JPH0537136U

JPH0537136U - 歯間清掃具

Info

Publication number: JPH0537136U
Application number: JP106791U
Authority: JP
Inventors: 修稲葉
Original assignee: 株式会社広栄社
Priority date: 1991-10-25
Filing date: 1991-10-25
Publication date: 1993-05-21

Abstract

(57)【要約】【目的】ブラシの軸の基端部をＵ字状に曲げたブラシ
を使用する歯間清掃具において、チャックの先端部内に
空間部を設けることにより、使用中にブラシが回転した
り、抜け出すことを防止する。【構成】ノックヘッド１４を指で押して、チャック６
の先端の３つ割り部６ａを開かせて、折り曲げたフラシ
１５の軸の基端のＵ字状部１５ｂを、口金の開口５ａ、
チャック６のクランプ孔６ａを通して空間部１７に入れ
て、ノックヘッド１４から指を離せばブラシ１５の軸１
５ａはクランプされる。Ｕ字状部１５ｂは空間部１７の
周壁１７ａに接触し、また軸１５ａはクランプ孔６ａで
クランプされ、更に端壁１７ｂに当るので、ブラシ１５
が、清掃中に回転したり、抜け出すことがなく、安心し
て自在にブラシを使うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、通常の歯ブラシによるブラッシングでは清掃、除去できない歯間の食物残滓等を除去するための歯間清掃具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、通常の歯ブラシによるブラッシングでは清掃が困難である歯間の清掃のために、複数の撚った鋼線より成る軸の四周に植毛したブラシが数多く考案され使用されてきた。ブラシの軸を柄に直接モールドして取り付けた固定式のものは勿論、ブラシがホルダーに着脱可能なものにおいても、ほとんどのものは軸は直線状となっていた。また本考案の出願者が先に出願した実用新案に記載されているようにブラシの軸の基端部をＵ字状に曲げたものも提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらの歯間用ブラシの使用法は一般的にはブラシを歯間に差し込んでブラシの軸の方向に抜き挿しして使用するのが通常であるが、人によっては軸の周りに回しながら抜き挿しして使用している。そのために、ブラシ着脱式で軸を直接割り金具で固定する方式のものは、軸が直線状のため、十分な力で軸を締め付けなければ、軸とチャックとは滑ってしまい、ブラシを歯間で軸の周りに回すことは出来ず、またブラシの柄が抜け易く、十分な清掃をすることは出来ないという欠陥があった。前述の実用新案のものも、ホルダー先端部のブラシの柄の挿入孔は円形でないために加工に手間が掛かり、装置のコストも高くなるという欠点があった。従って、本考案の目的はこれらの欠点をなくす為になされたものであって、ブラシの軸の回転を防止すると共にブラシの軸の抜けを防止することである。

【０００４】

【課題を解決するため手段】

これらの問題点を解決するために、本考案は複数の撚った鋼線よりなる軸の四周に植毛したブラシの軸の基端部のＵ字状に折り曲げた部分を収容する空間部をチャック内に設けることにより、ブラシを回転するとき軸が滑ることと、軸がチャックから抜け出すことを防止する。

【０００５】

【作用】

本考案は、ブラシの軸の基端部をＵ字状に折り曲げた部分が、空間部の側璧と接触するのでブラシの軸が回転するのを防止し、且つ空間部のチャックの先端側の壁に当るので、軸が抜けるのを防止する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案をさらに詳細に説明する。図１は本考案にかかる歯間清掃具の断面図。図２は前後のキャップを付けた時の外観図。図３は前後のキャップを取った時の外観図。図４は図１の要部詳細断面図である。図５は図４のＡ−Ａ断面図。図において、１はホルダー。２は軸パイプ。３は前キャップ。４は後キャップで、携帯時、及びブラシ使用中は必ず被せておき、誤ってノックヘッド１４を押してブラシ１５が抜けるのを防止する。前、後キャップ３又は４のいずれかに万年筆のようなクリップを設ければ、携帯に便である。５は口金で円形の開口５ａを有する。６はチャックで先端は円錐形の傾斜を有する三つ割り部６ａになっており、その基端部はチャックガイド１１に固定されている。また先端中心にはブラシの軸をクランプするクランプ孔が開けられている。ブラシ軸をクランプする力を増し、回転滑りを防止するように、クランプ孔６ｂの内壁にはねじ溝等の凹凸をつけることが望ましい。７はガイドでチャック６の先端部６ａをガイドする。８はジョイントで軸パイプ１と口金５等を連結する。９はスプリングでガイド７とチャックガイド１１との間にあってチャックガイド１１を後方に押し付け、チャック６の開いた先端の３つ割り部６ａをガイド７の先端傾斜部７ａにより閉じる作用をする。１０はブラシ付き当てでブラシ１５の軸のＵ字部１５ｂのストッパーである。チャック６と一体であっても良い。１１はチャックガイドでチャック６をその覆う部分で嵌合し固定している。１２はノックパイプでチャックガイド１１とノックヘッド１４とを連結しており、内部にスペヤーブラシ１６を収容している。１３はジョイントで軸パイプ２に結合されており、後キャップ１７を外挿し支持する。１４はノックヘッドでノックパイプ１２の後端に外挿され、押すことによってチャック６の３つ割りの先端部６ａが開きブラシ１５の挿脱ができる。１５はブラシ軸で１５ａの基端がＵ字状に折り曲げられた部分１５ｂを有する。１６はスペヤーブラシである。１７は空間部で、ブラシ１５の軸１５ａの基端部の折り曲げられたＵ字状部１５ｂを収納する。１７ａは空間部の周壁で、ブラシ１５の軸１５ａのＵ字状部１５ｂと接触し、回転を抑える。１７ｂは空間部の端壁で、Ｕ字状部１５ｂと当接しブラシの軸の抜けるのを抑える。

