JPH05334957A - 陰極線管の製造方法及び製造装置 - Google Patents
陰極線管の製造方法及び製造装置Info
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- JPH05334957A JPH05334957A JP13924392A JP13924392A JPH05334957A JP H05334957 A JPH05334957 A JP H05334957A JP 13924392 A JP13924392 A JP 13924392A JP 13924392 A JP13924392 A JP 13924392A JP H05334957 A JPH05334957 A JP H05334957A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シャドウマスクのフレームへの押し込み力を
大きくすることなく、フレームのフックスプリングに対
するシャドウマスクの取り付け位置を高精度に設定する
ことにある。 【構成】 外側壁面にフックスプリング（5）を設けた
矩形枠状のフレーム（2）に、シャドウマスク（3）の周
縁に延設されたスカート部（8）を内嵌し、上記フレー
ム（2）の側壁面とシャドウマスク（3）のスカート部
（8）との接合部位を溶接する場合、上記フレーム（2）
のフックスプリング（5）を固定配置されたガイドピン
（10）に取り付けてフレーム（2）を支持した状態で、
シャドウマスク（3）のスカート部（8）を第１の押圧体
（12）により所定の押し込み力でフレーム（2）に内嵌
するに際して、上記フレーム（2）を第２の押圧体（1
3）により上記第１の押圧体（12）による押し込み方向
と反対方向に微小な押し込み力でもって押圧する。
大きくすることなく、フレームのフックスプリングに対
するシャドウマスクの取り付け位置を高精度に設定する
ことにある。 【構成】 外側壁面にフックスプリング（5）を設けた
矩形枠状のフレーム（2）に、シャドウマスク（3）の周
縁に延設されたスカート部（8）を内嵌し、上記フレー
ム（2）の側壁面とシャドウマスク（3）のスカート部
（8）との接合部位を溶接する場合、上記フレーム（2）
のフックスプリング（5）を固定配置されたガイドピン
（10）に取り付けてフレーム（2）を支持した状態で、
シャドウマスク（3）のスカート部（8）を第１の押圧体
（12）により所定の押し込み力でフレーム（2）に内嵌
するに際して、上記フレーム（2）を第２の押圧体（1
3）により上記第１の押圧体（12）による押し込み方向
と反対方向に微小な押し込み力でもって押圧する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管の製造方法及び
製造装置に関し、詳しくは、カラー陰極線管の製造にお
いて、陰極線管バルブのフェースパネルの内側に配置さ
れるマスクアッセンブリの組み立てに際して、上記マス
クアッセンブリを構成するフレームにシャドウマスクを
装着して溶接固定する方法及び装置に関する。
製造装置に関し、詳しくは、カラー陰極線管の製造にお
いて、陰極線管バルブのフェースパネルの内側に配置さ
れるマスクアッセンブリの組み立てに際して、上記マス
クアッセンブリを構成するフレームにシャドウマスクを
装着して溶接固定する方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】カラー陰極線管の製造においては、図４
に示すように陰極線管バルブのフェースパネル（1）の
内側に、フレーム（2）とシャドウマスク（3）とで構成
されたマスクアッセンブリ（4）が組み付けられるのが
一般的である。
に示すように陰極線管バルブのフェースパネル（1）の
内側に、フレーム（2）とシャドウマスク（3）とで構成
されたマスクアッセンブリ（4）が組み付けられるのが
