JPH0535136U - 歯科治療ユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯科治療椅子の可動部がワークテーブルに上
側から当っても下側から当っても、その当ったことを検
知して該歯科治療椅子の運動を停止する。 【構成】 歯科治療椅子１と一体に、或いは、歯科治療
椅子１の近傍にワークテーブル５を有する歯科治療ユニ
ットにおいて、前記ワークテーブル５を合成樹脂材にて
構成するとともに、該ワークテーブルに一体にひずみゲ
ージ１０を有し、該ひずみゲージ１０のひずみ検出信号
によって歯科治療椅子１の上下動、或は、バックレスト
の起倒等の運動を停止し、ワークテーブル５の破損を防
止するとともにワークテーブル５上に搭載されている治
療器具、薬剤等の落下を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】

本考案は、歯科治療ユニット、より詳細には、歯科治療ユニットにおいて、歯 科治療椅子の上下動時、或いは、バックレストの起倒時、該歯科治療椅子の可動 部がワークテーブルに当ったことを検知して該歯科治療椅子を停止するようにし たものである。

【０００２】

【従来技術】

歯科治療においては、歯科治療椅子と一体に、或いは、歯科治療椅子の近傍に ワークテーブルを有し、このワークテーブルの上に歯科治療に使用する器具、薬 剤等を搭載している。 図１は、本考案が適用された歯科治療ユニットの一例を説明するための図で、 図中、１は歯科治療椅子で、該歯科治療椅子１は、シート部２、バックレスト３ 、安頭台４等から成り、図示例の場合、ワークテーブル５、アシスタント用イン スツルメントホルダー６、スピットン７等を一体的に具備している。また、ワー クテーブル５には、周知のように、術者用のインスツルメント８が取り出し可能 に設けられいいる。なお、９は術者用の椅子である。 而して、上述のごとき歯科ユニットにおいて、歯科治療中、歯科治療椅子１を 上下動したり、バックレストを起倒したりするが、その際、ワークテーブル５の 位置によっては椅子１の可動部が該ワークテーブル５に当り、ワークテーブル５ を破損したり、ワークテーブル５の上に搭載されているピンセット等の治療器具 、薬剤等を落してしまうおそれがある。 そのため、従来技術においては、ワークテーブル５の下面に安全スイッチを設 けておき、該ワークテーブル５に椅子１が当った場合、この安全スイッチが働い て歯科治療椅子１の運動を停止するようにしている。しかし、この場合、ワーク テーブル５の下側から当った場合には安全スイッチが正常に動作して椅子１の運 動を停止することができるが、上側から当った場合、安全スイッチがないため、 椅子１の動作を停止することができず、ワークテーブル５を破損したり、ワーク テーブル５の上に搭載されている治療器具、薬剤等を落してしまう欠点があった 。

【０００３】

【目的】

本考案は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、歯科治療椅子の 可動部がワークテーブルに上側から当っても下側から当っても、その当ったこと を検知して該歯科治療椅子の運動を停止するようにすることを目的としてなされ たものである。

【０００４】

【構成】

本考案は、上記目的を達成するために、歯科治療椅子と一体に、或いは、歯科 治療椅子の近傍にワークテーブルを有する歯科治療ユニットにおいて、前記ワー クテーブルを合成樹脂材にて構成するとともに、該ワークテーブルに一体にひず みゲージを有し、該ひずみゲージのひずみ検出信号によって前記歯科治療椅子の 運動を停止するようにしたことを特徴としたものであり、更には、前記ひずみゲ ージの感度調整手段を有することを特徴としたものである。以下、本考案の実施 例に基いて説明する。

【０００５】 図１において、１０は本考案によってワークテーブル５に付加されたひずみゲ ージで、該ひずみゲージ１０はワークテーブル５に一体的に貼付されている。こ のワークテーブル５は合成樹脂等によって一体構成されており、例えば、該ワー クテーブル５の下側にひずみゲージ５を一体的に貼り付けておくと、該ひずみゲ ージ１０はワークテーブル５を上側から押しても、下側から押してもひずみ、そ の抵抗値が変化する。従って、歯科治療椅子１の可動部がワークテーブル５に上 側から当っても下側から当っても、該ひずみゲージがひずみ、ワークテーブル５ に椅子が当ったことを検知することができる。

【０００６】 図２は、上述のひずみゲージ１０を用いて、ワークテーブル５に椅子１が当っ た時に、該椅子１の運動を停止するようにした電気回路の一例を示す図である。 ひずみゲージ１０の抵抗値の変化は、周知のように、ブリッジ回路１１の不平衡 として検知されるが、このブリッジ回路１１は、可変抵抗器ＶＲ₁の調整により 、ひずみゲージ１０のばらつき等が調整され、オペアンプＨ,Ｌともに出力が出 ないように調整され、これによって平常時は平衡状態に保たれている。 可変抵抗器ＶＲ₂はひずみゲージ１０の感度を調整するもので、感度が高いと 誤動作の原因にもなり、テーブルのひずみ量も大きいため、通常、３〜５Ωにし ている。今、ワークテーブル５に上側から力が加わりひずみゲージ１０に＋方向 にひずみが加わると、オペアンプＨ側の出力が出て、ＯＲ回路を通してトランジ スタＴｒ₃を作動して、椅子の動作を禁止し、同時に、トランジスタＴｒ₁を作動 して発光ダイオードＬ₁を点灯して警報を発する。また、−方向にひずみが加わ るとオペアンプＬ側の出力が出て、ＯＲ回路を通してトランジスタＴｒ₃が作動 して椅子の動作を禁止し、同時に、発光ダイオードＬ₂が点灯して警報を発する 。

【０００７】

【効果】

以上の説明から明らかなように、本考案によると、歯科治療椅子の可動部がワ ークテーブルに当った場合、上側から当っても下側から当っても、歯科治療椅子 の動作を停止することができるので、ワークテーブルの破損、ワークテーブル上 の搭載されている治療器具、薬剤等を落下させるようなことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案が適用された歯科治療ユニットの一例
を説明するための図である。

【図２】 本考案の実施に使用される電気回路の一例を
説明するための図である。

【符号の説明】

１…歯科治療椅子、２…シート部、３…バックレスト、
４…安頭台、５…ワークテーブル、６…アシスタント用
インスツルメントホルダー、７…スピットン、８…イン
スツルメント、９…術者用椅子、１０…ひずみゲージ、
ＶＲ₂…感度調整抵抗。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 歯科治療椅子と一体に、或いは、歯科治
   療椅子の近傍にワークテーブルを有する歯科治療ユニッ
   トにおいて、前記ワークテーブルを合成樹脂材にて構成
   するとともに、該ワークテーブルに一体にひずみゲージ
   を有し、該ひずみゲージのひずみ検出信号によって前記
   歯科治療椅子の運動を停止するようにしたことを特徴と
   する歯科治療ユニット。
2. 【請求項２】 前記ひずみゲージの感度調整手段を有す
   ることを特徴とする請求項１に記載の歯科治療ユニッ
   ト。