JPH05341325A - Mim液晶パネルおよびその製造方法 - Google Patents

Mim液晶パネルおよびその製造方法

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JPH05341325A
JPH05341325A JP17497892A JP17497892A JPH05341325A JP H05341325 A JPH05341325 A JP H05341325A JP 17497892 A JP17497892 A JP 17497892A JP 17497892 A JP17497892 A JP 17497892A JP H05341325 A JPH05341325 A JP H05341325A
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mim
liquid crystal
electrodeposition
crystal panel
electrode
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JP17497892A
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Yasushi Kaneko
金子  靖
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高開口率で、高画質なMIM液晶パネルを提供
すること。 【構成】透明画素電極1と金属配線4の間に厚さ0.5
μm以上でパターンニングが可能な絶縁厚膜2を挟んだ
3重構造とし、絶縁厚膜に設けた穴5の部分で陽極酸化
処理で形成した絶縁皮膜3と透明画素電極1を直接接続
してMIM素子を形成する。あるいは、前記絶縁厚膜と
して、電着カラ−フィルタ−を用いることで、カラ−M
IM基板構造とする。 【効果】従来必要であった、タンタル配線と透明画素電
極間の隙間が不要となり、高開口率が得られる。また、
タンタル配線と透明画素電極間の横電界が解消するの
で、配向不良が発生しにくくなり、高画質のMIM液晶
パネルを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリック
ス方式液晶表示パネルにおいて、液晶スイッチング素子
に用いられる金属−絶縁体−金属あるいは金属−絶縁体
−透明導電体構造(以下、MIMと記す)を有する非線
形素子を持った液晶パネルの構造、およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】MIM素子とは、特許公開公報昭61−
295528に記載されているように、例えばタンタル
(Ta)−タンタル酸化膜(Ta25 )−酸化インジ
ウムスズ(ITO)のような金属−絶縁体−透明導電体
の3層構造であり、その電流−電圧特性は非線形を示
す。以下にTa−Ta25 −ITO構造における従来
構造の製造方法について図9,図10を用いて説明す
る。図9はMIM素子を示す平面図であり、図10は、
図9におけるA−B断面を示す断面図である。ガラス基
板24の上にTa23をスパッタリング法により形成
し、フォトエッチングによりパタ−ニングし、Ta23
からなるMIM素子の下部電極と配線とを形成する。こ
のTa23の平面パタ−ン形状は、図9の実線25で示
す。次に陽極酸化法によりTa23表面に絶縁体として
Ta25 の絶縁皮膜22を厚さ50nm形成する。次
に透明導電体21として、ITOをスパッタリング法に
より形成し、フォトエッチングによりパターニングし、
ITOからなるMIM素子の上部電極と液晶駆動用透明
画素電極とを形成する。この透明導電体21の平面パタ
−ン形状を図9に示す。絶縁皮膜22と透明導電体21
のクロス部がMIM素子となる。
【0003】次に、MIM素子を用いた液晶パネルの構
成について図11を用いて説明する。MIM液晶パネル
は、一般に、MIM素子の付いたアクティブ基板と、対
向透明電極のついた対向基板からなるが、図11は従来
の一例として、列電極側にアクティブ素子を形成した液
晶パネルの構成図である。ガラス基板31上には、金属
配線として、金属列電極32が列数だけ通り、金属列電
極32から5〜10μm隙間を開けて透明画素電極33
が形成されている。また対向基板は、列電極と交差する
