JPH0542040U - 乳母車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電源を必要とする機具の乳母車内における使用
を可能にすると共に、電源として使用可能な乳母車を提
供することを目的とする。 【構成】乳母車の屋根３に太陽電池２を取付け、太陽電
池２により充電される蓄電池５を乳母車に搭載する。蓄
電池５により駆動されるランプ６や玩具７等を乳母車に
取付ける。また乳母車に蓄電池で作動する機器を接続す
るコネクタ８を設ける。また、太陽電池２による蓄電池
５の充電電流を制限する回路を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、乳母車に係り、より詳しくは、太陽電池付きの乳母車に関する。

【０００２】

【従来の技術と考案が解決しようとする課題】

従来の乳母車には、電源が搭載されていないので、電源を必要とする電動玩具 等の使用ができず、また、ランプ点灯もできないので、夜間の暗闇での乳母車の 歩行は、走行中の車の運転者から見えにくく、危険である等の問題点があった。

【０００３】 本考案は、上記問題点に鑑み、電源を必要とする機器の乳母車内における使用 を可能にすると共に、電源として使用可能な乳母車を提供することを目的とする 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案による乳母車は、前記問題点を解決するために、乳母車の屋根に太陽電 池を取付け、前記太陽電池により充電される蓄電池（以下バッテリーと称する） を乳母車に搭載し、前記バッテリーにより駆動される電気機器を乳母車に取付け たものである。前記電気機器としては、電動玩具、ランプ、扇風機、音のでる機 器等がある。本発明において、乳母車に電気で作動する機器を接続するコネクタ を設けること、あるいは前記太陽電池によるバッテリーの充電電流を制限する回 路を設ける場合もある。

【０００５】

【作用】

本考案においては、日中は乳母車に搭載した太陽電池により発電し、その発電 電力によりバッテリーを充電し、バッテリーの電力により電動玩具や小型テレビ カメラ等の電気機器を作動させる。ランプ付きの乳母車においては、バッテリー によりライトを点灯させる。コネクタを有するものにおいては、適宜電動玩具等 をコネクタを介して接続し、作動させる。充電電流制限回路を備える場合は、充 電電流を制限して太陽電池の効率の良い電圧で発電させる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示す斜視図である。１は乳母車本体、２は乳母車の 屋根３に取付けられた太陽電池である。４は乳母車本体１の下部に設けられた籠 、５は籠４内に搭載したバッテリー、６は前記乳母車本体１の前部に取付けられ たライト、７は乳母車本体１に設けられた玩具の一種の音の出るキーボードであ る。８はバッテリー５の出力端子にリード線（図示せず）を介して接続され、か つ乳母車本体１に取付けられたコンセントである。

【０００７】 図２は図１の乳母車の電気回路の一例であり、バッテリー５はプラグとコンセ ント等からなる接続具１１および逆流防止用ダイオード１０を有するリード線１ ２を介して接続される。本例においては、太陽電池２によるバッテリー５の充電 電流を制限する回路１３を太陽電池２とバッテリー５との間に設けることにより 、太陽電池２が最も効率の良い出力電圧で作動するように構成している。すなわ ち、太陽電池２は軽負荷で出力電流が小さい時には効率が悪く、また、出力電流 が大きくなりすぎると出力電圧が低下して効率が悪くなるため、受光量に応じた 最適効率の電流があり、その電流で充電する。

【０００８】 前記バッテリー５の出力回路はライト６、玩具７およびコンセント８の回路が 並列に接続されて構成される。ライト６および玩具７の回路にはこれらを使用あ るいは停止させるためにスイッチ１４、１６を設ける。本例においては、ライト 用スイッチ１４は、照度センサ１５が周囲の雰囲気が暗くなると点灯されるよう に構成しており、これにより点滅の手間が省けるようにしている。コンセント８ は、ビデオカメラやラジオカセット等の電気機器１８のプラグ１７を差し込んで 使用するものである。

【０００９】 このように、乳母車の屋根に太陽電池２を取付ければ、一般に乳母車は晴れの 日に屋外で使用されることから、バッテリー５の充電に必要な電力がタイミング 良く得られる。また、乳母車を伴なって外出するのではなく、乳母車を庭等に放 置しておくだけでバッテリー５が充電され、夜間使用のライト６や玩具７のため の電力を供給することができる。そして、電力を必要とする玩具７を作動させる ことができる。また、夜間においては、スイッチ１４をオンとしてライト６を点 灯させ、乳母車の存在を対向車に知らせることができる。

【００１０】 また、太陽電池２による発電電力で直接に作動させることができる程度の電力 ですむものであれば、図２の２点鎖線で示すように、太陽電池２の出力を直接に 電気機器１８に供給するコネクタ２０を設けておくことにより、バッテリー５を 介することなく電気機器の使用が可能となる。

【００１１】 上記実施例においては、玩具７として音の出るキーボードを示したが、メリー ゴーランドのように屋根３から吊り下げて用いるものやその他の電動玩具を用い ることができ、また、玩具７以外に扇風機を備えて乳幼児が快適に過ごせるよう にしたり、小型テレビ等を搭載することが可能である。また、ライト６は本体１ の前部のみならず、あるいは前部の代わりに、屋根３や本体側面部あるいは後部 に設けてもよい。

【００１２】

【考案の効果】

請求項１によれば、太陽電池とこれにより充電されるバッテリーを乳母車に搭 載したので、電源を必要とする玩具等の電気機器の乳母車内における使用が可能 となる。また、乳母車は晴天の日に使用されることが多いので、太陽電池が取付 けられた屋根部の面積から考えて前記充電に足る電力が得られる。

【００１３】 請求項２によれば、太陽電池により充電されるバッテリーにより点灯されるラ イトを備えたので、乳母車の夜間の歩行の安全性が確保される。

【００１４】 請求項３によれば、乳母車にコネクタを設けたことにより、乳母車に適宜に選 択される玩具や電気機器を付帯させて使用することが可能となる。

【００１５】 請求項４によれば、前記乳母車に充電電流制限回路を設けたことにより、前記 太陽電池の起電力を無駄なく前記バッテリーに蓄電することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案による乳母車の一実施例を示す斜
視図である。

【図２】図２は該実施例の回路構成を示すブロック図で
ある。

【符号の説明】

１ 乳母車本体 ２ 太陽電池 ３ 屋根 ４ 籠 ５ バッテリー ６ ライト ７ 玩具 ８ コンセント １０ 逆流防止用ダイオード １１ 接続具 １２ リード線

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】乳母車の屋根に太陽電池を取付け、前記太
   陽電池により充電される蓄電池を乳母車に搭載し、前記
   蓄電池により駆動される電気機器を乳母車に取付けたこ
   とを特徴とする乳母車。
2. 【請求項２】請求項１において、前記電気機器が前記蓄
   電池により点灯するランプであることを特徴とする乳母
   車。
3. 【請求項３】請求項１または２において、前記乳母車に
   前記蓄電池で作動する電気機器を接続するコネクタを設
   けたことを特徴とする乳母車。
4. 【請求項４】請求項１ないし３のいずれかにおいて、前
   記太陽電池による蓄電池の充電電流を制限する回路を設
   けたことを特徴とする乳母車。