JPH0536486Y2 - - Google Patents

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JPH0536486Y2
JPH0536486Y2 JP3275189U JP3275189U JPH0536486Y2 JP H0536486 Y2 JPH0536486 Y2 JP H0536486Y2 JP 3275189 U JP3275189 U JP 3275189U JP 3275189 U JP3275189 U JP 3275189U JP H0536486 Y2 JPH0536486 Y2 JP H0536486Y2
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regulator
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【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は湿式集塵装置に関するもので、特に
穀類乾燥調製施設で生ずる塵埃を含んだ大量の空
気から塵埃を除去するのに適した装置に関するも
のである。
《従来の技術》 穀類乾燥調製施設の粗選機、乾燥機、ドライス
トア等は、大量の空気を使用するが、穀物を通過
した空気から塵埃を除去するために第7図に示す
ような構造の湿式集塵装置が用いられている。こ
の湿式集塵装置では、天井面に薄板製の気水分離
器17を設けた外筐1の内部を樹脂製ネツトやパ
ンチングメタル等からなるレギユレータ12と仕
切板8とで上下3分割してシヤワー室15、含塵
空気室14及び水槽3を区画形成している。シヤ
ワー室15の上部には散水管16が配置され、こ
の散水管に水槽3の水を循環供給するポンプ6が
設けられている。また、仕切板8から水槽3に含
塵水が流下する部分に粗大粉塵を排出するための
濾過板を備えたスクレーパコンベヤ10が設けら
れ、更に断面V字形にした水槽3の底部に微細粉
塵排出用のスクレーパコンベヤ4が設けられてい
る。含塵空気の導入口11は、含塵空気室14の
側面に開口しており、含塵空気が水槽3に漏出す
るのを防止するトラツプ9を仕切板8に設けてい
る。シヤワー室15には、散水管16より水シヤ
ワーが散布され、含塵空気は導入口11から含塵
空気室14に導かれる。レギユレータ12上に
は、上方から散布される水と下方から吹き上げて
くる空気とのバランス作用で水膜が形成され、含
塵空気がこの水膜及び水シヤワーを通過すること
によつて空気中の塵埃が水に捕捉され、浄化され
た空気は気水分離器17で水滴を除去されて外気
に放出される。塵埃を捕捉した水は、仕切板8上
に流下し、更に水槽3へと流下するときにスクレ
ーパコンベア10に設けられた濾過板に粗大粉塵
が捕捉されて該粗大粉塵は上部のコンベヤ10に
より搬出され、水槽3内で沈降した微細粉塵は下
部のコンベヤ4で搬出されて、浄化された水が再
び水槽3から散水管16に循環供給される。
なお、カントリエレベータのような冬期でも継
続的に運転される施設の集塵装置には、積雪で気
水分離器が閉塞されないように屋根19を設けて
いる。
《考案が解決しようとする課題》 上記構造の集塵装置では、レギユレータ上に良
好な水膜が形成されることが良好な集塵効果を発
揮させるための条件となるが、良好な水膜を形成
するには、レギユレータを通過する空気速度をあ
る一定値に維持する必要がある。そのため、多量
の空気を使用する乾燥装置やドライストア用の集
塵装置では、大きな面積のレギユレータが必要に
なり、装置の装置面積が大きくなるばかりでな
く、水槽壁面の傾斜角が緩くなつて微細粉塵が下
部のコンベヤに向けて円滑に沈降しなくなり、水
槽に微細粉塵のスラツジが残留するようになると
いう問題があつた。
この考案は、多量の空気を処理するためのより
コンパクトな集塵装置を提供すること、及び装置
の大型化による水槽内へのスラツジの残留現象を
解消することを課題としている。
《課題を解決するための手段》 本考案の湿式集塵装置は、レギユレータを相互
の投影面の一部がオーバーラツプするようにして
複数段装置したことを特徴とするものである。よ
