JPH05344984A - 粘稠な歯科用材料に用いる改良された手動押出装置およびカートリッジ - Google Patents

粘稠な歯科用材料に用いる改良された手動押出装置およびカートリッジ

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JPH05344984A
JPH05344984A JP3135117A JP13511791A JPH05344984A JP H05344984 A JPH05344984 A JP H05344984A JP 3135117 A JP3135117 A JP 3135117A JP 13511791 A JP13511791 A JP 13511791A JP H05344984 A JPH05344984 A JP H05344984A
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cartridge
barrel
flange
shoulder
opening
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JP3135117A
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William B Dragan
ビー.ドラガン ウイリアム
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00Filling or capping teeth
    • A61C5/60Devices specially adapted for pressing or mixing capping or filling materials, e.g. amalgam presses
    • A61C5/62Applicators, e.g. syringes or guns

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 相互に固定し合うすなわち嵌め合う支承面を
有する手動押出装置およびカートリッジ、手動歯科用材
料押出装置の前端部、すなわち先端部に可撓性の側壁が
形成され、この側壁が歯科用材料の供給材料の入ったカ
ートリッジを受けとめるスナップ嵌めあるいは摩擦嵌め
の室を画定している。この室の後側には、角度のついた
肩部、すなわち支承面が形成されている。この室にスナ
ップ嵌め、プレス嵌め、あるいは摩擦嵌めされるカート
リッジには相補的な角度のついた表面を有するフランジ
が設けられている。 【効果】 粘稠な歯科用材料の押出時に生じた大きな力
によってフランジならびに隣接する肩部の双方の角度の
ついた表面が相互に固定し合って、バレルの可撓性の側
壁同士が離れるのを防止し、カートリッジが手動押出装
置から不用意にはずれたり、可撓性の側壁間にはさまっ
てしまうのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に、歯科用材料を載
置する歯科用装置に関するものであり、より詳細には、
バレルの前端部が改善された歯科用シリンジ装置と、こ
れに付随する相補的な相互固定用表面を有するカートリ
ッジとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】新たな充填用材料の発見と相俟って歯科
の実践が進歩するにつれて、この種の材料を歯に載置す
る新規な装置が必要とされるようになった。複合樹脂型
歯科用材料とともに用いる最先の公知の載置用装置は、
1971年6月1日にドラガン(Dragan)に対して発行
された米国特許第3581399号に開示されている。
この特許には、粘稠な歯科用材料を準備の整った歯の中
に載置する手動押出装置が開示されている。更に改善さ
れた載置用装置が、トラガンの1980年4月22日付
の米国特許第4198756号に開示されている。この
特許に開示された装置は、粘稠な歯科用材料の制御され
た分注を行う機械的手段を提供する。これらの装置は、
粘稠な材料を歯の凹所に底から載置してゆくので、スパ
チュラを用いて粘稠な歯科用材料を歯の外側から内側へ
と充填する従来の技術で生じていた歯の充填材料中の気
孔を防止できるという点で、優れた歯科充填技術を可能
