
【図7】平面型の磁束計を使用した場合のデュワの構成
例の概略図である。
【図8】デュワの内部に設けた熱シールドの一例を示す
概略分解斜視図である。
【図9】高温平面型の磁束計を使用した場合のデュワの
構成例を示す一部を断面とした正面図である。
【符号の説明】
1 第1の移送管 2 分配器 3 保持器 4 第2の移送管 5 デュワ 6 移動装置 7 変位計 8 接触センサ 9 被測定物 11 第1のガス回路 12 第1のケース 13 第1の熱交換パイプ 14 第1の膨張弁 21 第2のガス回路 22 第2のケース 23 第2の熱交換パイプ 24 第2の膨張弁 31 第3のガス回路 32 第3のケース 33 第3の膨張弁 34 流出管 35 流入管 41 磁束計 42 スクイッド 43 磁束入力回路 44 信号線 45 流路 51 熱シールド 52 外層 53 中間層 54 内層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀戸 久 東京都中央区東日本橋1丁目6番5号東日 本橋佐藤ビル5階 株式会社超伝導センサ 研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクイッドと磁束入力回路とからなる磁
    場検出手段を複数個備え、生体から発生する磁場をリア
    ルタイムで検出して画像化する生体磁場計測装置におい
    て、 上記した磁場検出手段を有する複数のデュワと、 上記したデュワの先端を生体の形状に対応させるために
    上記した各デュワを軸方向に移動する駆動手段と、 上記したデュワの1次元的な位置を検出する変位計とを
    備え、 生体の形状を計測可能としたことを特徴とする生体磁場
    計測装置
  2. 【請求項2】 前記デュワには、フレキシブルで着脱可
    能な移送管によってデュワ外部の常温の高圧ガス供給装
    置からヘリュウムガスと水素ガスを含む3種以上のガス
    が供給され、かつデュワ内部に熱交換器と膨張弁を有し
    て通過するガスをジュールトムソン効果により沸点まで
    温度降下させるようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の生体磁場計測装置。
  3. 【請求項3】 前記デュワには、フレキシブルで着脱可
    能な移送管によってデュワ外部の常温の高圧ガス供給装
    置から窒素ガスあるいは窒素ガスを含む少なくとも2種
    類のガスの混合ガスが供給され、かつデュワ内部に熱交
    換器と膨張弁を有して通過するガスをジュールトムソン
    効果によりガスの沸点温度まで降下させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の生体磁場計測装置。
  4. 【請求項4】 前記デュワの内部の熱シールドは互いに
    重合した3つの層からなり、デュワの内部に供給される
    80 K程度の窒素ガスが、熱シールドの層間に形成さ
    れた流路を流れることを特徴とする請求項1に記載の生
    体磁場計測装置。
  5. 【請求項5】 前記デュワの内部の膨張弁から流出する
    液体ヘリュウム温度レベルのヘリュウムガスが、グラジ
    オメータにより構成される磁束入力回路の巻かれた心材
    の内部に形成された流路を流れることを特徴とする請求
    項1に記載の生体計測装置。
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