JPH0536397Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0536397Y2
JPH0536397Y2 JP2841989U JP2841989U JPH0536397Y2 JP H0536397 Y2 JPH0536397 Y2 JP H0536397Y2 JP 2841989 U JP2841989 U JP 2841989U JP 2841989 U JP2841989 U JP 2841989U JP H0536397 Y2 JPH0536397 Y2 JP H0536397Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
vacuum chamber
dried
drying
heating element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2841989U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02120177U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2841989U priority Critical patent/JPH0536397Y2/ja
Publication of JPH02120177U publication Critical patent/JPH02120177U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0536397Y2 publication Critical patent/JPH0536397Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 例えば、食肉、魚介類及び野菜等は、近年乾燥
して供せられる場合が増加の趨勢にある。これ等
は高温に加熱すると品質が損なわれあるいは変質
するために、過熱を防止しながら真空下で乾燥す
る事が好ましい。本考案はこの際に用いられる真
空乾燥機に関する。 [従来の技術] 特公昭61−29690は遠赤外線加熱式真空乾燥機
で、ニクロム線を用いた遠赤外線プレートヒータ
ーと油回転ポンプとコールドトラツプとを備えて
いる。 しかしこの真空乾燥機を用いて、同時に例えば
多数の魚を15℃以上に過熱させないで乾燥するに
際しては、本考案者等の知見によると、下記の問
題点が発生する。 即ち従来のニクロム線を用いた遠赤外線プレー
トヒーターではニクロム線が配された発熱部とニ
クロム線が配されていない絶縁部とがあり、この
発熱部と絶縁部とでかなり温度が相違する。従つ
て多数の魚を均一に加熱するにはかなりの困難を
伴う。 この方式の真空乾燥機では、特定の魚に温度検
出端を挿入し、この特定の魚が15℃以上に過熱さ
れないようにニクロム線の出力を制御する。 従つてこの方式では温度検出端を挿入した魚は
15℃となるが、しかし全ての魚が均一に加熱され
ないため15℃に加熱されるには至らない魚が多数
発生する。一方真空乾燥によつて魚の水分は蒸発
するが、水分の蒸発潜熱によつて魚は冷却され
る。この冷却に際しても例えば温度検出端を挿入
した魚はニクロム線の出力が制御されるため15℃
に保熱されるが、しかし多数の魚は遠赤外線によ
る加熱が不十分で凍結するに至る。この状態で真
空乾燥を更に継続すると、例えば温度検出端が挿
入された15℃の魚は、含有水分が気化して迅速に
乾燥される。しかし例えば凍結した魚では含有す
る氷が昇華するが、氷の昇華速度は水の蒸発速度
よりも遅いために、乾燥速度が遅く、乾燥が不十
分となる。 例えば油回転ポンプは、一部の魚が凍結しても
真空槽内を排気し続けるため、凍結した魚と凍結
していない魚が発生して、全ての魚を一様に乾燥
する事が難しい。真空槽内に専用の外気導入孔を
設けて真空槽内に間欠的に外気を導入すると、魚
の凍結は防止できて魚を一様に乾燥し易くなる
が、乾燥の能率を阻害する。 [考案が解決しようとする問題点] 本考案は、例えば食肉、魚介類、果物、野菜等
を真空槽内で乾燥するに際して、真空槽内のこれ
らの収容物が失う蒸発潜熱をまんべんなく補給し
て、全ての収容物の凍結の防止に有効なプレート
ヒーターを備え、更には収容物を凍結させること
がない排気ポンプを備えた、真空乾燥機を提供す
るものである。 [課題を解決するための手段および作用] 本考案の真空乾燥機に使用する加熱体は、通電
することにより発熱する発熱体を有する平面状の
赤外線プレートヒーターである。 第1図は本考案の発熱体の例を示す図である。
発熱体1は、例えば厚さ100μのNi−Cr系ステン
レス鋼の箔を用い、これに切欠き2を設けて成形
されている。3は発熱体1を電源に結ぶ端子であ
