JPH0535413A - アレイ型デイスク駆動機構システムのデータ修正/復元方法 - Google Patents

アレイ型デイスク駆動機構システムのデータ修正/復元方法

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JPH0535413A
JPH0535413A JP3186337A JP18633791A JPH0535413A JP H0535413 A JPH0535413 A JP H0535413A JP 3186337 A JP3186337 A JP 3186337A JP 18633791 A JP18633791 A JP 18633791A JP H0535413 A JPH0535413 A JP H0535413A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク駆動機構に故障が発生したときに、
システムを停止させずに(オンラインにより)そのデー
タ内容を予備のディスクに対し修正/復元し、元通りの
性能に戻すアレイ型ディスク駆動機構システムのデータ
修正/復元方法を得る。 【構成】 障害を起こしたディスク駆動機構1が出現す
ると、すぐに予備のディスク駆動機構3に切り換え、障
害を起こしていないディスク駆動機構2に対するリード
/ライト動作4は通常通りに実行する。予備のディスク
駆動機構3に対するリード/ライト動作5は復元済箇所
6と未復元箇所7との境界線8を基にして障害を起こし
ていないディスク駆動機構2から補い復元動作を進め
る。これらの制御を全てマイクロプロセッサ24が実行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子計算機のディスク
ストレージの分野に関するものであり、特に上位コンピ
ュータとデータのやりとりを行なうアレイ型ディスク駆
動機構システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上位コンピュータとデータのや
りとりを行なうディスク駆動機構システムにおいて、使
用者がそのシステムを長時間連続して使用し続けるため
には、ディスク駆動機構が故障しにくいという信頼性と
共に、ディスクの一部が故障してアクセス不能状態にな
ったとしても、失われたディスク内のデータを何らかの
方法で再生できる能力が必要となる。また、一般に、失
われたディスクの内容を復元して再び元通りに使用でき
るようにするためには、システムを一旦停止させて内容
の復元/コピーに全力を挙げるという方法がある。しか
し、システムを停止させると、その間システムの使用者
はシステムが使えないわけであるから不利益を被ること
になる。そこで、上記の如き不利益を被らないようにす
るためにはシステムを停止させないで、即ち、オンライ
ンで内容を復元する必要がある。
【0003】従来、このような要求に応えるものとし
て、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)によっ
て提唱されたRAID(Redundant Arra
y of Inexpensive Disks)があ
り、このRAIDは、小容量で安価なディスクを多数配
列して大容量・高IOPSを、更に、冗長性情報を持た
せることにより高信頼性を目指したものである。
【0004】UCBの論文である“A Case fo
r RedundantArrays of Inex
pensive Disks (RAID)”,Dav
id A. Patterson, Garth Gi
bson,andRandy H.Katz, Rep
ort No.UCB/CSD 87/391,Dec
ember 1987では、RAIDをRAID1〜5
の5つのレベルに分類している。また、その具体的な実
施例として図4に示すようなアレイ型ディスク駆動機構
システムが提案されている。
【0005】図4に示す内容は、特開平2−23671
4号公報に示されたアレイ型ディスク駆動機構システム
の好適な実施例(但し、一部改変してある)として挙げ
られている。図において、21は個々のディスク20の
アレイを構成している。該アレイ21は11個の垂直な
チャネル19を有するように配列されている。これらの
チャネル19は各々6個のディスク20を有する。ディ
スク20は磁気型或いは光学型であり、アレイ21のデ
ィスク20へのアクセスはチャネルコントローラ18に
