JPH05339164A - 経粘膜投与剤 - Google Patents

経粘膜投与剤

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JPH05339164A JP5033424A JP3342493A JPH05339164A JP H05339164 A JPH05339164 A JP H05339164A JP 5033424 A JP5033424 A JP 5033424A JP 3342493 A JP3342493 A JP 3342493A JP H05339164 A JPH05339164 A JP H05339164A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヒトG−CSFを有効成分とする経粘膜投与
剤。さらに詳しくは、ヒトG−CSF単独もしくは、ヒ
トG−CSFにポリオキシエチレンアルキルエーテル
系、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系又
はポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル系
から選択される非イオン性界面活性剤である吸収促進剤
を添加した経粘膜投与剤。 【効果】 優れた経粘膜吸収を持つヒトG−CSF投与
剤を提供することに成功した。この結果、ヒトG−CS
Fの投与を容易かつ効率的に行うことならびに局所およ
び全身においても効果が発揮され、適応する疾患に応じ
た広い治療領域で使用することが可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒト顆粒球コロニー刺激
因子(以下、ヒトG−CSFと略記する)を有効成分と
して含有する経粘膜投与用製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトG−CSFはin vitroの実
験系において顆粒球の前駆細胞に働き顆粒球への分化増
殖を促す機能を有している液性の造血因子(例えば、M
etcalf,et.al:Exp.Hematol.
1.185,(1973)等参照〕として知られてい
る。さらに最近では、ヒトG−CSFの機能として好中
球のプールからの血管内への遊出促進、遊走能亢進、好
中球生存期間の延長および好中球活性化(貪食、殺菌能
亢進)などが知られている。
【0003】現在、ヒトG−CSFは、骨髄移植(BM
T)の際、および癌化学療法時の好中球減少症、種々の
骨髄性血液疾患、後天性免疫不全症候群(AIDS)お
よび感染症の治療に際し、静脈内投与および皮下投与が
行われている。これ等疾患はいずれも重篤であり、しか
も連日の投与による治療を必要とすることから、注射の
投与による苦痛をなくすため、非−非経口投与(Non
−parenteral)ルートの開発が望まれてい
る。
【0004】今までに薬理的に活性なペプチド及び蛋白
質の経口投与による生物学的利用能の検討が試みられて
いるが、胃腸管に存在する蛋白質分解酵素の作用によ
り、一般の薬物に比べて低いことが知られている。この
ため蛋白質分解酵素の活性が胃腸管に比べて低いことが
期待される鼻粘膜、口腔粘膜、直腸粘膜、膣粘膜、眼粘
膜および肺粘膜等を介した投与ルートの研究が注目され
ている。中でも蛋白質の経鼻からの透過性については、
投与方法の容易さ、胃腸管よりも蛋白質分解酵素活性が
低いこと、肝初回通過効果の回避の可能性のあること、
あるいは投与後循環血中に比較的速やかに出現するとい
う幾つかの有利さから多くの研究報告がある(Y.W.
Chien et al;CRC Crit.Rev.