る。この発熱体では切欠部2が絶縁部となつて発
熱しないが、薄い金属の発熱部4が占める面積が
大きく、従つて従来のニクロム線を用いた平面状
の発熱体に比べて、温度が均一な面状の発熱体と
なる。第2図は本考案の加熱体の断面の例を示す
図である。第2図Aで本考案の加熱体は、前記の
発熱体1の表面と裏面を赤外線放射物5で掩うこ
とによつて得られる。例えば金属の酸化物やセラ
ミツクスやあるいは高分子樹脂のフイルム等は、
赤外線放射物5として適当である。 本考案の加熱体では、発熱体1に通電して加熱
するが、この通電によつて赤外線放射物5が加熱
されて、赤外線を多く含んだ熱放射を行う。本考
案の発熱体1は、温度が均一な面状の発熱体であ
るため、赤外線放射物の温度が均一で、従つて、
赤外線を均一に放射する。第2図Bで6は電気絶
縁物である。赤外線放射物5が導電性の赤外線放
射物の場合は、発熱体1に設けた切欠部の絶縁性
を保持するために電気絶縁物6を用いるが、第2
図Aと同様に赤外線を均一に放射する。 本考案の加熱体は、発熱体が他の材質を使用し
他の形状の切欠きを設けて成形され、あるいは他
の材質の赤外線放射物を用いても、同じ効果が得
られるために、特にこれらを限定するものではな
い。 本考案では、この加熱体を2枚以上使用する
が、この加熱体は真空槽内に、被乾燥物を収容す
るスペースを隔てて2以上の棚状にそれぞれ配さ
れる。第3図は、真空槽内の加熱体の配置を示す
縦断面の例を示す図である。図中8は真空槽で7
は本考案の加熱体、9は被乾燥物、10は被乾燥
物の載置台例えば金網である。本考案の加熱体7
は被加熱物9を収容するスペースを隔てて棚状に
配されている。従つて被乾燥物9には、加熱体7
によつて、その上面(表面)にも下面(裏面)に
も等しく放射熱が供給されて、被乾燥物の温度は
均一化される。 本考案では真空槽内の排気はウオータージエツ
トポンプによつて行う。ウオータージエツトポン
プはベンチユリー管を流れる水流によつて真空槽
内の空気を吸引するが、真空槽内の被乾燥物の水
分の蒸発が急激で被乾燥物の温度が降下すると、
ウオータージエツトポンプが吸引する空気の温度
も降下して、ベンチユリー管を流れる水が凍結し
て空気を吸引する機能が停止する。被乾燥物中に
含有されている水分は通常は氷点が降下している
ためウオタージエツトポンプが吸引を続けている
間は乾燥物を凍結させる事がない。 本考案の赤外線加熱式真空乾燥機の例を更に具
体的に説明する。 本考案の赤外線加熱式真空乾燥機は、薄型の両
面の赤外線プレートヒーターの熱源と、ウオータ
ージエツトポンプに連結した真空槽と、噴射水の
冷却機から構成される。 本赤外線加熱式真空乾燥機の構造を第4図に示
す。 本赤外線加熱式真空乾燥機は、薄型両面赤外線
プレートヒーター7と、ウオタージエツトポンプ
11に連結した真空槽8と、噴射水の冷却機12
から構成される。 薄型の両面の赤外線プレートヒーター7が熱源
となる。薄型両面赤外線プレートヒーター7は、
第2図で述べた如く、赤外線放射物5、発熱体
1、及び電気絶縁物6から構成される。 赤外線放射物5は、セラミツクスを焼結した材
料、金属板にセラミツクスを溶射した材料、金属
板に有機高分子をコーテイングした材料、及び有
機高分子の樹脂の何れかである。これらの材料
は、遠赤外線を高効率で放射するので、被乾燥物
を高効率で加熱する。 発熱体1は、金属箔を例えば第1図の形状に成
形した熱体である。金属箔の発熱体は、発熱体を
面状に配置したので、被乾燥物が過熱せずまた熱
供給が不足することがなく、被乾燥物が任意の目
標温度に到達する。従つて乾燥速度の低下がな
い。 赤外線放射物5に絶縁機能がある場合は、電気
絶縁物6を使用しなくてもかまわない。 ウオタージエツトポンプ11は水により真空槽
8を排気するので、真空槽内の被乾燥物は凍結し
ない。従つて、外気導入が不必要で乾燥速度の低
下がない。 噴射水の冷却機12は、冷却槽13に貯水され
た噴射水を冷却する。噴射水の冷却機12は、噴
射水温度調節器を介して入力を制御する。噴射水
温度調節器は、冷却槽13に装着された温度セン
サーにより温度検出する。冷却温度は、任意に設
定できる。 真空開放電磁弁14は、真空槽8を減圧する時
に閉じ、大気圧へ戻す時に開く。 電源回路は、薄型両面赤外線プレートヒーター
7、ウオタージエツトポンプ11及び真空開放電
磁弁14の電源回路Po1と噴射水の冷却機12
の電源回路Po2の2系統である。 電源回路Po1は、乾燥時間を設定する乾燥タ
イマーを設置している。乾燥タイマーは、任意の
乾燥時間が設定される。 電源回路Po1のスイツチS1をONにすると、
真空開放電磁弁14を閉じ、ウオタージエツトポ
ンプ11が起動する。これに連動して、薄型両面
赤外線プレートヒーター7は、乾燥物用温度調節
器を介して入力される。薄型両面赤外線プレート