とするものである。
【0003】予想通り、上掲のドラガン特許に開示され
た当初の概念には改良が加えられてきた。この種の改良
の一つが、1981年10月20日にルドラー(RudIe
r)に対して発行された米国特許第4295828号に
開示されている。この特許には、当初のドラガンの米国
特許第4198756号の手動押出装置と極めて似てい
るものの、バレルの前端に、カートリッジをバレルの前
端の所定位置に充填し固定するヒンジ部が設けられてい
る点が異った手動押出装置が開示されている。
【0004】スナップ嵌め前端構造を有するバレル構造
を備えたシリンジを用いると、カートリッジをシリンジ
前端で位置決めしやすいので、カートリッジをシリンジ
装置に容易かつ迅速に装填できることが早くから認めら
れていた。このようなスナップ嵌めの前端を有するバレ
ル構造は、マッコノーフィー(Mc Connauqhe)のそれぞ
れ1963年2月5日および1965年11月付の米国
特許第3076455号および第3220412号に開
示されている。マッコノーフィーの特許に教示されたス
ナップ嵌めのシリンジ装置では、ホルダーにモメントを
加えてホルダーを歪め、カートリッジ挿入用の側面開口
部を広げてプレス嵌めあるいはスナップ嵌めを行うとい
う側面開口部に対するカートリッジの横断方向の移動に
よって、カートリッジをバレルの端部に保持している。
マッコノーフィーの米国特許第3076455号の図1
2には、カートリッジのフランジあるいは玉縁78を受
けとめてカートリッジをバレル部の前端で支承し、カー
トリッジが軸線からはずれるのを防止する、内側溝ある
いは凹部82を有するスナップ嵌め用溝80も開示され
ている。ブラジル国特許出願第MU5701465号
(1977年11月22日出願、1979年7月3日公
開)にも、同様の「スナップ嵌めあるいはプレス嵌め」
の前端構造が開示されている。このように、カートリッ
ジ支承用のアンダーカット溝を用いたスナップ嵌めを、
歯科用材料用の手動押出装置に適用することは周知であ
る。このようなスナップ嵌めの前端バレル構造は、米国
特許第4330280号および米国特許第438485
3号に開示されたような他の歯科用シリンジ装置にも利
用されている。最後に挙げたこれらの2件の米国特許に
は、米国特許第4198756号の歯科用シリンジと似
ているが、マッコノーフィーによって示唆されたスナッ
プ嵌めのバレル前端構造を利用した、歯科用材料入りカ
ートリッジ用の手動操作が可能な歯科用シリンジが開示
されている。これらの最後の2件の特許に開示されたス
ナップ嵌め構造には、カートリッジのフランジ付き端部
を受けとめるアンダーカット溝が設けられており、この
溝の両側の側壁の上端部は限定された可撓性を有してお
り、カートリッジのフランジの直径よりわずかに近い距
離をおいて配置されているので、カートリッジのフラン
ジが、ホルダーのアンダーカット溝内に、限定されたス
ナップ嵌めによって連結される。
【0005】カートリッジを手動押出装置に容易に装填
できるようこれらの改良が試みられるにしたがってその
問題点も認識されてきた。たとえば、米国特許第433
0280号および第4384853号に開示されたよう
なカートリッジのシリンジへの装填を行うためのスナッ
プ嵌めを可能とするのに必要な固有の可撓性ゆえに、ス
ナップ嵌めを行う区画あるいは溝の両側の側壁は、押出
操作の間に過剰な圧力が加えられた場合には、使用中に
強制的に押しひろげられがちである。この結果、押出操
作の間に、カートリッジがバレルから文字通り発射され
てしまうことも十分起こりうる。このことは、この種の
歯科用カートリッジで必要とされる粘稠な歯科用材料を
押出すために極めて高い押出圧力が必要とされる場合に
は特に面倒である。このような事態が生じるのは、カー
トリッジのフランジがくさびとして作用して、スナップ
嵌めの前端部の可撓性側壁を不用意に十分に押し広げて
しまい、その結果、カートリッジがカートリッジ用の区
画あるいは溝から押し出されてしまうからである。この
ような事態は、シリンジ前端のカートリッジが口腔内に
位置している歯科的過程では特に望ましくない。万一こ
の種のカートリッジがシリンジからはずれた場合には、
患者がカートリッジを吸入したり、のみ込んだりしてし
まうことにより患者に重大な害が及ぶおそれがある。
