JPH0542052Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、使用しない時に邪魔にならないよう
に折り畳んで、小さくまとめて置くことが出来る
仮設パイプ保管器具に係るものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の仮設パイプ保管器具は、第１図
に示すように〓状のパイプ保管台枠１の上部間に
パイプ押え杆２を開閉自在に設けたものである
が、パイプ保管台枠１を小さくすることが出来な
いから使用しない時に邪魔になる欠点があつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、かかる欠点を解決したもので、使用
しない時に邪魔にならないように重合状態に折り
畳み且つパイプ押え杆を取り外して小さくまとめ
て置くことが出来る仮設パイプ保管器具を提供す
ることが技術的課題である。

〔課題を解決するための手段〕

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
台体１０の端部片側にアングル状の取付板１４の
一片を当接させ他片を台体１０の長手方向外方に
突出させた状態で台体１０両端面に固定して垂直
に立設し、アングル状の側杆１１，１２を前記取
付板１４と背中合わせに重ね合わせた状態で台体
１０の左右両端部に枢着軸１５でそれぞれ枢着さ
せ、取付板１４がこの枢着軸１５を回転軸として
台体１０上に折り重ねられ、且つ側杆１１，１２
が起立したときの下端部が台体１０の端面に当接
するように上記枢着軸１５の位置から延長されて
おり、 上記側杆１１，１２の上端部に着脱自在に連結
されるパイプ押杆１３の両端部に引掛部１６を設
け、その一方の引掛部１６を一方の側杆１１の上
端部に設けた係合杆１７に着脱自在に係合させ、
パイプ押杆１３の他方の引掛部１６を他方の側杆
１２の外側に付設した牽引固定具１８に引つ掛
け、この牽引固定具１８によつてパイプ押杆１３
を側杆１１，１２の上端に連結することにより、
台体１０上に積み上げたパイプ２１を押さえ込む
状態に固定する仮設パイプ保管器具に係るもので
ある。

〔実施例〕

台体１０は〓型材のように安定的に載置できる
状形のものを使用し、この両端部の端面片側にそ
れぞれアングル材製の取付板１４，１４を溶着し
て立設し、この取付板１４，１４に同じくアング
ル材製の側杆１１，１２の下端部を背中合わせに
当接し、枢着軸１５（ボルト、ナツト方式）で枢
着している。

パイプ押え杆１３は両端部に引掛部１６，１６
を形成し、この一方の引掛部１６を一方の側杆１
１の上端部に設けた係合杆１７に係合させ、他方
の引掛部１６を側杆１２の外側に付設固定した牽
引固定金具１８の引掛環１９に引つ掛けて側杆１
１，１２間にパイプ押え杆１３を着脱自在に架設
し、且つ牽引固定金具１８の起伏杆を倒すことに
より牽引架設する場合を図示している。

図中２０は軸受片、２１は架設パイプである。

〔考案の作用効果〕

本考案は、上述の様に構成したから第４図に示
すように本案品を並べ、牽引固定金具１８からパ
イプ押え杆１３の引掛部１６を外し、パイプ押え
杆１３を開き、この中に仮設パイプ２１を俵積み
状に積み上げてから、パイプ押え杆１３を閉じ、
牽引固定金具１８によりパイプ押え杆１３を係止
すると多数本の仮設パイプ２１を保管することが
出来る。

この場合、側杆１１，１２は台体１０の左右端
面に立設した取付板１４，１４に軸着され、且つ
台体１０の端面に係止しているからぐらつくこと
なくしつかりと固定され、丈夫なパイプ保管台枠
ａを形成することになる。

次に使用しない場合には、第３図に示すように
パイプ押え杆１３の両端部の引掛部１６，１６の
一方を、牽引固定金具１８から他方を係合杆１７
から取り外し、側杆１１，１２を内方に倒して台
体１０上に重合状態に折り畳み、その上に取り外
したパイプ押え杆１３を重ねると本案品を小さく
まとめることが出来、邪魔にならず保管が便利に
なり、また嵩張らないから梱包、輸送等にも便利
である。

特に本考案は、台体１０の端部片側にアングル
状の取付板１４の一片を当接させ他片を台体１０
の長手方向外方に突出させた状態で台体１０両端
面に固定して垂直に立設し、アングル状の側杆１
１，１２を前記取付板１４と背中合わせに重ね合
わせた状態で台体１０の左右両端部に枢着軸１５
でそれぞれ枢着させ、取付板１４がこの枢着軸１
５を回転軸として台体１０上に折り重ねられ、且
つ側杆１１，１２が起立したときの下端部が台体
１０の端面に当接するように上記枢着軸１５の位
置から延長されておるように構成したから、枢着
軸１５，１５による枢着がアングル材の背中合わ
せの重合部分で行われるから短い枢着軸１５，１
５で簡単に枢着出来ることになり、側杆１１，１
２の起伏も容易であり、また、側杆１１，１２を
起して立てたときには下端が台体１０の端面に当
接して垂直状態の保持が確実となり、このためパ
イプ押え杆１３の架設も牽引固定金具１８による
締付も確固に行われることになる。

本案品は構造的にも簡単であるからアングル材
を使用して量産し、それだけ製品を安価に提供す
ることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案品の一実施例を示すもので、第１図
は従来品の斜面図、第２図は本案品の斜面図、第
３図は本案品の分解斜面図、第４図は本案品の使
用状態を示す斜面図である。 １０……台体、１１……側杆、１２……側杆、
１３……パイプ押え杆、１４……取付板、１５…
…枢着軸、１６……引掛部、１７……係合杆、１
８……牽引固定金具、２１……仮設パイプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 台体１０の端部片側にアングル状の取付板１４
   の一片を当接させ他片を台体１０の長手方向外方
   に突出させた状態で台体１０両端面に固定して垂
   直に立設し、アングル状の側杆１１，１２を前記
   取付板１４と背中合わせに重ね合わせた状態で台
   体１０の左右両端部に枢着軸１５でそれぞれ枢着
   させ、取付板１４がこの枢着軸１５を回転軸とし
   て台体１０上に折り重ねられ、且つ側杆１１，１
   ２が起立したときの下端部が台体１０の端面に当
   接するように上記枢着軸１５の位置から延長され
   ており、 上記側杆１１，１２の上端部に着脱自在に連結
   されるパイプ押杆１３の両端部に引掛部１６を設
   け、その一方の引掛部１６を一方の側杆１１の上
   端部に設けた係合杆１７に着脱自在に係合させ、
   パイプ押杆１３の他方の引掛部１６を他方の側杆
   １２の外側に付設した牽引固定具１８に引つ掛
   け、この牽引固定具１８によつてパイプ押杆１３
   を側杆１１，１２の上端に連結することにより、
   台体１０上に積み上げたパイプ２１を押さえ込む
   状態に固定する仮設パイプ保管器具。