JPH05337126A - 相対移動可能な内側管状部材及び外側管状部材を備えた手術用切断器具 - Google Patents

相対移動可能な内側管状部材及び外側管状部材を備えた手術用切断器具

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JPH05337126A
JPH05337126A JP5030797A JP3079793A JPH05337126A JP H05337126 A JPH05337126 A JP H05337126A JP 5030797 A JP5030797 A JP 5030797A JP 3079793 A JP3079793 A JP 3079793A JP H05337126 A JPH05337126 A JP H05337126A
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JP
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tubular member
cutting instrument
inner tubular
surgical cutting
outer tubular
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JP5030797A
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Rance A Winkler
エイ ウィンクラー ランス
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Linvatec Corp
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Linvatec Corp
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B17/320016Endoscopic cutting instruments, e.g. arthroscopes, resectoscopes
    • A61B17/32002Endoscopic cutting instruments, e.g. arthroscopes, resectoscopes with continuously rotating, oscillating or reciprocating cutting instruments

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、従来技術の欠点を解消でき
る手術用切断器具を提供することにある。 【構成】 本発明の手術用切断器具は、先端部と、内径
と、解剖学的組織を受け入れるための先端部の開口とを
備えた長い外側管状部材と、該外側管状部材内に配置さ
れ且つ先端部と、外径と、前記開口と協働して組織を切
断するための先端部に設けられた切刃面とを備えた長い
内側管状部材と、切刃面が開口を通して組織と係合する
ように切刃面を位置決めすべく、内側管状部材と外側管
状部材とが相対移動できるように両管状部材を取り付け
る手段とを有しており、内径と外径とをほぼ同じにでき
るように、内側及び外側管状部材の一方が、手術用切断
器具のほぼ全長に沿う支持面を形成する耐かじり性材料
で作られていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手術用切断器具に関し、
より詳しくは、組織切断用の相対移動可能な長い内側管
状部材及び外側管状部材を備え且つ両管状部材の間のギ
ャップすなわち間隙が最小又は無い状態で内側及び外側
管状部材が取り付けられた手術用切断器具に関する。
【0002】
【従来の技術】非切開手術又は、内視鏡を用いた手術
(内視鏡手術)に使用する手術用器具が提案されてお
り、これらの手術用器具は、その遠位端を1またはそれ
より多くの門脈を介して体内の手術部位に位置決めでき
るように通常延長される。内視鏡用の手術用切断器具
は、しばしば、相対移動可能な協働する同心状の内側及
び外側管状部材を有しており、両管状部材は、門脈を介
してこれらの遠位端を体内の手術部位に位置決めできる
と同時に、両管状部材を相対移動させるハンドピースに
これらの近位端を体外で固定できるように長手方向に延
長される。一般に、外側管状部材の遠位端には身体組織
を受け入れる切断ポートすなわち窓を構成する開口が形
成されており、内側管状部材の遠位端には、外側管状部
材に対して内側管状部材が相対移動されるときに開口を
介して組織と係合する面すなわち縁部が形成されてい
る。内側管状部材の遠位端の面すなわち縁部は、外側管
状部材の遠位端の開口と協働して、面が開口に隣接して
移動するときに組織を剪断、擦過又は切断する。多くの
場合、内側管状部材は、ハンドピース内に配置され且つ
内側管状部材の近位端に連結されたモータにより外側管
状部材内で回転され、モータは、ハンドピース、床又は
ハンドピースを駆動するコンソールに設けられたスイッ
チにより制御される。一般に、内側管状部材の遠位端の
面すなわち縁部及び外側管状部材の遠位端の開口は、軟
組織、軟骨及び骨のような種々の組織に適したウィスカ
カッティング、滑液膜切除、関節形成バーリング(ドリ
ル切削)又は擦過、サイドカッティング、メニスカス
(半月)カッティング、トリミング、フルラジアス切除
及びエンドカッティング等の種々の切断機能を発揮でき
る形状を有している。内側管状部材を通して切断された
組織を手術部位から吸い出すことができるようにするた
め、通常、ハンドピース及び内側管状部材の内腔を通る
吸引力が発生される。
【0003】手術中、正確な切断及び切刃面を回転させ
るのに必要な力により規定される最適切断効率を確保す
るには、内側管状部材の遠位端の面すなわち縁部は、外
側管状部材の遠位端の開口に対して正確に位置決め及び
整合されなくてはならない。換言すれば、開口内に位置
決めされた組織を通して切刃面を移動させるとき、手術
用切断器具の長手方向軸線に対して内側管状部材を立て
たり傾斜させてはならない。従って、一般に、支持構造
体は、内側管状部材が外側管状部材内で自由に回転でき
ると同時に開口と切刃面との正確な位置決め及び整合を
維持するようにすることが必要であり、殆どの場合、支
持構造体は、内側管状部材の遠位端、又は内側管状部材
の長さ方向に沿って間隔を隔てた位置に配置される。こ
のような支持構造体は、構造が複雑であること、製造コ
ストが嵩んで非常に高価な製品となり、従って使い捨て
すなわち患者への単一回使用には適さないこと、くっ付
きや障害物による故障が多いため信頼性及び見込み寿命
が小さいこと等の多くの欠点がある。相対移動可能な内
側及び外側管状部材で形成された手術用器具に使用さ
れ、大きな半径方向のすなわち側方の荷重に対して安全
に耐え得る簡単な支持構造体(ベアリング)は未だ提案
されていない。
【0004】手術用器具の外側管状部材内での可動の内
側管状部材の正確な整合及び位置決めを得るための他の
アプローチとして、内側管状部材の外径面と外側管状部
材の内径面との間のギャップすなわち間隙を小さくし、
内側管状部材と外側管状部材との間のギャップすなわち
