JPH05338545A - パワーステアリング装置 - Google Patents
パワーステアリング装置Info
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- JPH05338545A JPH05338545A JP4153754A JP15375492A JPH05338545A JP H05338545 A JPH05338545 A JP H05338545A JP 4153754 A JP4153754 A JP 4153754A JP 15375492 A JP15375492 A JP 15375492A JP H05338545 A JPH05338545 A JP H05338545A
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- pressure
- differential pressure
- variable throttle
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】直進走行時においては、サーボバルブに供給す
る流量を減少し、圧力流体供給ホース等の通路抵抗に起
因する圧損等によるエネルギ損失を軽減する。 【構成】バイパスバルブ35の制御オリフィス33下流
側に接続された可変絞り46を有しこの可変絞りを介し
て低圧側に作動油を排出するフローコントロールバルブ
40と、ハンドル操舵に基づく相対回転によって作動さ
れ吐出通路に吐出された作動油をパワーアシスト用シリ
ンダへ給排するセンタクローズ式のサーボバルブ21
と、このサーボバルブの供給ポート24側圧力とシリン
ダポート25,26側圧力との差圧に応じて作動しフロ
ーコントロールバルブの可変絞りの開口面積を差圧の増
大に応じて増大させる差圧検出バルブ50とによって構
成した。
る流量を減少し、圧力流体供給ホース等の通路抵抗に起
因する圧損等によるエネルギ損失を軽減する。 【構成】バイパスバルブ35の制御オリフィス33下流
側に接続された可変絞り46を有しこの可変絞りを介し
て低圧側に作動油を排出するフローコントロールバルブ
40と、ハンドル操舵に基づく相対回転によって作動さ
れ吐出通路に吐出された作動油をパワーアシスト用シリ
ンダへ給排するセンタクローズ式のサーボバルブ21
と、このサーボバルブの供給ポート24側圧力とシリン
ダポート25,26側圧力との差圧に応じて作動しフロ
ーコントロールバルブの可変絞りの開口面積を差圧の増
大に応じて増大させる差圧検出バルブ50とによって構
成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のハンドル操舵力
を軽減するためのパワーステアリング装置、特にエネル
ギ消費の少ないパワーステアリング装置に関するもので
ある。
を軽減するためのパワーステアリング装置、特にエネル
ギ消費の少ないパワーステアリング装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】周知のように、油圧式パワーステアリン
グ装置の多くは、油ポンプがエンジンによって駆動され
るようになっており、アシストを必要としない直進走行
時においても油ポンプがエンジンによって常時駆動さ
れ、油ポンプより吐出した一定量の圧油をギヤ側に供給
するようになっている。
グ装置の多くは、油ポンプがエンジンによって駆動され
るようになっており、アシストを必要としない直進走行
時においても油ポンプがエンジンによって常時駆動さ
れ、油ポンプより吐出した一定量の圧油をギヤ側に供給
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、アシスト
を必要としない直進走行時においても、油ポンプより一
定量の圧油をギヤ側に供給するようになっているため、
圧力流体供給ホース等の通路抵抗に起因する圧損による
エネルギ損失が発生する問題がある。
を必要としない直進走行時においても、油ポンプより一
定量の圧油をギヤ側に供給するようになっているため、
圧力流体供給ホース等の通路抵抗に起因する圧損による
エネルギ損失が発生する問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するためになされたもので、エンジンによって駆動
される油ポンプと、この油ポンプより吐出された作動油
