JPH05342424A - Icカードシステム - Google Patents

Icカードシステム

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JPH05342424A
JPH05342424A JP4179127A JP17912792A JPH05342424A JP H05342424 A JPH05342424 A JP H05342424A JP 4179127 A JP4179127 A JP 4179127A JP 17912792 A JP17912792 A JP 17912792A JP H05342424 A JPH05342424 A JP H05342424A
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JP
Japan
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card
input
terminal group
output terminal
circuit
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Application number
JP4179127A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Noguchi
正芳 野口
Koichi Matsukawa
公一 松川
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ICカードの挿入方向(姿勢)に依らず所定
の処理が可能な、即ち挿入方向自由なICカードシステ
ムを特に極めて安価に実現する。 【構成】 ICカード(CD)の一方の板面表面(1a)の中心
部に前記板面の中心点に対し点対称に配置された複数の
端子片(31 〜 38 ) からなる入出力端子群(3) とICカ
ードの挿入姿勢を示す切欠等の切除部(2) とを具備した
ICカード(CD)と、これと対となる、前記ICカード(C
D)を任意方向で挿入した時に前記切除部(2) を検出する
ための例えば発光ダイオード(21a) と受光素子(21b) の
対からなる姿勢検出手段(21)と受端子群(12)に接触接続
した前記入出力端子群を処理回路(23)へと適切に切換え
て接続する接続切換回路(22)及び制御回路(24)とを具備
したICカード処理装置(10)とでICカードシステムを
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカードとこれが挿
入されるカード処理装置を含み構成されるICカードシ
ステムに関し、特にICカードをカード処理装置に挿入
する場合にICカードの裏表や挿入方向に依らず信号接
続端子間の所定接続が達成され所定の処理が可能なIC
カードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】情報の記録やプログラムの供給に利用さ
れるICカードには、一般には外部のカード処理装置に
挿入された時に電気的に所定の接続がされるようにその
外表面に入出力端子群が設けられている。複数の端子片
夫々は様々な信号入出力や電源等が割当てられていて、
一方これを処理するICカード処理装置には、ICカー
ドが規定された一定向き(カードの裏表を含む)で挿入
された場合に前記ICカードの入出力端子群と位置が一
致し対向するような部位に、各端子夫々に対応して通常
は同数の端子からなる受端子群が設けらる。この様に、
ICカード処理装置のICカード挿入口に対して、IC
カードを表裏を含めて所定向きに挿入することを前提に
システムを設計すればシステム構成が一番簡易であり、
多くのICカードシステムで用いられている。
【0003】上述のような一方向挿入のシステムは、一
度挿入(装着)すれば殆どそのまま使用され点検や保守
にのみ脱着され通常は専門者が扱うのみの用途であれば
特に不都合を感じることはない。然しながら、同じくI
Cカードの用途でも例えば特定場所への入出場管理や鉄
道の定期券として用いられる場合には、カードの挿入回
数が極めて多くなるし、また使用者(操作者)もカード
に対して詳しい知識を有しないことになる。特に、定期
券としての使用では入出場の改札時に極めて短時間でI
Cカードの挿入をすることになるので、使用者が意識せ