一般的である。
【０００３】上記マスクアッセンブリ（4）のフレーム
（2）は、図５及び図６に示すように金属製からなる矩
形枠状のものであり、その外側壁面の三箇所又は四箇所
に弾性を有する金属片状のフックスプリング（5）が溶
接固定されている。このフックスプリング（5）の先端
部には取り付け孔（6）が穿設されている。一方、シャ
ドウマスク（3）は、同図に示すようにフェースパネル
（1）の曲面形状に合わせた曲面部（7）を有し、その曲
面部（7）に多数のビーム透過孔〔図示せず〕が穿設さ
れ、上記曲面部（7）の周縁を折り曲げて延設したスカ
ート部（8）を有する。後述するようにシャドウマスク
（3）のスカート部（8）をフレーム（2）に内嵌して溶
接固定することによりシャドウマスク（3）とフレーム
（2）とを一体化する。
（2）は、図５及び図６に示すように金属製からなる矩
形枠状のものであり、その外側壁面の三箇所又は四箇所
に弾性を有する金属片状のフックスプリング（5）が溶
接固定されている。このフックスプリング（5）の先端
部には取り付け孔（6）が穿設されている。一方、シャ
ドウマスク（3）は、同図に示すようにフェースパネル
（1）の曲面形状に合わせた曲面部（7）を有し、その曲
面部（7）に多数のビーム透過孔〔図示せず〕が穿設さ
れ、上記曲面部（7）の周縁を折り曲げて延設したスカ
ート部（8）を有する。後述するようにシャドウマスク
（3）のスカート部（8）をフレーム（2）に内嵌して溶
接固定することによりシャドウマスク（3）とフレーム
（2）とを一体化する。
【０００４】上記フレーム（2）とシャドウマスク（3）
とを一体化したマスクアッセンブリ（4）をフェースパ
ネル（1）に組み付けるに際しては、図４に示すように
シャドウマスク（3）をフェースパネル（1）側に向けた
状態で、そのフェースパネル（1）の内側面に一体的に
設けられたスタッドピン（9）をフレーム（2）のフック
スプリング（5）の取り付け孔（6）に挿入し、その嵌合
状態でもってフェースパネル（1）にマスクアッセンブ
リ（4）が取り付けられる。この時、上記シャドウマス
ク（3）の外面とフェースパネル（1）の内面との間隔を
所定の寸法に高精度に設定する必要がある。
とを一体化したマスクアッセンブリ（4）をフェースパ
ネル（1）に組み付けるに際しては、図４に示すように
シャドウマスク（3）をフェースパネル（1）側に向けた
状態で、そのフェースパネル（1）の内側面に一体的に
設けられたスタッドピン（9）をフレーム（2）のフック
スプリング（5）の取り付け孔（6）に挿入し、その嵌合
状態でもってフェースパネル（1）にマスクアッセンブ
リ（4）が取り付けられる。この時、上記シャドウマス
ク（3）の外面とフェースパネル（1）の内面との間隔を
所定の寸法に高精度に設定する必要がある。
【０００５】このシャドウマスク（3）とフェースパネ
ル（1）とを高精度に位置決めするため、スタッドピン
（9）に取り付けられるフレーム（2）のフックスプリン
グ（5）に対してシャドウマスク（3）を位置決め精度よ
く取り付けなければならない。そこで、上記フレーム
（2）に対するシャドウマスク（3）の取り付けは、従
来、以下のようにして行なわれていた。
ル（1）とを高精度に位置決めするため、スタッドピン
（9）に取り付けられるフレーム（2）のフックスプリン
グ（5）に対してシャドウマスク（3）を位置決め精度よ
く取り付けなければならない。そこで、上記フレーム
（2）に対するシャドウマスク（3）の取り付けは、従
来、以下のようにして行なわれていた。
【０００６】即ち、図７に示すようにフレーム（2）の
フックスプリング（5）の取り付け孔（6）を固定配置さ
れたガイドピン（10）に挿入し、フレーム（2）をほぼ
水平状態に支持する。この時、上記フレーム（2）の内
側に、シャドウマスク（3）の内面を受けるガイド（1