より実行される。
【0006】データバス16上にはエラー訂正及び制御
(ECC)エンジン17があり、これはアレイ型ディス
ク駆動機構システム22のソフトウェアと共にディスク
20に格納されるデータに対し冗長性を与える。メモリ
バッファ15はデータバス16上に配置されており、書
き込み要求時に上位コンピュータ13からデータが書き
込まれるとき、或いは、上位コンピュータ13からの読
み出し要求に応じてデータがディスク20から読み出さ
れるときに該データがメモリバッファ15に格納され
る。また、マイクロプロセッサ(上記例においてはRI
SCプロセッサ)24は、アレイディスクコントローラ
全体を制御する。
【0007】冗長性情報は、失われたデータを再生する
ために必要なものである。この冗長性情報は、同じ冗長
グループ23の各ブロックの排他的論理和を各ビットご
とにとることによってエラー訂正及び制御(ECC)エ
ンジン17で生成される。これをパリティと呼ぶ。冗長
グループ23とはデータブロック再生のための一つの単
位である。図4の場合、11台のディスク20から1つ
の冗長グループ23が構成されているので、データブロ
ックは10個であり、それらの排他的論理和をとって生
成されたパリティが残り1台のディスク20に存在する
ことになる。
【0008】従って、何らかの障害によってあるディス
ク20のデータが失われた場合、その失われたデータを
再生するのは、その他のディスク20のデータ及びパリ
ティが判明すれば簡単なプロセスである。即ち、生き残
ったデータ及びパリティ全ての排他的論理和を各ビット
ごとにとればとい。
【0009】また、この発明に関連する参考技術文献と
して、特開平2−135555号公報に開示されている
「障害復旧型の記憶サブシステム」がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のアレイ型ディス
ク駆動機構システムにあっては、上記のように失われた
データの単純な再生原理について述べているが、何ら具
体的なデータの修正/復元方法については述べられてい
ないという問題点があった。
【0011】この発明は、冗長グループ中のディスクの
1台が故障した場合においてオンラインによってディス
クを修正/復元してシステムの操作性を向上させ、メモ
リ量の削減を図り、開発/メンテナンス(保守)が容易
なアレイ型ディスク駆動機構システムのデータ修正/復
元方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るアレイ型
ディスク駆動機構システムのデータ修正/復元方法は、
アレイ型ディスク駆動機構システムを停止させずに、オ
ンラインにより故障したディスク駆動機構のデータの修
正/復元を、前記予備のディスク駆動機構に対し復元済
箇所と未復元箇所の境界という概念を用いて行なう。即
ち、新しいアルゴリズムを用いることによって、故障し
たディスクのデータの修正/復元をオンラインにより予
備のディスクに対し実行する。
【0013】
【作用】この発明においては、アレイディスクコントロ
ーラがディスクの異常を検知し、異常を検知されたディ
スクを予備のものと切り替え、新しいアルゴリズムを用
いることによって、故障したディスクのデータの修正/
復元をオンラインにより予備のディスクに対し実行す
る。
【0014】
【実施例】図4は、この発明によるディスク駆動機構シ
ステムにおける一実施例の全体構成図である。これは、
従来提案されているディスク駆動機構システムと同一構
成である。図において、複数あるアレイ21の内1つ或
いはあるアレイ21中のディスク20の内1つが何らか
の理由でアクセスできなくなった場合、そのディスクを
予備のものと自動的に切り替え、以下に述べる手順でデ
ータの修正/復元を実行する。
【0015】例えば、RAID5で予備のディスクを有
している場合を説明する。本アルゴリズムは図2に示す
ように、故障したディスクの内容を予備のディスク上に
アドレス順に、即ち、図において上から順番に復元して
いく。この途中で、修正/復元中のディスクに対するア
クセス命令(リード/ライト命令)が来た場合、以下の
ようにそれが修正/復元中のディスクのどの部分に来る
かで分けて処理することを特徴とする。即ち、復元済/
未復元の「境界」を基準として、アクセス命令の要求範
囲がどの位置にあるかで分けている。尚、ここでは、説
明の都合上、アレイ1つを1つの大容量のディスクと想
定し、また、アレイの数は5個と想定する。以下の第1
