JPH0533800Y2 - - Google Patents

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JPH0533800Y2
JPH0533800Y2 JP1986105455U JP10545586U JPH0533800Y2 JP H0533800 Y2 JPH0533800 Y2 JP H0533800Y2 JP 1986105455 U JP1986105455 U JP 1986105455U JP 10545586 U JP10545586 U JP 10545586U JP H0533800 Y2 JPH0533800 Y2 JP H0533800Y2
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canvas
rubber
toothed belt
tooth cloth
belt
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、歯部の表面に歯布を被着せしめた歯
付ベルト、特に自動ドア開閉用その他一般産業用
の歯付ベルトの前記歯布の改善に関するものであ
る。
(従来の技術) 歯付ベルトは、一般にプーリより受ける負荷を
歯部に受けるため歯部は弾性エラストマー材とそ
の表面を被覆する伸縮性のある布とで構成され、
またベルト駆動中、歯部が繰り返し変形を受ける
ため弾性エラストマー材に歯布を強固に接着させ
る必要から歯布をRFL(レゾルシン・ホルマリ
ン・ラテツクス)接着処理後、ソーキング又はス
プレデイング処理によつてゴムを被覆(ゴム引
き)して使用するのが一般的である。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記歯布の如く接着処理後、ゴ
ム引きしたものはベルト駆動時、歯布と歯付プー
リ間の摩擦係数が高く、ベルトとプーリの噛合時
に摩擦による騒音を発生したり、又、摩擦により
歯布の被覆ゴムの粉が飛散する問題があり、騒
音、ゴム粉の飛散を忌み嫌う場所、機械には不適
当である。
本考案は上記の如き実情に対処し、その改善を
図るべく、前記歯付ベルトの歯布において、特に
ゴム引きを施さない帆布を歯部表面に被覆するこ
とにより歯付ベルト歯布表面の摩擦係数を低下せ
しめて騒音を減少し、ゴム粉飛散を防止せしめる
ことを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) しかして、上記目的に適合し、前記問題点の解
決を図る本考案の特徴は、前述の如き歯付ベルト
において、その歯布としてRFL接着処理を施し
少なくともプーリとの接触面をゴム引きをしない
帆布を用いた点にある。
ここで、上記帆布は少なくともプーリとの接触
面においてゴム引きがなされないことが重要であ
り、他の面においてはゴム引きは何ら排除するも
のではない。
即ち、通常、ソーキングは帆布の表裏前面にゴ
ムが付着するが、スプレデイングの場合は帆布の
片面のみゴムが付着する場合が多い。
後者の場合、帆布表面のみRFL処理面が露出
し、スプレデイングした帆布裏面はベルト歯と接
触する。従つて、片面のみスプレデイングした場
合は本考案帆布に包含される。
(作用) 上記の如き帆布を用いた本考案ベルトによれば
ゴム引きした従来の帆布使用のものに比し、ゴム
引きに起因する騒音の発生がなく、又、ベルト歯
布のゴム粉の飛散も起こらず、騒音、ゴム粉の飛
散を嫌う産業用歯付ベルトとして極めて有効に作
用する。
(実施例) 以下、本考案歯付ベルトの実施例を添付図面に
より説明する。
図は本考案に係る歯付ベルトの1例であり、図
においてaは歯付ベルト本体を示し、該ベルトa
は低伸度高強力のロープ抗張体1をスパイラルに
伸張部ゴム層2内に並列状に埋設し、その下面
(図では説明の都合上、上面になつているが)に
伸張部ゴム層2と同質ゴムで歯部3を形成すると
共に、その歯部表面に歯布4を被着することによ
つて構成されている。
ここで、上記スパイラル状に並列埋設された抗
張体ロープ1はポリエステル、脂肪族ポリアミ
ド、芳香族ポリアミド、レーヨンあるいはガラス
繊維、スチールワイヤー等から選ばれた低伸度高
強力のロープ抗張体からなり、これを埋設する前
記伸張部ゴム層2及び歯部3形成ゴムはNR(天
然ゴム)、SBR(スチレン・タジエンゴム)、CR
(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルゴム)、IIR
(ブチルゴム)などの単一材又はこれらを適宜ブ
レンドしたゴムあるいはポリウレタンゴム等から
なる。
又、一方、歯布4は本考案の特徴をなすもの
で、編織布あるいは帆布よりなり、代表的なもの
としてはウーリー加工した捲縮ナイロン緯糸と通
常のナイロン経糸で織成した帆布をRFL(レゾル
シン・ホルマリン・ラテツクス)接着処理した伸
縮性帆布である。
この歯布は少なくともプーリとの接触面におい
てはゴム引きはなされておらず、RFL接着処理
面が露出するものである。
なお、ゴム引きは通常、ソーキング、スプレデ
イング等によつて施されるが、このように接着処
理後、ソーキング、スプレデイングをした場合は
黒色のゴム糊中に浸漬するため帆布は黒色を呈し
ている。一方この歯布4は上記RFL接着処理の
みを施しただけで、その後、通常の帆布の如くソ
ーキング又はスプレデイングなどのゴム引きを施
さずに接着処理で貼着され、歯部3表面を貼着保
護している。
(考案の効果) 以上の如く、本考案歯付ベルトは歯部表面に接
着処理のみを施し、ソーキング、スプレデイング
などのゴム引きをしない帆布を被着した歯付ベル
トであり、その歯部表面は従来のゴム引きした帆
布を被着した歯付ベルトに比し摩擦係数が低く、
ベルト歯と歯付プーリの噛合時の騒音が著しく減
少し、しかもベルト歯布のゴム粉の飛散もなく、
騒音、ゴム粉の飛散を忌み嫌う自動開閉用その他
一般産業用の歯付ベルトとして頗る好適なベルト
である。
【図面の簡単な説明】
図は本考案歯付ベルトの実施例を示す部分斜視
図である。 a……歯付ベルト本体、1……ロープ抗張体、
2……伸張ゴム、3……歯部、4……歯布。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 低伸度高強力のロープ抗張体をゴム層内に並列
    状に埋設し、かつ、歯部を有し、その表面に歯布
    を貼着してなる歯付ベルトにおいて、前記歯布と
    してRFL接着処理のみを施し、少なくともプー
    リとの接触面をゴム引きをしない帆布を用い、こ
    れを歯部表面に被覆してなることを特徴とする歯
    付ベルト。
JP1986105455U 1986-07-09 1986-07-09 Expired - Lifetime JPH0533800Y2 (ja)

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JPS6311949U JPS6311949U (ja) 1988-01-26
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JPS6311949U (ja) 1988-01-26

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