JPH05342961A - 近接スイッチ - Google Patents

近接スイッチ

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Publication number
JPH05342961A
JPH05342961A JP17020092A JP17020092A JPH05342961A JP H05342961 A JPH05342961 A JP H05342961A JP 17020092 A JP17020092 A JP 17020092A JP 17020092 A JP17020092 A JP 17020092A JP H05342961 A JPH05342961 A JP H05342961A
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JP
Japan
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coil
circuit
proximity switch
resin
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP17020092A
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English (en)
Inventor
Masao Hirano
正夫 平野
Tomoyuki Kamiguchi
朋行 上口
Takashi Sotodani
高志 外谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP17020092A priority Critical patent/JPH05342961A/ja
Publication of JPH05342961A publication Critical patent/JPH05342961A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期特性のバラツキが小さく、高温環境下に
おいても特性の安定した近接スイッチを提供する。 【構成】 コイル5を巻回したボビン6を熱硬化性樹脂
7により一体成形したコイルユニット2と、信号処理回
路基板9をエポキシ樹脂10により一体成形した回路ユ
ニット3とをケーシング1内に挿入し、このコイルユニ
ット2及び回路ユニット3をケーシング1内に接着剤4
により接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、近接スイッチに関す
る。具体的にいうと、本発明は、被検出体に発生した渦
電流をコイルにより検出する近接スイッチに関する。
【0002】
【背景技術】図7に従来の近接スイッチGを示す。この
近接スイッチGは、筒状をしたケーシング51の一方の
開口部をプラスチック製の蓋52で閉じた後、ケーシン
グ51のもう一方の開口部から、コイル53が巻回され
たボビン54と、ワイヤ55によりコイル54に接続さ
れた回路基板56とをケーシング51内に順に挿入し、
他方の開口部からケーシング51内にエポキシ樹脂等の
注型樹脂57を注型して封止したものである。また、回
路基板56にはICチップ58が実装され、ICチップ
58と回路基板56とをボンディングワイヤ59によっ
て接続している。
【0003】このような構造の近接スイッチGにあって
は、注型樹脂57によりコイル53及び回路基板56を
ケーシング51内で支持すると共に内部に湿気が浸入し
ないようにして耐湿性を高め、さらに、コイル53の巻
線や回路基板56上の配線を固定して近接スイッチGの
特性が変化するのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
近接スイッチにあっては、ケーシング内にコイル等を納
めて注型樹脂を注型する際、コイルの巻き線の間に注型
樹脂を充填できたり、できなかったりし、確実にコイル
が固定されず、コイルの巻き状態が不安定になることが
あった。さらに、注型樹脂の硬化に伴う体積膨張や収縮
によってコイルの巻き具合が変化することがあった。
【0005】これらの製造時におけるコイルの巻き具合
の変化は、回路のインダクタンスや回路結合状態(電磁
結合効率)などのバラツキや変動の原因となり、近接ス
イッチの特性を不安定にしていた。
【0006】また、近接スイッチの実使用時において
は、注型樹脂が温度上昇によって熱膨張し、その際にコ
イルの巻き具合を変化させたり、コイルと回路基板を接
続するワイヤを変形させて回路結合状態を変化させ、近
接スイッチの出力の温度特性を変化させるという問題が
あった。さらに、近接スイッチを高温で使用すると、注
型樹脂の熱膨張によりワイヤが断線したり、蓋が外れて
