JPH0538152A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

Info

Publication number
JPH0538152A
JPH0538152A JP3186249A JP18624991A JPH0538152A JP H0538152 A JPH0538152 A JP H0538152A JP 3186249 A JP3186249 A JP 3186249A JP 18624991 A JP18624991 A JP 18624991A JP H0538152 A JPH0538152 A JP H0538152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
full
inverter
input current
capacitor
wave rectifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3186249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3067292B2 (ja
Inventor
Minoru Maehara
稔 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP3186249A priority Critical patent/JP3067292B2/ja
Publication of JPH0538152A publication Critical patent/JPH0538152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3067292B2 publication Critical patent/JP3067292B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インピーダンス要素とインバータ要素及びスイ
ッチング素子を介して交流電源から入力電流を通電して
入力力率を改善する回路を設けたインバータ装置におい
て、制御される条件に関係なく、入力電流の休止期間を
少なくする。 【構成】トランジスタQ1,Q2のデューティを制御す
ることにより直流成分カット用のコンデンサC3の電圧
V3を下げる。又は、スイッチング周波数を制御するこ
とにより負荷Fの電圧V2の振幅を増大させる。あるい
は、回路の共振状態を強める。 【効果】入力力率を高くし、入力電流Iinの高調波成
分を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源を整流平滑し
た直流電圧を高周波に変換して負荷に供給するインバー
タ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は従来のインバータ装置(特願平
2−327324号)の回路図である。以下、その回路
構成について説明する。全波整流器DBの交流入力端子
には、交流電源Vsが接続されている。全波整流器DB
の直流出力端子には、ダイオードD3を介して平滑コン
デンサC1が接続されている。平滑コンデンサC1に
は、トランジスタQ1,Q2の直列回路が接続されてい
る。各トランジスタQ1,Q2には、それぞれダイオー
ドD1,D2が逆並列接続されている。トランジスタQ
2の両端には、インダクタL1とコンデンサC3を介し
て放電灯Laのフィラメントの電源側端子が接続されて
いる。放電灯Laのフィラメントの非電源側端子間に
は、コンデンサC2が並列接続されている。全波整流器
DBの直流出力端子には、インダクタL2とコンデンサ
C4、インダクタL1及びトランジスタQ2の直列回路
が接続されている。
【0003】以下、上記回路の動作について説明する。
まず、インバータの動作について説明する。インバータ
は、トランジスタQ1,Q2とダイオードD1,D2、
インダクタL1、コンデンサC2,C3及び放電灯La
で構成されている。トランジスタQ1,Q2が高速度で
交互にオン・オフし、平滑コンデンサC1の直流電圧を
高周波に変換して、放電灯Laを高周波点灯させる。コ
ンデンサC2は放電灯Laのフィラメントの予熱電流通
電経路を構成しており、また、インダクタL1との共振
用コンデンサも兼ねている。コンデンサC3は直流成分
カット用の結合コンデンサである。
【0004】本回路の特徴は、インバータの振動要素で
あるインダクタL1とスイッチング用のトランジスタQ
2の直列回路を、インダクタL2とコンデンサC4の直
