JPH0541533U - 緊急解除手段を有する床部起伏機構 - Google Patents

緊急解除手段を有する床部起伏機構

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JPH0541533U
JPH0541533U JP10099891U JP10099891U JPH0541533U JP H0541533 U JPH0541533 U JP H0541533U JP 10099891 U JP10099891 U JP 10099891U JP 10099891 U JP10099891 U JP 10099891U JP H0541533 U JPH0541533 U JP H0541533U
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floor
screw shaft
emergency
locking groove
thread
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JP10099891U
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JPH0545294Y2 (ja
Inventor
克芳 野村
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パラマウントベツド株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速やかに床部を倒伏復帰させる手段により、
緊急時に対処するようにする。 【構成】 床部起伏機構1に、多条ねじシャフト4とモ
ータ2との間に介在される樹脂ワッシャ7に係止溝8を
設け、この係止溝8にばね部材9のばね力により係止し
て多条ねじシャフト4の回転を阻止する係止片10を設
け、この係止片10にばね力に抗して前記係止溝8から
離脱させるワイヤ式操作手段11を設ける。前記多条ね
じシャフト4には、リードの大きな二条ねじを適用す
る。 【効果】 背上げ中に発生する緊急事態に、充分に対処
することが可能となる。しかも、多条ねじシャフトは回
転しながら、適切な速度で速やかに退動するので、安全
性においても充分な機能を発揮することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は速やかに床部を倒伏復帰させる手段を備えた緊急解除手段を有する床 部起伏機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、床部起伏機構を備えたベッドにおいて、床部の起伏動作の際に、患者 の容態が急変した場合、床部の起伏動作を中断して床部を直ちに元に戻し、救急 処置を施す必要がある。また、前記床部起伏機構が電動式の場合、床部を起床し ている際に何らかの原因で停止してしまったようなときは、床部を元に戻して点 検修理を行なわねばならない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、床部起伏機構は、床部を緩慢に起伏させる機能のものであるか ら、床部を床部の起伏速度を越えて復帰させる機能は有してはおらず、緊急時や 非常時に対処しきれないのが現状である。 本考案はこのような課題を解決するためになされたものであって、緊急時や非 常時において、速やかに床部を倒伏復帰させることが可能な緊急解除手段を有す る床部起伏機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本考案は、ベッド等の床部起伏機構に緊急解 除手段を設け、前記床部起伏機構は、モータに多条ねじシャフトを連結して、こ の多条ねじシャフト上に駆動杆を多条めねじを介して進退移動自在に構成したも のであり、前記緊急解除手段は、多条ねじシャフトとモータとの間において、多 条ねじシャフトに所定の摩擦力をもって係止溝を形成した薄板部材を嵌入保持さ せ、前記係止溝に係止して多条ねじシャフトの回転を阻止する係止片を設け、こ の係止片に前記係止溝から離脱させる操作手段を設ける構成としたものである。
【0005】
【作用】
背上げを行なうべくモータを起動すると多条ねじシャフトは回転し、多条めね じは駆動杆と共に、多条ねじシャフト上を軸方向外側に移動突出するので、床部 を起床していく。なお、多条ねじシャフトは、通常のねじに比較してリードが大 なので、床部から駆動杆そして多条めねじを介して荷重が多条ねじシャフトに加 わると、多条ねじシャフトには、多条めねじと共に駆動杆を多条ねじシャフト上 において退動させるように回転力が生ずるが、前記薄板部材の摩擦保持力によっ て回転力するのを阻止するので、駆動杆は退動することなく、床部は起床してい く。
【0006】 そして、そのとき、モータに何らかの故障が発生したか患者が緊急状態に陥っ た場合、操作手段により、係止片を係止溝から離脱させるように操作すると、薄 板部材は係止片の拘束から開放され、多条ねじシャフトは、床部から駆動杆およ び多条めねじを介して及ぼされる荷重により、回転し始め、駆動杆は多条めねじ と共に多条ねじシャフト上を退動し、床部は元の位置に倒伏復帰することになる 。なお、多条ねじシャフトはリードが大きいので、駆動杆は適切な速度で退動す る。
【0007】 床部が下限まで倒伏した後、操作手段の操作を停止すると、係止片は薄板部材 の係止溝に再び係止して、多条ねじシャフトの回転を拘束した状態となるので、 そのまま、随時、背上げを行うことができる。
【0008】
【実施例】
次に、本考案にかかる緊急解除手段を有する床部起伏機構について、一実施例 を挙げ、添付の図面を参照しながら以下説明する。 図1において、参照符号1は、ベッド等における床部起伏機構1を示し、この 床部起伏機構1は、駆動源としてのモータ2にカップリング3を介して多条ねじ シャフト4を連結し、この多条ねじシャフト4上に駆動杆5を多条めねじ(後述) を介して進退移動自在に構成したものである。
【0009】 かかる床部起伏機構1には、図2に示すように、非常事態発生時、または停電 発生時に床部起伏機構1の動力的な結合状態を遮断解除して床部を倒伏復帰させ るための緊急解除手段6が備えられている。すなわち、この緊急解除手段6は多 条ねじシャフト4とモータ2との間に介在される薄板部材である樹脂ワッシャ7 に係止溝8を設け(図3参照)、この係止溝8にばね部材9のばね力により係止し て多条ねじシャフト4の回転を阻止する係止片10を設け、この係止片10にば ね力に抗して前記係止溝8から離脱させるワイヤ式操作手段11を設ける構成と したものである。
