JPH0537877Y2 - - Google Patents

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JPH0537877Y2
JPH0537877Y2 JP12800888U JP12800888U JPH0537877Y2 JP H0537877 Y2 JPH0537877 Y2 JP H0537877Y2 JP 12800888 U JP12800888 U JP 12800888U JP 12800888 U JP12800888 U JP 12800888U JP H0537877 Y2 JPH0537877 Y2 JP H0537877Y2
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bumper
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synthetic resin
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、車輌の合成樹脂製バンパ表面材の
車輌側面部分を補強する合成樹脂製サイドバンパ
補強板に関する。
従来の技術 自動車のバンパは、ウレタン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂等の合成樹脂から製造されたバンパ表面
材と、その内側にあつて衝突時の衝撃を緩和する
合成樹脂発泡体からなるクツシヨン層と、その内
面に接し、それらを補強するとともに車輌のフレ
ームまたは車体に固定させる、鋼板からプレス成
形されたバンパ基板などからなる。
そして最近の車輌前面のバンパ表面材は、クツ
シヨン層を保護するのみならず、車輌の高速走行
時の安定性と、空気抵抗の低減による省燃料消費
を果す、スカート状のエアカツトフラツプ部分を
も一体化した形状のものが採用されるようにな
り、また車輌後面側のバンパについても、前面と
の調和をはかつてバンパ表面材がリヤバンパスポ
イラ部分をも一体化するようになつてきた。
このように、前部または後部のバンパ表面材が
車輌側面の前輪または後輪のホイール開口部縁ま
で延長された形式のバンパでは、バンパ表面材の
エアカツトフラツプ部分やリヤバンパスポイラ部
分は、その内面でクツシヨン層なしに鋼板製のバ
ンパ基板に取付けられていた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら従来の鋼板製のバンパ基板は、車
輌の前部または後部から両側の前、後輪のホイー
ル開口部縁まで延長された形状となつているた
め、大型のプレス成形機で成形しなければなら
ず、このため加工費が高くなるとともに、重量が
大となり、また鋼板製であるから外部からの大き
な衝撃が加わり変形すると自ら復元せず、補修や
交換のための取外し、取付け工数を要するほか、
塩害対策として塗装などの耐腐食処理を欠かすこ
とが出来なかつた。
バンパ基板を車輌の前部または後部のみの配設
にとどめ側面部を欠いた場合は、バンパ表面材は
衝撃吸収特性を有する材料から形成されているた
め、それ単独では剛性が不足し、高速走行時に揺
動して騒音を発することがあつた。
この考案は、従来のものがもつ上記のような問
題点を解消させた、合成樹脂製サイドバンパ補強
板を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 この考案の車輌の前面から側面の前輪開口部縁
まで延長されエアカツトフラツプ部分をも一体化
した。または後面から側面の後輪開口部縁まで延
長されリヤバンパスポイラ部分をも一体化した、
合成樹脂製バンパ表面材の車輌側面部分をその内
側から補強するサイドバンパ補強板は、 補強用の無機質充填材が添加された合成樹脂材
料から、射出成形または圧縮成形により製造さ
れ、バンパ表面材の前記側面部分の内面と部分的
に接触し、かつ内面形状に沿つて形状からなり、
車輪開口部縁においてバンパ表面材と固定され、
その他の位置ではバンパ表面材の内面に沿つて摺
動可能に取付けられているものとしたので、従来
の問題点を解決することが出来るのである。
作 用 この考案の合成樹脂製サイドバンパ補強板は、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ABS樹脂、熱可塑性エラスト
