JP3091516B2 - 歯科用シリンジ、およびそれとともに用いるカプセル - Google Patents

歯科用シリンジ、およびそれとともに用いるカプセル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に、歯科医が複合樹
脂材料あるいは他の歯科用材料を、シリンジから直接歯
に載置するのに使用することができる歯科用載置用シリ
ンジ、ならびにそれとともに用いるカプセルに関するも
のである。
【0002】
【関連出願】本出願は、「歯科用シリンジおよびそれと
ともに用いるカプセル」に関する、1987年12月2
1日出願の米国特許出願第07/136200号の一部
継続出願である。
【0003】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】歯科医に
よる歯の修復用の複合樹脂材料の使用が増加の一途をた
どるにつれて、1971年6月1日に特許を付与された
米国特許第3581399号に開示されたような、歯に
歯科用複合修復用材料を直接載置するシリンジを用いた
技術が見出されるようになった。その後も、他の先行特
許、すなわち米国特許第3900954号および第41
98756号に開示されたような、複合樹脂材料の直接
載置を行う別のシリンジ構造が提案されてきた。ドラガ
ン(WiIIiam B.Dragan)博士によって考案されてきたこ
れらの種々のシリンジは、一般に、プランジャーを有す
る管状のバレルを備えたシリンジホルダーと、バレルの
端部に着脱可能に連結された分注する歯科用材料を収容
する使い捨てが容易なカプセルとから構成されていた。
この種のカプセルあるいはカートリッジには、歯科医が
自ら選択した複合材料が充填されるか、所定の複合材料
が工場で材料製造業者自身によって、あるいは材料製造
業者の委託によって充填されていた。シリンジを用いた
技術が成功をおさめたので、米国特許第429582
8、第4391590号、第4384853、および第
4330280号に特許が付与されたことからも明らか
なように、他にもこの市場への参入を参画するものが相
ついだ。これらの特許は本発明者の米国特許第3581
399号に記載されたのと本質的に同一の、シリンジ技
術を実施するにあたっての一般的思想あるいは主題を具
体化したものである。上掲の各シリンジ構造物では、粘
稠な歯科用材料を適当なプラスチック材料製のカプセル
に充填した後、カプセルの端部を閉鎖しているピストン
にプランジャーで力を加えることによって、カプセルか
ら材料を押出していた。歯科用複合樹脂材料は粘度が高
く、製造業者によっても粘度にばらつきがあり、材料の
押出しを行う排出用オリフィスも比較的小さいので、押
出操作の間にはカプセルの壁部に莫大な圧力が加わるこ
とになる。こうした理由から歯科医には、この種のシリ
ンジを購入すると、シリンジのプランジャーには安定し
た圧力を徐々に加えて、カプセル内に圧力が過剰に蓄積
するのを制御あるいは防止するよう指示が与えられる。
このような指示が与えられているにもかかわらず、多く
の歯科医がこうした指示を無視して材料を急に押出そう
としたり、押出操作の間にシリンジのプランジャーに過
剰な力を加えたりすることが観察されている。こうした
際には、カプセルの壁部がふくらんだり、歪んだり、破
裂したりしがちである。したがって、歯科医がシリンジ
のプランジャーには緩慢かつ安定した圧力しか加えない
ようにという製造業者の指示を守らない限り、カプセル
の壁部に歪みが生じる可能性がある。この欠点ゆえに歯
科医がシリンジの使用をとりやめるおそれがある。
【0004】このように、シリンジを用いた技術の利点
が歯科医に十分理解されず、そして/または歯科医によ
っては複合材料の載置にシリンジ技術を用いる意欲を喪
失していた。シリンジを用いると気孔の発生が最低限に
おさえられ、他にも廃棄分が少なく簡便で効率的である
などの利点が認められているので、シリンジ技術は複合
材料を載置するうえで適格な方法であるといえる。複合
材料の製造業者は複合材料の充填材の含量を増大させる
ことによって包装性を高めたいと望んでおり、その際に
は材料が甚だしく粘稠になるので、上掲の欠点はさらに
深刻なものとなる。このような高粘度材料をシリンジを
用いて載置しようとしてきた結果、カプセルの壁部には
さらに大きな圧力がかかることになった。低粘度材料の
ように高い押出力を加える必要がなく、また加えてはな
らない場合には、極めて微妙な手の動きや小さな圧力の
みが必要とされるので、流れやすい材料を少量制御する
のは困難である。操作者は、初期摩擦および抵抗に対処
するために、往々にしてシリンジ装置を急に、したがっ
て過大な力で押出しがちであり、その結果、過剰な量の
低粘度材料が押出されてしまう。
【0005】また上掲の先行技術のシリンジ構造物で
は、カプセルの分注用チップあるいはノズルを、シリン
ジのバレルに対してほぼ360°回転させることが可能
であったものの、カプセルを所望の位置に積極的に保持
する手段が設けられていなかった。先行技術の各構造物
では、カプセルとシリンジホルダーのバレル端部の間の
