JPH0534783Y2 - - Google Patents
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- JPH0534783Y2 JPH0534783Y2 JP3011988U JP3011988U JPH0534783Y2 JP H0534783 Y2 JPH0534783 Y2 JP H0534783Y2 JP 3011988 U JP3011988 U JP 3011988U JP 3011988 U JP3011988 U JP 3011988U JP H0534783 Y2 JPH0534783 Y2 JP H0534783Y2
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- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、スプレー缶のような液体噴射用密
封容器における内圧補填装置に関する。
封容器における内圧補填装置に関する。
噴射ノズルを備え、液体及び圧力気体(ガスプ
ロペラント)を収容したスプレー缶のような従来
の液体噴射用密封容器において、噴射させるべき
液体が使用によつて減少すると、ガスプロペラン
トとして作用する圧力気体の占める容積が増加
し、内圧が低下する。この内圧の低下は、液体の
噴射力を徐々に弱めていくことになる。また、密
封容器内の液体の容量は、元々、ガスプロペラン
トとして作用する圧力気体の占める容積との関係
で、密封容器の内容積の60%程度以下に制限され
ているのが現状である。
ロペラント)を収容したスプレー缶のような従来
の液体噴射用密封容器において、噴射させるべき
液体が使用によつて減少すると、ガスプロペラン
トとして作用する圧力気体の占める容積が増加
し、内圧が低下する。この内圧の低下は、液体の
噴射力を徐々に弱めていくことになる。また、密
封容器内の液体の容量は、元々、ガスプロペラン
トとして作用する圧力気体の占める容積との関係
で、密封容器の内容積の60%程度以下に制限され
ているのが現状である。
前記の問題点を解決するために、密封容器の内
容物に対し常温付近で気化し得るLPG又はフロ
ン等を混入させたものも一部では利用されている
が、これらによると、引火の危険性や人体に対す
る安全性の関係から、用途が限定される。また、
フロンの使用においては、放出されたフロンが大
気オゾン層を破壊することにより公害上の問題と
なつている。
容物に対し常温付近で気化し得るLPG又はフロ
ン等を混入させたものも一部では利用されている
が、これらによると、引火の危険性や人体に対す
る安全性の関係から、用途が限定される。また、
フロンの使用においては、放出されたフロンが大
気オゾン層を破壊することにより公害上の問題と
なつている。
この考案は、上述の問題点を悉く解決すること
を目的として提案されたものである。すなわち、
容器内の圧力気体の圧力を液体の噴射使用の最終
段階においてもある圧力以上に保持させること、
容器内の収容液体の増加を図ること、並びに噴射
における危険性あるいは人体への悪影響を排除
し、用途に制限を受けないようにすることを課題
とした。
を目的として提案されたものである。すなわち、
容器内の圧力気体の圧力を液体の噴射使用の最終
段階においてもある圧力以上に保持させること、
容器内の収容液体の増加を図ること、並びに噴射
における危険性あるいは人体への悪影響を排除
し、用途に制限を受けないようにすることを課題
とした。
この考案の液体噴射用密封容器の内圧補填装置
は、噴射ノズルを備え、液体及び圧力気体を収容
した液体噴射用密封容器内に、バルブに一端を連
通接続させ、他端を液体内に開口させた抜出し管
を設けるとともに、十分な伸縮性を有する膜体で
密に区分された圧力室を設け、その圧力室内に常
温付近で気化し得る液化ガスを封入したことを特
徴とし、圧力室を、十分な伸縮性を有する膜体で
密に区分され、密封容器内で自由に動き得るよう
にするか又は密封容器の内壁に取り付けるかした
り、十分な伸縮性を有する中空半球状の膜体を密
封容器の底部に固定し、密に区分された中空半球
状圧力室とすることができる。
は、噴射ノズルを備え、液体及び圧力気体を収容
した液体噴射用密封容器内に、バルブに一端を連
