JPH0538442U - 逆止弁を固定部材に設けたオイル作動式テンシヨナ - Google Patents

逆止弁を固定部材に設けたオイル作動式テンシヨナ

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JPH0538442U
JPH0538442U JP9462591U JP9462591U JPH0538442U JP H0538442 U JPH0538442 U JP H0538442U JP 9462591 U JP9462591 U JP 9462591U JP 9462591 U JP9462591 U JP 9462591U JP H0538442 U JPH0538442 U JP H0538442U
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克也 中久保
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ピストンの前進動作が迅速であり、且つ、逆
止弁を常時適正に作動させることができるオイル作動式
テンショナを提供する。 【構成】 シリンダ後室18には第2のピストン40が
嵌挿され、第2のピストン40は、第2のばね42によ
りシリンダ後室18方向に付勢されており、シリンダ後
室18は正圧に保たれる。隔壁12には、シリンダ後室
18と高圧室24とをつなぐ第1の油路30が形成され
ている。また、隔壁12には、スリーブ20とピストン
との間の小間隙から漏れた油をシリンダ後室18にもど
すための孔32が形成されている。第1の油路30には
逆止弁36が設けられ、ピストンが突出するとき、逆止
弁36が開いてシリンダ後室18から高圧室24に迅速
に油が供給される。ピストンが後退しようとするとき、
逆止弁36は閉じて、スリーブのピストンとの小間隙を
通じて油が緩徐に流出し漏れた油は、シリンダ後室18
に戻る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンのカムシャフト駆動用等に使用される歯付ベルトに所定の 緊張力を与えるためのオイル作動式テンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】
歯付ベルトの使用例として、エンジンのカムシャフト駆動がある。この場合の 歯付ベルトは、クランクスプロケットとカムスプロケットに懸回される。歯付ベ ルトとカムスプロケットとの間で目飛びを防止するために、歯付ベルトには適切 な緊張力を与えなければならない。そのため、テンショナが使用される。
【0003】 図5は、従来のオイル作動式テンショナを示している。この種のオイル作動式 テンショナ50は、油を充填したシリンダ52内に小間隙をもって遊嵌されシリ ンダ52をピストン前室62とピストン後室64に分けるとともに前記ピストン 前室側にロッド60を具えたピストン58にばね70により突出力を付与して、 歯付ベルトに緊張力を加えるようになっている。そして、ピストン前室62とピ ストン後室64とを連通する油路72にピストン後室64への油の流入を許す逆 止弁74を設け、ピストン58が急速に後退することを防止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のようなテンショナでは、ピストン58に形成された油路72に逆止弁7 4が設けられている。従って、油路72の径は小さいものであり、且つ、その長 さもかなり長くなっており、そのため、油の流通抵抗は大きくならざるを得ない 。その結果、ピストン58が前進するときにピストン前室62からピストン後室 64への油の流入時間が長くなり、ピストン58が前後にばたつくという問題が あった。また、逆止弁74がピストン58に設置されていることから、ピストン 58が微振動を繰返したときに、逆止弁74を構成するボールは慣性力で不規則 な動きをすると考えられ、逆止弁に要求される機能を果たさなくなる。そして、 ピストン58の油路は、殆どの場合、ロッド60の根元に設けられることになる ので、ロッド折れ等の強度的な問題もある。
【0005】 この考案は、高圧室と低圧室との間の油路の長さを極力短かくするとともに、 逆止弁を固定部材側に設けることにより、前記課題を解決しようとするものであ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、円筒状シリンダと、該シリンダを前室及び後室に分ける隔壁と、前 記シリンダ前室内において前記隔壁に隣接して設けられた円筒状スリーブと、該 スリーブに小間隙をもって遊嵌し該スリーブとの間で高圧室を形成するロッドを 具えた第1のピストンと、前記シリンダと前記第1のピストンとの間に設けられ たシール部材と、前記第1のピストンに突出力を付与するばねと、前記隔壁との 間で前記シリンダ後室を形成する密封部材と、前記シリンダ後室と前記高圧室を 連通する第1の油路と、前記高圧室から前記スリーブと前記第1のピストンとの 間の小間隙を通じて流出する油を前記シリンダ後室に戻すように構成された第2 の油路と、前記第1の油路に設けられ前記高圧室への油の流入を許す逆止弁とを 有してなるオイル作動式テンショナにより前記課題を解決するものである。