の実施例では「境界」という概念を用いていることを特
徴とする。
【0016】第1に、図2に示した修正/復元中のディ
スクの復元済部分6にリード/ライト命令が来る場合を
説明する。この場合は、通常と変わらない動作になる。
まず、リードについては、例えば、図3におけるe4〜
e7の範囲にあるデータをリードする命令が来た場合、
e6のパリティを読み飛ばし、e4,e5,e7の内容
を図4に示したメモリバッファ15に一旦書き込み、そ
れから上位コンピュータ13に転送する。これを「通常
リード操作」と呼ぶことにする。
【0017】ライトについては、次のようにする。但
し、ライトすべき新しいデータ、パリティには頭にn
(new)を付けるものとする。ライト要求のあったe
4〜e7のデータ(パリティのe6は除く)を読み出
し、更に、それと同じ冗長列のパリティ、即ち、e4に
対してはb4、e5に対してはa5、e7に対してはd
7を各々読み出し、図4に示したメモリバッファ4に書
き込む。次に、同じ冗長列同士、即ち、e4とb4とn
e4、e5とa5とne5、e7とd7とne7で各ビ
ットごとに排他的論理和をとり(この演算はエラー訂正
及び制御(ECC)エンジン17により実行される)、
新しいパリティnb4,na5,nd7を生成し、図4
に示したメモリバッファ15に書き込む。最後に、新し
いデータ、パリティne4,ne5,ne7,nb4,
na5,nd7を各々のディスクに書き込む。これを
「通常ライト操作」と呼ぶことにする。
【0018】第2に、図2に示した修正/復元中のディ
スクの未復元部分7にリード/ライト命令が来る場合を
説明する。この場合は、リード/ライト要求があったデ
ータをまず復元することが必要になる。例えば、図3に
おいてe9〜e13にリード/ライト命令が来た場合、
各々のデータe9,e10,e12,e13と同じ冗長
列のデータ及びパリティ、即ち、e9に対してa9とb
9とc9とd9、e10に対してa10とb10とc1
0とd10、e12に対してa12とb12とc12と
d12、e13に対してa13とb13とc13とd1
3を読み出してきてメモリバッファ15に書き込む。次
に、各冗長列で各ビット毎に排他的論理和をとり、メモ
リバッファ15に書き込む。排他的論理和の計算はエラ
ー訂正及び制御(ECC)エンジン17で行なう。これ
により、要求された範囲、即ち、e9〜e13の部分の
データが再生される。次に、リードの場合はこの再生さ
れたデータを上位コンピュータ13に転送する。この再
生と転送の動作を「修正リード操作」と呼ぶことにす
る。
【0019】ライトの場合は、上記に述べたのと同じ方
法で、即ち、同じ冗長列同士の旧データ(e9〜e1
3)及び新データ(ne9,ne10,ne12,ne
13)及び旧パリティ(b9,a10,d12,c1
3)により各ビットごとに排他的論理和をとり、新パリ
ティ(nb9,na10,nd12,nc13)を生成
し、メモリバッファ15に書き込む。その後、新パリテ
ィだけを各々のディスクに書き込む。再生とこの操作を
合わせて「修正ライト操作」と呼ぶことにする。ここ
で、新データを書き込まないのは「境界」という概念が
崩れるためである。
【0020】第3に、復元済部分と未復元部分の両方に
かかる場所にリード/ライト命令が来る場合について説
明する。但し、境界線8に接して未復元部分にリード/
ライト命令が来る場合、即ち、図3でe8〜e12にリ
ード/ライト命令が来る場合もこちらの場合に含める。
【0021】この実施例では、各々の場所を各々別の方
法で処理する。即ち、リード/ライト共、復元済部分は
「通常リード/ライト操作」で処理し、未復元部分は
「修正リード/ライト操作」で処理するものである。
【0022】また、第1の実施例にあっては、上記の如
くリード/ライト共、復元済部分は「通常リード/ライ
ト操作」で処理し、未復元部分は「修正リード/ライト
操作」で処理するものであるが、第2の実施例は上記の
処理を別の方法で行なうものである。
【0023】例えば、図3に示したe5〜e9にリード
/ライト命令が来た場合について説明する。第2の実施
例では、ひとまずリード/ライト命令を実行しないで、
要求範囲のうち未復元部分を復元することに専念する。
つまり、ここでの例で考えると、e8,e9を再生して
からディスクに書き込むのである。このことによって、
復元済/未復元の境界線がe9の位置まで進むことにな
る。その後、e9まで書き終わったところでリード/ラ