ボビンがケーシング外へ突出することもあった。ワイヤ
が断線すると検出不能となり、ボビンがケーシングから
飛び出してコイルの位置が変化すると検出感度が変化
し、そのため近接スイッチを高温環境下で使用すること
ができなかった。
【0007】なお、従来の近接スイッチにおいては、I
Cチップはワイヤボンディングされているので、使用環
境が100℃を超える高温を想定した冷熱サイクル試験
においては、ワイヤ切れを発生しており、要求を満足す
るのが困難であった。
【0008】本発明は、叙上の従来例の欠点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、製造時に
おける特性のバラツキが小さく、実使用時における温度
特性の変動も小さく、高温でも安定した特性を得ること
のできる近接スイッチを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の近接スイ
ッチは、ボビンに巻回されたコイルを樹脂一体成形した
コイルユニットと、回路部を樹脂一体成形した回路ユニ
ットとをケーシング内に挿入し、このコイルユニット及
び回路ユニットをケーシングに接着固定したことを特徴
としている。
【0010】上記近接スイッチにおいては、ケーシング
内に微調整回路部を付加し、微調整回路部をケーシング
内に樹脂封止してもよい。
【0011】上記コイルユニット及び回路ユニットは、
それぞれトランスファーモールド法によって一体成形す
ることが好ましい。
【0012】また、本発明の第2の近接スイッチは、コ
イルを巻回したボビンと回路基板上に形成された回路部
とを内側ケース内に封入し、この内側ケースを外側ケー
ス内に納めて接着固定し、外側ケースの配線側開口部を
樹脂封止したことを特徴としている。
【0013】上記近接スイッチにおいては、内側ケース
の外周面に雄ネジ部を形成し、外側ケースの内周面に雌
ネジ部を形成し、この雄ネジ部と雌ネジ部を螺合させる
ことによって内側ケースを外側ケース内に納めるように
してもよい。
【0014】また、本発明の第3の近接スイッチは、コ
イルを巻回したボビンと回路部を実装した回路基板をケ
ーシング内に封止し、当該回路基板をケーシングの中空
空間に支持したことを特徴としている。
【0015】また、上記回路部においては、チップ状電
子部品に設けたバンプを回路基板にバンプ接続させても
よい。
【0016】
【作用】本発明の第一の近接スイッチにあっては、ボビ
ンに巻回されたコイルをトランスファーモールド等によ
って樹脂一体成形してコイルユニットを形成しているの
で、加圧成形のために樹脂の充填性がよく、コイルの巻
き線間に確実に樹脂を充填させることができ、コイルの
各巻線を確実に固定することができる。また、コイルユ
ニットを樹脂一体成形しているので、注型の場合に比べ
て樹脂の硬化に伴う膨張・収縮が小さくなり、樹脂硬化
時におけるコイルの巻き具合の変化も小さくなる。した
がって、製造時におけるコイルのインダクタンスや回路
結合状態(電磁結合効率)等のバラツキを低減すること
ができる。
【0017】また、コイルユニット及び回路ユニットを
樹脂一体成形しているので、注型樹脂に比べてシール性
がよく、より耐湿性にすぐれた近接スイッチを得ること
ができる。
【0018】また、コイルユニットを樹脂一体成形して
いるので、注型樹脂に比べて樹脂の熱膨張係数が小さ
く、温度上昇によるコイルの巻き具合の変化を小さくす
ることができる。また、回路ユニットとコイルユニット
をケーシングに接着固定しているだけであるので、回路
部とコイルを接続する配線を空間で通線させることがで
き、樹脂の熱膨張によって当該配線が変形する恐れがな
くなる。したがって、回路結合状態が温度によって変化
せず、近接スイッチの出力の温度特性の変動を小さくで
きる。さらに、回路部とコイルを結ぶ配線が断線した
り、蓋が外れてボビンがケーシング外へ突出したりする
故障もなくなる。
【0019】なお、微調整回路のような付加的な部分
は、注型等によりケーシングに樹脂封止しても差し支え
ない。
【0020】また、本発明の第2の近接スイッチにあっ
ては、コイルを巻回したボビンと回路基板上に形成され
た回路部とを内側ケースの内部に納めているので、注型
樹脂とコイル及び回路部とが接触せず、樹脂の硬化に伴
う膨張・収縮がコイル等に伝達せず、樹脂硬化時にコイ
ルの巻き具合が変化させられることがなくなる。したが
って、製造時におけるコイルのインダクタンスや回路結
合状態(電磁結合効率)等のバラツキを低減できる。し
かも、コイル及び回路部が内側ケース内に一体化されて
いるので、回路結合状態が安定する。
【0021】さらに、コイル及び回路部を内側ケース内
に封入しているので、コイル及び回路部を湿気から保護
することができる。