1）が固定配置されている。この状態で、フレーム（2）
の上方からシャドウマスク（3）を押圧体（12）で下方
へ押圧する。これにより、図８に示すように押圧体（1
2）による押し込み力でもってシャドウマスク（3）は、
そのスカート部（8）がフレーム（2）の内側壁面に嵌ま
り込んだ状態で押し込まれて装着される。上記シャドウ
マスク（3）が所定の位置、即ち、その曲面部（7）の外
面とフレーム（2）のフックスプリング（5）とが所定の
寸法距離となる位置に達した時点で押圧体（12）による
押し込み動作を停止する。その上で、図示しないが、フ
レーム（2）の外側及びシャドウマスク（3）のスカート
部（8）の内側に電極を配置して溶接することによりマ
スクアッセンブリ（4）を得る。
フックスプリング（5）の取り付け孔（6）を固定配置さ
れたガイドピン（10）に挿入し、フレーム（2）をほぼ
水平状態に支持する。この時、上記フレーム（2）の内
側に、シャドウマスク（3）の内面を受けるガイド（1
1）が固定配置されている。この状態で、フレーム（2）
の上方からシャドウマスク（3）を押圧体（12）で下方
へ押圧する。これにより、図８に示すように押圧体（1
2）による押し込み力でもってシャドウマスク（3）は、
そのスカート部（8）がフレーム（2）の内側壁面に嵌ま
り込んだ状態で押し込まれて装着される。上記シャドウ
マスク（3）が所定の位置、即ち、その曲面部（7）の外
面とフレーム（2）のフックスプリング（5）とが所定の
寸法距離となる位置に達した時点で押圧体（12）による
押し込み動作を停止する。その上で、図示しないが、フ
レーム（2）の外側及びシャドウマスク（3）のスカート
部（8）の内側に電極を配置して溶接することによりマ
スクアッセンブリ（4）を得る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにフレーム（2）にシャドウマスク（3）を溶接固定し
てマスクアッセンブリ（4）を得るため、上記シャドウ
マスク（3）をフレーム（2）に押圧体（12）の押し込み
により内嵌するに際して、フレーム（2）の内側壁面と
シャドウマスク（3）のスカート部（8）の外面との摩擦
が大きく、上記シャドウマスク（3）を所定の位置まで
押し込むのが非常に困難であり、マスクアッセンブリ
（4）をフェースパネル（1）に組み付けた時にシャドウ
マスク（3）の外面とフェースパネル（1）の内面との寸
法距離を高精度に設定することができない。
うにフレーム（2）にシャドウマスク（3）を溶接固定し
てマスクアッセンブリ（4）を得るため、上記シャドウ
マスク（3）をフレーム（2）に押圧体（12）の押し込み
により内嵌するに際して、フレーム（2）の内側壁面と
シャドウマスク（3）のスカート部（8）の外面との摩擦
が大きく、上記シャドウマスク（3）を所定の位置まで
押し込むのが非常に困難であり、マスクアッセンブリ
（4）をフェースパネル（1）に組み付けた時にシャドウ
マスク（3）の外面とフェースパネル（1）の内面との寸
法距離を高精度に設定することができない。
【０００８】上記押圧体（12）による押し込み力を大き
くすると、シャドウマスク（3）がフレーム（2）に所定
の位置まで強引に嵌まり込んだ状態となるが、上記フレ
ーム（2）がガイドピン（10）のみで側方から支持され
ているだけであるので、大きな押し込み力によってフレ
ーム（2）自体が弾性変形する。従って、変形した状態
のフレーム（2）に対してシャドウマスク（3）が所定の
位置で嵌まり込んだとしても、上記押し込み力を取り去
れば、フレーム（2）は変形時の弾性力でもって初期状
態に復帰し、ガイドピン（10）で支持されたフックスプ
リング（5）に対するシャドウマスク（3）の位置がずれ
てしまうことになって好ましくない。
くすると、シャドウマスク（3）がフレーム（2）に所定
の位置まで強引に嵌まり込んだ状態となるが、上記フレ
