JPH0535867A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0535867A
JPH0535867A JP3223051A JP22305191A JPH0535867A JP H0535867 A JPH0535867 A JP H0535867A JP 3223051 A JP3223051 A JP 3223051A JP 22305191 A JP22305191 A JP 22305191A JP H0535867 A JPH0535867 A JP H0535867A
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JP
Japan
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signal
bit
circuit
product
processing
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Pending
Application number
JP3223051A
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English (en)
Inventor
Mikio Fujiwara
美貴雄 藤原
Takayuki Minemaru
貴行 峯丸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0535867A publication Critical patent/JPH0535867A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2種類以上の異なる画像処理に同一の装置を
適用できる柔軟性の高い画像処理装置を提供する。 【構成】 外部からの書き込みにより、その内容を任意
に変えることのできる係数RAM7を有し、係数RAM
7より出力される係数信号と画像信号とを乗算する並列
乗算器9と、制御信号により、乗算結果に対して累積加
算を施すか外部入力信号との加算を施すかを切り替える
ことのできる加算器12とをパイプラインで接続した構
成を有する積和演算回路1を、1個の大規模集積回路内
に複数個組み込み、前記積和演算回路1での積和演算の
組み合わせおよび積和演算回路間でのデータの引き渡し
方をファームウェア化し、外部から与えられる画像信号
の種類を選択する信号により、画像処理の種類に対応し
た演算処理を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、産業用画像処理で用
いられるディジタル信号処理の中で特に、8×8や16
×16といった限定されたブロックベースの直交変換、
多段のディジタルフィルタ等の画像処理を行なう画像処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の集積技術の向上
により、1個の大規模集積回路内に多くの機能ブロック
が組み込まれるようになってきている。また、ディジタ
ル画像信号処理技術の進展とともに、直交変換、ディジ
タルフィルタ等に専用の大規模集積回路が利用されるよ
うになっている。
【0003】このような画像処理用の大規模集積回路と
しては、ROMを用いることで、乗算器を使用せずにD
CT(離散コサイン変換)処理を行なうものが、例え
ば、アイ・イー・イー・イー・トランザクション・オン
・サーキッツ・アンド・システムズ第36巻、第4号
(1989年4月)第610頁から第617頁(IEE
ETrans.Circuits Syst.vol.
36,pp.610−617,Apr.1989,“V
LSI Implementationofa 16×
16 Discrete Cosine Transf
orm”byM.−T.Sun,T.−C.Chen
and A.M.Gottlieb)に発表されてい
る。
【0004】この処理装置は、DCT処理に要するMビ
ット長のデータに関する演算を、iビット目の演算とい
うサブセットに着目して算出し、その結果に対して2
(i-1) の桁補正を施して加算することにより最終結果を
求めるというものである。DCTについて、この手法を
適用すると、以下のようになる。Mビット長で負の数を
2の補数で表わすN個の整数データ列
【0005】
【数1】
【0006】に対する一次元のDCTは、数2〜数4と
表現することができる。
【0007】
【数2】
【0008】
【数3】
【0009】
【数4】
【0010】上の数2に、u(n)の指数表現を代入す
ると、数5のように書ける。
【0011】
【数5】
【0012】この式で、iに関する加算でまとめると、
数6のようになる。
【0013】
【数6】
【0014】数6で、大括弧{ }の中のデータで、a
i (n) は0か1あるいは0か−1の1ビットのデータで
あり、
【0015】
【数7】
【0016】はデータu(n) の値そのものには依存しな
いので、Nの値が決まれば事前に準備することが可能で
ある。さらにDCTの場合、変換核の
【0017】
【数8】
【0018】がnに対して周期(π)で対称性を有する
ことを利用すると、Nが偶数の場合、N=2N’として
数6は以下の数9のように表すことができる。
【0019】
【数9】
【0020】上式の第二項の cos(・)の項を変形する
と、
【0021】
【数10】
【0022】となり、k=2k’,0≦k’≦N’−1
の時
【0023】
【数11】
【0024】となる。同様に、k=2k’+1,0≦
k’≦N’−1の時
【0025】
【数12】
【0026】となる。数11, 数12を用いて、kにつ
いて偶数項と奇数項とで数10を変形すると、k=2
k’,0≦k’≦N’−1の時
【0027】
【数13】
【0028】となり、k=2k’+1,0≦k’≦N’
−1の時
【0029】
【数14】
【0030】となる。このように、この演算方式は、大
括弧{ }の中の演算を、DCTの変換核
【0031】
【数15】
【0032】の値をROM化することにより、演算その
ものは乗算を用いることなく加減算のみで実行すること
ができる。また、同様にROMを用いて加算のみでディ
ジタルフィルタを形成する方法が、アイ・イー・イー・
イー・トランザクション・オン・アコースティック・ス
ピーチ・アンド・シグナル・プロセッシング第22巻、
第6号(1974年12月)第456頁から第462頁
(IEEETrans.Acoust.,Speec
h,Signal Processing,vol.A
SSP−22,pp.456−462,Dec.197
4“ANew Hardware Realizati
on of Digital Filters”by
A.Peled and B.Liu)に発表されてい
る。この処理方法も、ビット長のデータに関する演算
を、iビット目の演算というサブセットに着目して算出
し、その結果に対して2(i-1) の桁補正を施して加算す
ることにより最終結果を求めるというものである。
【0033】N次のFIRフィルタに対してこの方法を
適用すると以下のようになる。Mビット長のデータで構
成される時系列の画像入力信号をX(n) 、出力信号をY
(n) で表せば、一般に出力信号は、N回前までの入力信
号値を用いて、
【0034】
【数16】
【0035】と表現される。ここで、ai (0≦i≦N
−1)はフィルタの係数で、信号値によらない定数であ
る。入力信号に2の補数表現を用いると、
【0036】
【数17】
【0037】を数16に代入して、
【0038】
【数18】
【0039】となる。
【0040】
【数19】
【0041】とおくと、数18から、
【0042】
【数20】
【0043】となる。ここで、数19のψの値を
【0044】
【数21】
【0045】というNビットの信号で選択できるよう
に、ROM等で用意すれば、加減算のみでディジタルフ
ィルタを構成できることになる。これらの装置の特長
は、集積回路で実現する場合に、並列乗算器を用いる場
合に比べてチップサイズを小さくすることができる利点
を有している。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ROM
を用い、乗算器を使用しない回路構成では、直交変換や
フィルタ処理においてその変換係数もしくは伝達係数を
容易に変えることができない。また、同一の基本機能の
組合わせで表現される2種類以上の異なる処理に対し
て、同一の集積回路を付属する部品の数をそれほど増や
さずに適用する、例えば、前記のDCT処理装置をディ
ジタルフィルタには使用することができないといった、
柔軟性に欠けるという問題点があった。
【0047】さらに、DCT処理は処理時間の余裕から
並列乗算器を用いずとも実時間処理系を構成することが
できたが、アフィン変換処理等の場合は並列乗算器を用
いなければ処理が遅くなるという問題点もあった。これ
らは、並列乗算器の代わりにビットシリアル演算を行な
い、ROMを使用するため、ビット単位の演算を順番に
繰り返すことが必要で、結果的に演算時間が長くなって
しまうこと、個々の機能を実現するための要素レベルで
は共通性がありながら、それらを柔軟に組み合わせるこ
とができないためである。
【0048】また、一般の固定小数点系の画像処理装置
では、ある特定の位置に小数点を設定して演算し、その
演算結果Mビットの内から小数点以上のNビットを小数
点第1位で丸め込み、クリップ処理を施して出力する
が、係数の値によっては、ほとんどの演算結果がクリッ
プ処理の範囲を越えてしまうことがあるため、出力ビッ
ト長を変えずに演算精度を維持するためには係数の値を
正規化した画像処理を施し、その結果に対して乗算等の
処理を施す必要があった。
【0049】この発明は、画像処理の変換係数あるいは
伝達係数の変更を可能とし、係数信号と画像信号との乗
算に並列乗算器を用い、並列乗算器等の単一機能を有す
