JPH0533851U - 遠心機用ロータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は遠心分離機のロータに関するもので
あり、その目的はロータの構造を簡単にし、低いコスト
で安全性の高いロータを提供することである。 【構成】 ロータ１の上部に固定ナット３とロータ１の
間に緩み止めを目的とするサラバネ５及びサラバネ５が
脱落しないようにサラバネ５の外径より大きいワッシャ
４を一体的に内蔵するロータホルダ部７を形成し、更に
ロータ１とシャフト２を結合させるためロータ１の上部
より固定ナットで締め付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は遠心機のロータに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来では、図３に示すようにサラバネ５及びプラスチックで形成されているワ ッシャ４をホルダ８に納め、該ホルダ８をロータ１に接着剤で装着していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題】

従来では、サラバネ５及びワッシャ４を納めていたホルダ８が接着不良によっ てロータ１から脱落する恐れがあった。

【０００４】 本考案の目的は、従来の欠点をなくしサラバネ及びワッシャのロータへの装着 を確実にすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的はサラバネ及びワッシャを納めるホルダ部をロータに一体的に加工す ることで達成される。

【０００６】

【作用】

上記のように構成された遠心機のロータでは、固定ナットでロータとロータを 回転させるモータのシャフトを結合させる際、ロータに一体的に内蔵されたサラ バネが固定ナットの緩みを止める働きをする。また同様にロータに内蔵されたプ ラスチックで形成されたワッシャはサラバネの外径より大きく、ロータホルダ部 上部内径より小さく形成されているのでサラバネが脱落しないようにする。

【０００７】

【実施例】

本考案の一実施例を図１及び図２に示す。本考案は図３における従来の遠心機 のロータ１とホルダ８を一体化し、ロータ１と固定ナット３の間のサラバネ５と ワッシャ４をロータ１の上部に形成されたロータホルダ部７に内蔵するものであ る。

【０００８】 ロータホルダ部７下部の内径にはサラバネ５が挿入され、ロータホルダ部７の 上部にはサラバネ５が脱落しないようにプラスチック材で形成され、サラバネ５ の外径より大きい径を持つワッシャ４が設けられている。更にロータ１上部内径 はワッシャ４が脱落しないようにするためワッシャ４の最大外径よりも小さく形 成されている。次にロータ１とシャフト２を結合させるためロータ１の上部に固 定ナットを挿入しレンチ６で締め付ける。

【０００９】 又、ロータ１のホルダ部７上部の内径をナット締め付け用レンチ６の最大外径 より大きくし、レンチ６によってロータ１が傷つけられない構造となっている。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、サラバネとワッシャをロータ本体に内蔵させたため、ロータ の構造を簡略化でき接着不良による部品脱落を無くすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す断面図。

【図２】 図１のＡ部拡大図。

【図３】 図２に対応する部分の従来例を示す拡大図。

【符号の説明】

１はロータ、２はシャフト、３は固定ナット、４はワッ
シャ、５はサラバネ、６はレンチ、７はロータホルダ
部、８はホルダである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータにより回転するロータと、モータ
   の駆動力をロータに伝達するシャフトを有する遠心機に
   おいて、前記ロータの上部にロータホルダ部を形成し、
   該ロータホルダ部の下部にサラバネを挿入し、ロータホ
   ルダ部上部にはプラスチック材で形成され、サラバネの
   外径より大きい径を持つワッシャを挿入しロータの上部
   から固定ナットで締め付けることにより前記ロータとシ
   ャフトを結合させることを特徴とする遠心機用ロータ。