JPH0534665U - 端子台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】接続されるケーブルの被覆を除去するだけで圧
着端子無しで挿入することにより結線およびケーブル被
覆の固定が可能な端子台を提供する。 【構成】ケース９の１つの面から外方へ接続している接
続端子７に一端を接続してあり、弾性変形に応じて他端
に設けたケーブル芯線挟持用の１対の切欠３を開閉可能
な接触子１と、一端を接触子１の一端に固定してあり、
弾性変形に応じて他端に設けたケーブル被覆挟持用の１
対の切欠４を開閉可能な金具２と、ケース９に滑動可能
に取付けてあり、滑動に応じて接触子１および金具２に
対し外周方から弾性変形を与えるよう内面形成してある
スライダ５とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は端子台に関し、特にケーブル芯線の端部を固定して電気接続するため の端子台に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の端子台における固定法としては、（１）ケーブル芯線に圧着端 子を圧着して取付けたあと、この圧着端子を端子台に固定ネジで固定する方法、 （２）圧着端子を用いず、ケーブル芯線を直に端子台へ固定ネジで固定する方法 、（３）圧着端子を用いず、弾性を有する接触子をたまわせ、その間隙にケーブ ル芯線をさしこんで挟持させて、ケーブル芯線のみ固定する方法、がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の端子台でのケーブル芯線固定法のうち、（１）の方法では、圧 着端子を圧着する作業が前もって必要となり、余分な手数がかかり、（２）の方 法では、圧着端子を圧着する作業は不要であるが、固定の為に道具（ドライバー ）を使用して結線する作業が必要であり、その上、ケーブル被覆が固定されない 為、ケーブルに繰り返し荷重が加えられた場合、芯線部での断線障害が誘発され 易い。また、（３）の方法では、端子圧着作業やネジ締め作業が無いので、作業 性は向上するがケーブル被覆の固定がないため、（２）の方法と同様に、芯線部 の断線を生じ易い。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の端子台は、ケースの１つの面から外方へ接続している接続端子に一端 を接続してあり、弾性変形に応じて他端に設けたケーブル芯線挟持用の１対の切 欠を開閉可能な接触子と、一端を前記接触子の一端に固定してあり、弾性変形に 応じて他端に設けたケーブル被覆挟持用の１対の切欠を開閉可能な金具と、前記 ケースに滑動可能に取付けてあり、滑動に応じて前記接触子および前記金具に対 し外周方から前記弾性変形を与えるよう内面形成してあるスライダとを備えてい る。

【０００５】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。

【０００６】 図１（ａ）および（ｂ）は、本考案の一実施例を示す側断面図および前面図で ある。ケーブル芯線１０を挟持する接触子１と、ケーブル被覆１１を挟持する金 具２とは、燐青銅等の導電性を有する板バネ状のものであり、図２（ａ）および （ｂ）、図３（ａ）および（ｂ）に示すごとく、両者を一体形成してあるが、お のおの個別に製作しても良い。接触子１の先端部にはケーブル芯線１０をはさむ 為の切欠３を設け、また金具２の先端部にはケーブル被覆１１をはさむ為の切欠 ４を設けてある。スライダ５は、図１に矢印Ｓで示すように左右方向に移動可能 にケース９のガイド溝に取付けてあり、図４に示す位置から図５に示す位置まで 、右方向に移動した場合、接触子１、金具２を四角管状の内面で抑えこむように 作用して、接触子１の切欠３、金具２の切欠４の間隙をせばめ、ケーブル芯線１ ０、ケーブル被覆１１を挟持させる。

【０００７】 接続端子７は、隣接の端子台８との接続用のネジ付端子でり、ケース９に接触 子１、金具２を締付けて固定すると共に、外部との電気接続をする。ケース９は 、前述のごとく上面にスライダー１の案内用ガイドを設けてあり、また前面にケ ーブル挿入用の穴１２をあけてある。

【０００８】 ケーブル装着時には、図４のごとく、スライダ５を左端に移動させた状態で穴 １２からケーブルを挿入したあと、図５のごとく、スライダ５を右方へ移動して 、ケーブル芯線１０を接触子１の切欠３で挟持させると共に、ケーブル被覆１１ を金具２の切欠４で挟持させることにより、ケーブル芯線１０の接続および保持 と、ケーブル被覆１１の保持を行える。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、ケーブルの芯線と被覆とを挟持する構造 により接続の信頼性を高めると共に、ケーブル外覆の除去のみで接続作業ができ るので作業能率の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）および（ｂ）はそれぞれ本考案の実施例
の側断面図および前面図。

【図２】（ａ）および（ｂ）はそれぞれ本考案の実施例
の部分側面図および部分前面図。

【図３】（ａ）および（ｂ）はそれぞれ本考案の実施例
の部分上面図および部分前面図。

【図４】本考案の実施例の側断面図。

【図５】本考案の実施例の側断面図。

【符号の説明】

１ 接触子 ２ 金具 ３，４ 切欠 ５ スライダ ７ 接続端子 ８ 端子台 ９ ケース １０ ケーブル芯線 １１ ケーブル被覆 １２ 穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケースの１つの面から外方へ接続してい
   る接続端子に一端を接続してあり、弾性変形に応じて他
   端に設けたケーブル芯線挟持用の１対の切欠を開閉可能
   な接触子と、一端を前記接触子の一端に固定してあり、
   弾性変形に応じて他端に設けたケーブル被覆挟持用の１
   対の切欠を開閉可能な金具と、前記ケースに滑動可能に
   取付けてあり、滑動に応じて前記接触子および前記金具
   に対し外周方から前記弾性変形を与えるよう内面形成し
   てあるスライダとを備えていることを特徴とする端子
   台。