JPH0534645A - 偏光機能を有するコンタクトレンズ - Google Patents

偏光機能を有するコンタクトレンズ

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JPH0534645A
JPH0534645A JP21149391A JP21149391A JPH0534645A JP H0534645 A JPH0534645 A JP H0534645A JP 21149391 A JP21149391 A JP 21149391A JP 21149391 A JP21149391 A JP 21149391A JP H0534645 A JPH0534645 A JP H0534645A
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JP
Japan
Prior art keywords
polarizing film
polarization
lens
contact lens
polarization degree
Prior art date
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Pending
Application number
JP21149391A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Honda
智士 本田
Isao Kaetsu
勲 嘉悦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO KEIKAKU KK
Original Assignee
TOKYO KEIKAKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 可視光線透過率が85%以上の2枚の透明な
樹脂板の間に、接着剤を用いて偏光度が95〜5%を示
す、厚さ0.1mm以下の偏光膜を接着させ、これを偏
光軸が一定に成るように設計して、切削又は研削しその
後研磨することによって、眼保護を目的とする。 【効果】 コンタクトレンズに偏光膜を入れる製造技術
が容易に確立することが出来、このようなコンタクトレ
ンズを眼に装着したとき、眼球上でレンズの偏光軸を固
定させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏光機能を有するコン
タクトレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に偏光レンズを用いると眼に対する
入射光線が抑えられ眼に柔らかいばかりでなく反射光に
多いギラギラした眼精疲労の原因となると言われる偏光
光を遮断し眼を保護する役割が大きい。近年このような
特性を用いて戸外においては例えばスキ−の際の雪面の
反射偏光光の防止、釣りの場合の水面よりの乱反射光の
遮断、室内においてはコンピュ−タ−を初めとする各種
ディスプレイからの眼の保護に注目されつつ利用されて
きている。しかしながら、この様に偏光レンズの優位性
が実証されつつあるにも拘らず、偏光機能を有するコン
タクトレンズは出現していない。この理由は、コンタク
トレンズに偏光膜を入れる製造技術が確立していないこ
とと、このようなコンタクトレンズを眼に装着したと
き、眼球上でレンズが回転し偏光軸を固定させることが
出来ず、その形状設計が十分でないことの二つである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、コンタクトレンズに偏光膜を入れる製造技術を確
立することと、このようなコンタクトレンズを眼に装着
したとき、眼球上でレンズの偏光軸を固定させることで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記二点に着
眼し実用になりうる偏光機能を有するコンタクトレンズ
の製造方法を確立した。本発明の製造方法は可視光線透
過率が85%以上の二枚の透明な樹脂板の間に接着剤を
用いて偏光膜を接着させこの両面を切削又は研削しその
後研磨加工することによりレンズを得る方法である。こ
の際、レンズ形状は偏光膜が眼球上に固定出来るよう設
計される。具体的にはレンズにプリズム加工を施す(プ
リズムバラスト法)、レンズの下方端を一部平坦にカッ
トする(トランケ−ション法)、このトランケ−ション
部を上下に持つ(ダブルトランケ−ション法)、プリズ
ムバラスト法とトランケ−ション法をミックスしたもの
(トランケ−テッドプリズムバラスト法)、プリズムバ
ラストと反対にプリズムカットする(スラブオフ法)及
びダブルスラブオフ法、そして本発明で最も好ましい方
法とする。角膜形状に応じて垂直方向、水平方向の曲率
を変える(内面ト−リック)法である。
【0005】本発明で用いられる二枚の透明な樹脂板は
可視光線透過率が85%以上あれば特に限定はない。具
体的には、例えば、ポリメチルメタクリレ−ト樹脂、ポ
リカ−ボネ−ト樹脂、可塑性樹脂の他、ジエチレングリ
コ−ルビスアリルカ−ボネ−ト樹脂やジアリルフタレ−
ト樹脂、透明エポキシ樹脂等の架橋性樹脂その他近年眼
鏡レンズ等で採用されつつある高屈折率樹脂等の平板も
しくは、曲率を持つ樹脂板が用いられる。勿論、後加工
としての切削、研磨の可能な材料である必要がある。
又、本発明で用いられる偏光膜は種々のものを利用する
ことができる。例えば、一般的には、ヨウ素−ポリビニ
−ルアルコ−ル系偏光膜、二色性染料−ポリビニ−ルア
ルコ−ル系偏光膜等である。前者は、ニュ−トラル系
(中性色)もしくは青色系が主であり、特にカラ−化を
重視する場合には二色性染料−ポリビニ−ルアルコ−ル
系偏光膜が最適に用いられる。
【0006】又、コンタクトレンズ材料は、ダイヤモン
ドバイト等による切削加工時に発生する熱やプレスの際
の熱に耐える材料でなければならず、偏光膜にあっても
耐熱性の高いものが求められる。二色性染料−ポリビニ
−ルアルコ−ル系偏光膜は耐熱性も高く(〜120℃
位)、ヨウ素−ポリビニ−ルアルコ−ル系偏光膜(60
〜80℃)よりも好ましい。用いられる偏光膜の偏光度
は特に限定はなく、屋外で使用する際には比較的偏光度
の高いものが望ましく、屋内では、逆に偏光度の低いも
のが望ましい。通常、偏光膜は偏光度の高いものは、可