方向にライン数の透明行電極34がITOで形成され、
透明行電極34と透明画素電極33の重なった部分のみ
が表示に有効となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した、MIM液晶
パネルは、アクティブ基板に5〜20μmのTa配線が
列電極数またはライン数だけ存在し、さらに5〜10μ
mの隙間を開けて透明画素電極が形成される為に、実際
に有効な画素面積が全体に占める面積比(以下、開口率
と記す)が低下する。
【0005】これらの課題を解決するために、本発明の
目的は、金属配線を透明画素電極の下に重ねて形成する
ことにより、開口率が高く、明るく高画質のMIM液晶
パネルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させる為
に、本発明は、金属配線の上に、素子部のみ穴を設けた
厚膜の層間絶縁膜を作成し、その上に透明画素電極を作
成する3重構造にすることにより、層間絶縁膜の穴の部
分がMIM素子となり、金属配線は透明画素電極の下を
通る構造をとる。
【0007】
【作用】金属配線は、厚さ0.5μm以上の層間絶縁膜
により透明画素電極との間が完全に絶縁され、3重構造
となるため、金属配線が透明画素電極の下を通っても、
その影響は完全に無くなる。従って、従来なら金属配線
と透明画素電極の間に開けるべき隙間は不要になり、透
明画素電極間のみの隙間で済むために、開口率が改善さ
れる。
【0008】
【実施例1】以下、本発明による一実施例を図面を用い
て説明する。図13〜図17は、本発明によるMIM基
板の製造工程を説明するための図である。まず、図13
のガラス基板41に、Ta薄膜をスパッタリング等によ
り形成する。次に、フォトエッチングによりTa薄膜を
パタ−ンニングし、MIM素子と金属配線となるTa配
線42を線状に残す。Ta膜厚は、0.1〜0.2μ
m、線幅としては、画面サイズにより異なるが、5〜2
0μm程度が一般的である。
【0009】次に、陽極酸化するために、図14のよう
に、Ta配線42を剥離可能タイプ導電ペースト43で
接続する。この導電ペ−スト43に、剥離可能タイプを
用いることで、後で簡単に剥すことができる。本実施例
では、(株)シントーケミトロン製のシントロンK−3
434を使用した。また、パターンニング段階で、全て
のTa配線を接続しておき、最後に切断する場合もあ
る。次に、ガラス基板41をクエン酸等の陽極酸化槽4
5に入れて、白金等の陽極酸化用対向電極44の間に3
0〜50Vの直流電圧を印加してTaを陽極酸化処理
し、表面に絶縁体であるTa25 を形成する。導電ペ
ースト剥離、洗浄後の状態を図15に示す。Ta配線4
2のうち、陽極酸化された部分にのみ、Ta25 の絶
縁皮膜46が約0.05μmの厚さで形成されている。
【0010】その後、図16のように、全面に有機また
は無機のパターンニング可能タイプ絶縁厚膜47を形成
後、フォトエッチングにより素子部分のみ穴48を開け
る。パターンニング可能タイプ絶縁厚膜としては、感光
性有機高分子膜が好ましいが、通常の高分子膜や無機膜
をフォトレジストを用いてパタ−ンニングしてもかまわ
ない。本実施例では、厚さ約2μmでアクリル系の感光
性有機絶縁厚膜を使用し、絶縁厚膜の穴48のサイズは
2μm角とした。この穴のサイズにより素子面積が決定
され、MIM素子容量と画素電極上の液晶容量の比(以
下、容量比と記す)が決まる。MIM液晶パネルの場
合、この容量比により表示性能が左右され、通常2以上
の値が必要である。また、絶縁厚膜47の厚さが薄いと
配線部分の容量も影響するので、絶縁厚膜47の厚み
は、絶縁皮膜46の10倍以上の厚さである0.5μm
以上の方が好ましい。
【0011】次に、透明画素電極を形成する工程を図1
7を用いて説明する。ITO膜を低温スパッタ法等を用
いてガラス基板41の全面に形成する。この状態では、
素子部分のみITOと接続し、それ以外の部分はパター
ンニング可能タイプ絶縁厚膜47により絶縁されてい
る。最後に、フォトエッチングにより、ITOをパタ−
ンニングすることにより透明画素電極49とIC接続配
線50のみ残すことにより、Ta−Ta25 −ITO
のMIM構造を持つMIM基板が作成される。
【0012】実施例1で作成したMIM素子基板の一画
素の平面図を図1に、図1におけるA−B断面図を図2
に示す。ガラス基板6の上に金属配線として、厚さ0.
