JPH0536359U - 溶接ビード切削屑の検出装置 - Google Patents
溶接ビード切削屑の検出装置Info
- Publication number
- JPH0536359U JPH0536359U JP8556691U JP8556691U JPH0536359U JP H0536359 U JPH0536359 U JP H0536359U JP 8556691 U JP8556691 U JP 8556691U JP 8556691 U JP8556691 U JP 8556691U JP H0536359 U JPH0536359 U JP H0536359U
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- pipe
- bead
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Abstract
(57)【要約】
【目的】溶接管内面のビード切削残屑を人手に頼らずに
漏れなく検出する。 【構成】内面の溶接ビードが切削された被検査管1の両
端開口の密閉手段2、3と、前記両端開口部に内部を臨
んで配置される音波発信装置4および音波受信装置5
と、この音波受信装置5からの出力信号についてスペク
トル解析する音波解析装置9と、この音波解析装置から
の信号に基づいてビード切削屑の被検査管1内の存在状
態の判断手段とを有し、前記判断手段はビード切削屑の
有無または量に伴う音波スペクトルの相違に基づくもの
であるように構成した。
漏れなく検出する。 【構成】内面の溶接ビードが切削された被検査管1の両
端開口の密閉手段2、3と、前記両端開口部に内部を臨
んで配置される音波発信装置4および音波受信装置5
と、この音波受信装置5からの出力信号についてスペク
トル解析する音波解析装置9と、この音波解析装置から
の信号に基づいてビード切削屑の被検査管1内の存在状
態の判断手段とを有し、前記判断手段はビード切削屑の
有無または量に伴う音波スペクトルの相違に基づくもの
であるように構成した。
Description
【0001】
本考案は、溶接管の内面溶接ビード部の切削後における、切削残屑の有無を検 出する装置に関する。
【0002】
溶接管の製造工程においては、管内面の溶接部分の盛り上がり(ビード)を切 削した後、ビード屑は高圧水の噴射により管内より排除している。しかしながら 、上記高圧水噴射によってもなおかつ管内にビード切削屑の一部が残留する場合 がある。ビード切削屑の一部残留したままの状態の管を配管に使用すると、管詰 まりの原因となるため、管内のビード屑は全て除去する必要がある。そのために は上記高圧水による除去後の管内に上記ビード屑があるかどうかを検査する必要 がある。この検査を従来は作業員の目視に頼っていた。
【0003】
しかし、作業員の目視に頼る従来法では、見逃し等が生ずるおそれがある。ま たそのような作業員が必要であるため、人件費が嵩む。
【0004】 そこで、本考案の課題は、簡単にしてかつ正確にビード切削屑の検出を行える 装置を提供することにある。
【0005】
上記課題は、内面ビードが切削された被検査管の両端開口の密閉手段と、前記 両端開口部に内部を臨んで配置される音波発信装置および音波受信装置と、この 音波受信装置からの出力信号についてスペクトル解析する音波解析装置と、この 音波解析装置からの信号に基づいてビード切削屑の被検査管内の存在状態の判断 手段とを有し、前記判断手段はビード切削屑の有無または量に伴う音波スペクト ルの相違に基づくことで解決できる。
【0006】
本考案では、後述の検出原理によりビード切削残屑を検出するものであるから 、使用する装置として、被検査管の両端開口を塞ぐ蓋体、音波の発信源、音波の 受信器および音波解析装置を主構成要素とすれば足りるので、装置構成として簡 素なものとなり、設備費が嵩むことがない。また、検出精度が高い。
【0007】
次に実施例により、本考案を具体的に説明する。 図1は本考案装置の模式図であり、1は溶接内面ビード切削屑の高圧水による 除去処理後の被検査管であり、2および3は発信側防音蓋および受信側防音蓋で ある。発信側防音蓋2にはその内面がわに音波発信器4が突設され、受信側防音 蓋3には音波受信器5が突設され、それぞれ蓋2、3にて被検査管1を閉塞した ときその内部に臨むようになっている。防音蓋2および防音蓋3により被検査管 1を密閉状態にするには、各防音蓋2、3を被検査管1の軸方向に相対的に前進 させ、各防音蓋2、3の内側面を上記被検査管1の両端面に当接させることによ り行う。この防音蓋2、3の上述の進退制御は、モーターなどの駆動手段6、7 とこれらをコントロールする制御装置8により行うことができる。
【0008】 9は受信器5で受信した音波信号を解析する音波信号解析装置であり、音波発 信器2および音波受信器3と接続され、被検査管1内にビード切削屑が残ってい るか否かあるいは必要によりその残量をを判断するものである。
【0009】 次に、本考案における切削残屑の検出原理について説明すると、まず、ビード 残屑が全く無いときは、被検査管1の長さをLとすると、被検査管1に入力され た音波の波長が2L/m(m=1、2、…)の場合に被検査管内に定常波が立ち 共鳴する。従って、図2のように、2L/m−α 〜 2L/m+α(αはα< 2L/{m(m+1)}なる定数)間の波長をもつ音波を被検査管に入力した場 合には、図3のようにビード屑残りのない場合には、受信音波のスペクトルとし て、波長2L/mの音波が最も強められ、それに比較してその他の波長成分は減 衰する。
【0010】 これに対して、被検査管1内にビード屑が残っていると、図4に示すように、 受信スペクトルに乱れが生じる。従って、現受信信号のスペクトルとビード屑残 りのない場合の受信信号の基準スペクトル、すなわちレファレンススペクトルの 差を取り積分すると、図5のようにビード切削屑の残りがある場合にはその積分 値が大きくなる。
