JPH0535853U - 電着塗装用給電装置 - Google Patents

電着塗装用給電装置

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JPH0535853U
JPH0535853U JP8311691U JP8311691U JPH0535853U JP H0535853 U JPH0535853 U JP H0535853U JP 8311691 U JP8311691 U JP 8311691U JP 8311691 U JP8311691 U JP 8311691U JP H0535853 U JPH0535853 U JP H0535853U
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electrodeposition coating
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hanger
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利光 金沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗料の付着による被塗装物への給電不良を容易
に、かつ確実に防止することのできる電着塗装用給電装
置を提供することにある。 【構成】被塗装物(B1,B2)を吊架保持するハンガー
(H)に配設され、鉛直方向に開放する支持体(10)
と、上記支持体(10)の鉛直方向端面における上記被
塗装物(B1,B2)の配置域に配設され、該被塗装物
(B1,B2)に点、もしくは線接触するべく構成された
給電体(20)とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハンガーに吊架保持された被塗装物に当接し、電着塗装の際に該被 塗装物に給電を行う電着塗装用給電装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用ホワイトボディ等の被塗装物に電着塗装を施すラインにおいては、該 被塗装物を吊架保持するハンガーに給電装置が設けられている。 給電装置は、上記ハンガーにおける被塗装物の配置域に給電体を備えており、 この給電体を上記ハンガーに吊架保持した状態の被塗装物に当接させることによ り、電着槽内において被塗装物に給電を行っている。
【0003】 給電体は、通常、平板状に構成されており、上記被塗装物との接触面積を広く とることによって該被塗装物への給電量を十分に確保するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、この種の給電装置では、ハンガーを繰り返し電着塗装に使用した場 合、その給電体に塗料が付着して被塗装物への給電が不安定となるため、これを 定期的に除去する作業が必要である。
【0005】 上述した従来の給電装置では、この給電体が平板状に構成されているため、塗 料が付着堆積し易く、しかも一旦付着堆積した塗料は給電体との固着面積が大き いため、これを除去する作業は極めて困難となる。
【0006】 本考案の目的は、上記実情に鑑みて、塗料の付着による被塗装物への給電不良 を容易に、かつ確実に防止することのできる電着塗装用給電装置を提供すること にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る電着塗装用給電装置は、ハンガーに吊架保持された被塗装物に当 接し、電着塗装の際に該被塗装物に給電を行う電着塗装用給電装置において、上 記ハンガーに配設され、鉛直方向に開放する支持体と、上記支持体の鉛直方向端 面における上記被塗装物の配置域に配設され、該被塗装物に点、もしくは線接触 するべく構成された給電体とを備えている。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、被塗装物に当接する給電体は、該被塗装物に点、もしくは 線接触するように構成されているため、塗料が付着した場合にもこれを容易に削 り取ることができる。 しかも、給電体が配設される支持体は、鉛直方向に開放しているため、塗料が 付着堆積したり、給電体から削り取られた塗料が堆積することもない。
【0009】
【実施例】
以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳細に説明する。 図1乃至図3は、本考案に係る電着塗装用給電装置を概念的に示したもので、 図5に示すように、複数種の四輪自動車用ホワイトボディ(被塗装物)B1,B2 を吊架保持し、該ホワイトボディB1,B2を電着塗装ラインにおいて図中の矢印 A方向に搬送するハンガーHに適用した給電装置を例示している。
【0010】 ハンガーHは、図示していないコンベア上に等間隔に複数配置されるもので、 連結アームh1,h1によってこのコンベア(図示せず)に接続された左右一対の 水平アームh2,h2と、各水平アームh2,h2の前後両端からそれぞれ垂設され 、上記ホワイトボディB1,B2の搬送方向に沿う軸心回りに揺動自在に配設され た前方支持アームh3,h3および後方支持アームh4,h4とを備えている。
【0011】 これら前方支持アームh3,h3および後方支持アームh4,h4は、図3に示す ように、それぞれの下端部が内方(図3中の右方)に向けて略直角に湾曲形成さ れており、それぞれの先端部にフランジh5を有している。フランジh5は、矩形 板状を成しており、鉛直方向(図3中の上下方向)に延在する態様で配置されて いる。
【0012】 一方、上記ハンガーHに適用される給電装置は、上記前方支持アームh3,h3 および後方支持アームh4,h4の下端部にそれぞれマウントブラケット(支持体 )10を備えている。 マウントブラケット10は、図1乃至図3に示すように、上記支持アームh3 ,h4のフランジh5と同一形状を成すフランジプレート11と、このフランジプ レート11と平行に配置され、該フランジプレート11に一対の連設プレートプ レート12,12を介して連結された基準プレート13と、この基準プレート1 3の端面に該プレート13に直交する態様で固着され、側面視が略U字状を成し たストッパプレート14と、このストッパプレート14の両側面からそれぞれ該 プレート14に直交する態様で突設された複数の支持プレート15a,15b… とを備えており、上記フランジプレート11を介して図示していないボルトによ り、上記アームh3,h4のフランジh5に着脱可能に取り付けられている。