ーム（2）がガイドピン（10）のみで側方から支持され
ているだけであるので、大きな押し込み力によってフレ
ーム（2）自体が弾性変形する。従って、変形した状態
のフレーム（2）に対してシャドウマスク（3）が所定の
位置で嵌まり込んだとしても、上記押し込み力を取り去
れば、フレーム（2）は変形時の弾性力でもって初期状
態に復帰し、ガイドピン（10）で支持されたフックスプ
リング（5）に対するシャドウマスク（3）の位置がずれ
てしまうことになって好ましくない。
【０００９】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、シャドウマス
クのフレームへの押し込み力を大きくすることなく、フ
レームのフックスプリングに対するシャドウマスクの取
り付け位置を高精度に設定し得る陰極線管の製造方法及
び製造装置を提供することにある。
されたもので、その目的とするところは、シャドウマス
クのフレームへの押し込み力を大きくすることなく、フ
レームのフックスプリングに対するシャドウマスクの取
り付け位置を高精度に設定し得る陰極線管の製造方法及
び製造装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明の陰極線管の製造方法は、
外側壁面にフックスプリングを設けた矩形枠状のフレー
ムに、シャドウマスクの周縁に延設されたスカート部を
内嵌し、上記フレームの側壁面とシャドウマスクのスカ
ート部との接合部位を溶接する方法において、上記フレ
ームのフックスプリングを、固定配置されたガイドピン
に取り付けることによりフレームを支持した状態で、シ
ャドウマスクのスカート部を所定の押し込み力でフレー
ムに内嵌するに際して、上記フレームを上記押し込み方
向と反対方向に微小な押し込み力でもって押圧するよう
にしたことを特徴とする。
の技術的手段として、本発明の陰極線管の製造方法は、
外側壁面にフックスプリングを設けた矩形枠状のフレー
ムに、シャドウマスクの周縁に延設されたスカート部を
内嵌し、上記フレームの側壁面とシャドウマスクのスカ
ート部との接合部位を溶接する方法において、上記フレ
ームのフックスプリングを、固定配置されたガイドピン
に取り付けることによりフレームを支持した状態で、シ
ャドウマスクのスカート部を所定の押し込み力でフレー
ムに内嵌するに際して、上記フレームを上記押し込み方
向と反対方向に微小な押し込み力でもって押圧するよう
にしたことを特徴とする。
【００１１】上記製造方法において、フレームをシャド
ウマスク押し込み方向と反対方向に０.２〜１.０kg／cm
2の微小な押し込み力でもって押圧することが望まし
い。
ウマスク押し込み方向と反対方向に０.２〜１.０kg／cm
2の微小な押し込み力でもって押圧することが望まし
い。
【００１２】また、本発明の陰極線管の製造装置は、外
側壁面にフックスプリングを設けた矩形枠状のフレーム
に、シャドウマスクの周縁に延設されたスカート部を内
嵌し、上記フレームの側壁面とシャドウマスクのスカー
ト部との接合部位を溶接する装置において、上記フレー
ムのフックスプリングが取り付けられてフレームを支持
するガイドピンと、上記ガイドピンと共に固定配置さ
れ、フレーム内に位置してシャドウマスクをその内面側
から受けるガイドと、シャドウマスクのフレームに対す
る押し込み方向に沿って移動可能に配置され、上記シャ
ドウマスクをその外面側から押圧する第１の押圧体と、
フレームの第１の押圧体と反対側に上記押し込み方向に
沿って配置され、フレームの端面の所定部位に当接して
フレームを第１の押圧体による押し込み方向と反対方向
に押圧する第２の押圧体とを具備したことを特徴とす
る。
側壁面にフックスプリングを設けた矩形枠状のフレーム
に、シャドウマスクの周縁に延設されたスカート部を内
嵌し、上記フレームの側壁面とシャドウマスクのスカー