又、使用の間に通常生じる磨耗によってもカートリッジ
がシリンジにゆるくしか保持されなくなり、その結果、
押出操作の間にカートリッジがいつのまにかはずれてし
まうことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、シリンジ装置からカートリッジが不用意にはずれて
しまうのを積極的に防止した、歯科用シリンジに使用す
る優れたスナップ嵌めのバレル前端構造を提供すること
にある。別の目的は、カートリッジを積極的に保持し、
保持力が押出圧力の増大にともなって強まる相互固定用
の構成を有する、優れたスナップ嵌めのバレル構造なら
びにカートリッジ構造を提供することにある。
【0007】別の目的は、カートリッジと協働的に係合
させて、押出操作の間にバレルからカートリッジが不用
意にはずれるのを防止した、スナップ嵌めのバレル前端
構造を提供することにある。別の目的は、カートリッジ
をバレル中にスナップ嵌めによって保持できるよう可撓
性の側壁を設け、押出操作の間に側壁が外向きに撓むの
を防止することにより、カートリッジがバレルから不用
意にはずれてしまうのを防止するよう構成した、バレル
の前端構造を有する歯科用シリンジ装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的、目的の観
点、および利点は管状の即ち、筒状の壁を有するカート
リッジを保持する可撓性の側壁部によって画定されたス
ナップ嵌めの前端構造が形成されたバレルを備えたシリ
ンジ装置、たとえば歯科用シリンジによって達成され
る。この構成では、バレルの前端の可撓性の側壁に側方
開口部が形成され、この側方開口部の縁部の間の距離
は、バレルによって支承される管状のカートリッジの直
径より短い。このように、側方の、即ち軸線方向の開口
部によってカートリッジの装填時にカートリッジの管状
の胴部の一部と係合するのに十分な長さの可撓性側壁を
有する室が画定される。室の後方部には肩部が設けら
れ、本発明ではこの肩部に、室の内側端部の肩部の周囲
部分と同一の外延を有する角度のついた即ち傾斜した支
承面が形成されている。区画内に装填されるカートリッ
ジには、肩部と当接、或いは係合する横方向に延在する
フランジ即ち、つばが設けられている。本発明では、カ
ートリッジのつば、即ちフランジの肩部と当接する縁部
に、肩部の傾斜した支承面と相補的な角度をつけて配置
された支承面が設けられている。この構成では、押出操
作の間にカートリッジの端部に圧力が加わると、カート
リッジのフランジがスナップ嵌め区画の肩部に押しつけ
られ、カートリッジのフランジ即ち、つばの相補的な傾
斜面が肩部の傾斜面と係合し、嵌め合って相互に固定し
合う積極的な連結を生じ、スナップ嵌め区画の可撓性の
側壁が横断方向に外向きにひろがろうとするのに対して
積極的に抵抗するので、シリンジのバレルの前端に設け
られたスナップ嵌め区画からカートリッジが不用意には
ずれるのが防止される。つばおよび肩部の双方の嵌め合
い面が傾斜しているので、カートリッジに加わる圧力が
大きいほど、スナップ嵌め区画即ち、室の可撓性の側壁
が横向き即ち外向きにひろがるのに抵抗する相互固定力
が大きくなる。
【0009】
【観点】本発明の一つの観点は、カートリッジのつば即
ちフランジと、これと隣接するシリンジ装置のスナップ
嵌め区画の肩部との間に、相補的な互に嵌め合う表面を
設けて、押出操作の間にスナップ嵌め区画の可撓性の壁
部が不用意に外向きに広がるのを防止することにある。
【0010】別の観点は、後方に肩部の形成されたスナ
ップ嵌め区画を備え、この肩部がこの肩部の周囲に沿っ
て延在する、傾斜した凹面である壁面を有しているシリ
ンジ装置を提供することにある。別の観点は、角度をつ
けて配置された壁面の設けられた横断方向に外向きに延
在するフランジを備え、フランジの上記壁面がシリンジ
のバレルの前端に形成されたスナップ嵌め区画の肩部に
向って前向きに延在しているカートリッジを提供するこ
とにある。
【0011】本発明のさらに別の観点は、大きな押出力
が必要とされる場合でも、カートリッジがシリンジの可
撓性の側壁の間に確実に積極的に保持されるようカート
リッジを装填するのに必要な力が小さくてすむ歯科用シ
リンジを提供することにある。本発明の別の観点は、カ
ートリッジのフランジが、バレルの端部壁の傾斜した支
