JPS63162091A - 水棲生物の附着を防止する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水棲生物の附着汚損を防止する装置に係り、特
に海水、河川水などを冷却水とする熱交換器とその管路
や系内構造物に汚損生物が附着し繁殖するのを防止する
方法の改良に関する。

〔従来の技術〕

冷却海水系路中での水棲生物の附着成長は、附着物、或
いはそれらが脱落し流れることによって、熱交換器細管
の閉塞、異常損傷をおこしたり、ストレーナの異常目詰
や送水量の低下を来たし、プラント運転に障害を発生さ
せることがある。従来より、この様な水棲生物の附着成
長を防止する方法としては塩素の注入が行なわれていた
。特に塩素は高圧容器での危険な運搬や取扱いとなるた
め。

特公昭５２−３３５８２号、特公昭５４−４０４７２号
に記載のように、海水を電気分解し海水中の塩素イオン
から次亜塩素酸を発生させて水棲生物の附着汚損を防止
するような方法が用いられている。しかし。

塩素は発電プラント用などの大量の冷却海水に注入使用
された場合には、排水海水が海洋の生態系に悪影響を与
える恐れがあるとして、環境保全の見地から塩素注入方
法は忌避される傾向にある。

このため塩素注入法に替わる水棲生物の附着汚損の防止
方法が要請されている。この一つの試みとして特開昭５
３−８５５５１号では、間歇的に冷却水系の水をオゾン
含有気体で置換することにより、熱交換器の水棲生物附
着防止を図ることが提案されている。しかし、冷却水系
を水抜きする際にオゾン含有気体と置換するため系統の
送水停止など繁雑な切換運転や、プラントの負荷制限な
どが生じることや、オゾン含有気体を排出する際はオゾ
ン分解装置を経由して、未反応オゾンを分解し毒性を皆
無にしてから大気に放出するなどの対応が必要であった
。

このため、環境に与える影響が無くしかも簡単で附着防
止効果の高い方法として紫外線光を照射する方法がある
。これは、波長２５３．７　　ｎｍの紫外線による殺菌
効果を利用したもので、水棲生物が附着成長し易い環境
領域に紫外線光を照射し、照射部を水棲生物の生息に不
適な環境としてしまうものである。

水棲生物附着防止面は機器構造に従い複雑な形状をして
おり、紫外線光は直線光であるため遮蔽物による死角部
分が出来これを無くすため多数の光源が必要であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

発電プラントの復水器等の熱交換器、配管は年々大容量
化し、これに伴ない、水棲生物附着防止面も増化、複雑
化して来ている。紫外線照射をした時、紫外線光は直線
である為、遮蔽物にて死角となる部分が出来、これを無
くす為、多数の光源が必要であった。

本発明の目的は、少ない光源により広範囲に水棲生物が
附着生息しにくい環境を作るための装置を提供すること
にある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、光源より発生した紫外線光をアルミ装着な
どで反射するように表面処理した反射物を用いて反射に
より照射することにより達成される。

〔作用〕

すなわち光源より発生した紫外線光を被照射物と同時に
反射鏡に照射出来るようにした時、反射鏡の位置を反射
した紫外線光が被照射物又は遮蔽物によって死角となる
水棲生物附着防止面に照射するように配置しておくこと
によって光源より発生する紫外線光を有効に効率良く広
範囲に活用する事が出来、光源数を少なくする事が可能
となる。

さらに反射鏡を回転出来る多角多面反射筒にすることに
より反射した紫外線の照射方向、範囲を可変とすること
や、回転速度を調整することによって反射紫外線光を間
歇的に照射時間を任意に調節して水棲生物附着防止面に
照射することが可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第３図により説
明する６第１＠は水棲生物附着汚損を防ぐ部分に、本発
明による紫外線照射装置を取り付けた断面図を示してい
る。

附着性汚損生物は水中構造物の特殊下流側や、冷却水停
滞域に附着し成長し易い傾向がある。

紫外線光を発生する光源１の外周に狭隘な開口部を有し
た円筒反射！！２を設け、この開口部より集中化された
紫外線光が、復水器水室３の内部補強サポート４．固定
反射鏡５及び回転する多角多面反射筒６に放射される。

固定反射鏡５は、水室内部補強サポート４の水棲生物附
着防止面に反射紫外線光を照射出来る様に位置を設定し
ておき。

円筒反射［２より集中化された紫外線光を受け、常に附
着防止面に紫外線光を照射することが出来る。円筒反射
鏡２より集中化された紫外線光を受けた多角多面反射筒
６は、自転又は外部動力により回転し、復水器水室３の
コーナ一部、及び内部補強サポート４の水棲生物附着防
止面の広範囲にわたり１間歇的に紫外線光を照射するこ
とが出来る。円筒反射鏡２の狭隘な開口部は内部補強サ
ポート４．固定反射鏡５及び多角多面反射１５６の位置
に合わせ任意に広げる事により、少ない光源にて有効に
効率よく広範囲にねたり照射することが出来るという効
果がある。又、回転する多角多面反射筒６は設置位置、
多角形状、多面形状及び回転速度により紫外線照射の方
向、範囲、照射時間を任意に変えることが出来１種々の
照射パターンが得られるため、設置環境に対し有効な照
射が出来るという効果がある。

第２図は冷却水の流動力により自転する。多角多面反射
筒を示したものである。

復水器入口管７より流入する冷却水の一部は、導入管８
の管内に流れ込み、流動力により羽根車９を回転させた
のち出口側より流出する。駆動軸１０には羽根車９と歯
車１１が固定されており、羽根車９の回転が歯車１１に
内接する歯車１２を介して回転軸１３に伝達され、これ
と１体の多角多面反射筒６が回転する軸受部１４により
各々駆動軸１ｏ、回転軸１３ともに支持されている。軸
受部１４は復水器水室３及び導入管８に取付けられてお
り、導入管８は継手１５により復水器水室３に固定され
ている。

本実施例によると多角多面反射筒６の回転を冷却水流動
力を用いて行うことが出来るため、回転のための動力費
が不要になるという効果がある。

第３図は外部動力により回転する。多角多面反射筒を示
したものである。

小型駆動装置１６により駆動軸１０に回転を与え固定し
ている歯車１１に内接する歯車１２を介して回転軸１３
を回し、これと１体の多角多面反射筒６を回転させる。

駆動軸１０はグランドシール部１７により海水が流出し
ない様シールされている。

本実施例によると、軸受部１４及び継手１５又はフラン
ジ１８を取外す事により、多角多面反射筒は簡単に取出
す事が出来る。又、歯車１１と１２の比を変える事によ
り駆動軸１０の回転数に係わらず、多角多面反射筒６を
回転させることが出来る。

〔発明の効果〕

本発明によれば、光源より発生した紫外線光を反射物を
用いて水中で任意に方向を変え、効率よく有効に広い範
囲にまで照射出来ることにより、少ない光源で冷却水を
送水中に系路の熱交換器。

配管、ストレーナ等への附着性汚損生物の繁殖が防止さ
れるため１発電プラントなどでは、出力制限を行って附
着物の除却を行うなどの対応が全く不要となる。さらに
反射物を回転させることにより紫外線照射の方向、範囲
、照射時ｒ１を可変出来、様々な照射パターンが得られ
るため高効率照射が見い出せるという効果がある。

また従来の塩素注入法では流入する冷却水の全量に対し
て幼生の麻痺化を計るものであったのに対し、本発明の
方式では水中生物の附着生息が忌避される環境を紫外線
照射で成牛させて附着性汚損生物の被害を防止しようと
するものである。従って、冷却排水の生態系に与える影
響は全く無視し得るものを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例として示した反射物の組合わ
せ照射方法の全体を表した断面図である。 第２図は本発明の一実施例として示した冷却水の流動力
により回転する多角多面反射筒の断面図である、第３図
は本発明の一実施例として示した外部動力により回転す
る多角多面反射筒の断面図である。 １・・・紫外線光源、２・・・円筒反射鏡、３・・・復
水器水寥、４・・・内部補強サポート、５・・・固定反
射鏡、６・・・多角多面反射筒、７・・・復水器入口管
、８・・・導入管、９・・・羽根車、１０・・・駆動軸
、１１・・・歯車。 １２・・・歯車、１３・・・回転軸、１４・・・軸受部
、１５・・・継手、１６・・・小型駆動装置、１７・・
・グランドシール部、１８・・・フランジ。 、　　　　／

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、海水や河川水を冷却水として使用している熱交換器
   などの系路あるいは海水、河川水と常時接触している構
   造物などに対し、附着性汚損生物の繁殖を防止するため
   に紫外線光を照射する装置において、紫外線光源より発
   生した光を反射して、前記光源から死角となる部分に反
   射光を照射するための反射物を設けたことを特徴とする
   水棲生物附着防止装置。 ２、前記反射物は自転あるいは外部動力により回転する
   多角多面反射筒より構成されたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の水棲生物の附着を防止する装置。