JPH0539490U - ドライクリーニング溶剤用脱水カセツト - Google Patents

ドライクリーニング溶剤用脱水カセツト

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JPH0539490U
JPH0539490U JP9846491U JP9846491U JPH0539490U JP H0539490 U JPH0539490 U JP H0539490U JP 9846491 U JP9846491 U JP 9846491U JP 9846491 U JP9846491 U JP 9846491U JP H0539490 U JPH0539490 U JP H0539490U
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JP
Japan
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cassette
solvent
exchange resin
ion exchange
dry cleaning
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JP9846491U
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Inventor
隆 前田
舘  正雄
Original Assignee
共立工業株式会社
三菱化成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特別な設備を必要とせずに、溶剤中の水分や繊
維屑等の微細な固形分を効率的に除去し得るドライクリ
ーニング溶剤用脱水カセットを提供する。 【構成】有機繊維にて形成された網状容器(10)内に
イオン交換樹脂(20)を60体積%以上の充填率(樹
脂の乾燥基準)で収容する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ドライクリーニング溶剤用脱水カセットに関するものであり、溶剤 中の水分や繊維屑等の微細な固形分を効率的に除去し得るドライクリーニング溶 剤用脱水カセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドライクリーニングは、フロン系溶剤(CCl2 FCClF2 )、エタン系溶 剤(CH3 CCl3 )、塩素系溶剤(CCl2 CCl2 )、石油系溶剤(炭化水 素混合物)等の溶剤を使用した衣服類の洗濯法であり、比較的簡単な設備で実施 し得ることから、その規模を問わず、広く営業的に実施されている。
【0003】 ドライクリーニング設備は、通常、図2に示すように、密閉室(1)内に、ポ ンプ(2)、フィルター(3)、ウォッシャー(4)及びボタン受けバスケット (5)を配置して構成される。そして、ドライクリーニングは、ウォッシャー( 4)内に被洗濯物を収容した後、これに溶剤を供給しつつウォッシャー(4)を 稼働させて行なわれる。溶剤は、ポンプ(2)により、フィルター(3)、ウォ ッシャー(4)及びボタン受けバスケット(5)を通ってウォッシャー(4)に 循環供給される。ボタン受けバスケット(5)は、メッシュ状の底を有する容器 から成り、ウォッシャー(4)からの溶剤に混入した脱落ボタンを捕捉する機能 を有する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ドライクリーニングの実施においては、被洗濯物等からの水分が溶 剤に混入して次第に蓄積し、これにより、洗濯効果が低下し、また、洗濯物の縮 みや色落ち等を惹起する。 上記の水分は、蒸留処理により分離することが可能であるが、ドライクリーニ ング設備には、比較的簡易な蒸留設備しか配置することができず、十分な水分の 除去は不可能である。しかも、溶剤中には、フィルター(3)で除去し得なかっ た繊維屑等の微細な固形分が蓄積してくるが、蒸留処理では、斯かる固形分を除 去することができない。 本考案は、上記実情に鑑み成されたものであり、その目的は、特別な設備を必 要とせずに、溶剤中の水分や繊維屑等の微細な固形分を効率的に除去し得るドラ イクリーニング溶剤用脱水カセットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案の要旨は、有機繊維にて形成された網状容器内にイオン交換 樹脂を60体積%以上の充填率(樹脂の乾燥基準)で収容して成ることを特徴と するドライクリーニング溶剤用脱水カセットに存する。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 図1は、本考案のドライクリーニング溶剤用脱水カセットの一例を示す一部破 断の説明図であり、図中、(10)は網状容器、(20)はイオン交換樹脂であ る。
【0007】 本考案のドライクリーニング溶剤用脱水カセット(以下、単に「脱水カセット 」と略記する)は、イオン交換樹脂の優れた脱水作用を利用したものであり、斯 かる脱水作用は公知である。 しかしながら、本考案の脱水カセットは、イオン交換樹脂の脱水作用を単に利 用したに止まらず、網状容器(10)を有機繊維にて形成し、当該網状容器内に 収容するイオン交換樹脂(20)の充填率を樹脂の乾燥基準で60体積%以上( 未充填率40体積%未満)とすることにより溶剤中の水分や繊維屑等の微細な固 形分を効率的に除去し得るようにしたものである。
【0008】 先ず、イオン交換樹脂(20)の充填率の意義について説明する。 例えば、ボタン受けバスケット(5)内でイオン交換樹脂と溶剤とを接触させ た場合、溶剤の流れ作用により、イオン交換樹脂が浮動して固定ベッド状態を維 持することが出来ない。そして、イオン交換樹脂が浮動状態の場合と固定ベッド 状態の場合とでは、次のような作用効果上の差異がある。
【0009】 すなわち、イオン交換樹脂による脱水作用は、総脱水量の点では特に遜色ない ものの、樹脂が浮動状態の場合では脱水帯域が乱れるために定常リークが多くな り、溶剤の安定した脱水が出来ない。また、樹脂が浮動状態の場合は、樹脂によ る濾材ベッドが形成されたないために濾過作用を発揮させることが出来ない。
【0010】 そこで、本考案の脱水カセットにおいては、網状容器(10)内に収容するイ オン交換樹脂(20)の充填率を樹脂の乾燥基準で60体積%以上(未充填率4 0体積%未満)とすることにより、イオン交換樹脂(20)の全体としての浮動 を規制し、常に、樹脂による固定ベッドが形成されて維持されるようにし、これ により、溶剤中の水分や繊維屑等の微細な固形分を効率的に除去し得るようにし た。 従って、上記の趣旨より、イオン交換樹脂(20)は、網状容器(10)内に 80体積%以上、特には90体積%以上の高充填率で収容するのが好ましく、更 には、実質的に充満状態で収容するのが好ましい。
【0011】 次に、網状容器(10)を有機繊維にて形成する意義について説明する。 イオン交換樹脂(20)は、溶剤により相当割合で膨潤するため、網状容器( 10)内に収容した場合、膨潤による体積増加分を網状容器(10)が吸収し得 なければ、イオン交換樹脂(20)が押し潰され、溶剤の流れ抵抗が著しく大き くなり、更には、網状容器(10)が破壊されることがある。特に、斯かる状態 は、イオン交換樹脂(20)が網状容器(10)内に高充填率で収容された場合 に生じ易い。 そこで、本考案の脱水カセットにおいては、網状容器(10)を有機繊維にて 形成することにより、イオン交換樹脂(20)の膨張に追従して網状容器(10 )がある程度広がり得るようにし、これにより、イオン交換樹脂(20)が押し 潰されるのを防止した。
【0012】 網状容器(10)は、適当な繊維径の有機繊維にてメッシュ状に形成されてお り、繊維としては、耐溶剤性を考慮し、ナイロン繊維、ポリエステル、アクリル 繊維等から適宜選択される。メッシュの大きさは、イオン交換樹脂(20)が目 洩れしない限り、特に制限はされないが、必要以上に小さくすることは、溶剤の 流れ抵抗を徒に大きくすることになる。従って、イオン交換樹脂(20)の粒径 は通常150μm以上であるので150〜300メッシュ程度とするのがよい。 網状容器(10)の形状は、特に制限されず、例えば、ボタン受けバスケット( 5)が円筒状の場合には、これに密着嵌合し得るように円筒状とするのがよい。
【0013】 イオン交換樹脂(20)としては、脱水剤に供されている各種の市販のイオン 交換樹脂を使用することができる。そして、ゲル型、ポーラス型のいずれでもよ く、また、カチオン型、アニオン型のいずれでもよい。しかしながら、機械的強 度の点よりゲル型が好ましく、また、コストや熱安定性の点よりカチオン型が好 ましい。特に、スルホン基を交換基とするゲル型の強酸性陽イオン交換樹が好適 であり、斯かるイオン交換樹脂としては、市販のダイヤイオンSK1BD(商品 名、三菱化成株式会社製)が代表的である。上記のイオン交換樹脂は、スチレン −ジビニルベンゼン共重合体にスルホン基を導入したものであり、その平均粒径 は300μm前後である。ダイヤイオンSK1BDは、H型で使用することもで きるが、通常、Na型にて使用される。
【0014】 本考案の脱水カセットは、有機繊維にて形成された網状容器(10)内にイオ ン交換樹脂(20)を60体積%以上の充填率で収容して成るが、イオン交換樹 脂(20)の一部(例えば、50%未満)を無機系の粒状脱水剤で置換すること もできる。無機系の粒状脱水剤としては、ゼオライト、活性白土、アルミナ等が 挙げられるが、特に、ゼオライトが好適である。そして、無機系脱水剤を使用す ることにより、被洗濯物に付着した汗から溶剤中に溶解混入した酸性成分を同時 に吸着除去することができる。
【0015】 本考案の脱水カセットは、具体的には、有機繊維にて形成された網状容器(1 0)内にイオン交換樹脂(20)を収容し、その口部を封止して製作されるが、 口部の封止は、口部をしぼませて金属リング部材に装入したのち当該金属リング 部材を圧接させる方法、融着シールする方法等を適宜採用し得る。
【0016】 また、脱水カセットの大きさは、適宜の大きさとされるが、例えば、ボタン受 けバスケット(5)に収容して用いる際、当該容器の内部空間と同程度の大きさ では、膨潤によりイオン交換樹脂(20)が上方に盛り上がってボタン受けバス ケット(5)からはみ出し、脱落ボタンを捕捉すると言うボタン受けバスケット (5)の機能が損なわれる。従って、ボタン受けバスケット(5)に収容して脱 水カセットを用いる場合は、盛り上がりしろを考慮をしてボタン受けバスケット (5)より小さめの大きさとされる。
【0017】 本考案の脱水カセットは、ボタン受けバスケット(5)に収容して用いられる 他、適宜の他の溶剤循環路、例えば、ポンプ(2)とフィルター(3)との間等 にカラムを配置し、当該カラムに収容して用いることもできる。 そして、本考案の脱水カセットは、装脱着が容易であり、イオン交換樹脂の脱 水機能が低下した場合は、容易に他のものと交換することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明した本考案によれば、特別な設備を必要とせずに、溶剤中の水分や繊 維屑等の微細な固形分を効率的に除去し得るドライクリーニング溶剤用脱水カセ ットが提供され、本考案の脱水カセットは、装脱着が容易であるために、各種の 規模のドライクリーニング設備において手軽に利用することができる。 よって、本考案の実用的価値は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のドライクリーニング溶剤用脱水カセッ
トの一例を示す一部破断の説明図である。
【図2】代表的なドライクリーニング設備の説明図であ
る。
【符号の説明】
(1) :密閉室 (2) :ポンプ (3) :フィルター (4) :ウォッシャー (5) :ボタン受けバスケット (10):網状容器 (20):イオン交換樹脂

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機繊維にて形成された網状容器内にイ
    オン交換樹脂を60体積%以上の充填率(樹脂の乾燥基
    準)で収容して成ることを特徴とするドライクリーニン
    グ溶剤用脱水カセット。
JP9846491U 1991-11-01 1991-11-01 ドライクリーニング溶剤用脱水カセツト Pending JPH0539490U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6137204B2 (ja) * 1977-02-21 1986-08-22 Karebi Rautabuori Yoruma
JPH02144144A (ja) * 1988-11-28 1990-06-01 Toagosei Chem Ind Co Ltd イオン交換樹脂の再生方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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