間隙が最小又は事実上無い状態にする方法がある。内側
管状部材の外径を外側管状部材の内径と実質的に同じに
するかできる限り近づけることにより、切断作用に応答
する外側管状部材内での内側管状部材の不整合を回避で
きる。このアプローチの大きな欠点は、ステンレス鋼に
より得られるコスト利益のためAISI300シリーズステ
ンレス鋼で内側及び外側管状部材を構成するのは好まし
いことであるが、300シリーズステンレス鋼の物理的
特性により、支持面としての300シリーズステンレス
鋼の有効性が制限されることである。より詳しくは、3
00シリーズステンレス鋼で作られた相対移動可能な内
側及び外側管状部材を有する手術用器具は、300シリ
ーズステンレス鋼の相対軟度と、内側管状部材と外側管
状部材との間のギャップが非常に小さい場合に内側管状
部材と外側管状部材との間に生じる面対面接触とにより
故障が生じ易い。また、300シリーズステンレス鋼の
摩擦係数が比較的大きいため、内側管状部材と外側管状
部材との間の接触領域において大きな摩擦熱が発生す
る。内側管状部材は外側管状部材内で非常に高速(すな
わち2,500 RPM 以上)で回転するので、手術用切断器具
の作動中に発生する摩擦熱は重大である。300シリー
ズステンレス鋼で作られた内側管状部材と外側管状部材
とが互いに当接及び接触するとき、かなりの摩擦熱が接
触領域に発生し、内側管状部材を熱膨張させる。内側管
状部材が膨張すると、内側管状部材と外側管状部材との
間の接触領域が増大し、特に熱が集中する手術用器具の
遠位端において大きな摩擦及び摩耗による磨滅が生じ
る。遂には、ステンレス鋼の内側及び外側管状部材の結
晶粒組織が「剥離(flake)」し始め、金属剥離による大
きな摩耗及び摩擦熱が生じる。内側管状部材が更に膨張
すると、接触領域に局部的なホットスポットが生じ、該
ホットスポットにおいて内側管状部材と外側管状部材と
の溶着が生じる。外側管状部材内で内側管状部材が回転
し続けると、更に溶着部が形成され、遂にはかじりが発
生する。このかじり領域においては溶着部が切り離され
又は裂けて、両管状部材の一方に金属が堆積する。これ
により、内側管状部材が、これと外側管状部材との間の
ギャップ以上に膨張し、手術用器具が焼き付くまで摩擦
及び熱膨張が促進される。手術用切断器具の相対移動可
能な内側管状部材と外側管状部材との間の摩擦を有効に
低減させる生物学的適合性のある潤滑剤は未だ知られて
いないし提案されていない。従って、ステンレス鋼で作
られた相対移動可能な内側及び外側管状部材を備えた手
術用器具における磨滅又は摩耗、金属剥離、かじり及び
破滅的な焼付きは、一般に、内側管状部材と外側管状部
材との間のギャップすなわち間隙を増大させて両管状部
材間の接触を防止するか大幅に小さくすることにより回
避されてきた。内側管状部材と外側管状部材との間の間
隙を増大させることにより手術用切断器具の寿命を長く
できるけれども、切断の質及び効率が著しく低下し、こ
のような器具は正確な切断を要する手術には役立たな
い。内側管状部材と外側管状部材との間の比較的大きい
ギャップすなわち間隙は、切断作用に応答する手術用器
具の長手方向軸線に対する内側管状部材の不整合を許容
する。従って、内側管状部材の切刃面が外側管状部材の
開口と適切に整合しなくなり、不正確かつ非効率的な切
断となる。また、内側管状部材の遠位端と外側管状部材
の遠位端との間のギャップが比較的大きいと、手術中
に、開口内の組織が内側管状部材と外側管状部材との間
に捕捉されてしまう。多くの場合、内側管状部材が外側
管状部材内で回転するとき、組織が内側管状部材の回り
に巻き付いてしまい、このため切断処置の質が損なわれ
る。また、一般に細長い手術用器具は、作動中に、特に
内側及び外側管状部材の遠位端においてかなり大きなス
ラスト荷重及び半径方向荷重を受ける。300シリーズ
ステンレス鋼で作られた内側及び外側管状部材は大きい
スラスト荷重及び大きい半径方向荷重に耐えることはで
きず、変形及び損傷を受ける。
【0005】Shulerの米国特許第4,923,441 号には、窒
化チタンでコーティングされ且つ外側管状部材内に移動
可能に取り付けられた内側管状部材を備えた手術用切断
器具が提案されている。窒化チタンコーティングは、内
側管状部材の外径に沿って近位端から切刃面を含む遠位
端まで連続的に設けられている。内側及び外側管状部材
の一方を耐かじり性をもつ材料で形成し、優れた支持特
性及び強度特性を付与することは未だ知られていない。
また、ステンレス鋼の内側管状部材の外径上に、支持面
としてのクロムコーティング又は表面硬化された硬化層
を使用することは未だ知られていないし、提案されても
いない。
【0006】クロムコーティングは金属表面上への工業
的用途に用いられており、クロムコーティングの従来の
用途が、Championの米国特許第1,753,773 号、DeVoreの
米国特許第1,809,412 号、Zubriskyの米国特許第3,063,
763 号、McCloskey の米国特許第4,335,924 号及びHyne
r 等の米国特許第4,692,080 号に開示されている。30
0シリーズステンレス鋼で作られたものであって、手術
用器具における磨滅、磨耗、金属剥離、かじり又は焼付
きを無くし且つ内側及び外側管状部材が大きなスラスト
荷重及び大きな半径方向荷重に耐え得るようにして、内
側管状部材の外径を外側管状部材の内径と同じ又はでき
るだけこれに近づけることができるようにするために、
相対移動可能な長い内側及び外側管状部材で形成された
手術用切断器具の内側管状部材の支持面としてクロムコ
ーティングを使用することは未だに行なわれていない。
【0007】耐かじり性材料も工業用の用途に使用され
ており、耐かじり性をもつステンレス鋼合金として、ア
ルムコ スチール社(Armco Steel Corporation )によ
って製造され且つSchumacher等の米国特許第3,912,503
号に開示されたNitronic60と、ウォケーシャ ファウ
ダリー社(Waukesha Foundry, Inc.)によって製造され
ているWaukesha88と、カーペンター テクノロジー社
(Carpenter Technology Corporation)によって製造さ
れている、Gall-Tough Stainlessとがある。相対移動可
能な長い内側及び外側管状部材を備えた手術用切断器具
の内側又は外側管状部材を耐かじり性材料で形成して、
内側管状部材と外側管状部材との間にギャップが殆ど又
は全く無い状態で外側管状部材内に内側管状部材が取り
付けられるようにすると同時に、手術用器具が磨滅及び
摩耗、金属剥離、かじり及び焼付きに耐え且つ大きいス
ラスト荷重及び大きい半径方向荷重にも耐えられるよう
にする技術は未だ知られていない。
【0008】ステンレス鋼の表面硬化技術もステンレス
鋼部品の作動寿命を増大させる工業的用途に用いられて
いる。しかしながら、相対移動可能な内側及び外側管状
部材で形成された手術用切断器具の内側管状部材の外径
面を表面硬化させて内側管状部材に沿う支持面を形成
し、内側管状部材と外側管状部材との間にギャップが殆
ど又は全く無い状態で外側管状部材内に内側管状部材が
取り付けられるようにすると同時に、手術用器具の磨滅
又は摩耗、かじり及び焼付きを回避でき、且つ大きいス
ラスト荷重及び大きい半径方向荷重に耐えられるように
する技術は未だ知られていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の主目的
は、相対移動可能な長い内側及び外側管状部材で形成さ
れた従来技術の手術用切断器具の上記欠点を解消するこ
とにある。本発明の他の目的は、相対移動可能な長い内
側及び外側管状部材を備えた手術用切断器具であって、
内側又は外側管状部材の一方を耐かじり性材料で作り、
内側管状部材と外側管状部材との間にギャップが殆ど又
は全く無い状態で内側及び外側管状部材が取り付けられ
るようにすると同時に、手術用器具の磨滅又は摩耗、金
属剥離、かじり及び焼付きを回避でき、且つ高いスラス
ト荷重及び高い半径方向荷重に耐えられるようにした手
術用切断器具を提供することにある。
【0010】本発明のもう一つの目的は、相対移動可能
な長い内側及び外側管状部材で形成され且つこれらの間
にギャップすなわち間隙が殆ど又は全く無い状態で内側
及び外側管状部材が取り付けられた手術用切断器具であ
って、内側管状部材が、耐かじり性材料で作られた先端
チップと、該先端チップ上の刃先と、近位端から遠位端
まで長手方向に延びた細長い支持面とを有しており、手
術用器具の摩耗又は磨滅、金属剥離、かじり及び焼付き
なくして内側管状部材と外側管状部材とが相対移動でき
ると同時に、内側及び外側管状部材が比較的大きいスラ
スト荷重及び大きい半径方向荷重に耐えられるようにし
た手術用切断器具を提供することにある。
【0011】本発明のもう一つの目的は、相対移動可能
な内側及び外側管状部材で形成された手術用切断器具の
内側管状部材であって、内側管状部材に沿う支持面とし
てのクロムコーティングを備えており、内側管状部材と
外側管状部材との間にギャップが殆ど又は全く無い状態
で内側管状部材を外側管状部材内に配置できると同時
に、手術用器具の摩耗又は磨滅、金属剥離、かじり及び
焼付きを回避できる内側管状部材を提供することにあ
る。
【0012】本発明のもう一つの目的は、相対移動可能
な内側及び外側管状部材で形成された手術用切断器具の
内側管状部材であって、内側管状部材に沿う支持面とし
ての表面硬化された外側硬化層を備えており、内側管状
部材と外側管状部材との間にギャップが殆ど又は全く無
い状態で内側管状部材を外側管状部材内に配置できると
同時に、手術用器具の摩耗又は磨滅、金属剥離、かじり
及び焼付きを回避できる内側管状部材を提供することに
ある。
【0013】本発明のもう一つの目的は、手術用切断器
具の相対移動可能な内側管状部材と外側管状部材との間
の生物学的適合性のある潤滑剤であって、手術用器具の
磨滅又は摩耗、金属剥離、かじり及び焼付きを回避でき
ると同時に、内側管状部材と外側管状部材との間に事実
上ギャップが無い状態で外側管状部材内に内側管状部材
を配置できるようにする潤滑剤を提供することにある。
【0014】本発明のもう一つの目的は、手術用器具の
相対移動可能な内側管状部材と外側管状部材との間の簡
単な支持体(ベアリング)であって、手術用器具が大き
な半径方向荷重すなわち側方荷重に対して安全に耐え得
るようにする支持体を提供することにある。本発明の幾
つかの長所は、高価で複雑な支持構造体を省略でき、患
者への単一回使用のための手術用器具を簡単且つ経済的
に製造でき、切断の質及び効率を犠牲にすることなく手
術用器具の寿命を長くでき、手術用器具が変形又は損傷
を受けることなく比較的高温に耐えられ、及び内側管状
部材と外側管状部材との間に組織が捕捉される傾向を回
避できることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記及び他の目的、特徴
及び利点は、本発明によれば次のような構成、すなわ
ち、遠位端と解剖学的組織を受け入れるための遠位端の
開口とを備えた外側管状部材と、遠位端と、解剖学的組
織と係合できるように前記遠位端に設けられた切刃面と
を備えた内側管状部材とを有しており、開口を介して組
織と係合し且つ切断できるように前記切刃面を位置決め
すべく、内側管状部材と外側管状部材とが相対移動でき
るように内側管状部材が外側管状部材内に配置されてい
る手術用切断器具により達成される。内側及び外側管状
部材の一方が耐かじり性材料からなり、手術用切断器具
のほぼ全長に沿う長い支持面が形成され、これにより、
外側管状部材の内径を内側管状部材の外径と同じ又はほ
ぼ同じにすることができる。また、内側及び外側管状部
材をこれらの間に殆ど又は全くギャップが無い状態で相
対移動できるように取り付けることができると同時に、
手術用器具の磨滅又は摩耗、金属剥離、かじり及び焼付
きを回避し且つ手術用器具が比較的大きいラジアル荷重
及び大きい半径方向荷重に耐えられるようにすることが
できる。外側管状部材が耐かじり性材料で作られる場合
には、内側管状部材を300シリーズステンレス鋼で作
ることができる。また、内側管状部材の外径に支持面を
固定して、手術用切断器具の耐磨耗及びかじり性を更に
向上させることができる。内側管状部材の外径上の支持
面は、内側管状部材を硬化する表面により形成された外
側硬化層、又は電着により内側管状部材上に形成された
薄い稠密クロムのコーティングで構成することができ
る。また本発明は、相対移動可能な協働する細長い内側
及び外側管状部材からなる手術用切断器具であって、外
側管状部材が300シリーズステンレス鋼で作られてお
り、内側管状部材が300シリーズステンレス鋼で作ら
れた本体と、該本体に結合された耐かじり性材料からな
り且つ切刃面を備えた先端チップと、本体に固定された
支持面とを備えた手術用切断器具であることを特徴とす
る。支持面は、内側管状部材の先端チップから近位端ま
で本体のほぼ全長に亘って延びている表面硬化された外
側硬化層又は薄い稠密クロムのコーティングを含んでも
よい。一定長さの薄壁チューブで形成されるスリーブベ
アリングを内側管状部材上で熱収縮させ、手術用切断器
具が大きな半径方向荷重すなわち側方荷重に耐えられる
ようにしてもよい。更に本発明の特徴は、相対移動可能
な協働する長い内側及び外側管状部材からなる手術用切
断器具であって、内側及び外側管状部材の一方に細長い
支持面が設けられており、該支持面が手術用器具のほぼ
全長に亘って延びており、支持面と、内側及び外側管状
部材の他方との間に生物学的適合性のある潤滑剤が配さ
れており、これにより、内側管状部材と外側管状部材と
の間に事実上ギャップが無い状態で内側及び外側管状部
材を取り付けることが可能になり、手術用切断器具の磨
滅又は摩擦、金属剥離、かじり及び焼付きを生じること
なく効率的で正確な切断が行える手術用切断器具である
ことにある。
【0016】本発明の他の目的及び長所は、添付図面に
関連して述べる好ましい実施例についての以下の説明か
ら明らかになるであろう。尚、添付図面において、同じ
部品は同じ参照番号で示されている。
【0017】
【実施例】図1及び図2に示すように、本発明による手
術用切断器具10は細長い外側管状部材12を有してお
り、該外側管状部材12は、プラスチックハブ16に固
定された近位端14と、端壁19で終わる遠位端18と
を備えている。遠位端18内には開口20が設けられて
おり、該開口20は、これを通る解剖学的組織を受け入
れるための切断ポートすなわち窓を形成する。外側管状
部材12内には細長い内側管状部材22が移動可能に同
心状に配置され、該内側管状部材22はハブ26に固定
された近位端24と遠位端28とを備えており、該遠位
端28には切刃面すなわち刃先30が形成されている。
該刃先30は開口20に隣接して位置決めされ、切断ポ
ート内の組織と係合する。ハブ26はプラスチックで作
られ、ハブ16内の環状凹部(図示せず)内に受け入れ
られる形状にするのが好ましい。ハブ16もプラスチッ
クで作られるのが好ましい。ハブ26は拡大された中央
バレル32を有しており、該バレル32はこれを貫通し
ている横方向通路34を備えている。この横方向通路3
4は、内側管状部材22の近位端24を受け入れるハブ
26の軸線方向ボアと連通している。横方向リブ36が
バレル32から手元側方向に長手方向に延びている。被
駆動タング38がリブ36から手元側方向に長手方向に
延びており、被駆動タング38は、ハブ16とハブ26
とを固定するハンドピース内のモータの溝付き回転駆動
軸(図示せず)に連結される。両ハブ16、26は、内
側管状部材を外側管状部材内に着脱自在に同心状に取り
付け、ハンドピース、床、又はハンドピースに電力を供
給するコンソールのスイッチにより手動制御して、外側
管状部材内で内側管状部材を移動又は回転できるように
設計された、リンバテック社(Linvatec Incorporate
d,)の Concept Division のConcept INTRA-ARC 駆動シ
ステム(Drive System)に使用されているものと同じで
あるため、両ハブ16、26の構造の説明は概略的なも
のに留める。
【0018】外側管状部材12の遠位端18の開口20
は、外側管状部材12の円筒状壁を通る傾斜切り口によ
って形成される。端壁19を通って延びる切り口は、図
2に示すように上方から見たとき、ほぼ卵形すなわち楕
円形を呈する縁部40を形成する。図1に示すように、
内側管状部材22の遠位端28の切刃面30は、内側管
状部材22の端壁31及び対向する円筒状壁の側面に沿
って形成されており且つ端壁31に沿って延びた先端刃
先42を備えている。先端刃先42は上方から見たとき
に弧状の形状を有しており、内側管状部材22の円筒状
壁の対向する両側面に沿って延びた側方刃先44に角度
を付して結合されている。側方刃先44は、一連の三角
形状切削歯46により構成されている。切削歯46は、
内側管状部材22の円筒状壁の対向する両側に沿って先
端刃先42から面取りされた面48まで直線状に延びて
おり、内側管状部材22の側方刃先44を頂壁に結合し
ている。先端刃先42及び側方刃先44は外側管状部材
12の縁部40と協働し、切刃面30が縁部40を通っ
て回転するときに、開口20内の組織をきれいな剪断切
片に切断する。切刃面30は任意の所望の形状にできる
こと、及び縁部40は、フォームトリマ、メニスカスカ
ッタ、エンドカッタ、サイドカッタ、フルラジアス切除
器、滑液膜切除器、ウィスカ、開端カッタ、関節形成バ
ー、パンチ鉗子等のリンバテック社(Linvatec Incorpo
rated )のConcept INTRA-ARC BladeSystemの種々の切
刃チップのデザインを含む、(但し、これらに限定され
るものではない)切刃面30の形状と協働する形状にで
きることが理解されよう。本発明の手術用切断器具は、
Concept INTRA-ARC Drive Systemに使用するものを図示
し且つ説明するけれども、本発明の手術用切断器具は、
相対移動可能な同心状の長い内側及び外側管状部材が身
体組織と係合し且つ内側管状部材の管腔を通して組織を
吸引できる任意の駆動装置又はハンドピースと使用でき
る任意の所望のハブ形状にできることが理解されよう。
【0019】外側管状部材12はその全体が300シリ
ーズステンレス鋼で作られ、内側管状部材22はその全
体が耐かじり性材料で作られる。好ましい耐かじり性材
料として、アルムコ スケール社(Armco Steel Corpor
ation )で製造されているNitronic60、ウォケーシャ
ファウンダリー社(Waukesha Foundry, Inc.)によっ
て製造されているWaukesha88、及びカーペンターテク
ノロジー社(Carpenter Technology Corporation)によ
って製造されている、Gall-Tough Stainlessがある。内
側管状部材22の外径は外側管状部材12の内径と実質
的に同じであり、内側管状部材22と外側管状部材12
との間のギャップすなわち間隙は極めて小(すなわち0.
00075 インチ(約0.019 mm)以下)かあるいは存在しな
い。
【0020】手術用切断器具10の操作方法によれば、
内側管状部材22はハンドピースを介して外側管状部材
12に対して回転され、これにより、切刃面30は、開
口20により形成される切断ポートすなわち切断窓内に
位置する身体組織と係合し、切刃面30が開口20に隣
接して移動するときに組織を切断する。切断された組織
は内側管状部材22の管腔を通って吸引され、ハンドピ
ースを通って手術用切断器具から排出される。全体が耐
かじり性材料で作られた内側管状部材22により、内側
管状部材を外側管状部材12との間に事実上ギャップす
なわち間隙が無い状態で外側管状部材12内に配置でき
る。従って、切刃面30が開口20との正確な整合状態
に維持され、切断の精度及び効率を最高にする。300
シリーズステンレス鋼で作られた外側管状部材12を用
いると、内側管状部材22は優れた支持特性を呈し、耐
かじり性材料は内側管状部材22の全長に沿う支持面を
形成する。この支持面は300シリーズステンレス鋼の
外側管状部材12と有効に作用し、内側管状部材22が
2,500RPM以上の速度で外側管状部材12内で回転する作
動中に、手術用器具の磨滅又は摩耗、金属剥離、かじり
及び焼付きを回避する。内側管状部材22は熱を分配
し、手術用器具の長さに沿うホットスポットを無くすと
同時に、遠位端に熱が集中することを回避する。また、
内側管状部材22は、かなり大きなスラスト荷重及び半
径方向荷重に耐える大きな強度を有している。従って、
本発明の手術用切断器具によれば、開口20と切刃面3
0との正確な整合により切断効率が大幅に高められ且つ
組織の切断に要する切断力及び時間を低減できるので、
より容易かつより滑らかに正確な切断が行える。更に、
内側管状部材と外側管状部材との間のギャップが無視で
きるほど小さいか存在しないため、手術中に組織が両管
状部材間に捕捉されることが防止される。
【0021】本発明による手術用切断器具の他実施例が
図2において参照番号50で示されている。この手術用
切断器具50は手術用切断器具10と実質的に同じであ
り、300シリーズステンレス鋼で作られた外側管状部
材12と、全体が耐かじり性材料で作られた内側管状部
材22とを有している。しかしながら、手術用切断器具
50の切刃面30は平坦で、歯は設けられていない。切
刃面30は、内側管状部材22の端壁31及び円筒状壁
に沿って延びており、上方から見たときに全体として卵
形すなわち楕円形の縁部51を構成する。該縁部51
は、外側管状部材12の開口20の縁部40と協働して
フルラジアス(full radius )切除器を形成する。
【0022】本発明による手術用切断器具の他の実施例
が、図3において参照番号52で示されている。この手
術用切断器具52は手術用切断器具10と実質的に同じ
であり、組織を受け入れるための開口20をもつ遠位端
18とハブ16に連結される近位端14とを備えた長い
外側管状部材12と、切刃面30をもつ遠位端28とハ
ブ26に連結される近位端24とを備えた細長い内側管
状部材22とを有している。しかしながら、手術用切断
器具52の外側管状部材12はその全体が耐かじり性材
料で作られ、内側管状部材22はその全体が300シリ
ーズステンレス鋼で作られている。外側管状部材12の
耐かじり性材料は外側管状部材12の内径面に沿う支持
面を形成する。この支持面は、手術用切断器具52の全
長に亘って延びており、外側管状部材12の内径面が、
磨滅又は摩耗、金属剥離、かじり及び焼付きを生じるこ
となく内側管状部材22の外径面と係合できるようにす
ると同時に、内側管状部材が外側管状部材内で移動する
ときに手術用器具が大きいスラスト荷重及び大きい半径
方向荷重に耐え得ることができるようにする。手術用切
断器具52の開口20の切刃面30及び縁部40は、図
2の形状を含む種々の形状にすることができ、これによ
り種々の解剖学的組織に種々の切断が行えることが理解
されよう。
【0023】本発明による手術用切断器具の他の実施例
が、図4において参照番号54で示されている。この手
術用切断器具54は、その全体が耐かじり性材料で作ら
れた外側管状部材12と、その全体が300シリーズス
テンレス鋼で作られており且つ外側管状部材12内に同
心状に細長い内側管状部材22が配置されている。外側
管状部材12は、ハブ16内に固定される近位端(図示
せず)と、解剖学的組織を受け入れるための切断ポート
すなわち切断窓を構成する開口20を備えた遠位端18
とを有している。内側管状部材22は、ハブ26内に固
定される近位端24と、組織を切断する開口20と協働
する形状をもつ切刃面30を備えた遠位端28とを有し
ている。内側管状部材22は、その全長又はほぼ全長に
沿って延びた支持面を有しており、該支持面は内側管状
部材22の外の形状にすることができ、これにより種々
の解剖学的組織に種々の切断が行えることが理解されよ
う。
【0024】本発明による手術用切断器具の他の実施例
が、図4において参照番号54で示されている。この手
術用切断器具54は、その全体が耐かじり性材料で作ら
れた外側管状部材12と、その全体が300シリーズス
テンレス鋼で作られており且つ外側管状部材12内に同
心状に細長い内側管状部材22が配置されている。外側
管状部材12は、ハブ16内に固定される近位端(図示
せず)と、解剖学的組織を受け入れるための切断ポート
すなわち切断窓を構成する開口20を備えた遠位端18
とを有している。内側管状部材22は、ハブ26内に固
定される近位端24と、組織を切断する開口20と協働
する形状をもつ切刃面30を備えた遠位端28とを有し
ている。内側管状部材22は、その全長又はほぼ全長に
沿って延びた支持面を有しており、該支持面は内側管状
部材22の外径を硬化する面により形成された外側硬化
層56を備えている。この硬化層56は、近位端24か
ら遠位端28まで内側管状部材22に沿って連続的に延
びており、半径方向に測定した硬化層56の厚さは少な
くとも33マイクロメートルである。この深さは内側管
状部材22の長さ方向に沿って実質的に均一である。図
4においては、硬化層56の厚さ、及び内側及び外側管
状部材の円筒状壁の厚さが大きく誇張して示されている
ことに留意されたい。硬化層56は、ほぼ33マイクロ
メートルの硬化層深さにおいて、ほぼ1,000 〜1,200 HV
の表面硬度を有するのが望ましい。硬化層56は、硬い
一体表面層を形成すべく、380℃以下の温度で内側管
状部材22の外径面内に炭素を浸出させることにより形
成するのが好ましい。硬化層56を形成する好ましい方
法は、オランダのHardcor B.V.のHardcor 硬化層硬化法
である。硬化層56は内側管状部材22の全長に沿う支
持面を形成する。該支持面は耐かじり性材料で作られた
外側管状部材12と有効に作用し、内側及び外側管状部
材22、12が、硬化層56と外側管状部材12の内径
との間に殆ど又は全くギャップが無い状態で配置できる
ようにし、これと同時に手術用器具の磨滅又は摩耗、金
属剥離、かじり及び焼付きを回避できかつ大きなスラス
ト荷重及び大きな半径方向の荷重に耐えられるようにす
る。本発明による手術用切断器具の他の実施例が、図5
において参照番号58で示されている。この手術用切断
器具58は、その全体が300シリーズステンレス鋼で
作られた外側管状部材12と、その全体が耐かじり性材
料で作られた内側管状部材22とを有している。外側管
状部材12は、ハブ16内に固定される近位端(図示せ
ず)と、解剖学的組織を受け入れるための切断ポートす
なわち切断窓を構成する開口20を備えた遠位端18と
を有している。内側管状部材22は、ハブ26内に固定
される近位端24と、開口20を通して組織を切断する
切刃面30を備えた遠位端28とを有している。内側管
状部材22は、その全長又はほぼ全長に沿って延びた支
持面を有しており、該支持面は内側管状部材22に固定
された薄い稠密クロムのコーティング60を備えてい
る。このコーティング60は、近位端24から遠位端2
8まで内側管状部材22のほぼ全長に沿って延び且つ遠
位端28の近位端側で終端しており、これにより、切刃
面30を備えた遠位端28はコーティングされない状態
に維持される。コーティング60は電着により内側管状
部材22の外径面上に形成するのが好ましい。コーティ
ング工程中、切刃面30を含む遠位端28はマスキング
され、マスク領域にクロムが電着されないようにする。
好ましい実施例によれば、内側管状部材22は、遠位端
28から、遠位端の近位端側に向かって約0.625 〜0.65
0 インチ(約15.9〜16.5mm)の距離に亘ってマスキング
され、これにより、クロムコーティング60は、近位端
24から、遠位端28の約0.625 〜0.650 インチ(約1
5.9〜16.5mm)だけ近位端側の位置まで遠位端方向に向
かって内側管状部材22上に連続的に形成される。コー
ティング60は、約0.0001〜0.0002インチ(約0.0025〜
0.005 mm)の均一厚さにするのが好ましい。これによ
り、コーティング60を有する内側管状部材22の外径
を外側管状部材12の内径と同じ又はほぼ同じにするこ
とができ、従って、コーティング60と外側管状部材1
2との間のギャップすなわち間隙は極めて小かあるいは
存在せず、内側及び外側管状部材22、12の遠位端の
みにおいて非常に小さなギャップが存在するように構成
できる。図5においては、コーティング60の厚さ、及
び内側及び外側管状部材の円筒状壁の厚さが大きく誇張
して示されていることに留意されたい。
【0025】本発明による手術用切断器具の他の実施例
が、図6及び図7において参照番号62で示されてい
る。この手術用切断器具62は、その全体が300シリ
ーズステンレス鋼で作られ且つハブ16に連結される近
位端14を備えた外側管状部材12と、該外側管状部材
12内に同心状に、移動可能に配置され且つハブ26に
連結される近位端24を備えた内側管状部材22とを有
している。外側管状部材12は、組織を受け入れるため
の開口20を備えた遠位端18を有している。内側管状
部材22は、円筒状本体64と、結合部68において本
体64に結合された円筒状先端チップ66とを有してい
る。円筒状本体64は、近位端側では近位端24で終
り、チップ66は、遠位端側では遠位端28で先端側終
り、切刃面30がチップ66に配置されている。チップ
66はその全体が耐かじり性材料で作られており、円筒
状本体64はその全体が300シリーズステンレス鋼で
作られている。図7(図7には内側管状部材22のみが
示されている)に示すように、薄い稠密クロムのコーテ
ィング60を備えた支持面は円筒状本体64の外径面に
固定されており、近位端24から結合部68まで本体6
4の長さ方向に沿って連続的に延びている。コーティン
グ60は電着により本体64に形成されるのが好まし
い。従って、チップ66は、コーティング工程中にマス
キングしておき、チップ66上にクロムが電着されない
ようにする。好ましい実施例によれば、結合部68から
遠位端18までのチップ66の長さは約0.625 〜0.650
インチ(約15.9〜16.5mm)である。好ましくは、コーテ
ィング60は0.0001〜0.0002インチ(約0.0025〜0.005
mm)の均一な厚さを有しており、内側管状部材22は、
コーティング60と外側管状部材12の内径との間に殆
ど又は全くギャップが無い状態で外側管状部材12内に
配置される。図7においては、コーティング60の厚
さ、及び内側及び外側管状部材の円筒状壁の厚さが誇張
して示されていることに留意されたい。本体64をチッ
プ66に結合する好ましい方法として、ろう付け及び溶
接がある。好ましい実施例においては、図6に示すよう
に内側管状部材22上にベアリング70が配置される。
このベアリング70は最小厚さのスリーブからなり、内
側管状部材22が外側管状部材12内に同心状に取り付
けられるときに外側管状部材12の近位端14に隣接し
て配置されるように、内側管状部材22の近位端24上
に配置される。ベアリング70は、テレフレックス社
(Teleflex Incorporated )によって製造されるTFE
(テトラフルオロエチレン)の熱収縮性チューブのよう
な一定長さの工業用薄壁熱収縮性チューブで作り、該チ
ューブを近位端24に隣接して内側管状部材22上で熱
収縮させるのが好ましい。
【0026】クロムコーティング60及び耐かじり性材
料で作られた非コーティング先端チップ66は、内側管
状部材22を内側管状部材22と外側管状部材12との
間に事実上ギャップが無い状態で外側管状部材12内に
配置できるようにし、且つ2,500RPM以上の速度で内側管
状部材22が外側管状部材12内で回転する作動中の磨
滅又は摩耗、金属剥離、かじり及び焼付きを回避できる
ようにする。クロムコーティング60は内側管状部材2
2のほぼ全長に沿う細長い支持面を形成し、該支持面
は、外側管状部材12に対して内側管状部材22が移動
するときに外側管状部材12の内径面と係合及び接触す
る。300シリーズステンレス鋼の外側管状部材12と
組み合わせて使用するときのクロムコーティング60の
物理的特性により、内側管状部材22と外側管状部材1
2とが接触するときの手術用器具の長さ方向に沿う摩耗
による磨滅、金属剥離、かじり及び焼付きを手術用器具
が阻止できる好ましい化学反応が生じる。また、クロム
コーティング60は熱を分配し、内側管状部材22の長
さ方向に沿う局部的ホットスポットを無くし、且つ高温
での変形を阻止する。また、クロムコーティング60は
内側管状部材22を大幅に強化し、該内側管状部材22
がかじりを生じることなく大きなスラスト荷重及び大き
な半径方向荷重に耐えられるようにする。先端チップ6
6の耐かじり性材料は、強度の点で優れた支持特性を与
えるだけでなく、摩耗、金属剥離、かじり及び焼付きを
も阻止する。耐かじり性材料は、手術用切断器具の遠位
端における熱の集中を防止し且つ内側管状部材22を強
化して大きなスラスト荷重及び大きな半径方向荷重に耐
えられるようにする。手術用切断器具の近位端のベアリ
ング70は、付加的安定性を付与して、手術用切断器具
が内側及び外側管状部材の損傷及び不整合を生じさせる
ことなく大きな半径方向荷重すなわち側方荷重に耐えら
れるようにする。耐かじり性材料は、比較的低い表面硬
度をもつ300シリーズステンレス鋼の外側管状部材1
2と組み合わせて使用すると、あたかも高い表面硬度を
もつように作用し、従って優れた支持特性が得られる。
クロムコーティング60及び先端チップ66は、経済的
に可能性のある方法で支持面としての内側管状部材22
の有効性を著しく増大させ、同時に、外側管状部材12
内での内側管状部材22の正確な位置決めを促進し、手
術用切断器具の磨滅、金属剥離、かじり及び焼付きを無
くし、手術用切断器具の寿命及び信頼性を増大させ、種
々の組織において種々の機能が正確に行えるようにし、
極端な荷重条件下で手術用切断器具が作動できるように
し、内側及び外側管状部材を300シリーズステンレス
鋼で作ることができるようにする。従って、本発明の手
術用切断器具は、より容易且つ円滑に正確な切断を行う
ことができると同時に、組織が内側管状部材と外側管状
部材との間のギャップすなわち間隙内に入ること及びギ
ャップが非常に小さいために内側管状部材22の周囲に
巻きついてしまうことを防止する。また、切刃面30と
開口20との適正な整合により、開口20を通って切刃
面30を動かすのに要する力を低減でき、これにより切
断効率を大幅に向上でき且つ種々の手術を行うのに要す
る時間を短縮できる。
【0027】本発明による手術用切断器具の更に他の実
施例が図8において参照番号72で示されている。図8
には、手術用切断器具72の遠位端のみが示されてい
る。この手術用切断器具72は、全体が300シリーズ
ステンレス鋼で作られ且つハブ16に連結される近位端
を備えた外側管状部材12と、該外側管状部材12内に
同心状に配置され且つハブ26に連結される近位端を備
えた内側管状部材22とを有している。外側管状部材1
2は、開口20により構成された切断ポートすなわち切
断窓を備えた遠位端18を有している。内側管状部材2
2は、近位端側では、近位端24で終っている円筒状本
体64と、結合部68で本体64に結合され且つ遠位端
側では遠位端28で終っている円筒状の先端チップ66
とを有している。先端チップ66に形成された切刃面3
0が、外側管状部材12の遠位端の開口20と協働す
る。本体64はその全体が300シリーズステンレス鋼
で作られ、先端チップ66はその全体が耐かじり性材料
で作られている。本体64には、その外径面を表面硬化
することによって外側硬化層56を含む支持面が形成さ
れ、硬化層56は近位端から結合部68まで本体64に
沿って連続的に延びている。本体64の半径方向に測定
した硬化層56の厚さは少なくとも33マイクロメート
ルであり、この硬化層厚さは本体64の長さに沿ってほ
ぼ均一である。硬化層56の表面硬度は、ほぼ33マイ
クロメートルの硬化層厚さにおいて約1,000 〜1,200 HV
であるのが好ましい。遠位端28から結合部68までの
先端チップ66の長さは、約0.625 〜0.650 インチ(約
15.9〜16.5mm)である。内側管状部材22は、硬化層5
6と外側管状部材12の内径との間に殆ど又は全くギャ
ップが無い状態で外側管状部材12内に同心状に移動可
能に取り付けられる。外側管状部材12と硬化層56と
の間には、硬化層56をコーティングする生物学的適合
性のある潤滑剤74が配される。図8においては、内側
管状部材22と外側管状部材12との間のギャップ、硬
化層56の厚さ、及び内側及び外側管状部材の円筒状壁
の厚さのサイズが大きく誇張して示されていることに留
意されたい。潤滑剤74は、ダウ コーニング社(Dow
Corning )によって製造されるアルミニウム錯化合物を
含有するNLG1#2無機質オイルグリースのような白色の
食品用グレードのグリースが好ましい。コーティング7
4は、先端チップ66と外側管状部材12との間に適用
される。硬化層56は内側管状部材22のほぼ全長に沿
う支持面を形成する。該支持面は300シリーズステン
レス鋼の外側管状部材12と有効に作用し、外側管状部
材12内で内側管状部材22が回転するときの摩耗によ
る磨滅、金属剥離、かじり及び焼付きを阻止し且つ内側
管状部材22が大きいスラスト荷重及び大きい半径荷重
に耐えられるようにする。潤滑剤74は手術用器具の耐
磨耗性及び耐かじり性を増大させ、従って、切断精度及
び切断効率を向上させる。潤滑剤74は、ステンレス鋼
で作られた相対移動可能な内側管状部材と外側管状部材
との間並びに図示の種々の内側管状部材と外側管状部材
との間に使用できることは理解されよう。
【0028】本発明による手術用切断器具により、該器
具の構成部品をステンレス鋼で作ることを可能になり、
同時に、磨滅、摩耗、かじり及び焼付きを阻止し、切断
効率及び切断精度を極限まで高め、且つ内側管状部材と
外側管状部材との間に事実上ギャップが無い状態で外側
管状部材内に内側管状部材を取り付けて高速作動させる
ことを可能にする。内側管状部材又は外側管状部材のい
ずれか一方の全体を耐かじり性材料で作る場合には、他
方の管状部材の全体を300シリーズステンレス鋼で作
ることができ、この場合、耐かじり性材料は手術用切断
器具の長さ方向に沿う支持面として機能する。外側管状
部材を耐かじり性材料で作る場合には、内側管状部材を
300シリーズステンレス鋼で作り且つ内側管状部材の
全長又はほぼ全長に沿う表面硬化された外側硬化層又は
薄い稠密クロムのコーティング層のような支持面を設け
て、優れた耐磨耗性及び耐かじり性を付与するようにし
てもよい。外側管状部材が300シリーズステンレス鋼
で作られ且つ内側管状部材が耐かじり性材料で作られる
場合には、内側管状部材の全長又はほぼ全長に沿って、
クロムコーティング又は表面硬化された外側硬化層のよ
うな支持面を設けることができる。内側管状部材はワン
ピース(単一片)の一体構造で形成したり、或いは多数
の部分で形成してもよい。多数の部分で形成する場合に
は、内側管状部材は、全体を300シリーズステンレス
鋼で作った本体と、該本体に結合され且つ全体を耐かじ
り性材料で作った先端チップとで形成してもよい。クロ
ムコーティング又は表面硬化された外側硬化層のような
支持面を本体の全長に沿って設けることができる。手術
用切断器具の内側管状部材と外側管状部材との間に使用
される生物学的適合性のある潤滑剤は耐磨耗性及び耐か
じり性を一層向上させ、且つ手術用切断器具の近位端に
設けるスリーブベアリングは手術用切断器具が間違いな
く耐えることができる側方荷重を増大させる。
【0029】以上、本発明の新規で改良された手術用切
断器具の好ましい実施例及び変更例を説明したが、当業
者には上記教示に基づき他の種々の変更が示唆されよ
う。従って、そのような変更は特許請求の範囲の記載に
より定められた本発明の範囲に包含されるものと理解さ
れるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による手術用切断器具を示す分解側面図
である。
【図2】本発明による手術用切断器具の変形例の遠位端
を示す斜視図である。
【図3】本発明による手術用切断器具のもう一つの実施
例を示す分解側面図である。
【図4】本発明による手術用切断器具のもう一つの実施
例の一部を断面にした側面図である。
【図5】本発明による手術用切断器具のもう一つの実施
例の一部を断面にした側面図である。
【図6】本発明による手術用切断器具のもう一つの実施
例を示す分解側面図である。
【図7】図6の手術用切断器具の内側管状部材の一部を
断面にした側面図である。
【図8】本発明による手術用切断器具のもう一つの実施
例を示す一部を断面にした側面図である。
【符号の説明】 10 手術用切断器具 12 外側管状部材 14 外側管状部材の近位端 18 外側管状部材の遠位端 20 外側管状部材の開口 22 内側管状部材 24 内側管状部材の近位端 28 内側管状部材の遠位端 30 切刃面(刃先) 40 外側管状部材の縁部 42 内側管状部材の先端刃先 44 内側管状部材の側方刃先 46 三角形状切歯 50 手術用切断器具 51 内側管状部材の縁部

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠位端と、内径と、解剖学的組織を受け
    入れるための前記遠位端の開口とを備えた細長い外側管
    状部材と、 該外側管状部材内に配置され、且つ、遠位端と、外径
    と、組織を切断するために前記開口と協働するために前
    記遠位端に設けられた切刃面とを備えた細長い内側管状
    部材と、 前記切刃面が前記開口を介して組織と係合するように前
    記切刃面を位置決めすべく、前記内側管状部材と外側管
    状部材とが相対移動できるように両管状部材を取り付け
    る手段とを有しており、前記内径と前記外径とを実質的
    に同じにできるように、前記内側及び外側管状部材の一
    方が、手術用切断器具のほぼ全長に沿う支持面を形成す
    る耐かじり性材料で作られていること、を特徴とする手
    術用切断器具。
  2. 【請求項2】 前記外側管状部材の全体が耐かじり性材
    料で作られており、前記支持面が前記内径に沿って配置
    されていること、を特徴とする請求項1に記載の手術用
    切断器具。
  3. 【請求項3】 前記内側管状部材が前記外径に沿う支持
    面を更に有していること、を特徴とする請求項2に記載
    の手術用切断器具。
  4. 【請求項4】 前記外径の支持面が表面硬化された硬化
    層を有すること、を特徴とする請求項3に記載の手術用
    切断器具。
  5. 【請求項5】 前記内側管状部材の半径方向に測定した
    前記硬化層の厚さが少なくとも33マイクロメートルで
    あり、前記硬化層が33マイクロメートルの厚さで約1,
    000 〜1,200 HVの硬度を有していること、を特徴とする
    請求項4に記載の手術用切断器具。
  6. 【請求項6】 前記硬化層が、380℃より低い温度で
    前記内側管状部材に炭素を浸出させることにより形成さ
    れること、を特徴とする請求項5に記載の手術用切断器
    具。
  7. 【請求項7】 前記内側管状部材の全体が耐かじり性材
    料で作られており、前記支持面が前記外径に沿って配置
    されていること、を特徴とする請求項1に記載の手術用
    切断器具。
  8. 【請求項8】 前記内側管状部材が、そのほぼ全長に沿
    って延びている前記外径に沿う薄い稠密クロムのコーテ
    ィングを有していること、を特徴とする請求項7に記載
    の手術用切断器具。
  9. 【請求項9】 前記内側管状部材の半径方向に測定した
    前記コーティングの厚さが約0.0001〜0.0002インチ(約
    0.0025〜0.005 mm)であること、を特徴とする請求項8
    に記載の手術用切断器具。
  10. 【請求項10】 前記コーティングが電着により形成さ
    れていること、を特徴とする請求項9に記載の手術用切
    断器具。
  11. 【請求項11】 前記耐かじり性材料が、耐かじり性を
    有するオーステナイト系ステンレス鋼合金からなるこ
    と、を特徴とする請求項1に記載の手術用切断器具。
  12. 【請求項12】 前記内側及び外側管状部材の各々が近
    位端を有しており、前記取付け手段が前記近位端を受け
    入れるハンドピースを備えていること、を特徴とする請
    求項1に記載の手術用切断器具。
  13. 【請求項13】 前記内径と外径との間にはギャップが
    存在し、前記内側及び外側管状部材の半径方向に測定し
    た前記ギャップの幅が約0.00075 インチ(約0.019 mm)
    又はそれより小さいこと、を特徴とする請求項1に記載
    の手術用切断器具。
  14. 【請求項14】 遠位端と、近位端と、解剖学的組織を
    受け入れるための前記遠位端の開口とを備えた細長い外
    側管状部材と、 円筒状本体と、該本体に結合された円筒状チップと、該
    チップ上の遠位端と、前記本体上の近位端と、解剖学的
    組織と係合する前記チップの切刃面とを備えた長い内側
    管状部材とを有しており、該内側管状部材が、前記切刃
    面が前記開口を介して組織と係合するように前記切刃面
    を位置決めすべく、前記内側管状部材と外側管状部材と
    が相対移動できるように前記外側管状部材内に配置され
    ており、前記チップの全体が耐かじり性材料で形成され
    ており、前記本体の全体が300シリーズステンレス鋼
    で形成されており、 前記手術用切断器具は更に、前記本体に固定され且つ前
    記先端チップから前記近位端に向かって前記内側管状部
    材のほぼ全長に亘って延びている細長い支持面を備えて
    いること、を特徴とする手術用切断器具。
  15. 【請求項15】 前記支持面が、前記本体の外径上の薄
    い稠密クロムのコーティングを備えていること、を特徴
    とする請求項14に記載の手術用切断器具。
  16. 【請求項16】 前記本体の半径方向に測定した前記コ
    ーティングの厚さが約0.0001〜0.0002インチ(約0.0025
    〜0.005 mm)であること、を特徴とする請求項15に記
    載の手術用切断器具。
  17. 【請求項17】 前記コーティングが電着により前記本
    体上に形成されていること、を特徴とする請求項16に
    記載の手術用切断器具。
  18. 【請求項18】 前記内側管状部材上に配置されたスリ
    ーブベアリングを更に有していること、を特徴とする請
    求項14に記載の手術用切断器具。
  19. 【請求項19】 前記スリーブベアリングが前記内側管
    状部材上に熱収縮させた一定長さの薄壁チューブからな
    ること、を特徴とする請求項18に記載の手術用切断器
    具。
  20. 【請求項20】 前記チューブがテトラフルオロエチレ
    ンで作られていること、を特徴とする請求項19に記載
    の手術用切断器具。
  21. 【請求項21】 前記スリーブベアリングが前記内側管
    状部材の近位端に配置されていること、を特徴とする請
    求項20に記載の手術用切断器具。
  22. 【請求項22】 前記支持面が前記本体の外径上の硬化
    された硬化層からなること、を特徴とする請求項14に
    記載の手術用切断器具。
  23. 【請求項23】 前記本体の半径方向に測定した前記硬
    化層の厚さが少なくとも33マイクロメートルであり、
    前記硬化層が33マイクロメートルの厚さで約1,000 〜
    1,200 HVの硬度を有していること、を特徴とする請求項
    22に記載の手術用切断器具。
  24. 【請求項24】 前記硬化層が、380℃より低い温度
    で前記内側管状部材に炭素を浸出させることにより形成
    されること、を特徴とする請求項23に記載の手術用切
    断器具。
  25. 【請求項25】 前記硬化層上の潤滑剤コーティングを
    更に有していること、を特徴とする請求項24に記載の
    手術用切断器具。
  26. 【請求項26】 前記先端チップが溶接により前記本体
    に結合されていること、を特徴とする請求項14に記載
    の手術用切断器具。
  27. 【請求項27】 前記先端チップがろう付けにより前記
    本体に結合されていること、を特徴とする請求項14に
    記載の手術用切断器具。
  28. 【請求項28】 前記チップが結合部で前記本体に結合
    されており、前記遠位端から前記結合部までの前記先端
    チップの長さは約0.625 〜0.650 インチ(約15.9〜16.5
    mm)であること、を特徴とする請求項14に記載の手術
    用切断器具。
  29. 【請求項29】 遠位端と、該遠位端に設けられた解剖
    学的組織を受け入れるための切断ポートとを備えた細長
    い外側管状部材と、 遠位端と、該遠位端に設けられた前記切断ポート内の組
    織と係合するための切刃面とを備えた内側管状部材とを
    有しており、前記切刃面が前記切断ポート内の組織と係
    合できるようにするため、前記内側管状部材が、前記外
    側管状部材との間で相対移動できるように前記外側管状
    部材内に取り付けられており、前記内側管状部材の外径
    が前記外側管状部材の内径とほぼ同じであり、 前記内側管状部材と外側管状部材との間には生物学的適
    合性のある潤滑剤が配されていること、を特徴とする手
    術用切断器具。
  30. 【請求項30】 前記潤滑剤が白色の食品用グレードの
    グリースからなること、を特徴とする請求項29に記載
    の手術用切断器具。
  31. 【請求項31】 前記内側管状部材及び外側管状部材の
    一方に配置され且つ手術用切断器具のほぼ全長に亘って
    延びている長い支持面を更に有しており、前記潤滑剤が
    前記支持面と前記内側及び外側管状部材の他方との間に
    適用されていること、を特徴とする請求項30に記載の
    手術用切断器具。
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