JPH0533830U - 再生型膜モジユール - Google Patents

再生型膜モジユール

Info

Publication number
JPH0533830U
JPH0533830U JP9215291U JP9215291U JPH0533830U JP H0533830 U JPH0533830 U JP H0533830U JP 9215291 U JP9215291 U JP 9215291U JP 9215291 U JP9215291 U JP 9215291U JP H0533830 U JPH0533830 U JP H0533830U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
fiber membrane
support
water
membrane module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9215291U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0711786Y2 (ja
Inventor
輝嘉 塚本
Original Assignee
株式会社ゼンケン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ゼンケン filed Critical 株式会社ゼンケン
Priority to JP1991092152U priority Critical patent/JPH0711786Y2/ja
Publication of JPH0533830U publication Critical patent/JPH0533830U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0711786Y2 publication Critical patent/JPH0711786Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】寿命を全うした中空糸膜モジュールを廃棄する
に際して、廃棄物量を軽減し、環境汚染対策に寄与す
る。 【構成】中空糸膜1の一端を支持体2にポッティングし
て支持体2の一面に開口し、この支持体2の中空糸膜側
を被処理水室4を形成した筒状容器5からなる保護体で
保護し、支持体2の中空糸膜開口面3側を集水カバー2
6で覆って集水室13を形成した中空糸膜モジュール
で、支持体2、筒状容器5及び集水カバー26を着脱自
在に締結し、中空糸膜1をポッティングした支持体2を
取り外して廃棄、交換し、他を再利用可能にしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水中の懸濁物質,溶存物質等を除去する中空糸膜よりなる透過膜モ ジュール特に一部再利用を可能にした再生型膜モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、水中の懸濁物質,溶存物質の分離に、容積効率の高い中空糸膜モジュー ルが利用されるようになってきた。中空糸膜は、外径500〜1200μm,内 径200〜500μmのキャピラリーチューブ状になったもので、これを複数結 束して容器に入れ、その末端において樹脂例えばポリウレタン樹脂によって容器 内に固着し、その固着した端部を裁断することによって中空糸膜を開口したもの が中空糸膜モジュールである。
【0003】 従来の中空糸膜モジュールの一例を示せば、図6はその縦断正面図であって、 中空糸膜1の一端はプラグされ、他端は束ねられてポリウレタン樹脂等の支持体 2にポッティングされ、支持体2の一面において開口され、支持体2のその面は 中空糸膜1の開口端面3となっている。 支持体2の開口端面3の反対面側には中空糸膜1が展開されており、この展開 された中空糸膜1を長手方向に包囲して保護し、かつ、被処理水室4を形成した 筒状容器5の端部に支持体2が固着されている。筒状容器5の他端はフィルター 支持体6に嵌挿され、フィルター支持体6の下部には被処理水流入口7が設けら れ、上面は多数の細孔8を有する通水板9となっており、通水板9の下面にフィ ルター10が抑え板11によって保持されている。 さらに、筒状容器5の支持体2側の端部には集水カバー12が取り付けられ、 支持体2の開口端面3側に集水室13が形成されている。14は、集水カバー1 2に設けられ、集水室13内の水を流出するための流出ノズルである。 なお、被処理水室4と集水室13間は、両室の水の混合を完全に阻止するよう に気密となっている。
【0004】 そして、被処理水は、フィルター支持体6の被処理水流入口7から流入し、フ ィルター10及び通水板9を経由して被処理水室4に流入する。被処理水室4に 流入した被処理水は、その有する水圧によって中空糸膜1の膜面を透過してその 内側に至る間に、被処理水中の粒子,コロイド性物質等の汚染物質が除去され、 清澄な膜透過水となって中空糸膜1の内側から集水室13に集水され、流出ノズ ル14から外部へ流出する。 被処理水中の除去される物質のサイズは、使用する中空糸膜1の膜面細孔度に よって異なるが、数μm乃至数Å、即ち膜分離の分野でいえば精密ろ過膜乃至逆 浸透膜の範囲が利用でき、逆浸透膜を用いればイオンの分離も可能である。
【0005】 しかるに、実液を処理するにつれて、液中の懸濁物質,コロイド性物質,細菌 等の汚染物が中空糸膜表面に付着し、流体の膜透過抵抗が次第に大きくなる。そ のために、次第に水圧を上昇させることによって膜透過水量の増加を計ることに なるが、遂には実用に耐え得ない程圧力損失が増大して膜透過水量は低下する。 そのようになった時が、中空糸膜モジュールの寿命であり、廃棄される。また、 汚染された中空糸膜を物理,化学的に洗浄することも実施されるが、洗浄による 性能の回復率は回を重ねるにつれて低下し、もはや実用に供し難くなる。このよ うになった中空糸膜モジュールも、廃棄されることになる。 ところで、中空糸膜モジュールを構成する筒状容器5、フィルター支持体6及 び集水カバー12は一体的に固着されている場合が多く、その場合は全部を廃棄 するが、筒状容器5とフィルター支持体6とを一体化した場合や筒状容器5と集 水カバー12とを一体化した場合には、一体化されたものを廃棄する。いずれに せよ中空糸膜1がポッティングされた支持体2を固着した筒状容器5を廃棄する ことになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
最近、環境に対する産業廃棄物の投棄、廃棄物処理工場からの二次的汚染等が 問題になり、回収し再利用できるものは可能は限り再利用を計る必要性が生じ、 地球規模で問題視されている。このような背景にあって、本考案では従来のよう に実質的に透過性能が低下した膜モジュール全体をそのまま廃棄するのではなく 、性能低下した中空糸膜束の部分のみを容易に廃棄可能とし、中空糸膜モジュー ルを構成する保護体、集水カバーを再利用可能にすることによって、環境への廃 棄物量を減少させることができる再利用型膜モジュールを提供しようとするもの である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、中空糸膜の一端を支持体にポッティングして開口して支持体の一面 を中空糸膜の開口端面とし、該支持体の開口端面の反対面側に展開する中空糸膜 を長手方向に包囲して被処理水を導入するようにした保護体と、支持体の開口端 面側に位置する集水カバーとからなる中空糸膜モジュールにおいて、前記支持体 、保護体及び集水カバーを着脱自在な締結手段によって締結したことを特徴とす る再生型膜モジュールであり、また、前記締結手段が螺着及び、又は係止爪から なるものである。
【0008】
【作用】
本考案では、中空糸膜を利用して被処理水中の懸濁物質、溶存物質等を除去す るものであるが、寿命を全うした中空糸膜を廃棄するに際しては、中空糸膜がポ ッティングされた支持体は中空糸膜の保護体や集水室と着脱自在になっているか ら、中空糸膜とその支持体のみを廃棄すればよく、廃棄物量を最小限にすること ができ、また中空糸膜の保護体や集水カバーを再度利用することができる。
【0009】
【実施例】
本考案の一実施例を図1〜5を参照して以下に説明する。 図1は中空糸膜モジュール全体の縦断正面図で、図2,3は図1のA−A線断 面図で、図2は締結前の状態、図3は締結状態を示し、図4,5は図1のB−B 線断面図で、図4は締結前の状態、図5は締結状態を示す。また、図1〜5中、 従来例を示す図6と同一符号のものは同一構成部分を示す。
【0010】 図示例において、中空糸膜1がポッティングされ、一面において開口された支 持体2は、その長手方向の長さが中空糸膜をポッティングするのに必要かつ十分 な長さに制限されており、保持環21の内部に固着され、保持環21は外周に筒 状容器22より外へ突出する爪23を備えており、この爪23より下部が筒状容 器22内に嵌挿される。保持環21の下端付近には筒状容器22の内周に設けら れた爪24の下側に係止される爪25が設けられ、図2に示すように爪25を爪 24の間に位置させて保持環21を嵌挿した後保持環21を回動し、図3に示す ように爪25と爪24とを係止して保持環21と筒状容器22とを締結する。こ の場合、保持環21と筒状容器22間にシール材を介在させて気密性を高めるよ うにすることが好ましい。また、この締結を解除するには、矢印のように保持環 21を回動して図2の状態に戻せばよい。
【0011】 また、支持体2の中空糸膜1の開口端面3側には、集水カバー26によって集 水室13が形成されるが、集水カバー26の下部内壁には保持環21の爪23と 同じ位置に爪27が設けられ、図4に示すように爪27を爪23の間に位置させ るように集水カバー26を筒状容器22に組付け、集水カバー26を回動し、図 5に示すように爪23と爪27とを係止して集水カバー26を保持環21に締結 し、締結解除は矢印のように集水カバー26を回動して図4の状態に戻す。28 は保持環21と集水カバー26間の気密性を高めるためのシール材である。
【0012】 このように、保持環21,筒状容器22,集水カバー26は、相互に着脱自在 となっているから、廃棄又は交換すべき中空糸膜1は支持材2、保持環21と共 に取り外し、筒状容器22や集水カバー26は再利用することができる。
【0013】 なお、上述した爪相互の係止は、爪の重なり面の少なくとも一方側を傾斜面と し、回動によって傾斜面を乗り合わせて係止を強固にするとよい。また、保持環 21と筒状容器22との締結は、爪によることなく、筒状容器22の上端に保持 環の爪23と同じ位置に張り出す爪を設け、これらの爪を集水カバー26の爪で 係止し、集水カバー26によって保持環21と筒状容器22とを同時に締結する こともできる。さらに、保持環21と筒状容器22とを、また筒状容器22と集 水カバー26とをそれぞれ螺合させたり、あるいは、保持環21,筒状容器22 ,集水カバー26にそれぞれフランジ部を形成し、これらフランジ部をボルト, ナットで締結するようにすることもできる。
【0014】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば寿命を全うした中空糸膜モジュールを廃棄 、交換するに際し、中空糸膜及びそのポッティング部のみを取り外すことができ 、廃棄物量を従来に比べて極度に減少させ、環境保全上有効であり、さらに中空 糸膜モジュールの保護体及び集水カバー等の再利用を可能にする等の極めて有用 なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】従来例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 中空糸膜 2 支持体 3 開口端面 4 被処理水室 5 筒状容器 6 フィルター支持体 7 被処理水流入口 8 細孔 9 通水板 10 フィルター 11 抑え板 12 集水カバー 13 集水室 14 流出ノズル 21 保持環 22 筒状容器 23 爪 24 爪 25 爪 26 集水カバー 27 爪

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空糸膜の一端を支持体にポッティング
    して開口して支持体の一面を中空糸膜の開口端面とし、
    該支持体の開口端面の反対面側に展開する中空糸膜を長
    手方向に包囲して被処理水を導入するようにした保護体
    と、支持体の開口端面側に位置する集水カバーとからな
    る中空糸膜モジュールにおいて、前記支持体、保護体及
    び集水カバーを着脱自在な締結手段によって締結したこ
    とを特徴とする再生型膜モジュール。
  2. 【請求項2】 前記締結手段が螺着又は係止爪、あるい
    はこれらの両者からなるものである請求項1記載の再生
    型膜モジュール。
JP1991092152U 1991-10-16 1991-10-16 再生型膜モジュール Expired - Lifetime JPH0711786Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991092152U JPH0711786Y2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 再生型膜モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991092152U JPH0711786Y2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 再生型膜モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0533830U true JPH0533830U (ja) 1993-05-07
JPH0711786Y2 JPH0711786Y2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=14046453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991092152U Expired - Lifetime JPH0711786Y2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 再生型膜モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0711786Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021109A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 中空糸膜モジュール及びそれを用いた水処理装置
JP2011062696A (ja) * 2010-11-25 2011-03-31 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 中空糸膜モジュール及びそれを用いた水処理装置
CN115501755A (zh) * 2022-10-31 2022-12-23 江苏源邦环境科技有限公司 一种高效抗污染易拆卸的节能超滤膜元件

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6368007A (ja) * 1986-09-05 1988-03-26 井関農機株式会社 トラクタの動力取出制御方式
JPS63122603U (ja) * 1987-01-30 1988-08-09

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6368007A (ja) * 1986-09-05 1988-03-26 井関農機株式会社 トラクタの動力取出制御方式
JPS63122603U (ja) * 1987-01-30 1988-08-09

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021109A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 中空糸膜モジュール及びそれを用いた水処理装置
JP4699716B2 (ja) * 2004-07-07 2011-06-15 株式会社神鋼環境ソリューション 中空糸膜モジュール及びそれを用いた水処理装置
JP2011062696A (ja) * 2010-11-25 2011-03-31 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 中空糸膜モジュール及びそれを用いた水処理装置
CN115501755A (zh) * 2022-10-31 2022-12-23 江苏源邦环境科技有限公司 一种高效抗污染易拆卸的节能超滤膜元件
CN115501755B (zh) * 2022-10-31 2023-08-22 江苏源邦环境科技有限公司 一种高效抗污染易拆卸的节能超滤膜元件

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0711786Y2 (ja) 1995-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4540490A (en) Apparatus for filtration of a suspension
JP4593719B2 (ja) シェルレス中空糸膜流体接触器
US6623631B1 (en) Filter assembly for vacuum filtration
JP3466878B2 (ja) デッド容積の少ない使い捨て型の膜モジュール
JP3486451B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JP2001506536A (ja) カプセルに封入されたレンズ状のフィルタカートリッジ
JP2641341B2 (ja) 多段式中空糸膜モジュール結合体
JPH0533830U (ja) 再生型膜モジユール
US9492770B2 (en) Filters
WO2017136626A1 (en) Unhoused filtration device and methods of use
JPS621410A (ja) 精密濾過装置
JPH06226057A (ja) 中空糸膜型エレメントおよび中空糸膜モジュール
JPH11300173A (ja) 中空糸膜モジュール
JP4454091B2 (ja) スパイラル型膜モジュールおよびスパイラル型膜エレメントの装填方法
JPS6397203A (ja) 濾過用カ−トリツジ
JP2000271461A (ja) スパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型膜モジュールの運転方法
JP3200190B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JPH04114722A (ja) 有機物を含む液の濾過方法
JPH08108050A (ja) 水処理膜モジュール
JPS59160511A (ja) 濾過装置
JPH0824590A (ja) 高濃度有機液の濾過方法
JPS6043162B2 (ja) 懸濁物を含む液体の濾過方法および濾過装置
JPH04210213A (ja) 濾過素子
KR20010086098A (ko) 액체 정제 장치
JPH0429856Y2 (ja)