JPH0538496A - 汚水処理方法及び装置 - Google Patents

汚水処理方法及び装置

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JPH0538496A
JPH0538496A JP22130191A JP22130191A JPH0538496A JP H0538496 A JPH0538496 A JP H0538496A JP 22130191 A JP22130191 A JP 22130191A JP 22130191 A JP22130191 A JP 22130191A JP H0538496 A JPH0538496 A JP H0538496A
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JP
Japan
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aeration
water
carrier
treated
air
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JP22130191A
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English (en)
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Toshiaki Tomizuka
敏昭 富塚
Keizo Ogura
啓三 小倉
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SANSHIN KENSETSU KOGYO KK
Original Assignee
SANSHIN KENSETSU KOGYO KK
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Publication date
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】汚水浄化システムにおける好気性微生物付着の
担体に対するエアレーションをより効果的にさせ、又、
該担体の一時的な機能変化を初期設計通りに維持する。 【構成】汚水浄化装置20の初段沈殿汚濁の次に流量調
整槽24, 24' を設け、次いで、ポンプ室24''から
定量ポンプにより被処理水をエアレーション槽9',9''
に送給するに、上側からエアレーションシャワーリング
31を行うと共に、下側から上向きにエアレーションを
行ってより確実な被処理水に対する曝気作用を行い、担
体10' に於いては帯状の担体本体34をフロート3
8, 38' により側方、或いは、上向きに浮漂状態にさ
せ、大量の降水等により担体本体の埋設状態が現出した
りせず、被処理水中でレベル姿勢での浮漂状態を維持
し、好気性微生物の付着による成長促進やバクテリアの
繁殖機能を促進させる。 【効果】流入水量に無関係に常に好気性微生物付着担体
が水中に最適姿勢にセットされ、又、エアレーションが
効率的に行われ、汚水の浄化が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は生活廃水等の汚水を集
中的に浄化処理するシステムの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、近代市民生活の著しい質、
量、両面からの向上は科学技術の隆盛、及び、経済力の
拡充、高能率、社会制度の全国的なネットワークの発達
に負うところが極めて大であることは言を待たないもの
である。
【0003】そして、我国の市民生活の質、量の向上は
地球規模での環境保全、公害防止等との調和を図りなが
ら保健衛生のレベルアップと共に、健康志向が高まり、
世界でも有数の高齢化社会を迎えようとしている。
【0004】かかる健康志向が浸透した長寿の市民社会
の繁栄は単に各個人の私生活における衣食住のレベルア
ップに期待するのみでは限度があり、相当量の社会資本
の投入、国家行政、地方自治等の地域ぐるみの政策の立
案実施が大規模な状態で行われる必要がある。
【0005】かかる大規模な地域ぐるみの社会整備が行
える可能性を支持することはシステム的な社会工学、土
木技術等の研究開発が基本的に行われねばならず、欧米
に於ける近代社会の発達の歴史を紐解いても明瞭に示さ
