JPH05340712A - 走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表示装置 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表示装置

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JPH05340712A
JPH05340712A JP15230092A JP15230092A JPH05340712A JP H05340712 A JPH05340712 A JP H05340712A JP 15230092 A JP15230092 A JP 15230092A JP 15230092 A JP15230092 A JP 15230092A JP H05340712 A JPH05340712 A JP H05340712A
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JP15230092A
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Yasushi Miyamoto
裕史 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】走査型プローブ顕微鏡で、試料表面の物理情報
の時間的な変化を観察しながら、そのときの測定データ
を詳細に分析できるようにすること。 【構成】マイクロコンピュータ10は、連続測定を行な
いながら各測定点で測定したデータを、ホストコンピュ
ータ28上の画像記憶部28Aとリアルタイム表示用画
像記憶部30の両方に次々に格納していき、リアルタイ
ム表示用画像記憶部30に格納された測定画像を表示装
置32で順次更新して画像表示していくと同時に、ホス
トコンピュータ28の画像記憶部28Aに測定画像を連
続して格納しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
などの走査型プローブ顕微鏡に係り、特に測定データの
リアルタイム表示に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、走査型トンネル顕微鏡(STM)
は原子スケールの分解能を持つ顕微鏡として利用が進ん
でいる。また、STMと同等、もしくはそれに近い分解
能を持つ同種の顕微鏡として原子間力顕微鏡(AFM)
や磁気力顕微鏡(MFM)などが知られている。これら
の顕微鏡を総称して、走査型プローブ顕微鏡(SXM)
といい、様々な分野で実用化が進められている。
【0003】上記走査型トンネル顕微鏡は、導電性試料
と探針との間を1nm以下に接近させ、両者の間に電圧
を印加して試料表面の凸凹による距離変化をトンネル電
流で検出し、z方向のアクチュエータによって距離一定
となるようにフィードバック制御しながら、x,y,z
方向に金属探針を駆動するアクチュエータによって、探
針をx,y方向に数nm〜数十μmの範囲をラスタスキ
ャン駆動して、このフィードバック信号をx,y走査に
同期させて試料表面の3次元画像化を達成している。
【0004】また、上記原子間力顕微鏡や磁気力顕微鏡
に於いても、探針と試料間の局所的関係を両者の距離に
依存した力によってカンチレバーなどに弾性体変位さ
せ、この変位を検出し、これを上記走査型トンネル顕微
鏡同様フィードバック制御信号として用い、前述の走査
型トンネル顕微鏡と同様に試料の表面特性を3次元画像
化している。
【0005】このように走査型プローブ顕微鏡を用いる
ことで、試料表面の原子配列や電荷密度の分布、磁化分
布などを実空間で観察することが可能である。走査型ト
ンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡では、シリコンの表面7
×7、グラファイトなどの表面原子配列をはじめ、超伝
導体の渦糸の配列、低次元電気伝導体に見られる電荷密
度波の構造、あるいは液晶やLB膜など有機物の分子配
列の状態、DNAの構造が観察されている。また、磁気
力顕微鏡では、磁性材料の表面分布や磁区、磁壁の様
子、あるいは磁気記録媒体の記録状態が観察されてい
る。
【0006】従来の走査型プローブ顕微鏡、例えば原子
間力顕微鏡は、図8の(A)や(B)に示すような構成
となっている。即ち、図8の(A)に示す原子間力顕微
鏡は、マイクロコンピュータ(マイコン)100の制御
によって、試料102の表面形状に応じて、XYZ駆動
圧電体104をZサーボしながら2次元走査して、AF
M測定を行なう。106,108はX,Y走査信号発生
用D/A変換器であり、110はZ制御回路112から
出力されるZサーボ信号のA/D変換器である。測定デ
ータを表示観察するために、マイコン100は、各サン
プル点で測定したデータを、ホストコンピュータ114
の画像記憶部114Aに転送し、CRTモニタ114B
に表示する。あるいは、図8の(B)に示すように、マ
イコン100は、各サンプル点で測定したデータを、専
用のフレームメモリ116に格納して、専用のTVモニ
タ118に表示する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
走査型プローブ顕微鏡に於いては、試料表面の物理情報
の時間的な変化を観察したいという要望がある。
【0008】しかし、図8の(A)の従来例に示すよう
な装置の場合、短時間の変化を観察したい時には、ホス
トコンビュータ114上で表示するためのデータ処理に
時間がかかり、リアルタイムでの画像表示が間に合わな
いという問題がある。また、図8の(B)の従来例に示
すような装置の場合、短時間の変化を観察することは可
能であるが、測定したデータを分析する場合に、VTR
等に録画した画像を再生して観察することはできても複
雑な分析は不可能である。
【0009】また、走査型プローブ顕微鏡に於いては、
試料測定を行なって得られた測定画像を観察して、局所
的に任意の物理情報を測定したいとか、局所的に任意の
制御を行ないたいという要望もある。
【0010】しかしながら、一回目の試料測定から時間
経過が大きいと、装置のドリフトなどによって、指定し
たポイントにプローブを再び移動させることは不可能で
ある。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、試料表面の物理情報の時間的な変化を観察しなが
ら、そのときの測定データを詳細に分析できるように
し、また測定試料の局所的な任意の物理情報を測定する
ことを可能とする走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表
示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表示装
置は、プローブを試料表面に沿って所定範囲走査して試
料表面像を得る走査型プローブ顕微鏡に於いて、測定を
制御するマイクロコンピュータと、測定データを記憶す
る第1の画像記憶手段と測定データを表示する第1の画
像表示手段とを有し、前記第1の画像記憶手段に記憶さ
れた測定データを加工して前記第1の画像表示手段に表
示するホストコンピュータ手段と、前記測定データを記
憶する第2の画像記憶手段と、前記第2の画像記憶手段
に格納された前記測定データを表示する第2の画像表示
手段と、各測定点で測定した測定データを、前記第1の
画像記憶手段と前記第2の画像記憶手段の両方に順次格
納させる制御手段とを備え、前記第2の画像記憶手段に
格納した測定データを前記第2の表示手段で瞬時に表示
していくことを特徴とする。
【0013】また、本発明の走査型プローブ顕微鏡リア
ルタイム表示装置は、前記測定試料の任意の位置を指示
すると共に、その指示位置情報を前記制御手段に出力す
る画像上位置指示手段をさらに具備し、前記第2の画像
表示手段は、表示している測定画像上に、前記画像上位
置指示手段によって指示された指示位置を示す表示を行
い、前記制御手段は、前記画像上位置指示手段からの前
記指示位置情報に応じて、指示された前記測定試料の任
意の部分に任意の制御を行なうことを特徴とする。
【0014】
【作用】即ち、本発明の走査型プローブ顕微鏡リアルタ
イム表示装置によれば、連続測定中は、各測定点で測定
したデータを前記第1の画像記憶手段と前記第2の画像
記憶手段の両方に次々に格納していき、前記第2の画像
記憶手段には格納された測定画像を前記第2の表示手段
で順次更新して画像表示していきながら、ホストコンピ
ュータ手段の第1の画像記憶手段には測定画像を連続し
て格納しておき、測定終了後、試料表面の物理情報の時
間的な変化を分析できるようにしている。
【0015】さらに本発明の走査型プローブ顕微鏡リア
ルタイム表示装置では、連続測定中に、測定資料の任意
の部分に任意の制御を行なわせるために、画像上位置指
示手段によって、第2の画像表示手段に順次更新して表
示されている測定画像上の任意の位置を指示し、また制
御手段により測定試料の部分に任意の制御を時間的な遅
れなしに行なわせるようにしている。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例の適用され
た原子間力顕微鏡(AFM)の構成を示す図である。本
実施例の原子間力顕微鏡は、マイクロコンピュータ(マ
イコン)10の制御によって、試料12の表面形状に応
じて、XYZ駆動圧電体14をZサーボしながら2次元
走査して、AFM測定を行なう。D/A変換器16,1
8は、マイコン10からのX,Y走査信号をアナログ信
号に変換して、XYZ駆動圧電体14に印加する。ま