2μmのTa配線4が形成され、その表面は陽極酸化処
理により厚さ50nmの絶縁皮膜3が形成されている。
この上に、厚さ2μmで素子部に穴5を設けたパターン
ニング可能タイプ絶縁厚膜2が形成され、さらにその上
に透明画素電極1が形成されている。この絶縁厚膜の穴
5の形状は図1に示すように、Ta配線4より細い方
が、パタ−ン位置がずれても素子面積が変化しないので
好ましい。絶縁厚膜の穴5の部分では、陽極酸化された
絶縁皮膜3と透明画素電極1が直接接続され、Ta−T
25 −ITOのMIM素子が形成されている。MI
M素子以外の部分は、パターンニング可能タイプ絶縁厚
膜2により透明画素電極1とTa配線4の間は完全に絶
縁されているため、透明画素電極への影響は無い。
【0013】実施例1により作成したMIM液晶パネル
の構成図を図12に示し、従来構造の図11と比較しな
がら説明する。従来構造では、図11のように、金属列
電極32と透明画素電極33との間に5〜10μmの隙
間が必要であったが、本実施例では図12に示すよう
に、金属列電極32が透明画素電極33の下部を通って
いるために、隙間は必要なくなり、透明画素電極33の
サイズが大きくなっていることがわかる。本実施例によ
り、1平方インチ当たり648×220画素のMIM液
晶パネルにおいて、開口率が57%から76%に向上し
た。
【0014】本実施例では、図17において、パタ−ン
ニング可能タイプ絶縁厚膜47の上に直接、透明導電体
であるITOを形成したが、絶縁厚膜の上に0.005
μm程度でクロム(Cr)等の金属薄膜をスパッタリン
グ等を用いて全面に形成後、ITOを形成することによ
り、Ta−Ta25 −CrのMIM素子構成にするこ
とも可能である。
【0015】
【実施例2】次に、本発明による実施例として、実施例
1とは製造方法が異なる例を説明する。まず、図13と
同様にTa配線および素子となる部分を形成する。次
に、パタ−ンニング可能タイプ絶縁厚膜を全面にコ−ト
後、フォトエッチングにより素子部分のみ穴を開ける。
実施例2では、このパターンニング可能タイプ絶縁厚膜
として、耐熱性を向上させる為に、SiO2 系の無機絶
縁厚膜を用い、フォトレジストを用いてパターンニング
した。もちろん、実施例1で用いた感光性高分子膜でも
全く問題は無い。
【0016】次に、Ta配線を陽極酸化処理することに
より、無機絶縁厚膜の穴の部分のみ、表面に絶縁皮膜で
あるTa25 を形成する。その後、実施例1の図17
と同様に、透明画素電極とIC接続配線を形成すること
により、Ta−Ta25 −ITOのMIM構造を持つ
MIM基板が作成される。
【0017】実施例2で作成したMIM素子基板の一画
素の平面図を図3に、図3におけるA−B断面図を図4
に示す。ガラス基板6の上にTa配線4が形成され、そ
の上に、素子部に穴5を設けたパターンニング可能タイ
プ絶縁厚膜2が形成され、さらにその上に透明画素電極
1が形成されている。絶縁厚膜の穴5の部分にのみ、陽
極酸化された絶縁皮膜3が形成され、透明画素電極1と
直接接続され、Ta−Ta25 −ITOのMIM素子
が形成されている。絶縁厚膜の穴5と絶縁皮膜3の形状
は図3に示す。MIM素子以外の部分は、絶縁厚膜2に
より透明画素電極1とTa配線4の間は完全に絶縁され
ている。
【0018】
【実施例3】次に、本発明による一実施例として、電着
カラ−フィルタ−を層間絶縁膜として使用し、カラ−フ
ィルタ−(以下、CFと記す)とMIM素子を同一基板
に形成した、カラ−MIM基板を製造する方法を図18
〜図28を用いて説明する。まず、図18のガラス基板
61に、Ta薄膜をスパッタリング等により形成する。
次に、フォトエッチングによりTa薄膜をパタ−ンニン
グし、MIM素子と金属配線となるTa配線62を線状
に残す。Ta膜厚は0.1〜0.2μm、線幅として
は、画面サイスにより異なるが、5〜20μm程度が一
般適である。
【0019】次に、陽極酸化するために、図19のよう
に、Ta配線62を剥離タイプ導電ペースト63で接続
する。また、パターンニング段階で全てのTa配線を接
続しておき、最後に切断する場合もある。次に、ガラス
基板61をクエン酸等の陽極酸化槽65に入れ、白金等
の陽極酸化用対向電極64の間に30〜50Vの直流電
圧を印加して陽極酸化処理し、表面に絶縁皮膜であるT
25 を形成する。導電ペースト剥離、洗浄後の状態
を図20に示す。Ta配線62のうち、陽極酸化された
部分にのみ、絶縁皮膜66が形成されている。
【0020】次に、電着CF形成用透明電極を作成する
ために、全面にITOをスパッタリング等で形成し、フ
ォトエッチングにより、パターンニングする。パターン
ニング後の形状を図21に示す。R用電着電極67、G
用電着電極68、B用電着電極69は、それぞれ接続部
の長さを変えておく。また、各電着電極には、素子数の
穴70が形成されており、絶縁皮膜が表面にでている。
この電着電極の穴70の部分がMIM素子となり、穴の
サイズにより素子面積が決定され、容量比が決まるの
で、通常2〜5μm角に設定される。
【0021】次に、顔料を含んだ高分子塗膜を電気凝集
効果で透明電極上に析出させ、焼成することで完全に非
導電化した厚膜CFを形成する、いわゆる電着工程を説
明する。まず、R電着CF形成の為に、図22のR用電
着電極67のみ剥離タイプ導電ペ−スト71で接続後、
ガラス基板61をR電着槽73に入れ、約50Vの直流
電圧を電着用対向電極72の間に印加して、R顔料を含
んだ高分子塗膜をR用電着電極上に電気凝集させる。こ
の際、電着電極の穴70の部分は、Ta25の絶縁皮
膜が形成されており電流が流れないために電着されず残
るが、穴の断面にも電着CFが形成されるので、穴のサ
イズは多少小さくなる。水洗後、プリベ−クすること
で、図23のようにRの部分は完全に非導電化し、R電
着CF74が形成され、電着電極の穴70の部分のみ絶
縁皮膜が窓状に露出した状態になる。以下同様に、図2
4と図25のようにG用電着電極68を剥離タイプ導電
ペースト75で接続し、G電着槽76で電着し、G電着
CF77を形成する。この時、R用電着電極67にも電
圧が印加されるが、既に絶縁厚膜であるR電着CF74
が形成されているため、G電着CFがR電着CFの上に
形成されることは無い。さらに、図26と図27のよう
にB用電着電極69を剥離タイプ導電ペースト78で接
続し、B電着槽79で電着し、B電着CF80を形成
し、水洗後、200〜260゜Cで本焼成することで、
RGB3色の電着CFは形成される。
【0022】次に、透明画素電極を形成する工程を図2
8を用いて説明する。ITO膜を低温スパッタ法等を用
いて電着工程まで終了したガラス基板61の全面に形成
する。最後に、フォトエッチングにより、ITOをパタ
−ンニングすることにより透明画素電極81とIC接続
配線82のみ残すことにより、Ta−Ta25 −IT
OのMIM構造を持つCF付きMIM基板が作成され
る。
【0023】この後、光硬化性樹脂に黒顔料を分散した
高分子塗料を全面に塗布後、ガラス基板背面より光をあ
てると、CFの無い隙間部分のみ硬化し、CF間の隙間
にブラックマトリクスがセルフアライメントで形成され
る。また、Ta膜厚を0.05μm程度まで薄くすると
5〜10%の光が透過するため、露光量を調節すると、
MIM素子部にもブラックマトリクスが形成される。こ
の工程は、画素用ITO膜形成前でもかまわないが、そ
の場合は、逆に素子部には光が透過しないように、Ta
膜厚を厚くする必要がある。
【0024】実施例3で作成したMIM素子基板の一画
素の平面図を図5に、図5におけるA−B断面図を図6
に示す。ガラス基板17の上にTa配線14が形成さ
れ、その表面は陽極酸化処理により厚さ50nm程度の
絶縁皮膜13が形成されている。この上に、透明電着電
極15が形成され、素子部には透明電着電極の穴18が
開けてある。その透明電着電極上と穴の断面にのみ電着
CF12が形成され、さらにその上に透明画素電極11
が形成されている。電着CFの穴16の部分では、陽極
酸化された絶縁皮膜13と透明画素電極11が直接接続
され、Ta−Ta25 −ITOのMIM素子が形成さ
れている。MIM素子以外の部分は、厚さ1〜2μmの
電着CF12が層間絶縁膜となり、透明画素電極11は
完全に絶縁されている。
【0025】
【実施例4】次に、本発明による実施例として、開口率
がさらに改善できる製造例を図29〜図34を用いて説
明する。まず、図29において、ITO付きガラス基板
91に、Ta薄膜をスパッタリング等により形成する。
次に、フォトエッチングによりITOを通常の電着CF
用電極と同様にパタ−ンニングし、電着電極92〜94
を形成する。次に、再度フォトエッチングによりTaを
パタ−ンニングし、MIM素子と金属配線となるTa配