列回路を介して全波整流器DBの直流出力端子に接続し
たことである。このため、トランジスタQ2がオンする
と、整流器DB、インダクタL2、コンデンサC4、イ
ンダクタL1、トランジスタQ2の経路で入力電流が流
れる。インダクタL2、コンデンサC4、インダクタL
1は振動系を構成しており、いずれ電流の向きは反転す
る。反転した電流は、コンデンサC4、インダクタL
2、ダイオードD3、トランジスタQ1、インダクタL
1を通る第1の経路、又は、コンデンサC4、インダク
タL2、ダイオードD3、コンデンサC1、コンデンサ
C3、放電灯La、コンデンサC4を通る第2の経路を
流れ、コンデンサC4の電荷を放出する。第1又は第2
のいずれの経路を通るかは、インダクタL2、コンデン
サC4、インダクタL1の共振周波数とスイッチング周
波数によって決まる。
【0005】以上の過程は交流電源Vsの商用周期の全
区間にわたって繰り返されるので、入力電流が常に流れ
ることになる。したがって、入力力率が高くなる。ま
た、適当なフィルター回路を入力側に付加し、高周波成
分を除去した入力電流波形は、高調波成分の少ない正弦
波に近い波形とすることができる。また、本回路におい
て、インバータの振動要素であるインダクタL1は、入
力力率改善回路とインバータの両方から共用されてい
る。したがって、インダクタL1にはDC−DC変換、
DC−AC変換という2つの変換過程を通らず、整流器
DBからの電流の一部が直接的に流れるので、回路の総
合効率が高くなり、比較的小型で小容量のインバータ装
置には適した回路方式であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例では、入
力電圧Vinが負荷電圧に比べてかなり高い場合や、負
荷の抵抗値が極端に小さい場合(軽負荷時)や、インバ
ータの共振状態が弱い場合などのように、或る条件の下
では、入力電流Iinの波形に、図21に示すように休
止期間Tが生じる。このため、回路構成は簡単で高効率
のインバータであるが、上述のような或る条件の下で
は、入力力率の改善や、入力電流高調波の低減には限界
があり、さらに改善の余地があった。また、このことか
ら、出力制御を行うと、上記の条件に該当する場合があ
り、入力力率を高く、入力電流の高調波成分を低く維持
しつつ、出力制御を行うことが困難であった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、インバータの振動
要素及びスイッチング素子を介して交流電源から入力電
流を通電して入力力率を改善する回路を設けたインバー
タ装置において、制御される条件に関係なく、入力電流
の休止期間を少なくすると共に、入力電流の高調波成分
を低減させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、上記の課題を解決するために、図1に示すよう
に、交流電源Vsを全波整流する全波整流器DBと、全
波整流器DBの直流出力端子にダイオードD3を介して
接続される平滑コンデンサC1と、平滑コンデンサC1
の両端に直列的に接続されて交互にオン・オフされる第
1及び第2のトランジスタQ1,Q2と、第1及び第2
のトランジスタQ1,Q2の逆並列ダイオードD1,D
2と、全波整流器DBの直流出力端子とダイオードD3
の接続点に一端を接続されたインピーダンス要素(イン
ダクタL2とコンデンサC4の直列回路)と、第1及び
第2のトランジスタQ1,Q2の接続点と前記インピー
ダンス要素の他端との間に接続された第1のインバータ
要素(インダクタL1)と、全波整流器DBの直流出力
端子と平滑コンデンサC1の接続点と前記インピーダン
ス要素の他端との間に接続された第2のインバータ要素
(負荷FとコンデンサC2,C3)とを備えるインバー
タ装置において、第1及び第2のトランジスタQ1,Q
2のデューティを制御することにより第1及び第2のイ
ンバータ要素のいずれかに含まれる直流成分カット用の
コンデンサC3の電圧V3を下げて交流電源Vsからの
入力電流Iinの休止期間を短縮するための制御手段を
備えることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2記載の発明にあっては、同
じ課題を解決するための他の手段として、第1及び第2
のトランジスタQ1,Q2のスイッチング周波数を制御
することにより第1及び第2のインバータ要素のいずれ
かに含まれる負荷Fの電圧V2の振幅を増大させて交流
電源Vsからの入力電流Iinの休止期間を短縮するた
めの制御手段を備えることを特徴とするものである。