ヒーター7は、被乾燥物の過剰加熱を防止するた
めに、単独では入力できない回路をとる。 乾燥設定時間経過後、自動的に、真空開放電磁
弁14を開き、ウオタージエツトポンプが停止
し、スイツチS1をOFFにする。 電源回路Po2のスイツチS2をONにすると、
噴射水の冷却機12は、噴射水温度調節器を介し
て、起動する。 [実施例] 以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明す
る。この赤外線加熱式真空乾燥機の主な仕様は、
次の通りであつた。 薄型両面赤外線プレートヒーター7は、720mm
幅×470mm長×4mm高の体積を有する出力500Wで
ある。発熱密度は、738W/m2である。赤外線放
射物5は、表面にフツ素樹脂をコーテイングした
厚み0.5mmアルミ板である。発熱体1は、厚み
100μmのステンレス箔である。電気絶縁体6は、
厚み0.5mmのマイカである。 真空槽8は、740mm幅×500mm長×790mm高の容
積を有する。真空槽8には、薄型両面赤外線プレ
ートヒーター7が10枚、85mm間隔で配置される。
各薄型両面赤外線プレートヒーター7の間に、
710mm幅×460mm長の面積を有する乾燥棚10が9
枚配置される。乾燥棚10は、薄型両面赤外線プ
レートヒーター7の上15mmに配置される。 ウオタージエツトポンプ11は、3相200V、
2.2KWの電気容量である。噴射水の冷却機12
は、3相200V、0.75KWの電気容量である。 冷却槽13は、450mm幅×450mm長×750mm高の
容積を有するる。 鰺の干物製造は、以下の操作法によつた。 噴射水0.1m3を冷却槽13に、貯水する。噴射
水温度調節器の設定温度を5℃とし、冷却機12
のスイツチS2をONにする。噴射水温度が5℃
であることを確認する。 味付け処理した約200gの鰺6匹を乾燥棚10
に平らに並べる。鰺6匹を置いた乾燥棚10を9
枚、真空槽8に配置する。任意の鰺1匹に、乾燥
物用温度調節器の温度センサーを装着する。真空
槽8の扉を閉じる。 乾燥物用温度調節器の設定温度を15℃とし、乾
燥タイマーを1Hrに設定後、スイツチS1をON
にする。真空開放電磁弁14が閉じ、ウオタージ
エツトポンプ11が起動し真空槽8を減圧する。
約5分で約10torrに減圧される。 同時に、薄型両面赤外線プレートヒーター7は
乾燥物用温度調節器を介して入力され、乾燥物用
温度調節器の温度センサーを装着した鰺の温度を
15℃に維持する。 1Hr経過後、自動的に真空開放電磁弁14を開
き、ウオタージエツトポンプ11が停止し、スイ
ツチS1をOFFにする。 真空槽8の扉を開けて、乾燥棚10を取り出
す。乾燥棚10の鰺は全て均一に乾燥された干物
となる。乾燥時間1Hr、乾燥温度15℃、25℃での
初期重量に対する脱水率を第1表に示す。
【表】 [考案の効果] 本赤外線加熱式真空乾燥機の効果を次に示す。 1 金属箔の発熱体を面状に配置した薄型両面赤
外線プレートヒーターは両面発熱であるために
被乾燥物を上下より均一に加熱し、気化熱を十
分供給するので、凍結を防止し、また乾燥速度
が低下しない。 2 ウオタージエツトポンプは、専用の外気導入
孔からの外気導入による圧力制御をしないの
で、乾燥速度が低下しない。 3 構造が簡単なので制作費が安価である。 4 本赤外線加熱式真空乾燥機により、被乾燥物
は均一に乾燥され、品質の揃つた乾燥物が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の発熱体の例を示す平面図、第
2図は本考案の加熱体(赤外線プレートヒータ
ー)の断面を示す図、第3図は本考案で真空槽内
の加熱体の配置の例を示す縦断面図、第4図は本
考案の赤外線加熱真空乾燥機の例の全体図であ
る。 1……発熱体、2……切欠き、3……端子、4
……薄い金属の発熱部、5……赤外線放射物、6
……電気絶縁物、7……加熱体(赤外線プレート
ヒーター)、8……真空槽、9……被乾燥物、1
0……被乾燥物の載置台、11……ウオタージエ
ツトポンプ、12……噴射水の冷却機、13……
冷却槽、14……真空開放電磁弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 真空槽に収容した被乾燥物を加熱すると共に真
    空槽内を排気して乾燥する乾燥機において、加熱
    体が平面状の赤外線プレートヒーターで、該加熱
    体は真空槽内に被乾燥物を収容するスペースを隔
    てて2以上の棚状にそれぞれ配され、真空槽内を
    排気する装置が吸引した排気により流渦する水を
    冷却し凍結させることができるベンチユリー管を
    有するウオータージエツトポンプを備えてなるこ
    とを特徴とする、赤外線加熱式真空乾燥機。