線95を線状に残す。電着電極がTa配線と接続されて
おり配線抵抗を下げるので、線幅としては実施例3より
も細くてもよく、2〜5μm程度ですみ、場合によって
は素子部のみを島状に形成してもよい。
【0026】次に、素子部分のみ陽極酸化するために、
図30のようにマスキング用フォトレジスト96を塗
布、露光、現像し、素子部分のみフォトレジストに穴9
7を開ける。このフォトレジストの穴97のサイズによ
り素子面積が決定され、容量比が決まるので、通常2〜
5μm角に設定される。その後、図31に示したように
陽極酸化処理を行い、フォトレジストの穴の部分のTa
を陽極酸化し、表面に絶縁皮膜であるTa2 5 を形成
する。フォトレジストおよび剥離タイプ導電ペーストを
剥離、洗浄した後の状態を図32に示す。フォトレジス
トの穴の部分のみに絶縁皮膜101が形成されており、
それ以外のTa配線95は陽極酸化されずに残ってい
る。
【0027】その後は、実施例3と同様にR、G、Bの
電着CFを形成し、図33のようになる。R電着CF1
02、G電着CF103、B電着CF104が電着電極
上に形成されているが、絶縁皮膜の部分は電流が流れな
いために電着CFの穴105が形成される。最後に、I
TOをスパッタリング等で形成後、フォトエッチングに
より透明画素電極106とIC接続配線107を形成す
ることで、図34のカラーMIM基板ができる。実施例
3と比較して、陽極酸化のマスキング用フォトレジスト
が必要になるが、Ta配線を細くでき、場合によって
は、Ta配線を取り除くことも可能となるため、開口率
がさらに高くなる。
【0028】実施例4で作成したMIM素子基板の一画
素の平面図を図7に、図7におけるA−B断面図を図8
に示す。ガラス基板17の上に透明電着電極15が形成
されており、その上にTa配線14が積層されている。
Ta配線14の内、陽極酸化された絶縁皮膜13の上に
は電着CF12が形成されず穴16が形成され、透明画
素電極11と直接接続され、Ta−Ta25 −ITO
のMIM素子が形成されている。電着CFの穴16以外
の部分は、層間絶縁膜としての電着CF12により完全
に絶縁されている。
【0029】実施例4では、対向基板にクロムのフォト
エッチング法で形成したブラックマトリクスを使用し
た。この場合、透明画素電極の隙間のみならず、MIM
素子部分にも光があたらないように、格子状の中にさら
に素子サイズ相当の長方形の形状を持ったブラックマト
リクスにした。また、クロムブラックマトリクスの上
に、1〜5μmの高分子膜による保護膜を形成し、その
上に対向透明電極を形成した。ここでは、クロムを用い
たが、他の金属でも良く、また、染色法や顔料分散法、
あるいは印刷法によるブラックマトリクスでも良い。ま
た、ガラス基板とMIM素子の間に、ブラックマトリク
スを設けることも、可能である。
【0030】実施例3および実施例4では、CFを電着
方式で形成したが、顔料を添加しない高分子塗膜を用い
て電着し、白黒MIM基板を作成することは、更に容易
である。その場合は、剥離タイプ導電ペ−ストで全端子
を結線するか、前もってパタ−ンニング上がりで全端子
を接続しておき、1回電着処理を行うだけで済む。この
場合も、対向基板にCFを形成すれば、カラ−MIM液
晶パネルになる。
【0031】
【発明の効果】本発明により、金属配線を透明画素電極
の下に重ねて形成することができ、透明画素電極と金属
配線間の隙間が不要となり、透明画素電極面積を大きく
できるので、液晶パネルの開口率を高くすることがで
き、高透過率MIM液晶パネルや高密度MIM液晶パネ
ルを提供できる。
【0032】さらに、MIM液晶パネル駆動時に発生す
る金属配線と透明画素電極間の横電界を抑えることがで
きるので、配向不良のない高品質のMIM液晶パネルを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1のMIM素子構造を説明
する平面図である。
【図2】本発明による実施例1のMIM素子構造で、図
1のA−B断面図である。
【図3】本発明による実施例2のMIM素子構造を説明
する平面図である。
【図4】本発明による実施例2のMIM素子構造で、図
3のA−B断面図である。
【図5】本発明による実施例3のMIM素子構造を説明
する平面図である。
【図6】本発明による実施例3のMIM素子構造で、図
5のA−B断面図である。
【図7】本発明による実施例4のMIM素子構造を説明
する平面図である。
【図8】本発明による実施例4のMIM素子構造で、図
7のA−B断面図である。
【図9】従来例によるMIM素子構造を説明する平面図
である。
【図10】従来例によるMIM素子構造で、図9のA−
B断面図である。
【図11】従来例によるMIM液晶パネルの構成を説明
する図である。
【図12】本発明によるMIM液晶パネルの構成を説明
する図である。
【図13】本発明による実施例1におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図14】本発明による実施例1におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図15】本発明による実施例1におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図16】本発明による実施例1におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図17】本発明による実施例1におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図18】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図19】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図20】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図21】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図22】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図23】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図24】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図25】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図26】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図27】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図28】本発明による実施例3におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図29】本発明による実施例4におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図30】本発明による実施例4におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図31】本発明による実施例4におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図32】本発明による実施例4におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図33】本発明による実施例4におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【図34】本発明による実施例4におけるMIM基板の
製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1 透明画素電極(透明導電体) 2 パターンニング可能タイプ絶縁厚膜(層間絶縁膜) 3 絶縁皮膜(絶縁体) 4 タンタル配線(金属配線) 5 絶縁厚膜の穴 6 ガラス基板 11 透明画素電極(透明導電体) 12 電着カラ−フィルタ−(層間絶縁膜) 13 絶縁皮膜(絶縁体) 14 タンタル配線(金属配線) 15 透明電着電極 16 電着カラ−フィルタ−の穴 17 ガラス基板 18 電着電極の穴 21 透明画素電極(透明導電体) 22 絶縁皮膜(絶縁体) 23 タンタル(素子部) 24 ガラス基板 25 タンタル配線(金属配線) 31 ガラス基板 32 金属列電極(タンタル配線) 33 透明画素電極 34 対抗透明行電極 41 ガラス基板 42 タンタル配線(金属配線) 43 剥離タイプ導電ペースト 44 陽極酸化用対抗電極 45 陽極酸化槽 46 絶縁皮膜 47 パターンニング可能タイプ絶縁厚膜 48 絶縁厚膜の穴 49 透明画素電極 50 IC接続配線 61 ガラス基板 62 タンタル配線(金属配線) 63 剥離タイプ導電ペースト 64 陽極酸化用対抗電極 65 陽極酸化槽 66 絶縁皮膜 67 R用電着電極 68 G用電着電極 69 B用電着電極 70 電着電極の穴 71 剥離タイプ導電ペースト 72 電着用対抗電極 73 R電着槽 74 R電着カラーフィルター 75 剥離タイプ導電ペースト 76 G電着槽 77 G電着カラーフィルター 78 剥離タイプ導電ペースト 79 B電着槽 80 B電着カラーフィルター 81 透明画素電極 82 IC接続配線 91 ガラス基板 92 R用電着電極 93 G用電着電極 94 B用電着電極 95 タンタル配線(金属配線) 96 マスキング用フォトレジスト 97 フォトレジストの穴 98 剥離タイプ導電ペースト 99 陽極酸化槽 100 陽極酸化用対抗電極 101 絶縁皮膜 102 R電着カラーフィルター 103 G電着カラーフィルター 104 B電着カラーフィルター 105 電着カラ−フィルタ−の穴 106 透明画素電極 107 IC接続配線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属−絶縁体−導電体3層構造からなる
    いわゆるMIM素子を有するアクティブマトリクス方式
    液晶表示装置において、行または列電極となる金属配線
    と画素を形成する透明画素電極の間が厚さ0.5μm以
    上の層間絶縁膜により分離された3重構造を有し、前記
    層間絶縁膜に設けた穴でMIM素子を形成することを特
    徴とするMIM液晶パネル。
  2. 【請求項2】 層間絶縁膜として、パタ−ンニングが可
    能な絶縁厚膜をもちいたことを特徴とする請求項1に記
    載のMIM液晶パネル。
  3. 【請求項3】 ガラス基板上に金属パターンを形成し、
    陽極酸化処理を行った後、素子部分に穴を設けた絶縁厚
    膜を形成することを特徴とする請求項2に記載のMIM
    液晶パネル製造方法。
  4. 【請求項4】 ガラス基板上に金属パタ−ンを形成し、
    素子部分に穴を設けた絶縁厚膜を形成した後に陽極酸化
    処理を行なうことを特徴とする請求項2に記載のMIM
    液晶パネル製造方法。
  5. 【請求項5】 層間絶縁膜として、顔料分散型電気凝集
    高分子樹脂、いわゆる電着カラ−フィルタ−を用いたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のMIM液晶パネル。
  6. 【請求項6】 層間絶縁膜として、顔料を添加しない電
    気凝集高分子樹脂を用いたことを特徴とする請求項1に
    記載のMIM液晶パネル。
  7. 【請求項7】 ガラス基板上に金属パタ−ンを形成し、
    陽極酸化処理を行った後、素子部分に穴を設けた電着カ
    ラ−フィルタ−作成用の透明電着電極を形成し、さらに
    電着カラーフィルター形成処理をおこなうことを特徴と
    する請求項5あるいは請求項6に記載のMIM液晶パネ
    ル製造方法。
  8. 【請求項8】 ガラス基板上の電着カラ−フィルタ−作
    成用透明電着電極パタ−ン上に金属パタ−ンも形成し、
    更にフォトレジスト膜等の感光性樹脂で素子以外を被覆
    し陽極酸化処理を行った後、電着カラ−フィルタ−形成
    処理をおこなうことを特徴とする請求項5あるいは請求
    項6に記載のMIM液晶パネル製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1898256A2 (en) * 1998-03-13 2008-03-12 Lg.Philips Lcd Co., Ltd High aperture liquid crystal display including thin film diodes, and method of making same

Cited By (2)

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