滑り嵌めによってのみ、選んだカプセルの位置が保持さ
れていた。摩耗および/または製造時の許容差のばらつ
きがあるので、カプセルの所望の向きを摩擦によっての
み積極的に維持することは、往々にして不可能であっ
た。
【0006】この間観察されるようになったもう一つの
問題は、施術中にゴム手袋を使用する歯科医が、エイズ
や他の接触感染性疾病への恐怖ゆえに増加していること
である。ゴム手袋をはめて作業を行うと、ある種の歯科
用器具および装置を取扱うのに相当の困難を伴うことが
認められており、特に、複合材料の載置の際に使用する
小型のカプセルは、シリンジイジェクターに装填せねば
ならないこともあり、取扱いが困難である。これは、ゴ
ム手袋をはめた際に得ることのできる感触は極めて限ら
れたものとならざるを得ないので、ゴム手袋をはめる
と、極めて小さく、かつ滑らかなカプセルを取扱うのが
困難となるからである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の以上の目的なら
びに他の特徴および利点は、歯科用複合樹脂材料を直接
歯の凹部に載置する歯科用シリンジによって達成され
る。この歯科用シリンジは、細長いバレルを有するホル
ダーを備え、バレルの一方の端部には長手方向に延在す
るスロットと、このスロットに隣接した前方開口部が設
けられており、これらは、分注を行う所定量の複合樹脂
材料の入ったカプセルあるいはカートリッジを着脱可能
に支承する。細長いバレルのもう一方の端部には、端部
に隣接して、米国特許第3581399号に開示された
ようなフィンガーグリップあるいは米国特許第4198
756号に最初に開示され、そしてその後発効した特
許、例えば米国特許第4295828号、第43848
53号、および第4330280号にも示され、改良さ
れたようなプランジャー上で作用する機構のレバーアク
チュエータを設けることもできる。
【0008】この種の歯科用シリンジとともに用いるカ
プセルは、胴部を有するプラスチック製カートリッジか
らなり、この胴部の一端には開口した端部が設けられ、
他端には分注用のノズルチップ部が連結されている。カ
プセルは一般に、単位投与量を載置するのに十分な所定
量の複合樹脂材料を収容する寸法とし、樹脂材料は排除
可能な端栓あるいはピストンによってカプセル内に封止
されている。この種のカプセルの例は、上掲の先行特許
に開示されている。この種のカプセルは純プラスチック
材料、たとえばポリプロピレン、ナイロン、ザイテルナ
イロン(ZyteInyIon )などから形成される。材料の特
性およびカプセルの構造ゆえに、粘稠な歯科用材料を収
容する室の壁部の厚さは、限られた圧力にしか抵抗でき
ず、ふくらみや破裂が生じてしまう。こうした理由か
ら、歯科医は製造業者から、この種のシリンジを操作す
る場合には、緩慢かつ安定した圧力のみを使用するよう
指示されており、この指示にしたがう限りは、満足な操
作を行うことが可能であった。しかし、この指示が常に
守られるとは限らず、歯科医によってはプランジャーを
速く作動させすぎたり、過剰な力をかけたりしてしま
い、こうした場合にはカプセル内の圧縮された粘稠な材
料によってカプセルの壁部に莫大な力がかかり、カプセ
ルの破裂が生じることがあった。低粘度材料の場合に
は、過度の圧縮の結果、ノズルから過剰の材料が押出さ
れてしまう。こうした問題を克服するために本発明で
は、押出操作の間にカプセル内に蓄積される過剰な力に
抵抗し、そして/または過剰な力が蓄積するのを防止す
るプランジャーの構造およびカプセルの構造を提案す
る。本発明の一形態では、この目的をカプセルのピスト
ンと係合するイジェクタチップを、たとえばばねによっ
て弾性的に装填することができるプランジャーの構造に
よって達成し、このイジェクタチップは付勢力が付与さ
れると後退して、カプセル内に過剰な圧力が蓄積するの
を防止し、あるいはまた操作者によって付与される押出
力を緩和する。高粘度材料の場合には、ばねによって付
与される抵抗あるいは付勢力が、カプセルの壁部の破裂
が生じる力よりわずかに小さい構成として、壁が破裂す
る圧力に近づくと、イジェクタが後退して壁が破裂する
圧力に達するのが防止されるようにする。低粘度材料の
場合には、スプリングの付勢力を高粘度材料の場合より
はるかに小さいものとして、カプセルに過剰な圧力が加
わるのを防止するよう設計する。
【0009】本発明の別の形態では、カプセルに、円周
方向に間隔をおいて配置した補強用リブを設けてカプセ
ルの壁部を補強する。また、カプセルのフランジには、
カプセルを所望の所定の向きの位置に固定するための位
置決め用切欠き部を設けることができる。
【0010】
【作用】本発明の一観点は、弾性的に付勢された排除可
能なイジェクタチップを備えているので、押出操作の間
にカプセル内に過剰な圧力が蓄積するのが防止され、あ
るいはまた制御不能量の材料の急激な押出しを生じる過
剰な圧力が過度に蓄積するのが防止された、複数樹脂載
置用シリンジに使用する優れたプランジャー構造にあ
る。
【0011】本発明の別の観点は、歯科用材料の入った