イト命令を再開する。即ち、ここでは既に復元済の場所
に対してリード/ライト命令が来ることになるから、
「通常リード/ライト操作」で処理することになる。
【0024】また、第3の実施例も上記第1の実施例に
示した方法とは別の方法で行なう。例えば、図3のe5
〜e9のリード/ライト命令が来た場合について説明す
ると、リード命令が来た場合、上述の第2の実施例の方
法と同じである。即ち、要求が来た部分までを復元して
から「通常リード操作」を行なうものである。
【0025】次に、ライト命令が来た場合であるが、こ
の場合、e5,e7については、同じ冗長列にあるパリ
ティと共に読み出してメモリバッファ15に格納し、e
8,e9についてはこれらを再生してから、同じくメモ
リバッファ15に格納する。また、新データne5,n
e7,ne8,ne9,旧データe5,e7,e8,e
9,旧パリティa5,d7,c8,d9から新パリティ
na5,nd7,nc8,nb9を同じ冗長列同士で各
ビットごとに排他的論理和をとることにより生成する。
その後、新データ、新パリティを各々ディスクに書き込
む。このことにより境界線が進むことになる。
【0026】尚、上記各実施例においては、冗長性情報
の生成にエラー訂正及び制御(ECC)エンジンを用い
たが、そのような回路を用いなくともソフトウェアで代
用することもできる。また、説明に用いたハードウェア
構成でなくとも、冗長性情報及び予備のディスクを有す
るアレイ型ディスク駆動機構システムであれば、この発
明を適用することができる。
【0027】図1は、本発明の方法を用いた場合のアレ
イ型ディスク駆動機構システムの動作の概要を表す概念
図である。予備のディスク駆動機構3に対し矢印が破線
になっているのは、未復元部へのライトを考慮したため
である。
【0028】また、図5は上記第1の実施例の動作を示
すフローチャートであり、まず、復元は終了したか否か
を判断する(S20)。その結果、終了したと判断した
場合には処理は終了する。反対に、復元が終了していな
いと判断した場合には、次にI/O要求はあるか否かを
判断する(S21)。その結果、I/O要求がないと判
断した場合には、ある単位で復元動作を実行し(S2
2)、上記ステップ20へ戻る。反対に、I/O要求が
あると判断した場合には、復元中のディスクに対するも
のか否かを判断する(S23)。その結果、復元中のデ
ィスクに対するものではないと判断した場合には、リー
ド或いはライトの判別を実行した(S24)後、通常リ
ード/ライト操作を実行し(S25)、上記ステップ2
0へ戻る。反対に、復元中のディスクに対するものであ
ると判断した場合には、ステップ26へ進む。
【0029】即ち、リードかライトかを判断し(S2
6)、リードであると判断した場合には、次にどの部分
へのリードかを判断する(S27)。ここで、1の復元
済部であると判断した場合には、通常リード操作を実行
し(S28)、上記ステップ20へ戻る。2の未復元部
であると判断した場合には、修正リード操作を実行し
(S29)、上記ステップ20へ戻る。更に、3の両方
であると判断した場合には、復元済部を通常リード操作
した(S30)後、未復元部を修正リード操作し(S3
1)、上記ステップ20へ戻る。
【0030】ステップ26において、ライトであると判
断した場合には、図6に示すフローチャートに移り、ど
の部分へのライトかを判断する(S32)。ここで、1
の復元済部であると判断した場合には、通常ライト操作
を実行し(S33)、上記ステップ20へ戻る。2の未
復元部であると判断した場合には、修正ライト操作を実
行し(S34)、上記ステップ20へ戻る。更に、3の
両方であると判断した場合には、復元済部を通常ライト
操作した(S35)後、未復元部を修正ライト操作し
(S36)、上記ステップ20へ戻る。
【0031】また、図7は上記第2の実施例の動作を示
すフローチャートであり、まず、復元は終了したか否か
を判断する(S40)。その結果、終了したと判断した
場合には処理は終了する。反対に、復元が終了していな
いと判断した場合には、次にI/O要求はあるか否かを
判断する(S41)。その結果、I/O要求がないと判
断した場合には、ある単位で復元動作を実行し(S4
2)、上記ステップ40へ戻る。反対に、I/O要求が
あると判断した場合には、復元中のディスクに対するも
のか否かを判断する(S43)。その結果、復元中のデ
ィスクに対するものではないと判断した場合には、リー