【0007】
【作用】
ピストンのロッドは先端においてアイドラローラを支持するアームに接してい る。歯付ベルトの緊張力が増加すると、ピストンにはピストンの後退方向に押圧 力が生じる。このとき、逆止弁は閉じて高圧室の油が前記押圧力に抗してピスト ンの後退を阻止する。高圧室の油は、スリーブとピストンとの間の小間隙を通じ て緩徐に流出してシリンダ後室に戻り、歯付ベルトは緩徐に緊張力を緩和される 。油は第2の油路を通じてシリンダ後室に流れ込む。シリンダ後室は、第1のピ ストンの前後動に伴う高圧室の容積変化を吸収するアキュムレータ室として作用 する。
【0008】 歯付ベルトの緊張力が低下すると、ピストンはばねの付勢力により突出する。 このとき、逆止弁が開き、隔壁に形成された第1の油路を通じて油が高圧室に流 れ込む。高圧室とアキュムレータ室とは隔壁と両側で隣合っており、この隔壁に 第1の油路が設けられているので、ピストンが前進するときの油の流動抵抗は極 小に抑えられ、ピストンは迅速に前進することができる。そして、固定部材であ る隔壁に逆止弁を設けているので、ピストンの振動によって逆止弁が開くことが ない。このように、歯付ベルトが弛んだときには迅速にその緊張力を回復すると ともに、テンショナに振動が発生しても、逆止弁はその振動の影響を受けること がないから、緊張力を常に一定に保つことができる。
【0009】 密封部材をシリンダ後室に嵌挿された第2のピストンにして、このピストンに シリンダ後室方向への付勢力を与えることにより、シリンダ後室は正圧に保たれ る。ピストンが前進するとき逆止弁は高圧室が負圧になることによって開弁する から、シリンダ後室を正圧に保つことにより、高圧室へは迅速な油の供給が行わ れる。隔壁に第1の油路を設けることと相俟って、ピストンの前進速度はさらに 速くなり、歯付ベルトが弛むときにはその緊張力は急速に回復される。
【0010】
【実施例】
図1は、本考案の実施例のオイル作動式テンショナの断面図である。オイル作 動式テンショナ10は、隔壁12によってシリンダ前室16とシリンダ後室18 に分けられた円筒状シリンダ14を有してなる。本実施例では、隔壁12はシリ ンダ14と一体に加工されているが、シリンダ14に圧入されるものでもよい。
【0011】 シリンダ前室16には、シリンダ14と同心上に円筒状スリーブ20が設けら れている。円筒状スリーブ20は、隔壁12に形成された凹所13(図3)に一 端が圧入されている。ピストン21は小間隙をもってスリーブ20を囲繞してい る。ピストン21は先端にロッド22が一体加工されている。ロッド22はアイ ドラアーム(図示せず)に当接している。スリーブ20とピストン21とによっ て高圧室24が形成され、その中に圧縮コイルばね26が嵌挿されている。
【0012】 ピストン21は、シリンダ14の内周に比較的大きな隙間をもって挿入されて いる。シリンダ前室16内にはシール部材28が設けられている。シール部材2 8はロッド22に接して、シリンダ前室16から油が漏れることを防止している 。ピストン21は、外周側において、軸方向に延びる溝23を有する。油はこの 溝を通ってシール部材28にまで達する。なお、ピストン21がシリンダ14の 内周面を摺動するように、両者の直径を定めることもできる。
【0013】 図2及び図3に示されるように、隔壁12には、中心において第1の油路30 が設けられている。第1の油路30は、シリンダ後室18と高圧室24とを連通 させる。隔壁14には、さらに、シリンダ14の内周近傍に複数の孔32が形成 されている。スリーブ20ピストン21との間の小間隙から流れ出した油は、シ リンダ14の内周とスリーブ20及びピストン21との間で形成される環状室3 4と、隔壁14の孔32を通じてシリンダ後室18に戻される。第1の油路30 の高圧室24側には、逆止弁36が設けられている。逆止弁36は、高圧室24 からシリンダ後室18に油が逆流することを阻止している。38はピストンの突 出限界を定めるファスナーである。
【0014】 図1に戻り、シリンダ後室18には、第2のピストン40が嵌挿されている。 このピストン40は、ばね42によりシリンダ後室18方向に付勢されている。 従って、シリンダ後室18内の油圧は常に正圧に保たれる。44は第2のピスト ン40のためのシール部材である。
【0015】 本考案は、以上の構成であるが、種々の変更を行うことができる。例えば、図 4に示されるように、スリーブ20’を隔壁12’に当接させるだけにしてもよ い。この場合、ピストン21は、シリンダ14の内周面で案内されるようにして 、ピストン21のがたつきを防止する。また、最初の実施例では、隔壁12とス リーブ20とは別体になっているが、これらを一体に形成して、シリンダ14内 に圧入するようにしてもよい。
【0016】 また、ピストン21に突出力を付与するばね26は、図1の実施例では、高圧 室24に設けられているが、スリーブ20を囲繞するように配置することもでき る。さらに、図1の実施例では、ピストン21がスリーブ20を囲繞するように 配置されているが、スリーブ20がピストン21を囲繞するように構成してもよ い。