承面と嵌め合う傾斜した支承面を有することにある。
【0012】本発明の別の観点は、カートリッジに押出
し圧力が加えられた場合に、カートリッジがバレルの側
壁がひろがろうとするのに対して抵抗するよう、バレル
の端部壁ならびにカートリッジのフランジに互いに固定
し合う嵌め合い面を設けることにある。
【0013】
【作用】第1図は本発明の実施態様であるシリンジ装置
10を例示している。例示したシリンジ即ち、手動押出
装置10は、バレル14及びこれに付随したハンドル手
段を備えており、このハンドル手段は、円筒状のバレル
14に連結されたフィンガーグリップ部16の上端に取
付けられた枢動するハンドル部、即ちレバー部18を有
している。バレル14の前端部12には、以下に説明す
るスナップ嵌め用区画が設けられている。フィンガーグ
リップ16中にはバレル開口部17が設けられ、このバ
レル開口部17を貫通してバレル14が固定的に位置決
め、あるいは他の方法によって連結されている。必要に
応じてバレル14をたとえば成形によってフィンガーグ
リップ16と一体に成形することもできる。レバーハン
ドル18は、図1の二点線の位置で示すように上向きに
移動させることができるので、プランジャー22のバレ
ルの内腔24への出し入れが容易で、清掃を行いやす
い。プランジャー22の一端には、前側プランジャーチ
ップ26が取付けられている。プランジャー22の他端
には、プランジャーヘッド30が設けられている。ばね
28が、プランジャー22に沿って前側ハンドル、即ち
フィンガーグリップ16とプランジャーへッド30との
間に保持されている。プランジャーヘッド30は、レバ
ーハンドル18上に形成された支承面18A上を滑動す
るようになっている。従って、レバーハンドル18を前
方に向かって即ち、フィンガーグリップ16の方に手動
で絞ると、プランジャー22が前向きに押出される。こ
のように、レバーハンドル18はシリンジ10の作動位
置にてカートリッジから粘稠な歯科用材料を押出す際の
機械的手段となる。このような機械的手段が必要となる
のは、カートリッジから押出す必要のある歯科用材料が
極めて粘稠な特性を有しているからである。
【0014】図示のように、バレル14の内腔24の前
端は、端部壁を画定する内向きの肩部32で始端してい
る。端部壁は、カートリッジの胴部39の十分な部分を
保持する受座即ち、区画36Aを画定するのに十分な
幅、即ち厚さ「T」を有している。本発明では、バレル
14の前端が可撓性材料から形成され、バレル14の前
端開口部41と、36で示す軸線方向に延在する切取り
部が設けられている。しかし、バレル14の前端を剛固
とし、カートリッジの胴部39を可撓性とすることも、
双方とも可撓性とすることもできる。切取部36は向い
合った可撓性側壁36B−36を有する前向きに延在す
るスナップ嵌め区画即ち室36Aを画定している。図示
の実施態様では、バレル14の前端に上側表面に沿って
長手方向のスロット36が形成され、このスロットは肩
部32の後ろ側をわずかに越えて延在している。スロッ
ト36の幅はスナップ嵌め区画36A内に保持されるカ
ートリッジの胴部39の直径より小さい。区画36Aの
長さは十分長く、カートリッジの胴部39の十分な部分
と係合するので、カートリッジは区画36A中で確実に
安定すると理解されたい。
【0015】区画36Aの後部は、第1図に端的に示さ
れるように角度をつけて配置された肩部即ち、端部壁3
2によって画定されている。したがって図示のように、
区画36Aの直径はカートリッジの胴部39の直径とほ
ぼ等しく、内腔24の直径より小さい。カートリッジ1
1のつば、すなわちフランジ42の直径は、内腔24の
直径より小さく、カートリッジの胴部39の直径より大
きい。上述のような構成とすると、カートリッジ11の
フランジ42がバレル14の内腔24内で肩部32の後
側に位置することになるので、カートリッジのフランジ
42をスナップ嵌めによって保持するアンダーカット溝
が不要となる。肩部32は、肩部すなわち端部壁32の
周囲と同一の外延を有する傾斜した端部壁面32によっ
て画定されており、円錐状の面を画定している。長手方
向のスロット36は、前方開口部41から肩部32の後
方まで延在して、以下で説明するようにカートリッジの
つば42の直径を受けとめる後方開口部40を画定して