通接続させ、他端を液体内に開口させた抜出し管
を設けるとともに、十分な伸縮性を有する膜体で
密に区分された圧力室を設け、その圧力室内に常
温付近で気化し得る液化ガスを封入したことを特
徴とし、圧力室を、十分な伸縮性を有する膜体で
密に区分され、密封容器内で自由に動き得るよう
にするか又は密封容器の内壁に取り付けるかした
り、十分な伸縮性を有する中空半球状の膜体を密
封容器の底部に固定し、密に区分された中空半球
状圧力室とすることができる。
以下図面に示す実施例に基いてこの考案を説明
する。
する。
第1の実施例を示す第1図並び第2の実施例を
示す第2図において、1は耐圧形の密封容器で、
その上部には噴射ノズル2を備えている。3は密
封容器1内に設けられ、前記噴射ノズル2に連通
接続させた任意のバルブ、4は前記バルブ3に一
端を連通接続させた抜出し管である。抜出し管4
の他端は後記の液体5内に開口させてある。そし
て、前記容器1内には、飲用ミネラルウオータ
ー、化粧水、殺虫剤その他用途を問わない噴射す
べき任意の液体5及びプロペラントとして作用す
る圧力窒素ガス、圧力炭酸ガスその他任意の圧力
気体6が収容されている。このような構成は従来
周知である。
示す第2図において、1は耐圧形の密封容器で、
その上部には噴射ノズル2を備えている。3は密
封容器1内に設けられ、前記噴射ノズル2に連通
接続させた任意のバルブ、4は前記バルブ3に一
端を連通接続させた抜出し管である。抜出し管4
の他端は後記の液体5内に開口させてある。そし
て、前記容器1内には、飲用ミネラルウオータ
ー、化粧水、殺虫剤その他用途を問わない噴射す
べき任意の液体5及びプロペラントとして作用す
る圧力窒素ガス、圧力炭酸ガスその他任意の圧力
気体6が収容されている。このような構成は従来
周知である。
この考案にあつては、密封容器1内に、前記の
液体5及び圧力気体6が収容された部分とは、気
密及び液密の状態で隔絶区分する圧力室7を設け
る。圧力室7の隔壁の全部又は一部は、十分な伸
縮性を有する膜体8で形成するものである。その
膜体8は、軟質ゴム、軟質合成樹脂など内圧と外
圧の差によく追従して膨張し得るゴム状弾性材料
で製作することができる。圧力室7の形状も任意
に設計できるものである。第1実施例(第1図)
の圧力室7は、その隔壁の全てが膜体8で形成さ
れ、全体形状は円筒状に作られている。この図示
例の圧力室7は、容器1には固着されておらず、
容器1内で自由に動き得るようにしてあるが、容
器1の内壁に適当な手段で取り付けることもでき
る。第2実施例(第2図)の圧力室7は、平面円
形の膜体8の周縁部8aを容器1の胴部1aと底
部1bとの接合部でかしめ付けることにより、中
空半球状に形成してある。この例では、容器1の
底部1bが圧力室7の底部を兼ねており、圧力室
7は容器1の内底部に定位されていることにな
る。
液体5及び圧力気体6が収容された部分とは、気
密及び液密の状態で隔絶区分する圧力室7を設け
る。圧力室7の隔壁の全部又は一部は、十分な伸
縮性を有する膜体8で形成するものである。その
膜体8は、軟質ゴム、軟質合成樹脂など内圧と外
圧の差によく追従して膨張し得るゴム状弾性材料
で製作することができる。圧力室7の形状も任意
に設計できるものである。第1実施例(第1図)
の圧力室7は、その隔壁の全てが膜体8で形成さ
れ、全体形状は円筒状に作られている。この図示
例の圧力室7は、容器1には固着されておらず、
容器1内で自由に動き得るようにしてあるが、容
器1の内壁に適当な手段で取り付けることもでき
る。第2実施例(第2図)の圧力室7は、平面円
形の膜体8の周縁部8aを容器1の胴部1aと底
部1bとの接合部でかしめ付けることにより、中
空半球状に形成してある。この例では、容器1の
底部1bが圧力室7の底部を兼ねており、圧力室
7は容器1の内底部に定位されていることにな
る。
そして、前述の圧力室7内には、常温付近で気
化し得るプロパン、ブタンその他任意の液化ガス
9が封入してある。その液化ガス9は、圧力室7
内では気相部分9aと液相部分9bに分かれて存
在するのが普通である。
化し得るプロパン、ブタンその他任意の液化ガス
9が封入してある。その液化ガス9は、圧力室7
内では気相部分9aと液相部分9bに分かれて存
在するのが普通である。
次に、上述の構成のこの考案の作用について説
