JPH054073U - 振動減衰器 - Google Patents

振動減衰器

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JPH054073U
JPH054073U JP5173691U JP5173691U JPH054073U JP H054073 U JPH054073 U JP H054073U JP 5173691 U JP5173691 U JP 5173691U JP 5173691 U JP5173691 U JP 5173691U JP H054073 U JPH054073 U JP H054073U
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JP
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tension
rope
vibration
casing
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JP5173691U
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JPH0755510Y2 (ja
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敏行 宗田
洋次 小暮
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな張力に対しても振動減衰特性を有し、
小型で作業性のよい振動減衰器を提供する。 【構成】 弾性を有する筐体8の上下揺れを抑制するテ
ンションメンバ14と、信号線10とを筐体8内に配設
した振動減衰器3において、伸縮可能で中空の索状ロー
プ14aの中空部内に弾性を有し伸縮可能な中空体14
bを収容し、これら索状ロープ14aと中空体14bの
組み合わせにより複合伸縮するテンションメンバ14
と、テンションメンバ14の外周部に配設されカール上
に加工された信号線10とを備えたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、音源探査装置に使用される振動減衰器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は石油資源探査等に利用される音源探査装置の構成図である。図において 、1は曳航船、2は曳航ケーブル、3は振動減衰器、4はセンサ、5は超音波、 6は海底、7は海面である。この音源探査装置は、曳航船1に接続した曳航ケー ブル2に振動減衰器3を介してセンサ4を接続し、曳航船1により曳航する。振 動減衰器3は外径50〜60mm、長さ数十メートル、センサ4は外径50〜6 0mm、長さ数百メートルに及ぶ長大なものであるが、いずれも比重を海水と同 じ程度に構成されているので、図にみるように適当な深度をとって曳航船1によ り海中に曳航される。 石油資源探査においては、センサ4の発信器(図示せず)により発信した超音 波5の海底6での反射波をセンサ4の受信器(図示せず)により受信し、この信 号を信号線により曳航船1へ送って解析し、石油の有無やその埋蔵量等を探知す る。
【0003】 上記のような音源探査装置を曳航中、曳航ケーブル2が海面7を切る際、曳航 ケーブル2は波浪その他により振動し、この振動がセンサ4の機能に悪影響を与 える。これを避けるため、曳航ケーブル2とセンサ4との間には振動減衰器3が 配置されており、振動減衰器3は、曳航ケーブル2の発する振動を吸収してセン サ4への影響を遮断する。
【0004】 この振動減衰器3の一例として、特開昭58−055313号公報に開示され た発明があり、図3、図4に振動減衰器の断面図およびA−A断面図を示す。 図3において、8は弾性材料により形成された円筒状の筐体で、曳航時に発生 する振動を吸収し、曳航雑音を軽減するように構成されている。9は余長を有す るテンションメンバ、10は筐体8内に配設された信号線、11は筐体8内に充 填された充填油である。
【0005】 筐体8に規定以上の張力が作用して筐体8の伸びが大きくなりテンションメン バ9の余長がなくなると、筐体8に掛かる張力がテンションメンバ9にも伝達さ れ、筐体8とともにテンションメンバ9は張力を受け持つことになる。そして、 弾性を有しないテンションメンバ9はそれ以上伸長せずに、本来の振動減衰特性 を失う。 そこで、振動減衰特性をなるべく長く保持するためには筐体8の弾性保持期間 を長くする必要があり、筐体8の長さに対してテンションメンバ9の余長を十分 大きくとって、蛇行または折り曲げて筐体8内に配設している。
【0006】 しかしながら上記のような振動減衰器は、テンションメンバ9がロープ状であ るため、テンションメンバ9の余長を筐体8内に配設する際にその作業性が悪く 、テンションメンバ9にキンクあるいは笑いと称する形崩れが発生する。また、 テンションメンバ9と信号線10とが絡んで、信号線10の断線を引き起こした りすることがある。
【0007】 また、図4において、12は必要な強度を備えた例えばケブラ繊維織布などの 織布を用いて円筒状に形成されたテンションメンバで、内側に信号線10を配設 するとともに、蛇腹状に折り曲げて十分な余長をとり、筐体8内に配設したもの である。
【0008】 しかしながら、図4に示すテンションメンバ12は、キンクや笑いが発生する ことは防止されるが、信号線10に十分な余長をとるために信号線10を蛇行ま たは折り曲げて筐体8内に配設する必要があり、その結果振動減衰器の組み立て の作業性が悪く、信号線10にキンク等が発生して断線するトラブルを招きやす い。
【0009】 そこで、本考案者等はこれを改良した振動減衰器を実願平2−043506号 として実用新案登録出願した。 この考案は図5に示すように、円筒形に形成され余長を有しない保護ロープ1 3aの内部に余長を備えた帯状ロープ13bを収容してなるテンションメンバ1 3と、テンションメンバ13の外周部に配設されカール状に加工された信号線1 0とを筐体8内に配設したものである。保護ロープ13aは伸縮自在に形成され ているが、帯状ロープ13bは例えばケブラ繊維などで形成され伸縮はしないが 振動減衰器に掛かる張力に耐えるだけの十分な強度を備えている。また、信号線 10はカール状に形成されているので、余長を有し筐体8の伸長に追随して伸長 可能である。なお、11は充填液である。