れており、このことは欧米型の社会のレベル向上は常に
産業資本の投下が社会資本の投下に優先して行われるこ
とから市民生活の発達は国家間や地域間に於いて著しく
差が生じ、国民的レベルでの生活向上は著しい遅れを生
ずるものであり、我国に於いても、近時の文明開化の前
後では富国強兵策から国家主義的見地に立つ産業政策や
法律制度の拡充が常に優先権を取り、市民レベルでの生
活向上は概して後回しにされていたものである。
【0006】かかる社会現象が典型的に現れているもの
としては建設産業における道路通信網の拡充と上下水道
の拡充があり、欧米に比して著しい立遅れが明らかであ
り、常に市民生活の向上の発達に対する大きなネックと
なっており、自然災害の規模を大きくしたり、二次災害
に招来したり、疫病発生の被害を甚大にするような結果
を招き、ひいては国民総生産力に対するブレーキともな
っていたものであり、近時においては公害問題等や環境
破壊等に組織的、且つ、有効裡に対処出来ないものとな
っている。
【0007】因みに現代の産業社会が上述した如く、産
業資本優勢、経済、制度政策の優先を行うことから地球
規模での環境破壊、公害問題が拡大し、本来的に極めて
人類社会に取り重要であるべきこれらの自然の対処調和
処理が立遅れているのが現状である。
【0008】確かに、市民生活の向上に伴う生活改善や
衣食住生活の質の向上、国民意識の健康志向等は歓迎さ
れるべきものではあるが、生活基盤における上部構造
(衣食住)等はある程度のレベルに達しつつはあるが、
下部構造(住宅、道路、下水道)等の整備不充分や、不
満足状態は社会的規模で見る国民生活のアンバランスを
きたしている。
【0009】而して、産業社会の隆盛は必然的に公害問
題を発生し、市民生活の向上はまた、生活廃水等の大量
排出による環境破壊を生み出していることは、その対処
が不可欠であることの認識は充分にもたれながら、その
対処手段、対策等は各消費者レベルでの受益者負担の形
をとる限り限度があり、行政単位での社会資本の投資に
よる対処や施政が望まれ、所謂、都市改革や村おこし等
が消費者の個人レベルやグループ単位での活性、乃至ボ
ランティア依存型から行政主導型への移行が強く望まれ
るようになってきており、社会工学、環境工学、行政工
学等のシステム開発と導入が検討されつつある。
【0010】そして、道路網、通信網、上水道等の生活
を支持するシステムのレベルアップは利益追及型の産業
社会にとり魅力的な社会資本投資の対象で、且つ、前述
した如く優先順位の高いものであったが、下水道整備計
画や生活廃水、工場廃液等の沈殿した汚水の処理システ
ムは最早、行政主導型の国家資本の投下による立案、計
画、実施に期待する他はないものである。
【0011】例えば、上下水道システムは台風や集中豪
雨等による治水政策は勿論のこと、就中、下水道処理等
の拡充は市民の衛生的で充分な健康保持が図れる地域ぐ
るみの社会政策として不可欠のものであるが、前記下部
構造として上部構造に対する開発拡充に押されている現
状では本来的に望まれ得るレベルには達していないもの
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】而して、これまで採ら
れてきた下水道や廃水処理施設での汚濁原水に対する汚
水汚濁等処理システムにおいては図6に示す様な、微生
物のバクテリア等の細菌との関係における生物化学的酸
素要求量を具体的に満足し得るようなシステム1に基づ
いており、コンクリート製等の槽式フレーム2に所定エ
リア毎の堰3、4、5を形成し、それぞれユニット槽を
形成し、初段の沈殿槽6の内部に所定サイズ分布の砂礫
7を充填敷設し、生活廃水等の汚水原水8を流入させて
第一次的な沈殿浄化を行い、次いで、堰4をオーバーフ
ローさせた被処理水を流量調整槽を兼ねる一次エアレー
ション生物酸化槽9に於いて内部に充填した砂礫7、及
び、その上部に固設した升型等の微生物付着担体10に
より有機物の分解を行って浄化を行うようにし、その
際、槽9内底部に配管したエアレーションパイプ11よ
り気泡を浮上させて被処理水の汚水との曝気作用を行わ
せて生物化学的酸素要求量を満たし、担体10と砂礫7
に付着繁殖している微生物による酸化処理を促進させ、
バクテリアの繁殖を図るようにし、堰4からオーバーフ
ローする一次浄化された汚水を二次生物酸化槽9' に於
いて内部の砂礫層7の上部の薄型の微生物付着担体10
