JPH0534607A - 拡大鏡 - Google Patents
拡大鏡Info
- Publication number
- JPH0534607A JPH0534607A JP3188795A JP18879591A JPH0534607A JP H0534607 A JPH0534607 A JP H0534607A JP 3188795 A JP3188795 A JP 3188795A JP 18879591 A JP18879591 A JP 18879591A JP H0534607 A JPH0534607 A JP H0534607A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnifying glass
- shape
- curvature
- refracting
- distortion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンドリカルタイプの拡大鏡の歪曲収差、
非点収差を除去し、見やすい拡大鏡を提供する。 【構成】 一方向のみ屈折力を有するシリンドリカルタ
イプの拡大鏡であって、その屈折面(第2面3)の主経
線(4)の形状を非円形としたものであり、その主経線
(4)の形状は中央部から周辺部にかけて次第に曲率を
減少する形状としたことにある。
非点収差を除去し、見やすい拡大鏡を提供する。 【構成】 一方向のみ屈折力を有するシリンドリカルタ
イプの拡大鏡であって、その屈折面(第2面3)の主経
線(4)の形状を非円形としたものであり、その主経線
(4)の形状は中央部から周辺部にかけて次第に曲率を
減少する形状としたことにある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は拡大鏡に係り、特に一方
向のみに屈折力を有するシリンドリカルタイプの拡大鏡
に関する。
向のみに屈折力を有するシリンドリカルタイプの拡大鏡
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、辞書や経理諸表などに記載さ
れている細字の読取りのために拡大鏡が用いられてい
る。特に文字の拡大用として、ガラス、アクリル樹脂等
の透明材料により半円筒形で比較的長尺のシリンドリカ
ルレンズタイプの拡大鏡が多く利用されている。
れている細字の読取りのために拡大鏡が用いられてい
る。特に文字の拡大用として、ガラス、アクリル樹脂等
の透明材料により半円筒形で比較的長尺のシリンドリカ
ルレンズタイプの拡大鏡が多く利用されている。
【0003】上記の拡大鏡は従来から種々提供されてい
るが、いずれもその屈折面は断面半円形をなすものであ
る。
るが、いずれもその屈折面は断面半円形をなすものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして従来のこの種
の拡大鏡では、取扱い上の便利性の要求から、その大き
さ特に長手方向に対する直角方向の幅が小さくせざるを
得ないのに対し拡大率を高めるため屈折面の曲率を大き
くしており、その結果球面収差等の諸収差が顕著に現わ
れて良好な拡大像が得られず、像の乱れ(非点収差)や
像のゆがみ(歪曲収差)をきたし、必ずしも使いやすい
ものではなかった。
の拡大鏡では、取扱い上の便利性の要求から、その大き
さ特に長手方向に対する直角方向の幅が小さくせざるを
得ないのに対し拡大率を高めるため屈折面の曲率を大き
くしており、その結果球面収差等の諸収差が顕著に現わ
れて良好な拡大像が得られず、像の乱れ(非点収差)や
像のゆがみ(歪曲収差)をきたし、必ずしも使いやすい
ものではなかった。
【0005】本発明はこれに鑑み、像の歪曲をなくし、
併せて非点収差を良好に除去し、良像を得ることができ
るうえ、視野の拡大を図ることができるシリンドリカル
タイプの拡大鏡を提供することを目的としてなされたも
のである。
併せて非点収差を良好に除去し、良像を得ることができ
るうえ、視野の拡大を図ることができるシリンドリカル
タイプの拡大鏡を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を除去するため、本発明は、一方向のみ屈折力を
有するシリンドリカルタイプの拡大鏡であって、その屈
折面の主経線形状を非円形としたことを特徴とするもの
であり、上記主経線の形状は、中央部から周辺部にかけ
て次第に曲率を減少する形状としたことを特徴とする。
そして上記主経線の各部の形状を特定の算定式によって
与えるようにしたことにある。
問題点を除去するため、本発明は、一方向のみ屈折力を
有するシリンドリカルタイプの拡大鏡であって、その屈
折面の主経線形状を非円形としたことを特徴とするもの
であり、上記主経線の形状は、中央部から周辺部にかけ
て次第に曲率を減少する形状としたことを特徴とする。
そして上記主経線の各部の形状を特定の算定式によって
与えるようにしたことにある。
【0007】
【作用】上記の構成により、歪曲収差および非点収差が
取り除かれ、目線の移動によっても像の乱れがなく、き
わめて見やすい拡大鏡となる。
取り除かれ、目線の移動によっても像の乱れがなく、き
わめて見やすい拡大鏡となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。
説明する。
【0009】拡大鏡1は、ガラス、アクリル系樹脂等か
らなり、図2に長手方向に対し直角な断面を示すように
像側(紙面側)におかれる第1面2は屈折力を有しない
平面とされ、射出側となる第2面3の屈折面は曲面で構
成され、全体の平面形状が長方形のシリンドリカルレン
ズタイプである。
らなり、図2に長手方向に対し直角な断面を示すように
像側(紙面側)におかれる第1面2は屈折力を有しない
平面とされ、射出側となる第2面3の屈折面は曲面で構
成され、全体の平面形状が長方形のシリンドリカルレン
ズタイプである。
【0010】前記第2面3はその主経線4の形状が円形
でなく非円形とされている。この主経線4の形状は中央
部3aから周辺部3bにかけて曲率が次第に小さくなる
曲面形状とされ、次の条件を持つ拡大鏡とするとき式
(1)によってその曲面上の座標Zが与えられる。
でなく非円形とされている。この主経線4の形状は中央
部3aから周辺部3bにかけて曲率が次第に小さくなる
曲面形状とされ、次の条件を持つ拡大鏡とするとき式
(1)によってその曲面上の座標Zが与えられる。
【0011】
条件;
有効焦点距離 44.1872(mm)
第1面から焦点までの距離 19.1872(mm)
第2面から焦点までの距離 −32.3561(mm)
F数 22.0936
半画角 9.1201(度)
像面までの距離 −85.0000(mm)
レンズ全長 43.0000(mm)
像側F数 −107.4516