【0010】 このような振動減衰器3は、曳航船1で曳航されているときに張力を受けると 、まず筐体8が伸長し、この伸長に伴ってテンションメンバ13の保護ロープ1 3aが伸長する。この間テンションメンバ13の帯状ロープ13bはその余長を 伸ばしてゆく。帯状ロープ13bの余長がなくなると、筐体8に掛かっていた張 力は帯状ロープ13bにも掛かり、強度は有するが伸縮性のない帯状ロープ13 bが張力を受け持ち、振動を抑制する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来の振動減衰器では、大きな張力が筐体8に働くとテンション メンバ13に張力が掛かりすぎて保護ロープ13aと帯状ロープ13bに悪影響 を与えてしまい、本来の振動減衰特性が得られなくなっていた。そして、大きな 張力に対応するには、テンションメンバ13に張力が加わらないようにテンショ ンメンバ13の余長を大きくするか、あるいは、筐体8の肉厚を増やして張力に 対する伸びを小さくすればよいが、これではテンションメンバ13の直径が大き くなったり、筐体8の外径が大きくなってしまって振動減衰器の組み立ての作業 性などを悪くする恐れがある。
【0012】 本考案は、上記のような課題を解決するためになされたもので、大きな張力に 対しても振動減衰特性を有し、小型で作業性のよい振動減衰器を提供することを 目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、弾性を有する筐体の上下揺れを抑制するテンションメンバと、信号 線とを筐体内に配設した振動減衰器において、伸縮可能で中空の索状ロープの中 空部内に弾性を有し伸縮可能な中空体を収容し、これら索状ロープと中空体の組 み合わせにより複合伸縮するテンションメンバと、テンションメンバの外周部に 配設されカール上に加工された信号線とを備えたものである。
【0014】
【作用】
振動減衰器に張力が作用して筐体が伸長すると、テンションメンバの索状ロー プも伸長し、索状ロープの中空部内に収容された中空体は張力の大きさに対応し てその直径を変化させ、振動減衰特性を確保する。
【0015】
【実施例】
図1は本考案の実施例を示す振動減衰器の断面図およびそのA−A断面図であ る。なお、図3〜図5で説明した従来例と同一または相当部分には同じ符号を付 し、説明を省略する。
【0016】 図において、14はテンションメンバ、14aは必要な強度を有し伸縮可能な 索状ロープ、14bは伸縮可能なゴムチューブで、テンションメンバ14は索状 ロープ14aの中空部内にゴムチューブ14bを配設した二重構造となっており 、テンションメンバ14に掛かる張力の大きさによって、ゴムチューブ14bの 直径が変化するように構成されている。ゴムチューブ14bは索状ロープ14a 製造時に入れるか、索状ロープ14a製造後に押入するかによって索状ロープ1 4aの内側に収容される。
【0017】 このように構成した振動減衰器3を曳航ケーブル2に接続して曳航船1を曳航 し、振動減衰器3が規定以上の張力を受けると、筐体8が伸長するとともにテン ションメンバ14の索状ロープ14aが伸長し、索状ロープ14aに掛かった張 力がゴムチューブ14bにも掛かる。ゴムチューブ14bは掛かった張力の大き さに対応して直径を減少させて張力を受け持ち、筐体8の揺れを強く抑制する。 そして、張力が掛からなくなると、ゴムチューブ14bの直径は元の状態に戻る 。 なお、張力による振動減衰器3の伸び特性は、テンションメンバ14内のゴム チューブ14bの直径、材質または長さによって調整することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、伸縮可能で中空の索状ロープの中空部内に弾性 を有し伸縮可能な中空体を収容し、これら索状ロープと中空体の組み合わせによ り複合伸縮する二重構造のテンションメンバを構成したので、筐体およびテンシ ョンメンバに掛かる張力の大きさに対応してテンションメンバの中空体が伸縮し て筐体の揺れを抑制し、振動減衰特性を確保することができる。 また、テンションメンバに索状ロープと中空体とを必要な伸び特性の確保とと もに余長を持たせることなく収容することができるので、キンクや笑いの発生も なく材料を節約でき、低コストで組立時の作業性も大幅に改善されることが期待 される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す振動減衰器の断面図およ
びそのA−A断面図である。
【図2】音源探査装置の構成図である。
【図3】従来の振動減衰器の断面図およびそのA−A断
面図である。
【図4】従来の他の振動減衰器の断面図およびそのA−
A断面図である。
【図5】従来のさらに他の振動減衰器の断面図およびそ
のA−A断面図である。
【符号の説明】
3 振動減衰器 8 筐体 9,12,13,14 テンションメンバ 10 信号線 11 充填液 14a 索状ロープ 14b ゴムチューブ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 弾性を有する筐体の上下揺れを抑制する
    テンションメンバと、信号線とを前記筐体内に配設した
    振動減衰器において、 伸縮可能で中空の索状ロープの中空部内に弾性を有し伸
    縮可能な中空体を収容し、これら索状ロープと中空体の
    組み合わせにより複合伸縮するテンションメンバと、該
    テンションメンバの外周部に配設されカール上に加工さ
    れた信号線とを備えたことを特徴とする振動減衰器。
JP5173691U 1991-07-04 1991-07-04 振動減衰器 Expired - Lifetime JPH0755510Y2 (ja)

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JP5173691U JPH0755510Y2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 振動減衰器

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JP5173691U JPH0755510Y2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 振動減衰器

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JPH054073U true JPH054073U (ja) 1993-01-22
JPH0755510Y2 JPH0755510Y2 (ja) 1995-12-20

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