JPH0540000A - レドーム - Google Patents

レドーム

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Publication number
JPH0540000A
JPH0540000A JP3196609A JP19660991A JPH0540000A JP H0540000 A JPH0540000 A JP H0540000A JP 3196609 A JP3196609 A JP 3196609A JP 19660991 A JP19660991 A JP 19660991A JP H0540000 A JPH0540000 A JP H0540000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radome
pbi
mixed
heat resistance
rear part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3196609A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Tadokoro
眞人 田所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP3196609A priority Critical patent/JPH0540000A/ja
Publication of JPH0540000A publication Critical patent/JPH0540000A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レドームの複雑な工程においても容易に成型
が可能であり、低価格で、耐熱性に優れた高性能なレド
ームを提供することを目的とするものである。 【構成】 レドーム本体1の先端側を強化繊維及びまた
は充填材が混入されたポリベンズイミダゾールにより構
成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は誘導弾に供するレドー
ムに係わり、更に詳しくは超音速で飛行する誘導弾に供
する耐熱用のレドームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にミサイルと呼称される誘導弾は、
パッシブセンサ、またはアクティブセンサ、或いは赤外
線センサのいずれかを有するものである。そしてパッシ
ブセンサとアクティブセンサとを複合して一つのモジュ
ールとしたシステムを有する特殊の誘導弾がある。
【0003】この特殊の誘導弾は、レドームの先端部及
び後部に、広帯域のパッシブセンサ及び狭帯域のアクテ
ィブセンサをそれぞれ搭載している。ところで、マッハ
2を越える超音速で飛行する前記特殊の誘導弾に供する
レドームは、空気抵抗の関係上、後部の温度が200℃
〜300℃であるのに対し、先端部が400℃前後まで
上昇するため、特に耐熱性が要求され、その材料として
アルミナ、或いは溶融シリカ等のセラミック材料が使用
され、レドーム全体が一体に成型されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
従来の耐熱用に用いられるレドームにあっては、マッハ
2を越える超音速で飛行する特殊な誘導弾に供するレド
ームとしての十分な耐熱性は得られるが、レドームがセ
ラミック材料で一体に成型されるため、レドームを成型
する工程が複雑であり、かつ脆弱な材料特性のために歩
留りが悪く、またセラミック材料自体の価格も高価であ
るため、レドームの製品コストが極めて高価になってし
まうと言う問題があった。
【0005】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、レドームの複雑な工程においても容
易に成型が可能であり、低価格で耐熱性に優れた高性能
なレドームを提供することを目的とするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、レドーム本体の先端側を、強化繊維及びま
たは充填材が混入されたPBI(ポリベンズイミダゾー
ル、以下PBIと言う)により構成したことを要旨とす
るものである。
【0007】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、耐熱
性の最も必要とされるレドーム本体の先端側に耐熱特性
に優れた、強化繊維及びまたは充填材が混入されたPB
Iを用いることにより、アクティブセンサを有する後部
に、より安価で耐熱性の低い従来の有機材料をベースに
した複合材料を用いることが出来る。
【0008】またPBIは切削性に優れているために、
レドーム本体の機械加工を容易に行うことが出来、更に
簡単の工程で容易にレドーム本体の複雑な形打に成型す
ることが出来る。
【0009】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。図1はレドーム概略図であり、1は
特殊な誘導弾に供される略円錐形のレドーム本体であ
り、そのレドーム本体1の頂点方向にある広帯域のパッ
シブセンサ2を内部に収容する先端部3は、強化繊維ま
たは充填材が混入されたPBI(以下、PBI混合物と
言う)より構成され、略円錐の底面方向にある狭帯域の
アクティブセンサ4を内部に収容する後部5は、耐熱性
の低い従来の有機材料をベースにした複合材料で構成さ
れている。
【0010】なお、6は電波吸収材料よりなるパッシブ
センサカバーである。PBIに混入される強化繊維とし
ては、電波透過性能に優れたガラス繊維、アラミド繊
維、クオーツ繊維等の誘電体繊維が用いられ、充填材と
してはシリカや各種ポリマー粉等が用いられる。PBI
混合物によりレドーム本体1の先端部3を成形する方法
は、一般に公知の方法、例えばPBIの粉体と細かくき
ざまれた強化繊維とを先端部用の型に入れて焼結して成
型すればよい。
【0011】そしてアクティブセンサを内部に収容する