【0010】 前記多条ねじシャフト4には、リードの大きな、例えば二条ねじが適用されて いおり、多条めねじ12を介する軸方向の変位力により容易に回転力が生ずる構 造である。 また、多条ねじシャフト4と樹脂ワッシャ7との間にはワッシャ13が、樹脂 ワッシャ7とカップリング3との間にはベアリング14そして軸受15が介在さ れている。前記樹脂ワッシャ7とワッシャ13とは所定の摩擦力をもって多条ね じシャフト4に取付けられており、モータ2が起動されたとき、多条ねじシャフ ト4が摩擦力に抗してスリップ回転することができ、また、軸方向の荷重によっ て、多条めねじ12により生ずる逆回転力を阻止する構造である。
【0011】 以上のような床部起伏機構1の駆動杆5の先端部には、床部16を、例えば下 面に傾斜突設した背上げリンク17を介して接続される構成となっている。
【0012】 本考案にかかる床部起伏機構1は以上のように構成されるものであり、次にこ の動作を説明する。 背上げを行なうべくモータ2を起動すると、多条ねじシャフト4は回転して、 多条めねじ12は、多条ねじシャフト4上を軸方向外側に移動するので、駆動杆 5は突出し、床部16を起床させていく。この際多条ねじシャフト4は、樹脂ワ ッシャ7およびワッシャ13による摩擦力に抗してスリップ回転する。なお、多 条ねじシャフト4は、通常のねじに比較してリードが大なので、床部16から駆 動杆5そして多条めねじ12を介して荷重が多条ねじシャフト4に加わると、多 条ねじシャフト4には、多条めねじ12と共に駆動杆5を多条ねじシャフト4上 において退動させるように回転力が生ずるが、前記樹脂ワッシャ7およびワッシ ャ13の摩擦保持力によって回転力するのを阻止するので、駆動杆5は退動する ことなく、床部16は起床していく(図4参照)。
【0013】 そして、そのとき、モータ2に何らかの故障が発生したか患者が緊急状態に陥 った場合、ワイヤ式操作手段11により、係止片10をばね力に抗して係止溝8 から離脱させるように操作すると、樹脂ワッシャ7は係止片10の拘束から開放 され、多条ねじシャフト4は、床部16から駆動杆5および多条めねじ12を介 して及ぼされる荷重により回転し始め、駆動杆5は多条めねじ12を介して多条 ねじシャフト4上を退動し、床部16は元の位置に倒伏復帰することになる。な お、多条ねじシャフト4はリードが大きいので、駆動杆5は適切な速度で退動す る(図5参照)。
【0014】 床部16が下限まで倒伏した後、ワイヤ式操作手段11の操作を停止すると、 係止片10は樹脂ワッシャ7の係止溝8に、ばね力により再び係止して多条ねじ シャフト4の回転を拘束した状態となるので、そのまま、随時、背上げを行うこ とができる。
【0015】
【考案の効果】
以上の通り、本考案によれば、緊急時や非常時において、速やかに床部を復帰 させることができるので、背上げ中に発生する緊急事態に、充分に対処すること が可能となる。しかも、多条ねじシャフトは回転しながら、適切な速度で速やか に退動するので、安全性においても充分な機能を発揮することができる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる緊急解除手段を有する床部起伏
機構の一実施例を示す外観斜視説明図である。
【図2】図1に示す床部起伏機構の要部側面説明図であ
る。
【図3】図2に示す床部起伏機構における緊急解除手段
を構成する樹脂ワッシャの斜視説明図である。
【図4】本考案にかかる緊急解除手段を有する床部起伏
機構の作用説明図である。
【図5】本考案にかかる緊急解除手段を有する床部起伏
機構の作用説明図である。
【符号の説明】
1 床部起伏機構 2 モータ 3 カップリング 4 多条ねじシャフト 5 駆動杆 6 緊急解除手段 7 樹脂ワッシャ 8 係止溝 9 ばね部材 10 係止片 11 ワイヤ式操作手段 12 多条めねじ 13 ワッシャ 14 ベアリング 15 軸受 16 床部 17 背上げリンク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド等の床部起伏機構に緊急解除手
    段を設け、前記床部起伏機構は、モータに多条ねじシャ
    フトを連結して、この多条ねじシャフト上に駆動杆を多
    条めねじを介して進退移動自在に構成したものであり、
    前記緊急解除手段は、多条ねじシャフトとモータとの間
    において、多条ねじシャフトに所定の摩擦力をもって係
    止溝を形成した薄板部材を嵌入保持させ、前記係止溝に
    係止して多条ねじシャフトの回転を阻止する係止片を設
    け、この係止片に前記係止溝から離脱させる操作手段を
    設ける構成としたものであることを特徴とする緊急解除
    手段を有する床部起伏機構。
JP10099891U 1991-11-12 1991-11-12 緊急解除手段を有する床部起伏機構 Granted JPH0541533U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099891U JPH0541533U (ja) 1991-11-12 1991-11-12 緊急解除手段を有する床部起伏機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099891U JPH0541533U (ja) 1991-11-12 1991-11-12 緊急解除手段を有する床部起伏機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0541533U true JPH0541533U (ja) 1993-06-08
JPH0545294Y2 JPH0545294Y2 (ja) 1993-11-18

Family

ID=14288964

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JP10099891U Granted JPH0541533U (ja) 1991-11-12 1991-11-12 緊急解除手段を有する床部起伏機構

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015091297A (ja) * 2013-09-09 2015-05-14 デヴェルトオキン ゲーエムベーハー 家具の駆動を制御する装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015091297A (ja) * 2013-09-09 2015-05-14 デヴェルトオキン ゲーエムベーハー 家具の駆動を制御する装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0545294Y2 (ja) 1993-11-18

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