【０００７】次に使用法を述べる。ブラシ１５を装着するときは、先ず、前後のキャップ３及び４を外し、後のノックヘッド１４を指で押すと、ノックパイプ１２とチャックガイド１１を介してスプリング９を押し縮め、チャック６を前方へ押し出す。チャック６の先端の円推形の３つ割り部分６ａはガイド７の先端の傾斜部７ａに沿って開き、チャック６の先端に設けたブラシ１５の軸１５ａをクランプするためのクランプ孔６ｂが大きく開く。そこで、ブラシ１５の軸端のＵ字状部１５ｂを口金５の先端の開口５ａに入れて、ブラシ１５の軸１５ａを清掃具１の軸と平行に押し込むと、チャック６のクランプ孔６ｂを通って空間１７に入り、ブラシつき当て１０に当る。そこでノックヘッド１４から指を離すと、スプリング９の働きによりチャックガイド１１を介してチャック６は後方へ移動する。チャック６の三つ割り部６ａはガイド７の傾斜部７ａにより絞られて閉じ、クランプ孔６ｂによりブラシの軸１５ａはクランプされる。軸１５ａの基端のＵ字状部１５ｂはチャック６の中の円筒形の空間部１７に収容される。円筒形の空間部１７の周壁１７ａの半径はブラシ軸１５ａの中心からＵ字状に曲げられた部分の外側までの長さより少し小さ目になっているので、Ｕ字状部１５ｂの外側は空間部１７の周壁１７ａに密に接触するので、ブラシは回転し難くなる。また折り曲げたＵ字状部１５ｂは、ブラシが引っ張られたときに、空間部１７の端壁１７ｂに当るので、ブラシ１５の軸１５ａがチャック６から抜けることはない。なお、誤ってノックヘッド１４を押さないように後キャップ４は被せて使用する。この様にして、ブラシを歯間に入れて、抜き差しし、回転をして歯間を清掃するが、ブラシの回転や抜けを心配すること無く安心して使用することができる。

【０００８】歯間清掃終了後、そのまましまうときはブラシ１５を水または熱湯等で洗浄し、水分を切った後、前キャップ３をはめれば良い。次ぎにブラシ１５を交換または取り外すときは、後キャップ４を外し、ノックヘッド１４を指で押せば先に述べたようにチャック６の先端６ａが開くので指でブラシ１５を引き抜けばブラシ１５は容易に取り外すことができる。スペヤーブラシ１６は、ノックヘッド１４を引っ張ればジョイントＢ１３から外れるので、取り出すことができる。後は前キャップ３及び後キャップ４を被せることにより携帯に便利になる。またスペヤーのブラシはノックヘッド１４を強く引っ張ることによってノックパイプ１２から分離することができてパイプ１２の中に１〜２個収納することができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上記のような構成になっており、前述のように作用するので、ブラシを歯間に入れて回転させる場合、ブラシ軸の基端部がＵ字状になっており、チャック３の先端３つ割り部のクランプ孔で挟み、さらに空間部の周壁でＵ字状部を支えるので軸の回転モーメントに対する保持力が強く、ブラシが回ってしまうことはない。またＵ字状部が空間部の端壁に当るのでブラシを抜き差ししてもブラシが抜けることはない。従って安心して自在に使用することができる。また口金の開口は円形であるので容易、にまた安価に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の歯間清掃具を示した断面図である。

【図２】前後のキャップを装着した時の本考案の歯間
清掃具を示した外観図である。

【図３】前後のキャップを取った時の本考案の歯間清
掃具を示した外観図である。

【図４】図１の要部拡大を示した断面図である。

【図５】図４のＡ−Ａ断面を示した断面図である。

【符号の説明】

１：本考案の歯間清掃具２：軸パイプ３：前キャップ４：後キャップ５：口金５ａ：開口６：チャック６ａ：３つ割り部６ｂ：クランプ孔７：ガイド７ａ：傾斜部８：ジョイントＡ９：スプリング１０：ブラシつき当て１１：チャックガイド１２：ノックパイプ１３：ジョイントＢ１４：ノックヘッド１５：ブラシ１５ａ：軸１５ｂ：Ｕ字状部１６：スペヤーブラシ１７：空間部１７ａ：空間部の周壁１７ｂ：空間部の端壁

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数の撚った鋼線よりなる軸の四周に植
毛し軸の基端部をＵ字状に折り曲げ成形した着脱可能な
ブラシと該ブラシを支持固定するホルダーとからなるノ
ック式歯間清掃具において、ブラシの軸を固定保持する
ために開閉するホルダーの３つ割りクランプの内部にブ
ラシの軸の基端部のＵ字状部を収納固定するための空間
部を設けたことを特徴とする歯間清掃具。