' に対する上述同様のエアレーション15を行って二次
浄化作用を与え、次いで、最終沈殿槽16に於いて活性
汚泥を沈殿させて微生物、及び、腐敗菌の作用によって
有機物を分解液化、又はガス化し、活性汚泥の容積を減
少させて安定した灰分と肥料分、及び、ガスを生成さ
せ、活性汚泥中の有機物は栄養分として増殖増加し、サ
イクル状態にし、清澄水は塩素等を添加殺菌されて排水
パイプ17から河川や沼湖に排出されて最終的には海水
中に排出されるようにされている。
【0013】上述プロセスにおけるエアレーション15
は被処理水に対する気水混合を満足させる曝気を行って
生物化学的酸素要求量を満足させ、微生物の生物化学的
処理作用を促進するものであはある。
【0014】而して、かかる既存の生活廃水等の汚水に
対する浄化処理システムにおいては沈殿槽に於ける沈殿
を介しての粗処理はともかくとして、基本的に浄化に有
効である微生物付着の担体10は図7に示す様に、槽に
対し沈積式の固定タイプのものであるために、生活一日
単位での時間当りの増減や降水量等により原水等の被処
理水中における相対レベルでの位置、姿勢が一定せず、
エアレーション15による曝気作用を介しての気水混合
では生物化学的酸素要求量を充分にクリアすることが出
来難い難点があり、充分な溶存酸素の発生の基となる水
面での大気との接触状態が不安定で当該溶存酸素量が変
動し易いという欠点があり、又、台風や集中豪雨、或い
は、生活一次廃水や工場廃液等の大量放出等に伴う砂礫
や塵埃等の大量流入が生じた場合には図8に示す様に、
原水18の量が流過排出量よりもオーバーになることか
ら槽底部の一部担体としての砂礫7の上にこれらの大量
の流入砂礫や塵埃19が重層状態に充満され、升型等の
担体10を土砂等の砂礫19中に埋没状態にしてしま
い、微生物の浄化作用を抑制し、バクテリアの繁殖を阻
害するという欠点があった。
【0015】したがって、公園、工場敷地、イベント会
場等に相当規模に設けられた排水溝等での汚濁原水に対
する浄化機能が常に安定して初期設計機能を充分に発揮
出来ないという不都合さがあり、都市計画や地域活性化
の大きな障害となっていた。
【0016】しかしながら、かかることは直接的に市民
生活の上部構造に現れず、又、経時的にゆっくりと現れ
ることから一般の注意を高めたり、関心をよびおこす引
き金とはなり難いマイナス点があり、自然治癒的な機能
回復を待つという消極的対応に留まっている不都合さが
あった。
【0017】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく生活廃水や工場排液等の排水流路等に於ける汚水
浄化の問題点を解決すべき技術的課題とし、流入する汚
水等の原水の流量に関わりなく汚水を酸化する微生物が
付着する担体を被処理水中に所定レベルを維持して浮漂
状態にさせ、常に好気性微生物の付着繁殖を促進し、エ
アレーションにより生物化学的酸素要求量に充分対処す
ることが出来、初段と最終段の沈殿槽間に於ける生物酸
化槽での汚水浄化が確実に行われるようにして公害防止
産業における水処理技術利用分野に益する優れた汚水処
理方法、及び、該方法に直接使用する汚水処理装置を提
供せんとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は
前述課題を解決するために、生活廃水等の汚水を集中的
に浄化するに際し、汚濁原水を汚水処理装置の一次沈殿
槽に流入させ、その底部に敷設した砂礫や微生物の付着
する担体により塵埃等を沈殿させ第一次的に処理し、次
いで一次処理された被処理水を流量調整槽に導き、定量
ポンプを介し生物酸化槽に導き、担体によりエアレーシ
ョンさせて生物化学的酸素要求量を満足するようにし、
而して、該散水濾床にあっては底部のエアレーションパ
イプからのエアレーションによる上向きの曝気作用を行
うと共に、上記定量ポンプからの被処理水の生物酸化槽
上部からのシャワーリングに際し送給パイプ内にてエア
を吸引し、或いは、強制送気し、気水混合を行ってエア
レーションシャワーリングを行うようにして下から上向
きのエアレーションと上側から下向きのエアレーション
を併せて行い、被処理水中に於ける溶存酸素を増加させ
て生物化学的酸素要求量に充分応えるようにし、かかる
生物酸化槽を複段にすることにより微生物によるバクテ
リア分解等を促進させ、浄化作用を確実に行うように
し、次いで、終段の沈殿槽に於いて最終的な沈殿を行
