JPH05346174A - 極低温冷凍機用シール装置 - Google Patents

極低温冷凍機用シール装置

Info

Publication number
JPH05346174A
JPH05346174A JP4177697A JP17769792A JPH05346174A JP H05346174 A JPH05346174 A JP H05346174A JP 4177697 A JP4177697 A JP 4177697A JP 17769792 A JP17769792 A JP 17769792A JP H05346174 A JPH05346174 A JP H05346174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
main body
seal
ring main
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4177697A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunesaku Itabane
常作 板羽
Yoshiaki Wada
良昭 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riken Corp filed Critical Riken Corp
Priority to JP4177697A priority Critical patent/JPH05346174A/ja
Publication of JPH05346174A publication Critical patent/JPH05346174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Devices (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 エキスパンダー10及びシールリング11よ
りなる極低温冷凍機用シール装置でシールリング11を
ポリエーテルエーテルケトン樹脂及び/又はポリイミド
樹脂より作成する、これら樹脂にカーボン繊維、カーボ
ン粉末、二硫化モリブデン及びポリテトラフルオロエチ
レン樹脂などの自己潤滑性を有する材料を50重量%以
内充填して使用することもできる。 【効果】 得られたシールリングは、従来のポリテトラ
フルオロエチレン樹脂のものに比し、熱膨張係数が小さ
い無潤滑摺動材料であるため、加工が簡単で、精度も高
いものが得られ、耐久性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、極低温冷凍機のピストンあるい
は、ディスプレーサーの外周面とシリンダーの内周面と
の間の隙間をシールする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダー内を往復動するピストンやデ
ィスプレーサーの外周面に組み込まれ、そのピストンや
ディスプレーサーとシリンダー内周面との間のシールを
なす装置としては、無潤滑タイプのポリテトラフルオロ
エチレン(PTFEという)製の樹脂に、若干のガラス
繊維を充填して、耐摩耗性や強度を向上させた複合材か
らなるシールリングと、そのシールリングの内周面に対
接し、外周方向へ張り出させ、シリンダー内周面へシー
ルリングを押圧させるためのエキスパンダーとが用いら
れている。
【0003】この例を図1及び図2を用いて説明する。
図1に示す例は、冷凍機の一例であるが、ピストン1に
よって圧縮された作動ガスは、パイプ2を介して、冷却
シリンダー3に入りディスプレーサー4内の蓄冷器5を
通って冷却シリンダー3内の一方の室6へと抜ける。そ
の時、ディスプレーサー4を下降させると、作動ガスは
ポート7より噴出して、断熱膨張して低温となる。即ち
室6が低温空間となり、コールドヘッドを用いてこの低
温を取り出す。
【0004】このような働きをする冷凍機に用いられる
作動ガスが、蓄冷器5を通らずに冷却空間6に圧縮部8
から流出しないようにシール装置9を用いる。シール装
置9は、ディスプレーサー4の外周面に刻設されたリン
グ溝内に配され、その合口形状をステップカットタイプ
とさせている。
【0005】シール装置はシールリング本体11とエキ
スパンダー10とよりなり、作動ガスへの潤滑オイルの
混入による性能劣化を防ぐため、冷却シリンダー3内は
無潤滑となっていることから、シールリング本体11は
PTFE樹脂にガラス繊維を充填した自己潤滑性のある
複合材で形成され、そのシールリングの内周面に対接
し、シールリングを外周方向に張り出させ、シリンダー
内周面に押圧させるためのエキスパンダー10を組み合
わせている。
【0006】前述したように、極低温冷凍機に使用され
るシールリングは合口形状がステップカットタイプや、
実願平2−469に示されるダブルアングルカットタイ
プで、PTFE樹脂の母材に若干のガラス繊維などを充
填した無潤滑複合材で構成されているために、熱膨張係
数が大きく極低温雰囲気では収縮量が大きくなり、その
分、合口のステップ長さを長く形成しなければならず合
口加工時の変形や、低温使用時の強度不足など種々の問
題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した様
な従来の極低温冷凍機用シールリングの不具合を解消
し、製作が簡単で、加工及び使用時の変形がなく、強度
が保たれるシールリングを含むシールリング装置を提供
することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、シールリング本体のPTFE樹脂に
代えて、熱可塑性ポリエーテルエーテルケトン(PEE
Kという)樹脂や熱硬化性ポリイミド(PIという)樹
脂などの、低熱膨張係数の摺動材料を用いる。
【0009】なお、本発明のPEEK樹脂やPI樹脂が
母材となるシールリング本体に、カーボンやPTFE樹
脂あるいは、二硫化モリブデン等の自己潤滑性のある材
料を母材に対し重量で最大50%以内で複合充填しても
良い。
【0010】
【実施例】本発明の一例のシール装置の構成そのもの
は、図1及び図2に示すとおりである。それらの説明は
既に述べてあるのでここでは省略し、シールリング本体
の改良点についてのみ述べる。
【0011】シールリング本体は、熱可塑性PEEK樹
脂に自己潤滑性のあるカーボンを15%充填した複合材
であり、従来のシールリング本体であるPTFEにガラ
ス繊維を加えた複合材の熱膨張係数7〜8×10-5/℃
に対して、本発明の場合2〜3×10-5/℃と約1/3
に減少している。実際にシールリング本体をステップカ
ットタイプで製作すると、その低熱膨張係数のために極
低温時の収縮量が少なくなり、ステップ長さを1/3で
製作することができ、加えてその加工精度も向上させる
ことができた。
【0012】液体窒素を使用し、雰囲気温度を−100
±10℃に保ち、窒素ガスをシリンダー内に0.2〜0.3
5kg/cm2 の圧力変動が得られるように供給し、ピスト
ンをストローク30mmで動かしながら無潤滑雰囲気での
ガスの漏れ量を測定した。従来例の漏れ量を1とすると
本発明のシールリングは約0.25となり、極低温雰囲気
でのシール性能を大幅に向上させることができた。
【0013】
【発明の効果】本発明のように、シールリング本体をP
EEK樹脂のような低熱膨張の無潤滑摺動材料とするこ
とで合口のステップ長さを極端に短くできた。結果とし
て、ステップ部分の加工が簡単になり、非常に安価で精
度の高いものができるようになった。また、極低温雰囲
気で使用するとき、シールリングの収縮量が約1/3と
減少したために合口の開き量が少なく、従ってステップ
部分の強度が向上し、耐久性も向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍機を示す断面図である。
【図2】シール装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン 3 冷却シリンダー 4 ディスプレーサー 5 蓄冷器 7 ポート 9 シール装置 10 エキスパンダー 11 シールリング本体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエーテルエーテルケトン樹脂及び/
    又はポリイミド樹脂の摺動部材よりなるシールリング本
    体と、そのシールリング本体に対接し、外周方向に張り
    出させ、シールリングをシリンダー内壁面に押出させる
    エキスパンダーとの組合せよりなる極低温冷凍機用シー
    ル装置。
  2. 【請求項2】 カーボン繊維、カーボン粉末、二硫化モ
    リブデン及びポリテトラフルオロエチレン樹脂より選ば
    れた少くとも1つを充填した複合材よりなるシールリン
    グ本体を有する請求項1の極低温冷凍機用シール装置。
  3. 【請求項3】 シールリング本体が合口を有する請求項
    1又は2の極低温冷凍機用シール装置。
JP4177697A 1992-06-12 1992-06-12 極低温冷凍機用シール装置 Pending JPH05346174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4177697A JPH05346174A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 極低温冷凍機用シール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4177697A JPH05346174A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 極低温冷凍機用シール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05346174A true JPH05346174A (ja) 1993-12-27