【0022】また、コイル及び回路部は内側ケース内に
納入されているだけであるので、注型樹脂や内側ケース
の熱膨張及び収縮によってコイルや回路、配線等が影響
を受けず、回路定数や回路結合状態の安定性が高くな
り、近接スイッチの出力の温度特性の変動を小さくでき
る。また、ヒートサイクルにも強くなるので、高温や低
温での使用においても信頼性が向上する。
【0023】さらに、コイル等の支持と封止とを内側ケ
ースと注型樹脂とに分離したので、面倒な注型作業がわ
ずかな注型量で済み、生産性が向上する。
【0024】さらに、内側ケースの外周面の雄ネジ部と
外側ケースの内周面の雌ネジ部を螺合させるようにすれ
ば、内側ケースと外側ケースの接合強度を高めることが
できる。また、内側ケースと外側ケースの隙間の沿面距
離が長くなので、湿気や水、油等が内部に浸入しにくく
なる。
【0025】また、本発明の第3の近接スイッチにあっ
ては、ボビンを巻回したボビンと回路部を実装した回路
基板をケーシング内に封止し、回路部をケーシングの中
空空間に支持しているから、回路部が断熱性の高い空気
層によってケーシングや注型樹脂等から遮断されてお
り、ケーシングや樹脂等の熱膨張や熱変形等の影響を受
けず、コイルの巻き具合を安定させることができる。し
たがって、インダクタンスや回路結合状態等のバラツキ
を低減し、回路結合状態を安定させることができる。ま
た、近接スイッチの出力の温度特性の変動を小さくでき
る。
【0026】さらに、コイル及び回路部をケーシング内
に封止されているので、コイル及び回路部を湿気から保
護することができる。
【0027】また、回路部のチップ状電子部品を回路基
板にバンプ接続した近接スイッチにおいては、チップ状
電子部品と回路基板との間の断線が起こりにくくなり、
冷熱サイクル試験にも良好な結果を得ることができ、従
来よりも高温環境下での使用が可能になる。
【0028】
【実施例】図1に本発明の一実施例による近接スイッチ
Aの断面図を示す。この近接スイッチAは、筒状をした
ケーシング1内にコイルユニット2及び回路ユニット3
を順に挿入し、接着剤4によってケーシング1の内周面
に接着したものである。コイルユニット2と回路ユニッ
ト3は、雄端子8と雌端子13が嵌合することにより、
電気的に接続されている。
【0029】コイルユニット2は、コイル5を巻回した
ボビン6をエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂7と共に
トランスファーモールドにより一体成形したものであ
り、ケーシング1の内周面とほぼ合致した形状を有して
いる。特に、ケーシング1の前端側開口部の内周面に段
状にストッパ1aを突設し、コイルユニット2の外周面
に設けた段部2aをストッパ1aに当接させることによ
ってコイルユニット2がケーシング1から飛び出さない
よう位置決めしてあり、これによって近接スイッチAの
検出位置(つまり、コイル位置)がばらつかないように
している。また、コイルユニット2の背面には、コイル
5と導通した雄端子8が突出している。
【0030】9はワイヤボンディングされたICチップ
等からなる信号処理回路を実装した信号処理回路基板で
ある。回路ユニット3は、ICチップ11をポッティン
グによりシリコン樹脂12で封止した後、エポキシ樹脂
10と共にトランスファーモールドによって一体成形し
たものであり、ケーシング1の内周面とほぼ合致した形
状に成形されている。ICチップ11に予めシリコン樹
脂12をポッティングしているので、エポキシ樹脂10
の硬化収縮時の応力によってICチップ11やボンディ
ングワイヤ11aに歪が生じるのを防止することができ
る。また、回路ユニット3の前端面には、信号処理回路
基板9と導通した雌端子13が設けられており、回路ユ
ニット3をコイルユニット2の後からケーシング1内に
納入する際に雌端子13がコイルユニット2の雄端子8
と接触により接続される。また、回路ユニット3の後端
面には信号処理回路基板9と導通した入出力端子14が
突出しており、入出力端子14には検出装置本体(図示
せず)に接続するためのコード15がハンダ付け等によ
り接続されている。なお、信号処理回路基板9はハンダ
付け箇所を含むので、エポキシ樹脂10によって低温・
低圧のトランスファーモールドを行なうことが望まし
い。また、この実施例では、コイルユニット2と回路ユ
ニット3は、空間αを隔てて対向している。
【0031】本実施例においては、トランスファーモー
ルドによりコイル5等を樹脂一体成形しているので、加
圧成形によって樹脂7がコイル5の巻き線間に確実に充
填され、各巻線が樹脂7によって固定されてコイル5の
巻き具合が変化しない。したがって、回路定数のバラツ
キが小さくなる。また、トランスファーモールドによる
成形品は加圧成形されるので、樹脂7の熱膨張係数が小