る回路の組み合わせをファームウェア化することで、2
種類以上の異なる画像処理に同一の装置を適用できる柔
軟性の高い画像処理装置を提供することを目的とする。
【0050】また、この発明は、係数の値が大きく異な
り、出力ビット幅が同じであっても、係数の正規化を施
さずに、演算精度を低下させずに処理を施すことのでき
る画像処理装置を提供することを目的とする。
【0051】
【課題を解決するための手段】この発明の画像処理装置
は、外部からの書き込みにより、その内容を任意に変え
ることのできる係数RAMを有し、係数RAMより出力
される係数信号と画像信号とを乗算する並列乗算器と、
制御信号により、乗算結果に対して累積加算を施すか外
部入力信号との加算を施すかを切り替えることのできる
加算器とをパイプラインで接続した構成を有する積和演
算回路を、1個の大規模集積回路内に複数個組み込み、
前記積和演算回路での積和演算の組み合わせおよび積和
演算回路間でのデータの引き渡し方をファームウェア化
し、外部から与えられる画像信号の種類を選択する信号
により、画像処理の種類に対応した演算処理を実施する
という構成を備えたものである。
【0052】また、演算出力ビット長Mの信号を指定ビ
ット長N(M>N)に演算結果を丸め込み処理して出力
する際に、装置外部より指定された丸め込み位置を最下
位ビットとして、そこから上位Nビットの合わせてN+
1ビットの信号に対して、クリップ処理、丸め込み処理
を施して出力する、クリップ処理・丸め込み処理・加算
演算回路を備え、小数点の位置に関わりなく指定される
Nビットを出力するようにしたものである。
【0053】
【作用】この発明は、積和演算回路内の単一機能を有す
る回路をパイプラインで接続し、パイプライン構成によ
り逐次処理の実現と、複数の積和演算回路で並列処理を
施すことで高速画像処理が可能となる一方、外部から係
数を任意の値に設定可能とし、単一機能を有する回路の
組み合わせの変更および各積和演算回路間でのデータの
引き渡し方をファームウェア化している。その結果、積
和演算の組み合わせの自由度が高くなり、異なる画像処
理に同一の装置を使用することが可能となる。
【0054】また、演算出力ビット長Mの信号を指定ビ
ット長N(M>N)に演算結果を丸め込み処理して出力
する際に、クリップ処理・丸め込み処理・加算演算回路
において、装置外部より指定された丸め込み位置を最下
位ビットとして、そこから上位Nビットの合わせてN+
1ビットの信号に対して、小数点の位置に関わりなく指
定される位置からのNビットにクリップ処理・丸め込み
処理を施して出力することで、異なる画像処理を実施す
る場合に発生する係数値の大小の影響を出力範囲のシフ
トで対応することにより、出力ビット長Nを常に有効に
利用でき、正規化処理なしでも演算精度の低下を妨げる
ことができる。
【0055】
【実施例】以下、この発明の画像処理装置の実施例を8
×8のDCT処理、8×8のIDCT(逆離散コサイン
変換)処理、16×16のDCT処理、16×16のI
DCT処理、FIR(有限インパルス応答)ディジタル
フィルタ処理、3次のアフィン変換処理、色相変換処理
について図面とともに説明する。
【0056】図1はこの発明の画像処理装置を構成する
積和演算回路の一構成例で、16ビット×16ビット並
列乗算器と36ビット加算器を有する積和演算回路1の
構成を示す。以下で説明する実施例の装置は、図1に示
した積和演算回路1と全く同一の構成を有する回路を、
図2に示すように8個まとめた積和演算ブロック22を
2個用いた図3の構成を有している。以下、図1から図
3を用いて実施例の画像処理装置の構成を説明する。
【0057】図1において、制御レジスタ2は、積和演
算回路1内の回路をマニュアルで制御するための信号を
保持しておくレジスタで、通常は用いず、特に16段以
下のディジタルフィルタ処理を実施するときに用いる。
この制御レジスタ2の信号と、積和演算回路1の外部よ
り与えられる画像処理の種類の制御を行なう信号3と、
タイミング信号4とを用いて、積和演算回路1内で実行
される演算の制御が行なわれる。
【0058】制御レジスタ2内の信号は、アドレス信号
5を制御レジスタ2のアドレス値とし、装置外部より1
6ビットデータバスを通じてデータ信号6を制御レジス
タ2に対して書き込むことにより内容を変更できる。1
6ワード×16ビット容量のデュアルポート係数RAM
7は画像処理の係数信号を記憶する。この係数RAM7
に前記アドレス信号5とデータ信号6とを用いて、係数
信号を書き込むことで任意の係数信号を有する画像処理
が可能となる。
【0059】係数RAM読みだし制御回路8は、係数R
AM7からの係数信号の読みだしを制御するためのアド
レス信号を生成する。アドレス信号の生成は、前記制御
レジスタ2からの信号と、前記画像処理の種類の制御を
行なう信号3と、前記タイミング信号4とにより、画像
処理の種類に応じたタイミングで行なわれる。前記係数
RAM7から読みだされた係数信号は16ビット×16
ビット並列乗算器9の乗数として入力される。16ビッ
ト×16ビット並列乗算器9では、係数信号と被乗数で
ある16ビット信号10との乗算を行ない、その結果の
32ビット信号を32ビットレジスタ11に入力する。
前記16ビット信号10の並列乗算器9への取り込み
は、前記タイミング信号4により制御される。
【0060】32ビットレジスタ11に取り込まれた信
号は、36ビット加算器12に被加数として入力され
る。36ビット加算器12では、被加数である乗算結果
の32ビット信号と、加数である3入力1出力のセレク
タ13からの36ビット出力信号とを加算する。加算結
果の36ビット信号は、36ビットレジスタ14に送ら
れる。セレクタ13では、積和演算回路1の外部より入
力された隣接する積和演算回路における積和演算の結果
の36ビット信号15と、36ビットレジスタ14に取
り込まれた36ビット加算器12での加算結果と、そし
て36ビット加算器12の初期化のための“0”信号1
6との3つの入力信号の内から1つの信号を選択して出
力する。この場合、前記画像処理の種類の選択をする信
号3により前記制御レジスタ2からの信号あるいは前記
タイミング信号4のいずれかを制御信号として用いる。
【0061】36ビット信号15を選択した場合は、隣
接する積和演算回路における積和演算の結果と、積和演
算回路1における積和演算の結果とが加算されることに
なる。つぎに、36ビットレジスタ14に取り込まれた
36ビット加算器12での加算結果を選択した場合に
は、36ビット加算器12は累積加算器として機能す
る。最後に、初期化のための“0”信号16を選択した
場合には、累積加算演算時には、累積加算演算が初期化
され、累積加算を行なわない場合には、乗算結果をその
まま出力することになる。
【0062】また、36ビットレジスタ14に取り込ま
れた信号は、36ビット信号線17を通じて隣接する積
和演算回路に入力される。36ビットレジスタ18は、
前記タイミング信号4によって指示されるタイミングで
前記36ビットレジスタ14の信号を取り込み、36ビ
ットトライステートドライバ19に入力する。36ビッ
トトライステートドライバ19は、2入力1出力セレク
タ20からの信号を受けて、積和演算回路1における積
和演算の結果である36ビットレジスタ18の信号を3
6ビット出力信号21として出力する。2入力1出力セ
レクタ20では、前記画像処理の種類の制御を行なう信
号3により、前記タイミング信号4と前記制御レジスタ
2からの信号とを選択する。タイミング信号4を選択し
た場合は、この信号が“High”となるタイミングで
36ビット出力信号21が出力される。制御レジスタ2
からの信号を選択した場合には、この選択した信号が
“High”であるときのみ積和演算回路1から積和演
算結果が出力される。
【0063】つぎに、図2の積和演算回路群22につい
て説明する。23〜30は図1に示す構成を有する積和
演算回路で、この積和演算回路23〜30では、16ビ
ットデータバス31から与えられる16ビット信号32
〜39と積和演算回路23〜30の内部にある係数RA
Mからの係数信号とを乗算した後、累積加算もしくは回
路群外部からの36ビット信号線40、あるいは隣接す
る積和演算回路からの36ビット信号線41〜47を介
して与えられる信号との加算を行ない、その結果は画像
処理の種類に応じて36ビット出力信号48〜55もし
くは前記36ビット信号線41〜47あるいは36ビッ
ト信号56として出力される。36ビット出力信号48
〜55は36ビットバス57に送られる。
【0064】アドレス信号58〜65はアドレス信号線
66から、16ビットデータ信号67〜74は16ビッ
トデータバス75からそれぞれ与えられる信号で、前記
積和演算回路23〜30の内部の係数RAM等に対して
データの書き込みを行なう場合に用いられる。タイミン
グ制御信号76は積和演算回路群制御回路77に入力さ
れる。積和演算回路群制御回路77では、入力されたタ
イミング制御信号76の組み合わせにより前記積和演算
回路23〜30にタイミング信号78〜85を送り出
す。タイミング信号78〜85は、前記積和演算回路2
3〜30内の回路の動作タイミングの制御を行なう。制
御信号86は、前記積和演算回路23〜30の動作を画
像処理の種類に応じて制御する。
【0065】つぎに、図3の画像処理装置について説明
する。16ビット信号入力ポート87、36ビット信号
入力ポート88より画像処理用の信号が入力される。シ
ステムインターフェース信号89は、装置の動作の制御
を行なうための信号で、画像処理の種類の選択をする信
号や、クロック信号、装置内のメモリへの書き込み、読
みだしを制御する信号等で構成されている。中央制御回
路90において前記システムインターフェース信号89
の組み合わせにより、本装置内の各回路の動作を制御す
る信号が生成され、制御信号線91を通じて本装置内の
各回路に送られる。
【0066】ここで、中央制御回路90について説明す