マーなどの熱可塑製合成樹脂から選ばれた単独ま
たは複数の樹脂に炭化カルシウム、タルク、ガラ
ス繊維などの補強用の無機質充填材を配合した材
料から製造される。従つて鋼板に比べ軽量であ
り、かつ要求される剛性を保持し、優れた耐腐食
性を有しているから塩害に対する塗装等の後処理
が不要であり、さらに鋼板と異なり衝撃により瞬
間的にかなり変形した場合でも自己復元性がある
ため補修を必要としない。
またこの考案の合成樹脂製サイドバンパ補強板
は、バンパ表面材の車輌側面部分の内面と部分的
に接触し、かつ内面形状に沿つた形状からなり、
そして車輪開口部縁においてバンパ表面材と固定
され、その他の位置ではバンパ表面材の内面に沿
つて摺動可能に取付けられているから、外部から
の大きな衝撃によりバンパ表面材が一時的に変形
しても、サイドバンパ補強板はバンパ表面材との
接触面を相対的に摺動して衝撃のエネルギーを吸
収するから変形し難く、また上記のようにサイド
バンパ補強板も合成樹脂製でそれ自体自己復元性
を有しているから、変形したとしてもすぐに元の
形状に復元する。
実施例 以下この考案の実施例を図面を参照しながら、
その詳細を説明する。
第1図は、車輌の側面図であつて、車輌前面側
のバンパはバンパ表面材2を有し、この表面材2
は、車輌の前面から側面の前輪開口部縁位置まで
延長され、フロントフエンダパネル9の一部を代
替していて、かつエアカツトフラツプ部分2aを
も含む形状に一体化されている。図中破線で示し
た部分は合成樹脂製のサイドバンパ補強板1であ
り、該補強板1は、バンパ表面材2の車輌側面部
分を、その内側から補強している。
第2図は、車輌のバンパ部分を示す地面に平行
な平面で切断した要部断面図である。第2図のA
−A線切断面の矢視方向断面図を第3図に示す。
自動車のバンパの前面部分は、ポリプロピレン
樹脂、ウレタ樹脂などの合成樹脂から射出成形、
反応射出成形で製造されたバンパ表面材2と、そ
の内側にあつて衝突時の衝撃を緩和するウレタン
樹脂やスチレン樹脂発泡体からなるクツシヨン層
4と、その内面に接し、それらを補強するととも
に車輌のフロントクロスメンバー6に固定させ
る、鋼板からプレス成形されたバンパ基板3など
からなる。
そして第2図に示したように、バンパの側面部
分では、バンパ表面材2はその内面からサイドバ
ンパ補強板1で保持されている。サイドバンパ補
強板1は、補強用の無機質充填材が添加された合
成樹脂材料から、射出成形または圧縮成形により
製造され、かかる補強板1は、例えば第4図及び
第5図に示したような形状に成形されている。第
4図は車輌の進行方向右側に取付けられるサイド
バンパ補強板1のバンパ表面材2側からの、第5
図は第4図の裏面側からの斜視図であり、両図中
矢示X方向が車輌の進行方向である。また第2図
のB−B線切断面の矢視方向断面図を第6図に示
す。
サイドバンパ補強板1は、第2図の水平方向断
面図および第6図の垂直方向断面図から判るよう
に、バンパ表面材2の側面部分の内面と部分的に
接触し、かつその内面形状に沿つた形状に成形さ
れている。
サイドバンパ補強板1は、第5図に示したよう
にその前輪開口部縁の数箇所に設けられたフラン
ジ15の透孔と、バンパ表面材2の前輪開口部縁
に設けられた係止具(図示せず)によりバンパ表
面材2と固定され、さらに連結棒35にてフロン
トクロスメンバー6、フロントサイドメンバー
7、ホイールエプロン、フエンダエプロンなどと
固着されている。このように、サイドバンパ補強
板1は、車輪開口部縁においてバンパ表面材2と
固定されている。それ以外の部位では、サイドバ
ンパ補強板1とバンパ表面材2とは固定されてい
ない。
第6図に示したように、サイドバンパ補強板1
とバンパ表面材2の上縁は、それぞれ断面略コの
字形となつていて、バンパ表面材2のコの字形の
凹条23にサイドバンパ補強板1のコの字形の凹
条13の上凸条が、サイドバンパ補強板1の凹条
13にバンパ表面材2の凹条23の下凸条が、い
ずれも摺動可能に組合されている。そしてサイド
バンパ補強板1に設けられた複数の長穴12には
表面材2の裏面に突出させた突起22が相対的に
摺動可能に嵌入されているほか、サイドバンパ補
強板の表側は、表面材2の裏面に設けられた水平
方向の補強用凸条21の先端に接している。この
ように、サイドバンパ補強板1は、車輪開口部縁
以外の位置では、バンパ表面材の内面に沿つて摺
動可能に取付けられているのである。
またサイドバンパ補強板1の裏面側には、縦横
にリブ11が設けられ、剛性の向上と計量化がは
かられている。
このサイドバンパ補強板1の射出成形に使用さ
れた材料は、ポリプロピレン100重量部に対して、
補強用の無機質充填材としてタルクを30重量部配
合したもので、その機械的性質は、比重1.15、曲
げ強さ450Kg/cm2、曲げ弾性率32000Kg/cm2、アイ
ゾツト衝撃強さ13.3Kg・cm/cmであつた。
以上、車輌の前面から側面の前輪開口部縁まで
延長され、エアカツトフラツプ部分2aをも一体
化した、合成樹脂バンパ表面材2の車輌側面部分
を、その内側から補強するサイドバンパ補強板1
について説明したが、同様に車輌の後面から側面
の後輪開口部縁まで延長され、リヤバンパスポイ
ラ部分8a(第1図)をも一体化した、合成樹脂
製バンパ表面材8の車輌側面部分を、その内側か
ら補強するサイドバンパ補強板1aについても実
施することができる。
考案の効果 この考案の合成樹脂製サイドバンパ補強板は、
熱可塑性合成樹脂から選ばれた単独または複合の
樹脂に補強用の無機質充填材を配合した材料から
製造されているから、鋼板に比べ軽量であり、か
つ要求される剛性を保持し、優れた耐腐食性を有
していて塩害に対する塗装等の後処理が不要であ
る。
またこの考案の合成樹脂製サイドバンパ補強板
は、バンパ表面材の車輌側面部分の内面と部分的
に接触し、かつ内面形状に沿つた形状からなり、
そして車輪開口部縁においてバンパ表面材と固定
され、その他の位置ではバンパ表面材の内面に沿
つて摺動可能に取付けられているから、外部から
の大きな衝撃によりバンパ表面材が変形しても、
サイドバンパ補強板はバンパ表面材との接触面を
相対的に摺動して衝撃のエネルギーを吸収するか
ら変形し難く、また自己復元性を有しているか
ら、変形したとしてもすぐに元の形状に復元す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は車輌の側面図、第2図は車輌のバンパ
部分を示す地面に平行な平面で切断した断面図、
第3図は第2図のA−A線切断面の矢視方向断面
図、第4図は車輌の進行方向右側に取付けられる
サイドバンパ補強板のバンパ表面材側の斜視図、
第5図は第4図の裏面側の斜視図、そして第6図
は第2図のB−B線切断面の矢視方向の断面図で
ある。 1,1a……サイドバンパ補強板、2,8……
バンパ表面材、2a……エアカツトフラツプ部
分、8a……リヤバンパスポイラ部分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車輌の前面から側面の前輪開口部縁まで延長さ
    れエアカツトフラツプ部分をも一体化した、また
    は後面から側面の後輪開口部縁まで延長されリヤ
    バンパスポイラ部分をも一体化した、合成樹脂製
    バンパ表面材の車輌側面部分を、その内側から補
    強するサイドバンパ補強板であつて、 補強用の無機質充填材が添加された合成樹脂材
    料から、射出成形または圧縮成形により製造さ
    れ、バンパ表面材の前記側面部分の内面と部分的
    に接触し、かつ内面形状に沿つた形状からなり、
    車輪開口部縁においてバンパ表面材と固定され、
    その他の位置ではバンパ表面材の内面に沿つて摺
    動可能に取付けられている合成樹脂製サイドバン
    パ補強板。
JP12800888U 1988-10-01 1988-10-01 Expired - Lifetime JPH0537877Y2 (ja)

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JP12800888U JPH0537877Y2 (ja) 1988-10-01 1988-10-01

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JPH0249652U JPH0249652U (ja) 1990-04-06
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JP2512731Y2 (ja) * 1990-10-22 1996-10-02 本田技研工業株式会社 車両用バンパ

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