JPH0539270Y2

JPH0539270Y2 -

Info

Publication number: JPH0539270Y2
Application number: JP7401290U
Authority: JP
Priority date: 1990-07-12
Filing date: 1990-07-12
Publication date: 1993-10-05
Anticipated expiration: 2003-10-05
Also published as: JPH0431398U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はガス容器、特に高圧ガス容器類に設け
られる情報装置に関するものである。

（従来の技術）例えば、LPG，LNG等のガスボンベ、酸素、
窒素等の容器或いはビール缶のような容器は高圧
に耐える構造を有するが、使用条件や耐用度を把
握することが安全上必要なため、容器の型、内容
積、耐圧性能、製造年月、重さなどを証明する記
号が刻印で設けられている。

（技術的課題）しかし前記の刻印による表示は読み取りにく
く、しかも使用により汚れ或いは傷を受けて、そ
の表面が次第に見にくくなる問題がある。また作
業者の記号の意味を一々判読しなければならない
ため作業性が低く、誤読も起り易い。そこで本件
考案者はバーコードのような記録手段を使用する
技術について開発を進めて来た。

従つて本考案の目的は前記の問題乃至欠点を解
決し、記録された情報の読取作業を能率化すると
共に読取作業を容易化し、また誤読のおそれをな
くすことができ、実用性の高いガス容器用情報装
置を提供することにある。

（技術的手段）前記目的は、ガス容器１に設けられたガスバル
ブ２の基部にその周囲を囲んで取付けられる欠円
環状の取付リング３を備え、そのリング３は欠円
端４，４′に、外方へ突出し、リング部を前記基
部に締付けるボルト５の受止片６，６′を有し、
前記ボルト５が通される挿通部７に、当該ガス容
器１に関する情報が入力された情報記録部８を有
する情報取付片９を所定の方向へ向ける固定手段
１０を介して設けたことにより達成される。

前記情報記録部８の記録手段は、光学走査式の
バーコード、磁気線が刻印の凹凸に当り曲るのを
利用して検出を行なう刻印式バーコード、電磁波
を利用して読取る金属箔を用いたメタルバーコー
ド、無線通信により一定領域内に入つたIC等デ
ータキヤリアの内容を読取るRF−ID、送信され
たマイクロ波にカードの固有データが加えられる
マイクロウエーブカード及び磁気読取装置により
読み取られる情報が記録された磁気カード等があ
るが、これらはいずれも利用可能である。

（作用）このような装置では、情報取付片９を設けた取
付リング３がガスバルブ２の基部乃至該バルブを
取付けたネツクリング部及びその付近に取付けら
れるので、当該ガス容器１の規格乃至製造時期そ
の他の情報を誤りなく読取らせることができ、或
いは容器在庫状況等を的確に知ることができる。
しかも情報取付片９は上向き或いは前向きの如く
所定の方向へ向けられるので、読取装置により、
情報記録部８を走査する必要がある場合でも、前
もつて一定の方向を向けておけば、一々取付片９
の向きを直さなくとも良く、作業性を向上させ、
また情報取付片９自体のぶらつきもなくなる。

（実施例）図面を参照して説明すると、例示のものは高圧
ガス容器１であり、その円筒型本体上部にバルブ
２が取り付けられ、ガス容器１に充填された例え
ば炭酸ガスなどのガスの吐出、充填の際開閉操作
される。

取付リング３は、前記ガスバルブ２の基部に位
置する取付部１２を取囲む内径を有し、一部を切
欠いた円環状に形成され、欠円端４，４′にボル
ト５の受止片６，６′が外方へ向けて突設されて
いるもので、第３図又は第６図右に示すようにそ
れ単独で、或いは第６図左に示されるようにバル
ブ保護用のキヤツプ乃至フード等の囲み部材１１
の基部にそれと一体に設けることができる。囲み
部材１１の基部に一体に儲けられた場合でも取付
リングは欠円環状であり、ボルト５により緊締さ
れる。１３，１３′はボルト通孔、１４はナツト
で、これも固定手段１０の一つを構成する。