カプセルと、排除可能なイジェクタチップを有するプラ
ンジャーとを備えた型式の歯科用シリンジで、イジェク
タチップにカプセルの壁部の破裂あるいは歪みが生じる
力よりわずかに小さな付勢力あるいは力が加えられてい
るので、過剰な材料が突然流れるのが防止されているシ
リンジを提供することにある。
【0012】本発明の別の観点は、カプセルに加わるカ
プセルの破裂あるいは歪みを生じる力に対して抵抗性の
優れたカプセル構造を提供することにある。別の観点
は、カプセルの壁部に沿って補強用リブが形成された歯
科用材料の分注用のカプセル構造を提供することにあ
る。別の観点は、一連の位置決め用切欠き部が周囲に円
周方向に間隔をおいて配置された横向きのフランジを有
する、歯科用材料のカプセルを提供することにある。
【0013】別の観点は、ゴム製のすなわち保護用の手
袋をはめて取扱う場合に特にカプセルを握りやすいよう
に、カプセルの外面に盛上り表面を設けることにある。
【0014】
【実施例】図面には、本発明の実施態様である歯科用シ
リンジ構造物の数種の実施態様が示してある。図1に
は、歯科用シリンジ20が各構成部品を図示するために
分解図で示してある。図1に図示した歯科用シリンジ2
0は、先行する米国特許第3581399号および第3
900954号に開示された種類の歯科用シリンジに関
するものである。以下でも明らかとなるように、本発明
の趣旨は、米国特許第4198756号に開示されたよ
うなレバー型あるいはピストル握り型アクチュエータを
有する歯科用シリンジ構造物にも、米国特許第4295
828号、第4330280号、および第438485
3号に開示されたような、米国特許第4198756号
の教示内容に追随したシリンジ装置にも用いることがで
きる。
【0015】歯科用シリンジ20は管状バレル21を備
えており、このバレルは一端21Aが開口しており、も
う一端に、その内側に前方開口部22が画定される内向
きのフランジ21Bが設けられている。バレルには、前
方開口部22に隣接して側面開口部23が設けられてお
り、カプセル24の前方開口部を通しての挿入を容易に
行うことができる。カプセル24は、以下でも説明する
ように管状の胴部24Aを備えており、その内部には、
所定量の歯科用の充填用複合樹脂材料Mを収容するほぼ
円筒状の溜め室25が画定されている。溜め室25の開
口端の周囲には、フランジ24Bが横断方向に延在して
おり、このフランジ24Bは、内向きのフランジ21B
と当接している。溜め室に連通して、分注用チップある
いはノズル24Cが連結されており、材料はこのチップ
あるいはノズルを通して押出される。分注用チップある
いはノズル24Cは、必要に応じて図示したように角度
をつけて配置することができる。カプセルを光不透過性
材料および/または周囲の光の通過に対して抵抗性の色
で形成して、最低歯科医が使用する光活性化複合樹脂材
料の取扱い、貯蔵および分注を容易とすることもできる
と理解されたい。上述のような種類のカプセルは、上掲
のドラガン博士に対して発行された米国特許、ならびに
米国特許第4391590号に開示されている。これら
の特許に記載ならびに開示されているように、端栓ある
いはピストン26がカプセル24の開口端に嵌められて
カプセル中の材料Mを封止しており、栓あるいはピスト
ン26を押しのけることによって、分注用チップあるい
はノズル24Cを通して材料を容易に押出すことができ
る。
【0016】修復作業に使用する複合樹脂は極めて粘稠
な材料で、固形流体とも言うべき特徴を有しているの
で、材料の押出しのためにピストンあるいは栓26に加
えられる押出し力によってカプセル24中の内部圧力が
往々にして、カプセル24の壁の歪みあるいは破裂を生
じる程度にまで上昇してしまう。このような現象は、歯
科医によってシリンジ構造物のプランジャーに急激な、
あるいは過剰な力が加えられ、この力がカプセルの栓2
6に伝搬された場合にはいつでも生じうる。上掲の特許
に開示されたカプセルは、指示通りに緩慢かつ安定した
圧力をもってシリンジを操作した場合には内部圧力に十
分耐えることができるものの、この種の指示は往々にし
て守られず、本発明の克服課題である問題が生じてい
た。また、材料製造業者が複合樹脂材料の粘度を、特に
臼歯に使用する材料について増大させたいと希求してい
ることも、カプセル壁部の歪みおよび/または破断の問
題をさらに深刻にしている。逆に、封鎖材、酸性ゲルな
どの低粘度の歯科用材料をシリンジを用いて載置する際
の一般的な問題は、シリンジ装置のプランジャーに力、
すなわち圧力をかけすぎて過剰な量の材料が押出されが
ちなことである。これらの問題を克服するために以下の
構造を記載するものである。
【0017】図1には、シリンジあるいはホルダー20
のバレル21とともに用いる優れたプランジャー構造物
21が示してある。本発明のプランジャー構造物は、後
退位置と前進位置との間を往々して移動できるよう、バ
レル21の内腔30内に装填されたほぼ中空のプランジ
ャー軸29を備えている。軸29の前方壁部30Aには
穴31が形成され、この穴31がイジェクタあるいはチ
ップ32を支承している。イジェクタは、押出操作の間
にカプセルのピストンあるいは栓26と係合する突出し
たチップ部を有している。イジェクタの内側端部には、
軸29の内腔29A内に入る寸法のフランジあるいはつ
ば33が連結されている。このつば33によってイジェ
クタ32の整合が保たれ、イジェクタがプランジャ軸2
9から分離してしまうのが防止されている。イジェクタ
32に係合して圧縮ばね34が配置され、イジェクタに
所定の大きさの付勢力を付加している。本願では、粘稠
な樹脂あるいは材料については、約30ポンドの抵抗を
有するばね34が適格であることが見出された。必要に
応じて、ばね34とプランジャ軸29の端部を閉鎖する
末端キャップ36との間に、スペーサロッド35を介在
させることもできる。スペーサロッド35は十分な長さ
として、ばね34によってイジェクタのつば33が押し
つけられ、イジェクタ32が図1のような正常な突出し
た位置に保持されるようにする。第1図の態様では、プ
ランジャ軸29には37で示されるような内側のねじが
設けられ、このねじと末端キャップの相補的なねじ38
が嵌め会って、上述のプランジャ組立体が固定される。
末端キャップ36のプランジャ軸への固定は他の手段に
よって行うこともできると理解されたい。図4には、末
端キャップ36Aのプランジャ軸29への固定を、プラ
ンジャ軸と末端キャップ36Aを同心的に貫通するよう
形成された孔を通って延在する止めピン39によって行
う変形構成例を示す。別の実施態様では、末端キャップ
を融着、溶接などによってプランジャ軸29に固定する
ことができる。
【0018】ばね34によってイジェクタチップ32に
加えられる付勢力、すなわち抵抗は、イジェクタがばね
の抵抗より大きな抵抗と遭遇した場合には、イジェクタ
がプランジャ軸内に後退するようなものであると理解さ
れたい。このような構成とすると、歯科医がピストンあ
るいは栓に、ばねがイジェクタチップ32に付加するよ
り大きな圧力、すなわち力を伝達することは不可能とな
る。カプセルの壁部に破裂あるいは歪みを生じさせるの
に必要な力よりわずかに小さな抵抗を有するばね34を
選択することにより、カプセルの壁部の破裂あるいは歪
みという問題を完全に解決することができる。
【0019】シリンジホルダー構造物を完成させるべ
く、管状のバレル21に横方向に延在するフィンガーグ
リップ40を設けることもできる。図1および図2に例
示された実施態様では、前方開口部が360°バレルに
よって囲まれているが、バレルの先端を一部切欠いて、
後側の開口部23をバレルの先端まで延在させて、19
79年7月3日公開のブラジル国公開公報、すなわち実
用新案出願第MU5701465号に開示されたよう
に、そして/または米国特許第4330280号及び第
4384853号にその後開示されたように、(いずれ
の場合も米国特許第4158756号に一部切欠き図が
示されているように、)スナップ嵌めの保持手段を設け
ることもできると理解されたい。
【0020】図3には、本発明の変形例を例示する。本
発明のこの実施態様では、イジェクタチップ50がピン
から構成され、このピンがプランジャ軸29内に滑動可
能に配置されたスペーサあるいは心合せ手段51に固定
されている。スペーサ51と末端キャップ52の間には
圧縮シリンジ34が配置されている。この実施態様で
は、末端キャップ52をプランジャ軸29に図示のよう
に融着あるいは接着することも、また図2あるいは図4
に関してそれぞれ説明したようにねじあるいはピンで固
定することもできる。他の点に関してはすべて、図3の
構造物の作用は図1ならびに図2に関して説明したのと
同様である。
【0021】上述のプランジャ構造物は、図1−3に示
すように、親指作動型シリンジ構造物とともに使用する
例を例示してあるが、プランジャー構造物29を、米国
特許第4198756号で最初に開示され、その後米国
特許第4295828号、第4330280号、および
第4384853号が追随し、開示した型式であるレバ
ー作動型歯科用シリンジとともに用いるプランジャーの
かわりに用いることもできると理解されたい。
【0022】粘稠な複合樹脂材料のカプセルキャリヤの
歪みおよび/または破裂は、カプセル構造の改良によっ
ても改善することができる。図5および図6には、上述
の問題を軽減するカプセル構造の改善例を例示する。図
5および図6に示すように、改善されたカプセル構造6
0は、ほぼ円筒状の胴部61を有する純プラスチック製
成形部材を備えており、胴部61内には、所定量の複合
樹脂材料を収容する溜め室62が画定されている。室6
2の内壁は略円筒状で、一端61Aで開口している。室
の他端は排出用ノズルあるいはチップ61Bと連通して
おり、このノズルあるいはチップ61Bは好ましくは溜
め室62の長手方向軸線に対して角度をつけて配置す
る。本発明では、胴部61の外面に間隔をおいて配置さ
れた一連の長手方向に延在するリブ64を設けて、溜め
室62の室壁を補強する。室62の開口端は、図示のよ
うに排除可能な端栓65によって閉鎖あるいは封止され
ている。端栓65の端面65Aは、溜め室62の内壁6