い、そして、汚泥を消化させ、微生物、及び、腐敗菌に
より有機物を液化、ガス化し、汚泥の容積を減少させて
安定した灰分、及び、肥料分等を増量させ、清澄水は河
川や海等へ排出するようにされ、而して、上記担体に於
いては帯タイプ等の布製等の担体本体をフロート等によ
り被処理水中に所定レベルに浮漂させるようにし、集中
降水等による被処理水のレベル増減にかかわらず常に最
適位置に担体本体があり、生物化学的酸素要求量を充分
に満足する溶存酸素の元でバクテリア分解をし、被処理
水の浄化が効率的に行なわれるようにし、また装置の流
過方向に設けた堰により経過的に流過する汚水等の団地
や公園等に於ける排水溝に於いても何等美観を損ねるよ
うなことがなく、又、被処理水のレベルに変動があって
も確実に浄化機能が維持出来るようにした技術的手段を
講じたものである。
【0019】
【実施例】次に、この出願の発明の実施例を図1乃至図
5に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0020】図1、乃至、図5に示す実施例において2
0はこの出願の発明の一つの要旨を成す汚水処理装置で
あり、図示実施例は生活廃水の下水等の汚水を浄化して
河川、湖沼や海へ排出することが出来るようにした態様
であり、所定の地盤にピット状に形成したコンクリート
製等の水槽は所定間隔で、堰4',4',5' が形成されて
処理エリアを形成しており、下水管等の流入管35から
の原水8に対し初段の沈殿槽6が形成され、該初段の沈
殿槽6には設計により在来態様同様にその底部に砂礫層
7が敷設されることも可能である。
【0021】そして、該初段の沈殿槽6に隣接して堰4
' をオーバーフロー堰とし、一対の流量調整槽24, 2
4' が設けられ、後者の底部に砂礫層7を敷設され、図
示しないコンプレッサーに接続するエア配管からのエア
レーションパイプを介しエアレーションノズル14, 1
4が臨まされており、所定のエアレーション15を行う
ようにされている。
【0022】そして、後段の流量調整槽24' に隣接し
てオーバーフロー堰4' を介しポンプ室24''が形成さ
れて定量ポンプ25が設けられ、又該ポンプ室24''に
隣接しエアレーション槽9' が設けられ、更にその横に
堰5' を介しサブエアレーション槽9''が設けられてそ
の底部に砂礫層7を敷設されると共に、エアレーション
ノズル14, 14がエア配管に接続して設けられてい
る。
【0023】而して、各エアレーション槽9',9''に於
いては上記ポンプ室24''の定量ポンプ25に接続した
被処理水送給パイプ26に気水混合装置27を介してエ
アレーションシャワーリングパイプ26' が図2に示す
様に、平面状に複数本分岐接続して臨まされており、該
気水混合パイプ26' は図4に示す様に、エアフィルタ
ー22に接続するエア吸入パイプ29の先端が気水混合
装置28に臨まされて被処理水送給パイプ26のベンチ
ュリー部28' に臨まされ、所定圧で送給される被処理
水の動圧低下に伴って負圧吸引されて被処理水中にエア
を吸気して気水混合が成され、該被処理水中への溶存酸
素の第一義的な増加を図るようにされており、又、気水
混合パイプ26' にはエアレーション槽9' の担体10
' 上にシャワーリングノズル30, 30…が複数設けら
れて、溶存酸素の多いエアレーションシャワーリング3
1を上側から下向きに行って第二義的に溶存酸素の増加
を図るようにされている。
【0024】尚、上述気水混合は気水混合装置27に強
制的にエアコンプレッサ23を介してエアを送気して溶
存酸素の増加を図るようにすることも可能である。
【0025】そして、エアレーション槽9',9''に於い
てはその下部の砂礫層7中に埋設状態にされているエア
レーションノズル14, 14…からのエアレーションに
よる曝気作用を行って、更に、被処理水中の気水混合を
介しての溶存酸素の増加を図り、微生物の生物化学的酸
素要求量に充分応えられるようにしている。
【0026】そして、エアレーション槽9''に隣位して
終段の沈殿槽16が設けられ、塩素添加等を介し滅菌さ
れた清澄水が排水管35' により河川や海水中に所定に
排水されていくようにされている。
【0027】而して、各段に於ける担体10' は帯状
の、例えば、軟質塩化ビニール製や不織布製の担体本体
を被処理水の横流れ方向に沿うように設置して微生物の
付着とその成長繁殖が促進され、バクテリアの繁殖を助