をサーボ弁に供給する吐出通路と、この吐出通路の途中
に設けられた制御オリフィスと、この制御オリフィスの
差圧に応じて作動し吐出通路に吐出された作動油を低圧
側にバイパスするバイパスバルブと、このバイパスバル
ブの制御オリフィス下流側に接続された可変絞りを有し
この可変絞りを介して低圧側に作動油を排出するフロー
コントロールバルブと、ハンドル操舵に基づく相対回転
によって作動され前記吐出通路に吐出された作動油をア
シスト用シリンダへ給排するセンタクローズ式のサーボ
バルブと、このサーボバルブの供給ポート側圧力とシリ
ンダポート側圧力との差圧に応じて作動し前記フローコ
ントロールバルブの可変絞りの開口面積を差圧の増大に
応じて増大させる差圧検出バルブとによって構成したも
のである。
解決するためになされたもので、エンジンによって駆動
される油ポンプと、この油ポンプより吐出された作動油
をサーボ弁に供給する吐出通路と、この吐出通路の途中
に設けられた制御オリフィスと、この制御オリフィスの
差圧に応じて作動し吐出通路に吐出された作動油を低圧
側にバイパスするバイパスバルブと、このバイパスバル
ブの制御オリフィス下流側に接続された可変絞りを有し
この可変絞りを介して低圧側に作動油を排出するフロー
コントロールバルブと、ハンドル操舵に基づく相対回転
によって作動され前記吐出通路に吐出された作動油をア
シスト用シリンダへ給排するセンタクローズ式のサーボ
バルブと、このサーボバルブの供給ポート側圧力とシリ
ンダポート側圧力との差圧に応じて作動し前記フローコ
ントロールバルブの可変絞りの開口面積を差圧の増大に
応じて増大させる差圧検出バルブとによって構成したも
のである。
【0005】
【作用】上記した構成により、ハンドルが操作されてい
ない直進走行状態においては、サーボバルブがセンタク
ローズ式になっているため、サーボバルブの供給ポート
側圧力が上昇し、シリンダポート側圧力との差圧が大き
くなる。これにより差圧検出バルブが作動され、フロー
コントロールバルブの可変絞りの開口面積を増大させ
る。その結果、バイパスバルブの制御オリフィス下流側
が可変絞りを介して低圧側に接続されることになり、バ
イパスバルブによって低圧側にバイパスされるバイパス
量が増大され、サーボバルブに供給される流量が減少さ
れる。
ない直進走行状態においては、サーボバルブがセンタク
ローズ式になっているため、サーボバルブの供給ポート
側圧力が上昇し、シリンダポート側圧力との差圧が大き
くなる。これにより差圧検出バルブが作動され、フロー
コントロールバルブの可変絞りの開口面積を増大させ
る。その結果、バイパスバルブの制御オリフィス下流側
が可変絞りを介して低圧側に接続されることになり、バ
イパスバルブによって低圧側にバイパスされるバイパス
量が増大され、サーボバルブに供給される流量が減少さ
れる。
【0006】従ってハンドルが操作されていない直進走
行状態においては、圧力流体供給ホース等を通過する流
量が減少することになり、圧力流体供給ホース等の通路
抵抗に起因する圧損によるエネルギ損失が軽減されるよ
うになる。ハンドルが操作されると、サーボバルブが作
動されて供給ポートがシリンダポートに連通されるた
め、サーボバルブの供給ポート側圧力とシリンダポート
側圧力との差圧が小さくなり、これによって差圧検出バ
ルブが復帰されてフローコントロールバルブの可変絞り
の開口面積を減少させ、サーボバルブに必要流量を供給
するようになる。
行状態においては、圧力流体供給ホース等を通過する流
量が減少することになり、圧力流体供給ホース等の通路
抵抗に起因する圧損によるエネルギ損失が軽減されるよ
うになる。ハンドルが操作されると、サーボバルブが作
動されて供給ポートがシリンダポートに連通されるた
め、サーボバルブの供給ポート側圧力とシリンダポート
側圧力との差圧が小さくなり、これによって差圧検出バ
ルブが復帰されてフローコントロールバルブの可変絞り
の開口面積を減少させ、サーボバルブに必要流量を供給
するようになる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図2において、10はラックピニオン形のギヤハウ
ジングを示し、このギヤハウジング10には、操向ハン
ドル14(図1)に連結された入力軸11と出力軸12
が同一の軸線上に回転可能に収納され、これら入力軸1
1と出力軸12はトーションバー13を介して相対回転
可能に連結されている。
る。図2において、10はラックピニオン形のギヤハウ