【0017】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成であるから、歯付ベルトの緊張力が減少したときは、ば ねがピストンを突出させるとともに、第2のピストンの作用により逆止弁が開い てシリンダ後室から高圧室に迅速に油を供給し、歯付ベルトの緊張力が増加した ときは、逆止弁が閉じてピストンが急激に後退せず、緩徐に歯付ベルトの緊張力 を緩和することができる。
【0018】 特に、本考案では、油のアキュムレータ室となるシリンダ後室を隔壁1枚によ って高圧室と隣合わせて、この隔壁に形成された油路を通じてシリンダ後室から 高圧室に油を供給するようにした。その結果、油路の距離を最小限に抑えること ができ、従来のようにピストンに油路が設けられたものと比較して、油の流通抵 抗を極小して、ピストンの突出時に迅速な油の供給を行うことができる。これに より、高圧室に油が供給される時間が短縮され、ピストンのばたつきが抑えられ る。
【0019】 そして、逆止弁はピストンではなく固定部材となる隔壁に設けられおり、ピス トンに前後方向の振動が生じたときでも、この逆止弁は振動の影響を受けること が少ない。これにより、逆止弁の常時適正な作動を得ることができる。
【0020】 また、ピストンから油路をなくすとともに、従来ではピストンの前方にあった アキュムレータ室を隔壁の後部に配置したことにより、ピストン及びロッドの全 長を短くすることができ、ピストンの強度を向上させたテンショナを得ることが できる。
【0021】 そして、請求項2のテンショナでは、シリンダ後室が正圧に保たれるから、逆 止弁が開くときはシリンダ後室から高圧室に迅速に油が供給され、歯付ベルトは その緊張力を急速に回復することができる。なお、本考案では、高圧室及び第1 のピストンの後方にシリンダ後室、すなわち、アキュムレータ室を設けたので、 高圧室の断面積に比較して、アキュムレータ室の断面積を大きく設計できる。従 って、第2のピストンは僅かに移動するだけで第1のピストンの前後動に伴う高 圧室の容積変化を吸収するから、第2のピストン及びシール部材の耐久性が向上 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるオイル作動式テンショナの断面図
である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】隔壁とスリーブとの他の取付関係を示す一部拡
大断面図である。
【図5】従来のオイル作動式テンショナの断面図であ
る。
【符号の説明】
10 オイル作動式テンショナ 12,12’ 隔壁 13 凹所 14 シリンダ 16 シリンダ前室 18 シリンダ後室 20,20’ スリーブ 21 第1のピストン 22 ロッド 23 溝 24 高圧室 26 圧縮コイルばね 28 シール部材 30 第1の油路 32 孔(第2の油路) 34 環状室(第2の油路) 36 逆止弁 38 ファスナー 40 第2のピストン(密封部材) 42 第2のばね 44 シール部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状シリンダと、該シリンダを前室及
    び後室に分ける隔壁と、前記シリンダ前室内において前
    記隔壁に隣接して設けられた円筒状スリーブと、該スリ
    ーブに小間隙をもって遊嵌し該スリーブとの間で高圧室
    を形成しロッドを具えた第1のピストンと、前記シリン
    ダと前記第1のピストンとの間に設けられたシール部材
    と、前記第1のピストンに突出力を付与するばねと、前
    記隔壁との間で前記シリンダ後室を形成する密封部材
    と、前記シリンダ後室と前記高圧室を連通する第1の油
    路と、前記高圧室から前記スリーブと前記第1のピスト
    ンとの間の小間隙を通じて流出する油を前記シリンダ後
    室に戻すように構成された第2の油路と、前記第1の油
    路に設けられ前記高圧室への油の流入を許す逆止弁とを
    有してなる、オイル作動式テンショナ。
  2. 【請求項2】 前記密封部材が前記シリンダ後室に嵌挿
    された第2のピストンであり、該ピストンは前記シリン
    ダ後室方向に付勢されている、請求項1記載のオイル作
    動式テンショナ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607444U (ja) * 1983-06-27 1985-01-19 株式会社椿本チエイン チエ−ン緊張装置
JPH02109046U (ja) * 1989-02-16 1990-08-30

Patent Citations (2)

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JPS607444U (ja) * 1983-06-27 1985-01-19 株式会社椿本チエイン チエ−ン緊張装置
JPH02109046U (ja) * 1989-02-16 1990-08-30

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