成するようにされることが可能である。
【0028】尚、担体10' は反復して供される状態で
図示する様にわかめ状に捻回姿勢にされることは何等支
障ないものである。
【0029】尚、設計変更的には担体本体34の表面は
梨地状のシボ体加工が成されるようにし、その好気性微
生物の付着面積が大きく溶存酸素との接触効率が良いよ
うにされ、又、エアレーション作用が促進されるように
するものである。
【0030】そして、ノウハウ的には図11に示す様
に、担体本体34を所定に捻って横方向に静的に流動す
る被処理水の担体本体34に対する接触の機会が可及的
に多くなるようにする等が可能である。
【0031】上述構成において、生活廃水等の下水の汚
水を集水し、流入管35から原水8として初段の沈殿槽
6に流入させ、通常の在来態様と同様に一次沈殿を行
い、この間、流入された原水8の泡立ちや波紋等による
その水面の擾乱により気水接触が激しく行われ、又、設
計によって底部から該底部に敷設された砂礫層7間に埋
設状に設けらたエアレーションノズル14からのエアが
上向きに浮上してエアレーションを行い、したがって、
初段沈殿槽6に於いては可及的にかなり大量の溶存酸素
が増加されて沈殿に伴う微生物の生物化学的酸素要求量
が充分に満たされてバクテリアの分解繁殖が促進されて
初段の浄化作用が行われる。
【0032】そこで、該初段の沈殿槽6により初期の沈
殿が行われた被処理水は堰4' をオーバーフローして隣
位する流量調整槽24, 24' に於いてアンダーフロ堰
4''で連通状態になり、次段のポンプ室24' への流入
量を一定量に調整するようにする。
【0033】即ち、生活廃水等は季節的なレベル変動が
あり、又、降水量の季節的変動もあることによりこの出
願の発明汚水処理装置20に於いても原水8、即ち、被
処理水のレベルが変動するが、該流量調整槽24, 24
' のクッション作用により設計的に一定量が経時的にポ
ンプ室24''に流入し、レベル計36によりそのレベル
が検出され(該レベル計36はこの出願の発明の技術レ
ベルでは当業者に採用可能な周知技術のものである)、
ポンプ室24''に於ける定量ポンプ25が初段沈殿槽
6、及び、流量調整槽24, 24' からの被処理水を自
動制御的に定量で被処理水送給パイプ26より気水混合
装置27を経てエアレーションシャワーリングパイプ2
6' へと送給する。
【0034】そこで、この間気水混合装置27に於いて
は図4に示す様に、この気水混合部28に於いて被処理
水送給パイプ26のベンチュリー部28' に於ける動圧
低下に伴う負圧発生によりフィルター22からのエアを
エア送給管29から吸引して、或いは、エフコンプレッ
サ23からのエアの強制送気により被処理水中にエアを
混入させて一種の気水混合作用を管内混合状態でエアを
被処理水中に微細な泡としてホモジナイズ状態に均一分
散混合して圧送し、エアレーション槽9' の上部に亘っ
て臨まされている複数本(当該実施例においては3本)
の第2、3図に示す様に多数のエアレーションシャワー
リングノズル30からホモジナイズ状の気水混合された
被処理水をエアレーションシャワーリングとして担体1
0' 状に散布状に降り注ぎ、担体10' の上部にて激し
く水面に於けるエアレーションによる曝気作用を行い、
被処理水中への溶存酸素の増加を図る。
【0035】併せて、その底部に敷設された砂礫層7に
埋設状態に設けられているエアレーションノズル14か
らはエアが下側から上向きに担体10' に対しエアレー
ションを与えて曝気作用を付与し、これらの上側から下
向きのエアレーションシャワーリングと下側から上向き
のエアレーションによる曝気作用、及び、被処理水の水
面からの大気中の空気の溶入により三者相俟って被処理
水の溶存酸素が著しく増加し、エアレーション槽9',9
''に於ける担体10' の生物化学的酸素要求量は十二分
に満足状態になり、該担体10' 帯状等の担体本体の表
面に付着する微生物、並びに、該担体本体及び、底部の
砂礫層7のバクテリアの繁殖を増加させ、有機物の分解
を助成し、汚水の浄化を促進する。
【0036】この場合、図1の左側から右側へ静的に側
流する被処理水によって担体本体の横向き設置状態は該
担体本体に対する被処理水の接触機会を多くし、微生物
の成長、及び、バクテリアの分解が著しく効率的に促進
される。
【0037】そして、エアレーション槽9''でエアレー
ションによる曝気作用を終えた被処理水は最終沈殿槽1
