JPH0535954Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、例えば、電線に被せて電線を識別す
るチユーブの如きマーキング材料に着色テープを
介して加熱された活字輪が加圧されてマーキング
材料にマーキングが施されるマーキング機におい
てその着色テープの使用済部分を順次収納するマ
ーキング機の着色テープ収納装置の改良に関する
ものである。

（従来技術） この種のマーキング機は、マーキング材料と活
字輪との間のマーキング位置に着色テープの新し
い部分を順次送込むために着色テープ送給機構を
備え、この着色テープ送給機構は、着色テープの
繰出リールから繰出される着色テープを案内する
複数のガイドローラと着色テープの新しい部分が
順次マーキング位置に送給されるように着色テー
プを引取る引取機とを含んでいる。引取機は、公
知のように、活字輪の昇降運動に連動して動作す
るラツクとピニオンの組合わせ等の歯車機構その
他の適宜の手段を介して駆動される。また、この
マーキング機において、マーキング材料にマーキ
ングが施されて使用済となつた着色テープ部分を
処分する必要がある。従来技術では使用済の着色
テープ部分はマーキング機から適宜長さ繰り出さ
れる毎に切り取つて処分するか、マーキング機に
巻取リールを搭載してこの巻取リールに巻き取つ
ていた。しかし、着色テープをその所定繰り出し
長さ毎に処分することは作業が煩わしい上に着色
テープによつて作業者の手が汚れ、また巻取リー
ルを搭載すると、着色テープの先端を巻取リール
に導いて固定する必要があるのでテープ掛け作業
が面倒となる欠点があつた。

（考案の目的） 本考案の目的は、テープ掛け作業を面倒にする
ことなく、使用済の着色テープを容易に処分する
ことができるマーキング機の着色テープ収納装置
を提供することにある。

（考案の構成） 本考案に係るマーキング機の着色テープ収納装
置は、マーキング材料に順次間欠的に送給される
着色テープを介してマーキング材料に加熱された
活字輪が加圧されてマーキング材料にマーキング
が施されるマーキング機の着色テープの使用済部
分を順次収納するように構成されるが、この着色
テープ収納装置は、マーキング機の機体に着脱自
在に取付けられ着色テープの使用済部分が開口を
通して収納され少なくとも一部が透明又は半透明
である収納ケースと、この収納ケースの開口に対
向して配置され着色テープの使用済部分を収納ケ
ース内に引込む引込み機と、収納ケース内に配置
されて引込み機によつて引込まれた着色テープの
使用済部分が押込まれる定出力板ばねとから成つ
ていることを特徴としている。

このように構成すると、着色テープの先端は、
単に、引込み機を通した後、収納ケースの開口に
向けるのみでテープ掛けすることができるで、テ
ープ掛け作業が面倒になることはなく、また作業
者は透明または半透明の収納ケース内に着色テー
プが溜つたことを確認してこの収納ケースを外し
て着色テープを処分することができるから手を汚
すことがない上に相当の時間機械から離れること
ができ、従つて作業性を向上することができる。
尚、引込み機が着色テープ送給機構の引取機を兼
ねていると、引込み機専用の駆動系統を必要とし
ないので、構造が簡単となつて有利である。

（実施例） 本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
ると、第１図は本考案に係る着色テープ収納装置
１０を備えたマーキング機１２の概略系統を示
し、このマーキング機１２は、チユーブの如きマ
ーキングすべき材料（マーキング材料）１４を受
ける受台１６と、繰出リール１８から順次繰り出
されて受台１６上のマーキング材料１４の上に順
次着色テープ２０を送給するテープ送給機構２２
と、この着色テープ２０を介してマーキング材料
１４に加圧される加熱された活字輪２４とから成
つている。テープ送給機構２２は複数のガイドロ
ーラ２６Ａ乃至２６Ｃと後にのべる本考案の着色
テープ収納装置の引込み機を引取機として含んで
いる。