ずに或いは誤認して誤った方向でICカードを挿入する
ことも充分考えられ、この場合、もし上述のごとくIC
カードの挿入方向が一義的に規定されており、誤った方
向の挿入に対しては所定の電気接続が得られず機能しな
いシステムを用いた場合には、使用者は再度挿入方向を
確かめ挿入をやり直さねばならない。これでは使用者に
とっては煩雑であり、使用者が多い場合には混雑を引き
起こす等の不都合を生じ、システムが狙いどうり円滑に
運用されないことになる。
【0004】このような問題点を解消するために、従来
にも挿入方向の自由度を増すための幾つかの対応が提案
されている。例えば、図6に示す各ICカードは、カー
ド表面に前記入出力端子群を複数設けることによりこの
問題を解決している。例えば、(a)に示すICカード
31は、一表面上で点対称となる2箇所の位置に入出力
端子群30A、30Bを夫々設けて内部で対応端子を夫
々結線してあり、これにより長手方向であれば向きを選
ぶことなくどちらの向きでICカード31がカード処理
機(図示せず)に挿入されても、前記両入出力端子群の
どちらか一方が、カード処理機の対応位置に設けられた
受端子群と接続状態になる。なお、更にICカード31
の表裏にかかわらず機能させるためには、カード処理機
側に受端子群を上下に各1箇所設ける必要がある。
【0005】図8(b)に示すICカード32は、カー
ドの表面及び裏面夫々に、幅方向に延びる中心軸に対し
て軸対称となる位置に夫々入出力端子群30A、30B
を設けたもので、対応してカード処理機側にはカード上
面側と下面側の所定位置に2つの受端子群を設けること
で、カードの表裏と挿入方向を問わず4種類の挿入向き
(姿勢)に対応してICカードと処理機との電気接続が
できる。図8(c)に示すICカード33は、カードの
表面及び裏面夫々に、長手方向に延びる中心軸に対して
軸対称となる位置に夫々入出力端子群30A、30Bを
設けたもので、上記例同様にカード処理機側にはカード
上面側と下面側夫々の所定位置に2つの受端子群を設け
ることで、挿入時にカードの表裏と挿入方向を問わず、
4種類の挿入向きに対応してICカードと処理機との電
気接続ができる。
【0006】図8(d)に示すICカード34では、カ
ードの幅方向の中心軸に対して軸対称となる位置に、更
にはカードの長手方向の中心軸に対して軸対称となる位
置に、表面及び裏面夫々に入出力端子群を設けたもの
で、合計4つの入出力端子群30A〜30Dを設け、替
わりにカード処理機側にはカード上面側(もしくは下面
側でも良い)の所定位置に受端子群を唯1つ設けるのみ
で、挿入時にカードの表裏と挿入方向を問わず、4種類
の挿入向きに対応してICカードと処理機との電気接続
ができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のI
Cカードシステムは、何れもICカードに設ける端子群
を2あるいは4箇所と複数にすることによりICカード
の挿入方向を自在にしている。しかし、当然ながらIC
カードのコストが上昇してしまう。特に、普通は極めて
多数のICカードとこれよりは格段に台数の少ない処理
機で構成される入退場管理システム等においては、IC
カードの価格がシステム全体のコストを左右してしま
う。従って、上述したように端子群を複数設けなければ
ならない解決手法は、一般にシステムが高価格になって
しまうとの問題があった。
【0008】本願発明は、このような事情に鑑みて成さ
れたもので、ICカードの端子群は唯1つのままで、表
裏及び挿入向きに依らない、即ち挿入方向が4方向自在
で安価なICカードシステムを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願第1の発明では、ICカードシステムを、一方の
板面表面の中心部に前記板面の中心点に対し点対称に配
置された複数の端子片からなる入出力端子群を具備し、
且つICカードの長手方向に2等分された一方の部分に
のみ所定位置に設けられた切除部を具備したICカード
と、前記ICカードが長手方向に任意の向きで挿入され
た場合に、前記切除部の占める位置に対応する位置に設
けられた姿勢検出手段と、同じく挿入時に前記入出力端
子群の占める2つの位置のうち少なくとも1つに対応す
る位置に配設され前記各端子部と電気的に接続される受
端子群とを具備し、更に前記受端子群と処理回路の間に