さく、温度特性の変動が小さくなり、また、シール性も
良好で耐湿性が向上する。
【0032】さらに、コイルユニット2と回路ユニット
3をワイヤよりも剛性のある雄端子8と雌端子13によ
り接続しているので、両端子8,13が曲ったり、長さ
が変化したりすることがなく、コイル5と信号処理回路
基板9との回路結合状態のバラツキを小さくすることが
できる。
【0033】図2に本発明の別な実施例による近接スイ
ッチBの断面図を示す。この近接スイッチBにあって
は、図1の近接スイッチAと同様にしてケーシング1内
に樹脂一体成形品のコイルユニット2及び回路ユニット
3を挿入し、接着剤4によりコイルユニット2及び回路
ユニット3をケーシング1に接着すると共にコイルユニ
ット2及び回路ユニット3間も接着した後、微調整回路
部を実装した微調整回路基板16をケーシング1内に納
入し、微調整回路基板16の接続端子16aを回路ユニ
ット3の入出力端子14に接続している。また、微調整
回路基板16の入出力端子16bをコード15により検
出装置本体に接続している。
【0034】この実施例においては、微調整回路基板1
6を備えているので、被検出物が一定の検出範囲内にあ
るときに設定レベルの検出信号が得られるよう微調整回
路基板16の可変抵抗等により厳密に調整することがで
きる。微調整回路基板16の調整作業が完了した後、ケ
ーシング1の開口部に注型樹脂17を注型し、微調整回
路基板16を出力端子16b及びコード15の接続部と
共に封止している。
【0035】したがって、本実施例においては、樹脂一
体成形することのできない最低限の部分(つまり、微調
整回路基板16)だけを注型樹脂17によって封止して
おり、注型樹脂17の使用量を最低限に減らすことがで
きる。したがって、微調整回路基板16によって近接ス
イッチBの感度を厳密に調整できる上、温度変化等によ
る回路結合状態の変動も小さくなり、温度特性が安定す
る。
【0036】図3は本発明のさらに別な実施例による近
接スイッチCを示す正面図である。この近接スイッチC
にあっては、ケーシング1の内周面に長手方向の全長に
わたって、あるいは部分的に突起部18を突設してあ
り、コイルユニット2及び回路ユニット3(図3には表
わされていない。)の外周面に突起部18と嵌合可能な
溝19を凹設してある。
【0037】したがって、コイルユニット2及び回路ユ
ニット3をケーシング1内に挿入する際、突起部18と
溝19の嵌合によりコイルユニット2及び回路ユニット
3を一定角度で納入させることができ、コイルユニット
2の雄端子8と回路ユニット3の雌端子13を容易に嵌
合させることができ、組立性が良好となる。
【0038】図4(a)(b)は本発明のさらに別な実
施例による近接スイッチDを示す断面図及び正面図、図
4(c)は同図(a)のX−X線断面図である。この近
接スイッチDのケーシングは、外側ケース21と内側ケ
ース20との2重構造となっており、コイル5を巻回し
たボビン6と信号処理回路基板9とを内側ケース20内
に収納している。
【0039】内側ケース20は筒体23とネジ蓋24と
後蓋25とから構成されており、ネジ蓋24の外周面に
は雄ネジ状の螺合部24aが形成されており、ネジ蓋2
4の内面側にはコイル5を巻回したボビン6を納入する
ためのコイル収納部24bが凹設されている。また、筒
体23内の回路基板収納部23bの両側面には、図4
(c)に示すように信号処理回路基板9の縁を挿入する
ための溝23cが形成されており、回路基板収納部23
bの前部にはネジ蓋24を納入させるための凹部23a
が形成されており、凹部23aの内周面にはネジ蓋24
の螺合部24aと螺合する雌ネジ状の螺合部23dが形
成されている。後蓋25には、端子挿通孔25aが穿孔
されている。
【0040】しかして、筒体23の凹部23a内にコイ
ル5を巻回したボビン6を挿入した後、螺合部24aに
接着剤を塗布したネジ蓋24を凹部23a内にネジ込
み、ボビン6をネジ蓋24のコイル収納部24b内に支
持する。ついで、筒体23の後端から溝23cに保持さ
せるようにして信号処理回路基板9を回路基板収納部2
3b内に挿入し、溝23cによって信号処理回路基板9
を中空空間に支持させ、信号処理回路基板9の接続端子
9aをコイル5の端子5aに接続する。また、信号処理
回路基板9の後端からは筒体23の外へ入出力端子12
が突出しており、後蓋25に穿孔されている端子挿通孔
25aに入出力端子12を挿通させながら筒体23の後
端面に後蓋25を接着剤等で取り付けて基板収納部23
bを塞ぎ、後蓋25から突出した入出力端子12にコー
ド15をハンダ付けし、入出力端子12を挿通させた端
子挿通孔25aに封止用樹脂26をポッティングして封
止する。
【0041】この後、組み立てた内側ケース20の外周