ド或いはライトの判別を実行した(S44)後、通常リ
ード/ライト操作を実行し(S45)、上記ステップ4
0へ戻る。反対に、復元中のディスクに対するものであ
ると判断した場合には、ステップ46へ進む。
【0032】即ち、リードかライトかを判断し(S4
6)、リードであると判断した場合には、次にどの部分
へのリードかを判断する(S47)。ここで、1の復元
済部であると判断した場合には、通常リード操作を実行
し(S48)、上記ステップ40へ戻る。2の未復元部
であると判断した場合には、修正リード操作を実行し
(S49)、上記ステップ40へ戻る。更に、3の両方
であると判断した場合には、未復元部を復元した(S5
0)後、通常リード操作を実行し(S51)、上記ステ
ップ40へ戻る。
【0033】ステップ46において、ライトであると判
断した場合には、図8に示すフローチャートに移り、ど
の部分へのライトかを判断する(S52)。ここで、1
の復元済部であると判断した場合には、通常ライト操作
を実行し(S53)、上記ステップ40へ戻る。2の未
復元部であると判断した場合には、修正ライト操作を実
行し(S54)、上記ステップ40へ戻る。更に、3の
両方であると判断した場合には、未復元部を復元した
(S55)後、通常ライト操作を実行し(S56)、上
記ステップ40へ戻る。
【0034】また、図9は上記第3の実施例の動作を示
すフローチャートであり、まず、復元は終了したか否か
を判断する(S60)。その結果、終了したと判断した
場合には処理は終了する。反対に、復元が終了していな
いと判断した場合には、次にI/O要求はあるか否かを
判断する(S61)。その結果、I/O要求がないと判
断した場合には、ある単位で復元動作を実行し(S6
2)、上記ステップ60へ戻る。反対に、I/O要求が
あると判断した場合には、復元中のディスクに対するも
のか否かを判断する(S63)。その結果、復元中のデ
ィスクに対するものではないと判断した場合には、リー
ド或いはライトの判別を実行した(S64)後、通常リ
ード/ライト操作を実行し(S65)、上記ステップ6
0へ戻る。反対に、復元中のディスクに対するものであ
ると判断した場合には、ステップ66へ進む。
【0035】即ち、リードかライトかを判断し(S6
6)、リードであると判断した場合には、次にどの部分
へのリードかを判断する(S67)。ここで、1の復元
済部であると判断した場合には、通常リード操作を実行
し(S68)、上記ステップ60へ戻る。2の未復元部
であると判断した場合には、修正リード操作を実行し
(S69)、上記ステップ60へ戻る。更に、3の両方
であると判断した場合には、未復元部を復元した(S7
0)後、通常リード操作を実行し(S71)、上記ステ
ップ60へ戻る。
【0036】ステップ66において、ライトであると判
断した場合には、図10に示すフローチャートに移り、
どの部分へのライトかを判断する(S72)。ここで、
1の復元済部であると判断した場合には、通常ライト操
作を実行し(S73)、上記ステップ60へ戻る。2の
未復元部であると判断した場合には、修正ライト操作を
実行し(S74)、上記ステップ60へ戻る。更に、3
の両方であると判断した場合には、未復元部を再生した
(S75)後、通常ライト操作を実行し(S76)、上
記ステップ60へ戻る。
【0037】一方、「境界」という概念を用いない方法
も考えられる。即ち、予備のディスクにライト命令が来
たら、そのままライトしてしまうという方法である。こ
の方法では、図11に示すように復元箇所が虫食い状態
になる。従って、虫食い型修正/復元と呼ぶことにする
が、復元済箇所と未復元箇所を複数またがってリード命
令が来た場合、その制御が複雑になる上、復元箇所の管
理のためのメモリが膨大になるという欠点がある。この
ような方法に比べ、この発明による方法は簡単明瞭なも
のとなっており、開発/メンテナンス(保守)が容易で
ある。
【0038】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、システ
ムを停止させないで、オンラインで故障を起こしたディ
スクを修正/復元することができるため、システムの操
作性を向上させることができる。
【0039】また、復元済部分/未復元部分の境界とい
う概念を設けてそれを壊さないように修正/復元を進め
るため、復元済部分/未復元部分の管理に使われるメモ
リの量を少なくすることができ、開発/メンテナンス