介在接続され個々の受端子と処理回路の個々の入力端と
の各接続関係を前記通孔検出手段からの検出信号に応じ
て複数の所定関係のうちで適切なものに切換接続するた
めの端子接続切換回路と、各部を制御する制御回路とを
具備したICカード処理装置とで構成する。
【0010】また、本願第2発明では、上述のICカー
ドシステムのICカードが、前記切除部がICカードの
長手方向の2等分線と幅方向の2等分線により4等分さ
れた1つ部分にのみ所定位置に設けられた構成とする。
【0011】更に、本願第3発明では、ICカードシス
テムを、一方の板面表面の中心部に前記板面の中心点に
対し点対称に配置された8個の端子片からなる入出力端
子群を具備し、且つICカードの長手方向の2等分線と
幅方向の2等分線により4等分された1つ部分にのみ周
縁所定位置に設けられたICカードを貫通する切欠孔を
具備したICカードと、前記ICカードが長手方向に任
意の向きで挿入された場合に、前記切欠孔の占める4つ
の位置に対応し切欠孔の軸方向両側に夫々設けられた発
光ダイオードと受光素子の対から構成され前記切欠孔を
検出しICカードの姿勢を検出するための通孔検出手段
と、同じく挿入時に前記入出力端子群の占める2つの位
置に対応して配設され前記各端子片と電気的に接続され
る一対の受端子群とを具備し、更に前記受端子群と処理
回路の間に介在接続され個々の受端子と処理回路の個々
の入力端との各接続関係を前記通孔検出手段からの検出
信号に応じて4つの所定接続のうち適切な1つに切換接
続するための端子接続切換回路と、各回路を制御する制
御回路とを具備したICカード処理装置とで構成する。
【0012】
【作用】本願第1の発明では、ICカード処理装置にI
Cカードが挿入されると、入出力端子群が受端子群に夫
々接触し、同時に姿勢検出手段によりICカードの切除
部が検出され、これにより制御回路が挿入されたICカ
ードの向きを特定し端子接続切換回路を制御し、挿入姿
勢に対応してICカードの入出力端子群の個々の端子片
が端子接続切換回路を介して処理回路の入力に適切に接
続される。その後所定のICカード処理が行われる。
【0013】本願第2発明では、ICカードを4等分し
た1つの部分にのみ設けられた切除部と、これに対応す
る姿勢検出手段によりICカードの挿入姿勢を正確に知
ることができ、合わせて姿勢検出手段のいずれか1つか
らのみ信号が得られる場合を正常と判定することで姿勢
検出手段等の故障を検出することができる。
【0014】また、本願第3発明では、4箇所に配置さ
れた発光ダイオードと受光素子の対により挿入されたI
Cカードの切欠孔を通過する発光ダイオードの照射光を
受光素子で受光し電気信号に変換してこれによりICカ
ードの挿入向きを特定し、対応して端子接続切換回路が
制御されてICカードの入出力端子群の個々の端子片が
端子接続切換回路を介して処理回路の入力に適切に接続
される。その後所定のICカード処理が行われる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を添附図面とともに詳細に説明
する。図1(a)は、本願発明を構成するICカードの
一実施例CDを示す外観平面図であり、同図(b)はこ
れと対になり本願発明を構成するICカード処理装置の
一実施例のICカードが挿入される主要部分をICカー
ドとともに示す一部断面側面図である。図2は、図1
(b)に対応するICカード処理装置の部分上面図、図
3はICカード処理装置の電気回路要部20の一実施例
を示すブロック図である。
【0016】図1(a)のICカードCDは、従来と同
様に矩形板状で内部にメモリを主体として制御部や必要
に応じては電池等を内蔵した一般的構成を有する他、カ
ード本体1の板面表面1a及び1bの一方(図では1a
面)に8個の端子片31 〜38 からなる特有の入出力端
子群3を具備している。即ち、この入出力端子群3は前
記板面表面1aの中心部に形成され、しかも8個の端子
片が前記板面の中心点P0 に対し点対称となるように配
置されている。各端子片31 〜38 は、電気的役目が決
まっていて内部の電気回路所定部と夫々接続されてい
る。なお、ICカードCDの形状寸法と端子片の形状配
置及び端子割当ては、既存の各種の規格を遵守しても良
い。
【0017】更に、実施例のICカードCDは形状的に
は長手方向の2等分線L1 と幅方向の2等分線L2 によ
り4等分される部分A1〜A4のうち1つにのみ周縁所
定位置にICカードを貫通する切欠孔(切除部)2が設
けられている。言わば十字形に分けた一区画にのみ縁部
に切欠孔2が設けられ、残る三区画には対応部分には切
欠孔2が形成されていない。この切除部2により、IC
カードの挿入向き、即ち4通りの姿勢が特定可能にな
る。このICカードCDは、図1(b)に示すようにI
Cカード処理装置10に長手方向に挿入して使用され、
ICカードCDの保持内容の照査や、記録の書換等の所
定の処理が行われる。この挿入時の向きは、ICカード
の長手方向であれば裏表を問わずまた向きについても問
わない任意の4方向(4姿勢)で良い。
【0018】図1(b)に一部断面図でICカードの挿
入部分のみを示すICカード処理装置10には、ICカ
ードが挿入される挿入溝11が設けられていてICカー
ドCDが奥まで挿入される。この挿入溝11の内部所定
位置、即ちICカード挿入時にカードの裏表に応じてカ
ード中央部に設けられている前記入出力端子群3が占め
ることになる2つの位置に対応して、2箇所(挿入溝の
上面と下面夫々に各1箇所)に前記入出力端子群3の各
端子片31 〜38 とバネ力で接触し電気的に接続される
一組み8個のバネ接片からなる受端子群12A(12
B)が夫々配設されている。
【0019】2つの受端子群12A、12Bは、夫々対
応する端子片同士(挿入溝中心点に対して点対称となる
対)が並列接続されていて更に後述する端子接続切換回
路22の所定の各入力に夫々接続されている。以上の構
成により、ICカード処理装置10にICカードCDが
表向きに挿入されても或いは裏向きに挿入されても、前
記入出力端子群3が受端子群12と端子接続切換回路2
2を介して処理装置20(後述)の処理回路23に導か
れる。
【0020】また、前記挿入溝11に沿って内部には、
前記ICカードCDがカードの裏表及び向きによらず長
手方向に任意方向で完全に挿入された場合に前記切欠孔
2の取り得る(占める)4つの位置PS1〜PS4(図
2参照)に対応して、切欠孔2の両端面側に即ち挿入溝
11の上方面と下方面には夫々対向する発光ダイオード
21aと受光素子21bの対で構成された切欠孔検出の
ための姿勢検出手段21が4箇所配置されている。前記
発光ダイオード21aは、少なくともICカード挿入時
には光線Lを対応する受光素子21bに照射し、受光素
子21bは光線Lの入射の有無に応じた電気信号を後続
する制御回路24(後述)に送出する。これにより前記
切欠孔2の位置、従って挿入されたICカードの挿入姿
勢を判別することができる。
【0021】図3は、上記カード処理装置10の電気回
路20の一実施例を示すブロック図である。接続切換回
路22は例えばアナログスイッチであり、入出力を夫々
8端子分持ち入出力間の接続状態(組合せ)を外部から
の制御により任意に変えることができるようになってい
る。
【0022】ICカードの前記端子片31 〜38 と接触
し電気接続される前述した受端子12A、12Bは接続
切換回路22の各入力に個々に接続されており、この接
続切換回路22の各出力は公知のICカード用処理回路
23に接続されているが、ICカード挿入当初は制御回
路24の制御により姿勢確認(後述)までは各入力と出
力間の対応付けはなされず電気的に遮断されている。一
方、ICカードの挿入姿勢に応じて得られる前記姿勢検
出手段21からの出力も制御回路24に入力されてい
て、これに基づき制御回路24はICカードCDの現在
の姿勢従って端子配置を認識しこれに対応し前記接続切
換回路22を制御して適切な入力対出力の対応関係で各
入力と出力とを電気的に接続する。これにより、ICカ
ードCDの各端子と処理回路21の対応入力とが接続切
換回路22を介して適切に接続される。
【0023】例えば電源用の端子片が接触する受端子は
ICカードの挿入姿勢に応じて異なり、4つの異なる受
端子(上側、下側受端子群各々2個)のどれかと接触す
ることになるが、制御回路24が姿勢検出手段21の出
力状態に応じて接続切換回路22を適切に制御して、前
記電源用端子片であれば挿入姿勢に拘らず処理回路23
の電源用端子と電気的に接続する。他の残る端子片につ
いても同様で、ICカードの挿入姿勢に依らず姿勢検出
手段21と接続切換回路22の作用により、常に適切に
処理回路21に夫々電気接続される。このように適切な
接続がされた後は、通常のICカード処理と全く同様に
処理回路21によりICカードCDに対する読み書き等
の所定処理が行われる。従って、本願発明のICカード
システムでは、使用者はICカードの挿入方向に注意を
払うことなく単にカード処理装置に挿入するのみで良
く、ICカードと処理装置間の適切な電気接続がされて
所定のカード処理が行われる。しかもICカードには従
来と同様の端子を中央に1組設けるのみで良いから、シ
ステムが極めて安価である。
【0024】以上説明した実施例では、発光素子21a
及び受光素子21bの対(姿勢検出手段)を4箇所に設
けたが、任意の3箇所に設けて3箇所の何れからも検出
信号が得られない場合をICカードの第4番目の姿勢検
出に替えても良い。もっとも、この場合には各部の故障
により検出信号が得られない場合も第4番目の姿勢と評
価する虞があり信頼性は低下する。なお、カードの挿入
自体の検出は、別途検出機構を設けて検出しても良い
が、任意の姿勢検出手段21が遮光されることによりI
Cカードの挿入と判断することができる。その他、IC
カードCDが奥まで挿入されたことを検出する機構、あ
るいはこれに代えて挿入検出より一定時間遅延して後続
処理をする構成等については、適宜の周知手段を採用す
れば良い。
【0025】上述の実施例ではICカードの挿入される
4方向夫々に対応して姿勢を判定しているが、より簡易
化して挿入端(挿入向き)のみを判定するようにしても
良い。即ち、ICカードを、ICカードの幅方向に延び
る2等分線L2 により2等分された一方の部分にのみ所
定位置に設けられた切欠等の切除部を具備した構成とす
る。なお、前実施例のICカードCDもこの条件を満た
している。
【0026】例えば、図4はこのような他の実施例を示
しており、既述したと同様の入出力端子群3を具備した
ICカードCD′の長手方向の一端中央部には、切欠部
(切除部)2Aが設けられている。これと対応するIC
カード処理装置(図示省略)では挿入溝内部に切欠に対
応して挿入溝の奥壁の中央部に前実施例と同様な姿勢検
出手段を1箇所だけ設けておく。また、挿入溝の上面及
び下面夫々に受端子群を設け、両受端子群の対応する端
子片同士は前述したと同様に並列接続したのち接続切換
回路に接続しておく。
【0027】以上の様なより簡易な構成によっても、I
CカードCD′が挿入された長手方向の向きを前記姿勢
検出手段により切除部2Aを検知することで知り、これ
に応じて接続切換回路を適切に制御することでICカー
ドが4方向(姿勢)の何れで挿入されても所定の接続が
得られ前述したと同様にICカードに所定の処理をする
ことができる。もっとも、姿勢検出回路等が故障した場
合には、切欠部が奥となる姿勢(向き)で挿入されたに
もかかわらず、逆向きに挿入されたものと誤判定する虞
がある。
【0028】その他、4方向自在とはせず、挿入時に表
裏については規定する或いは挿入端については規定する
ことを前提とするのであれば、先に説明した構成のうち
いくつかを省略し、より簡単な構成とすることができ
る。例えば、図5のICカード処理装置10Aは、受端
子群12Aを挿入溝11の上面にのみ設けたもので、I
CカードCD′を入出力端子群3を上方にして挿入した
場合にのみ挿入端の方向を問わない2方向自由のICカ
ードシステムを構成できる。
【0029】以上の各実施例においては、姿勢検出のた
めの切除部2として縁部に切欠を設けることを例示した
が、切欠に限らずこれに替えて貫通孔を適宜位置に設
け、これに対応する位置に光学的姿勢検出手段を設けて
も良い。また、実施例に用いた光学的検出に替えてマイ
クロスイッチ等を姿勢検出手段として設けてICカード
に形成した物理的凹部等の切除部を検出しICカードの
向き(挿入姿勢)を判別するようにしても良い。凹部は
切欠や通孔であってもよいが貫通していなくても良い。
また、ICカードの裏面あるいは表面に設ける以外に側
面に設けることもできる。また、入出力用の端子片の個
数は例示した8個に限らず任意個数であって良いが、大
部分の端子片は既述したようにて点対称の配置でなけれ
ばならない。もし非対称な端子片を含み構成する場合に
は、受端子群側でこの端子片に対応しては二重に受端子
を設ける必要が生じる。
【0030】以上説明したように本願発明のICカード
システムは、各構成要素の個数や実施形態は種々考えら
れるが、要は、ICカードの一方の板面表面の中心部に
前記板面の中心点に対し点対称に配置された複数の端子