面に接着剤4を塗布して外側ケース21内に挿入し、内
側ケース20の外周面と外側ケース21の内周面を接着
固定する。ついで、外側ケース21の後端から封止用樹
脂22を注型して内側ケース20の蓋25、入出力端子
12及びコード15の接続部を封止して近接スイッチD
が組み立てられている。
【0042】この近接スイッチにあっては、コイル5等
は内側ケース20の空間内に封止されており、注型樹脂
22等によって直接封止されていないので、注型樹脂等
の成形収縮や熱膨張・収縮等の影響を受けず、安定した
特性を得ることができる。また、内側ケース20と外側
ケース21の2重構造となっているので、近接スイッチ
Dの強度が向上する。
【0043】図5は本発明のさらに別な実施例による近
接スイッチEを概略的に示す断面図である。この近接ス
イッチEは、コイル5を巻回したボビン6と信号処理回
路基板9を封入している内側ケース20の外周面に雄ネ
ジ部20aを形成し、外側ケース21の内周面に雄ネジ
部20aと螺合可能な雌ネジ部21aを形成したもので
あり、内側ケース20の雄ネジ部20aを外側ケース2
1の雌ネジ部21aに螺合させることによって内側ケー
ス20を外側ケース21内に納め、雄ネジ部20a及び
雌ネジ部21a間を接着剤4によって接着している。
【0044】また、ボビン6は支持部材29aによって
浮かせて支持されており、信号処理回路基板9は支持部
材29bによって空間に支持されており、コイル5や回
路部は空気層によってケーシングから隔離されている。
【0045】この実施例においては、ケーシングを構成
する内側ケース20と外側ケース21の嵌合強度が極め
て強くなる。また、内側ケース20と外側ケース21の
沿面距離が長くなるので、内側ケース20と外側ケース
21間の隙間に湿気や水分、油分等が浸入しにくくな
り、信頼性が向上する。
【0046】図6は本発明のさらに別な実施例による近
接スイッチFを説明する一部破断した側面図である。図
1ないし図5の実施例による近接スイッチA〜Eにおい
ては、ICチップ27と信号処理回路基板9とをボンデ
ィングワイヤ11aによって結線していたが、この実施
例のようにICチップ27に設けたハンダバンプ28を
信号処理回路基板9にバンプ接続させてもよい。
【0047】バンプ28は熱歪みに強く、冷熱サイクル
試験に耐えるため、ICチップ27を信号処理回路基板
9にバンプ接続することにより近接スイッチFのより高
温側での使用が可能になる。また、ICチップ27をバ
ンプ接続することにより実装スペースを小さくできるの
で、近接スイッチFの小型化が可能になる。
【0048】
【発明の効果】コイルユニットを樹脂一体成形品とした
近接スイッチにあっては、コイルの巻き線間に確実に樹
脂を充填させて各巻線を固定することができ、また、樹
脂の硬化収縮等に伴うコイルの巻き具合の変化も小さく
なるので、製造時におけるコイルのインダクタンスや回
路結合状態等のバラツキを低減できる。
【0049】また、コイルユニット及び回路ユニットを
樹脂一体成形することにより、シール性が向上し、近接
スイッチの耐湿性を向上させることができる。
【0050】また、樹脂一体成形品のコイルユニット
は、樹脂の熱膨張係数が小さく、温度上昇によるコイル
の巻き具合の変化を小さくでき、また、コイルユニット
と回路ユニットを結ぶ配線も樹脂の熱膨張によって変形
する恐れがなくなるので、回路結合状態が温度によって
変化せず、近接スイッチの出力の温度特性の変動を小さ
くできる。さらに、回路部とコイルを結ぶ配線が断線し
たり、ボビンがケーシング外へ突出したりする故障もな
くなる。
【0051】また、コイルを巻回したボビンと回路基板
上に形成された回路部とを内側ケースの中空内部に納め
た近接スイッチにあっては、樹脂の硬化に伴う膨張・収
縮がコイル等に伝達しないので、製造時におけるコイル
のインダクタンスや回路結合状態などのバラツキを低減
できる。しかも、コイル及び回路部が内側ケース内に一
体化されているので、回路結合状態が安定する。
【0052】さらに、内側ケースを納めた外側ケースの
開口部を樹脂封止しているので、コイル及び回路部を湿
気から保護することができる。また、注型樹脂や内側ケ
ースの熱膨張及び収縮によってコイルや回路、配線等が
影響を受けず、回路定数や回路結合状態の安定性が高く
なり、近接スイッチの出力の温度特性の変動を小さくで
きる。また、ヒートサイクルにも強くなるので、高温や
低温での使用においても信頼性が向上する。
【0053】さらに、この近接スイッチにあっては、コ
イル等の支持と封止とを内側ケースと注型樹脂とに分離
したので、面倒な注型作業がわずかな注型量で済み、生
産性が向上する。
【0054】さらに、内側ケースの外周面の雄ネジ部と
外側ケースの内周面の雌ネジ部を螺合させるようにすれ
ば、内側ケースと外側ケースの接合強度を高めることが