た、A/D変換器20は、走査中のサンプル点(例えば
一走査ライン上の256点)において探針変位検出回路
22で検出されたカンチレバー24の変位に応じてZ制
御回路26から出力されるZサーボ信号をディジタル信
号に変換して、マイコン10に入力する。マイコン10
は、各サンプル点で測定したデータを、ホストコンピュ
ータ28の画像記憶部28Aと、リアルタイム表示用画
像記憶部30に転送し、表示装置32にはリアルタイム
にAFM画像が表示される。
【0018】上記リアルタイム表示用画像記憶部30
は、図2に示すような構成となっている。即ち、マイコ
ン10は、スイッチ30Aを介してフレームメモリ部3
0Bに各サンプル点で測定したAFM画像データ34を
書き込む。次に、データ転送部30Cがスイッチ30A
を切り替えて、フレームメモリ部30Bに書き込まれた
データを、デュアルポートフレームメモリ部30Dへ転
送する。スキャンコンバータ部30Eは、デュアルポー
トフレームメモリ部30Dからデータを読み出して、リ
アルタイム表示映像信号36に変換して、表示装置32
にAFM画像を表示する。
【0019】ここで、フレームメモリ部30Bからデュ
アルポートフレームメモリ部30Dへのデータ転送を、
各走査ラインの測定終了毎に行なうと、表示装置32に
表示されるAFM画像は、ラスタ走査線を一本毎に更新
される。また、フレームメモリ部30Bからデュアルポ
ートフレームメモリ部30Dへのデータ転送を、各走査
フレームの測定終了毎に行なうと、表示装置32に表示
されるAFM画像は、1フレーム毎に更新され、高速測
定の際、静止画の連続表示がされることになる。
【0020】一方、上記ホストコンピュータ28上にあ
る画像記憶部28Aのメモリ構成は、図3に示すよう
に、28A1 〜28A16の16画像フレーム連続測定用
になっている。以下、上記のような構成に於ける連続画
像測定動作を図4のフローチャートを参照して説明す
る。
【0021】連続測定を開始して、1フレーム目のAF
M測定で得られるデータは、第1画像フレーム28A1
に格納していくと同時に、リアルタイム表示用画像記憶
部30に書き込み、表示装置32に1フレーム目測定の
AFM画像を表示する(ステップS11)。次に、2フ
レーム目のAFM測定で得られるデータは、第2画像フ
レーム28A2 に格納していくと同時に、リアルタイム
表示用画像記憶部30に上書きして、表示装置32に2
フレーム目測定のAFM画像を表示する(ステップS1
3)。3フレーム以後の測定も同様の処理,表示を繰り
返し、16フレーム目測定のAFM画像を表示装置32
に表示する(ステップS15)。以上で、1順目の16
フレーム分の測定が終了する。
【0022】2順目以後のAFM測定で得られるデータ
は、画像記憶部28Aに1順目で格納したデータに上書
きして格納していくと共に、各フレーム測定終了毎に測
定終了の入力があったか否かを判断しながら、測定を繰
り返していく。つまり、17フレーム目のAFM測定で
得られるデータは、第1画像フレーム28A1 に上書き
して格納していくと同時に、表示装置32に17フレー
ム目測定のAFM画像を表示し(ステップS11)、1
7フレーム目測定後、18フレーム目の測定に入る前
に、マウス28Bから測定終了の入力があったか否かを
判断する(ステップS12)。測定終了の入力があった
時点で測定を終了し、最後に測定した画像から以前の連
続16フレーム分の測定画像を、ホストコンピュータ2
8は、TVモニタ28Cで時系列に表示したり、個々の
画像データを解析したりといった、所望の処理を行う。
【0023】以上のように、走査型プローブ顕微鏡に於
いて、試料表面の物理情報の時間的な変化を観察しなが
ら、そのときの測定データを詳細に分析するのは困難で
あったが、本実施例のように、連続測定を行ないなが
ら、各測定点で測定したデータを、ホストコンピュータ
上の画像記憶部(第1の画像記憶手段)とリアルタイム
表示用画像記憶部(第2の画像記憶手段)の両方に、次
々に格納していき、リアルタイム表示用画像記憶部に格
納された測定画像を表示装置で順次更新して画像表示し
ていくと同時に、ホストコンピュータの画像記憶部に測
定画像を連続して格納しておくことで、測定終了後、試
料表面の物理情報の時間的な変化を分析することが可能
となる。
【0024】次に、本発明を指示ポイントに於けるトン
ネルdI/dV測定(PTS測定)機能付の走査型トン
ネル顕微鏡(STM)に応用した場合の、本発明の第2
の実施例を説明する。
【0025】図5はその構成を示す図であり、同図に示
すSTMは、マイコン40の制御によって、試料42と
探針44の間に流れるトンネル電流信号に応じて、XY
Z駆動圧電体46をサーボしながら2次元走査して、S
TM測定を行なう。D/A変換器48,50は、マイコ
ン40により発生されるX,Y走査信号をアナログ信号
に変換してXYZ駆動圧電体46に印加する。A/D変
換器52は、Z制御回路54から出力されるZサーボ信
号をディジタル信号に変換して、マイコン40に入力す
る。
【0026】マイコン40は、各サンプル点で測定した
データを、ホストコンピュータ56の画像記憶部56A
と、リアルタイム表示用画像記憶部58に転送し、表示
装置60にはリアルタイムにSTM画像が表示される。
【0027】測定画像上位置指示部62は、表示装置6
0に表示されたSTM画像上の任意の位置にクロスカー
ソル60Aを合せられるように構成されており、その指
示位置アドレス64はマイコン40によって読み出され
る。
【0028】加算器66は、ロックインアンプ68の変
調信号とD/A変換器70の信号を加算したバイアス信
号72を試料42に出力する。ロックインアンプ68は
トンネル電流検出回路74から出力されるトンネル電流
信号76を演算して、トンネルdI/dV信号を出力す
る。A/D変換器78,80はトンネル電流,トンネル
dI/dV信号をディジタル信号に変換してマイコン4
0に入力する。
【0029】図6は、上記リアルタイム表示画像記憶部
58と画像上位置指示部62のより詳細な構成を示す図
である。即ち、マイコン40は、スイッチ58Aを介し
てフレームメモリ部58Bに各サンプル点で測定したS
TM画像データ82を書き込む。次に、データ転送部5
8Cがスイッチ58Aを切り替えて、フレームメモリ部
58Bに書き込まれたデータを、デュアルポートフレー
ムメモリ部58Dへ転送する。スキャンコンバータ部5
8Eは、デュアルポートフレームメモリ部58Dからデ
ータを読み出して、リアルタイム表示映像信号84に変
換して、表示装置60にSTM画像を表示する。
【0030】フレームメモリ部58Bからデュアルポー
トフレームメモリ部58Dへのデータ転送を、各走査ラ
インの測定終了毎に行なうと、表示装置60に表示され
るSTM画像はラスタ走査線を一本毎に更新される。ま
た、フレームメモリ部58Bからデュアルポートフレー
ムメモリ部58Dへのデータ転送を、各走査フレムの走
査終了毎に行なうと、表示装置60に表示されるSTM
画像は1フレーム毎に更新され、高速測定の際、静止画
の連続表示がされることになる。
【0031】一方、測定画像上位置指示部62の位置ア
ドレス一致検出部62Aは、リアルタイム表示用画像記
憶部58のデュアルポートフレームメモリ部58Dから
スキャンコンバータ部58Eに読み出されるデータの表
示位置アドレス86と、指示位置アドレスカウンタ部6
2Bから出力する指示位置アドレス64とを比較して、
位置アドレス一致信号88をスキャンコンバータ部58
Eに出力する。スキャンコンバータ部58Eはその信号
88に基づいて、クロスカーソル60Aを表示装置60
上に表示させる。
【0032】なお、同図中の参照番号62Cは、位置指
示の入力手段としての4方向指示可能な位置指示スイッ
チであるが、これはジョイスティック,トラックボー
ル,マウス等,に置き換えることも可能である。
【0033】次に、上記の構成の本発明の第2の実施例
に於けるSTM連続測定中のポイントトンネルdI/d
V測定動作を、図7の(A)のフローチャートを参照し
て説明する。
【0034】即ち、連続測定を開始して、1フレーム目
のSTM測定で得られるデータは、リアルタイム表示用
画像記憶部58に書き込み、表示装置60に1フレーム
目測定のSTM画像を表示する(ステップS22)。2
フレーム目のSTM測定に入る前に、マウス56Bから
PTS測定命令の入力があったか否かを判断する(ステ
ップS21)。入力が無ければ、2フレーム目以後も同
様の測定、表示を繰り返す(ステップS22)。
【0035】その間に、測定画像上位置指示表示部62
によって、表示装置60に表示されたSTM画像上で、
PTS測定を行ないたいポイントにクロスカーソル60
Aを移動させ、目標のポイントに合わせたら、マウス5
6BからPTS測定命令を入力する。
【0036】すると、次フレームの測定開始前に、上記
ステップS21にて、PTS測定命令の入力があったと
判断し、マイコン40は、測定画像上位置指示部62よ
り指示位置アドレス64を読み出してから(ステップS
23)、STM測定を開始する。そして、そのフレーム
のSTM測定で得られるデータは、リアルタイムタイム
表示用画像記憶部58に上書きして、表示装置60にS
TM画像を表示すると同時に、ホストコンピュータ56
の画像記憶部56A上に、PTS測定時STM画像
“1”56A1 (図7の(B)参照)として格納してい
く。また、そのフレームのSTM測定中に、XY走査ポ
イントが、測定画像上位置指示部62で指示されたポイ
ントに達したならば、XY走査を一時停止してPTS測
定を行ない、そのPTS測定データは画像記憶部56A
上に、PTSデータ“1”56A2 として格納する(ス
テップS24)。
【0037】こうして、PTS測定したフレームのST
M測定が終了したならば、測定終了命令が入ったか否か
をし判断(ステップS25)、測定終了でなければ上記
ステップS21に戻って上記のルーチンを繰り返す。
【0038】PTS測定を連続で行なう場合は、画像記
憶部56Aに、PTS測定時STM画像“2”56
3 ,PTSデータ“2”56A4 の様に、連続に格納
していくことも可能であるし、1フレームのSTM測定
中に、複数点のPTS測定を行なうことも可能である。
【0039】以上のように、従来は、試料測定を行なっ
て得られた測定画像を観察して局所的に任意の物理情報
を測定しようとした場合、試料測定からの時間経過が大
きいと、装置のドリフト等によって指定したポイントに
プローブを再び移動させることが困難であったが、本実
施例によれば、連続測定を行ないながら、リアルタイム
表示画像上位置指示部によって、順次更新して表示され
ている測定画像上の任意の位置を指示して、次のフレー
ム測定のXY走査時に測定試料の指示された位置の物理
情報を測定することにより、測定試料の局所的な任意の
物理情報を測定することが可能になる。
【0040】なお、上記第1及び第2の実施例は、原子
間力顕微鏡及び走査型トンネル顕微鏡に本発明を適用し
た場合について説明したが、本発明は、磁気力顕微鏡
等、他の走査型プローブ顕微鏡にも適用可能なことは勿
論である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
試料表面の物理情報の時間的な変化を観察しながら、そ
のときの測定データを詳細に分析できるようにし、また
測定試料の局所的な任意の物理情報を測定することを可
能とする走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表示装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表
示装置の第1の実施例の適用された原子間力顕微鏡のブ
ロック構成図である。
【図2】図1中のリアルタイム表示用画像記憶部のブロ
ック構成図である。
【図3】図1中のホストコンピュータの画像記憶部のメ
モリ構成を示す図である。
【図4】第1の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】本発明の走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表
示装置の第2の実施例の適用された走査型トンネル顕微
鏡のブロック構成図である。
【図6】図5中のリアルタイム表示用画像記憶部及び測
定画像上位置指示部のブロック構成図である。
【図7】(A)は第2の実施例の動作を説明するための
フローチャートであり、(B)は図5中のホストコンピ
ュータの画像記憶部のメモリ構成を示す図である。
【図8】(A)及び(B)はそれぞれ従来の走査型プロ
ーブ顕微鏡の例としての原子間力顕微鏡のブロック構成
図である。
【符号の説明】
10…マイクロコンピュータ(マイコン)、12…試
料、14…XYZ駆動圧電体、16,18…D/A変換
器、20…A/D変換器、22…探針変位検出回路、2
4…カンチレバー、26…Z制御回路、28…ホストコ
ンピュータ、28A…画像記憶部、30…リアルタイム
表示用画像記憶部、32…表示装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブを試料表面に沿って所定範囲走
    査して試料表面像を得る走査型プローブ顕微鏡に於い
    て、 測定を制御するマイクロコンピュータと、 測定データを記憶する第1の画像記憶手段と測定データ
    を表示する第1の画像表示手段とを有し、前記第1の画
    像記憶手段に記憶された測定データを加工して前記第1
    の画像表示手段に表示するホストコンピュータ手段と、 前記測定データを記憶する第2の画像記憶手段と、 前記第2の画像記憶手段に格納された前記測定データを
    表示する第2の画像表示手段と、 各測定点で測定した測定データを、前記第1の画像記憶
    手段と前記第2の画像記憶手段の両方に順次格納させる
    制御手段と、 を具備し、前記第2の画像記憶手段に格納した測定デー
    タを前記第2の表示手段で瞬時に表示していくことを特
    徴とする走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表示装置。
JP15230092A 1992-06-11 1992-06-11 走査型プローブ顕微鏡リアルタイム表示装置 Withdrawn JPH05340712A (ja)

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