2Aと相補的な形状としてあるので、溜め室62に収容
されている全材料の最適な排出を確実に行うことができ
ると理解されたい。端栓65の末端壁部65Aとこれと
対応する室62の末端壁部62Aは任意の相補的な形
状、たとえば円錐、曲線形状、あるいは直線形状とする
ことができる。カプセルの材料は、光活性化材料ととも
に用いることができるよう光抵抗性とすることも、そし
て/または種々の着色プラスチック材料から形成するこ
ともできる。カプセルの胴部に沿って長手方向に延在す
るリブは、蓄積する可能性のある過剰な内部圧力に対し
て胴部、すなわち室の壁部を補強して、その歪みおよび
/または破裂に対して抵抗する役目を果たす。製造業者
がカプセル60を予め充填する場合には、排出用チップ
61Bのオリフィス開口部を適当な方法で封止して、カ
プセル中に封止された材料の保護を行うものと理解され
たい。このような封止手段は、末端封止用キャップ、
栓、カバー、あるいは任意の適当な種類の封止手段とす
ることができる。また、当業者にとっては明らかである
ように、本発明に記載するカプセルの改良は、種々の形
状のカプセルに適用することができると理解されたい。
【0023】盛り上った表面を画定している長手方向に
延在するリブ64は、カプセルの壁部を補強するだけで
なく、「感触」、すなわちグリップも提供するので、歯
科医はゴム手袋の装用時でもカプセルを容易に拾い上
げ、取扱うことができる。盛り上った表面領域は、リブ
として示してあるものの、カプセルの壁部を強化し、ゴ
ム手袋の装用時にカプセルを取扱うのに必要な「感触」
を得ることのできる他の適当な形状とすることもでき
る。
【0024】図7、8,9および10は、本明細書に開
示する発明の別の観点に関するものである。図9および
10には、本明細書に記載する種類の載置用シリンジと
ともに使用する種類のカプセル70を示す。このカプセ
ルも上述したのと同様に、歯科用材料を収容する溜めを
形成する胴部71と、排出用チップ72とを備えてい
る。本発明のこの態様では、横向きのフランジ73の周
囲には、一連の横方向に延在するラチェット型切欠きあ
るいは溝74が設けられている。図7および8に示して
あるように、シリンジバレル75の前端には、内向きの
前方フランジ76と隣接して、カプセル71の切欠き7
4の一つと係合する突起状の止めあるいは戻り止め77
が設けられている。シリンジバレルに図7および8に示
すように戻り止め77が設けられ、このシリンジバレル
を図9および10に関して説明したようなカプセルとと
もに用いると、止め77がフランジの切欠き74の一つ
と係合することによって、カプセル71がシリンジのバ
レル75に対して所定の角度位置に積極的に固定される
ことになる。このような構成とすると、歯科医はカプセ
ルを所望の角度位置まで回転することができ、この位置
が、止めあるいは戻り止め77とカプセルの切欠き74
との間の係合によって積極的に保持される。
【0025】図7および8に関して説明した構成では、
カプセル70のシリンジバレル75に対する角度の調整
を、図7のようにカプセルを内向きに押込んでノッチ7
4を戻り止め77からはずし、カプセルを所望の設定角
度まで回転させ、そしてカプセルを再度前向きにセット
して戻り止め77を適当な切欠きに再度係合させること
によって行うか、あるいはまた、ノッチ74と戻り止め
とを所望の角度調整を行う際にカプセルを回転するとノ
ッチが単に戻り止めに対して間欠的に回転するよう形成
することによって行う。
【0026】図13および14には、バレルの先端の一
部を図示するように切取ることによって、任意のカプセ
ル構造物をバレルの端部にスナップ嵌めで摩擦によって
保持させることを可能としたバレル構造の変形例を示
す。図13の実施態様では、シリンジの管状のバレル8
0に、側方開口部81が、前方開口部83を画定する内
向きのフランジ82に直接隣接して設けられている。本
発明のこの態様では、内向きフランジ82の長さを、内
向きフランジがカプセルの胴部の一部と係合してカプセ
ルがシリンジバレルに対して横向きに保持されるのに十
分なものとする。内向きフランジのカプセルの胴部に対
する相対的な長さLは臨界的ではなく、必要なのは、比
あるいはLがカプセルがシリンジバレル80中に摩擦に
よってしっかり保持されるのに十分なものであることで
ある。側方開口部81がシリンジバレルの前方端部83
まで延在しているので、図示のようにカプセルを容易に
装填することができる。内向きフランジ82は、カプセ
ルの横向きフランジと係合する肩部84を画定してお
り、押出し操作の間にカプセルが軸線方向からはずれる
のを防止している。上述の構造では、側方開口部81を
図14に示すように十分に幅広いものとして、カプセル
の胴部をバレル80の前方端部にスナップ嵌めする際
に、カプセルのフランジの幅を収容できるようにする。
【0027】図13に関して説明したバレル構造の変形
例は、カプセルのバレルに対するスナップ嵌めがバレル
の頂部で行われるので、カプセルのバレル端部での位置
決めを容易に行うことができ、そして開口部の延在部分
の下側に延在するバレルの端部が、カプセルをさらに支