ト部との接合部位を溶接する装置において、上記フレー
ムのフックスプリングが取り付けられてフレームを支持
するガイドピンと、上記ガイドピンと共に固定配置さ
れ、フレーム内に位置してシャドウマスクをその内面側
から受けるガイドと、シャドウマスクのフレームに対す
る押し込み方向に沿って移動可能に配置され、上記シャ
ドウマスクをその外面側から押圧する第１の押圧体と、
フレームの第１の押圧体と反対側に上記押し込み方向に
沿って配置され、フレームの端面の所定部位に当接して
フレームを第１の押圧体による押し込み方向と反対方向
に押圧する第２の押圧体とを具備したことを特徴とす
る。
【００１３】
【作用】本発明では、シャドウマスクをフレームに内嵌
するに際して、第２の押圧体によりフレームを第１の押
圧体による押し込み方向と反対方向に微小な押し込み力
でもって押圧するようにしたから、第１の押圧体による
押し込み力に対して上記フレームを第２の押圧体で支持
することによりフレームが弾性変形することはなく、変
形していない状態に維持されたフレームにシャドウマス
クを所定の位置までスムーズに嵌め込むことができる。
するに際して、第２の押圧体によりフレームを第１の押
圧体による押し込み方向と反対方向に微小な押し込み力
でもって押圧するようにしたから、第１の押圧体による
押し込み力に対して上記フレームを第２の押圧体で支持
することによりフレームが弾性変形することはなく、変
形していない状態に維持されたフレームにシャドウマス
クを所定の位置までスムーズに嵌め込むことができる。
【００１４】
【実施例】本発明に係る陰極線管の製造方法及び製造装
置の実施例を図１乃至図３に示して説明する。尚、図４
乃至図８と同一又は相当部分には同一参照符号を付して
重複説明は省略する。
置の実施例を図１乃至図３に示して説明する。尚、図４
乃至図８と同一又は相当部分には同一参照符号を付して
重複説明は省略する。
【００１５】本発明の特徴は、図１及び図２に示すよう
にシャドウマスク（3）をフレーム（2）に内嵌するに際
して、第２の押圧体（13）によりフレーム（2）を第１
の押圧体（12）による押し込み方向と反対方向に微小な
押し込み力でもって押圧することにある。
にシャドウマスク（3）をフレーム（2）に内嵌するに際
して、第２の押圧体（13）によりフレーム（2）を第１
の押圧体（12）による押し込み方向と反対方向に微小な
押し込み力でもって押圧することにある。
【００１６】即ち、本発明装置は、従来の押圧体（12）
〔図７参照〕を第１の押圧体（12）とし、これに対し
て、上記フレーム（2）の下方に第２の押圧体（13）を
配置する。この第２の押圧体（13）は、フレーム（2）
の平面四隅近傍位置の四箇所に配置され、それぞれ独立
したシリンダ等の駆動源（14）を有する。尚、図示しな
いが、各第２の押圧体（13）の駆動源（14）は固定配置
されたベースに取り付けられる。
〔図７参照〕を第１の押圧体（12）とし、これに対し
て、上記フレーム（2）の下方に第２の押圧体（13）を
配置する。この第２の押圧体（13）は、フレーム（2）
の平面四隅近傍位置の四箇所に配置され、それぞれ独立
したシリンダ等の駆動源（14）を有する。尚、図示しな
いが、各第２の押圧体（13）の駆動源（14）は固定配置
されたベースに取り付けられる。
【００１７】上記シャドウマスク（3）をフレーム（2）
に内嵌するに際しては、まず、従来と同様、フレーム
（2）のフックスプリング（5）の取り付け孔（6）を固
定配置されたガイドピン（10）に挿入し、フレーム
（2）をほぼ水平状態に支持する。この時、上記フレー
ム（2）の内側に、シャドウマスク（3）の内面を受ける
ガイド（11）が固定配置されている。また、ガイドピン
（10）とガイド（11）の相対位置は固定されている。
に内嵌するに際しては、まず、従来と同様、フレーム
（2）のフックスプリング（5）の取り付け孔（6）を固