JP2841989U 1989-03-15 1989-03-15 Expired - Lifetime JPH0536397Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2841989U JPH0536397Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2841989U JPH0536397Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02120177U JPH02120177U (ja) 1990-09-27
JPH0536397Y2 true JPH0536397Y2 (ja) 1993-09-14

Family

ID=31251768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2841989U Expired - Lifetime JPH0536397Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0536397Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014214992A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 共和真空技術株式会社 凍結乾燥用の棚及びその棚を用いた凍結乾燥装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6574406B2 (ja) * 2016-09-14 2019-09-11 有限会社サンテクノ久我 食品用乾燥装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014214992A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 共和真空技術株式会社 凍結乾燥用の棚及びその棚を用いた凍結乾燥装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02120177U (ja) 1990-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4746968A (en) Combined microwave and thermal drying apparatus
US4081914A (en) Freeze dryer
CN1109850C (zh) 微波加热装置
WO1997013102A1 (fr) Appareil de chauffage a micro-ondes
EP0753984A2 (en) Microwave oven
JPH094849A (ja) 加熱調理装置
US2156845A (en) Method of and apparatus for drying substances in vacuo
WO2015025519A1 (ja) 加熱装置
US8887742B2 (en) Dishwasher comprising a drying apparatus
JPH0536397Y2 (ja)
CN219042673U (zh) 一种具有加湿功能的电烤箱
JPS6449826A (en) Floor heating apparatus and floor heating method
JP2992868B2 (ja) 被乾燥体の乾燥システム
JPH06272866A (ja) 複合型加熱装置
RU193685U1 (ru) Устройство для импульсной инфракрасной сушки термолабильных материалов
JP2003314824A (ja) 加熱調理器
JPH09269126A (ja) 加熱調理装置
JP3841090B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JPH0632989U (ja) 真空乾燥機
RU2776402C1 (ru) Установка вакуумной сублимационной сушки
US3270433A (en) Freeze-drying apparatus
JP2004245540A (ja) 加熱調理装置
JPH03182215A (ja) 蒸気調理装置
KR20110108027A (ko) 냉동수산물의 해동건조장치 및 이를 이용한 해동 및 건조방법
US3979836A (en) Method and apparatus for the high-frequency treatment of moist material