JPH0535690U - 低温保存用容器の密栓構造 - Google Patents

低温保存用容器の密栓構造

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JPH0535690U
JPH0535690U JP2173591U JP2173591U JPH0535690U JP H0535690 U JPH0535690 U JP H0535690U JP 2173591 U JP2173591 U JP 2173591U JP 2173591 U JP2173591 U JP 2173591U JP H0535690 U JPH0535690 U JP H0535690U
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歳弘 酒匂
信夫 長岡
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ダイナボツト株式会社
プレシジヨン・システム・サイエンス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂を素材とする容器及びキャップであ
っても、低温下においてもキャップの密栓性が完全に確
保されるとともに、割れにくく、軽く、安価である等の
利点を有し、かつキャップの脱着操作のやり易い低温保
存用の密栓構造を提供しようとする。 【構成】 容器1とこの容器1の口部9に螺合するキャ
ップ2とからなり、キャップ天板5下にキャップ外筒6
と同心円の内筒4が下設され、その内筒4の周囲であっ
て前記天板5の下に容器口部縁に対応し且つ下方断面を
弧状にしたリングパッキング7を装備させると共に、キ
ャップ開口端の内周縁に複数の凸条12を周回形成する
一方、前記キャップを容器口部に螺着したとき前記キャ
ップ2の複数の凸条12が到達する位置に対応する容器
口部9の外周に前記キャップの凸条12にクリック係合
し得る複数の凸条11を周回形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は低温保存用容器の密栓構造に関し、特に液体などを低温で運搬したり 保管する場合に使用する容器とキャップの密栓構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術と問題点】
従来、合成樹脂を素材とする容器は、常温下での薬液の運搬または保管に広く 使用されている。その構造は、容器とキャップを螺合により密封するものである が、特に逆もどり防止のためキャップ天板の下にキャップ外筒と同心円の内筒を 下設しその内筒の外側に瓶口を嵌合させたり、キャップ天板の下に平パッキング を装備させている。
【0003】 しかし、常温と異なり、低温特に零下20〜30℃のようなかなり低い温度下 、例えばドライアイスなどの冷却剤を用いて運搬ないし保存するような条件下で は、合成樹脂素材からなる容器及びキャップは、異常に収縮し一旦螺着して緊締 してもいわゆる「す」が入って密栓性が解除され、収納された中の薬液等の揮発 や漏出など不測の損害を生ずることが多い。また低温と常温下の状態が繰り返さ れたときも過激な温度負荷に耐えられず密栓性が損なわれることが多い。 このように、合成樹脂材を素材とする容器及びキャップは、収縮率が大きいた め内部物質の漏洩の危険があり、低温輸送、低温保管から敬遠され、厳しい温度 条件の下では、専らバイアル瓶が使用されているのが現状である。 この瓶は、瓶本体をガラス製とし、瓶口部にゴムキャップをしこれにアルミ固 定冠を冠着させたものである。
【0004】 しかし、バイアル瓶本体はガラス製であり、割れやすい、重い、価格が高い等 の点で問題があるだけでなく、ゴムキャップ及びアルミ固定冠は脱着が面倒であ り、操作者が指を傷付けたり、内容液に触れてしまう等の事故が生ずることが多 く、またアルミ固定冠は再使用することは出来ないなどの欠点があった。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
本考案は、かかる欠点に鑑み、合成樹脂を素材とする容器及びキャップであっ ても、低温下においてもキャップの密栓性が完全に確保されるとともに、割れに くく、軽く、安価である等の利点を有し、かつキャップの脱着操作のやり易い低 温保存用の密栓構造を提供しようとするものである。
【0006】 その要旨とするところは、容器とこの容器の口部に螺合するキャップとからな り、キャップ天板下にキャップ外筒と同心円の内筒が下設され、その内筒の周囲 であって前記天板の下に容器口部縁に対応し且つ下方断面を弧状にしたリングパ ッキングを装備させると共に、キャップ開口端の内周縁に複数の凸条を周回形成 する一方、前記キャップを容器口部に螺着したとき前記キャップの複数の凸条が 到達する位置に対応する容器口部の外周に前記キャップの凸条にクリック係合し 得る複数の凸条を周回形成したことを特徴とする低温保存用容器の密栓構造であ る。
【0007】 先ず、本考案は容器とその口部に螺合するキャップの組み合わせについて適用 するものであり、容器、キャップに合成樹脂素材を使用できる点に特徴を有する 。合成樹脂は、たとえば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポ リウレタン、フェノール系樹脂等種類を問わない。なおネオプレンのような合成 ゴムも本明細書の合成樹脂に含まれるものとする。また、容器本体とキャップは 同質素材であることが望ましいが、異質であってもよい。
【0008】 キャップは、容器の口部に螺合するものであり、容器の口部の外周とキャップ 内周にそれぞれ螺条が形成されている。キャップ天板下には、キャップ外筒と同 心円状の内筒が下設されており、該天板の下であって内筒の外周には、容器口部 縁に対応した大きさのリングパッキングが付設されている。このリングパッキン グは、下方断面が弧状となっていればいかなるものでもよく、断面が円形、楕円 形の場合も当然に含むが、半円形、U字形も含むものである。またリングパッキ ングの素材は耐寒性のある天然ないし合成の弾性ゴムがよく、好ましくはシリコ ンゴム、ニトリルゴムなどがよい。