片からなる入出力端子群と、ICカードの挿入姿勢を示
す切除部とを設け、一方、これに対応してICカード処
理装置側にはICカード挿入時に前記切除部を検出する
姿勢検出手段と、受端子群に接触接続した前記入出力端
子群を処理回路へと適切に切換えて接続する接続切換回
路とを具備していれば良く、これらの構成に基づき簡単
な構成にもかかわらず挿入方向の自由度を増すことがで
きる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したとおり本願各発明のICカ
ードシステムは、ICカードの一方の板面表面の中心部
に前記板面の中心点に対し点対称に配置された複数の端
子片からなる入出力端子群と、ICカードの挿入姿勢を
示す切除部とを具備し、これに対応してICカード処理
装置側にはICカード挿入時に受端子群に接触接続した
前記入出力端子群を処理回路へと適切に切換えて接続す
る接続切換回路と、前記切除部を検出する姿勢検出手段
を具備したことにより、簡易な構成で、ICカードの処
理装置への挿入方向に依らず所定の電気接続とこれに続
きICカードの所定処理を行うことができ、使用者に好
適で安価なICカードシステムを提供することができ
る。なお、ICカードの構成が簡易であるため、大量の
ICカードを使用する入出場管理等のシステムにおいて
は特にその経済的効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のICカードシステムを構成するIC
カードの一実施例を示す外観平面図(a)、及びICカ
ード処理装置の要部の一実施例を示す一部断面側面図
(b)である。
【図2】図1(b)に対応する、ICカード処理装置の
要部の上面図である。
【図3】本願発明に係るICカード処理装置の電気回路
の一実施例を示すブロック図である。
【図4】本願発明に係るICカードの他の一実施例を示
す外観平面図である。
【図5】本願発明に係るICカード処理装置要部の他の
一実施例を示す一部断面側面図である。
【図6】夫々、従来の各種ICカードの例を示す外観平
面図である。
【符号の説明】
1a、1b…板面表面、 2…切除部(切欠孔)、 3…入出力端子群、 31 〜38 …端子片、 10…ICカード処理装置、 12…受端子群、 21…姿勢検出手段(通孔検出手段)、 21a…発光ダイオード、 21b…受光素子、 22…端子接続切換回路、 23…処理回路、 24…制御回路、 CD…ICカード。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入出力端子群を表面に有する矩形板状のI
    Cカード(CD)と、このICカード(CD)が挿入され前記入
    出力端子群を介して接続され所定処理をするICカード
    処理装置(10)とからなるICカードシステムであって、 前記ICカード(CD)が、一方の板面表面(1a)の中央部に
    前記板面の中心点に対し点対称に配置された複数の端子
    片(31 〜 38 ) からなる入出力端子群(3) を具備し、且
    つICカード(CD)の長手方向に2等分された一方の部分
    にのみ所定位置に設けられた切除部(2) を具備してお
    り、 前記ICカード処理装置(10)が、前記ICカード(CD)が
    長手方向に任意の向きで挿入された場合に、前記切除部
    (2) の占める位置に対応する位置に設けられた姿勢検出
    手段(21)と、同じく挿入時に前記入出力端子群(3) の占
    める2つの位置のうち少なくとも1つに対応する位置に
    配設され前記各端子片(31 〜 38 ) と電気的に接続され
    る受端子群(12)とを具備し、更に前記受端子群(12)と処
    理回路(23)の間に介在接続され個々の受端子と処理回路
    (23)の個々の入力端との各接続関係を前記姿勢検出手段
    (21)からの検出信号に応じて複数の所定関係のうちで適
    切なものに切換接続するための端子接続切換回路(22)
    と、各回路を制御する制御回路(24)とを具備しているこ
    とを特徴とするICカードシステム。
  2. 【請求項2】入出力端子群を表面に有する矩形板状のI
    Cカード(CD)と、このICカード(CD)が挿入され前記入
    出力端子群を介して接続され所定処理をするICカード
    処理装置(10)とからなるICカードシステムであって、 前記ICカード(CD)が、一方の板面表面(1a)の中央部に
    前記板面の中心点に対し点対称に配置された複数の端子
    片(31 〜 38 ) からなる入出力端子群(3) を具備し、且
    つICカード(CD)の長手方向の2等分線(L1)と幅方向の
    2等分線(L2)により4等分された部分の1つにのみ所定
    位置に設けられた切除部(2) を具備しており、 前記ICカード処理装置(10)が、前記ICカード(CD)が
    長手方向に任意の向きで挿入された場合に、前記切除部
    (2) の占める位置に対応する位置に設けられた姿勢検出
    手段(21)と、同じく挿入時に前記入出力端子群(3) の占
    める2つの位置のうち少なくとも1つに対応する位置に
    配設され前記各端子片(31 〜 38 ) と電気的に接続され
    る受端子群(12)とを具備し、更に前記受端子群(12)と処
    理回路(23)の間に介在接続され個々の受端子と処理回路
    (23)の個々の入力端との各接続関係を前記姿勢検出手段
    (21)からの検出信号に応じて複数の所定関係のうちで適
    切なものに切換接続するための端子接続切換回路(22)
    と、各回路を制御する制御回路(24)とを具備しているこ
    とを特徴とするICカードシステム。
  3. 【請求項3】入出力端子群を表面に有する矩形板状のI
    Cカード(CD)と、このICカード(CD)が挿入され前記入
    出力端子群を介して接続され所定処理をするICカード
    処理装置(10)とからなるICカードシステムであって、 前記ICカード(CD)が、一方の板面表面(1a)の中央部に
    前記平面の中心点に対し点対称に配置された8個の端子
    片(31 〜 38 ) からなる入出力端子群(3) を具備し、且
    つICカード(CD)の長手方向の2等分線(L1)と幅方向の
    2等分線(L2)により4等分された部分の1つにのみ周縁
    所定位置に設けられたICカードを貫通する切欠孔(2)
    を具備しており、 前記ICカード処理装置(10)が、前記ICカード(CD)が
    長手方向に任意の向きで挿入された場合に、前記切欠孔
    (2) の占める4つの位置に対応し切欠孔(2) の軸方向両
    側に夫々設けられた、発光ダイオード(21a) と受光素子
    (21b) の対から構成され前記切欠孔(2) を検出しICカ
    ードの姿勢を検出するための通孔検出手段(21)と、同じ
    く挿入時に前記入出力端子群(3) の占める2つの位置に
    対応して配設され前記各端子片(31 〜 38 ) と電気的に
    接続される一対の受端子群(12)とを具備し、更に前記受
    端子群(12)と処理回路(23)の間に介在接続され個々の受
    端子と処理回路(23)の個々の入力端との各接続関係を前
    記通孔検出手段(21)からの検出信号に応じて4つの所定
    接続のうちで適切なものに切換接続するための端子接続
    切換回路(22)と、各回路を制御する制御回路(24)とを具
    備していることを特徴とするICカードシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08305811A (ja) * 1995-05-01 1996-11-22 Ryosaku Sakuraba 電磁誘導型記憶カードへのデータ書込み方法
JP2008250484A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Toshiba Corp Icモジュール、icカード、及び通信装置
US20190020208A1 (en) * 2017-07-13 2019-01-17 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. Ic card, and ic card charging connector
JP2019025808A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 ブラザー工業株式会社 テープカセット

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