いる。したがって、開口部40はフランジ42の直径よ
りわずかに大きい寸法とする。
【0016】図2および図5の方が、バレルの先端部す
なわち端部12をよく示している。図2では、可撓性の
側壁36B−36Bを容易に見ることができる。両側壁
が可撓性で十分に撓んで開くので、カートリッジ11の
胴部39を側方開口部36を通して区画36Aにスナッ
プ嵌めすることができる。このように、両側壁36B
は、カートリッジ11が両側壁間に位置した場合にカー
トリッジ11を保持するスナップ嵌め、プレス嵌め或い
は摩擦嵌めの手段となる。本発明では、側壁36B−3
6Bをこれまで可能だと考えられていたよりもっと可撓
性とすることができ、その場合にも以下でも説明するよ
うに、強い押出力の付加時であっても、カートリッジを
所定位置に確実に保持することができる。このことは、
歯科医が更に容易に、カートリッジのバレル前端での挿
入および取外しを行いうるという点で有利である。
【0017】図3および6は、図1および2に例示した
手動押出装置10とともに用いるカートリッジ11を例
示する。カートリッジ11は胴部39を有しており、こ
の胴部39の開口端の周囲には円形のフランジ42が設
けられている。フランジ42には傾斜した相補的な面4
6が形成され、この面46は、肩部、すなわちスナップ
嵌め区画36Aの後側を画定する内腔24の端部壁を形
成している傾斜した支承面、即ち雄型の円錐面32と嵌
め合う、雌型の円錐面を形成している。フランジの円錐
面、即ち支承面46は角度をつけて配置されており、肩
部の傾斜面、すなわち円錐面32を支承し、面32と嵌
め合う。カートリッジの胴部39には、歯科用修復材料
の供給分を収容する溜めが画定されている。歯科用材料
を収容する胴部39の開放端は、排除可能な栓、即ちピ
ストン44で封止される。胴部39の開放端と反対側に
は、閉鎖端45が設けられており、この閉鎖端には排出
用ノズル50が設けられている。ノズル50は、溜め4
8の長手方向軸栓に対して角度をつけて配置されている
ので、カートリッジ11に入った歯科用充填材料を容易
に載置することができる。ノズル50に封止用キャップ
52をかぶせて、非使用時にカートリッジ11に入った
歯科用材料が汚染するのを防止することもできる。カー
トリッジ11を不透明として、歯科用の光活性化材料を
収容することもできる。又、キャップ52あるいは栓4
4を色別として、カートリッジ11内に入っている材料
の種類或いは色彩を表示することもできる。他の識別表
示も使用が可能である。
【0018】図4は、手動押出装置10内に装填された
カートリッジ11を図示している。図からわかるよう
に、カートリッジ11の胴部39は、側面開口部36を
通してバレルの前端に形成された区画36Aに押込ま
れ、すなわちスナップ嵌めされている。胴部39の直径
は開口部36よりわずかに大きく設計されている。した
がって、カートリッジを区画36に装填する際には、可
撓性の側壁36B−36Bがモーメント的に押しひろげ
られ、カートリッジ11が区画36A内の所定位置にス
ナップ嵌めあるいはプレス嵌めされる。又、胴部39の
方をスナップ嵌めを行いやすいよう、内向きにモーメン
ト的に変形可能とすることもできる。区画36Aの後側
のバレル部14の円周は、フランジ42の直径よりわず
かに大きく、フランジはこのバレル部に受けとめられる
手動押出装置を作動させると、プランジャーの先端26
が栓、すなわちピストン44に押しつけられて、カプセ
ルの溜め内に収容された材料が押出される。その際、カ
ートリッジに加えられた力によってつば42および端部
壁の支承面46および32が互いに嵌め合って相互に固
定し合う。この嵌め合い作用、すなわち相互固定作用の
結果、粘稠な歯科用材料の押出しに必要な力の量にかか
わりなく、可撓性の側壁部36B−36Bが押しひろげ
られるのが防止される。
【0019】これは、相補的な相互固定面32および4
6が傾斜しているので、カートリッジの端部に加えられ
る力が大きいほど、可撓性の壁部36B−36Bが横方
向に広がるのに抵抗する力も大きくなるからである。し
たがって、つば即ちフランジ42の支承面46によって
可撓性側壁36B−36Bが押しひろげられるのが防止
されるので、側壁36B−36Bが可撓性であるにもか
かわらず、カートリッジ11がバレルの先端部12から