る。図4に中央制御回路90の構成を示す。装置外部か
ら与えられるシステムインターフェース信号89の内、
機能選択信号160は、機能選択信号デコーダ161に
入力される。機能選択デコーダ161では、入力される
機能選択信号160の組み合わせから、8×8のDCT
・IDCT、16×16のDCT・IDCT、FIRフ
ィルタ、3×3の行列演算、4×4の行列演算等の機能
が選択されたことを示す信号が出力される。
【0067】また、システムインターフェース信号89
の内、チップセレクト信号、読みだし・書き込み制御信
号、アドレスストローブ信号、データストローブ信号で
構成されるメモリアクセス信号群162は、書き込み・
読みだし信号生成回路163に入力され、装置内部のメ
モリ、レジスタに対する書き込みを指示する書き込み許
可信号164と読みだしを指示する読みだし許可信号1
65をメモリアクセス信号群162の組み合わせに応じ
て生成する。本装置内蔵のメモリ・レジスタに対するア
クセスは、これら2本の信号164,165とアドレス
信号166とをアドレス信号デコーダ167でデコード
したアクセス先指定信号168を用いて行なわれる。
【0068】制御用レジスタ群169は機能ブロックの
制御信号を設定するレジスタ群で、制御用レジスタ群1
69の出力信号と機能選択信号デコーダ161で生成さ
れる信号との組み合わせで、機能ブロック制御信号生成
回路170において機能ブロック制御信号171が生成
される。ただし、各機能を最低限実現するための制御信
号は、機能選択信号デコーダ161からの信号が優先す
るようになっている。クロック信号172は内部のパイ
プライン動作を制御するためのシステムクロックとして
利用される。処理開始信号188は画像処理の開始を指
示する信号で、この信号が入力されるまでは処理を開始
しない。
【0069】16ビットデータバス92は前記信号入力
ポート88からの信号を取り込み、16ビットデータラ
ッチ93は前記信号入力ポート87からの信号を取り込
み、36ビットデータラッチ94は前記信号入力ポート
88からの信号を取り込む。アドレスレジスタ95はア
ドレス信号を取り込み、アドレス信号線96を通じて本
装置内の係数RAM等にアドレス信号を送る。
【0070】差分演算・クリップ処理回路97は、前記
入力ポート87からの信号と前記入力ポート88からの
信号との差分をとり、演算後に回路内部のレジスタに設
定されている最大、最小の基準値に対してクリップ処理
を行なう回路で、前記中央制御回路90からの機能ブロ
ック制御信号171により処理の種類を画像処理の種類
に応じて切り替えることができる。処理の種類は、差分
演算実行の有無、クリップ処理実行の有無、クリップ処
理を実行する場合の基準値として固定値を用いるか装置
外部より指定する任意の値を用いるかという処理の組み
合わせの6種類である。
【0071】差分演算・クリップ処理回路97で処理さ
れた信号は、可変長遅延回路98に送られ、装置外部か
ら指定される遅延量だけ遅延される。16ビットデータ
バス99は、前記可変長遅延回路98で処理された信号
を積和演算回路群100に伝達する。16ビットトライ
ステートドライバ101は前記中央制御回路90からの
制御信号が“High”となると、前記16ビットのデ
ータバス99の信号を16ビットデータバス102に出
力する。16ビットデータバス102は、積和演算回路
群103に信号を伝達する。
【0072】36ビット信号線104は前記36ビット
データラッチ94の信号を前記積和演算回路群100に
伝達し、36ビットバス105は前記積和演算回路群1
00からの信号出力を伝達する。クリップ処理・丸め込
み処理回路106は、前記36ビットバス105から与
えられる信号をクリップ処理し、16ビット信号に丸め
込み処理を行なう回路である。クリップ処理・丸め込み
処理回路106における処理は、画像処理の種類によっ
て前記中央制御回路90において生成される制御信号に
より、実行の有無が制御される。前記クリップ処理・丸
め込み処理回路106からの出力信号は、デュアルポー
トRAM107に対して書き込まれる。デュアルポート
RAM107に対する書き込み、読みだしは、デュアル
ポートRAM制御回路108において生成される信号に
より制御される。
【0073】タイミング信号生成回路109は、前記積
和演算回路群100および積和演算回路群103とデュ
アルポートRAM制御回路108とに対してタイミング
信号を送る。信号の生成タイミングは、前記中央制御回
路90からの制御信号により、画像処理の種類に合わせ
て切り替えることができるようにファームウェア化され
ている。
【0074】ここで、図5に示すタイミング信号生成回
路109について説明する。制御信号線91により与え
られる機能ブロック制御信号171により、各処理に応
じたカウンタを構成できるように、組み合わせ論理回路
で構成されるカウンタ制御回路189において制御信号
を生成し、カウンタ190を制御する。例えば、8×8
の直交変換時にはカウンタ190が8周期の同期式カウ
ンタとなり、4×4の行列演算の場合には4周期の同期
式カウンタとなる。カウンタ190は画像処理の開始を
指示する処理開始信号188を受け、カウントを開始
し、クロック信号172に同期してカウントアップして
いく。カウンタ190からの信号は、カウント信号デコ
ード回路191で機能ブロック制御信号171の組み合
わせに応じたカウンタ数で以下に示すタイミング制御信
号を生成する。
【0075】16×16ビット並列乗算器入力制御信号
192は、行列演算処理時に有効となる信号で、16×
16ビット並列乗算器9に対する16ビット信号10の
取り込みを制御する信号で、各積和演算回路に1ビット
ずつ送られる。この信号が“High”の間は16ビッ
ト信号10の取り込みが禁止される。ただし、行列演算
処理を施さない場合は、カウント信号デコード回路19
1において、機能ブロック制御信号171により、この
信号は“Low”に保たれる。
【0076】係数RAM読みだしアドレス信号193は
4ビットの信号で、全ての積和演算回路に同じアドレス
信号が送られ、直交変換・逆変換時に周期的に係数読み
だしアドレスを変更するために用いられる。この係数R
AM読みだしアドレス信号193は係数RAM読みだし
制御回路8から16ワード×16ビット係数RAM7に
送られ、この係数RAM読みだしアドレス信号193に
より指定された16ワード×16ビット係数RAM7の
アドレスの係数信号が16ビット×16ビット並列乗算
器9に入力される。例えば、8×8のDCTの場合は、
アドレス(0000)から(0111)までの8つのア
ドレスを周期的に読みだす。また、直交変換以外の処理
では、中央制御回路90内の制御用レジスタ群169に
装置外部から与えられるアドレス信号が、機能ブロック
選択信号171を通じて係数RAM読みだしアドレス信
号193として出力され、常に固定のアドレスからの係
数信号が出力される。
【0077】3入力1出力セレクタ制御信号194は、
3入力1出力セレクタ13の出力を制御するための各積
和演算回路それぞれ2ビットの信号で、36ビット加算
器12での3つの加算モードを制御する。36ビットレ
ジスタ制御信号195は、各積和演算回路につき1ビッ
トの信号で、出力用の36ビットレジスタ18に対する
信号の取り込みを制御する。この36ビットレジスタ制
御信号195が“High”であるクロック信号の立ち
上がりで信号が取り込まれる。例えば、8×8のDCT
の場合は、8回の累積加算が終了したタイミングで36
ビットレジスタ18に加算結果が取り込まれ、ディジタ
ルフィルタを実現する場合には、この信号は常に“Hi
gh”となるようになっている。36ビットトライステ
ートドライバ制御信号196は、各積和演算回路につき
1ビットの信号で、36ビットレジスタ18に取り込ま
れた信号を36ビットバス57に出力する36ビットト
ライステートドライバ19を制御するために利用され
る。この信号が“High”の時に36ビットレジスタ
18の信号が36ビットバス57に出力される。例え
ば、8×8のDCTの場合は、8回の累積加算が終了し
た後、36ビットレジスタ18に取り込まれた信号が、
8個の積和演算回路から8周期の間に、1周期に1つの
積和演算回路から順番に出力されるようになっている。
【0078】また、ディジタルフィルタ処理の場合は、
制御信号86を通じて与えられる機能ブロック制御信号
171の1つである画像処理の種類の制御を行なう信号
3により、タイミング信号4を通じて与えられる36ビ
ットトライステートドライバ制御信号196ではなく、
制御レジスタ2からの信号が優先され、このレジスタの
指定アドレスを“High”とすることで36ビットト
ライステートドライバ19から信号を出力することを制
御する。これらの制御信号により、各積和演算回路内の
タイミング動作がファームウェア制御される。
【0079】さらに、タイミング信号生成回路109で
は、デュアルポートRAMへの書き込み、読みだしの開
始を指示するデュアルポートRAM制御回路駆動信号1
97が生成され、デュアルポートRAM制御回路107
に送られる。36ビットデータ線110は前記積和演算
回路群100からの信号を前記積和演算回路群103に
伝達する。36ビットトライステートドライバ111
は、前記中央制御回路90からの制御信号が“Hig
h”の時に、前記36ビットデータバス105の信号を
36ビットデータバス112に送る。36ビット信号線
113は、36ビットデータラッチ94からの信号をク
リップ処理・丸め込み処理・加算演算回路114に伝達
する。
【0080】クリップ処理・丸め込み処理・加算演算回
路114では、前記36ビットデータバス112から伝
達された信号を演算後に回路内部のレジスタに設定され
ている基準値に対しクリップ処理した後、丸め込み処理
を実行するか、あるいは36ビット信号線104から入
力される信号との加算を行なう。クリップ処理・丸め込
