JPH05337839A - ねじ回し装置 - Google Patents
ねじ回し装置Info
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- JPH05337839A JPH05337839A JP17192992A JP17192992A JPH05337839A JP H05337839 A JPH05337839 A JP H05337839A JP 17192992 A JP17192992 A JP 17192992A JP 17192992 A JP17192992 A JP 17192992A JP H05337839 A JPH05337839 A JP H05337839A
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- JP
- Japan
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- screw
- torque transmission
- ultrasonic
- casing
- screwdriver
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 腐食の進行したねじ部品を簡単に取外すこと
ができる技術の提供。 【構成】 ねじ部品の頭部または側面に係合してねじ部
を回転させるトルク伝達部1と;超音波発信器22の出
力を受けて前記トルク伝達部1を介しねじ部に超音波振
動を付与する超音波振動子13と;前記トルク伝達部1
を回転させる駆動部16と;を備えている構成。
ができる技術の提供。 【構成】 ねじ部品の頭部または側面に係合してねじ部
を回転させるトルク伝達部1と;超音波発信器22の出
力を受けて前記トルク伝達部1を介しねじ部に超音波振
動を付与する超音波振動子13と;前記トルク伝達部1
を回転させる駆動部16と;を備えている構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルトナット等のねじ
部品をねじ回す装置に関する。
部品をねじ回す装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじ部品の締付けや取外しには、
ドライバーやレンチ類が一般的であり、これ等はねじ部
品の頭部や側面に係合してねじ部品を回転させるトルク
伝達部を把持部先端に設けたもので、把持部を手で回転
させるものである。また、、電動式のトルクレンチのよ
うに、連続的な衝撃力を一定方向に与えることにより六
角頭に嵌着したソケット部を回転して作業を行うように
したものもある。
ドライバーやレンチ類が一般的であり、これ等はねじ部
品の頭部や側面に係合してねじ部品を回転させるトルク
伝達部を把持部先端に設けたもので、把持部を手で回転
させるものである。また、、電動式のトルクレンチのよ
うに、連続的な衝撃力を一定方向に与えることにより六
角頭に嵌着したソケット部を回転して作業を行うように
したものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドライバーやレンチ類では、特に屋外機器等において腐
食の進行したねじ部品をゆるめるとき、スムーズにゆる
まないため、力を入れすぎてねじ部品のスリワリや十字
穴を崩したり、六角頭やナットの角部を崩すことがあ
る。この古く錆付いたねじ部品は再使用することはない
が、ねじを取外すことができないと次の作業ができず時
間を大変無駄にする場合があるという問題があった。ま
た、再使用できるが、ねじロック剤を使用して固く緩ま
ないねじ部品では、レンチの把持部をハンマー等で叩
き、ねじ部を折損してしまうことがある等の問題点があ
った。
ドライバーやレンチ類では、特に屋外機器等において腐
食の進行したねじ部品をゆるめるとき、スムーズにゆる
まないため、力を入れすぎてねじ部品のスリワリや十字
穴を崩したり、六角頭やナットの角部を崩すことがあ
る。この古く錆付いたねじ部品は再使用することはない
が、ねじを取外すことができないと次の作業ができず時
間を大変無駄にする場合があるという問題があった。ま
た、再使用できるが、ねじロック剤を使用して固く緩ま
ないねじ部品では、レンチの把持部をハンマー等で叩
き、ねじ部を折損してしまうことがある等の問題点があ
った。
【0004】電動式のトルクレンチでは、ねじ部が緩ま
ないとき、トルクを上げる方法があるが、この場合でも
腐食の進行したねじ部品では六角頭の角部を崩したりし
て後の取外しが困難になるという問題があった。
ないとき、トルクを上げる方法があるが、この場合でも
腐食の進行したねじ部品では六角頭の角部を崩したりし
て後の取外しが困難になるという問題があった。
【0005】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、古く錆付いたり、ねじロック剤を使用して締付けて
取外し難いねじ部品でも、スムーズに取外すことができ
るねじ回し装置を提供することにある。
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、古く錆付いたり、ねじロック剤を使用して締付けて
取外し難いねじ部品でも、スムーズに取外すことができ
るねじ回し装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明請求項1記載のねじ回し装置では、
ねじ部品の頭部または側面に係合してねじ部を回転させ
るトルク伝達部と;超音波発信器の出力を受けて前記ト
ルク伝達部を介しねじ部に超音波振動を付与する超音波
振動子と;前記トルク伝達部を回転させる駆動部と;を
備えている構成とした。また、請求項2記載のねじ回し
装置では、ねじ部品の頭部または側面に係合してねじ部
を回転させるトルク伝達部と;超音波発信器の出力を受
けて前記トルク伝達部を介しねじ部に超音波振動を付与
する超音波振動子と;前記トルク伝達部を回転させる把
持部と;を備えている構成とした。本発明の技術は、既
に歯科医療において、接着剤を用いて固定したポストを
取外し時に、接着部分に超音波振動を付与することによ
り接着部分の被着界面破壊を発生させて除去する方法を
応用したものである。
の手段として本発明請求項1記載のねじ回し装置では、
ねじ部品の頭部または側面に係合してねじ部を回転させ
るトルク伝達部と;超音波発信器の出力を受けて前記ト
ルク伝達部を介しねじ部に超音波振動を付与する超音波
振動子と;前記トルク伝達部を回転させる駆動部と;を
備えている構成とした。また、請求項2記載のねじ回し
装置では、ねじ部品の頭部または側面に係合してねじ部
を回転させるトルク伝達部と;超音波発信器の出力を受
けて前記トルク伝達部を介しねじ部に超音波振動を付与
する超音波振動子と;前記トルク伝達部を回転させる把
持部と;を備えている構成とした。本発明の技術は、既
に歯科医療において、接着剤を用いて固定したポストを
取外し時に、接着部分に超音波振動を付与することによ
り接着部分の被着界面破壊を発生させて除去する方法を
応用したものである。
【0007】
【作用】本発明請求項1記載のねじ回し装置では、締付
けられているねじ部品を取外すとき、雄ねじと雌ねじと
の間に錆が発生していて両者が固着していたり、ねじロ
ック剤が使用されていて駆動部が回転できないような場
合、頭部または側面に係合したトルク伝達部を介してね
じ部に超音波振動を付与する。錆やねじロック剤は、ね
じ部材より硬度が低いため、超音波振動による被着界面
破壊、または流れが発生して雄ねじと雌ねじとの間が離
れるから、駆動部によってスムーズにねじの取外しを行
うことができる。ねじ部品の締付け時には、ねじ面同士
のすべりが発生し、超音波振動を付与しないときより小
さな締付力で良好な締付け状態を得ることができる。
けられているねじ部品を取外すとき、雄ねじと雌ねじと
の間に錆が発生していて両者が固着していたり、ねじロ
ック剤が使用されていて駆動部が回転できないような場
合、頭部または側面に係合したトルク伝達部を介してね
じ部に超音波振動を付与する。錆やねじロック剤は、ね
じ部材より硬度が低いため、超音波振動による被着界面
破壊、または流れが発生して雄ねじと雌ねじとの間が離
れるから、駆動部によってスムーズにねじの取外しを行
うことができる。ねじ部品の締付け時には、ねじ面同士
のすべりが発生し、超音波振動を付与しないときより小
さな締付力で良好な締付け状態を得ることができる。
【0008】請求項2記載のねじ回し装置では、手回し
型のドライバーやレンチでねじ部品を取外すとき、雄ね
じと雌ねじとの間に錆が発生していて両者が固着した
り、ねじロック剤が使用され無理に廻すとスリワリや十
字穴等を崩す恐れがあるような場合、トルク伝達部を介
してねじ部に超音波振動を付与する。この場合も、被着
界面破壊や流れによって雄ねじと雌ねじとの間が離れる
から、手回しによってスムーズにねじの取外しを行うこ
とができる。
型のドライバーやレンチでねじ部品を取外すとき、雄ね
じと雌ねじとの間に錆が発生していて両者が固着した
り、ねじロック剤が使用され無理に廻すとスリワリや十
字穴等を崩す恐れがあるような場合、トルク伝達部を介
してねじ部に超音波振動を付与する。この場合も、被着
界面破壊や流れによって雄ねじと雌ねじとの間が離れる
から、手回しによってスムーズにねじの取外しを行うこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明によるねじ回し装置の実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。まず図1に基づいて請
求項1記載発明によるねじ回し装置を第1実施例で説明
する。図において、1はねじ回し装置Aのトルク伝達部
であって、ねじ頭部のスリワリに嵌め込むマイナス状の
係合部2が先端部に設けられ、後端部外周面にはスプラ
イン3が設けられている。尚、前記係合部2は、プラス
状、ソケット(ボックス)状、六角棒状等に形成するこ
ともできる。また、スプライン3はセレーシションでも
よい。
図面に基づいて詳細に説明する。まず図1に基づいて請
求項1記載発明によるねじ回し装置を第1実施例で説明
する。図において、1はねじ回し装置Aのトルク伝達部
であって、ねじ頭部のスリワリに嵌め込むマイナス状の
係合部2が先端部に設けられ、後端部外周面にはスプラ
イン3が設けられている。尚、前記係合部2は、プラス
状、ソケット(ボックス)状、六角棒状等に形成するこ
ともできる。また、スプライン3はセレーシションでも
よい。
【0010】4は前記トルク伝達部1を着脱自在に嵌着
する筒状のケーシングであって、前端内周面には、トル
ク伝達部1のスプライン3を嵌合させるスプライン5が
設けられると共に、前端外周面には雄ねじ6が設けられ
ている。後端外周面には該ケーシング4と絶縁されたス
リップリング7が設けられ、また、後端面には同一軸心
後方に柄部8が突設されている。
する筒状のケーシングであって、前端内周面には、トル
ク伝達部1のスプライン3を嵌合させるスプライン5が
設けられると共に、前端外周面には雄ねじ6が設けられ
ている。後端外周面には該ケーシング4と絶縁されたス
リップリング7が設けられ、また、後端面には同一軸心
後方に柄部8が突設されている。
【0011】9はケーシング4の雄ねじ6に螺着可能に
形成されたリングであって、ケーシング4に螺着したト
ルク伝達部1のスプライン端面を緩衝材10を介して押
圧する縁部11を有している。12はケーシング4の雄
ねじ6に螺着したロックナットであって、トルク伝達部
1を固定したリング9の緩み防止を行わせる。
形成されたリングであって、ケーシング4に螺着したト
ルク伝達部1のスプライン端面を緩衝材10を介して押
圧する縁部11を有している。12はケーシング4の雄
ねじ6に螺着したロックナットであって、トルク伝達部
1を固定したリング9の緩み防止を行わせる。
【0012】13は超音波振動子であって、ケーシング
4内で前記トルク伝達部1の後端面と当接状態になるよ
うに支持部材14で保持されている。尚、この場合、ト
ルク伝達部1と超音波振動子13同士は、ねじ部材で締
結するようにしてもよい。この超音波振動子13は、ケ
ーシング4内で前記スリップリング7と結線15されて
いる。
4内で前記トルク伝達部1の後端面と当接状態になるよ
うに支持部材14で保持されている。尚、この場合、ト
ルク伝達部1と超音波振動子13同士は、ねじ部材で締
結するようにしてもよい。この超音波振動子13は、ケ
ーシング4内で前記スリップリング7と結線15されて
いる。
【0013】16は充電式の駆動部であって、前端に前
記ケーシング4の柄部8を掴むチャック17が設けられ
内部の電動機18と連結されている。19は給電部であ
って、絶縁材で上下に開閉可能なリング状に形成され、
内部には前記スリップリング7と接触するブラシ20が
設けられている。この給電部19は、駆動部16に回動
自在に設けられたアーム21に固定されている。
記ケーシング4の柄部8を掴むチャック17が設けられ
内部の電動機18と連結されている。19は給電部であ
って、絶縁材で上下に開閉可能なリング状に形成され、
内部には前記スリップリング7と接触するブラシ20が
設けられている。この給電部19は、駆動部16に回動
自在に設けられたアーム21に固定されている。
【0014】22は超音波発信器であって、出力100
W周波数20K Hz の仕様を有する従来公知のものであ
る。
W周波数20K Hz の仕様を有する従来公知のものであ
る。
【0015】次に作用を説明する。本実施例のねじ回し
装置Aは、電動機18によりチャック17に掴まれたケ
ーシング4が回転し、スプライン5,3を介してトルク
伝達部1が回転する。そして、ねじ部品の頭部に係合部
2を嵌着したトルク伝達部1が回転(つまりねじ部品を
緩めること)ができない場合、超音波発信器22から超
音波を出力させる。この場合、超音波信号は、ブラシ2
0、スリップリング7を介して超音波振動子13に供給
される。この超音波振動子13の振動は、トルク伝達部
1の係合部2を介してねじ部品に伝達され、ねじ部品の
雄ねじと雌ねじの間に介在して両者を固着させている腐
食物または異物を被着界面破壊またはそれに流れを発生
させるため、ねじ部品を緩め容易に取外すことができ
る。
装置Aは、電動機18によりチャック17に掴まれたケ
ーシング4が回転し、スプライン5,3を介してトルク
伝達部1が回転する。そして、ねじ部品の頭部に係合部
2を嵌着したトルク伝達部1が回転(つまりねじ部品を
緩めること)ができない場合、超音波発信器22から超
音波を出力させる。この場合、超音波信号は、ブラシ2
0、スリップリング7を介して超音波振動子13に供給
される。この超音波振動子13の振動は、トルク伝達部
1の係合部2を介してねじ部品に伝達され、ねじ部品の
雄ねじと雌ねじの間に介在して両者を固着させている腐
食物または異物を被着界面破壊またはそれに流れを発生
させるため、ねじ部品を緩め容易に取外すことができ
る。
【0016】次に、図2に基づいて第2実施例を説明す
る。尚、本実施例において、前記第1実施例と同一構成
部分は同一の符号を付してその説明は省略する。本実施
例のねじ回し装置Bは、ケーシング30が駆動部31内
に設けられた構造となっている。図において、32はト
ルク伝達部であって、全体がストレートに形成され先端
にはプラス状の係合部2が設けられ、後端には柄部8が
設けられている。33はチャックであって、後端軸部3
4の外周面にスプライン35が設けられると共に駆動部
31内に配置されている。尚、チャック33の回転締付
部に小さなウォームを設けると共に、軸部にホイルギヤ
を設けて噛合させることにより緩み止めとしてもよい。
前記ケーシング30は、前端内周面にスプライン36が
設けられ前記チャック33のスプライン35を嵌着させ
ている。超音波振動子13は、該ケーシング30内で前
記チャック33の後端面と固着されている。そして、ブ
ラシ20は駆動部31の内面側に設けられ、ケーシング
4後端に設けられたスリップリング7と接触するように
配置されている。
る。尚、本実施例において、前記第1実施例と同一構成
部分は同一の符号を付してその説明は省略する。本実施
例のねじ回し装置Bは、ケーシング30が駆動部31内
に設けられた構造となっている。図において、32はト
ルク伝達部であって、全体がストレートに形成され先端
にはプラス状の係合部2が設けられ、後端には柄部8が
設けられている。33はチャックであって、後端軸部3
4の外周面にスプライン35が設けられると共に駆動部
31内に配置されている。尚、チャック33の回転締付
部に小さなウォームを設けると共に、軸部にホイルギヤ
を設けて噛合させることにより緩み止めとしてもよい。
前記ケーシング30は、前端内周面にスプライン36が
設けられ前記チャック33のスプライン35を嵌着させ
ている。超音波振動子13は、該ケーシング30内で前
記チャック33の後端面と固着されている。そして、ブ
ラシ20は駆動部31の内面側に設けられ、ケーシング
4後端に設けられたスリップリング7と接触するように
配置されている。
【0017】本実施例では、超音波振動は、軸部34、
チャック33、トルク伝達部32を介して係合部2に伝
達される。ねじ取外し作用は前記と同様であるのでその
説明は省略する。
チャック33、トルク伝達部32を介して係合部2に伝
達される。ねじ取外し作用は前記と同様であるのでその
説明は省略する。
【0018】次に図3に基づいて第3実施例を説明す
る。尚、本実施例においても前記実施例と同一構成部分
は同一の符号を付してその説明は省略する。本実施例の
ねじ回し装置Cは、ケーシング40が電動機18の後端
に設けられた構造となっている。図において、41はロ
ータシャフトであって、電動機18の反負荷側エンドブ
ラケット42から後方に突出させている。43はケーシ
ングであって、前端が前記ロータシャフト41に固着さ
れている。超音波振動子13は、前記ケーシング43内
で前端側に固着されている。尚、該超音波振動子13
は、ケーシング43を介さず、直接ロータシャフト41
に固着してもよい。
る。尚、本実施例においても前記実施例と同一構成部分
は同一の符号を付してその説明は省略する。本実施例の
ねじ回し装置Cは、ケーシング40が電動機18の後端
に設けられた構造となっている。図において、41はロ
ータシャフトであって、電動機18の反負荷側エンドブ
ラケット42から後方に突出させている。43はケーシ
ングであって、前端が前記ロータシャフト41に固着さ
れている。超音波振動子13は、前記ケーシング43内
で前端側に固着されている。尚、該超音波振動子13
は、ケーシング43を介さず、直接ロータシャフト41
に固着してもよい。
【0019】本実施例では、超音波振動は、ロータシャ
フト41、チャック17、トルク伝達部32を介して係
合部2に伝達される。ねじ取外し作用は前記と同様であ
るのでその説明は省略する。
フト41、チャック17、トルク伝達部32を介して係
合部2に伝達される。ねじ取外し作用は前記と同様であ
るのでその説明は省略する。
【0020】次に図4に基づいて請求項2記載のねじ回
し装置を第4実施例で説明する。尚、本実施例において
も前記実施例と同一構成部分は同一の符号を付してその
説明は省略する。本実施例のねじ回し装置Dは、手回し
用のドライバ形状とした構造となっている。図におい
て、50はケーシングであって、前端には、ストレート
形状のトルク伝達部32を着脱自在に固定しその後端部
51をケーシング内に突出させるチャック52が設けら
れ、後端には、柔軟なゴムによる外層53が形成された
把持部54が設けられている。超音波振動子13は、ケ
ーシング50内に支持部材55で保持され、前記トルク
伝達部32の後端が当接する状態に配置されている。
し装置を第4実施例で説明する。尚、本実施例において
も前記実施例と同一構成部分は同一の符号を付してその
説明は省略する。本実施例のねじ回し装置Dは、手回し
用のドライバ形状とした構造となっている。図におい
て、50はケーシングであって、前端には、ストレート
形状のトルク伝達部32を着脱自在に固定しその後端部
51をケーシング内に突出させるチャック52が設けら
れ、後端には、柔軟なゴムによる外層53が形成された
把持部54が設けられている。超音波振動子13は、ケ
ーシング50内に支持部材55で保持され、前記トルク
伝達部32の後端が当接する状態に配置されている。
【0021】本実施例では、超音波振動は、直接トルク
伝達部32を介して係合部2に伝達される。ねじ取外し
作用は前記と同様であるのでその説明は省略する。
伝達部32を介して係合部2に伝達される。ねじ取外し
作用は前記と同様であるのでその説明は省略する。
【0022】次に図5に基づいて第5実施例を説明す
る。尚、本実施例においても前記実施例と同一構成部分
は同一の符号を付してその説明は省略する。本実施例の
ねじ回し装置Eも手回し用のドライバ形状に形成されて
いる。図において、60は把持部であって、前端にはト
ルク伝達部32を固定するチャック17が設けられ、内
部には該チャック17の軸61と固着された超音波振動
子13が設けられている。また、該把持部60も柔軟な
ゴムによる外層53が設けられている。
る。尚、本実施例においても前記実施例と同一構成部分
は同一の符号を付してその説明は省略する。本実施例の
ねじ回し装置Eも手回し用のドライバ形状に形成されて
いる。図において、60は把持部であって、前端にはト
ルク伝達部32を固定するチャック17が設けられ、内
部には該チャック17の軸61と固着された超音波振動
子13が設けられている。また、該把持部60も柔軟な
ゴムによる外層53が設けられている。
【0023】本実施例では、超音波振動は、チャック1
7、トルク伝達部32を介して係合部2に伝達される。
ねじ取外し作用は前記と同様であるのでその説明は省略
する。
7、トルク伝達部32を介して係合部2に伝達される。
ねじ取外し作用は前記と同様であるのでその説明は省略
する。
【0024】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば、実施例では、ドラ
イバ状のねじ回し装置で説明してきたが、これに限ら
ず、図6に示すように、スパナ70の締付部71に設け
てもよい。この場合、超音波振動子13は締付方向(図
の一点鎖線で示す)と緩め方向(図の実線で示す)に切
換え使用するようにしてもよい。
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば、実施例では、ドラ
イバ状のねじ回し装置で説明してきたが、これに限ら
ず、図6に示すように、スパナ70の締付部71に設け
てもよい。この場合、超音波振動子13は締付方向(図
の一点鎖線で示す)と緩め方向(図の実線で示す)に切
換え使用するようにしてもよい。
【0025】超音波周波数や出力は任意に設定できるも
のである。また、タイマー等を設けてもよい。
のである。また、タイマー等を設けてもよい。
【0026】超音波振動の伝達過程で発熱が悪影響を与
える場合は、ファンや冷熱素子等による冷却手段を設け
てもよい。
える場合は、ファンや冷熱素子等による冷却手段を設け
てもよい。
【0027】超音波振動子の取付方向は任意であり、ト
ルク伝達部の軸心方向に振動させる以外に、トルク伝達
部の軸心に対し傾斜または直交状態に取付け、またはリ
ンクやホーンを介し斜め方向や直角方向に振動させるよ
うにしてもよい。
ルク伝達部の軸心方向に振動させる以外に、トルク伝達
部の軸心に対し傾斜または直交状態に取付け、またはリ
ンクやホーンを介し斜め方向や直角方向に振動させるよ
うにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上、説明してきたように請求項1記載
のねじ回し装置にあっては、前記構成としたため、腐食
が進行したねじ部品の雄ねじと雌ねじ間に介在して両者
を固着している腐食物または異物を被着界面破壊、また
はそれに流れを発生させることによって、ねじ部品を容
易に取外すことができる。ねじ部品の締付けにおいても
ねじ部品に超音波振動を付与することにより、締付けを
容易にし、良好な締付状態とすることができる。駆動部
を備えたドライバに設けたことによって、特に大量のね
じ部品の締付けや取外しを容易に行うことができる等の
効果が得られる。
のねじ回し装置にあっては、前記構成としたため、腐食
が進行したねじ部品の雄ねじと雌ねじ間に介在して両者
を固着している腐食物または異物を被着界面破壊、また
はそれに流れを発生させることによって、ねじ部品を容
易に取外すことができる。ねじ部品の締付けにおいても
ねじ部品に超音波振動を付与することにより、締付けを
容易にし、良好な締付状態とすることができる。駆動部
を備えたドライバに設けたことによって、特に大量のね
じ部品の締付けや取外しを容易に行うことができる等の
効果が得られる。
【0029】また、請求項2記載のねじ回し装置にあっ
ては、前記構成としたため、腐食が進行したねじ部品の
雄ねじと雌ねじ間に介在して両者を固着している腐食物
または異物を被着界面破壊、またはそれに流れを発生さ
せることによって、ねじ部品を容易に取外すことができ
る。ねじ部品の締付けにおいてもねじ部品に超音波振動
を付与することにより、締付けを容易にし、良好な締付
状態とすることができる。特に手回しドライバに設けた
ことによって、ねじ部品のスリワリや十字穴を崩して取
外しができなくなるようなことがなく、また、ねじ頭部
やナット等に嵌着したスパナをハンマ等で叩いて取外す
必要がないため、ねじ部品を折損することなく取外すこ
とができる等の効果が得られる。
ては、前記構成としたため、腐食が進行したねじ部品の
雄ねじと雌ねじ間に介在して両者を固着している腐食物
または異物を被着界面破壊、またはそれに流れを発生さ
せることによって、ねじ部品を容易に取外すことができ
る。ねじ部品の締付けにおいてもねじ部品に超音波振動
を付与することにより、締付けを容易にし、良好な締付
状態とすることができる。特に手回しドライバに設けた
ことによって、ねじ部品のスリワリや十字穴を崩して取
外しができなくなるようなことがなく、また、ねじ頭部
やナット等に嵌着したスパナをハンマ等で叩いて取外す
必要がないため、ねじ部品を折損することなく取外すこ
とができる等の効果が得られる。
【図1】本発明ねじ回し装置の第1実施例を示す説明図
である。
である。
【図2】同上の第2実施例を示す説明図である。
【図3】同上の第3実施例を示す説明図である。
【図4】同上の第4実施例を示す説明図である。
【図5】同上の第5実施例を示す説明図である。
【図6】他の実施例を示す説明図である。
A,B,C,D,E ねじ回し装置 1,32 トルク伝達部 2 係合部 13 超音波振動子 16,31 駆動部 17,33,52 チャック 18 電動機(駆動部) 22 超音波発信器 53 ゴムによる外層(把持部) 54,60 把持部 70 スパナ(ねじ回し装置)
Claims (2)
- 【請求項1】 ねじ部品の頭部または側面に係合してね
じ部を回転させるトルク伝達部と;超音波発信器の出力
を受けて前記トルク伝達部を介しねじ部に超音波振動を
付与する超音波振動子と;前記トルク伝達部を回転させ
る駆動部と;を備えていることを特徴とするねじ回し装
置。 - 【請求項2】 ねじ部品の頭部または側面に係合してね
じ部を回転させるトルク伝達部と;超音波発信器の出力
を受けて前記トルク伝達部を介しねじ部に超音波振動を
付与する超音波振動子と;前記トルク伝達部を回転させ
る把持部と;を備えていることを特徴とするねじ回し装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17192992A JPH05337839A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | ねじ回し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17192992A JPH05337839A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | ねじ回し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05337839A true JPH05337839A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15932457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17192992A Pending JPH05337839A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | ねじ回し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05337839A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004330342A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Kumamoto Technology & Industry Foundation | ねじ類の締付け方法、及びそれに用いられる装置 |
WO2005070622A1 (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | ネジ回し装置及びネジ |
JPWO2006019036A1 (ja) * | 2004-08-18 | 2008-05-08 | 瓜生製作株式会社 | アングル形ナットランナー |
JP2012206177A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Institute Of National Colleges Of Technology Japan | ねじの操作方法及び操作装置 |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP17192992A patent/JPH05337839A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7798757B2 (en) | 2004-01-21 | 2010-09-21 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Screw driving device and screw |
US7800283B2 (en) | 2004-01-21 | 2010-09-21 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Screw driving device and screw |
JPWO2006019036A1 (ja) * | 2004-08-18 | 2008-05-08 | 瓜生製作株式会社 | アングル形ナットランナー |
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JP2012206177A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Institute Of National Colleges Of Technology Japan | ねじの操作方法及び操作装置 |
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