光軸5からの距離yだけ離れた点の座標Zは、
【0012】
【数2】
で与えられる。ここでr=y、C=1/R(Rはレンズ
頂点における曲率半径)、K=コーニックコンスタン
ト、A4 =アスフェリックテムスである。そして第2面
3の頂点における曲率半径は−23.03985であ
り、したがって
頂点における曲率半径)、K=コーニックコンスタン
ト、A4 =アスフェリックテムスである。そして第2面
3の頂点における曲率半径は−23.03985であ
り、したがって
【0013】なお本実施例では、紙面6と第1面2との
間に空間がある場合で計算したものであるが、これは第
1面2が紙面6に密着して大きな変動はない。
間に空間がある場合で計算したものであるが、これは第
1面2が紙面6に密着して大きな変動はない。
【0014】前記第2面3を上記値を有する非円形とし
たことにより、物体高Hに対する歪曲および非点の各収
差は従来の球面による表1および図3、図4に対し、表
2および図5、図6に示すように著しく改善されてい
る。なお表1において物体高Hが10mmまでとなってい
るのは、10mmを越えると拡大鏡の内部で全反射して光
が通らないためであり、本発明によればこの点において
も物体高H18mmまでカバーすることができ、視野が拡
大される利点をもたらしている。
たことにより、物体高Hに対する歪曲および非点の各収
差は従来の球面による表1および図3、図4に対し、表
2および図5、図6に示すように著しく改善されてい
る。なお表1において物体高Hが10mmまでとなってい
るのは、10mmを越えると拡大鏡の内部で全反射して光
が通らないためであり、本発明によればこの点において
も物体高H18mmまでカバーすることができ、視野が拡
大される利点をもたらしている。
【0015】
表1 従来技術(円形)
物体高 DISTORTION ASTIGMA
H(mm) D(%) M(diop)
2 0.400 0.165
4 1.493 0.684
6 3.530 1.640
8 7.015 3.238
10 13.527 6.108
12
14
16
18
表2 本発明(非円形)
物体高 DISTORTION ASTIGMA
H(mm) D(%) M(diop)
2 0.115 0.017
4 0.278 0.061
6 0.488 0.107
8 0.645 0.119
10 0.618 0.045
12 0.281 −0.162
14 −0.410 −0.508
16 −1.315 −0.907
18 −1.899 −1.023
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
方向のみ屈折力を有するシリンドリカルタイプの拡大鏡
の屈折面の主経線形状を非円形としたことにより、歪曲
収差による像の歪が良好に除去され、併せて非点収差に
よる像の乱れも改善され、ゆがみや乱れのない良像が見
え、そのうえ視野が拡大されるので使いやすい拡大鏡と
することができる。
方向のみ屈折力を有するシリンドリカルタイプの拡大鏡
の屈折面の主経線形状を非円形としたことにより、歪曲
収差による像の歪が良好に除去され、併せて非点収差に
よる像の乱れも改善され、ゆがみや乱れのない良像が見
え、そのうえ視野が拡大されるので使いやすい拡大鏡と
することができる。
【図1】本発明による拡大鏡の斜視図。
【図2】図1のA−A線拡大断面図。
【図3】従来の拡大鏡による歪曲収差曲線図。
【図4】同、非点収差曲線図。
【図5】本発明の拡大鏡による歪曲収差曲線図。
【図6】同、非点収差曲線図。
1 拡大鏡
2 第1面
3 第2面(屈折面)
4 主経線
5 光軸
Claims (3)
- 【請求項1】一方向のみ屈折力を有するシリンドリカル
タイプの拡大鏡であって、その屈折面の主経線形状を非
円形としたことを特徴とする拡大鏡。 - 【請求項2】上記主経線の形状は、中央部から周辺部に
かけて次第に曲率を減少する形状としたことを特徴とす
る請求項1記載の拡大鏡。 - 【請求項3】上記主経線の各部の形状が次式で与えられ
ることを特徴とする請求項1記載の拡大鏡。 【数1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188795A JPH0534607A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 拡大鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188795A JPH0534607A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 拡大鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534607A true JPH0534607A (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=16229936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3188795A Pending JPH0534607A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 拡大鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534607A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007122886A1 (ja) * | 2006-03-30 | 2007-11-01 | Hitachi Maxell, Ltd. | 直下型バックライト装置及び光学レンズシート |
JP2020016638A (ja) * | 2018-05-30 | 2020-01-30 | ロレックス・ソシエテ・アノニムRolex Sa | 時計用光学装置 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP3188795A patent/JPH0534607A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007122886A1 (ja) * | 2006-03-30 | 2007-11-01 | Hitachi Maxell, Ltd. | 直下型バックライト装置及び光学レンズシート |
JP2020016638A (ja) * | 2018-05-30 | 2020-01-30 | ロレックス・ソシエテ・アノニムRolex Sa | 時計用光学装置 |
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