Family

ID=16035528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4177697A Pending JPH05346174A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 極低温冷凍機用シール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05346174A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004231105A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Nissin Kogyo Co Ltd カップシールおよび液圧式マスタシリンダ
JP2004308837A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Nissin Kogyo Co Ltd シール部材
JP6376304B1 (ja) * 2017-05-22 2018-08-22 ダイキン工業株式会社 極低温シール材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004231105A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Nissin Kogyo Co Ltd カップシールおよび液圧式マスタシリンダ
JP2004308837A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Nissin Kogyo Co Ltd シール部材
JP6376304B1 (ja) * 2017-05-22 2018-08-22 ダイキン工業株式会社 極低温シール材
WO2018216284A1 (ja) * 2017-05-22 2018-11-29 ダイキン工業株式会社 極低温シール材
JP2018197335A (ja) * 2017-05-22 2018-12-13 ダイキン工業株式会社 極低温シール材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4792289A (en) Reciprocating pump for cryogenic fluids
US5199722A (en) Seal assembly for stirling engine
US3145629A (en) Cryogenic pump sealing rings
KR100963548B1 (ko) 저마모 피스톤 슬리브
EP0396775B1 (en) Sealing apparatus
US4355519A (en) Split ring seal for cryogenic refrigerator
JPH05346174A (ja) 極低温冷凍機用シール装置
PL169681B1 (pl) Komora sprezania z urzadzeniem uszczelniajacymdla sprezarki tlokowej do bezolejowego sprezania gazów PL
NO327494B1 (no) Stempelkompressor
US3194568A (en) Stuffing box with cooling and vent means
US7966925B2 (en) Combination mismatched metal-to-metal seal and O-ring seal with vent hole in between for high temperature and high pressure environment
US4432556A (en) Piston sealing arrangement for a cryogenic refrigerator
KR920702478A (ko) 왕복운동하는 가스 압축 기계용 실린더 헤드/실린더 밀봉장치
US20230332688A1 (en) Throttle ring
JPH06129538A (ja) 極低温冷凍機用ガスシール装置
US7024866B2 (en) Axial loaded seal system with a static L-seal
US4754608A (en) Squeeze film bearing for Stirling cycle compressor pistons
JP4218421B2 (ja) 高圧ガス圧縮機
Hart Performance of PTFE based piston rings in an unlubricated reciprocating compressor
RU2052697C1 (ru) Способ герметизации соединения взаимно подвижных охватывающего и охватываемого металлических элементов и уплотнение
JPH0544645A (ja) シール装置
US3598418A (en) Sleeve seal shape control
JP3064170B2 (ja) 往復動ガス圧縮機の軸封装置
JP2868923B2 (ja) シ−ル装置
JPS5827162Y2 (ja) 圧縮機用ピストン