JPH05338050A - 電磁誘導加熱による発泡ポリウレタン成型物の製造方法 - Google Patents

電磁誘導加熱による発泡ポリウレタン成型物の製造方法

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JPH05338050A
JPH05338050A JP18854892A JP18854892A JPH05338050A JP H05338050 A JPH05338050 A JP H05338050A JP 18854892 A JP18854892 A JP 18854892A JP 18854892 A JP18854892 A JP 18854892A JP H05338050 A JPH05338050 A JP H05338050A
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JP
Japan
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electromagnetic induction
heat
polyurethane foam
substance
weight
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Pending
Application number
JP18854892A
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English (en)
Inventor
Akira Aoki
章 青木
Yamahito Ninomiya
山人 二宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Polymer Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Polymer Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】寸法安定性にすぐれ、良好に型付けヒートセッ
トされた発泡ポリウレタン成型物を、容易に製造する方
法に関する。また本発明方法によれば、塩化ビニル樹脂
などの表皮材との同時一体成型が容易となる。得られた
成型物は、自動車用成型天井材、バッグ類、椅子などの
用途に有用であ。 「構成」電磁誘導で発熱する物質を含有するヒートセッ
ト性発泡ポリウレタンシートを、電磁誘導で加熱した
後、金型内で成型をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用天井材、バッ
グ類、椅子などに使用される電磁誘導加熱による発泡ポ
リウレタン成型物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡ポリウレタンシートは広く利用され
ているが、熱成型による型付け、すなわちヒートセット
することが困難であった。発泡ポリウレタンシートにヒ
ートセット性を付与する方法としては、水溶性メラミ
ン樹脂やジイソシアネート化合物を含浸させる方法、
未硬化の熱硬化性樹脂粉末を含有させる方法(特願平3
−361109号)、未反応のイソシアネート基を残
存させる方法(平成4年5月28日出願)、未解離の
ブロックイソシアネートを含有させる方法(平成4年5
月30日出願)などが知られている。しかし、これらの
方法で得られるヒートセット性発泡ポリウレタンシート
を、金型内で熱処理して製造される成型物は、加熱時に
取り出すために寸法安定性が劣り、また塩化ビニール樹
脂などの表皮材を同時一体成型することが困難であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
方法を改良すべく鋭意研究した結果、電磁誘導で発熱す
る物質を含有するヒートセット性発泡ポリウレタンシー
トを、電磁誘導で加熱した後、金型内で成型することに
より、寸法安定性にすぐれ、良好に型付けされヒートセ
ットされた発泡ポリウレタン成型物が容易に得られ、し
かも塩化ビニール樹脂などの表皮材との同時一体成型が
容易であることを見出して、本発明に至ったものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、電磁誘導加熱
による発泡ポリウレタン成型物の製造方法において、電
磁誘導で発熱する物質を含有するヒートセット性発泡ポ
リウレタンシートを、電磁誘導で加熱した後、金型内で
成型することを特徴とする。
【0005】本発明におけるヒートセット性発泡ポリウ
レタンシートとしては、例えば前記のからの方法に
より製造することができる。このうちの方法はすでに
公知であるが、発泡ポリウレタンシートに含浸させるた
め実用上困難である。からの方法は本出願人の出願
にかかるものであり、発泡ポリウレタンシート自体にヒ
ートセット性を付与しているため製造が容易である。従
って本発明においては、からの方法で製造すること
が望ましい。
【0006】電磁誘導で発熱する物質としては、渦電流
損により発熱させる場合には、銅、アルミニウムなどの
導電性粉末あるいは繊維が使用され、またヒステリシス
損により発熱させる場合には、フェライト系物質などの
強磁性体粉末が使用される。さらに渦電流損とヒステリ
シス損の両方から発熱させる場合には、鉄、ニッケルな
どの強磁性金属粉末あるいは繊維が使用される。必要に
応じて、これらの混合物を使用してもよい。(特開昭6
2−132983号公報;ポリファイルvol.29.
1987年6月号、第24〜27頁参照)。ポリウレタ
ン組成物に対する添加量は、通常5〜200重量%、好
ましくは10〜100重量%である。添加量が5重量%
未満では、加熱に時間を要するとともに均一加熱が困難
となり、また200重量%を超えると、発泡ポリウレタ
ン成型物の強度などの物性が低下するため望ましくな
い。
【0007】電磁誘導加熱装置の周波数、出力、加熱コ
イルの形状などは特に限定されず、適宜選択することが
できる(機能材料、1986年9月号、第28〜40
頁;プラスチック成形技術、第8巻8号、第21〜25
項参照)。
【0008】金型内での成型は、通常コールド成型が用
いられるが、必要に応じて加熱してもよい。また成型の
圧力および時間は特に限定されず、適宜選択される。な
お金型内での成型において、片面または両面に塩化ビニ
ル樹脂などの表皮材や含浸あるいは未含浸シートを挿入
することにより、寸法安定性にすぐれ、良好に型付けさ
れヒートセットされた積層成型物を容易に得ることがで
きる。
【0009】
【実施例1】下記組成のポリウレタン組成物に、予めメ
ラミン樹脂硬化触媒(キャタニットC、日東化学社製)
0.4重量部を混合したメラミン樹脂粉末(ニカレジン
S−305、日本カーバイト社製)20重量部を混合
し、さらにジイソシアネート(ミリオネートMR−10
0、日本ポリウレタン工業社製)61.5重量部を速や
かに混合した後、シリコーン離型処理されたポリエチレ
ンテレフタレートフィルムに挟んで、5mm厚の未硬化
のメラミン樹脂粉末および電磁誘導で発熱する物質(ス
テンレス繊維)を含有する発泡シートを得た。 ポリオール組成物 ポリオール(FA−703、三洋化成工業社製) 95 重量部 トリエタノールアミン 5 重量部 水 2.5重量部 発泡触媒(Ucat 1000、サンアプロ社製) 1 重量部 ステンレス繊維(相当直径60μm、長さ2μm) (びびり振動切削によるSUS430) 25 重量部
【0010】ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥
離して24時間後、周波数400KHz、出力4Kwの
ヘヤピン型コイル内で1分間電磁誘導加熱した後、2m
m厚のクリアランスを有する離型処理された金型内で、
上記発泡シートを2分間成型したところ、寸法安定性に
すぐれ、良好に型付けされヒートセットされた発泡ポリ
ウレタン成型物が得られた。
【0011】
【実施例2】実施例1の金型内での成型において,電磁
誘導加熱された発泡シートの上に厚さ150μmの裏面
にホットメルト接着剤付き軟質塩化ビニル樹脂皮材を挿
入する以外は、実施例1と同様の操作を行ったところ、
寸法安定性にすぐれ、良好に型付けされヒートセットさ
れた表皮材料付き発泡ポリウレタン成型物が得られた。
【0012】
【実施例3】下記組成のポリオール組成物に、ジイソシ
アネート(ミリオネートMR−200、日本ポリウレタ
ン工業社製)62.5重量部を速やかに混合した後シリ
コーン離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィ
ルムに挟んで、5mm厚の電磁誘導で発熱する物質(ス
テンレス繊維)を含有する発泡シートを得た。 ポリオール組成物 ポリオール(FA−703、三洋化成工業社製) 95 重量部 トリエタノールアミン 5 重量部 水 2.5重量部 発泡触媒(Ucat 1000、サンアプロ社製) 1 重量部 ステンレス繊維(相当直径60μm、長さ2μm) (びびり振動切削によるSUS430) 25 重量部
【0013】発泡開始から5分後、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを剥離し、周波数400KHz、出力
4Kwのヘヤピン型コイル内で1分間電磁誘導加熱した
後、2mm厚のクリアランスを有する離型処理された金
型内で、上記発泡シートを2分間成型したところ寸法安
定性にすぐれ、良好に型付けされヒートセットされた発
泡ポリウレタン成型物が得られた。
【0014】
【実施例4】下記組成のポリオール組成物にジイソシア
ネート(ミリオネートMR−200、日本ポリウレタン
工業社製)27.7重量部を速やかに混合した後、シリ
コーン離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィ
ルムに挟んで、10mm厚の未解離のブロックイソシア
ネートおよび電磁誘導で発熱する物質(ステンレス繊
維)を含有する発泡シートを得た。 ポリオール組成物 ポリオール(FA−703、三洋化成工業社製) 47.5 重量部 ブロックイソシアネート(コロネート2513、 日本ポリウレタン工業社製) 10 重量部 トリエタノールアミン 2.5 重量部 水 1.25重量部 発泡触媒(Ucat 1000、サンアプロ社製) 0.5 重量部 ステンレス繊維(相当直径60μm、長さ2μm) (びびり振動切削によるSUS430) 25 重量部
【0015】ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥
離して得た上記発泡シートを、40℃で24時間アンニ
ーリングした後、周波数400KHz、出力4Kwのヘ
ヤピン型コイル内で1分間電磁誘導加熱し、ついで5m
m厚のクリアランスを有する離型処理された金型内で1
0分間成型したところ、寸法安定性にすぐれ、良好に型
付けされたヒートセットされた発泡ポリウレタン成型物
が得られた。
【0016】
【発明の効果】電磁誘導で発熱する物質を含有するヒー
トセット性発泡ポリウレタンシートを、電導誘導で加熱
した後、金型内で成型することにより、寸法安定性にす
ぐれ、良好に型付けされヒートセットされた発泡ポリウ
レタン成型物を容易に製造することができる。また本発
明方法によれば、塩化ビニル樹脂などの表皮材との同時
一体成型が容易となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁誘導で発熱する物質を含有するヒート
    セット性発泡ポリウレタンシートを、電磁誘導で加熱し
    た後、金型内で成型することを特徴とする電磁誘導加熱
    による発泡ポリウレタン成型物の製造方法。
JP18854892A 1992-06-05 1992-06-05 電磁誘導加熱による発泡ポリウレタン成型物の製造方法 Pending JPH05338050A (ja)

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