承するという明瞭な改善点を有する。したがって、従来
の既存の構造物のように、カプセルがイジェクタホルダ
ーから吊り下がっているということがなくなる。なお、
図13に関して説明した構造では、何らかの理由でカプ
セルとバレルの前方端部の間の許容差がスナップ嵌めを
保持するのに必要な力を得るうえで不十分なものであっ
ても、カプセルがバレルの端部からはずれることはな
い。したがってこの構造は、特に患者の口に入れた場合
に、カプセルがイジェクタホルダーからはずれて落ちる
ことがないよう保護し、防止するうえで臨界的である。
カプセルに予め独自の修復用複合樹脂材料を充填する製
造業者が増えており、この種のカプセルは許容差にばら
つきがあるので、歯科医にとっては、どのカプセル製品
を使用するかに関わらず、そのカプセル製品が使用中の
イジェクタホルダーの端部に適切に支承されることが重
要である。したがって、保持用スロットの開口端を、た
とえば米国特許第4330280号および第43848
53号に示されるようにバレルの底部に配置するのでな
く、図13に示すようにバレルの頂部に配置することに
より、カプセルがイジェクタホルダーから重力のせいで
はずれて落ちることがなくなるので、歯科医にとっても
患者にとっても安全性が高まる。図13に示す構造で
は、本明細書に記載した任意のカプセル構造を使用でき
ると理解されたい。したがって、さらなる利点として図
13のバレル構造物が、上掲の従来技術に示唆された通
常の公知のカプセルも、本明細書に記載した優れたカプ
セル構造物も自在に支承しうることが挙げられる。な
お、図13に関して説明したバレル構造では、プランジ
ャー29を支承するバレルの内腔が、肩部84で直接終
端している。カプセルの保持は、図13に「L」で示し
たように、内向きフランジ82の前方端部がカプセル胴
部に対して作用するスナップ嵌めによって達成されるわ
けであるが、カプセルのフランジをバレル80の内腔の
内径よりわずかに大きい寸法として、カプセルの胴部を
バレルの前方端部に図13に示すようにスナップ嵌めす
る際に、カプセルのわずかに拡径したフランジあるいは
つばがバレルの内腔に同時にプレス嵌めされるようにす
ることによって、さらなる保持が行われる。
【0028】図11に、カプセルの端部の内壁が、楕円
形状のピストンあるいは栓91と相応してほぼ楕円の形
状であるカプセル構造90の変形例を例示する。図12
では、カプセル95は同様の形状のピストンあるいは栓
98の末端壁部97に相応して、直線形状の、すなわち
角ばった末端壁部96を有する。図11および12のカ
プセルにも、図5および6に関して説明した補強用リブ
を設けることができると理解されたい。また、図11お
よび12のフランジ92および99にも、図9および1
0に関して説明したのと同様の切欠きを形成することが
できる。
【0029】低粘度歯科材料、たとえば封鎖材、酸性ゲ
ルを用いる際には、プランジャーのばねは、歯科医がカ
プセルの栓に過剰な力を付与するのを防止して、低粘度
材料の突然の、あるいは制御不能な排出を防止するよう
な付勢力を有するものを選択する。このような場合に
は、軽いシリンジを用いるだけでよく、この種のシリン
ジの付勢力は、カプセル中の栓を排除する際に遭遇する
初期摩擦抵抗よりわずかに大きなものとすべきである。
このようにして、軽いあるいは低粘度の材料の、より制
御された押出しを行うことができる。
【0030】
【発明の効果】以上から、本発明で開示した構造を用い
ると、押出操作の間に、歯科医がカプセルに、カプセル
の歪みや破裂を生じる力、すなわち圧力をかけてしまう
のが防止されることが明らかである。本発明はさらにカ
プセルの室壁を簡単かつ適切に補強することができる手
段、ならびにカプセルを調節して調節した位置に積極的
に固定することができる手段も提供する。また軽い、す
なわち低粘度の歯科用材料を押出す際にも、さらに有効
な制御を行うことができる。
【0031】本発明をいくつかの実施態様について説明
してきたが、本発明の精神あるいは範囲から逸脱するこ
となく、本発明を変更および改変することができると理
解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様である歯科用シリンジを示す
斜視分解図である。
【図2】図1のシリンジ構造物の組立断面図である。
【図3】本発明のシリンジ構造物の変形例の組立断面図
である。
【図4】構造物の変形例の詳細を示す図である。
【図5】本発明の優れたカプセル構造物の側面図であ
る。
【図6】図5の線6−6に沿って見た断面図である。
【図7】構造物の別の変形例の詳細を示す図である。
【図8】図7の線8−8に沿って見た断面図である。
【図9】カプセル構造物の変形例を示す図である。
【図10】図9の端面図である。
【図11】カプセル構造物の変形例の一部切欠側面図で
ある。
【図12】カプセル構造物の別の変形例の一部切欠側面
図である。
【図13】シリンジのバレルの構造の変形例の詳細を示
す図である。
【図14】図13の線14−14に沿って見た断面図で
ある。
【符号の説明】