押出されることがない。
【0020】上述の構成を用いると、押出操作の間に、
カートリッジに加わる軸線方向の圧力によって可撓性の
壁部が横断方向に外向きに広がることにより、カートリ
ッジ11がスナップ嵌め区画36から不用意にはずれる
のが防止される。以上の説明から明らかなように、本発
明を用いると、歯科医がカートリッジの挿入および取外
しを行うのが著しく容易になる。またこのように挿入お
よび取外しが容易であるにも関わらず、粘稠な歯科用材
料の押出しに必要な極めて大きな力が加えられている間
にも、カートリッジが手動押出装置から不用意にはずれ
る危険性がない。したがって、カートリッジが不意には
ずれて、患者が相当の重圧な傷害を受ける事態が防止さ
れる。
【0021】以上では好適な実施態様を例示し説明して
きたが、当業者には、本発明の精神および範囲から逸脱
することなく、種々の変更および変形を行うことができ
ることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様であるシリンジ装置の部分断
面図である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】本発明のカートリッジの側面図である。
【図4】カートリッジが所定の位置に装填された本発明
の手動押出装置すなわちシリンジの上面図である。
【図5】図2の線5−5に沿って見た断面図である。
【図6】図3に例示したカートリッジの部分斜視図で、
その改良点を図示した図である。
【符号の説明】
10 歯科用シリンジ 11 カートリッジ 12 スロット 14 バレル 16 前方ハンドル 18 後方ハンドル 22 プランジャー 32 端部壁 36A 室 39 胴部 41 前方開口部 42 フランジ 46 第一支承面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯科用材料を載置する際に使用する手動
    押出装置で、歯科用シリンジ10および付随した使い捨
    てカートリッジ11を備え、上記歯科用シリンジ10
    が、上記カートリッジ11を保持する室36Aが前端に
    形成されたバレル14を有しており、上記室36Aが、
    前方開口部41と、この前方開口部から後向きに延在し
    て後側の側方開口部を画定する軸線方向のスロットとを
    有し、上記室12が可撓性の側壁部を有し、内向きの肩
    部32が上記バレル14内に配置され、上記室36Aの
    後端を画定しており、上記カートリッジが胴部39と、
    上記胴部に連結された横向きに延在するフランジ42と
    を有し、上記バレル内にプランジャー22が往復可能に
    装填され、そして上記肩部32とフランジ42に相補的
    な相互固定手段46,32が設けられ、上記肩部と上記
    フランジとを積極的に相互固定して、押出操作の間に上
    記プランジャーによって上記カートリッジに力が加わっ
    た場合に、上記室の上記可撓性側壁が外向きに広がるの
    を防止している手動押出装置。
  2. 【請求項2】 上記相互固定手段が、上記肩部32およ
    び上記フランジ上に形成された相補的な傾斜面32,4
    6である請求項1の手動押出装置。
  3. 【請求項3】 上記肩部が、上記室から後向きに傾斜し
    た面を有しており、そして上記の相補的なフランジが、
    上記胴部から前向きかつ外向きに傾斜した面を有してい
    る請求項2の手動押出装置。
  4. 【請求項4】 上記相互固定手段が、雄型の円錐面を有
    する肩部と、押出操作の間に上記カートリッジに軸線方
    向の力がかかった場合に、上記雄型円錐面を受けとめ
    る、相補的な雌型の円錐面を有する上記フランジとから
    構成される請求項1の手動押出装置。
  5. 【請求項5】 上記前方端部に隣接した上記の長手方向
    に延在するスロット12が、上記バレルに沿って軸線方
    向に部分的に、上記バレルの半径より浅い半径方向の深
    さで延在し、上記カートリッジ11の直径が、上記開口
    部の横断方向の最小直径よりわずかに大きいので、上記
    カートリッジが上記バレルに摩擦嵌めされ、上記相互固
    定手段が、上記カートリッジの一端に設けられた固定手