できる。また、内側ケースと外側ケースの隙間の沿面距
離が長くなので、湿気や水、油等が内部に浸入しにくく
なる。
【0055】また、ボビンを巻回したボビンと回路部を
実装した回路基板をケーシング内に封止して中空空間に
支持している近接ユニットにあっては、コイルや回路部
が断熱性の高い空気層によってケーシングや注型樹脂等
から遮断されており、ケーシングや樹脂等の熱膨張や熱
変形等の影響を受けず、コイルの巻き具合を安定させる
ことができる。したがって、インダクタンスや回路結合
状態等のバラツキを低減し、回路結合状態を安定させる
ことができる。また、近接スイッチの出力の温度特性の
変動を小さくできる。
【0056】さらに、コイル及び回路部をケーシング内
に封止されているので、コイル及び回路部を湿気から保
護することができる。
【0057】また、回路部のチップ状電子部品を回路基
板にバンプ接続した近接スイッチにおいては、チップ状
電子部品と回路基板との間の断線が起こりにくくなり、
冷熱サイクル試験にも良好な結果を得ることができ、従
来よりも高温環境下での使用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による近接スイッチを示す断
面図である。
【図2】本発明の別な実施例による近接スイッチを示す
断面図である。
【図3】本発明のさらに別な実施例による近接スイッチ
を示す正面図である。
【図4】(a)は本発明のさらに別な実施例による近接
スイッチを示す断面図、(b)は(a)の正面図、
(c)は(a)のX−X線断面図である。
【図5】本発明のさらに別な実施例による近接スイッチ
を示す一部省略した断面図である。
【図6】本発明のさらに別な実施例による近接スイッチ
を示す一部破断した側面図である。
【図7】従来例による近接スイッチを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 コイルユニット 3 回路ユニット 4 接着剤 5 コイル 6 ボビン 9 信号処理回路基板 20 内側ケース 20a 雄ネジ部 21 外側ケース 21a 雌ネジ部 27 ICチップ 28 バンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンに巻回されたコイルを樹脂一体成
    形したコイルユニットと、回路部を樹脂一体成形した回
    路ユニットとをケーシング内に挿入し、このコイルユニ
    ット及び回路ユニットをケーシングに接着固定したこと
    を特徴とする近接スイッチ。
  2. 【請求項2】 ボビンに巻回されたコイルを樹脂一体成
    形したコイルユニットと、回路部を樹脂一体成形した回
    路ユニットと、微調整回路部とをケーシング内に挿入
    し、コイルユニット及び回路ユニットをケーシングに接
    着固定し、微調整回路部をケーシング内に樹脂封止した
    ことを特徴とする近接スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記コイルユニット及び回路ユニットが
    それぞれトランスファーモールド法によって一体成形さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の近接
    スイッチ。
  4. 【請求項4】 コイルを巻回したボビンと回路基板上に
    形成された回路部とを内側ケース内に封入し、この内側
    ケースを外側ケース内に納めて接着固定し、外側ケース
    の配線側開口部を樹脂封止したことを特徴とする近接ス
    イッチ。
  5. 【請求項5】 コイルを巻回したボビンと回路基板上に
    形成された回路部とを内側ケース内に封入し、内側ケー
    スの外周面に形成された雄ネジ部を外側ケースの内周面
    に形成された雌ネジ部に螺合させることによって内側ケ
    ースを外側ケース内に納めて接着固定し、外側ケースの
    配線側開口部を樹脂封止したことを特徴とする近接スイ
    ッチ。
  6. 【請求項6】 コイルを巻回したボビンと回路部を実装
    した回路基板をケーシング内に封止し、当該回路基板を
    ケーシングの中空空間に支持したことを特徴とする近接
    スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記回路部において、チップ状電子部品
    に設けたバンプを回路基板にバンプ接続させたことを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5又は6に記載の近接
    スイッチ。
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