20 歯科用シリンジ 21,75 管状バレル 24,60,70 カプセル 26,65A ピストン 29 プランジャ軸 32 イジェクタ 34 付勢手段 35 スペーサ 61 胴部 64 リブ 65,73 フランジ 71 プラスチック製胴部 74 ノッチ 75 ホルダー 77 戻り止め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−228958(JP,A) 特開 昭58−81033(JP,A) 特開 平2−180252(JP,A) 特開 昭59−178331(JP,A) 実開 平2−103265(JP,U) 米国特許4457712(US,A) 米国特許5052927(US,A) 米国特許5129825(US,A) 米国特許5336088(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 5/00 - 5/04 A61C 3/00 - 3/08 A61C 9/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種々の粘度の歯科用材料を歯に載置する
    歯科用シリンジ20で、端部を有する管状バレル21を
    備え、歯に載置する歯科用材料の供給材料の入ったカプ
    セル24を、上記管状バレルの上記端部に着脱可能に連
    結するための、上記管状バレルの上記端部に形成された
    手段31,83を備え、上記バレル21中に往復可能に
    装填された、後退位置と前進位置との間で移動するプラ
    ンジャ軸29を備え、上記プランジャ軸29が内側端部
    30Aと外側端部37を有しており、上記プランジャ軸
    29の内側端部30Aから突出したイジェクタ32を備
    え、上記イジェクタ32が上記プランジャ軸29に対し
    て移動するよう装填されており、そして、上記イジェク
    タ32に作用して、通常は上記イジェクタを前進位置に
    保持し、カプセルから歯科用材料を押出す際にイジェク
    タが所定の抵抗と遭遇した場合には、上記イジェクタが
    上記プランジャに対して後退することを可能とする付勢
    手段34を備えている歯科用シリンジ20。
  2. 【請求項2】 一端に開口部を、他端にノズルチップ2
    4cの設けられた胴部24Aを有するカプセル24を備
    え、上記胴部に所定粘度の歯科用材料の供給材料が入っ
    ており、上記胴部24Aの一端の上記開口部を閉鎖する
    ピストン26を備え、上記イジェクタ32が上記ピスト
    ン26と係合して、押出操作の間はピストンを排除する
    ようになっており、そして付勢手段34によって上記イ
    ジェクタ32が上記プランジャ軸29に対して移動可能
    となっているので、押出操作の間に所定の抵抗が発生し
    た場合には、上記イジェクタ32が上記プランジャ軸に
    対して後退して、上記カプセルの壁に過剰な圧力がかか
    るのが防止される請求項1の種々の粘度の歯科用材料を
    歯に載置する歯科用シリンジ。
  3. 【請求項3】 上記付勢手段が、上記イジェクタ32に
    所定のばね力を付加するばね34と、上記ばねと直列に
    配置されたスペーサ35とから構成される請求項2の歯
    科用シリンジ。
  4. 【請求項4】 粘稠な歯科用材料を貯蔵および分注する
    カプセル60で、所定量の歯科用材料を収容する溜めを
    画定する、細長く一体の管状胴部61を備え、上記胴部
    61が、一端61Aが開口したほぼ筒状の内側の室62
    を有しており、上記の内側の室62と連通して配置され
    た排出用ノズル61Bを備え、上記排出用ノズル61B
    が、上記溜めの長手方向軸線に対して特定の角度をなす
    よう配置されており、上記開口端の周囲に配置された横
    向きのフランジ65を備え、そして、上記胴部61が一
    連の円周方向に間隔をおいて配置された長手方向に延在
    するリブ64を有しており、上記カプセルからの材料の
    押出しの間に生じるおそれのある内部での圧力の蓄積に
    対して抵抗することができ、上記リブ64が、上記胴部
    の材料で一体に成形されており、そして、上記胴部61
    内に排除可能に配置され、排除時にはそこから歯科用材
    料の押出しが可能な自由栓65Aを備え、上記栓65A
    の端面が上記胴部の端部の内側壁部形状と相補的な形状
    を有するカプセル60。
  5. 【請求項5】 カプセルホルダー75と、横断方向に延
    在するフランジ73を有するカプセル70との組合せ
    で、上記カプセルホルダーが管状のバレル75を備え、
    上記バレルの端部に上記カプセル70を着脱可能に支承
    する手段76が設けられ、上記手段76が内側肩部を画
    定しており、この肩部に上記フランジ73が当接するよ
    うになっており、そして、上記バレルの端部に戻り止め
    手段77が形成され、上記カプセルが、所定量の歯科用
    材料を収容するほぼ円筒形状の溜め室を画定するプラス