み処理・加算演算回路114での処理の種類は、前記中
央制御回路90からの機能ブロック制御信号171によ
り画像処理の種類に応じて切り替えることができ、その
種類はクリップ処理実行の有無、クリップ処理を実行す
る場合の基準値として固定値を用いるか装置外部より任
意に設定される値を用いるか、丸め込み処理を実行する
か加算演算を実行するかどちらも実行しないという処理
の組み合わせの9種類である。
【0081】また、演算出力36ビット長の信号(演算
結果)を16ビット長に丸め込み処理して出力する際
に、装置外部より指定された丸め込み位置を最下位ビッ
トとして、そこから上位16ビットの合わせて17ビッ
トの信号に対して、クリップ処理、丸め込み処理を施
す。ここで、クリップ処理・丸め込み処理・加算演算回
路114ついての詳細を説明する。図6にクリップ処理
・丸め込み処理・加算演算回路114の構成を示す。ク
リップ処理・丸め込み処理・加算演算回路114に入力
される36ビットデータバス112の信号は、加算器1
80において36ビット信号線113の信号と加算され
る。加算結果は、セレクタ181に送られる。セレクタ
181では機能ブロック制御信号171の中の信号18
4aにより、加算前の信号と加算結果のいずれかを選択
して出力する。
【0082】ここで、加算結果が選択されるとアダプテ
ィブ処理(加算)が実現される。レジスタ182,18
7はパイプライン処理用のレジスタで、レジスタ182
に取り込まれた信号は、シフト・クリップ回路183と
セレクタ186とに送られる。シフト・クリップ回路1
83では、機能ブロック制御信号171中の丸め込み位
置指示信号184bにより、装置外部より指定された丸
め込み位置を最下位ビットとして17ビットのシフト処
理を行なう。
【0083】ここで、シフト・クリップ回路183の動
作を図7と図8とを用いて説明する。図7はシフト・ク
リップ回路183の詳細図で、図8は丸め込み位置指示
信号184bが与えられた場合の動作を説明する図であ
る。図7で、シフト回路300にはレジスタ182から
送られる36ビット信号のうち上位22ビット(LSB
を0として35ビット目から14ビット目)の信号が取
り込まれ、丸め込み位置指示信号184bにより指示さ
れる丸め込み位置から図8に示したように、17ビット
の信号が出力される。またこの時、オーバーフロー・ア
ンダーフローが発生する場合があるため、クリップ回路
301でのクリップ処理が必要となる。クリップ回路3
01では、図8に示したように最上位ビットである35
ビット目の信号からシフト出力される最上位ビット信号
に対してオーバーフロー・アンダーフローを検出する。
図9では、35ビット目から32ビット目の信号に対し
てオーバーフロー・アンダーフローを検出する。
【0084】オーバーフロー・アンダーフローを検出す
る方法を以下に述べる。35ビット目が“0”で、34
ビット目から32ビット目が全て“0”なら、オーバー
フローの発生は無く、34ビット目から32ビット目の
少なくとも1つが“1”であれば、オーバーフローが発
生している。同様に、35ビット目が“1”で、34ビ
ット目から32ビット目が全て“1”なら、アンダーフ
ローの発生は無く、34ビット目から32ビット目の少
なくとも1つが“0”であれば、アンダーフローが発生
している。例の場合は、35ビット目が“0”で、3
4、33ビット目が“1”であるので、オーバーフロー
が発生していることになる。これと同様に、異なる丸め
込み位置の場合も、検出する範囲が増減するだけで同じ
方法で検出できる。この方法で検出されたオーバーフロ
ー・アンダーフローは、セレクタ302の制御信号とし
て出力される。セレクタ302において、オーバーフロ
ー・アンダーフローの発生が無い場合は、シフト回路3
00の出力を選択して出力し、オーバーフローの発生が
あった場合は最大値303を出力する。また、アンダー
フローを発生すると最小値304を出力する。
【0085】シフト・クリップ回路183の出力に対し
て丸め込み回路185では、最下位ビットに“1”を加
算し、最下位ビットを除く16ビットの信号をセレクタ
186に出力する。セレクタ186では、制御信号線9
1からの制御信号を受けて丸め込み処理なしの36ビッ
ト信号あるいは丸め込み処理された16ビット信号のい
ずれかを選択してレジスタ187に出力する。この回路
により、以下に示すいくつかの画像処理例を実施する場
合に係数値の大小の影響による演算精度の低下を防止す
ることができる。レジスタ187からの信号は、36ビ
ット信号出力ポート115に入力され、本装置の外部に
出力される。
【0086】つぎに、この実施例の装置を用いていくつ
かの画像処理を行なう場合の動作について説明する。ま
ず、N×NのDCT処理について説明する。Lビット長
で負の数を2の補数で表わす画像信号行列
【0087】
【数22】
【0088】に対するN×NのDCT処理は、変換行列
【0089】
【数23】
【0090】を用いて数24と表現することができる。
【0091】
【数24】
【0092】ここで、VはDCT処理結果の行列、Ct
はCの転置行列である。数24を総和を用いて表すと、
【0093】
【数25】
【0094】となる。ここで、Ct の変換係数c’
(m,k)をCの変換係数c(n,j)で表すと、
【0095】
【数26】
【0096】であるので、数25は、
【0097】
【数27】
【0098】となる。数27はm,nの総和について分
離して計算することが可能であるので、
【0099】
【数28】
【0100】として、
【0101】
【数29】
【0102】となる。つまり、数28を用いてv(m,
j)を計算し、数29に計算結果を代入することで、数
24の変換が実行できる。数28を展開すると、
【0103】
【数30】
【0104】となる。そこで、記憶回路にN個の変換係
数列
【0105】
【数31】
【0106】を取り込んでおき、入力されるN個の時系
列信号列
【0107】
【数32】
【0108】に対して、数30の各項に対応する変換係
数例Cj の要素c(x,j),(0≦x≦N−1)の値
を読みだして乗算し、累積加算を最終項まで行なえば、
数30のv(m,j)を算出することができる。この演
算は、図10に示した構成の回路で実現することができ
る。時系列信号列116は1周期ごとにu(m,0),
u(m,l),・・・・・・,u(m,N−1)という順番に
入力され、これに対して変換係数列117がc(0,
j),c(l,j),・・・・・・,c(N−1,j)の順に
1周期ごとに記憶装置等より順番に読みだされ、並列乗
算器118で乗算される。乗算結果はつぎの周期に加算
器119に入力される。加算器119からの出力はディ
レイ120において1周期の遅延を受けた後、再び加算
器119に入力され、1周期後の乗算結果と加算され
る。ただし、最初の加算時にはディレイ120からの信
号は“0”に初期化されている。以上の操作をN回繰り
返した後、演算結果の出力信号121が出力される。図
11はその様子を時系列で表したものである。
【0109】同様に、記憶回路にN個の変換係数列
【0110】
【数33】
【0111】を取り込んでおき、上記の方法で算出した
N個の数値列
【0112】
【数34】
【0113】に対してそれぞれ乗算を行ない、総和をと
ることで数25のν(k,j)が算出される。この演算
の方法は前記のv(m,j)の算出方法と全く同じであ
るので、この演算も図10の構成で実現できる。以上に
述べた処理を行列の形で表すと、
【0114】
【数35】
【0115】
【数36】
【0116】となる。実際には、行列演算を逐次演算で
実行するので、N2 個の時系列信号
【0117】
【数37】
【0118】を1セットとして処理が行なわれる。その
ため、U×Cの演算を行なうためには、N2 個の時系列
信号u(t) をN個の構成要素からなるN個のサブセット
【0119】
【数38】
【0120】に分割する必要がある。また、変換係数行
列Cの各列を1つのサブセット
【0121】
【数39】
【0122】と考える。これは行列の乗算の方法が図1
2に示すように行と列との演算で構成されているため、
行あるいは列を単位として考える必要があるためであ
る。図12に示されるように、時系列信号U(t) のある
1つのサブセットUX は変換係数行列CのN個のサブセ
ットC0 ,C1 ,・・・・・・,CN-1 とそれぞれ演算され
る。このことは、図10に示した構成の回路をN個用意
し、それぞれの回路内の記憶装置にC0 ,C1 ,・・・・・
・,CN-1 のN個のサブセットの値を記憶させ、時系列
信号のサブセットUX と変換係数行列Cの各セブセット
の演算を並列に実行することで、より高速な処理が可能
となることを意味する。時系列信号のサブセットUX
対するこれらの回路での演算結果は時分割され、N個の
時系列信号v(t),(x・N≦t≦(x+1)・N−
1)として出力される。U×Cの演算は、以上に述べた
操作を時系列信号の全てのサブセットに対して行ない完
了する。演算結果は時系列信号v(t),(0≦t≦N2
1)として出力される。つぎに、Ct ×Uの演算を行な
うためには、図13に示すように、変換係数行列の転置
行列Ct の行からなるサブットとU×Cの演算で得られ
る中間演算結果の行列Vの列からなるサブセットを演算
することになる。そのため、最初の演算で得られる時系
列信号V(t) を、図14に示すように、まず記憶装置の
アドレス0番地からN 2 −1番地まで順番に書き込んで
いき、アドレス0番地,N番地,・・・・・・,N・(N−
1)番地,1番地,N+1番地,・・・・・・,N・(N−
1)+1番地,・・・・・・・・・・,N−1番地,2N−1番
地,・・・・・・,N2 −1番地という順番で読みだしを行な
うことが必要となる。この読みだし方法により、行列V
のサブセットの演算が可能となる。演算結果は前記V
(t) の場合と同様に時分割されて、N2個の時系列信号
ν(τ)(0≦τ≦N2 −1)として出力される。
【0123】N×NのIDCT処理は、上記の変換係数
行列を逆変換係数行列に変更して、N×NのDCT処理
と全く同様の処理を行なうことで容易に実現される。つ
ぎに、上記の方法を用い、本装置を8×8のDCT処
理、16×16のDCT処理に利用した場合の実施例の
構成と動作を説明する。なお、8×8のIDCT処理、
16×16のIDCT処理は変換係数を変更し、画像信
号の代わりに既にDCT変換された信号を入力すること
で実現される。変換係数を変更することと、アダプティ
ブな処理を実行する場合には入力信号と参照信号の差分
演算を実行する代わりに、出力信号に対して参照信号の
加算を実行すること以外は、それぞれのDCT処理の実
施例の構成や動作と全く同様であるので説明を省略す
る。
【0124】図15に8×8のDCT処理に応じた構成
をとった場合の実施例の装置の構成を示す。図中のほと
んどの構成要素は図1から図3に示して説明したものと
同一のものであるので、同一の番号を付けることとし、
それについての詳細の説明は割愛する。この構成は、図
3に示したシステムインターフェース信号89中の画像
処理の種類の選択をする信号の組合わせを8×8のDC
T処理のものとすると、中央制御回路90において生成
される制御信号により、16ビットトライステートドラ
イバ101、36ビットトライステートドライバ111
を遮断状態とすることで構築される。
【0125】この時の8×8のDCT処理の詳細を以下
に述べる。16ビット画像信号122は前記16ビット
データラッチ93から取り込まれ、16ビット参照画像
信号123は前記36ビットデータラッチ94から取り
込まれる。これらの信号はシステムクロックの1周期ご
とに差分演算・クリップ処理回路97に入力される。ア
ダプティブなDCT処理を実行する場合は、この差分演
算・クリップ回路97において16ビット画像信号12
2と16ビット参照画像信号123との差分演算を実行
した後に、クリップ処理を実行する。非アダプティブな
DCT処理で実行する場合はクリップ処理のみ実行す
る。クリップ処理は基準値として固定値を用いるか装置
外部より任意に設定される値を用いるかの2通りが選択
可能である。
【0126】差分演算・クリップ処理回路97から出力
された画像信号は、可変長遅延回路98に入力される。
DCTを実現する場合には、処理を選択する信号によ
り、可変長遅延回路98の遅延量は“0”に設定され
る。可変長遅延回路98の出力信号は16ビットデータ
バス99から積和演算回路群100内の8つの積和演算
回路に同時に入力される。ただし、これらの積和演算回
路内の係数RAMには、画像信号の8×8のDCT処理
を開始する前に、8×8のDCT処理の変換係数行列C
8 の各列からなるサブセットの値を8個ずつ順番に書き
込んでおく必要がある。各積和演算回路内の動作につい
ては、図1を用いて説明する。またその動作のタイミン
グを表1に示す。
【0127】
【表1】
【0128】入力された信号は、各積和演算回路内の並
列乗算器9で、係数RAM読みだし制御回路8からの信
号により読みだされた各サブセットの第1番目の係数値
と乗算される。乗算結果はつぎの周期に、36ビット加
算器12に入力され、3入力1出力セレクタ13からの
初期値“0”と加算される(累積加算1回目)。この時
並列乗算器9ではつぎの画像信号とサブセットの2番目
の係数値との乗算が実行されている。つぎの周期には3
6ビット加算器12において、並列乗算器9での2回目
の演算結果と、36ビット加算器12での1回目の演算
結果とが累積加算(2回目)される。この時並列乗算器
9ではつぎの画像信号とサブセットの3番目の係数値と
の乗算が実行されている。以下、同様な累積加算を6回
実行する。
【0129】1サブセット8個の入力信号に対して乗算
が終了すると、係数RAM読みだし制御回路8がリセッ
トされ、つぎの周期にサブセットの最初の係数値から読
みだしを始める。同時に、8回の累積加算の結果は36
ビットレジスタ18に取り込まれ、つぎの8回の累積加
算の間に、1周期毎に1つの積和演算回路から順番に出
力され、図15のクリップ処理・丸め込み処理回路10
6に送られる。また、係数RAM読みだし制御回路8が
リセットされたつぎの周期には、3入力1出力セレクタ
13からの出力も初期化のための“0”信号16が選択
され、新たな累積加算が開始される。これらの8周期毎
のリセット動作と取り込み動作、出力動作はタイミング
信号4により制御される。図16に8×8のDCT処理
を実施する場合のタイミング信号4に含まれる各タイミ
ング制御信号のタイミングチャートを示す。
【0130】ここで、図15に戻る。クリップ処理・丸
め込み処理回路106からの出力データはデュアルポー
トRAM107に書き込まれる。書き込みの方法は、デ
ュアルポートRAM制御回路108において生成される
アドレス信号を図14に示したように0番地から63番
地まで1周期毎にカウントアップしていき、64個のデ
ータを書き込む。64個のデータの書き込みが終了する
と、デュアルポートRAM107から読みだしが開始さ
れる。読みだしの方法は、デュアルポートRAM制御回
路108において生成されるアドレス信号を図14に示
したように0番地,8番地,16番地,・・・・・・,56番
地,1番地,9番地,17番地,・・・・・・・・・・,7番地,
・・・・・・,55番地,63番地の順に与える。1周期毎こ
の順番に各アドレスから読みだされたデータは積和演算
回路群103内の8つの積和演算回路に同時に入力され
る。ただし、積和演算回路内の係数RAMにはあらかじ
め8×8のDCT処理の変換係数行列の転置行列の行で
構成されたサブセットの値が8個入力されているものと
する。ここでの積和演算処理は積和演算回路群100に
おいて実行されたものと全く同様であるので、説明は割
愛する。また、本装置をリアルタイムの画像信号に対す
る8×8のDCT処理に適用する場合は、デュアルポー
トRAM107からの読みだしが開始されると同時に、
つぎの画像信号に対する演算結果の書き込みが開始され
る。この場合の書き込みは、デュアルポートRAM10
7の64番地から順に127番地まで行なわれる。読み
だしは先ほどと同様に、64番地,72番地,・・・・・・,
120番地,65番地,73番地,・・・・・・,121番
地,・・・・・・・・・・,119番地,127番地の順に行なわ
れる(図14のアドレス空間を64番地平行移動させ
る)。0番地からの書き込みと64番地からの書き込み
とが交互に行なわれ、リアルタイムの8×8のDCT処
理が実現される。演算結果は1周期毎に1つの積和演算
回路から36ビットデータバス112に対して出力さ
れ、クリップ処理・丸め込み処理・加算演算回路114
に入力される。8×8のDCT処理を選択した場合に
は、DCT処理を受けた信号に対して基準値として固定
値を用いるか装置外部より任意に設定される値を用いる
かのどちらかのクリップ処理を行ない、クリップ処理後
の信号は16ビット信号に丸め込み処理を受けた後、ク
リップ処理・丸め込み処理・加算演算回路114から出
力される。
【0131】図17は第2の処理例である16×16の
DCT処理を行なう場合の構成を示す。以下その動作に
ついて説明する。16ビット画像信号124、16ビッ
ト参照画像信号125はこの発明の画像処理装置126
に入力される。この発明の画像処理装置126は、シス
テムインターフェース信号127中の画像処理の種類を
選択する信号を16×16のDCT処理を選択する組み
合わせとすることにより、図18に示す構成をとる。こ
の構成は図3の16ビットトライステートドライバ10
1と36ビットトライステートドライバ111とを活性
化し、クリップ処理・丸め込み処理回路106とデュア
ルポートRAM107とを非動作状態とすることにより
構築される。また、DCT処理を開始する前に画像処理
装置126内の各係数RAMには変換係数行列C16の各
列からなるサブセットの値を16個ずつ順番に書き込ん
でおく必要がある。ここで、図18を用いて画像処理装
置126内の動作を説明する。図17の16ビット画像
信号124と16ビット参照画像信号125は差分演算
・クリップ処理回路97に入力される。アダプティブな
DCT処理を実行する場合は、この差分演算・クリップ
回路97において16ビット画像信号124と16ビッ
ト参照画像信号125との差分演算を実行した後にクリ
ップ処理を実行する。非アダプティブなDCT処理を実
行する場合はクリップ処理のみ実行する。クリップ処理
は基準値として固定値を用いるか装置外部より任意に設
定される値を用いるかの2通りが選択可能である。
【0132】差分演算・クリップ処理回路97から出力
された信号は可変長遅延回路98を遅延量“0”で経由
して、16ビットデータバス99と16ビットデータバ
ス102とを通じて積和演算回路群100および積和演
算回路群103内のすべての積和演算回路に同時に入力
される。各積和演算回路内における動作については図1
を用いて説明する。またその動作のタイミングを表2に
示す。
【0133】
【表2】
【0134】16ビットデータバス99と16ビットデ
ータバス102とを通じて入力された信号は各積和演算
回路内の並列乗算器9において、係数RAM読みだし制
御回路8からの信号により読みだされた各サブセットの
第1番目の係数値と乗算される。乗算結果はつぎの周期
に36ビット加算器12に入力され、3入力1出力セレ
クタ13からの“0”信号16と加算される(累積加算
1回目)。この時並列乗算器9ではつぎの入力信号とサ
ブセットの2番目の係数値との乗算が実行されている。
つぎの周期には36ビット加算器12において、並列乗
算器9での2回目の演算結果と、36ビット加算器12
での1回目の演算結果とが累積加算(2回目)される。
この時並列乗算器9ではつぎの入力信号と各サブセット
の3番目の係数値との乗算が実行されている。以下同様
な累積加算を14回実行する。
【0135】1サブセット16個の入力信号に対して乗
算が終了すると、係数RAM読みだし制御回路8がリセ
ットされ、つぎの周期に各サブセットの最初の係数値か
ら読みだしを始める。同時に、16回の累積加算の結果
は36ビットレジスタ18に取り込まれ、つぎの16回
の累積加算の間に、1周期毎に1つの積和演算回路から
順番に出力され、前記クリップ処理・丸め込み処理・加
算演算回路114に送られる。また係数RAM読みだし
制御回路8がリセットされたつぎの周期には、3入力1
出力セレクタ13からの出力も初期化のための“0”信
号16が選択され、新たな累積加算が開始される。これ
らの16周期毎のリセット動作と取り込み動作、出力動
作は前記タイミング信号4により制御される。前記クリ
ップ処理・丸め込み処理・加算演算回路114に送られ
た信号は内部の基準値に対してクリップ処理され、16
ビットに丸め込まれる。
【0136】クリップ処理・丸め込み処理・加算演算回
路114からの出力データは図17のデュアルポートメ
モリ128に書き込まれる。書き込みの方法は、デュア
ルポートメモリ書き込み読みだし制御回路129におい
て生成されるアドレス信号を図14に示したように0番
地から255番地まで1周期毎にカウントアップしてい
き、255個のデータを書き込む。カウントアップを開
始するタイミングは処理の開始を指示する信号130に
より画像処理装置126からサブセットの最初のデータ
が出力されるタイミングと同期される。255個のデー
タ書き込みが終了すると、デュアルポートメモリ128
から読みだしが開始される。読みだしの方法は、デュア
ルポートメモリ書き込み読みだし制御回路129におい
て生成されるアドレス信号を図14に示したように0番
地,16番地,32番地,・・・・・・,240番地,1番
地,17番地,33番地,・・・・・・・・・・,15番地,・・・・
・・,239番,255番地の順に与える。1周期毎この
順番に各アドレスから読みだされたデータは画像処理装
置131に入力される。
【0137】ただし、画像処理装置131内の各積和演
算回路内の係数RAMにはあらかじめ16×16のDC
T処理の変換係数行列の転置行列の行で構成されたサブ
セットの値が16個入力されているものとする。画像処
理装置131は画像処理装置126と同様に図18に示
す構造となっているが、画像処理装置131の信号入力
は既に累積加算処理され、16ビットに丸め込み処理が
なされているので、差分演算・クリップ処理回路97に
おいて処理は行なわず、可変遅延回路98を遅延量
“0”で経由して、そのまま積和演算回路群100、積
和演算回路群103内の各積和演算回路に同時に入力さ
れる。ここでの積和演算処理は前記画像処理装置126
において実行されたものと全く同様であるので説明は割
愛する。
【0138】時分割され、クリップ処理・丸め込み処理
・加算演算回路114で16ビットに丸め込まれた信号
はDCT処理を受けた出力信号134として出力され
る。本装置をリアルタイムの画像信号に対する16×1
6のDCT処理に使用する場合は、デュアルポートメモ
リ128からの読みだしが開始されると同時に、つぎの
画像信号に対する演算結果の書き込みが開始される。こ
の場合の書き込みは、デュアルポートメモリの256番
地から順番に511番地まで行なわれる。読みだしは先
ほどと同様に、256番地,272番地,・・・・・・,49
6番地,257番地,273番地,・・・・・・,497番
地,・・・・・・・・・・,495番地,511番地の順に行なわ
れる(図14のアドレス空間を256番地平行移動させ
る)。0番地から始まる書き込み動作と256番地から
始まる書き込み動作とが交互に実行され、リアルタイム
の16×16のDCT処理が実現される。
【0139】つぎに、この発明の画像処理装置を適用し
た第3の処理例としてFIRディジタルフィルタ処理に
用いる場合の構成と動作について説明する。N次のFI
Rディジタルフィルタ処理は、入力時系列信号をX(n)
、出力時系列信号をY(n) とすると一般に数40のよ
うに表せる(数16と同じ)。
【0140】
【数40】
【0141】ここで、ai (0≦i≦N−1)はフィル
タの係数で信号の値によらない定数、X(n−j)(1
≦j≦N)は現在の入力信号X(n) に対してj回前の入
力信号を意味する。数40のY(n) を得るための演算の
構成は図19となる。実際には、図19に示すような同
時に多入力信号の加算を実行することは困難であるた
め、この発明の画像処理装置では積和演算をパイプライ
ンで構成することによりフィルタ処理を実現している。
【0142】図20にパイプライン動作でフィルタ処理
を実現する場合の原理図を示す。パイプライン動作の場
合、入力時系列信号X(n) はN個の各演算ブロックにお
いて同時にフィルタ係数a0 〜aN-1 とそれぞれ乗算さ
れる。図20には、入力信号に対する乗算結果を各演算
ブロック毎に示してある。図中の矢印の方向に加算を実
施することで数40の演算が実現できる。
【0143】図21にそのパイプライン構成図を示す。
斜線の回路はパイプライン動作を実現するためのレジス
タである。入力時系列信号X(n) は各演算ブロックに1
周期毎に同時に入力されフィルタ係数a0 〜aN-1 とそ
れぞれ乗算される。演算ブロックNからは入力時系列信
号X(n) とフィルタ係数aN-1 との積が1周期遅れて出
力される。つまり、X(n+1) ・aN-1 がブロック内の加
算器に入力されると同時に、X(n-1) ・aN-1 がディレ
イより出力される。この信号は、演算ブロックN−1に
入力されX(n) ・aN-2 と加算される。加算結果は1周
期遅れて出力され、演算ブロックN−2において加算さ
れる。このときの加算結果はX(n-2) ・aN-1 +X(n-
1) ・aN-2 +X(n) ・aN-3 であり、1周期遅れて演
算ブロックN−3に入力される。以下同様にして演算ブ
ロック1まで各ブロックでの乗算結果が加算されてい
き、N次のフィルタ処理結果の出力時系列信号Y(n) が
出力される。
【0144】この演算ブロックは、この発明の画像処理
装置内の積和演算回路1個で構成することができるの
で、この画像処理装置1個を使用すると15次までのF
IRディジタルフィルタ処理が実現できる。15次まで
のFIRディジタルフィルタ処理を行なう場合の本装置
の構成を図22に示す。ほとんどの回路は図1ないし図
3に示して説明した回路と同一の回路であるので、同一
の番号を付けることとし、特に説明は行なわない。この
構成は、前記システムインターフェース信号89中の画
像処理の種類を選択する信号の指定をフィルタ処理の組
み合わせとすることにより構築される。図22と図1か
ら図3とを用いてその動作を説明する。図22におい
て、入力時系列信号135は差分演算・クリップ処理回
路97に入力され、クリップ処理される。フィルタ動作
の場合は差分演算・クリップ処理回路97において差分
処理は実行しない。
【0145】また、本装置を1個だけ使用する15次以
下のフィルタの場合は、差分処理された信号は遅延量
“0”で可変長遅延回路98を経由して、またクリップ
処理された信号は積和演算回路群100と積和演算回路
群103内の合計16個の積和演算回路に同時に入力さ
れる。2つの積和演算回路群は図2に示した隣接する積
和演算回路での加算結果を伝える36ビット信号線41
〜47と36ビット信号線56とにより16段縦列接続
されている。また、本装置をN次のフィルタ(0≦N≦
15)として動作させるときには、N+1段目の積和演
算回路の出力を取り出せばよい。その信号は36ビット
バス105(図3参照)、あるいは図22の36ビット
データバス112を通じてクリップ処理・丸め込み処理
・加算演算回路114に入力される。フィルタ処理の場
合には信号はスルーされ、出力時系列信号137が出力
される。
【0146】図23には本装置を4個用いた63次のF
IRフィルタの構成図を示す。16ビット長の入力時系
列信号138は、この発明の画像処理装置139〜14
2に1周期毎同時に入力され、画像処理装置139〜1
42内のそれぞれ16個の積和演算回路に入力される。
ただし、積和演算回路内の係数RAMには処理を開始す
る以前にフィルタの係数値を書き込んでおく必要があ
る。
【0147】また、一般に画像処理装置を多段接続して
フィルタを構成する場合に、各装置内での信号出力遅延
が発生するため、それに合わせて入力時系列信号を次に
接続される装置で遅延させる必要がある。そのため、従
来のディジタルフィルタ用画像処理装置で構成する場合
は、外部に遅延回路を設置する必要があったが、この発
明の画像処理装置では、装置内部に内蔵した可変長遅延
回路98での遅延量を設定することで、容易に多段接続
することが可能となっている。
【0148】図24に可変長遅延回路98の構成図を示
す。入力信号200は1周期毎にレジスタ201〜21
0へ送られていく。制御信号デコード回路211では、
中央制御回路90から与えられる機能ブロック制御信号
171の一部である可変長遅延回路制御信号212をデ
コードし、デコードされた信号がトライステートドライ
バ213〜218へ送られる。各トライステートドライ
バ213〜218では、制御信号デコード回路211か
らの信号を受けて、その信号が“High”であるもの
から出力信号219を出力する。つまり、トライステー
トドライバ213から出力される場合は遅延量“0”
で、トライステートドライバ214から出力される場合
は、遅延量2周期、トライステートドライバ218から
出力される場合は、遅延量10周期である。本装置での
出力遅延量は、各装置で2周期であるので、図23のよ
うに4個の装置を多段接続する場合は、画像処理装置1
39では遅延量“0”、画像処理装置140では遅延量
2周期、画像処理装置141では遅延量4周期、画像処
理装置142では遅延量6周期に設定する必要がある。
【0149】図23にもどって、画像処理装置139は
図22に示した構成となっており、最終16番目の積和
演算回路から出力される36ビット信号が36ビット信
号147として出力され、画像処理装置140に入力さ
れる。画像処理装置140〜142は図25に示す構成
をとる。ほとんどの回路は図22に示したものと同一の
回路である。この場合の動作は図22に示して説明した
ものとほとんど変わらないが、積和演算回路の16段以
上の接続を実施するために36ビット信号152が36
ビット信号線104を通じて1番目の積和演算回路に入
力され、加算される点のみが異なる。画像処理装置14
0から出力された36ビット信号148は画像処理装置
141に入力される。画像処理装置141では画像処理
装置140における処理と全く同様の処理を行ない、画
像処理装置142に36ビット信号149を送る。画像
処理装置142では画像処理装置140における処理と
全く同様の処理を行ない、4つの装置合わせて64個の
積和演算回路をへて処理された36ビット出力時系列信
号150が出力される。また、画像処理装置142にお
いて接続する積和演算回路段数を1〜16の間で変える
ことで48〜63次までのフィルタが構成される。14
3〜146はシステムインターフェース信号である。
【0150】以上述べたように本装置をM個接続するこ
とで、容易に(16×M−1)次までのフィルタが構成
できる。つぎに、第4の処理例としてこの発明の画像処
理装置を3次のアフィン変換処理に用いる場合の構成と
動作について説明する。アフィン変換はコンピュータグ
ラフィックスの分野で極めて重要な応用を有している。
アフィン変換のうち3次のアフィン変換処理は、空間内
の点に対して空間座標変換を施す処理であり、基本的な
変換としては立体画像の伸縮、反転、剪断、回転、平行
移動を行なう。3次のアフィン変換の式を数41に示
す。Aはアフィン変換行列、(x,y,z)は変換前の
座標で(x’,y’.z’)は変換後の座標である。
【0151】
【数41】
【0152】(条件式を満足しない場合は、1対1対応
でなく、3次元図形が2次元以下の図形に変換され
る。)上記の基本的な変換を行なう場合のアフィン変換
行列Aは以下の数42から数46で表される。
【0153】
【数42】
【0154】
【数43】
【0155】
【数44】
【0156】
【数45】
【0157】
【数46】
【0158】数41を展開してx’,y’.z’につい
て書くと、以下の数47〜数49となる。
【0159】
【数47】
【0160】
【数48】
【0161】
【数49】
【0162】この3つの式は総和演算の形をしており、
演算の構成は図26で表される。図26にはx’を算出
する場合のみを示したが、y’,z’を算出する場合も
演算の構成は全く変わりはない。実際の回路では4つの
加数を同時に加算することはできないため、この処理を
パイプライン処理で実現すると図27に示される構成と
なる。空間内の変換されるN個の点の座標値(Xn ,Y
n ,Zn )(0≦n≦N−1)は、X0 ,Y0 ,Z0
1,X1 ,Y1 ,Z1,1,・・・・・・,XN-1 ,Y N-1
N-1 ,1の順に時系列信号化されて入力される。入力
信号は演算ブロック1にはXn のみが取り込まれ、演算
ブロック2にはYn のみが、というように4つの演算ブ
ロックに分割して入力される。つまり1つの演算ブロッ
クに対してはシステムクロックの4周期ごとに信号が入
力され、その値はつぎの信号が入力されるまで保持され
る。演算ブロック1からの出力aXn は演算ブロック2
においてbYn と加算され、その結果が演算ブロック3
に入力される。演算ブロック3では演算ブロック2の出
力信号とcZn が加算され、演算ブロック4にその結果
を入力する。演算ブロック4ではさらにtX との加算を
実行して最終的な出力X’n を得る。この時の信号のタ
イミングを示したものが表3である(本文中の添字は表
3中では縮小文字にしている)。
【0163】
【表3】
【0164】図28にアフィン変換処理を実行する場合
のこの発明の画像処理装置の構成を示す。36ビット信
号線110により積和演算回路群100と積和演算回路
群103とが接続されていない点のほかは図25と同一
の構成であるので同一の番号を付けることとし、回路構
成については説明を割愛する。この構成は前記システム
インターフェース信号3中の画像処理の種類を選択する
信号の指定をアフィン変換処理の組み合わせとすること
により構築される。図28,図1ないし図3を用いてア
フィン変換処理の場合の動作を説明する。図28におい
て、16ビット長の入力時系列信号155は、前記のご
とく時系列信号に並べられた座標値(1を含んだ)であ
り、差分演算・クリップ処理回路97に入力され、その
ままスルーして遅延量“0”で可変長遅延回路98を経
由して積和演算回路群100と積和演算回路群103と
に入力される。2つの積和演算回路群100,103
は、図2に示した隣接する積和演算回路での加算結果を
伝える36ビット信号線41〜47により4段ずつ積和
演算回路を縦列接続した3つの演算ユニットを構成す
る。ただし、処理を実行する前に、アフィン変換に必要
な12個の変換係数a〜i、tX 〜tZ を12個の積和
演算回路毎に回路内の係数RAMに書き込んであるもの
とする。それぞれの演算ユニットにおいてアフィン変換
後の座標値X’n ,Y’n ,Z’n の演算を実行する。
【0165】X’n の演算動作を図1,図2を用いて説
明する。入力信号のうちXn (0≦n≦N−1)が積和
演算回路23に入力され、係数RAM7に書き込まれた
変換係数aと乗算される。乗算結果は36ビット加算器
12において初期化の“0”信号16と加算され、加算
結果aXn は36ビット信号線41を通じて積和演算回
路24に入力される。積和演算回路24には、入力信号
のうちYn (0≦n≦N−1)がXn より1周期遅れて
入力され、係数RAM7に書き込まれた変換係数bと乗
算される。乗算結果は36ビット加算器12において積
和演算回路23からの信号と加算され、加算結果aXn
+bYn は36ビット信号線42を通じて積和演算回路
25に入力される。積和演算回路25には入力信号のう
ちZn (0≦n≦N−1)がXn より2周期遅れて入力
され、係数RAM7に書き込まれた変換係数cと乗算さ
れる。乗算結果は36ビット加算器12において積和演
算回路24からの信号と加算され、加算結果
【0166】
【数50】
【0167】は36ビット信号線43を通じて積和演算
回路26に入力される。積和演算回路26には入力信号
のうち1がXn より3周期遅れて入力され、係数RAM
7に書き込まれた変換係数tX と乗算される。乗算結果
は36ビット加算器12において積和演算回路25から
の信号と加算され、最終的な演算結果X’n が出力され
る。36ビット信号線44はこの演算結果を積和演算回
路27に入力するが、積和演算回路27において3入力
1出力セレクタ13が初期化のための“0”信号16を
選択するので4段の接続状態となる。Y’n ,Z’n
全く同様にして演算される。X’n ,Y’n ,Z’n
演算結果は3つのユニットにおいて同時に生成され、出
力段(各ユニットの4段目)の36ビットトライステー
トドライバ19を制御することで時分割して出力され
る。その信号は図28の36ビットバス105、36ビ
ットデータバス112を通じてクリップ処理・丸め込み
処理・加算演算回路114に入力される。アフィン変換
の場合にはクリップ処理のみを実行して、出力時系列信
号157が出力される。
【0168】以上述べたように、この発明の画像処理装
置を用いて様々な変換係数値に対応したアフィン変換処
理を実行することができる。つぎに、第5の処理例とし
て、この発明の画像処理装置を色相変換処理に用いる場
合の構成と動作について説明する。色相表現にはRG
B,YIQ,CMY,CIEのXYZ等の様々な表現が
ある。コンピュータグラフィックス処理の発達により、
これらの色相表現間の変換(色相変換)が頻繁に行なわ
れている。色相変換は3×3の変換行列を用いて実行さ
れる。以下の実施例の説明ではRGB表現された信号を
YIQ表現に変換する例を挙げて説明するが、他の色相
変換も同様であり、変換係数の値を変えることで容易に
実現できる。
【0169】RGB表現からYIQ表現への変換は、
【0170】
【数51】
【0171】で示される。つぎに、この変換処理を行な
う場合の本装置の構成と動作について述べる。数51か
ら明らかなように、この変換処理は処理例4のアフィン
変換処理と同様な構成の回路で実現できる(図28参
照)。ただしこの場合は、変換行列が3×3行列である
点が異なり、図28の積和演算回路群100の内部の積
和演算回路は3段ずつ接続された2つの演算ユニットを
構成し(残りの2個は使用しない)、積和演算回路群1
03の内部の積和演算回路のうち3つを用いて3段の演
算ユニット1つを構成する。
【0172】この構成はシステムインターフェース信号
156中の画像処理の種類を選択する信号の指定を色相
変換処理の組み合わせとすることにより構築される。N
画素のRGB表現された信号はR0 ,G0 ,B0
1 ,G1 ,B1 ,・・・・・・,RN- 1 ,GN-1 ,BN-1
時系列化して3つの演算ユニットに入力される。ただ
し、処理を実行する前に、色相変換に必要な9個の変換
係数を1つの積和演算回路ごと1個ずつ回路内の係数R
AMに書き込んでおく。それぞれの演算ユニットにおい
て色相変換後の値Yn ,In ,Qn の演算を実行する。
n を算出する演算動作を図1,図2を用いて説明す
る。入力信号のうちRn (0≦n≦N−1)が積和演算
回路23に入力され、係数RAM7に書き込まれた変換
係数0.229 と乗算される。乗算結果は36ビット加算器
12において初期化のための“0”信号16と加算さ
れ、加算結果は36ビット信号線41を通じて積和演算
回路24に入力される。積和演算回路24には入力信号
のうちGn (0≦n≦N−1)がRn より1周期遅れて
