JPH0533888U - 海棲生物付着防止装置 - Google Patents

海棲生物付着防止装置

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JPH0533888U
JPH0533888U JP089104U JP8910491U JPH0533888U JP H0533888 U JPH0533888 U JP H0533888U JP 089104 U JP089104 U JP 089104U JP 8910491 U JP8910491 U JP 8910491U JP H0533888 U JPH0533888 U JP H0533888U
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JP
Japan
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seawater
cooling water
ultraviolet
marine organisms
film
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Application number
JP089104U
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English (en)
Inventor
栄一 石山
Original Assignee
株式会社日本フオトサイエンス
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却水として海水を使用する発電所等のプラ
ントの海水取放水施設における海棲生物の付着、繁殖を
防止し、海棲生物の除去のための海水の送水を中断をせ
ずに、冷却水の送水量を維持し、発電所プラントの運転
の円滑化、効率化を図る。 【構成】 冷却水として海水を使用する発電所等のプラ
ントにおいて、その海水取放水施設の海棲生物が付着、
繁殖しやすい個所に紫外線照射を行い、さらに同個所の
海水接触面に紫外線反射フィルムを取り付けたことを特
徴とするを海棲生物付着防止装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、海水を発電所等のプラントの冷却水として使用する場合において、 その海水取放水施設の海棲生物が付着、繁殖しやすい個所に海棲生物が付着、繁 殖するのを防止する海棲生物付着防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
発電所等のプラントの冷却水として海水を使用する場合、従来この種の海水取 放水施設は、取水口または取水塔、スクリーン、狭雑物分離槽、ポンプ、循環水 管、復水器(流入冷却水室、分配細管、流出冷却水室)、熱交換器、放水管、放 水口等よりなることが多く、これらの海水取放水施設の海棲生物が付着、繁殖し やすい個所に、フジツボ、ムラサキイカイ、カキ等の海棲生物(幼生)が付着し て繁殖し、通水路を狭めて海水の送水量が低下したり、あるいは通水路を閉塞し て冷却水としての海水の送水が不可能になることがあった。
【0003】 従来、海棲生物の問題について一般的に行われていた対策は、海水取放水施設 に付着した海棲生物を物理的な掻き取り手段によって除去する方法であるが、こ の方法は確実に海棲生物を除去できる反面、除去に手間と時間がかかり、かつ海 棲生物の除去をしている間は送水を中断せねばならず、発電所等のプラントの運 転に支障をきたすこともあった。 また、塩素や銅イオン、銀イオン等の金属イオン等の薬品類を海水に注入する ことによって海棲生物の付着を防止する方法もあるが、冷却水として使用後に海 域に排出する際に、排出先の海域の環境破壊(生態系の破壊)につながる可能性 があるところから、近年はその使用が制限されてきている。 そこで、海棲生物の付着防止対策として最近着目されてきている方法として、 海水取放水施設の海棲生物の付着し繁殖しやすい個所の付近に紫外線ランプを設 け、紫外線を照射することによって海棲生物の付着、繁殖を防止する試みがなさ れているが、前述した欠点はないものの、紫外線を隅々まで照射するためには、 多数本の紫外線ランプを設置しなければならずコスト面で問題を残していた。 さらに、海水取放水施設の海棲生物の付着しやすい個所に、海棲生物の嫌う成 分を含んだ塗料を塗布することも行われていたが、十分な効果をあげられなかっ た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、冷却水として海水を使用する発電所等のプラントの海水取放水施設 における海棲生物の付着、繁殖を防止し、海棲生物の除去のための海水の送水を 中断をせずに、冷却水の送水量を維持し、発電所プラントの運転の円滑化、効率 化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、海水を発電所等のプラントの冷却水として使用する場合、海水取放 水施設の海棲生物が付着、繁殖しやすい個所に紫外線照射を行い、さらに同個所 の海水接触面に紫外線反射フィルムを取り付けたことを特徴とするを海棲生物付 着防止装置に関するものである。
【0006】
【実施例】
海水を冷却水として利用した発電所等のプラントにおける海水取放水施設の冷 却水系の概略フローは、図1のように、海水を取水口1よりスクリーン2を経て 、循環水ポンプ3より吸水し、次いで海水を循環水管4から復水器5の流入冷却 水室6に流入させ、復水器5の分配細管7を通過させて、流出冷却水室8を経て 放水管9より海域に放流させている。