    チック製胴部71を備え、上記溜め室の一端が十分に開
    口しており、排出用チップが上記胴部と連結され、この
    排出用チップが上記溜め室と上記溜め室のもう一方の端
    部で連通しており、上記溜め室内に溜め室の開口端を封
    止する排除可能なピストン65Aが配置され、上記フラ
    ンジの外縁部の周囲に複数のノッチ74が間隔をおいて
    配置されており、上記ノッチ74が上記外縁部を横断し
    て延在しており、上記戻り止め77が上記ノッチのうち
    の一個に支承されうるので、上記カプセルを回転させな
    がら調節して、上記カプセルが上記管状胴部の端部に対
    して所定の回転関係をなすよう固定することができる組
    合せ。
  6. 【請求項6】 歯科用材料をシリンジによって容易に載
    置することができ、保護用手袋をはめていても操作が可
    能な粘稠な歯科用材料用の貯蔵および分注用カプセル
    で、所定量の歯科用材料を収容する溜め部を画定する細
    長い管状の胴部61を備え、上記胴部61が、上記溜め
    部を画定するほぼ筒状の内側室62を有しており、上記
    溜め部の一端61Aが開口しており、上記溜め部の他端
    に連結され、上記内側室と連通するよう配置された排出
    用ノズル61Bを備え、上記開口端の周囲に配置された
    横方向に延在するフランジを備え、上記開口端を封止す
    る排除可能なピストン65Aを備え、上記胴部の外面上
    に形成された手段64で、材料の押出中に内部に蓄積し
    うる圧力に抵抗するべく上記胴部61を強化し、保護用
    グローブをはめた操作者でも上記カプセルを容易に取扱
    えるよう握りを提供する手段を備え、上記手段が上記胴
    部61の周囲に長手方向に延在し、円周方向に間隔をお
    いて配置された突出した複数のリブ64から構成され、
    上記リブ64が上記胴部と一体に形成されているカプセ
    ル。
  7. 【請求項7】 上記排出用ノズル61Bが、上記胴部6
    1の長手方向軸線に対して特定の角度をなすよう配置さ
    れている請求項6の貯蔵および分注用カプセル。
  8. 【請求項8】 イジェクタホルダーと、イジェクタホル
    ダー内に挿入して使用する付属のカプセルとの組合せ
    で、前端と後端とを有する細長いバレル80を備え、上
    記前端に、内側肩部84を形成し前側開口部を画定する
    内向きフランジ82が設けられ、この内向きフランジ8
    4が長さ「L」を有しており、上記バレル内に長手方向
    に内腔が延在し、この内腔が上記肩部84で終端してお
    り、上記バレル80の上端に側方開口部81が形成され
    ており、上記側方開口部81が上記バレルの上端に沿っ
    て上記肩部84から後向きに延在しており、上記側方開
    口部81が、上記肩部から前向きに、上記バレルの上記
    前端83まで延在する延在部を有しており、上記バレル
    の上記前端に嵌める使い捨てカプセルを備え、上記カプ
    セル90が、一端が開口した溜めを画定する胴部を有し
    ており、上記胴部の上記開口端の周囲に、半径方向に延
    在するフランジ92が配置され、上記溜めのもう一方の
    端部に排出用ノズルが連結され、上記カプセルの上記胴
    部の、上記バレルの上記前方開口部に対する寸法割合
    が、上記カプセル胴部と上記バレルの上記前端との間の
    スナップ嵌め相互作用によって、上記カプセルが上記前
    方開口部に保持されるようなものであり、上記側方開口
    部の上記の前向き延在部の下側に延在する上記バレルの
    底部が、上記カプセルの底側支承部となっている組合
    せ。
  9. 【請求項9】 上記カプセルのフランジ92の寸法が上
    記内腔の内径よりわずかに大きいので、上記フランジと
    上記内腔の上記内側肩部84に隣接した内側表面との間
    のプレス嵌め保持によって、上記カプセルが上記イジェ
    クタホルダーにさらに強く保持される請求項8のイジェ
    クタホルダーとカプセルとの組合せ。
  10. 【請求項10】 歯科用材料を貯蔵および分注するカプ
    セル70で、所定量の歯科用材料を収容する溜めを画定
    する、細長く一体の管状胴部71を備え、上記胴部が、
    一端が開口したほぼ筒状の内側の室を有しており、上記
    の内側の室と連通して配置された排出用ノズル72を備
    え、上記排出用ノズル72が、上記溜めの長手方向軸線
    に対して特定の角度をなすよう配置されており、上記開
    口端の周囲に配置された横向きのフランジ73を備え、
    上記フランジの外縁部の周囲に複数のノッチ74が間隔
    をおいて配置されており、そして、上記胴部内に排除可
    能に配置され、排除時にはそこから歯科用材料の押出し
    が可能な栓を備えたカプセル70。
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