    段46を含み、この固定手段によって上記カートリッジ
    が上記バレルの上記前端に隣接して固定され、上記開口
    部が広がるのが防止され、上記バレルの上記前端の端部
    壁32によって、上記フランジが上記端部壁を越えて延
    在するのが防止され、上記端部壁32に上記固定手段と
    嵌め会う支承面32が設けられている歯科用材料ととも
    に用いる請求項1の手動押出装置。
  6. 【請求項6】 前方ハンドル16を備え、上記前方ハン
    ドル16に枢動可能に連結された後方ハンドル18を備
    え、上記バレル14の後端が上記前方ハンドル16に装
    着され、上記バレルの開口部41が、上記バレルに沿っ
    て軸線方向に部分的に、上記バレルの半径より浅い半径
    方向の深さで延在して、上記室36Aを形成し、上記カ
    ートリッジの直径が、上記室36Aの横断方向の最小直
    径より大きいので、上記カートリッジが上記バレルに摩
    擦嵌めされ、上記フランジ42が、上記カートリッジの
    長手方向軸線と垂直な線に対して特定角度で配置された
    第一支承面46を有しており、上記バレルの上記前端の
    端部壁32によって、上記フランジ42が上記端部壁を
    越えて延在するのが防止され、上記端部壁32が上記第
    一支承面46と嵌め会う第二支承面32を有している請
    求項1の手動押出装置。
  7. 【請求項7】 上記第一支承面46が30度未満の角度
    で配置された歯科用材料とともに用いる請求項6の手動
    押出装置。
  8. 【請求項8】 上記バレルおよび上記カートリッジがプ
    ラスチックから製造されている歯科用材料とともに用い
    る請求項6の手動押出装置。
  9. 【請求項9】 上記バレルが十分な可撓性を有する可撓
    性のプラスチックから製造されているので、上記カート
    リッジを上記開口部に容易に押込むことができる歯科用
    材料とともに用いる請求項6の手動押出装置。
  10. 【請求項10】 歯科用材料とともに用いる手動押出装
    置で、前方ハンドル16を備え、上記前方ハンドルに枢
    動可能に連結された後方ハンドル18を備え、バレル1
    4を備え、このバレル14が前端と後端を有し、この後
    端が上記前方ハンドルに装着され、上記バレルが上記前
    端に隣接して開口部12を有し、この開口部12が上記
    バレルに沿って軸線方向に部分的に、上記バレルの半径
    より浅い半径方向の深さで延在し、端部壁32が上記バ
    レルの上記前端に配置され、カートリッジがその内部に
    装填された場合に、カートリッジが上記端部壁を越えて
    延在するのを防止しており、そして上記端部壁が、上記
    バレルの長手方向軸線に垂直な線に対して特定角度で配
    置された支承面32を有しており、そして上記バレル内
    を滑動可能で、上記後方ハンドルによって上記前端に押
    しつけられているプランジャー22を備えている手動押
    出装置。
  11. 【請求項11】 歯科用材料の手動押出装置に使用する
    カートリッジで、開口端44と、反対側の閉鎖端45と
    を有する管状のカートリッジ39を備え、上記閉鎖端か
    ら特定角度に延在するノズル50を備え、そして上記開
    口端に装着されたフランジ42を備え、このフランジ4
    2の上記閉鎖端45に近い側に、上記カートリッジの長
    手方向軸線に垂直な線に対して上記閉鎖端に向って特定
    角度で配置された支承面46が設けられたカートリッ
    ジ。
JP3135117A 1990-09-04 1991-06-06 粘稠な歯科用材料に用いる改良された手動押出装置およびカートリッジ Pending JPH05344984A (ja)

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US5061179A (en) 1991-10-29
BR9102097A (pt) 1992-06-16
DE4119522A1 (de) 1992-03-05

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