明する。当初、密封容器1の内圧と圧力室7の内
圧は、共に外気圧より高い数気圧(例えば5Kg/
cm2)とされ、伸縮可能で柔軟な膜体8を介して平
衡が保たれている。この平衡状態の圧力は、膜体
8の膨張時又は収縮時の抵抗力を無視すると、密
封容器1、圧力室7の容積及び液体5、圧力気体
6、液化ガス9,9a,9bの量又は種類等によ
つて定まる。
明する。当初、密封容器1の内圧と圧力室7の内
圧は、共に外気圧より高い数気圧(例えば5Kg/
cm2)とされ、伸縮可能で柔軟な膜体8を介して平
衡が保たれている。この平衡状態の圧力は、膜体
8の膨張時又は収縮時の抵抗力を無視すると、密
封容器1、圧力室7の容積及び液体5、圧力気体
6、液化ガス9,9a,9bの量又は種類等によ
つて定まる。
噴射ノズル2部分を押圧等によりバルブ3を操
作して、外気圧より高圧の気体6で押されている
液体5を抜出し管4、バルブ3及び噴射ノズル2
を通じて外部へ放出させると、圧力気体6が占め
る容積が増加し、該気体6の圧力が低下するとこ
ろとなる。その際、圧力室7内の圧力が容器1の
主室10(液体5及び圧力気体6の占める部分)
の圧力よりも大となるので、膜体8は内圧と外圧
とが平衡するまで、例えば鎖線で示すように膨張
する。この時、膜体8内、すなわち圧力室7内の
圧力は減少せんとするが、その圧力の減少によつ
て液化ガス9の気相9aと気相9bとのバランス
がくずれ、該液化ガス9は気化を進めるところと
なつて、圧力室7内の圧力を補充する。従つて、
密封容器1の主室10内の圧力は液体5の噴射の
最終段階まで極端に下がることがなく、液体5は
所要のある圧力以上で押圧され続けるので、噴射
ノズル2による液体の噴射放出量あるいはその勢
いは最終段階まで当初とあまり変らない状態に保
持できることになる。
作して、外気圧より高圧の気体6で押されている
液体5を抜出し管4、バルブ3及び噴射ノズル2
を通じて外部へ放出させると、圧力気体6が占め
る容積が増加し、該気体6の圧力が低下するとこ
ろとなる。その際、圧力室7内の圧力が容器1の
主室10(液体5及び圧力気体6の占める部分)
の圧力よりも大となるので、膜体8は内圧と外圧
とが平衡するまで、例えば鎖線で示すように膨張
する。この時、膜体8内、すなわち圧力室7内の
圧力は減少せんとするが、その圧力の減少によつ
て液化ガス9の気相9aと気相9bとのバランス
がくずれ、該液化ガス9は気化を進めるところと
なつて、圧力室7内の圧力を補充する。従つて、
密封容器1の主室10内の圧力は液体5の噴射の
最終段階まで極端に下がることがなく、液体5は
所要のある圧力以上で押圧され続けるので、噴射
ノズル2による液体の噴射放出量あるいはその勢
いは最終段階まで当初とあまり変らない状態に保
持できることになる。
なお、圧力室7内の液化ガス9は、液体5を噴
射し終つた後に液体として多くが残らないような
適量を充填しておいて、使用後における液化ガス
9の液相が安全対策上極力少なくなるようにして
おくことが望ましい。
射し終つた後に液体として多くが残らないような
適量を充填しておいて、使用後における液化ガス
9の液相が安全対策上極力少なくなるようにして
おくことが望ましい。
以上に説明したこの考案の液体噴射用密封容器
の内圧補填装置によれば、密封容器1の主室10
内の圧力は、液体5の噴射放出によつて減少せん
としても、圧力室7の膜体8の膨張により速やか
に回復することになり、容器1内の液体5がなく
なるまで液体の噴射力を好ましい状態に保持でき
ることになる。また、密封容器1内の液体5の容
積比は、ガスプロペラントとして作用する圧力気
体5の圧力の減少が圧力室7における膜体8の膨
張による圧力の補完により阻止されるので、従来
のものに比べ十分大きく取れる利点がある。更
に、容器1の主室10の圧力を補填させるための
圧力源である液化ガス9は主室10とは隔絶され
て圧力室7に封入されているので、噴射使用され
る液体5は、液化ガス9が混入することが全くな
く、使用における危険性あるいは人体への悪影響
の面で用途に制限を受けることもないなどの効果
を奏するところとする。
の内圧補填装置によれば、密封容器1の主室10
内の圧力は、液体5の噴射放出によつて減少せん
としても、圧力室7の膜体8の膨張により速やか
に回復することになり、容器1内の液体5がなく