6に至り、尚且つ、下側から上向きのエアレーション作
用を受けて最終段の浄化作用を受け、次いで、塩素等の
殺菌剤を所定に投入されて清澄水は配水管35' から河
川や海等へ排出されていく。
【0038】尚、最終段の沈殿槽16に於いては沈殿物
に被処理水中の浮遊物やコロイド状物質、そして溶解性
物質がフロック中に吸着され、活性汚泥化が促進され微
生物より有機物分解を促進され、在来態様同様に適宜に
天日乾燥乾燥等をされ肥料として利用されたり消却処理
されたりする。
【0039】而して、上述基本的実施例の具体的な応用
態様としては、例えば、市街地の公園、憩いの場所、イ
ベント会場等に於いて美観を損なうことなく有効な汚水
処理施設とするにはこれらの地域に於ける被処理水の流
速が小さいことから装置フレームの流過方向に所定段数
の堰4',4',…5を設けてオーバーフロータイプにし、
所定の部位にオーバーフロースタンド37を設けて前段
のポンプ室24に於ける、更にその前段の一次沈殿槽6
からのオーバーフローして流入する被処理水をレベル計
36を介しポンプ25' により被処理水送給パイプ26
より揚水し、流量調整槽24' にオーバーフロー式に落
下させて周囲に対する美観を損ねないようにする(した
がって、この場合は前段のエアレーション槽6等により
かなりの透明度が高くなった被処理水である)ことが設
計上好ましい。
【0040】そして、流量調整槽24''から下流側へ複
段のエアレーション槽9',9' …を設けてこの担体10
' を配設すると共に、下側に砂礫層7を敷設し静かな被
処理水の流過中に於ける確実な微生物によるバクテリア
分解を介しての浄化を促進させる。
【0041】この場合、流過する被処理水の速度は低い
ことから各担体10'に於いて各担体本体の全ての浮漂
態様は担体10' の底部敷設の砂礫層7中に設けたアン
カーに下端を連結し、処理水に浮設した所定のフロート
に各担体本体の上端部を連結し、常に側方に静流する被
処理水中に安定した立錐姿勢で相互に設定間隔で浮漂さ
せて側流する被処理水の全領域に均一に微生物による浄
化作用を行わしめるようにする。
【0042】勿論、当該実施例の態様においても、上側
から下向きのエアレーションシャワーリング、及び、下
側から上向きのエアレーションによる曝気作用、及び、
被処理水の水面からのエアの接触溶入の三者による溶存
酸素量の増加を介しての生物化学的酸素要求量の満足状
態の現出は確実に行われる。
【0043】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、微生物の付着効
率を上げて浄化機能をより強化するようにする等種々の
態様が採用可能である。
【0044】そして、適用対象は生活廃水等の汚水のみ
ならず、工場廃液等の汚濁した汚水に対しての浄化シス
テムにも適用可能であることは勿論のことである。
【0045】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に近代市民生活にとって極めて重要であり、周辺環境と
の調和も図り、公害防止に重要な役割を果たす汚水等の
生活廃水や工場廃液等のエアレーションを介しての微生
物繁殖によるバクテリア分解作用を介しての浄化を行う
に際し、従来の各槽底部に敷設した砂礫層からの下側か
ら上に向けてのエアレーションのみばかりでなく、エア
レーション槽に於ける担体に対し上側から下向きに前段
の流量調整槽等からの被処理水の送給に際し、送給パイ
プ中にエアを混入させて管内混合等のを行ってエアレー
ションシャワーリングを行うことにより、上側と下側か
らのエアレーションが行われ、下側から上向きのエアレ
ーションに対し上側から下向きのシャワーリングが併せ
て行われ、しかも、被処理水の水面からのエアの溶入を
介しての三者一体によるエアレーションを介しての被処
理水中の溶存酸素の増加が図れ、担体に於ける微生物の
成長繁殖、バクテリアの繁殖浄化作用が促進されるとい
う優れた効果が奏される。
【0046】又、担体には帯状の担体本体等を横方向、
或いは、上向きに浮漂状態にすることにより、常に設定
レベル等で被処理水中に浮漂姿勢を保つことが出来、し
たがって、微生物の成長やバクテリアの繁殖等の浄化作
用が安定して常に経時的確実に保持出来るという優れた
効果が奏され、汚れの浄化能力が高く余剰汚泥が少な
い。
【0047】このようにして汚水中の生物化学的酸素要
求量が満足され、微生物の浄化機能が維持され、平面的