【0011】 本考案装置では上記原理に基づいて、図6に示すフローチャートにより、ビー ド屑残りの有無を検出することができる。すなわち、まず図1における装置の音 波発生源4からの音波信号の発信を行い、その音波を音波受信器5により受信す る。この受信信号を音波解析装置8に入力して、フーリエ変換する(I)。この フーリエ変換後のスペクトルを予め設定されている基準スペクトルとの差を取る (II) この場合、上記基準スペクトルとしては、ある長さおよびある内径の被検 査管について、切削ビード屑の無い場合の受信信号スペクトルとすることができ る。次に全波長につき上記差分を積分する(III)。さらにこの積分値が一定の閾 値Aより大か否かを判定する(IV)。この結果、閾値Aより小であればビード屑無 しと判定できる(V) 。逆に、その積分値が閾値Aより大であるときには、ビー ド屑有りと判定できる(VI)。これら判定により、ビード切削屑の検出が終了す る。
【0012】 一方、前記の判定として、図4に示す信号をそのまま、あるいは差分を取った 後の信号を、表示装置によりCRT表示装置などに表示させて、目視によりビー ド切削屑の有無または量を判断するようにしてもよい。他方、必要により、発信 音波周波数を変更しながら検出を行うことができる。
【0013】 (実験例) それぞれ100 本の被検査管について、本考案装置を利用した場合と目視により ビード切削残屑を判断した場合とを比較して、本考案装置の検出精度を調べた。
【0014】 その結果、目視判断に対する本考案装置による的中率として、98%であった。
【0015】 また、ビード切削屑として、5mm程度までのものを確実に検出できることが判明 した。
【0016】
以上の通り、本考案によれば、人手に依らずに被検査管内面のビード切削屑残 りを漏れなく検出できる。また、検出のための作業員が不要となる。
【図1】本考案装置の概要を示す模式図である。
【図2】音波の入力信号のスペクトル例である。
【図3】切削屑のない場合の音波基準スペクトル例であ
る。
る。
【図4】切削屑のある場合の音波スペクトル例である。
【図5】上記図3と図4に示したスペクトルの差を示す
スペクトルである。
スペクトルである。
【図6】本考案装置の操作のフローチャートである。
1…被検査管、2、3…防音蓋、4…音波発生器、5…
音波受信器、6、7…駆動装置、8…制御装置、9…音
波解析装置。
音波受信器、6、7…駆動装置、8…制御装置、9…音
波解析装置。
Claims (1)
- 【請求項1】内面の溶接ビードが切削された被検査管の
両端開口の密閉手段と、前記両端開口部に内部を臨んで
配置される音波発信装置および音波受信装置と、この音
波受信装置からの出力信号についてスペクトル解析する
音波解析装置と、この音波解析装置からの信号に基づい
てビード切削屑の被検査管内の存在状態の判断手段とを
有し、前記判断手段はビード切削屑の有無または量に伴
う音波スペクトルの相違に基づくことを特徴とする溶接
ビード切削屑の検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8556691U JPH0536359U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 溶接ビード切削屑の検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8556691U JPH0536359U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 溶接ビード切削屑の検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536359U true JPH0536359U (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=13862366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8556691U Pending JPH0536359U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 溶接ビード切削屑の検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536359U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019190950A (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | 日本製鉄株式会社 | 触媒層のコーキング量の測定方法 |
JP2019190949A (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | 日本製鉄株式会社 | 触媒層のコーキング量の測定方法 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP8556691U patent/JPH0536359U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019190950A (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | 日本製鉄株式会社 | 触媒層のコーキング量の測定方法 |
JP2019190949A (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | 日本製鉄株式会社 | 触媒層のコーキング量の測定方法 |
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