JPH0541081Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案はカーステレオの本体を車に対し着脱
自在に収納する本体収納機構に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来、カーステレオの一種類としてその本体を
車室内のコンソール等に対し着脱自在として、運
転者が車を離れる時には同本体を外して持出すこ
とによりその盗難を未然に防止するようにしたも
のが実用化されている。このようなカーステレオ
では本体を所定の収納部に挿入することにより同
本体裏面に設けられたコネクタと収納部内に設け
られたコネクタとが自動的に嵌合して、スピーカ
ー、アンテナあるいは電源等と接続されるように
なつている。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、上記のようなカーステレオでは収納
部に対し本体を上下逆方向に挿入すると前記のよ
うなコネクタが破損されるおそれがあるという問
題点があつた。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するために、収納
ケースに対し本体を着脱自在に収納するカーステ
レオにおいて、短辺部と長辺部とからＬ型に形成
されるストツパをその角部で本体に対し上下方向
に回動可能に支持し、前記ストツパの長辺部先端
には錘部を形成し、前記本体を正規の方向に保持
した状態では、前記ストツパを前記本体の高さ寸
法内に位置させ、前記本体を上下逆方向に位置さ
せた状態では前記錘部の重量により前記ストツパ
を同ストツパの一部が前記本体の高さ寸法を越え
て前記収納ケースの開口部に当接する位置まで回
動させる構成としている。

（作用） 上記手段により、本体を収納ケースに対し上下
逆方向に挿入しようとすると、ストツパの一部が
収納ケースの開口部に当接して、同本体の収納ケ
ースへの挿入が不能となる。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて説明すると、第３図に示すようにカーステ
レオの本体１は直方体状に形成され、その前部に
はハンドル２が取着されている。本体１の収納ケ
ース３は一方が開口されて同本体１を収納可能に
形成され、その背面に取着される固定部材４によ
り常には車室内のコンソール等に設けられる収納
部５内に固定されている。

収納ケース３の背面には雌型コネクタ６が同収
納ケース３に露出するように取着されるととも
に、アンテナ接続部材７がその雄型端子８を収納
ケース３内に突出するように取着されている。そ
して、本体１の背面には前記雌型コネクタ６に嵌
合する雄型コネクタ９及び雄型端子８に嵌合する
雌型端子（図示しない）が設けられ、同本体１を
収納ケース３内に正規の方向で挿入すれば各コネ
クタ及び端子が結合されるようになつている。

第１図及び第２図に示すように、本体１の背面
には同本体１が収納ケース３に上下逆方向に挿入
されることを防止するための逆入れ防止装置１０
が設けられている。その逆入れ防止装置１０は本
体１の裏面に固定された取付部材１１に対し一対
のＬ型のストツパ１２が回動可能に支持されてい
る。すなわち、各ストツパ１２はそのＬ型の角部
で軸１３により回動可能に支持され、その長辺部
先端には錘部１４が形成されている。また、取付
部材１１の上下両端には回動規制片１５，１６が
形成され、ストツパ１２は第１図に示すように長
辺部が回動規制片１５に当接する状態から第２図
に示す短辺部が回動規制片１６に当接する状態ま
での90度の範囲で回動するようになつている。

さて、このように構成された逆入れ防止装置１
０は本体１を正規の方向に保持したとき、第１図
に示すようにストツパ１２はその錘部１４の重量
により長辺部が回動規制片１５に当接する状態と
なる。従つて、この状態ではストツパ１２は本体
１の高さ寸法内に位置するため、同本体１を収納
ケース３内へ支障なく挿入することができ、その
挿入に基いて前記各コネクタ及び端子が自動的に
嵌合される。

一方、本体１を上下逆方向に保持した状態では
第２図に示すようにストツパ１２は錘部１４の重
量により第１図に示す状態から90度回動して短辺
部が回動規制片１６に当接する状態となり、短辺
部先端が本体１より下方へ突出する。そして、こ
の状態では本体１を収納ケース３へ挿入する際に
その突出部分が障害となつて挿入不能となる。従
つて、本体１の上下逆方向の挿入が防止されるた
め、逆方向挿入による前記各コネクタ６，９ある
いは雄型端子８等の破損を未然に防止することが
できる。

また、この実施例ではストツパ１２を一対設
け、その回動方向を逆方向としたため、本体１を
収納ケース３に対し斜めに挿入しても少なくとも
いずれかのストツパ１２が確実に障害となる。

また、前記ストツパ１２は本体１の背面に設け
たが、この他本体１の側面に設けたりあるいは本
体１内に設けて同本体１を逆方向に保持したとき
本体１外に突出する構成としてもよい。

なお、収容ケースは車室内のコンソール以外
に、屋内に設けてカーステレオ本体を挿入可能と
したものでもよい。

考案の効果 以上詳述したように、この考案は本体１の収納
ケース３への上下逆方向の挿入を自動的に阻止し
て同本体１及び収納ケース３に設けられた各コネ
クタ及び端子の破損を未然に防止することができ
る優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した逆入れ防止装置
の正面図、第２図は本体を上下逆方向に保持した
状態の逆入れ防止装置を示す正面図、第３図は本
体の収納構造を示す分解斜視図である。 本体１、収納ケース３、ストツパ１２、錘部１
４。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 収納ケースに対し本体を着脱自在に収納するカ
   ーステレオにおいて、短辺部と長辺部とからＬ型
   に形成されるストツパ１２をその角部で本体１に
   対し上下方向に回動可能に支持し、前記ストツパ
   １２の長辺部先端には錘部１４を形成し、前記本
   体１を正規の方向に保持した状態では、前記スト
   ツパ１２を前記本体１の高さ寸法内に位置させ、
   前記本体１を上下逆方向に位置させた状態では前
   記錘部１４の重量により前記ストツパ１２を同ス
   トツパの一部が前記本体１の高さ寸法を越えて前
   記収納ケース３の開口部に当接する位置まで回動
   させることを特徴とするカーステレオの本体収納
   機構。