り詳細には、本考案の湿式集塵装置は、レギユレ
ータ12と仕切板8とによつて装置内部がシヤワ
ー室15と含塵空気室14と水槽3とに区画さ
れ、シヤワー室の上面に気水分離器17と散水管
16が設置されると共に水槽3の底部に塵埃搬出
コンベヤ4が設置されている湿式集塵装置におい
て、複数のレギユレータ12が各々垂直方向の空
気流路Aを残して且つ隣接するレギユレータ相互
の投影面積の一部がオーバーラツプした状態で装
置を横断するように複数段に設置されており、含
塵空気室14とシヤワー室15との区画壁が複数
のレギユレータ12とその空気流路側端縁12a
相互を気密に連結している隔壁13とによつて形
成されており、装置外筐の上面下部と隔壁13の
水平部13aの下部とに散水管16を配置したこ
とを特徴とするものである。
《作用》 本考案の湿式集塵装置は、レギユレータ12を
相互の投影面の一部がオーバーラツプするように
して複数段設置したから、オーバーラツプしてい
る分だけレギユレータ12の面積を増加させるこ
とができる。しかも、レギユレータを通過する含
塵空気の風速は一定値に維持されているから、集
塵効率が低下することがない。さらにレギユレー
タ12の面積が増大しても装置の設置面積が増加
することがなく、水槽壁面の傾斜角が緩くなるこ
ともない。また、装置の外筐1の上面のほかに装
置外筐の側面1aに気水分離器18を設けてやれ
ば、外筐上部に積雪があつても側面の気水分離器
から排気できるので、冬期でも継続的に含塵空気
の処理ができる。
《実施例》 第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示し
たもので、第1図は湿式集塵装置の外筐を切り欠
いて示した斜視図、第2図は断面正面図、第3図
は断面側面図である。図中、1は装置の外筐、2
は外筐1の下部側面に突設された三角形の突出
部、3は外筐1の底部に形成した断面V字形の水
槽、4は水槽3の底部に設けられた塵埃排出用の
スクレーパコンベアで、その排出端は前記突出部
2を通つて装置外へと突出している。5は水槽3
の中央まで挿通された吸水パイプ、6は吸水パイ
プ5に連結されたポンプ、7はポンプ6に連結さ
れた給送パイプ、8は外筐1を上下に区画してい
る浅い漏斗状の仕切板、9は仕切板8の中央に形
成されたトラツプ、10はトラツプ9と平行に設
けられた濾過板付きスクレーパコンベアで、その
排出端は外筐1の側面中央に突出している。
11は含塵空気の導入口、12は有孔板からな
るレギユレータで、中央部が上方から見てオーバ
ーラツプするようにして外筐内部に上下二段に架
設されている。13はレギユレータ12の端縁1
2a相互を気密に連結している横Z字形の隔壁
で、中間に水平部13aを備えている。2枚のレ
ギユレータ12及び隔壁13が外筐1の上部空間
を含塵空気室14とシヤワー室15に区画してい
る。16はレギユレータ12の上方にそれぞれ装
架された散水管、17は外筐1の天井面に固着さ
れた薄板製の気水分離器、18は外筐の側面1a
に設けられた気水分離器である。側面の気水分離
器18、第4図に示すように集水ブレード18a
を斜めにして水切りを行つている。
次に装置の除塵操作について説明する。ポンプ
6を起動して水槽3の水を給送パイプ7で散水管
16に圧送する。散水管16から噴霧された水は
レギユレータ12上に薄い水膜を形成する。導入
口11から供給された含塵空気aは、上下に分岐
してレギユレータ12上の水膜を気泡となつて通
過していく。空気中の塵埃は、含塵空気aがこの
水膜および水シヤワーを通過するときに捕捉さ
れ、水滴と共に仕切板8上に落下する。浄化され
た空気bは気水分離器17,18で水滴を除去さ
れて大気中に放出される。
一方、塵埃を捕捉した水滴は仕切板8上に落下
し、仕切板上を流下してトラツプ9に集合する。
トラツプ9の水は順次オーバーフローしてスクレ
ーパコンベア10の濾過板を通過し、濾過板に残
った粗大粉塵がコンベア10で装置外へ排出され
る。トラツプ9内は常時水で満たされており、導
入口11から供給された含塵空気aが水槽側に漏
出するのを防止している。濾過板を通過した水に
含まれる微細粉塵は水槽3内で自重により沈降す
る。沈降した塵埃はV字形の水槽壁面に沿つて水