情報取付片９は欠円部１６に挿入され、ボルト
５が通される通孔１７を有する挿通部７と、該挿
通部７と一体に設けられた板部１８とからなり、
板部１８には情報記録部８が設けられる。情報取
付片９は挿通部７が中央にある平面略Ｔ字型のも
の９ａ，９ｂ、挿通部７が端にある平面略Ｌ字型
のもの９ｃのように形成される。１９は略Ｔ字型
取付片９ｂの上部に設けた表示部で、ガス容器１
の製造者、管理者等を表示することができる。

固定手段１０の他の例は第３図乃至第５図に示
されており、該手段１０は他方の受止片６′の通
孔１４の縁に設けられた突起２１と係合する扇状
の切欠２２を挿通部７に続けて設け、ボルト５を
緩めると自重で情報記録部８が横正面を向いて切
欠２２の一つの壁面に係止され、取付片９を上方
へ回動させると切欠２２の他方の壁面に係止され
て定位置をとるもので、いずれかの姿勢でボルト
５、ナツト１４を締めるものである。第３の例は
第６図左及び第８図に示されており、これは取付
片９を上向きにしたときに挿通部側辺７ａがネツ
クリング２３の表面に接する位置に設けられたボ
ルト通孔１７ａと、取付片９を横正面に向けたと
きに自重で吊下げ状態となる位置に設けられたボ
ルト通孔１７ｂとを並設した例である。

情報記録部８は例示のバーコードが付される大
きさの小片状に形成され、光学式バーコードの場
合でも紙片、プラスチツク片、金属片等からなる
ものが使用できる。記録手段として前述の刻印式
バーコード、メタルバーコード、RF−IDのキヤ
リア、マイクロウエーブカード、磁気カード等を
採用したときは夫々のものをカード化して取付け
る。このような情報取付片９はその情報記録部８
を上に向けて取付けられる。なお情報記録部８が
バーコードで構成されている場合、両端が曲がら
ないように、取付片９は平坦性に留意する。取り
付けには任意の固定手段、例えば接着等による永
久固着等の手段或いは係合突起等への係合による
取外し可能な構造等が用いられる。この情報記録
部８には、既述のように容器１の外形（種類、構
造、タイプ）、内容積、重さ、耐圧性能、製造年
月等をあらわす情報が書込まれる。この情報記録
部８の表面は耐水、耐候性を有するように処理さ
れる。

（効果）このように構成された本考案の表示装置を設け
たガス容器１によれば、情報取付片９に書込まれ
た情報記録部８を有するので、その記録を夫々対
応する装置で読み取るだけの操作によつて当該容
器１の規格や履歴在庫状態その他の情報を正確に
知ることができるので管理が著しく容易化する。
従つてその容器１を使用することができるかどう
かも直ちに分り、しかも表示は固定手段１０によ
り上向き乃至正面横向きの如く、所定の方向へ向
けておかれるので常に定位置を向いており、読み
取り作業が容易化する。特に情報取付片９はタグ
状のものを、既存のリング構造を利用して取付け
れば良いので極めて容易に実施することができ、
コストの負担も最小限度で済み、実用性が高い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るガス容器用情報装置に関す
るもので第１図、第２図は２実施例の斜視図、第
３図は第１例の分解斜視図、第４図、第５図は固
定手段の断面図、第６図は第１例、第２例の組合
せ可能範囲を示す分解斜視図、第７図、第８図は
固定手段の他の例の断面図である。１……ガス容器、２……ガスバルブ、３……取
付リング、４，４′……欠円端、５……ボルト、
６，６′……受止片、７……挿通部、８……情報
記録部、９……情報取付片、１０……固定手段、
１１……囲み部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) ガス容器１に設けられたガスバルブ２の基部
にその周囲を囲んで取付けられる欠円環状の取
付リング３を備え、そのリング３は欠円端４，
４′に、外方へ突出し、リング部を前記基部に
締付けるボルト５の受止片６，６′を有し、前
記ボルト５が通される挿通部７に、当該ガス容
器１に関する情報が入力された情報記録部８を
有する情報取付片９を所定の方向へ向ける固定
手段１０を介して設けたことを特徴とするガス
容器用情報装置。 (2) 取付リング３は、ガスバルブ２を保護するキ
ヤツプ乃至フード状の囲み部材１１の基部に一
体に設けられた請求項第１項記載のガス容器用
情報装置。