Ther.Drug Carrier Syst,4
(2):67−194(1987))。
【0005】インスリン、インターフェロン、カルシト
ニンなどについては経鼻投与が検討され、特許出願もさ
れている(特開昭63−115821号、特開昭62−
207226号及び特開昭61−126034号参
照)。
【0006】ヒトG−CSFの経鼻投与については、東
らがセンダイウイルスによる局所感染に対するヒトG−
CSFの防御効果を検討している(東ら、Vaccin
e、7:229−233(1989))。しかしなが
ら、本発明とは異なりを目的とし、吸収率をあげるため
に吸収促進剤を用いているものではない。
【0007】なお、インターフェロン、カルシトニンな
どについては、経肺投与が検討され、特許出願(特開昭
63−51868号および特開昭60−161924
号)されているが、ヒトG−CSFの経肺投与について
の報告は現在のところなされていない。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】経鼻投与では、分子
量が約1,000以下の蛋白質はそのままで良好に吸収
されるが、それ以上の分子量のものはそのままでは粘膜
透過しないと言われている(C.McMartin,e
t al:J.Pharm.Sci.,76(7):5
35−540(1987))。これに対して、ヒトG−
CSFの分子量は20,000前後であるため、粘膜を
通して投与することは困難であるとされていた。したが
って各粘膜からの吸収率をあげるための簡便な方法およ
びすぐれた吸収促進剤の開発が望まれていた。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、ヒトG
−CSFの吸収を促進させ、かつ実用に供し得る経粘膜
投与形態について鋭意研究を重ねた結果、ある種のポリ
オキシエチレンアルキルエーテル系及びポリオキシエチ
レンポリプロピレンアルキルエーテル系の非イオン性界
面活性剤を吸収促進剤としてヒトG−CSF経鼻投与剤
に添加したところ速やかに吸収されることを見い出し
た。また、吸収促進剤を用いずにヒトG−CSFを経肺
投与したところ意外にも良好に吸収され、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル系非イオン性界面活性剤を吸収
促進剤として添加したところさらに速やかに吸収され、
各々の粘膜にヒトG−CSF単独でも、吸収促進剤を添
加しても局所および全身作用として有用であることを見
出し本発明を完成した。
【0010】すなわち本発明は、ヒトG−CSFを有効
成分として含有する経粘膜剤、ヒトG−CSFおよび吸
収促進剤を含有する経粘膜剤または、ヒトG−CSF
と、吸収促進剤としてポリオキシエチレン(4.2)ラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(21)ラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレン(7)オレイルエーテル、ポリオキシ
エチレン(10)オレイルエーテル、ポリオキシエチレ
ン(20)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(1
0)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(1
0)オクチルフェニルエーテルおよびポリオキシエチレ
ン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル
からなる群より選ばれる少なくとも1つの界面活性剤と
を含有する経粘膜投与用製剤に関するものである。
【0011】本発明で用いられるヒトG−CSFは純度
の高いヒトG−CSFであればその由来が制限されるも
のではなく、例えば人の生体試料から抽出、分離、精製
したもの、ヒトG−CSF産生細胞を培養し、その培養
上清から単離したもの、細胞融合法を用いてヒトG−C
SF産生ハイブリドーマを形成しそれから取得したも
の、遺伝子組換えによって、大腸菌、動物細胞等の宿主
を形質転換して得た形質転換体から産生せしめ単離精製
したもの、又は天然のヒトG−CSFのアミノ酸配列に
化学修飾を施したもの等のいずれも使用することができ
る。
【0012】本発明に供せられうるヒトG−CSFの例
としては、下記のアミノ酸配列であらわされるヒトG−
CSF活性を有するポリペプチドまたはこれと糖鎖部を
有する糖蛋白質を挙げることができる。
【0013】 (Met)n Thr Pro Leu Gly Pro Ala Ser Ser Leu Pro Gln Ser Phe Leu Leu Lys Cys Leu Glu Gln Val Arg Lys Ile Gln Gly Asp Gly Ala Ala Leu Gln Glu Lys Leu (Val Ser Glu)m Cys Ala Thr Tyr Lys Leu Cys His Pro Glu Glu Leu Val Leu Leu Gly His Ser Leu Gly Ile Pro Trp Ala Pro Leu Ser Ser Cys Pro Ser Gln Ala Leu Gln Leu Ala Gly Cys Leu Ser Gln Leu His Ser Gly Leu Phe Leu Tyr Gln Gly Leu Leu Gln Ala Leu Glu Gly Ile Ser Pro Glu Leu Gly Pro Thr Leu Asp Thr Leu Gln Leu Asp Val Ala Asp Phe Ala Thr Thr Ile Trp Gln Gln Met Glu Glu Leu Gly Met Ala Pro Ala Leu Gln Pro Thr Gln Gly Ala Met Pro Ala Phe Ala Ser Ala Phe Gln Arg Arg Ala Gly Gly Val Leu Val Ala Ser His Leu Gln Ser Phe Leu Glu Val Ser Tyr Arg Val Leu Arg His Leu Ala Gln Pro (但しmは0または1を表し、nは0
または1を表す) さらに、上記アミノ酸配列の一部を別のアミノ酸を付加
し又は置換して改変したもの、アミノ酸配列の一部を欠
損させたもの、またはアミノ酸配列に高分子化合物等の
化合物を結合させて化学修飾したもの等のヒトG−CS
F活性を有するポリペプチド類も本発明の範囲に含まれ
る。
【0014】上記のヒトG−CSFは例えば、本出願人
が先に出願した特開昭61−227526号、特開昭6
2−236497号、特開昭62−236488号の各
明細書に記載の方法によって製造することができる。ま
た、その他の方法としてG−CSF産生細胞と自己増殖
能を有する悪性腫瘍とを細胞融合して得られるハイブリ
ドーマをマイトジェンの存在または非存在下で培養する
ことによって得ることもできる。これらの方法で得たヒ
トG−CSFは全て本発明に含まれる。
【0015】得られたヒトG−CSF含有液は必要によ
り公知の手段でさらに精製、濃縮した後、ミリポアフィ
ルター等で無菌濾過して凍結保存とするかまたは凍結乾
燥、真空乾燥などの手段により水分を除去して保存する
ことができる。
【0016】本発明の吸収促進剤としては、ポリオキシ
エチレン(POEと略記する)(4.2)ラウリルエー
テル、POE(9)ラウリルエーテル、POE(10)
ラウリルエーテル、POE(21)ラウリルエーテル、
POE(7)オレイルエーテル、POE(10)オレイ
ルエーテル、およびPOE(20)オレイルエーテルか
らなる群より選ばれるポリオキシエチレンアルキルエー
テル系非イオン性界面活性剤、またはPOE(10)ノ
ニルフェニルエーテルおよび、POE(10)オクチル
フェニルエーテルからなる群より選ばれるポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル系非イオン性界面活性
剤またはPOE(20)ポリオキシプロピレン(8)セ
チルエーテル(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ン系非イオン性界面活性剤)(日本エマルジョン社製又
は、日光ケミカルズ社製)のうち1または2以上の界面
活性剤が用いられる。
【0017】そして、上記界面活性剤のうちHLBが1
0以上であるもの、または、それらの2以上の組み合せ
によりHLBが10以上になるような混合物を用いるこ
とにより、望ましい効果が得られる。
【0018】この製剤が適用可能な粘膜としては、鼻
腔、口腔、眼、肺、子宮、膣、直腸などの粘膜が考えら
れ、全身または局所でのヒトG−CSFの作用が期待で
きる部位が望ましい。
【0019】投与剤形は、ヒトG−CSFまたはヒトG
−CSFおよび上記の界面活性剤を粘膜に適用できる水
などの液体希釈剤に溶解あるいは懸濁して水性溶液もし
くはヒドロゲル(徐放性ゲルにしても良い)とするか、
またはガス状の媒体に分散させエアゾール、噴霧スプレ
ーとするか、または、粉末状の担体中に希釈して微粉末
製剤とするか、または、軟膏剤または、クリーム剤とす
ることができる。更に、坐薬のような固形剤にすること
もできる。
【0020】液体希釈剤としては注射用水またはリン
酸、炭酸などの無機酸の緩衝液または酢酸−酢酸ナトリ
ウム、クエン酸−リン酸、酒石酸などの有機酸の緩衝液
またはアミノ酸の溶液または、生理的食塩水などが用い
られ、pH3〜8の範囲での適用が可能である。
【0021】また、本発明の製剤には適宜、安定化剤、
増粘剤、溶解補助剤、保存剤、増量剤、等張化剤、殺菌
剤、防腐剤、ゲル化剤などを含有していてもよい。ま
た、本発明の非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を
安定化剤(吸着防止剤など)分散剤に用いることもでき
る。さらに肺に適用する場合は、気管支拡張剤または肺
表面活性物質などを用いることによりさらに効果が期待
される。
【0022】本発明をさらに有効に利用する方法とし
て、製剤の粘度を上げる技術(特開昭61−10650
9号)、付着粒子をつくる技術または、粘膜刺激を緩和
する技術を適用することも可能である。
【0023】投与形態は、各々の粘膜に適した投与形態
を用いることができる。たとえば鼻腔に適用する場合
は、滴下容器、または鼻腔用エアゾールアプリケーター
などを用いて鼻腔内に滴下あるいは噴霧投与する方法が
適している。また、肺に適用する場合は、ネブライザー
または吸入用エアゾールアプリケーターなどを用いて吸
入する方法が適している。
【0024】本発明の製剤におけるヒトG−CSFの投
与量は対象の患者の病状を配慮して決めることができる
が、通常成人一人1回当り0.1μg〜10mgの範囲
から適宜選択される。
【0025】界面活性剤の含量は、製剤全容量の0.0
01〜10%(w/v)、好ましくは0.01〜5%
(w/v)の量が用いられる。
【0026】以下本発明を実験例(薬理効果)および実
施例(製剤例)をあげて説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0027】
【実施例】
実験例1(経鼻吸収) SD系雄性ラット(250〜350g)を麻酔下マイク
ロピペットを用いて下記のヒトG−CSF調製液を外鼻
孔より投与し、投与後48時間にわたり、尾静脈より採
血を行い総白血球数を測定し、その変化を観察した。
【0028】薬理学的利用率(利用率)は白血球増加率
を指標とし皮下投与(10μg/kg)後48時間の血
中白血球増加率時間曲線下の面積(AUC)を100%
とし、経鼻投与(100μg/kg)後48時間のAU
C増加量を求め次式より算出した。さらに、吸収促進剤
の効果を、無添加(対照)の利用率を100%としてそ
の増加率を算出した。結果を表1に示した。
【0029】 in:経鼻投与 sc:皮下投与 Cont:生理的食塩水経鼻投与 調製液 遺伝子組み換えヒトG−CSF(rhG−CSF)に表
1の吸収促進剤を加え、pH6.5、比浸透圧(対生理
食塩水)を1、rhG−CSFを250μg/mlおよ
び吸収促進剤を10mg/ml(1.0%)となるよう
に調製して経鼻投与剤を得た。
【0030】 実験例2(経肺吸収) SD系雄性ラット(250〜350g)を麻酔下で首頸
部を切開後、気管を露出し、ポリエチレンチューブ(P
E240:ベクトン・ディッキンソン・アンド・カンパ
ニー)を気管支内部にカニューレを施した。下記のヒト
G−CSF調製液をPE240より細いポリエチレンチ
ューブ(PE50:ベクトン・ディッキンソン・アンド
・カンパニー社製)を用い、シリンジに接続後肺に投与
した。生物学的利用率(利用率)を算出する目的でラッ
トに皮下投与を行った。投与後、経時的に外腸骨動脈よ
り採血し、得られた血漿からG−CSF濃度をEIA法
を用いて8時間までの血中濃度を測定した。生物学的利
用率(利用率)はG−CSFの血中濃度を指標とし、皮
下投与(100μg/kg)後8時間の血中G−CSF
濃度時間曲線下の面積(AUC)を100%とし、経肺
投与(100μg/kg)後8時間のAUCを求め、次
式より算出した。さらに吸収促進剤の効果は無添加経肺
投与の利用率を100%としてその増加率を算出した。
【0031】 ip:経肺投与 sc:皮下投与 調製液 遺伝子組み換えヒトG−CSF(rhG−CSF)に吸
収促進剤を加え、pH6.5、比浸透圧(対生理食塩
水)を1、rhG−CSFを250μg/mlおよび吸
収促進剤を10mg/ml(1.0%)となるように調
製して経肺投与剤を得た。
【0032】 実験例3(経肺吸収) SD系雄性ラット(250〜350g)を麻酔下で首頸
部を切開後、気管を露出し26Gの注射針を接続したシ
リンジを用いて気管支内部に直接ヒトG−CSF調製液
を注入した。投与後48時間(10μg/kg)或いは
72時間(50、100、200μg/kg)に亘り尾
静脈より採血を行い、総白血球数を測定しその変化を観
察した。投与経路による薬理学的利用能を比較する目的
で、同様のヒトG−CSF調製液を皮下並びに静脈内投
与した。各投与経路における白血球増加率(投与前の白
血球数を基準とする)は、投与後48時間(10μg/
kg)或いは72時間(50、100、200μg/k
g)の血中白血球増加率時間曲線下の面積(AUC:%
・hr)を算出し、比較した。遺伝子組み換えヒトG−
CSF(rhG−CSF)の投与量は、投与経路によら
ず10、50、100及び200μg/kgである。
【0033】 〔実施例1〕遺伝子組換えヒトG−CSFおよびポリオ
キシエチレン(9)ラウリルエーテルの最終濃度がそれ
ぞれ500μg/ml、10mg/mlとなるようにリ
ン酸緩衝液で調製することによりpH6.5、比浸透圧
(対生理的食塩水)1の経鼻投与および経肺投与製剤が
得られる。
【0034】〔実施例2〕遺伝子組換えヒトG−CSF
およびポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルの
最終濃度がそれぞれ5mg/ml、10mg/mlとな
るようにリン酸緩衝液で調製することによりpH6.
5、比浸透圧(対生理食塩水)1の経鼻投与製剤が得ら
れる。
【0035】〔実施例3〕遺伝子組換えヒトG−CSF
およびポリオキシエチレン(10)ノニルフェニルエー
テルの最終濃度がそれぞれ500μg/ml、5mg/
mlとなるようにリン酸緩衝液で調製することによりp
H6.5、比浸透圧(対生理食塩水)1の経鼻投与製剤
が得られる。
【0036】
【発明の効果】ヒトG−CSFを単独投与することによ
りまたはヒトG−CSFに特定の非イオン性界面活性剤
を配合することにより、優れた吸収性を持つ経粘膜投与
剤が得られ、これによって、ヒトG−CSFの投与を容
易かつ効率的に行うことならびに局所および全身におい
ても効果が発揮され、適応する疾患に応じた広い治療領
域で使用することが可能になる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒト顆粒球コロニー刺激因子を有効成分
    とする経粘膜投与剤。
  2. 【請求項2】 経粘膜投与剤が経肺投与剤である請求項
    1記載の経粘膜投与剤。
  3. 【請求項3】 ヒト顆粒球コロニー刺激因子および吸収
    促進剤を含有する経粘膜投与剤。
  4. 【請求項4】 吸収促進剤が、ポリオキシエチレン
    (4.2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
    (9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)
    ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(21)ラウリ
    ルエーテル、ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテ
    ル、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル、ポ
    リオキシエチレン(20)オレイルエーテル、ポリオキ
    シエチレン(10)ノニルフェニルエーテル、ポリオキ
    シエチレン(10)オクチルフェニルエーテルおよびポ
    リオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)
    セチルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1つ
    の界面活性剤である請求項3記載の経粘膜投与剤。
  5. 【請求項5】 ヒト顆粒球コロニー刺激因子および吸収
    促進剤を含有する経鼻または経肺投与剤。
  6. 【請求項6】 吸進促進剤が、ポリオキシエチレン
    (4.2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
    (9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)
    ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(21)ラウリ
    ルエーテル、ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテ
    ル、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル、ポ
    リオキシエチレン(20)オレイルエーテル、ポリオキ
    シエチレン(10)ノニルフェニルエーテル、ポリオキ
    シエチレン(10)オクチルフェニルエーテルおよびポ
    リオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)
    セチルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1つ
    の界面活性剤である請求項5記載の経鼻または経肺投与
    剤。
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