【図1】
【0007】 本考案においては、海水取放水施設の海棲生物が付着、繁殖しやすい個所であ る、海水の取水口1やスクリーン2、配管である循環水管4、放水管9、構造物 である循環水ポンプ3、復水器5の流入冷却水室6、分配細管7、流出冷却水室 8等に紫外線の照射を行うものであるが、この紫外線の照射を行うについて、海 水取放水施設の海棲生物が付着しやすい個所の海水接触面に紫外線反射フィルム を取り付けることを特徴とするものである。 なお紫外線を照射するのは、海棲生物を殺生することを目的とするものではな く、紫外線が有する殺生効果を海棲生物の付着防止に利用するもである。 紫外線照射源としては、紫外線ランプを使用することが効率の点から望まし く、 紫外線ランプとしては、例えば185または254nmの波長の殺生効果 のあるものを使用する。 なお紫外線照射源としては、紫外線ランプ以外にも、太陽光線やその他の紫外 線を発光するものであれば、どのようなものでも利用することが可能である。
【0008】 本考案においては、図2に示すように、前述の海水取放水施設の海棲生物が付 着しやすい個所、例えば循環水管4と復水器5の流入冷却水室6の海水接触面に 紫外線反射フィルム11を取り付け、さらに循環水管4の付近と流入冷却水室6 に紫外線ランプ10を付設し、これらの紫外線ランプ10より照射された紫外線 を紫外線反射フィルム11間に反射させることによって、海棲生物を付着しない ようにするものである。
【図2】 紫外線反射フィルム11の取り付け方法としては、接着剤で貼り付けたり、あ るいはボルト等の固定具や他の手段で取り付けてもかまわない。 紫外線反射フィルム11としては、低密度ポリエチレンを原料とする多層フィ ルムの表面層に無機系のフイラーを混入したものが、紫外線の反射効率がよいの で使用に適しており、例えば住友化学工業(株)製のミラネスク(商標)を用い ることができ、その他にも、フッ素樹脂フィルム、チタン(アナタース型)に白 金を加担したフィルム、ポリエチレンを原料とする多層フィルムの表面にアルミ ニウムを蒸着したもの、ポリエチレンフィルムの原料にアルミニウムを添加した もの、その他の紫外線を反射させるフィルムであれば、どんなものでも用いるこ とができる。
【0009】
【考案の効果】 本考案においては、発電所等のプラントの冷却水として海水を使用しても、海 棲生物が付着しやすい個所の海水接触面に取り付けた紫外線反射フィルムに、殺 生性のある紫外線を照射し、かつ紫外線反射フィルム間に紫外線を反射させ、取 り付けた紫外線反射フィルムの全面に紫外線を隅々まで行き渡らせることによっ て、反射フィルムに海棲生物が付着するのを効果的に防止することができる。 さらに、紫外線反射フィルムの壁面自体が紫外線を反射することによって、海 棲生物の幼生が反射フィルムの壁面を嫌避して付着しない効果が得られるが、直 接に紫外線を照射して海棲生物の付着を防止する場合に比較して、より少ない紫 外線照射量で済み、例えば通常のコンクリート壁面に直接紫外線を照射する場合 には、6〜10μω/cm2 の紫外線照射量が必要であるのに対して、3〜5μ ω /cm2 の紫外線照射量でよく、電力消費コストの低減をはかることが可能 である。 また、海水の集水口や配管、構造物等に海棲生物が付着して繁殖することはな いために、通水路を狭めて送水量が低下したり、あるいは通水路を閉塞して冷却 水の送水が不可能になることはなく、従って、従来行われていた海棲生物を物理 的な掻き取り手段によって除去するという等の面倒で、時間のかかる作業を行う 必要がなくなり、かつ海棲生物の除去のために送水を中断する必要ががないため に、発電所等のプラントの運転効率を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】海水を利用した発電所等のプラントの冷却水系
の概略フロー
【図2】本考案の海棲生物が付着しやすい個所に、紫外
線ランプと紫外線反射フィルムを取り付けた状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 取水口 2 スクリーン 3 循環水ポンプ 4 循環水管 5 復水器 6 流入冷却水室 7 分配細管 8 流出冷却水室 9 放流管 10 紫外線ランプ 11 紫外線反射フィルム

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】海水を発電所等のプラントの冷却水として
    使用する場合において、その海水取放水施設の海棲生物
    が付着、繁殖しやすい個所に紫外線照射を行い、さらに
    同個所の海水接触面に、紫外線反射フィルムを取り付け
    たことを特徴とする海棲生物付着防止装置。
  2. 【請求項2】請求項1の紫外線反射フィルムとして、低
    密度ポリエチレンを原料とする多層フィルムの表面層に
    無機系のフイラーを混入したものを用いる海棲生物付着
    防止装置。
  3. 【請求項3】請求項1の紫外線反射フィルムとして、フ
    ッ素樹脂フィルム、チタンに白金を加担したフィルム、
    またはポエチレンを原料とする樹脂フィルムの表面にア
    ルミニウムを蒸着したものを用いる海棲生物付着防止装
    置。
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Effective date: 19970610