視光線透過率が小さく偏光度の低いものは、可視光線透
過率が高いが、本発明では偏光度が95%〜5%の範囲
で、好ましくは90%〜10%の範囲の膜が用いられ
る。
【0007】偏光膜の厚みは、本発明ではコンタクトレ
ンズの厚みが極めて薄いため、0.1mm以下、好まし
くは0.08mm以下の膜が用いられる。本発明では、
次に2枚の透明な板と偏光膜を接着させるが、偏光膜は
2枚の透明板の間に位置させ接着させる。この時、2枚
の透明板が平板の時は接着後角膜の曲率にプレスする
為、偏光膜も平で良いが、2枚の透明板に曲率を付けた
場合は、偏光膜もこれに応じて曲率を持ったものでなけ
ればならない。透明板と偏光膜の接着には、各種の接着
剤が用いられるが、生体適合性を有したものであること
が望ましく、例えば、ウレタン系接着剤、エポキシ系接
着剤、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤等が用いられ
る。これ等、熱硬化性接着剤の他、多官能アクリルモノ
マ−を主剤とする、UVキュア−型の接着剤がより好ま
しく用いられる。
【0008】このようにして偏光膜を透明板の間に接着
し、必要に応じた曲率に切削、研磨しコンタクトレンズ
を得るのであるが、ここで、問題になるのが角膜上での
コンタクトレンズの回転である。コンタクトレンズは、
瞬目の毎に上方に持ち上がり然る後、落下するが、この
時点で回転を起こす。しかし、本発明で言う偏光効果を
全うするには、偏光軸が両眼に於いて一致していなけれ
ばならず、少なくとも両眼のコンタクトレンズの偏光軸
の差が±10度以内にならなければならない。
【0009】しかしながら特開昭61−10321に見
られる様に従来はこの点に対する配慮は無く本来の機能
を発揮することは出来ない。この偏光軸交差±10度を
可能にするには方法はレンズにプリズム加工を施す(プ
リズムバラスト法)、レンズの下方端を一部平坦にカッ
トする(トランケ−ション法)、このトランケ−ション
部を上下に持つ(ダブルトランケ−ション法)、プリズ
ムバラスト法とトランケ−ション法をミックスしたもの
(トランケ−テッドプリズムバラスト法)、プリズムバ
ラストと反対にプリズムカットする(スラブオフ法)及
びダブルスラブオフ法、そして本発明で最も好ましい方
法とする。角膜形状に応じて垂直方向、水平方向の曲率
を変える(内面ト−リック)法である。
【0010】
【実施例】
実施例(1) 20mm×20mmで厚み0.5mmの可視光線透過率
が91%であるポリメチルメタクリレ−ト樹脂(UV吸
収剤は除いてある)の平板2枚を用意し、この間に、二
色性染料−ポリビニ−ルアリコ−ル系偏光膜(偏光率2
2%,膜厚30μm)を接着剤により接着させる。接着
方法は偏光膜の両面にサンライズメイセイ株式会社製感
光性接着剤フォトボンド100を塗布し、2枚の透明板
でこれを挟み透明板の片方づつから順次UVランプによ
りUV照射を行い接着させた。このサンドイッチ構造の
偏光膜を有する偏光板を石英で作られた直径12m/m
曲率半径7.60m/mの鏡面加工された凸型と凹型の
間に挟み、高周波にて加熱しながらプレスする。その
後、後面を偏光軸180度になる様にセットし、垂直方
向を7.60mmの曲率半径で、水平方向を7.80m
mの曲率半径で切削し、研磨する。その後前面を垂直
7.629mmの曲率半径で、水平を8.087mmの
曲率半径で切削し、研磨する。こうして、中心厚0.0
9mm、S−2.00Dの偏光機能を有する偏光ハ−ド
コンタクトレンズを得た。本コンタクトレンズを人眼に
装用せしめた処、瞬目時のレンズの落下は1.5mmで
あり、偏光軸の傾きは、開眼時鼻側+3度から0度に回
転したが、これについては装用者に不快感を与えるもの
ではなかった。
【0011】実施例(2) 曲率半径7.80mmの曲面を有する、ジエチレングリ
コ−ルビスアリルカ−ボネ−ト樹脂(厚さ2mm)2枚
の間にこれと同カ−ブに熱成形した実施例1で用いたも
のと同じ偏光膜をサンドイッチ状に接着させた。接着方
法は熱硬化型二液性エポキシ系接着剤(商品名アラルダ
イト)を該偏光膜の両面に塗布後、透明な該ジエチレン
グリコ−ルビスアリルカ−ボネ−ト樹脂2枚で偏光膜を
接着し、80℃で5時間、オ−ブンの中で熱を加えて硬
化させた。このサンドイッチ構造の偏光膜を有する偏光
板を実施例1と同様に研削、研磨し偏光機能を有する有
用なハ−ドコンタクトレンズを得た。偏光軸についても
実施例1同様の結果を得た。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、コン
タクトレンズに偏光膜を入れる製造技術が容易に確立す
ることが出来、このようなコンタクトレンズを眼に装着
したとき、眼球上でレンズの偏光軸を固定させることが
出来る効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 可視光線透過率が85%以上の2枚の透
    明な樹脂板の間に、接着剤を用いて偏光度が95〜5%
    を示す、厚さ0.1mm以下の偏光膜を接着させ、これ
    を偏光軸が一定に成るように設計して、切削又は研削し
    その後研磨することによって、眼保護を目的とする偏光
    機能を有するコンタクトレンズ
JP21149391A 1991-07-29 1991-07-29 偏光機能を有するコンタクトレンズ Pending JPH0534645A (ja)

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JP21149391A JPH0534645A (ja) 1991-07-29 1991-07-29 偏光機能を有するコンタクトレンズ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997038345A1 (en) * 1996-04-05 1997-10-16 Polaroid Corporation Lens blanks for producing prescription lenses
CN103135251A (zh) * 2011-11-23 2013-06-05 株式会社伊连特 偏光式隐形眼镜

Cited By (4)

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