ジングを示し、このギヤハウジング10には、操向ハン
ドル14(図1)に連結された入力軸11と出力軸12
が同一の軸線上に回転可能に収納され、これら入力軸1
1と出力軸12はトーションバー13を介して相対回転
可能に連結されている。
【0008】前記出力軸12の先端にはピニオン歯15
が形成され、このピニオン歯15に噛合するラック歯1
6を形成したラック軸17が前記ギヤハウジング10に
摺動可能に収納されている。ラック軸17には図1に示
すアシスト用シリンダ18のピストン19が連結されて
いる。アシスト用シリンダ18内はピストン19によっ
て左室と右室とに区画され、これら左右室は後述するサ
ーボバルブの2つのシリンダポートにそれぞれ連通され
ている。
が形成され、このピニオン歯15に噛合するラック歯1
6を形成したラック軸17が前記ギヤハウジング10に
摺動可能に収納されている。ラック軸17には図1に示
すアシスト用シリンダ18のピストン19が連結されて
いる。アシスト用シリンダ18内はピストン19によっ
て左室と右室とに区画され、これら左右室は後述するサ
ーボバルブの2つのシリンダポートにそれぞれ連通され
ている。
【0009】前記入力軸11および出力軸12にはロー
タリバルブ形サーボバルブ21を構成するインナバルブ
22およびアウタバルブ23がそれぞれ設けられ、この
サーボバルブ21は入力軸11と出力軸12との相対回
転により供給ポート24をアシスト用シリンダ18の左
右室に連通する2つのシリンダポート25,26の何れ
か一方に連通し、他方を排出ポート27に連通するよう
になっている。かかるサーボバルブ21はその展開図を
図3に示すように、作動油の供給側をセンタクローズバ
ルブ21Aに、作動油の排出側をセンタオープンバルブ
21Bに構成されている。すなわち、センタクローズバ
ルブ21Aを構成する一対の可変絞りV1,V2は、サ
ーボバルブ21の中立位置において閉止され、供給ポー
ト24と2つのシリンダポート25,26との連通が遮
断されている。またセンタオープンバルブ21Bを構成
する一対の可変絞りV3,V4は、サーボバルブ21の
中立位置において開口され、2つのシリンダポート2
5,26と排出ポート27とが互いに連通されている。
タリバルブ形サーボバルブ21を構成するインナバルブ
22およびアウタバルブ23がそれぞれ設けられ、この
サーボバルブ21は入力軸11と出力軸12との相対回
転により供給ポート24をアシスト用シリンダ18の左
右室に連通する2つのシリンダポート25,26の何れ
か一方に連通し、他方を排出ポート27に連通するよう
になっている。かかるサーボバルブ21はその展開図を
図3に示すように、作動油の供給側をセンタクローズバ
ルブ21Aに、作動油の排出側をセンタオープンバルブ
21Bに構成されている。すなわち、センタクローズバ
ルブ21Aを構成する一対の可変絞りV1,V2は、サ
ーボバルブ21の中立位置において閉止され、供給ポー
ト24と2つのシリンダポート25,26との連通が遮
断されている。またセンタオープンバルブ21Bを構成
する一対の可変絞りV3,V4は、サーボバルブ21の
中立位置において開口され、2つのシリンダポート2
5,26と排出ポート27とが互いに連通されている。
【0010】30は油ポンプを示し、この油ポンプ30
は自動車エンジン31によって回転駆動され、エンジン
回転数に比例した作動油を吐出通路32に吐出するよう
になっている。吐出通路32は高圧のゴムホースからな
る圧力流体供給ホース38を介して前記サーボバルブ2
1の供給ポート24に接続されている。吐出通路32中
には制御オリフィス33が設けられ、この制御オリフィ
ス33前後の圧力差に応動して前記吐出通路32をタン
ク37に接続されたバイパス通路34に連通するバイパ
スバルブ35が設けられている。かかるバイパスバルブ
35は通常スプリング36のばね力によりバイパス通路
34を閉じる方向に押圧されているが、制御オリフィス
33前後の圧力差がスプリング36のばね力に打ち勝つ
と、バイパスバルブ35はスプリング36のばね力に抗
して変位され、吐出通路32に吐出された作動油をバイ
パス通路34より油ポンプ30の吸入側(タンク37)
にバイパスするようになっている。
は自動車エンジン31によって回転駆動され、エンジン
回転数に比例した作動油を吐出通路32に吐出するよう
になっている。吐出通路32は高圧のゴムホースからな
る圧力流体供給ホース38を介して前記サーボバルブ2
1の供給ポート24に接続されている。吐出通路32中
には制御オリフィス33が設けられ、この制御オリフィ
ス33前後の圧力差に応動して前記吐出通路32をタン
ク37に接続されたバイパス通路34に連通するバイパ
スバルブ35が設けられている。かかるバイパスバルブ
35は通常スプリング36のばね力によりバイパス通路
34を閉じる方向に押圧されているが、制御オリフィス
33前後の圧力差がスプリング36のばね力に打ち勝つ
と、バイパスバルブ35はスプリング36のばね力に抗
して変位され、吐出通路32に吐出された作動油をバイ
パス通路34より油ポンプ30の吸入側(タンク37)
にバイパスするようになっている。
【0011】40はフローコントロールバルブを示し、
このフローコントロールバルブ40にはスリット41を
形成したスプール42が摺動可能に嵌装されている。フ
ローコントロールバルブ40には、前記制御オリフィス
33の下流側に連通する入口ポート43とタンク37に
連通する出口ポート44が形成され、これら入口ポート
43と出口ポート44は前記スプール42の摺動により
スリット41を介して接続されるようになっている。し
かして通常スプール42はスプリング45のばね力によ
り摺動端に保持され、この状態においては入口ポート4
3とスリット41との連通が遮断されている。しかして
かかるスリット41はスプール42の変位量の増大に応
じて入口ポート43との連通面積が増大する可変絞り4
6を構成し、この可変絞り46を介して入口ポート43
と出口ポート44が連通されるようになっている。
このフローコントロールバルブ40にはスリット41を
形成したスプール42が摺動可能に嵌装されている。フ
ローコントロールバルブ40には、前記制御オリフィス
33の下流側に連通する入口ポート43とタンク37に
連通する出口ポート44が形成され、これら入口ポート
43と出口ポート44は前記スプール42の摺動により
スリット41を介して接続されるようになっている。し
かして通常スプール42はスプリング45のばね力によ
り摺動端に保持され、この状態においては入口ポート4
3とスリット41との連通が遮断されている。しかして
かかるスリット41はスプール42の変位量の増大に応
じて入口ポート43との連通面積が増大する可変絞り4
6を構成し、この可変絞り46を介して入口ポート43
と出口ポート44が連通されるようになっている。
【0012】50は差圧検出バルブを示し、この差圧検
出バルブ50にはスプール51が摺動可能に嵌装され、
このスプール51はプッシュプルケーブル52を介して
前記フローコントロールバルブ40のスプール42に連
結されている。スプール51の両端室には圧力導入ポー
ト55,56が開口され、一方の圧力導入ポート55は
サーボバルブ21の供給ポート24に接続され、他方の
圧力導入ポート56はボールチェック式の方向切替バル
ブ53を介して前記サーボバルブ21のシリンダポート
25,26に接続されている。しかして方向切替バルブ
53は2つのシリンダポート25,26の高圧側を圧力
導入ポート56に接続する機能をもつ。
出バルブ50にはスプール51が摺動可能に嵌装され、
このスプール51はプッシュプルケーブル52を介して
前記フローコントロールバルブ40のスプール42に連
結されている。スプール51の両端室には圧力導入ポー
ト55,56が開口され、一方の圧力導入ポート55は
サーボバルブ21の供給ポート24に接続され、他方の
圧力導入ポート56はボールチェック式の方向切替バル
ブ53を介して前記サーボバルブ21のシリンダポート
25,26に接続されている。しかして方向切替バルブ
53は2つのシリンダポート25,26の高圧側を圧力
導入ポート56に接続する機能をもつ。
【0013】前記圧力導入ポート56が開口したスプー
ル51の一方の室にはスプリング54が設けられ、この
スプリング54はスプール51を前記プッシュプルケー
ブル52を介してフローコントロールバルブ40の可変
絞り46を閉止する方向に押圧する。しかして圧力導入
ポート55,56より導入される圧力の差がそのスプリ
ング54のばね力よりも大きくなると、スプール51が
摺動変位され、その変位量に応じて前記可変絞り46が
開口されるようになっている。
ル51の一方の室にはスプリング54が設けられ、この
スプリング54はスプール51を前記プッシュプルケー
ブル52を介してフローコントロールバルブ40の可変
絞り46を閉止する方向に押圧する。しかして圧力導入
ポート55,56より導入される圧力の差がそのスプリ
ング54のばね力よりも大きくなると、スプール51が
摺動変位され、その変位量に応じて前記可変絞り46が
開口されるようになっている。
【0014】上記した構成において、ハンドルが操作さ
れていない、直進走行状態においては、図3に示すよう
にサーボバルブ21の供給ポート24とシリンダポート
25,26とは連通状態になく、シリンダポート25,
26は排出ポート27にのみ連通されている。従って供
給ポート24に供給された圧油の圧力が上昇し、シリン
ダポート25,26はタンク圧となる。これにより差圧
検出バルブ50のスプール51がスプリング54のばね
力に抗して摺動され、この運動がプッシュプルケーブル
52を介してフローコントロールバルブ40のスプール
42に伝達され、可変絞り46が開口される。ここで可
変絞り46の絞り面積は差圧検出バルブ50に作用する
差圧の上昇に応じて図5に示すように変化する。
れていない、直進走行状態においては、図3に示すよう
にサーボバルブ21の供給ポート24とシリンダポート
25,26とは連通状態になく、シリンダポート25,
26は排出ポート27にのみ連通されている。従って供
給ポート24に供給された圧油の圧力が上昇し、シリン
ダポート25,26はタンク圧となる。これにより差圧
検出バルブ50のスプール51がスプリング54のばね
力に抗して摺動され、この運動がプッシュプルケーブル
52を介してフローコントロールバルブ40のスプール
42に伝達され、可変絞り46が開口される。ここで可
変絞り46の絞り面積は差圧検出バルブ50に作用する
差圧の上昇に応じて図5に示すように変化する。
【0015】このように可変絞り46が開口されると、
バイパスバルブ35の制御オリフィス33下流側の室が
可変絞り46を介してタンク37に連通され、当該室の
圧力を減少させる。これによりバイパスバルブ35はバ
イパス通路34をより開く方向に変位され、油ポンプ3
0より吐出された作動油はバイパス通路34により多く
バイパスされ、吐出通路32より圧力流体供給ホース3
8を介してサーボバルブ21に供給される流量が図4に
示すようにQ2まで減少される。
バイパスバルブ35の制御オリフィス33下流側の室が
可変絞り46を介してタンク37に連通され、当該室の
圧力を減少させる。これによりバイパスバルブ35はバ
イパス通路34をより開く方向に変位され、油ポンプ3
0より吐出された作動油はバイパス通路34により多く
バイパスされ、吐出通路32より圧力流体供給ホース3
8を介してサーボバルブ21に供給される流量が図4に
示すようにQ2まで減少される。
【0016】ハンドルが操作されると、トーションバー
13が捩られて入力軸11と出力軸12とが相対回転さ
れる。かかる両軸の相対回転によりサーボバルブ21が
作動されてセンタクローズバルブ21Aの一方の可変絞
りV1(V2)を開口させるとともに、センタオープン
バルブ21Bの一方の可変絞りV3(V4)を縮小させ
る。これにより供給ポート24が一方のシリンダポート
25もしくは26に連通されることになり、差圧検出バ
ルブ50に作用する差圧が減少され、差圧検出バルブ5
0のスプール51がスプリング54のばね力により復帰
される。しかしてその差圧がΔP1以下になるとフロー
コントロールバルブ40の可変絞り46が閉止される。
13が捩られて入力軸11と出力軸12とが相対回転さ
れる。かかる両軸の相対回転によりサーボバルブ21が
作動されてセンタクローズバルブ21Aの一方の可変絞
りV1(V2)を開口させるとともに、センタオープン
バルブ21Bの一方の可変絞りV3(V4)を縮小させ
る。これにより供給ポート24が一方のシリンダポート
25もしくは26に連通されることになり、差圧検出バ
ルブ50に作用する差圧が減少され、差圧検出バルブ5
0のスプール51がスプリング54のばね力により復帰
される。しかしてその差圧がΔP1以下になるとフロー
コントロールバルブ40の可変絞り46が閉止される。
【0017】従ってサーボバルブ21には予め定められ
た所定流量Q1(図4)の作動油が供給されるようにな
り、サーボバルブ21の作動により通常のアシスト作用
が行われて操向車輪が軽快に操舵されるようになる。図
6は本発明の他の実施例を示すもので、前記フローコン
トロールバルブ40を電磁絞りバルブ60に代えるとと
もに、差圧検出バルブ50のスプール51の変位を差動
トランス等の変位検出器61によって電気的に検出する
ようにしたものである。そして変位検出器61の検出信
号をコントローラ62に入力し、このコントローラ62
によって電磁絞りバルブ60を先の実施例と同一の条件
で制御するようにしたもので、この点を除き先の実施例
と同一であるので、先の実施例と同一部品については同
一の符号を付し、その説明は省略する。
た所定流量Q1(図4)の作動油が供給されるようにな
り、サーボバルブ21の作動により通常のアシスト作用
が行われて操向車輪が軽快に操舵されるようになる。図
6は本発明の他の実施例を示すもので、前記フローコン
トロールバルブ40を電磁絞りバルブ60に代えるとと
もに、差圧検出バルブ50のスプール51の変位を差動
トランス等の変位検出器61によって電気的に検出する
ようにしたものである。そして変位検出器61の検出信
号をコントローラ62に入力し、このコントローラ62
によって電磁絞りバルブ60を先の実施例と同一の条件
で制御するようにしたもので、この点を除き先の実施例
と同一であるので、先の実施例と同一部品については同
一の符号を付し、その説明は省略する。
【0018】上記実施例においては、サーボバルブ21
をロータリバルブにて構成した例について述べたが、サ
ーボバルブ21の構成は特に限定されるものではない。
併せてサーボバルブ21の排出側を供給側と同様に、セ
ンタクローズバルブで構成することもできる。また上記
実施例においては、フローコントロールバルブ40と差
圧検出バルブ50との機械的連動機構としてプッシュプ
ルケーブル52を用いた例について述べたが、配管の取
回し如何によっては両者を直結することも可能である。
をロータリバルブにて構成した例について述べたが、サ
ーボバルブ21の構成は特に限定されるものではない。
併せてサーボバルブ21の排出側を供給側と同様に、セ
ンタクローズバルブで構成することもできる。また上記
実施例においては、フローコントロールバルブ40と差
圧検出バルブ50との機械的連動機構としてプッシュプ
ルケーブル52を用いた例について述べたが、配管の取
回し如何によっては両者を直結することも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、バイ
パスバルブの制御オリフィス下流側に接続された可変絞
りを有しこの可変絞りを介して低圧側に作動油を排出す
るフローコントロールバルブと、ハンドル操舵に基づく
相対回転によって作動され吐出通路に吐出された作動油
をパワーアシスト用シリンダへ給排するセンタクローズ
式のサーボバルブと、このサーボバルブの供給ポート側
圧力とシリンダポート側圧力との差圧に応じて作動しフ
ローコントロールバルブの可変絞りの開口面積を差圧の
増大に応じて増大させる差圧検出バルブとを備えた構成
であるので、ハンドルの非操舵時、すなわち直進走行状
態においては、サーボバルブの供給ポート側圧力とシリ
ンダポート側圧力との差圧の増大に応動して差圧検出バ
ルブがフローコントロールバルブの可変絞りの開口面積
を増大させ、サーボバルブに供給する流量を減少するの
で、圧力流体供給ホース等の通路抵抗に起因する圧損等
によるエネルギ損失を軽減できる効果がある。
パスバルブの制御オリフィス下流側に接続された可変絞
りを有しこの可変絞りを介して低圧側に作動油を排出す
るフローコントロールバルブと、ハンドル操舵に基づく
相対回転によって作動され吐出通路に吐出された作動油
をパワーアシスト用シリンダへ給排するセンタクローズ
式のサーボバルブと、このサーボバルブの供給ポート側
圧力とシリンダポート側圧力との差圧に応じて作動しフ
ローコントロールバルブの可変絞りの開口面積を差圧の
増大に応じて増大させる差圧検出バルブとを備えた構成
であるので、ハンドルの非操舵時、すなわち直進走行状
態においては、サーボバルブの供給ポート側圧力とシリ
ンダポート側圧力との差圧の増大に応動して差圧検出バ
ルブがフローコントロールバルブの可変絞りの開口面積
を増大させ、サーボバルブに供給する流量を減少するの
で、圧力流体供給ホース等の通路抵抗に起因する圧損等
によるエネルギ損失を軽減できる効果がある。
【0020】しかも本発明によれば、直進走行状態にお
けるサーボバルブへの供給流量の減少のために、トルク
センサあるいは舵角センサ等のセンサ類およびそれの信
号処理のための制御装置を不要にできるので、エネルギ
損失の軽減を廉価に、かつ高い信頼性で実現できる利点
もある。
けるサーボバルブへの供給流量の減少のために、トルク
センサあるいは舵角センサ等のセンサ類およびそれの信
号処理のための制御装置を不要にできるので、エネルギ
損失の軽減を廉価に、かつ高い信頼性で実現できる利点
もある。
【図1】本発明の実施例を示すパワーステアリング装置
の油圧系統図である。
の油圧系統図である。
【図2】パワーステアリング装置のギヤ部の断面図を示
す。
す。
【図3】サーボバルブの展開図を示す。
【図4】差圧に対する流量特性を示す図である。
【図5】差圧に対する絞り面積の変化を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すパワーステアリング
装置の油圧系統図である。
装置の油圧系統図である。
11 入力軸 12 出力軸 21 サーボバルブ 24 供給ポート 25,26 シリンダポート 27 排出ポート 30 油ポンプ 31 エンジン 32 吐出通路 33 制御オリフィス 34 バイパス通路 35 バイパスバルブ 40 フローコントロールバルブ 46 可変絞り 50 差圧検出バルブ
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンによって駆動される油ポンプ
と、この油ポンプより吐出された作動油をサーボ弁に供
給する吐出通路と、この吐出通路の途中に設けられた制
御オリフィスと、この制御オリフィスの差圧に応じて作
動し吐出通路に吐出された作動油を低圧側にバイパスす
るバイパスバルブと、このバイパスバルブの制御オリフ
ィス下流側に接続された可変絞りを有しこの可変絞りを
介して低圧側に作動油を排出するフローコントロールバ
ルブと、ハンドル操舵に基づく相対回転によって作動さ
れ前記吐出通路に吐出された作動油をアシスト用シリン
ダへ給排するセンタクローズ式のサーボバルブと、この
サーボバルブの供給ポート側圧力とシリンダポート側圧
力との差圧に応じて作動し前記フローコントロールバル
ブの可変絞りの開口面積を差圧の増大に応じて増大させ
る差圧検出バルブとによって構成してなるパワーステア
リング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4153754A JPH05338545A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4153754A JPH05338545A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338545A true JPH05338545A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15569397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4153754A Pending JPH05338545A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05338545A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100366713B1 (ko) * | 2000-04-04 | 2003-01-09 | 주식회사 만도 | 전자제어식 파워 스티어링 시스템의 유로제어장치 |
KR100366714B1 (ko) * | 2000-04-04 | 2003-01-09 | 주식회사 만도 | 전자제어식 파워 스티어링 시스템의 유로제어장치 |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP4153754A patent/JPH05338545A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100366713B1 (ko) * | 2000-04-04 | 2003-01-09 | 주식회사 만도 | 전자제어식 파워 스티어링 시스템의 유로제어장치 |
KR100366714B1 (ko) * | 2000-04-04 | 2003-01-09 | 주식회사 만도 | 전자제어식 파워 스티어링 시스템의 유로제어장치 |
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