に安定した汚水の浄化機能が初期設計通りに保持出来る
という優れた効果が奏される。
【0048】しかも、担体はその担体本体が同一レベル
状態に設けられることから損傷等が生じ難く、保守点
検、整備交換等のメンテナンスもし易いという副次的メ
ッリトがある。
【0049】そして、都市部における公園やイベント会
場等に設ける等の際にも装置が周囲の景観を損なったり
異臭を放ったりせず、その公共的美観を損なうことがな
いという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施例の全体概略縦断面図
である。
【図2】同、エアレーション槽の平面図である。
【図3】同、横断面図である。
【図4】エアレーション部における気水混合装置の概略
断面図である。
【図5】その実施例の装置の部分断面図である。
【図6】従来技術に基づく汚水処理装置の断面図であ
る。
【図7】同、担体の斜視図である。
【図8】同、部分断面図である。
【符号の説明】
8 汚濁原水 6 初段沈殿槽 10' 微生物付着担体 9' エアレーション槽 16 終段の沈殿槽 15 エアレーション 31 エアレーションシャワーリング 20 汚水処理装置 26 被処理水送給パイプ 30 エアレーションシャワーリングノズル 37 エア混入器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汚濁原水を初段沈殿槽に流入し次いで被処
    理水を微生物付着担体を有するエアレーション槽を経て
    終段沈殿槽から系外に排出するようにした汚水処理方法
    において、上記エアレーション槽に下側から上向きにエ
    アレーションを行うと共に原水中にエアを混入したエア
    レーションシャワーリングを上方から下向きに行うよう
    にしたことを特徴とする汚水処理方法。
  2. 【請求項2】上記エアレーションシャワーリングがパイ
    プを送給される原水中にエアを吸引して気水混合するよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    汚水処理方法。
  3. 【請求項3】上記エアレーションシャワーリングがパイ
    プを送給される原水中にエアを強制送気して気水混合す
    るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の汚水処理方法。
  4. 【請求項4】上記エアレーションが排水流路に設けられ
    た複数の堰間で行われるようにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の汚水処理方法。
  5. 【請求項5】汚濁原水を初段沈殿槽に流入し次いで被処
    理水を微生物付着担体を有するエアレーション槽を経て
    終段沈殿槽から系外に排出するようにした汚水処理方法
    において、上記エアレーション槽に下側から上向きにエ
    アレションを行うと共に上方から原水中にエアを混入し
    たエアレーションシャワーリングを下向きに行うように
    した汚水処理方法に使用する装置において、上記エアレ
    ーション槽に帯状の微生物付着担体本体が少なくとも1
    つ配設されていることを特徴とする汚水処理装置。
  6. 【請求項6】上記担体本体がフロートにより被処理水中
    に所定レベルに維持されて浮設されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第5項記載の汚水処理装置。
  7. 【請求項7】上記エアレーション槽の上部に前段の初段
    沈殿槽からの被処理水送給パイプが横設されて担体に対
    し下向きにノズル孔が設けられ、又その基部にエア混入
    器が付設されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    6項記載の汚水処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251279A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Sho Contribution:Kk 高濃度排水処理システム

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