槽底部へ移動し、スクレーパコンベア4で装置外
へと排出される。微細粉塵が沈降して清浄となつ
た水はポンプ6で散水管に送られて循環使用され
る。
冬期運転中におけるカントリーエレベータの使
用空気量は、最大容量の1/10程度であるから、気
水分離器を装置外筐1の上面のほかに上段のレギ
ユレータの横に形成される空気流路の側面にも設
けてやれば、天井面の気水分離器17が積雪で閉
鎖されても装置の機能上は問題がなく、装置の外
筐1に屋根19をつける必要がない。
レギユレータ12の配置は、種々の変形が可能
であり、第5図及び第6図にその例を示す。第5
図のものは、レギユレータを3段に設けたもので
あり、第6図のものは、上段のレギユレータを両
側に、下段のレギユレータを中央部に配置したも
のである。勿論、第6図の上下のレギユレータを
逆に配置することも可能である。
《考案の効果》 以上のように本考案の装置は、レギユレータを
相互の投影面の一部がオーバーラツプするように
複数段にして設置したので、装置面積を増大させ
ることなく湿式集塵装置の内部に大きなレギユレ
ータ面積を確保することができ、大量の空気を処
理することができるコンパクトな集塵装置を得る
ことができる。また、装置面積を大きくする必要
がないので、水槽面積の傾斜角が緩くなるおそれ
はなく、微細粉塵が下部のコンベアに向けて速や
かに沈降して排出され、水槽内にスラツジが残留
することがない。更に、気水分離器を装置外筐の
上面のほかに装置外筐側面にも設けることが可能
となり、冬期でも継続的に含塵空気の処理ができ
る集塵装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示し
たもので、第1図は湿式集塵装置の外筐を切り欠
いて示した斜視図、第2図は断面正面図、第3図
は断面側面図、第4図は側面の気水分離器の正面
図である。第5図及び第6図はこの考案の第2実
施例及び第3実施例の要部を模式的に示した断面
正面図である。第7図は従来装置の断面側面図で
ある。 図中、1……外筐、1a……外筐の側面、3…
…水槽、4……スクレーパコンベア、8……仕切
板、12……レギユレータ、12a……空気流路
側端縁、13a……水平部、14……含塵空気
室、15……シヤワー室、16……散水管、1
7,18……気水分離器、A……空気流路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) レギユレータ12と仕切板8とによつて装置
    内部がシヤワー室15と含塵空気室14と水槽
    3とに区画され、シヤワー室15の上面に気水
    分離器17と散水管16が設置されると共に水
    槽3の底部に塵埃搬出コンベヤ4が設置されて
    いる湿式集塵装置において、複数のレギユレー
    タ12が各々垂直方向の空気流路Aを残して且
    つ隣接するレギユレータ相互の投影面の一部が
    オーバーラツプした状態で装置を横断するよう
    に複数段に設置されており、含塵空気室14と
    シヤワー室15との区画壁が上記複数のレギユ
    レータ12と各レギユレータの上記空気流路側
    端縁12a相互を気密に連結している隔壁13
    とによつて形成されており、装置外筐1の上面
    下部と上記隔壁の水平部13aの下部とに散水
    管16を配置したことを特徴とする、湿式集塵
    装置。 (2) 気水分離器が装置外筐の上面と前記垂直方向
    の空気流路Aの装置外筐の側面1aとに設けら
    れている。請求項1記載の湿式集塵装置。
JP3275189U 1989-03-23 1989-03-23 Expired - Lifetime JPH0536486Y2 (ja)

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JPH02125720U JPH02125720U (ja) 1990-10-17
JPH0536486Y2 true JPH0536486Y2 (ja) 1993-09-16

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