この着色テープ収納装置１０は、マーキング機
１２の機体３６に着脱自在に取付けられ着色テー
プ２０の使用済部分２０Ａが開口２８を通して収
納される透明または半透明の収納ケース３０と、
この収納ケース３０の開口２８に対向して配置さ
れ着色テープ２０の使用済部分２０Ａを収納ケー
ス３０内に引込む引込み機３２と、収納ケース３
０内に配置されて引込み機３２によつて引込まれ
た着色テープ２０の使用済部分２０Ａが押込まれ
る定出力板ばね３４とから成つている。収納ケー
ス３０は、第２図に示すように、機体３６に取付
けられたフレーム３８の収納溝３８ａに摺動自在
に保持され、このフレーム３８は収納ケース３０
の側面を吸着するマジツクテープの如きロツク手
段４０を有する。尚、引込み機３２は、活字輪２
４が上昇する毎に所定のピツチだけ駆動されるロ
ーレツト付きの１対の引込みロール４８，４８′
から成つている。この引込み機３２は既にのべた
ように着色テープ送給機構２２の引取機を兼ねて
いるので着色テープ収納装置専用の駆動機構を必
要としないことが解る。尚、この引込み機を兼ね
ている引取機の駆動系統は、活字輪の昇降運動に
連動して動作するラツクとピニオンの組合わせ等
の歯車機構、リンク仕掛けその他の適宜の公知の
手段から構成することができ、リンク仕掛けの一
例が、例えば、実公昭54−39646号公報に記載さ
れている。

定出力板ばね３４は、板ばねドラム４２とこの
板ばねドラム４２に巻き付けられた板ばね４４と
から成り、板ばねドラム４２は板ばね４４を引つ
張ると、板ばねドラム４２から板ばね４４が引き
出されるが、この板ばね４４が板ばねドラム４２
に戻ろうとする力が僅かにでも働くと、板ばねド
ラム４２に自動的に戻るように形成されている。
この力は板ばね４４の引き出しストロークに関係
なく一定である。この定出力板ばね３４の板ばね
ドラム４２は収納ケース３０の一方の上隅に取付
けられ、板ばね４４の自由端４４ａはピン４６に
よつて収納ケース３０の他方の上隅に取付けられ
ている。従つて、収納ケース３０の開口２８から
引き込まれた着色テープ２０の使用済部分２０Ａ
はこの板ばね４４を順次押して板ばねドラム４２
から引き出されながら収納ケース３０に収納され
る。収納ケース３０内に着色テープ２０の使用済
部分２０Ａが一杯になつたら収納ケース３０をフ
レーム３８から引き出し、定出力板ばね３４の板
ばね４４を板ばねドラム４２に戻す方向に板ばね
４４に手で触れるだけでこの板ばね４４を自動的
に板ばねドラム４２に戻すことができ、従つて着
色テープ２０の使用済部分２０Ａに手を触れるこ
となく処理することができる。

尚、収納ケース３０が透明または半透明である
ことは、収納ケース３０内の着色テープ２０の使
用済部分２０Ａが一杯になつたか否かを判断する
のに必要であるが、この透明または半透明は収納
ケース３０の全面である必要はなく、一部であつ
てもよい。

（考案の効果） 本考案によれば、上記のように、着色テープの
先端は、単に、引込み機を通した後、収納ケース
の開口に向けるのみでテープ掛けすることができ
るので、テープ掛け作業を面倒にすることなく、
また作業者は透明または半透明の収納ケース内に
着色テープが溜つたことを確認した上でこの収納
ケースを外して着色テープを処分することができ
る上に着色テープは定出力板ばねによつて手を汚
すことなく処理することができ、更に作業者は収
納ケースが一杯になるまでの相当の時間機械から
離れることができ、従つて作業性を向上すること
ができる実益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る着色テープ収納装置を備
えたマーキング機の概略系統図、第２図は収納ケ
ースの支持手段の斜視図である。 １０……マーキング機の着色テープ収納装置、
１２……マーキング機、１４……マーキング材
料、１６……受台、２０……着色テープ、２０Ａ
……使用済部分、２４……活字輪、２８……開
口、３０……収納ケース、３２……引込み機、３
４……定出力板ばね、３６……機体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) マーキング材料に順次間欠的に送給される着
   色テープを介して前記マーキング材料に加熱さ
   れた活字輪が加圧されてマーキング材料にマー
   キングが施されるマーキング機の前記着色テー
   プの使用済部分を順次収納する着色テープ収納
   装置であつて、前記マーキング機の機体に着脱
   自在に取付けられ前記着色テープの使用済部分
   が開口を通して収納され少なくとも一部が透明
   または半透明である収納ケースと、前記収納ケ
   ースの開口に対向して配置され前記着色テープ
   の使用済部分を前記収納ケース内に引込む引込
   み機と、前記収納ケース内に配置されて前記引
   込み機によつて引込まれた着色テープの使用済
   部分が押込まれる定出力板ばねとから成つてい
   ることを特徴とするマーキング機の着色テープ
   収納装置。 (2) 前記引込み機は、前記着色テープを引取る引
   取機を兼ねている実用新案登録請求範囲第１項
   に記載のマーキング機の着色テープ収納装置。