定配置されたガイドピン（10）に挿入し、フレーム
（2）をほぼ水平状態に支持する。この時、上記フレー
ム（2）の内側に、シャドウマスク（3）の内面を受ける
ガイド（11）が固定配置されている。また、ガイドピン
（10）とガイド（11）の相対位置は固定されている。
【００１８】本発明方法では、図１の状態で、フレーム
（2）の上方からシャドウマスク（3）を第１の押圧体
（12）で下方へ押圧すると共に、第２の押圧体（13）で
フレーム（2）を第１の押圧体（12）による押し込み方
向と反対方向である上方へ微小な押し込み力でもって押
圧する。この時、上記第２の押圧体（13）はそれぞれ独
立した駆動源（14）でもって作動するため、フレーム
（2）の平坦度がでていない場合であっても、フレーム
（2）に確実に当接した状態からそのフレーム（2）を押
圧するので、上記フレーム（2）を弾性変形させること
はない。このようにして、第１の押圧体（12）による下
方への押し込み力と第２の押圧体（13）による上方への
押し上げ力との協働でもって、図３に示すようにシャド
ウマスク（3）は、そのスカート部（8）がフレーム
（2）の内側壁面に嵌まり込んだ状態で押し込まれて装
着される。上記シャドウマスク（3）が所定の位置、即
ち、その曲面部（7）の外面とフレーム（2）のフックス
プリング（5）とが所定の寸法距離となる位置に達した
時点で第１及び第２の押圧体（12）（13）による押し込
み及び押し上げ動作を停止する。その上で、図示しない
が、フレーム（2）の外側及びシャドウマスク（3）のス
カート部（8）の内側に溶接用電極を配置して両者を溶
接することによりマスクアッセンブリ（4）を得る。
（2）の上方からシャドウマスク（3）を第１の押圧体
（12）で下方へ押圧すると共に、第２の押圧体（13）で
フレーム（2）を第１の押圧体（12）による押し込み方
向と反対方向である上方へ微小な押し込み力でもって押
圧する。この時、上記第２の押圧体（13）はそれぞれ独
立した駆動源（14）でもって作動するため、フレーム
（2）の平坦度がでていない場合であっても、フレーム
（2）に確実に当接した状態からそのフレーム（2）を押
圧するので、上記フレーム（2）を弾性変形させること
はない。このようにして、第１の押圧体（12）による下
方への押し込み力と第２の押圧体（13）による上方への
押し上げ力との協働でもって、図３に示すようにシャド
ウマスク（3）は、そのスカート部（8）がフレーム
（2）の内側壁面に嵌まり込んだ状態で押し込まれて装
着される。上記シャドウマスク（3）が所定の位置、即
ち、その曲面部（7）の外面とフレーム（2）のフックス
プリング（5）とが所定の寸法距離となる位置に達した
時点で第１及び第２の押圧体（12）（13）による押し込
み及び押し上げ動作を停止する。その上で、図示しない
が、フレーム（2）の外側及びシャドウマスク（3）のス
カート部（8）の内側に溶接用電極を配置して両者を溶
接することによりマスクアッセンブリ（4）を得る。
【００１９】例えば、上記第１の押圧体（12）による押
圧力は１kg／cm2以上であればよいが、例えば４kg／cm2
が適当である。第２の押圧体（13）の押し上げ力は０.
２〜１.０kg／cm2に設定し、好ましくは、０.５kg／cm2
に設定する。上記第２の押圧体（13）の押し上げ力が
０.２kg／cm2より小さければ、従来と同様、シャドウマ
スク（3）をフレーム（2）に所定の位置まで内嵌するこ
とが困難であり、その押し上げ力が１.０kg／cm2よりも
大きければ、フレーム（2）自体が弾性変形したり、シ
ャドウマスク（3）とフレーム（2）との間の摩擦が小さ
い箇所でシャドウマスク（3）が所定の位置よりも嵌ま
り込みすぎるという問題がある。
圧力は１kg／cm2以上であればよいが、例えば４kg／cm2
が適当である。第２の押圧体（13）の押し上げ力は０.