【0010】さらに、請求項3記載の発明にあっては、
同じ課題を解決するための別の手段として、第1及び第
2のインバータ要素の共振電流を増大させて交流電源V
sからの入力電流Iinの休止期間を短縮するための制
御手段を備えることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】以下、本発明の作用を図1に基づいて説明す
る。図1の回路は、図20に示した従来例の回路と実質
的には同じであり、交流電源Vsと全波整流器DBの間
に、コンデンサC5,C6とトランスL3よりなるフィ
ルター回路を挿入した点と、負荷Fを放電灯Laに限定
していない点が異なるのみである。図に示すように、平
滑コンデンサC1の電圧をV1、負荷Fの両端に接続さ
れた共振コンデンサC2の電圧をV2、直流成分カット
用のコンデンサC3の電圧をV3、インピーダンス要素
に含まれるコンデンサC4の電圧をV4とする。また、
交流電源Vsからの入力電圧をVin、入力電流をIi
nとし、全波整流器DBの出力電流をIdとする。
【0012】本発明者の研究によれば、交流電源Vsか
らの入力電流Iinの休止の原因は、交流電源Vsの電
圧Vinとインバータ要素の電圧V(=V3+V2)と
の大小関係にあることが判明した。入力電流Iinが休
止するときの各部の波形は、図2に示すようになってい
た。各部の電圧波形の関係から、|Vin|>V(=V
2+V3)のとき、入力電流Iinが流れることが分か
った。したがって、図2に示す関係のときには、Vin
≒0Vの期間Tでは、|Vin|が小さくて、入力電流
Iinが流れない。ここで、常に入力電流Iinが流れ
るようにするためには、Vin≒0Vの期間Tにおいて
も|Vin|>Vとなる期間が存在するようにすれば良
いことが分かる。
【0013】それには図3に示すような電圧関係にあれ
ば良い。この図3では、Vin≒0Vの付近でも、イン
バータのスイッチングの一周期内で必ず|Vin|>V
となる期間が生じるので、入力電流Iinの休止期間が
無くなり、高入力力率で、入力電流の高調波成分が少な
くなる。このような電圧関係にする、或るいは近付ける
ための手段としては、コンデンサC3の電圧V3を下
げるか、コンデンサC2の電圧V2の振幅を大きくす
ることが考えられる。を実現するための手段として
は、下側のトランジスタQ2のデューティ比を大きくす
ることが有効であり、を実現するための手段として
は、スイッチング周波数を回路の共振周波数に近付ける
ことが有効である。したがって、これらの手段を講じる
ことにより、従来例の問題点は解決できる。
【0014】
【実施例】図4は本発明の第1の実施例の回路図であ
る。本回路は、図1に示す本発明の基本構成に、トラン
ジスタQ1,Q2のデューティ制御機能を持つデューテ
ィ制御回路K1を付加したものである。デューティ制御
回路K1における各出力端子a,b,cは、トランジス
タQ1,Q2の制御用端子a,b,cにそれぞれ接続さ
れており、所定のデューティでトランジスタQ1,Q2
を交互にオン・オフさせるものである。
【0015】図5及び図6は本実施例の動作波形図であ
る。デューティ制御前は図5に示すように、Vin≒0
V付近の期間Tで|Vin|<Vとなるため、入力電流
に休止が生じる。そこで、デューティ制御回路K1によ
り、トランジスタQ1,Q2のデューティ比を変えて、
下側のトランジスタQ2のオン時間を伸ばすと、インバ
ータ要素における直流成分カット用のコンデンサC3の
電圧V3が下がる。このため、図6に示すように、V
(=V2+V3)は図5のデューティ制御前に比べて下
へシフトし、Vin≒0Vでも|Vin|>Vとなる期
間が存在することになる。したがって、入力電流の休止
が無くなり、入力電流波形は正弦波に近い波形となる。
よって、従来例に比べて入力力率がより高くなり、入力
電流の高調波成分がより少なくなる。
【0016】上述の制御を実際に行うためには、|Vi
n|とVを検出しておく必要がある。例えば、図7の回
路図に示すように、端子dに接続された検出回路J1に
よりV(=V2+V3)を検出し、端子eに接続された
検出回路J2により|Vin|を検出し、それらを比較
して、デューティ比を変える必要があるかどうかをデュ
ーティ制御回路K1で判断しなければならない。しかし
ながら、本発明は|Vin|やVの検出手段を特定する
ものではなく、本発明の要点は、直流成分カット用のコ
ンデンサC3の電圧V3を制御して、入力電流の休止を
無くすということにある。
【0017】図8は本発明の第2の実施例の回路図であ
る。本回路は図4の実施例のデューティ制御回路K1の
代わりに周波数制御回路K2を付加したものである。
今、スイッチング周波数が回路の共振周波数よりもかな
り高いとすると、共振用のコンデンサC2の電圧V2の
振幅は小さく、図9に示すように、Vin≒0V付近の
期間Tで|Vin|<V(=V2+V3)となるため、
入力電流に休止が生じる。そこで、周波数制御回路K2
によりスイッチング周波数を下げて、回路の共振周波数
に近づけると、図10に示すように発振が強まるので、
共振用のコンデンサC2の電圧V2の振幅が大きくな
る。これによって、Vin≒0Vでも|Vin|>Vと
なる期間が存在することになる。したがって、入力電流
の休止が無くなり、入力電流波形は正弦波に近い波形と
なる。よって、従来例に比べて入力力率がより高く、入
力電流の高調波成分がより少なくなる。
【0018】上に述べたのは、スイッチング周波数が共
振周波数より高くて、入力電流に休止が生じる場合の制
御方法である。逆に、スイッチング周波数が共振周波数
より低くて、入力電流に休止が生じる場合には、スイッ
チング周波数を上げることにより、共振周波数に近付け
れば良い。
【0019】いずれにしても、スイッチング周波数を変
えて、インバータ回路の共振周波数に近づけると、イン
バータ回路の発振が強まり、共振用コンデンサC2の電
圧V2の振幅が大きくなるが、インダクタL1、コンデ
ンサC4、インダクタL2で形成される共振系の発振も
強まる。トランジスタQ1がオンすると、コンデンサC
4、インダクタL2、ダイオードD3、トランジスタQ
1、インダクタL1の経路で振動電流が流れる。トラン
ジスタQ1がオンした直後、コンデンサC4は、図中、
V4の正の向きに電圧を持っているが、上記経路で電荷
を放出し、その後、逆向きに充電される。この逆向きに
充電された電圧が、次にトランジスタQ2がオンすると
き、電源電圧に重畳されることになり、入力電流が流れ
やすくなる。
【0020】図11は本発明の第3の実施例の回路図で
ある。本実施例においては、スイッチング素子としてM
OSFETを使用している。ダイオードD1,D2は、
MOSFET内の寄生ダイオードを代用できるので、省
略可能である。なお、スイッチング素子は、バイポーラ
トランジスタやMOSFETに限られるものではなく、
静電誘導サイリスタであっても良いし、その他の半導体
素子であっても良い。
【0021】本回路では、図4又は図8で、コンデンサ
C4に直列のインダクタL2を除去した構成を有してい
る。この回路構成でも、入力電流Iinに休止を生じる
原因は同じである。したがって、デューティ制御又は周
波数制御を行うための制御回路K3を付加し、第1の実
施例で述べたデューティ制御又は第2の実施例で述べた
周波数制御を行うことにより、入力電流Iinの休止は
無くなり、入力力率を高く、入力電流の高調波を少なく
することができる。また、デューティ制御と周波数制御
の両方を行っても良いことは言うまでもない。これは、
第1又は第2の実施例についても同様である。
【0022】図12は本発明の第4の実施例の回路図で
ある。本回路では、図4又は図8で、インダクタL2に
直列のコンデンサC4を除去した構成を有している。こ
の回路構成でも、入力電流Iinに休止を生じる原因は
同じである。ただし、インピーダンス素子がインダクタ
L2のみなので、電流が反転しないため、ダイオードD
3は省略しても良い。この実施例でも、デューティ制御
又は周波数制御を行うための制御回路K3を付加し、第
1の実施例で述べたデューティ制御又は第2の実施例で
述べた周波数制御を行うことにより、入力電流Iinの
休止は無くなり、入力力率を高く、入力電流の高調波を
少なくすることができる。
【0023】図13は本発明の第5の実施例の回路図で
ある。本回路では、インダクタL2を省略し、整流器D
Bの出力端にコンデンサC4を介して、負荷Fとコンデ
ンサC2を並列に接続している。また、直流成分カット
用のコンデンサC3はインダクタL1と直列に接続して
いる。各部の波形は、図14の通りとなる。この場合、
コンデンサC3が整流器DBの出力端から見て負荷Fに
直列に挿入されていないので、|Vin|>V(=V
2)は必ず成立する。それにも拘わらず、図14に示す
ように、入力電流Iinの休止が生じている。これは、
コンデンサC4に発生する電圧V4のためである。トラ
ンジスタQ2がオンしたとき、整流器DB、コンデンサ
C4、コンデンサC3、インダクタL1、トランジスタ
Q2を通る経路で電流が流れ、コンデンサC4の電圧V
4が上昇する。次に、トランジスタQ2がオフし、トラ
ンジスタQ1がオンすると、コンデンサC4、ダイオー
ドD3、トランジスタQ1、インダクタL1、コンデン
サC3を通る経路で電流が流れ、コンデンサC4の電荷
が放出されるのであるが、コンデンサC3が図中の矢印
で示した向きにほぼ一定の電圧V3を持つので、V4≒
V3となると、この経路での電流が止まり、したがっ
て、コンデンサC4はV4≒V3の電圧を維持する。故
に、入力電流Iinが流れるためには、|Vin|>V
2+V4≒V2+V3という条件が必要となり、これは
第1の実施例と同じ条件となる。
【0024】上に述べたことから、入力電流Iinの休
止を無くすには、第1又は第2の実施例と同じ手段が使
えるものであり、図13に示すように、デューティ制御
機能又は周波数制御機能を有する制御回路K3を付加
し、下側のトランジスタQ2のオン・デューティを大き
くすることで、コンデンサC3の電圧V3を低下させる
か、あるいは、スイッチング周波数を回路の共振周波数
に近付けて発振を強め、コンデンサC2の電圧V2の振
幅を大きくして、入力電流Iinの休止期間を短縮させ
るものである。これにより、入力力率が高くなり、入力
電流の高調波成分を低減できる。
【0025】図15は本発明の第6の実施例の回路図で
ある。本回路では、図13の回路において、コンデンサ
C4に直列にインダクタL2を挿入した構成を有してい
る。入力電流Iinに休止を生じる原因は、図13に示
した実施例と同様である。したがって、同様の手段を付
加することによって、同様の効果が得られる。
【0026】図16は本発明の第7の実施例の回路図で
ある。本回路では、図4に示した第1の実施例におい
て、インダクタL2と直列のコンデンサC4を省略し、
負荷FとコンデンサC2の並列回路をインダクタL1と
直列に接続したものである。各部の波形は、図17に示
すようになっている。これから、明らかに入力電流Ii
nが流れる条件は、|Vin|>V3であることが分か
る。したがって、本回路では、コンデンサC3の電圧V
3を下げれば、入力電流Iinの休止期間を短くでき
る。そこで、デューティ制御機能を有する制御回路K1
を設けて、下側のトランジスタQ2のオン・デューティ
比を大きくすれば、コンデンサC3の電圧V3が下が
り、入力電流Iinの休止期間が短くなる。
【0027】図18は本発明の第8の実施例の回路図で
ある。本回路では、図4に示した第1の実施例におい
て、負荷Fを放電灯FLとしている。ここで、入力電圧
VinがAC200Vとすると、コンデンサC1の電圧
V1は約282Vとなる。トランジスタQ1,Q2のデ
ューティが50%とすると、コンデンサC3の電圧V3
は約141Vとなる。今、負荷が低圧放電灯FLで、低
ワットのものであるとすると、点灯時のランプ電圧が低
く、従って、負荷電圧V2の振幅が小さくなり、入力電
流が流れるための条件|Vin|>V3+V2を満足し
ない期間が生じて、入力電流に休止が生じることにな
る。そこで、デューティ制御回路K1により、トランジ
スタQ2のオン時間を伸ばすように制御すると、コンデ
ンサC3の電圧V3が下がり、従って、入力電流の休止
期間が短くなる。トランジスタQ2のオン・デューティ
を適度に大きくすると、完全に入力電流の休止を無くす
ことが可能である。また、放電灯FLは一般に負性抵抗
特性を持ち、トランジスタQ1,Q2のデューティ比を
アンバランスにすると、ランプ電流が減り、ランプ電圧
が大きくなる。これは、負荷電圧V2の振幅が大きくな
ることに相当し、この点でも入力電流の休止を無くすこ
とができる。以上により、インバータ式の放電灯点灯装
置の入力力率を高くし、入力電流の高調波成分を低減で
きる。
【0028】図19は本発明の第9の実施例の回路図で
ある。本回路では、図4に示した第1の実施例におい
て、負荷Fを抵抗RLとしている。抵抗RLは、例えば
白熱電球などに相当し、その場合、白熱電球の高周波点
灯装置が構成される。この点灯装置では、デューティ制
御機能と周波数制御機能を有する制御回路K3を設け
て、スイッチング周波数を変化させることにより、光出
力を制御することができる。光出力を絞る場合には、ス
イッチング周波数を共振周波数から遠ざける。すると、
発振が弱まり、負荷電圧V2の振幅が小さくなる。この
とき、入力電流Iinに休止が生じる。そこで、デュー
ティ比をアンバランスにして、トランジスタQ2のオン
・デューティ比が大きくなるように制御すると、コンデ
ンサC3の電圧V3が低下し、入力電流Iinの休止が
無くなる。したがって、入力力率が高く、入力電流の高
調波成分が少ない点灯装置を実現できる。図19の点灯
装置では、スイッチング周波数を回路の共振周波数より
も高く設定し、出力制御を行うときには、スイッチング
周波数を高くして、光出力を絞るものであるが、このと
き、同時にトランジスタQ2のオン・デューティ比が大
きくなるように制御することで、入力力率を常に高く保
ち、入力電流の高調波成分を常に小さく保ったままで、
光出力を制御することが可能となる。
【0029】以上に述べた例では、整流器DBの出力端
に接続された素子の電圧よりも入力電圧|Vin|の方
が高ければ、入力電流Iinが流れるという点に着目
し、コンデンサC3の電圧や負荷電圧V2を制御すると
いうものであった。しかしながら、実際には、実施例の
説明で述べたような電圧関係を満足しさえすれば、入力
電流の休止は必ず無くなるので、その電圧関係を実現す
る手段はデューティ制御や周波数制御に限られるもので
はなく、例えば、以下に示すような方法も採用できる。
【0030】(a)インバータ要素やインピーダンス要
素のインピーダンス値を変化させることにより、共振系
の発振状態を変化させて、結果として、共振状態に近づ
くように制御する方法。このように各要素のインピーダ
ンス値を変化させれば、実施例で述べたような電圧関係
を満足させることが可能である。
【0031】(b)負荷を重くする方法。つまり、負荷
のインピーダンス値を変化させることにより、共振系の
発振状態を変化させて、結果として、共振状態に近づく
ように制御する方法。このように負荷のインピーダンス
値を変化させれば、実施例で述べたような電圧関係を満
足させることが可能である。
【0032】なお、上記の(a),(b)の制御を行う
ための具体的な回路例については特に図示しないが、例
えば、インピーダンス素子を両方向性スイッチにより入
切する手段などを用いれば、容易に実現できることは明
らかである。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、交流電源を全
波整流し、ダイオードを介して平滑コンデンサに得られ
た直流電圧を、逆並列ダイオードを備える第1及び第2
のスイッチング素子の直列回路でスイッチングし、第1
及び第2のスイッチング素子の接続点から第1のインバ
ータ要素を介して、全波整流器の直流出力端子とダイオ
ードの接続点にインピーダンス要素を接続すると共に、
全波整流器の直流出力端子と平滑コンデンサの接続点に
第2のインバータ要素を接続したインバータ装置におい
て、第1及び第2のスイッチング素子のデューティを制
御することにより第1及び第2のインバータ要素のいず
れかに含まれる直流成分カット用のコンデンサの電圧を
下げて交流電源からの入力電流の休止期間を短縮するた
めの制御手段を備えるものであるから、入力力率を高く
し、入力電流の高調波成分を少なくすることができると
いう効果がある。
【0034】請求項2記載の発明では、上記と同様のイ
ンバータ装置において、第1及び第2のスイッチング素
子のスイッチング周波数を制御することにより第1及び
第2のインバータ要素のいずれかに含まれる負荷の電圧
振幅を増大させて交流電源からの入力電流の休止期間を
短縮するための制御手段を備えることにより、また、請
求項3記載の発明では、第1及び第2のインバータ要素
の共振電流を増大させて交流電源からの入力電流の休止
期間を短縮するための制御手段を備えることにより、い
ずれも入力力率を高くし、入力電流の高調波成分を少な
くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】本発明のデューティ制御前の動作を示す波形図
である。
【図3】本発明のデューティ制御後の動作を示す波形図
である。
【図4】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図5】本発明の第1の実施例のデューティ制御前の動
作を示す波形図である。
【図6】本発明の第1の実施例のデューティ制御後の動
作を示す波形図である。
【図7】本発明の第1の実施例に検出回路を付加した回
路図である。
【図8】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図9】本発明の第2の実施例の周波数制御前の動作を
示す波形図である。
【図10】本発明の第2の実施例の周波数制御後の動作
を示す波形図である。
【図11】本発明の第3の実施例の回路図である。
【図12】本発明の第4の実施例の回路図である。
【図13】本発明の第5の実施例の回路図である。
【図14】本発明の第5の実施例のデューティ制御前の
動作を示す波形図である。
【図15】本発明の第6の実施例の回路図である。
【図16】本発明の第7の実施例の回路図である。
【図17】本発明の第7の実施例のデューティ制御前の
動作を示す波形図である。
【図18】本発明の第8の実施例の回路図である。
【図19】本発明の第9の実施例の回路図である。
【図20】従来例の回路図である。
【図21】従来例の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
D1,D2,D3 ダイオード C1,C2,C3 コンデンサ C4,C5,C6 コンデンサ Q1,Q2 トランジスタ L1,L2 インダクタ L3 トランス Vs 交流電源 DB 全波整流器 F 負荷

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を全波整流する全波整流器
    と、全波整流器の直流出力端子にダイオードを介して接
    続される平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に直
    列的に接続されて交互にオン・オフされる第1及び第2
    のスイッチング素子と、第1及び第2のスイッチング素
    子の逆並列ダイオードと、全波整流器の直流出力端子と
    ダイオードの接続点に一端を接続されたインピーダンス
    要素と、第1及び第2のスイッチング素子の接続点と前
    記インピーダンス要素の他端との間に接続された第1の
    インバータ要素と、全波整流器の直流出力端子と平滑コ
    ンデンサの接続点と前記インピーダンス要素の他端との
    間に接続された第2のインバータ要素とを備えるインバ
    ータ装置において、第1及び第2のスイッチング素子の
    デューティを制御することにより第1及び第2のインバ
    ータ要素のいずれかに含まれる直流成分カット用のコン
    デンサの電圧を下げて交流電源からの入力電流の休止期
    間を短縮するための制御手段を備えることを特徴とする
    インバータ装置。
  2. 【請求項2】 交流電源を全波整流する全波整流器
    と、全波整流器の直流出力端子にダイオードを介して接
    続される平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に直
    列的に接続されて交互にオン・オフされる第1及び第2
    のスイッチング素子と、第1及び第2のスイッチング素
    子の逆並列ダイオードと、全波整流器の直流出力端子と
    ダイオードの接続点に一端を接続されたインピーダンス
    要素と、第1及び第2のスイッチング素子の接続点と前
    記インピーダンス要素の他端との間に接続された第1の
    インバータ要素と、全波整流器の直流出力端子と平滑コ
    ンデンサの接続点と前記インピーダンス要素の他端との
    間に接続された第2のインバータ要素とを備えるインバ
    ータ装置において、第1及び第2のスイッチング素子の
    スイッチング周波数を制御することにより第1及び第2
    のインバータ要素のいずれかに含まれる負荷の電圧振幅
    を増大させて交流電源からの入力電流の休止期間を短縮
    するための制御手段を備えることを特徴とするインバー
    タ装置。
  3. 【請求項3】 交流電源を全波整流する全波整流器
    と、全波整流器の直流出力端子にダイオードを介して接
    続される平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に直
    列的に接続されて交互にオン・オフされる第1及び第2
    のスイッチング素子と、第1及び第2のスイッチング素
    子の逆並列ダイオードと、全波整流器の直流出力端子と
    ダイオードの接続点に一端を接続されたインピーダンス
    要素と、第1及び第2のスイッチング素子の接続点と前
    記インピーダンス要素の他端との間に接続された第1の
    インバータ要素と、全波整流器の直流出力端子と平滑コ
    ンデンサの接続点と前記インピーダンス要素の他端との
    間に接続された第2のインバータ要素とを備えるインバ
    ータ装置において、第1及び第2のインバータ要素の共
    振電流を増大させて交流電源からの入力電流の休止期間
    を短縮するための制御手段を備えることを特徴とするイ
    ンバータ装置。
JP3186249A 1991-07-25 1991-07-25 インバータ装置 Expired - Fee Related JP3067292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3186249A JP3067292B2 (ja) 1991-07-25 1991-07-25 インバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3186249A JP3067292B2 (ja) 1991-07-25 1991-07-25 インバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0538152A true JPH0538152A (ja) 1993-02-12
JP3067292B2 JP3067292B2 (ja) 2000-07-17

Family

ID=16184965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3186249A Expired - Fee Related JP3067292B2 (ja) 1991-07-25 1991-07-25 インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3067292B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8557034B2 (en) 2008-04-02 2013-10-15 Shell Oil Company Process for manufacturing asphalt

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8557034B2 (en) 2008-04-02 2013-10-15 Shell Oil Company Process for manufacturing asphalt

Also Published As

Publication number Publication date
JP3067292B2 (ja) 2000-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5223767A (en) Low harmonic compact fluorescent lamp ballast
CN1117782A (zh) 具有两个晶体管和两个变压器的电子镇流器
US5399944A (en) Ballast circuit for driving gas discharge
JPH11507176A (ja) 力率補正機能を有する単一スイッチ・バラスト
JP2001211658A (ja) 相補形スイッチを有するハロゲン電力変換器
JP3067292B2 (ja) インバータ装置
JP3163655B2 (ja) インバータ装置
US20050062439A1 (en) Dimming control techniques using self-excited gate circuits
JP3261706B2 (ja) インバータ装置
EP0606664A1 (en) Ballast circuit
JP3163656B2 (ja) インバータ装置
JPH0620789A (ja) 放電灯点灯装置
JP3163657B2 (ja) インバータ装置
CN2469654Y (zh) 多灯管同时启亮式电子镇流器
JPH09131066A (ja) インバータ装置およびこのインバータ装置を使用した照明装置
JP3951336B2 (ja) 放電ランプ点灯装置および照明装置
JPH01251594A (ja) 放電灯点灯装置
JPH0896982A (ja) 照明装置
JPH10164860A (ja) 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置
JPH0440838B2 (ja)
JP3134958B2 (ja) 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置
JPH04301393A (ja) 非常灯点灯装置
JPS61203597A (ja) 放電灯高周波点灯装置
JPH0917581A (ja) 放電灯点灯回路
JPH0487564A (ja) 整流平滑装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080519

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees