JPH05337100A - 超電導マグネット装置 - Google Patents

超電導マグネット装置

Info

Publication number
JPH05337100A
JPH05337100A JP4149333A JP14933392A JPH05337100A JP H05337100 A JPH05337100 A JP H05337100A JP 4149333 A JP4149333 A JP 4149333A JP 14933392 A JP14933392 A JP 14933392A JP H05337100 A JPH05337100 A JP H05337100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnetic
opening
superconducting magnet
superconducting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4149333A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Ariyoshi
昭彦 有吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4149333A priority Critical patent/JPH05337100A/ja
Publication of JPH05337100A publication Critical patent/JPH05337100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超電導マグネットが励磁された状態で容易に
輸送又設置を可能とし励磁電源の現地輸送が不要となる
超電導マグネット装置を得る。 【構成】 超電導マグネットの被検体挿入部の開口に漏
洩磁場を遮蔽する開口部磁気シールドを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば医療用核磁気
共鳴装置に用いられる超電導マグネット装置に係り、特
にその磁気シールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特公平3−57776号公
報に示された従来の超電導マグネット装置を示す断面図
である。図において、1は円筒形に形成された超電導コ
イル、2は超電導コイル1を収納し極低温状態に保持す
る中空円筒形の断熱容器、3は断熱容器2を囲む磁気シ
ールド手段ここでは本体磁気シールドで、円筒状ヨーク
部3aと環状フランジ部3bで形成されている。図6は
図5の超電導コイル1を励磁するときの回路結線図を示
したもので、4は超電導コイル1を励磁するための直流
電源、5は高抵抗状態による回路の開放と超電導状態に
よる回路の短絡とをスイッチング操作する永久電流スイ
ッチである。6は超電導コイル1が励磁されて形成する
超電導マグネット(以下マグネットと記す)で6aは被
検体(図示せず)挿入部を6b、6cはその開口を示し
ている。図7は輸送時の超電導マグネット情況を示す断
面図であり図5の構成に対して概略図の形式で示してあ
る。図において、1〜3、6は図5と同等品、7はマグ
ネット6の開口6b、6cを封止する輸送用カバーを示
す。
【0003】次にマグネット6の励磁動作について図6
を基に説明する。図に示すように超電導コイル1に励磁
用直流電源4を接続して所定の磁界出力を得るための電
流を超電導コイル1に通電する。然る後永久電流スイッ
チ5を超電導の短絡状態とし直流電源4の出力をゼロと
する。このとき永久電流スイッチ5と超電導コイル1に
より形成された超電導ループに永久電流が保存され直流
電源4が切り放された状態でも磁場が保持され励磁作業
は終了する。消磁の場合は以上述べた手順を逆に実施す
ればよい。
【0004】次に漏洩磁場の遮蔽について説明する。例
えば医療用核磁気共鳴装置では人体の断層像を得るため
に被検体挿入部6aには空間的に均一で強い磁場が必要
となる。このためマグネット6の外部周辺へ磁場の漏洩
が生じる。従って漏洩磁場が磁場の影響を受け易い電子
機器に影響を与えないよう磁気シールドを行う必要があ
る。図5では断熱容器2の周辺に磁性体の本体磁気シー
ルド3を配置し漏洩磁場を遮蔽している。この磁気遮蔽
効果をマグネット6の中心磁場出力が0.5テスラのも
のについて図8に示す。この図8によって本体磁気シー
ルド3の有無で漏洩磁場の分布が大きく変化しているこ
とが分かる。また、本体磁気シールド3付きの状態での
マグネット6軸方向c及び径方向dの漏洩磁場強度をグ
ラフ化したものが図9である。この図9よりマグネット
6径方向のマグネット外部漏洩磁場強度は10ガウス程
度と低い値であるが人体を挿入するために必要な開口6
b、6cのある軸方向ではマグネット6の端面に近接す
るに従い数百ガウス以上の高い漏洩磁場領域が存在す
る。次にマグネットの輸送について説明する。マグネッ
ト6は上記の如く本体磁気シールド3をした状態でも軸
方向の開口近傍で強い漏洩磁場を発生するため励磁した
状態で輸送を行った場合、何等かの原因で近接した磁性
体を吸着し取り外しができないばかりかマグネット6と
吸着磁性体との間に人体を挟み受傷する危険さえある。
従ってマグネット6は図7に示す如く消磁した状態でな
お且つマグネット開口内に磁性体異物が誤って置き去ら
れないよう輸送用カバー7を取り付けて輸送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の超電導マグネッ
ト装置は以上のように構成されているので、励磁された
状態での輸送は軸方向のマグネット端面近傍に数百ガウ
ス以上の高漏洩磁場領域が存在し、輸送中に磁性体吸着
の可能性があり消磁した状態で輸送しなければならなか
った。この結果マグネットの運転のために励磁完了後は
永久電流運転となるために必要のない直流励磁電源を消
磁したマグネットと共に輸送先へ送り励磁しなければな
らないという問題があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので励磁した状態で輸送・設置ができ
る超電導マグネット装置を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る超電導マ
グネット装置は、超電導マグネットの被検体挿入部の開
口に着脱可能で漏洩磁場を遮蔽する開口部磁気シールド
を設けたものである。
【0008】また開口部磁気シールドは分割可能な構成
であるとともに分割単品が開口径より大きく開口を通過
しない形状のものである。
【0009】
【作用】この発明における超電導マグネット装置は、開
口部磁気シールドでマグネット開口部を磁気遮蔽したこ
とにより外部からの磁性体進入が防止されマグネットを
励磁した状態で安全に輸送又設置を可能にする。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1における超電導マグネ
ット装置を示す断面図で構成は概略で輸送時を示すもの
である。図において、1〜6(但し4、5は図示なし)
は従来と同様であるのでその説明は省略する。8は例え
ば鉄製のハンマー等の磁性体が自重と同じ磁気吸引力を
受ける磁場を漏洩しない様にマグネット6の被検体挿入
部6aの開口6b、6c包囲する形状を持つ磁気シール
ド(以下開口部磁気シールドと呼ぶ)である。
【0011】次に動作について説明する。超電導マグネ
ット装置の励消磁については従来と同様であるため説明
は省略し以下輸送時の磁気遮蔽について、中心磁場が
0.5テスラの超電導マグネット装置を例に説明する。
図2は0.5テスラ超電導マグネット装置による漏洩磁
場分布を開口部磁気シールド8の有無を比較した線図で
あり、実線は開口部磁気シールド8を取り付けた場合で
aにその軸方向、bにその半径方向の関係を示し、破線
は開口部磁気シールド8を付けない場合でcにその軸方
向、dにその半径方向の関係を示している。グラフによ
ると開口部磁気シールド8により開口部磁気シールド8
の外側となるマグネット6の中心からの距離が2mあた
りでは、漏洩磁場は約50ガウスから約10ガウスとな
っている。この値は1991年9月第18回日本磁気共
鳴医学大会のシンポジウムで発表された「磁性体の吸引
について(IEC安全基準案)」に記載の自己シールド
付き超電導磁石のガイドライン50ガウス以下を満足す
るもので、近接する磁性体に対して吸着の恐れのないも
のとなっている。これにより励磁した状態の超電導マグ
ネット装置の輸送又設置を容易とする。
【0012】なお、漏洩磁場の遮蔽と磁性体に対する磁
気吸引力の関係は下記の如く考えられ、開口部磁気シー
ルド8の仕様が決定される。磁性体に対する磁気吸引力
Fmと磁性体に働く重力の鉛直方向力Fgの関係は次式
で表される。 Fm/Fg=M×V×(dB/dx)/9.8P×V=K ここでMは磁化、Vは鉄体の体積、Pは比重、dB/d
xは中心から距離xにおける磁場の変化率である。従っ
て、上式の値Kが1をこえるとマグネット6開口部に鉄
等強磁性体が飛びこむ事故の発生が考えられる。開口部
磁気シールド8を取り付けると図4のグラフから明かな
様に開口部磁気シールドの無しの場合と同様マグネット
6中心からの距離の約3乗に反比例してグラフ上同じ傾
きで漏洩磁界は減少しているが、漏洩磁界の絶対値が小
さくなる分dB/dxの値も小さくなりKが1以下とな
るものである。以上式で明かな如く本来磁気吸引力はd
B/dxにより決定するものであるが、図4の如く漏洩
磁場の減衰のグラフ傾きが距離のほぼ3乗に逆比例する
ため間接的に漏洩磁場の絶対値により磁気吸引力の目安
とすることができる。従って開口部磁気シールド8の要
求仕様として漏洩磁界を50ガウス以下が条件となる。
【0013】実施例2.また、実施例1では開口部磁気
シールド8を一体形状にしたが、図3に示すように開口
部磁気シールド9のように分割した構成にするとともに
分割単品がマグネット開口径より大きく開口6b、6c
を通過しない形状とし単品の磁気吸引力及び重量を小さ
くするとともに開口内への飛び込みを防止して取り付け
取りはずしを容易にすることができる。
【0014】実施例3.さらに、実施例3とて図4に示
すようにまずマグネット開口に非磁性の分割された架台
10を装着しこの架台10を介して実施例2よりさらに
小さく分割された(マグネット開口径より小さくてよ
い)開口部磁気シールド11を取り付けるようにしても
よい。なおこの場合架台10は磁場吸引力に対し十分な
強度を有するものとする。これにより開口部磁気シール
ド11の取り付け取りはずし作業がさらに容易になると
ともにマグネット装置設置後に取りはずした開口部磁気
シールドを小さく収容でき搬送等も容易になる。
【0015】実施例4.なお、実施例1〜3では磁気シ
ールド手段即ち本体磁気シールドが磁性体磁気シールド
で構成されたものについて述べたが、これを逆極性の磁
場を発生するシールドコイルにより構成したものであっ
ても良い。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば超電導
マグネットの被検体挿入部の開口に漏洩磁場を遮蔽する
開口部磁気シールドを設けたのでマグネットが励磁され
た状態において外部からの磁性体進入を防止できこれに
より励磁した状態で安全に輸送及び設置を可能とする超
電導マグネット装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における超電導マグネット
装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】実施例1の漏洩磁場分布を示すグラフである。
【図3】実施例2における概略構成を示す断面図であ
る。
【図4】実施例3における概略構成を示す断面図であ
る。
【図5】従来の超電導マグネット装置の構成を示す断面
図である。
【図6】超電導マグネットの励磁回路結線図である。
【図7】従来の超電導マグネット装置の概略構成で輸送
時を示す断面図である。
【図8】超電導マグネットの漏洩磁場分布図である。
【図9】超電導マグネットの漏洩磁場分布を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 超電導コイル 2 断熱容器 3 本体磁気シールド 4 直流電源 5 永久電流スイッチ 6 超電導マグネット 6a 被検体挿入部 6b、6c 開口 8 開口部磁気シールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01R 33/42 H01F 7/22 ZAA A 9118−2J G01N 24/06 A 8203−2G G01R 33/22 ZAA T

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの円筒形超電導コイルが
    中空、円筒形の断熱容器に極低温状態で収納され永久電
    流モードで運転されてなる超電導マグネットと、該超電
    導マグネットを被検体挿入部を残し囲い上記超電導マグ
    ネットの磁気シールドをする磁気シールド手段とを備え
    た超電導マグネット装置において、上記被検体挿入部の
    開口に着脱可能で漏洩磁場を遮蔽する開口部磁気シール
    ドを備え上記超電導マグネットが励磁した状態で輸送で
    きることを特徴とする超電導マグネット装置。
  2. 【請求項2】 開口部磁気シールドは分割可能であると
    ともに分割単品が開口径より大きく開口を通過しない形
    状であることを特徴とする請求項1に記載の超電導マグ
    ネット装置。
JP4149333A 1992-06-09 1992-06-09 超電導マグネット装置 Pending JPH05337100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4149333A JPH05337100A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 超電導マグネット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4149333A JPH05337100A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 超電導マグネット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05337100A true JPH05337100A (ja) 1993-12-21

Family

ID=15472818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4149333A Pending JPH05337100A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 超電導マグネット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05337100A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010697A (ja) * 2009-08-25 2010-01-14 Aisin Seiki Co Ltd 超電導バルク磁石装置
JP2012231982A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Yoshida Dental Mfg Co Ltd オープン型磁気共鳴イメージング装置用のカバー
JP2013000396A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Yoshida Dental Mfg Co Ltd オープン型磁気共鳴イメージング装置用の梱包部材
JP2017055032A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 東京エレクトロン株式会社 磁化処理装置及び磁化処理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010697A (ja) * 2009-08-25 2010-01-14 Aisin Seiki Co Ltd 超電導バルク磁石装置
JP2012231982A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Yoshida Dental Mfg Co Ltd オープン型磁気共鳴イメージング装置用のカバー
JP2013000396A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Yoshida Dental Mfg Co Ltd オープン型磁気共鳴イメージング装置用の梱包部材
JP2017055032A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 東京エレクトロン株式会社 磁化処理装置及び磁化処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4766378A (en) Nuclear magnetic resonance scanners
EP0817211B1 (en) Superconducting magnet device and magnetic resonance imaging device using the same
JPH0462441B2 (ja)
JPH09168527A (ja) 診断用磁気共鳴装置用の磁石装置
EP1653243A1 (en) Superconductive magnetic apparatus for magnetic resonance imaging unit
JPH11318858A (ja) 開放型超伝導磁石
JPH0669027A (ja) 磁場発生装置
EP0609604B1 (en) Magnetic field generation device for use in superconductive type MRI
JPH05337100A (ja) 超電導マグネット装置
US4912445A (en) Electromagnet with a magnetic shield
EP1293993A2 (en) Superconducting magnet and magnetic resonance imaging apparatus using the same
EP0936290B1 (en) Superconducting magnet device for crystal pulling device
US6642826B1 (en) Magnetic field generator and assembling method thereof
EP0982599B1 (en) Magnetic resonance imaging magnet system
EP0139102B1 (en) Nuclear magnetic resonance imaging system
US6111410A (en) Nuclear magnetic resonance imaging apparatus
US6667676B2 (en) Superconducting magnet and magnetic resonance imaging apparatus using the same
JPS6298602A (ja) 円筒形永久磁石装置
JPH0373598A (ja) 磁気シールド装置
JPH05291026A (ja) Mri用磁界発生装置
JP3094805B2 (ja) 超電導電磁石装置
JP2596961B2 (ja) 超電導装置
JPH04225502A (ja) 超電導磁石装置
JPS6149403A (ja) 超電導マグネツト
JPH05198426A (ja) 能動的に遮蔽された磁石