入力され、係数RAM7に書き込まれた変換係数0.587
と乗算される。乗算結果は36ビット加算器12におい
て積和演算回路23からの信号と加算され、加算結果は
36ビット信号線42を通じて積和演算回路25に入力
される。積和演算回路25には入力信号のうちBn (0
≦n≦N−1)がRn より2周期遅れて入力され、係数
RAM7に書き込まれた変換係数0.144 と乗算される。
乗算結果は36ビット加算器12において積和演算回路
24からの信号と加算され、最終的な演算結果Yn が出
力される。
【0173】36ビット信号線43はこの演算結果を積
和演算回路26に入力するが、積和演算回路26におい
て3入力1出力セレクタ13が初期化のための“0”信
号16を選択するので3段の縦列接続状態となる。
n ,Qn は全く同様にして演算される。Yn ,In
n の演算結果は3つのユニットにおいて同時に生成さ
れ、出力段(各ユニットの3段目)の36ビットトライ
ステートドライバ19を制御することで時分割して出力
される。その信号は図28の36ビットバス105、3
6ビットデータバス112を通じてクリップ処理・丸め
込み処理・加算演算回路114に入力される。色相変換
の場合にはクリップ処理のみを実行して、出力時系列信
号157が出力される。
【0174】以上述べたように、本装置を用い、係数R
AMに書き込む変換係数値を変えることで他の色相変換
処理も容易に実行することができる。
【0175】
【発明の効果】この発明の画像処理装置は、外部からの
書き込みにより、その内容を任意に変えることのできる
係数RAMを有し、係数RAMより出力される係数信号
と入力される画像信号とを乗算する並列乗算器と制御信
号とにより、乗算結果に対して累積加算を施すか外部入
力信号との加算を施すかを切り替えることのできる加算
器とをパイプラインで接続して構成した積和演算回路
を、1個の大規模集積回路内に複数個組み込んだ構成を
とり、パイプライン処理による逐次処理と複数の積和演
算回路において並列処理を施すことで高速画像処理を実
現し、係数信号を任意に設定することおよび単一機能を
有する回路の組み合わせの変更をファームウェア化する
ことにより積和演算の組み合わせの自由度を高くし、2
種類以上の画像処理に同一の装置を適用することが可能
となるという効果を奏するものである。
【0176】また、演算出力ビット長Mの信号を指定ビ
ット長N(M>N)に演算結果を丸め込み処理して出力
する際に、装置外部より指定された丸め込み位置を最下
位ビットとして、そこから上位Nビットの合わせてN+
1ビットの信号に対して丸め込み処理、クリッピング処
理を施して出力し、小数点の位置に関わりなく、指定さ
れる位置からのNビットにクリッピング処理、丸め込み
処理を施して出力することで、係数値の大小の影響を出
力範囲のシフトで対応することにより、出力ビット長N
を常に有効に利用でき、正規化処理なしでも演算精度の
低下を妨げることができるという効果も有している。
【0177】さらに、多段の有限インパルス応答ディジ
タルフィルタを構成する場合に、ディジタル化された時
系列信号として与えられる前記画像信号を装置内に内蔵
した可変長遅延回路を通して複数の前記積和演算回路に
与えることにより、外部ディレイ回路なしで、装置を複
数個カスケード接続するだけで構成でき、装置の簡略
化、省面積化を図ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における積和演算回路の構成
図である。
【図2】図1の積和演算回路8個で構成される積和演算
回路群の構成図である。
【図3】図2の積和演算回路群2個を含んだ本発明の一
実施例である画像処理装置の構成図である。
【図4】中央制御回路の構成図である。
【図5】タイミング信号生成回路の構成図である。
【図6】クリップ処理・丸め込み処理・加算演算回路の
構成図である。
【図7】シフト・クリップ回路の構成図である。
【図8】丸め込み位置とシフト回路からの出力範囲を示
す図である。
【図9】シフト・クリップ処理例を示した図である。
【図10】DCT処理を行なうための演算回路である。
【図11】図10の回路の動作を時系列で示した図であ
る。
【図12】画像信号行列とDCTの変換行列の乗算の様
子を示した図である。
【図13】DCTの変換行列の転置行列と図12で示し
た乗算結果の行列の乗算を示した図である。
【図14】記憶装置に対する書き込み、読みだしの順番
を説明した図である。
【図15】8×8のDCT処理を実施する場合の本発明
の画像処理装置の構成を示した図である。
【図16】8×8のDCT処理の場合のタイミング図で
ある。
【図17】16×16のDCT処理を実施する場合の構
成を示した図である。
【図18】16×16のDCT処理を実施する場合の本
発明の画像処理装置の構成を示した図である。
【図19】FIRディジタルフィルタ処理の演算の構成
図である。
【図20】FIRディジタルフィルタ処理をパイプライ
ンを用いて構成した場合の動作を説明した図である。
【図21】FIRディジタルフィルタ処理をパイプライ
ンを用いて構成した図である。
【図22】15次までのFIRディジタルフィルタ処理
を行なう場合の本発明の装置の構成を示した図である。
【図23】本発明の装置を4個用いて構成した63次の
FIRディジタルフィルタの構成図である。
【図24】可変長遅延回路の構成図である。
【図25】多段のFIRディジタルフィルタを構成する
ための本発明の装置の構成を示した図である。
【図26】アフィン変換処理によりx’を算出するため
の演算構成図である。
【図27】図18の演算をパイプラインで構成した図で
ある。
【図28】アフィン変換処理を実施する場合の本発明の
装置の構成図である。
【符号の説明】 1 積和演算回路 7 係数RAM 9 並列乗算器 12 36ビット加算器 13 3入力1出力セレクタ 87 16ビット信号入力ポート 88 36ビット信号入力ポート 89 システムインターフェース信号 90 中央制御回路 97 差分演算・クリップ処理回路 98 可変長遅延回路 100,103 積和演算回路群 106 クリップ処理・丸め込み処理回路 107 デュアルポートRAM 108 デュアルポートRAM制御回路 109 タイミング信号生成回路 114 クリップ処理・丸め込み処理・加算演算回路 115 36ビット信号出力ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/41 B 8839−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル化された時系列信号として与
    えられる画像信号と外部入力信号とを受け取って演算処
    理を施す積和演算回路を1個の大規模集積回路内に複数
    個組み込んだ構造を有する画像処理装置であって、前記
    各積和演算回路は、外部からの書き込みによりその内容
    を任意に設定することのできる係数RAMを有し、この
    係数RAMより出力される係数信号と入力される画像信
    号とを乗算する並列乗算器と、制御信号により乗算結果
    に対して累積加算を施すか外部入力信号との加算を施す
    かを切り替えることのできる加算器とをパイプラインで
    接続した構成を備え、前記積和演算回路での積和演算の
    組み合わせおよび前記積和演算回路間でのデータの引き
    渡し方をファームウェア化し、外部から与えられる画像
    処理の種類を選択する信号により、画像処理の種類に対
    応して前記積和演算回路内での積和演算処理を実施する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 演算出力ビット長Mの信号を指定ビット
    長N(M>N)に演算結果を丸め込み処理して出力する
    際に、装置外部より指定された丸め込み位置を最下位ビ
    ットとして、そこから上位Nビットの合わせてN+1ビ
    ットの信号に対して丸め込み処理、クリッピング処理を
    施して出力することを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 多段の有限インパルス応答ディジタルフ
    ィルタを構成する場合に、ディジタル化された時系列信
    号として与えられる前記画像信号を装置内に内蔵した可
    変長遅延回路を通して複数の前記積和演算回路に与える
    ことにより、外部ディレイ回路なしで、装置を複数個カ
    スケード接続するだけで構成することを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
JP3223051A 1990-09-06 1991-09-03 画像処理装置 Pending JPH0535867A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996007987A1 (fr) * 1994-09-09 1996-03-14 Sony Corporation Circuit integre pour le traitement des signaux numeriques
JP2005235004A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Altera Corp 乗算器−累算器ブロックモード分割
JP2017027314A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 キヤノン株式会社 並列演算装置、画像処理装置及び並列演算方法
JP2023015205A (ja) * 2017-04-06 2023-01-31 ゴールドマン サックス アンド カンパニー エルエルシー 汎用並列コンピューティングアーキテクチャ

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