【0013】 図からも明らかなように、上記マウントブラケット10を構成する複数のプレ ート11,12,13,14,15は、それぞれ鉛直方向に延在し、該鉛直方向 に開放しており、それぞれの上端面にホワイトボディB1,B2のマウント部BM 、たとえばフレームやフロアパネル等が共通に着座できるように配置されている 。なお、図には明示していないが、上記マウントブラケット10には電源との間 を接続するケーブルが連結されている。
【0014】 また、上記給電装置は、上記マウントブラケット10に複数の給電体20a, 20b…を備えている。 これら給電体20a,20b…は、それぞれ同一径(φ6〜10mm)の円柱 状を成しており、上記マウントブラケット10を構成する基準プレート13、ス トッパプレート14および複数の支持プレート15a,15b…の上端面に、個 々の軸心を水平方向に向ける態様で配設されている。
【0015】 上記のように構成された給電装置では、上記前方支持アームh3,h3および後 方支持アームh4,h4を互いに開閉させ、ハンガーHにホワイトボディB1,B2 を吊架保持させると、図4に示すように、上記マウントブラケット10に配設さ れた給電体20a,20b…がホワイトボディB1,B2のマウント部BMに当接 し、該給電体20a,20b…およびマウントブラケット10を介してホワイト ボディB1,B2が電源(図示せず)に接続される。このときホワイトボディB1 ,B2は、給電体20a,20b…の周面に当接するため、複数の点、もしくは 線を介して電源に接続された状態で電着塗装が行われることになる。
【0016】 ところで、上記ハンガーHを繰り返し電着塗装に使用した場合には、その給電 体20a,20b…に塗料が付着堆積し、ホワイトボディB1,B2への給電が不 安定になる虞れがある。
【0017】 しかしながら、上記給電装置によれば、給電体20a,20b…が円柱状を成 し、かつその周面を介してホワイトボディB1,B2と当接する構成、すなわちホ ワイトボディB1,B2に点、もしくは線接触する構成であるため、この給電体2 0a,20b…におけるホワイトボディB1,B2との当接部位に付着した塗料を 削り取る作業は極めて容易である。
【0018】 また、上述したように給電体20a,20b…とホワイトボディB1,B2とが 点、もしくは線接触する構成であるため、該給電体20a,20b…におけるホ ワイトボディB1,B2との当接部位にはより大きな圧力が加えられることになり 、ハンガーHにホワイトボディB1,B2を積み下ろす際や、吊架保持したホワイ トボディB1,B2を搬送している際の両者の相対的な摺接移動によって給電体2 0a,20b…に付着した塗料が削り取られるという効果も期待できる。
【0019】 しかも、上記給電装置では、鉛直方向に開放するマウントブラケット10に給 電体20a,20b…を配設しているため、このマウントブラケット10に電着 塗装の際の塗料が付着堆積して、あるいは給電体20a,20b…から削り取ら れた塗料が堆積してホワイトボディB1,B2への給電を不安定にするという問題 が起こる虞れもない。
【0020】 なお、上記実施例では、被塗装物として四輪自動車のホワイトボディB1,B2 を例示しているが、もちろんその他の被塗装物を電着塗装する場合にも適用する ことができる。
【0021】 また、上記実施例では、複数のプレート11,12,13,14,15を鉛直 方向に延在する態様で組み付けることにより、該鉛直方向に開放する支持体10 を構成するようにしているが、本考案ではこれに限定されず、パンチングメタル 等、開口が形成されたプレートを水平方向に配置する態様で支持体を構成しても 構わない。
【0022】 さらに、上記実施例では、円柱状を成す給電体20を採用し、その周面を被塗 装物B1,B2に当接させるようにしているが、本考案ではこれに限定されず、被 塗装物に点、もしくは線接触するべく構成されたものであれば、その他の形状の ものを採用してもよい。 たとえば、球状を成す給電体を採用し、その周面を被塗装物に当接させるよう にしたり、多角柱状の給電体を採用し、その稜線を被塗装物に当接させるように してもよいし、また円錐や多角錘状の給電体を採用し、その頂点や稜線を被塗装 物に当接させるようにしても構わない。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る電着塗装用給電装置によれば、被塗装物に 当接する給電体が、該被塗装物に点、もしくは線接触するように構成されている ため、塗料が付着した場合にもこれを容易に削り取ることができる。 しかも、給電体が配設される支持体は、鉛直方向に開放しているため、塗料が 付着堆積したり、給電体から削り取られた塗料が堆積することもない。 したがって、塗料の付着による被塗装物への給電不良を容易に、かつ確実に防 止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)および図1(b)は、本考案に係る
電着塗装用給電装置を概念的に示した要部斜視図であ
る。
【図2】図2は、その平面図である。
【図3】図3は、その背面図である。
【図4】図4は、図3における IV−IV 線断面図であ
る。
【図5】図5は、本考案に係る電着塗装用給電装置が適
用されるハンガーを概念的に示した側面図である。
【符号の説明】
10 支持体 20 給電体 B1,B2 被塗装物 H ハンガー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンガーに吊架保持された被塗装物に当
    接し、電着塗装の際に該被塗装物に給電を行う電着塗装
    用給電装置において、 上記ハンガーに配設され、鉛直方向に開放する支持体
    と、 上記支持体の鉛直方向端面における上記被塗装物の配置
    域に配設され、該被塗装物に点、もしくは線接触するべ
    く構成された給電体とを備えたことを特徴とする電着塗
    装用給電装置。
JP1991083116U 1991-10-14 1991-10-14 電着塗装用給電装置 Expired - Lifetime JP2565456Y2 (ja)

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JPH0535853U true JPH0535853U (ja) 1993-05-14
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59169364U (ja) * 1983-04-28 1984-11-13 グロ−プ工業有限会社 電着塗装用ハンガ−
JPS619368U (ja) * 1984-06-22 1986-01-20 株式会社ダイフク 吊下げ搬送装置

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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