(保守)が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による方法を用いた場合のアレイ型デ
ィスク駆動機構システムの動作概要を示す説明図であ
る。
【図2】この発明による方法により、ある程度まで修正
/復元が進んだディスク駆動機構を示す説明図である。
【図3】この発明の方法による修正/復元中の、或いは
修正/復元中ではないディスク駆動機構を示す説明図で
ある。
【図4】この発明によるディスク駆動機構システムの一
実施例及び従来のディスク駆動機構システムの一実施例
を示す説明図である。
【図5】この発明による第1の実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】この発明による第1の実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】この発明による第2の実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】この発明による第2の実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】この発明による第3の実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】この発明による第3の実施例の動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】虫食い型修正/復元方法により復元中のディ
スク駆動機構システムを示す説明図である。
【符号の説明】
1 障害を起こしたディスク駆動機構 2 障害を起こしていないディスク駆動機構 3 予備のディスク駆動機構 4 通常のリード/ライト動作 5 予備のディスク駆動機構に対するリード/ライト動
作 6 復元済箇所 7 未復元箇所 8 復元済箇所と未復元箇所の境界線 9 データブロック或いはパリティブロック 10 修正/復元中のディスク駆動機構 11 修正/復元中でないディスク駆動機構 13 上位コンピュータ 15 メモリバッファ 17 エラー訂正及び制御(ECC)エンジン 18 チャネルコントローラ 19 チャネル 20 ディスク 21 アレイ 24 マイクロプロセッサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】従って、何らかの障害によってあるディス
ク20のデータが失われた場合、その失われたデータを
再生するのは、その他のディスク20のデータ及びパリ
ティが判明すれば簡単なプロセスである。即ち、生き残
ったデータ及びパリティ全ての排他的論理和を各ビット
ごとにとればい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】ライトの場合は、上記に述べたのと同じ方
法で、即ち、同じ冗長列同士の旧データ(e9,e1
0,e12,e13)及び新データ(ne9,ne1
0,ne12,ne13)及び旧パリティ(b9,a1
0,d12,c13)により各ビットごとに排他的論理
和をとり、新パリティ(nb9,na10,nd12,
nc13)を生成し、メモリバッファ15に書き込む。
その後、新パリティだけを各々のディスクに書き込む。
再生とこの操作を合わせて「修正ライト操作」と呼ぶこ
とにする。ここで、新データを書き込まないのは「境
界」という概念が崩れるためである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アレイ要素であるデータ、パリティをス
    トアするディスク群の他に予備のディスクを有し、上位
    コンピュータとデータのやりとりを行なうアレイ型ディ
    スク駆動機構システムにおいて、前記アレイ型ディスク
    駆動機構システムを停止させずに、オンラインにより故
    障したディスク駆動機構のデータの修正/復元を、前記
    予備のディスク駆動機構に対し復元済箇所と未復元箇所
    の境界という概念を用いて行なうことを特徴とするアレ
    イ型ディスク駆動機構システムのデータ修正/復元方
    法。
JP3186337A 1991-07-25 1991-07-25 アレイ型ディスク駆動機構システム Expired - Lifetime JP2880000B2 (ja)

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