後部5も、従来同様の方法でプリプレグを積層して後部
の形に成形し、両者共機械加工を施した後に一体に組み
立て、レドーム本体1を得ることが出来る。前記PBI
混合物は、耐熱性に優れ、連続使用温度の最高値は43
5℃を示し、短時間使用であれば600℃での使用が可
能である。
【0012】PBI混合物の有する比誘電率は、溶融シ
リカと同程度で約3.3であり、溶融シリカで成型した
レドーム本体と同様にPBI混合物で成型したレドーム
本体1は、良好な電波透過性能を有している。またPB
I混合物はセラミック材料よりも大きな減衰係数を有す
るため、損傷許容性及び耐振性に関して、セラミック材
料よりも優れた性能を備えている。
【0013】そして材料コストの面では、セラミック材
料よりも安価で従来のポリイミド樹脂系と同じ程度であ
り、レドーム本体1の成形コストにおいては、PBIは
有機材料であるために成形が容易であり、無機材料であ
るセラミック系よりもはるかに低く抑えることが出来
る。またセラミック材料の場合、レドーム本体がセラミ
ックで一体に成形さていることに比べ、この実施例のよ
うに、PBI混合物は耐熱性に富んだ有機材料であるた
め、耐熱性の最も必要とされるレドーム本体1の先端部
3にのみPBI混合物を用いることが出来、それ程高い
耐熱性を必要としないアクティブセンサ4を有する後部
5に、より安価で耐熱性の低い従来の有機材料をベース
にした複合材料を用いることが出来、レドーム本体をP
BI混合物で一体に成形するよりも、更に安価にレドー
ム本体1を製造することが出来る。
【0014】前記先端部3は、強度、電気的特性(誘電
率及び誘電正接)、或いは比重等の調整を目的として、
PBIに誘電体繊維等の強化繊維、及びまたはシリカや
各種ポリマー粉等の充填材を混入したPBI(PBI混
合物)を用いたが、PBI単体のみで構成してもよい。
また製造コストをより安価にするために、高い耐熱性能
が特に要求される、パッシブセンサ2を内部に収容する
レドーム本体1の先端部3のみを、PBI混合物で構成
するようにしたが、レドーム本体1全体をPBI混合物
で一体に成型してもよい。なお、この発明は、前述の実
施例に限定されるものではなく、前述の実施例以外の態
様でもこの発明を実施しうるものである。
【0015】
【発明の効果】この発明は、上記のように耐熱性の最も
必要とされるレドーム本体の先端側にのみ耐熱特性に優
れたPBI混合物を用いることにより、アクティブセン
サを有する後部に、より安価で耐熱性の低い従来の有機
材料をベースにした複合材料を用いることが出来、従来
のセラミック材料により構成されたレドーム本体よりも
はるかに材料コストを低く抑えることが出来るという効
果がある。
【0016】またPBIは切削性に優れているために、
レドーム本体の機械加工を容易に行うことが出来、更に
簡単の工程で容易にレドーム本体の複雑な形打に成型す
ることが出来ため、歩留りもよく、製造コストにおいて
も安価であり、総じて、製品コストが極めて低価格で耐
熱性に優れた高性能なレドーム本体を得ることが出来る
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレドームの概略図である。
【符号の説明】
1 レドーム本体 2 パッシブセン
サ 3 先端部 4 アクティブセ
ンサ 5 後部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッシブセンサとアクティブセンサとを
    収容するレドームにおいて、レドーム本体の先端側を強
    化繊維及びまたは充填材が混入されたポリベンズイミダ
    ゾールにより構成したことを特徴とするレドーム。
JP3196609A 1991-08-06 1991-08-06 レドーム Pending JPH0540000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3196609A JPH0540000A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 レドーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3196609A JPH0540000A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 レドーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0540000A true JPH0540000A (ja) 1993-02-19

Family

ID=16360605

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3196609A Pending JPH0540000A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 レドーム

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JP (1) JPH0540000A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249773A (ja) * 2004-02-02 2005-09-15 Toyota Motor Corp レーダ装置ビーム経路内用成形品
US7018964B2 (en) 2001-01-05 2006-03-28 Arakawa Chemical Industries, Ltd. Detergent composition

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7018964B2 (en) 2001-01-05 2006-03-28 Arakawa Chemical Industries, Ltd. Detergent composition
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