なるまで液体の噴射力を好ましい状態に保持でき
ることになる。また、密封容器1内の液体5の容
積比は、ガスプロペラントとして作用する圧力気
体5の圧力の減少が圧力室7における膜体8の膨
張による圧力の補完により阻止されるので、従来
のものに比べ十分大きく取れる利点がある。更
に、容器1の主室10の圧力を補填させるための
圧力源である液化ガス9は主室10とは隔絶され
て圧力室7に封入されているので、噴射使用され
る液体5は、液化ガス9が混入することが全くな
く、使用における危険性あるいは人体への悪影響
の面で用途に制限を受けることもないなどの効果
を奏するところとする。
第1図はこの考案の第1実施例を示す部分縦断
側面図、第2図はこの考案の第2実施例を示す部
分縦断側面図である。 1……密封容器、2……噴射ノズル、5……液
体、6……圧力気体、7……圧力室、8……膜
体、9……液化ガス。
側面図、第2図はこの考案の第2実施例を示す部
分縦断側面図である。 1……密封容器、2……噴射ノズル、5……液
体、6……圧力気体、7……圧力室、8……膜
体、9……液化ガス。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 噴射ノズル2を備え、液体5及び圧力気体6
を収容した液体噴射用密封容器1内に、バルブ
3に一端を連通接続させ、他端を液体5内に開
口させた抜出し管4を設けるとともに、十分な
伸縮性を有する膜体8で密に区分された圧力室
7を設け、その圧力室7内に常温付近で気化し
得る液化ガス9を封入したことを特徴とする液
体噴射用密封容器の内圧補填装置。 2 噴射ノズル2を備え、液体5及び圧力気体6
を収容した液体噴射用密封容器1内に、バルブ
3に一端を連通接続させ、他端を液体5内に開
口させた抜出し管4を設けるとともに、十分な
伸縮性を有する膜体8で密に区分され、密封容
器1内で自由に動き得るようにするか又は密封
容器1の内壁に取り付けるかした圧力室7を設
け、その圧力室7内に常温付近で気化し得る液
化ガス9を封入したことを特徴とする液体噴射
用密封容器の内圧補填装置。 3 噴射ノズル2を備え、液体5及び圧力気体6
を収容した液体噴射用密封容器1内に、バルブ
3に一端を連通接続させ、他端を液体5内に開
口させた抜出し管4を設けるとともに、十分な
伸縮性を有する中空半球状の膜体8を密封容器
1の底部に固定し、密に区分された中空半球状
圧力室7を設け、その圧力室7内に常温付近で
気化し得る液化ガス9を封入したことを特徴と
する液体噴射用密封容器の内圧補填装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3011988U JPH0534783Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3011988U JPH0534783Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01137762U JPH01137762U (ja) | 1989-09-20 |
JPH0534783Y2 true JPH0534783Y2 (ja) | 1993-09-02 |
Family
ID=31254901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3011988U Expired - Lifetime JPH0534783Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534783Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014213316A (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-17 | 松崎 健 | 散布装置 |
-
1988
- 1988-03-07 JP JP3011988U patent/JPH0534783Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01137762U (ja) | 1989-09-20 |
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