JPH0533864U - Lb膜製造装置 - Google Patents
Lb膜製造装置Info
- Publication number
- JPH0533864U JPH0533864U JP8310291U JP8310291U JPH0533864U JP H0533864 U JPH0533864 U JP H0533864U JP 8310291 U JP8310291 U JP 8310291U JP 8310291 U JP8310291 U JP 8310291U JP H0533864 U JPH0533864 U JP H0533864U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 特定の部分に選択的かつ安定にLB膜を成膜
できるようにしたLB膜製造装置を実現する。 【構成】 1箇所若しくは複数箇所に外側面まで通じる
細い溝1aを有する水槽1であって、この水槽の縁上面
1cは高さが同じ水平面とされ、かつ、前記細い溝が通
じている部分の外側面が滑らかな凸曲面1dをもって前
記水槽の縁上面と接続されている水槽と、この水槽内に
浮かべる浮子2と、前記水槽に満たされた溶液に一定の
表面圧を与えるように前記浮子を駆動する制御装置と、
形成された単分子膜を累積させる基板を動作させる駆動
装置を備え、前記水槽に満たされた溶液に成膜物質を加
えた後、前記浮子を制御して前記溶液表面に一定の表面
圧力を加えて圧縮し、前記溶液表面上に単分子膜を形成
させ、この単分子膜を前記基板に移し取ることにより、
前記基板の任意の部分にLB膜を累積させるようにした
ことを特徴とする。
できるようにしたLB膜製造装置を実現する。 【構成】 1箇所若しくは複数箇所に外側面まで通じる
細い溝1aを有する水槽1であって、この水槽の縁上面
1cは高さが同じ水平面とされ、かつ、前記細い溝が通
じている部分の外側面が滑らかな凸曲面1dをもって前
記水槽の縁上面と接続されている水槽と、この水槽内に
浮かべる浮子2と、前記水槽に満たされた溶液に一定の
表面圧を与えるように前記浮子を駆動する制御装置と、
形成された単分子膜を累積させる基板を動作させる駆動
装置を備え、前記水槽に満たされた溶液に成膜物質を加
えた後、前記浮子を制御して前記溶液表面に一定の表面
圧力を加えて圧縮し、前記溶液表面上に単分子膜を形成
させ、この単分子膜を前記基板に移し取ることにより、
前記基板の任意の部分にLB膜を累積させるようにした
ことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、有機超薄膜の製造法の一種であるLB膜法に関し、特に基板全面で はなく、特定の部分に選択的かつ安定に成膜できるようにしたLB膜製造装置に 関するものである。
【0002】
図3は従来のLB膜製造装置の従来例を示す構成図および成膜動作を示す図で ある。図3(イ)において、水槽11には下層液(薄い塩溶液など)12が入れ てあり、下層液12に浮かべられた浮子13が重り14により制御されている。 この下層液12上にステアリン酸などの両親媒性分子を加えて、浮子13に適当 な表面圧を加えて圧縮することで、配向性の高い単分子膜15を下層液12上に 形成させる。次に、図3(ロ)〜(ニ)に示すように、この下層液12に対して 基板16を上下させることにより、下層液12上に形成された単分子膜15を基 板16に移し取り、基板16の上下を複数回行うことにより、単分子膜15を何 層も重ね合わせることができ、基板16上にLB膜を形成できる。
【0003】 しかしながら、上記従来技術に示すLB膜製造装置の構成では、基板16全面 を下層液12に浸すため、基板16の特定な部分にだけ成膜させることは困難で あった。
【0004】
本考案は、上記従来技術の課題を踏まえてなされたものであり、基板上の特定 部分だけへの成膜が可能なLB膜製造装置を提供することを目的としたものであ る。
【0005】
上記課題を解決するための本考案の構成は、 1箇所若しくは複数箇所に外側面まで通じる細い溝を有する水槽であって、こ の水槽の縁上面は高さが同じ水平面とされ、かつ、前記細い溝が通じている部分 の外側面が滑らかな凸曲面をもって前記水槽の縁上面と接続されている水槽と、 この水槽内に浮かべる浮子と、 前記水槽に満たされた溶液に一定の表面圧を与えるように前記浮子を駆動する 制御装置と、 形成された単分子膜を累積させる基板を動作させる駆動装置を備え、 前記水槽に満たされた溶液に成膜物質を加えた後、前記浮子を制御して前記溶 液表面に一定の表面圧力を加えて圧縮し、前記溶液表面上に単分子膜を形成させ 、この単分子膜を前記基板に移し取ることにより、前記基板の任意の部分にLB 膜を累積させるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
本考案によれば、基板を溶液中に浸さなくても、基板上に単分子膜を移し取る ことができるため、基板上の特定部分だけへの成膜が可能となる。
【0007】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。 図1は本考案のLB膜製造装置の一実施例を示す構成図である。図1において 、水槽1は細い溝1aを介して外側面1bと通じており、水槽1の縁上面1cは 、細い溝1aの部分を除いて、高さが同じ水平面であり、外側面1bとは滑らか な凸曲面1d(図では円柱面)によって接続されている。2は浮子であり、この 浮子2は図示しない制御装置に接続されて駆動される。
【0008】 このような構成において、本考案のLB膜製造装置による成膜動作を以下に説 明する。図2は成膜動作を説明する動作説明図である。図2(イ)において、水 槽1に薄い塩溶液などの下層液3を満たす。この時、下層液3は表面張力によっ て盛り上がるため、下層液3の液面3aは、水槽1の縁上面1dより高くなる。 また、同様に、表面張力によって、細い溝1aの側面1bおよび凸曲面1dの部 分からは、下層液3は漏れず、水槽1の縁上面1c〜凸曲面1d〜外側面1bよ り下層液3表面が外側にはみ出たようになる。この下層液3表面上に成膜物質を 加えて展開させ、浮子2を図示しない制御装置により図中の矢印方向に制御して 、下層液3表面に適宜な表面圧がかかるように圧縮すると、下層液3表面上に単 分子膜4が形成される。この時に形成される単分子膜4は、水槽1の水平面だけ ではなく、細い溝1aに沿って、凸曲面1d部および垂直な外側面1b部にも形 成される。次に、表面が疎水性の基板5を図中の矢印のように接近させ、単分子 膜4に接触させ、図2(ロ)に示すように、単分子膜4と基板5の接触を保ちな がら、例えば、5a→5b→5cのように、基板5を回転させことにより、図2 (ハ)に示すように、単分子膜4は基板5に移し取られる。なお、基板5を単分 子膜4に接近させて接触させ、この接触を保ちながら回転させる動作は、図示し ない駆動装置により行われる。
【0009】 この走査の間、浮子2は、常に一定の表面圧を単分子膜4に与えているので、 下層液3表面は常に新しい単分子膜4で覆われている。したがって、上記の単分 子膜4の移し取りの動作を連続して複数回行うことができ、単分子膜4を基板5 上に何層も重合わせて累積させることができ、LB膜が形成される。なお、この 場合に形成されるLB膜は、全ての層で疎水基が基板側を向いた、いわゆるX膜 となる。
【0010】 また、上記実施例において、細い溝1aの幅や溝の個数、単分子膜に接触させ る基板の位置や基板を回転させる角度を適宜変えることにより、形成されるLB 膜の大きさや基板上のLB膜の形成位置を任意の部分に選択的に累積させること が可能となる。
【0011】
以上、実施例と共に具体的に説明したように、本考案によれば、基板上の任意 の一部分に選択的にLB膜を累積させることができるLB膜製造装置を実現でき る。
【図1】本考案のLB膜製造装置の一実施例を示す構成
図である。
図である。
【図2】本考案のLB膜製造装置による成膜動作を説明
する動作説明図である。
する動作説明図である。
【図3】従来のLB膜製造装置の従来例を示す構成図お
よび成膜動作を示す図である。
よび成膜動作を示す図である。
1 水槽 1a 細い溝 1b 外側面 1c 縁上面 1d 凸曲面 2 浮子 3 下層液 4 単分子膜 5 基板
Claims (1)
- 【請求項1】 1箇所若しくは複数箇所に外側面まで通
じる細い溝を有する水槽であって、この水槽の縁上面は
高さが同じ水平面とされ、かつ、前記細い溝が通じてい
る部分の外側面が滑らかな凸曲面をもって前記水槽の縁
上面と接続されている水槽と、 この水槽内に浮かべる浮子と、 前記水槽に満たされた溶液に一定の表面圧を与えるよう
に前記浮子を駆動する制御装置と、 形成された単分子膜を累積させる基板を動作させる駆動
装置を備え、 前記水槽に満たされた溶液に成膜物質を加えた後、前記
浮子を制御して前記溶液表面に一定の表面圧力を加えて
圧縮し、前記溶液表面上に単分子膜を形成させ、この単
分子膜を前記基板に移し取ることにより、前記基板の任
意の部分にLB膜を累積させるようにしたことを特徴と
するLB膜製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8310291U JPH0533864U (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | Lb膜製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8310291U JPH0533864U (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | Lb膜製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0533864U true JPH0533864U (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=13792834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8310291U Withdrawn JPH0533864U (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | Lb膜製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533864U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014524834A (ja) * | 2011-07-13 | 2014-09-25 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ | 移動している基板上に規則的な粒子の幅調節可能膜を堆積させるための施設及び方法 |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP8310291U patent/JPH0533864U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014524834A (ja) * | 2011-07-13 | 2014-09-25 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ | 移動している基板上に規則的な粒子の幅調節可能膜を堆積させるための施設及び方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960208 |