【0009】 更に、キャップ開口端の内周縁には、複数の凸条が周回形成されている。一方 、容器口部の外周にも、複数の凸条を周回形成するが、その位置は、前記キャッ プを容器口部に螺着したとき前記キャップの複数の凸条が到達する位置であり、 且つ前記キャップの凸条にクリック係合し得るように周回形成するものである。 この凸条は、線状の突起と点状の突起の双方を含む。好ましくは、該凸条は容器 またはキャップ側の双方またはいずれかを線状に垂直方向に長くして形成する。 ここにクリック係合とは、材質の弾性により、ある一定の負荷以上を加えると強 制的に乗り越えることができるが、その負荷がない状態では係合を保持するもの をいう。
【0010】 各凸条の数は4〜10本程度が望ましいが、キャップ側と容器側に形成される 凸条の数は同じでないことがよい。望ましくは、キャップ側と容器側の凸条の数 の相違差を小さくし、相違本数は1ないし2本程度がよい。例えば、キャップ側 に、4本の凸条を形成したら、容器側に6本とするようにである。
【0011】
【作用】
本考案は以上のように構成されているので、キャップを容器口部に嵌めて回す と螺条に沿って回り、キャップの凸条と容器の口部の凸条が対向する位置となる と、力を加えることにより素材の弾性のため両者はクリックしながら強制的に乗 り越える。 この間容器の口部は、キャップ天板下に形成された内筒にほぼ外接しながら、 上方に赴きやがて内筒と天板に接触して嵌っているリングパッキングに容器口部 の上縁が接触する。螺条相互は締付けにより強く接触させられるため摩擦抵抗が 生じ、キャップは締め付け位置を保持する。またリングパッキングは、圧接方向 に変形し、その弾性による付勢で螺条相互の接触が強化され、その間の接触抵抗 のため緊締状態が保持される。
【0012】 室温ではこのままの状態でもキャップの逆戻りは生じないが、零下20〜30 ℃の低温下では、合成樹脂物質は体積を減少するので容器及びキャップならびに 螺条自体も相互に収縮しその結果螺合による接触抵抗が小さくなる。このため、 天板下のリングパッキングの弾性による弾発力が相対的に大きくなるが、その弾 発の方向は、キャップの逆回転方向の成分を含むので、螺条相互の接触抵抗があ る値以下になると、リングパッキングはキャップを逆転させる方向に作用する。
【0013】 しかし、本考案においては、キャップ側と容器側の双方のクリック係合する凸 条が形成されており、キャップが逆方向に滑ることにより、もっとも近い凸条相 互が直ちに係合し、その係合によりそれ以上の逆戻りが不可能となる。リングパ ッキングの付勢力のうち逆戻り方向の分力は凸条相互の係合で消し合い、他の分 力は螺条に対して垂直に負荷され、螺条相互は密接に保持される。
【0014】
【実施例】
以下図面に示す実施例にしたがって説、すると、1はポリプロピレン製の容器 本体、2は同じ素材を使用したキャップ、3は容器1本体内に充填された薬液で ある。4はキャップ2の天板5の下に外筒6と同心円状に形成した内筒であり、 断面円形のリングパッキング7が内筒4と天板5に接触して装備されている。 8は、容器1の口部9の外周に形成された螺条であり、10はキャップ2の内 周壁に形成された螺条である。11は、容器1の口部9の下方に垂直に形成され た4本の凸条であり、12は該凸条11にクリック係合するキャップ2の内周壁 下端に形成された6本の凸条である。
【0015】
【効果】
以上のように、本考案においては、弾性に富む下方断面を弧状にしたリングパ ッキングを天板下に取り付け、螺合と同時にキャップと容器本体を対向方向に弾 圧させておく一方、キャップ側と容器側の双方にクリック係合する凸条が形成さ れているため、低温による体積縮小で螺合による螺条相互の抵抗が少なくなった とき、リングパッキングの弾性の逆転方向の分力(螺条に対し水平分力)が働い てキャップの逆転が生じ、それによってもっとも近い凸条相互がクリック係合し 、それ以上の逆転を防止する。
【0016】 一方、下方断面が弧状のリングパッキングは、もともと弾性に富む形状である だけでなく、平パッキングと異なり、可塑性及び復元性に富み、キャップが緩み 方向に動いても直ちには弾性を失わないので、キャップが逆戻りし凸条が係合位 置に到達しても弾性が保持されるから、凸条相互の係合状態では、螺条相互はリ ングパッキングの弾性の垂直分力により対向方向に圧着され、その螺条相互の密 着性により、合成樹脂素材の容器及びキャップは低温下で収縮していても密栓性 が確保されるものである。
【0017】 このように、本考案は、キャップの下方断面を弧状にしたリングパッキングと 凸条とを組み合わせることにより、低温下での収縮率の高い合成樹脂素材を用い た容器及びキャップであっても確実に内部液体の漏洩を防止を達成できたもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップと容器を対置させた状態の一部断面図
である。
【符合の説明】
1 容器本体 2 キャップ 4 内筒 5 天板 6 外筒 7 リングパッキング 8 10 螺条 9 口部 11、12 凸条

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器とこの容器の口部に螺合するキャップ
    とからなり、キャップ天板下にキャップ外筒と同心円の
    内筒が下設され、その内筒の周囲であって前記天板の下
    に容器口部縁に対応し且つ下方断面を弧状にしたリング
    パッキングを装備させると共に、キャップ開口端の内周
    縁に複数の凸条を周回形成する一方、前記キャップを容
    器口部に螺着したとき前記キャップの複数の凸条が到達
    する位置に対応する容器口部の外周に前記キャップの凸
    条にクリック係合し得る複数の凸条を周回形成したこと
    を特徴とする低温保存用容器の密栓構造
  2. 【請求項2】前記容器とキャップの素材が合成樹脂であ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の低温保存用容器の密栓構造
  3. 【請求項3】容器とキャップに形成する凸条の数を相違
    させたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の低温保存用容器の密栓構造
JP1991021735U 1991-03-13 1991-03-13 低温保存用容器の密栓構造 Expired - Lifetime JPH0738156Y2 (ja)

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