２〜１.０kg／cm2に設定し、好ましくは、０.５kg／cm2
に設定する。上記第２の押圧体（13）の押し上げ力が
０.２kg／cm2より小さければ、従来と同様、シャドウマ
スク（3）をフレーム（2）に所定の位置まで内嵌するこ
とが困難であり、その押し上げ力が１.０kg／cm2よりも
大きければ、フレーム（2）自体が弾性変形したり、シ
ャドウマスク（3）とフレーム（2）との間の摩擦が小さ
い箇所でシャドウマスク（3）が所定の位置よりも嵌ま
り込みすぎるという問題がある。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、フレームに対するシャ
ドウマスクの組み付け位置が高精度なマスクアッセンブ
リを得ることができるので、陰極線管バルブのフェース
パネルに上記マスクアッセンブリを組み付けた際に、上
記フェースパネルの内面とシャドウマスクの外面との間
隔をばらつきなく高精度に設定することが可能となり、
製品歩留まりが大幅に向上すると共に高品質の陰極線管
を提供できる。
ドウマスクの組み付け位置が高精度なマスクアッセンブ
リを得ることができるので、陰極線管バルブのフェース
パネルに上記マスクアッセンブリを組み付けた際に、上
記フェースパネルの内面とシャドウマスクの外面との間
隔をばらつきなく高精度に設定することが可能となり、
製品歩留まりが大幅に向上すると共に高品質の陰極線管
を提供できる。
【図１】本発明の実施装置例を示す断面図
【図２】図１の装置の平面図
【図３】図１の装置の動作状態を示す断面図
【図４】シャドウマスク及びフレームからなるマスクア
ッセンブリを陰極線管バルブのフェースパネルに組み付
けた状態を示す断面図
ッセンブリを陰極線管バルブのフェースパネルに組み付
けた状態を示す断面図
【図５】シャドウマスク及びフレームからなるマスクア
ッセンブリを示す平面図
ッセンブリを示す平面図
【図６】図５のマスクアッセンブリを示す組立分解断面
図
図
【図７】陰極線管の製造装置の従来例を示す断面図
【図８】図７の製造装置の動作状態を示す断面図
2 フレーム 3 シャドウマスク 5 フックスプリング 8 スカート部 10 ガイドピン 12 第１の押圧体 13 第２の押圧体
Claims (3)
- 【請求項１】 外側壁面にフックスプリングを設けた矩
形枠状のフレームに、シャドウマスクの周縁に延設され
たスカート部を内嵌し、上記フレームの側壁面とシャド
ウマスクのスカート部との接合部位を溶接する方法にお
いて、 上記フレームのフックスプリングを、固定配置されたガ
イドピンに取り付けることによりフレームを支持した状
態で、シャドウマスクのスカート部を所定の押し込み力
でフレームに内嵌するに際して、上記フレームを上記押
し込み方向と反対方向に微小な押し込み力でもって押圧
するようにしたことを特徴とする陰極線管の製造方法。 - 【請求項２】 請求項１記載のフレームをシャドウマス
ク押し込み方向と反対方向に０.２〜１.０kg／cm2の微
小な押し込み力でもって押圧するようにしたことを特徴
とする陰極線管の製造方法。 - 【請求項３】 外側壁面にフックスプリングを設けた矩
形枠状のフレームに、シャドウマスクの周縁に延設され
たスカート部を内嵌し、上記フレームの側壁面とシャド
ウマスクのスカート部との接合部位を溶接する装置にお
いて、 上記フレームのフックスプリングが取り付けられてフレ
ームを支持するガイドピンと、上記ガイドピンと共に固
定配置され、フレーム内に位置してシャドウマスクをそ
の内面側から受けるガイドと、シャドウマスクのフレー
ムに対する押し込み方向に沿って移動可能に配置され、
上記シャドウマスクをその外面側から押圧する第１の押
圧体と、フレームの第１の押圧体と反対側に上記押し込
み方向に沿って配置され、フレームの端面の所定部位に
当接してフレームを第１の押圧体による押し込み方向と
反対方向に押圧する第２の押圧体とを具備したことを特
徴とする陰極線管の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13924392A JPH05334957A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 陰極線管の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13924392A JPH05334957A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 陰極線管の製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05334957A true JPH05334957A (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=15240795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13924392A Withdrawn JPH05334957A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 陰極線管の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05334957A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100378075B1 (ko) * | 1996-08-30 | 2003-06-19 | 삼성코닝 주식회사 | 음극선관용전면유리의핀봉착방법및장치 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13924392A patent/JPH05334957A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100378075B1 (ko) * | 1996-08-30 | 2003-06-19 | 삼성코닝 주식회사 | 음극선관용전면유리의핀봉착방법및장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |