JPH05334767A

JPH05334767A - テープ案内装置

Info

Publication number: JPH05334767A
Application number: JP4142435A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Kodama; 一行児玉; Masashi Ueda; 雅司上田; Masao Iwakura; 正雄岩倉; Katsuhiko Izumi; 克彦泉
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1992-06-03
Filing date: 1992-06-03
Publication date: 1993-12-17

Abstract

(57)【要約】【目的】磁気記録再生装置のカセット装着及びテープ引
出機構に関し、軸回転方式シリンダにも適用し、かつシ
リンダの接地部材としても利用できるテープ案内装置を
提供する。【構成】テープ案内装置は、導電材の案内部材Ａ１９ａ
を固定シャシ１に取付け、その案内部材Ａ１９ａをシリ
ンダ９の回転軸に突き当てており、上部全体が回転する
軸回転方式シリンダにも適用する。カセット３装着時、
露出した磁気テープ８は、リールを巻取ると案内部材Ｂ
１９ｂにより正規の位置に復帰する。また、固定シャシ
１とシリンダ９の回転軸とが導通するため、シリンダの
接地が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＤＡＴ、ＶＴＲ等の磁
気記録再生装置のカセット装着及びテープ引出機構のテ
ープ案内装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置は、実公昭６２−３０１９３
号公報に記載のように、回転ドラム上面周端にＬ字形の
テープ露出防止片をネジを介して取付けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、シリ
ンダに、上面全体が回転する軸回転方式のシリンダを使
用した場合について配慮がされていなかった。

【０００４】本発明の目的は、従来方式のシリンダに加
え、軸回転方式のシリンダにも適用可能なテープ案内装
置を提供することにある。

【０００５】本発明の他の目的は、テープ案内部材をシ
リンダの接地を目的とした部材として利用することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、テープ案内
部材を、磁気記録再生装置のシャシに取付け、該案内部
材をシリンダの回転軸に突き当てることにより達成され
る。

【０００７】上記他の目的は、テープ案内部材を、導電
性の材質とすることにより達成される。

【０００８】

【作用】テープ案内部材を、磁気記録再生装置のシャシ
等の剛体に取付け、その案内部材の突起部をシリンダの
回転軸に突き当てるため、シリンダの方式に関係なく適
用することが可能となる。

【０００９】さらに、磁気記録再生装置のシャシとシリ
ンダの回転軸とが、導電性の部材により導通するため、
シリンダの接地が可能となる。

【００１０】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図１から図
３を用いて説明する。

【００１１】メカニズムは、図２に示す如く、シリンダ
９やキャプスタンモータ１０が載置された固定シャシ１
と、カセット３が載置されるカセット基台２とから構成
され、このカセット基台２は、固定シャシ１上を、記録
再生が可能な第一の位置と、カセット３の着脱が可能な
第二の位置との間を往復移動する構成となっている。

【００１２】図３にカセット３を示す。カセット３には
磁気テープ８が巻装されたリール６ａ，６ｂが収納され
ている。カセット３には、カセット３の位置決めを行う
データムホール３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄが設けられてい
る。また、防塵のため、磁気テープ３２を覆い隠すため
のリッド４、シャッタ５が設けられており、リッド４は
カセット３に回動自在に支持されており、シャッター５
は往復移動可能に支持されている。さらに、磁気テープ
８の内方には、カセット３が装着排出が可能な第二の位
置において、ローディング用引出部材であるガイドポス
ト１２，１３，１４，１５，１６、ピンチローラ１７、
引出ローラ１１，１８が位置する開口部７を有してい
る。

【００１３】図１に示す如く、シリンダ９の上部に設け
られたテープ案内装置１９は、導電性の材質のテープ案
内部材１９ａと、その先端に取付けられた斜面を有する
弾性体のテープ案内部材１９ｂとで構成され、テープ案
内部材１９ａを固定シャシ１に取付け、案内部材１９ａ
をシリンダ９の回転軸に突き当てる構造となっている。

【００１４】以下、テープ案内装置１９の動作について
説明する。カセット３が装着位置にあるときに、リッド
４はカセット基台２より突出したリッド開放片２ａによ
り開放され、同時にカセット３内部に設けられたリール
６ａ，６ｂのブレーキが開放される。この時、カセット
３は矢印方向から急激に装着されるため、開口部７及び
カセット３内部において空気圧の変化が生じ、磁気テー
プ８がカセット３前方からシリンダ９上方へ露出する。
また、カセット３のリッド４に生じる静電気のために、
リッド４の開放に同調して磁気テープ８が前方に引出さ
れることもある。しかしながら、ローディング時、カセ
ット基台２が動きだす直前に、Ｔ側リール６ｂに制動を
かけ、Ｓ側リール６ａを回転駆動し、露出した分だけ磁
気テープ８をＳ側リール６ａに巻取ることにより、露出
した磁気テープ８は、シリンダ９の上部に設けられた弾
性体のテープ案内部材１９ｂの斜面に案内され正規の位
置に復帰する。

【００１５】本実施例によれば、テープ案内部材１９ａ
を固定シャシ１に取付け、案内部材１９ａをシリンダ９
の回転軸に突き当てるため、上部全体が回転する軸回転
方式のシリンダにも適用可能である。また、テープ案内
部材Ａ１９ａを導電性の材質とし、シリンダ９の回転軸
と固定シャシ１を導通させることにより、シリンダ９の
接地を目的としたアースブラシとしても利用できる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、磁気記録再生装置のシリンダの方式に関係
なく、カセット装着時のカセット前面からのテープの自
然露出に伴うローディング時の障害及びテープの損傷を
防止するという効果がある。

【００１７】さらに、テープ案内部材を接地部材として
利用することにより、部品数削減及び価格低減の効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すカセット装着状態の側
面説明図である。

【図２】本発明の一実施例を示すメカニズムのカセット
装着可能状態の平面図である。

【図３】本発明の一実施例に用いるカセットの斜視図で
ある。

【符号の説明】

１…固定シャシ、２…カセット基台、２ａ…リッド開放片、３…カセット、３ａ…データムホール、３ｂ…データムホール、３ｃ…データムホール、３ｄ…データムホール、４…リッド、５…シャッタ、６ａ…Ｓ側リール、６ｂ…Ｔ側リール、７…カセット開口部、８…磁気テープ、９…シリンダ、１０…キャプスタンモータ、１１…Ｓ側引出ローラ、１２…ガイドポスト、１３…ガイドポスト、１４…ガイドポスト、１５…ガイドポスト、１６…ガイドポスト、１７…ピンチローラ、１８…Ｔ側引出ローラ、１９…テープ案内装置、１９ａ…テープ案内部材、１９ｂ…テープ案内部材。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者泉克彦神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前面に形成された蓋部材の内側に、テープ
引出部材を位置せしめる空所を有する磁気記録用カセッ
トの前面近傍にシリンダが位置し、カセット装着時に、
シリンダ上面に露出したテープを正規の位置に案内する
案内部材を有する磁気記録再生装置において、該案内部
材を前記装置のシャシ等の剛体に取付け、特に該案内部
材シリンダの回転軸に突き当てたことを特徴とするテー
プ案内装置。
【請求項２】請求項１において、テープ案内部材を導電
性の材質とし、シリンダの接地を目的とした部材として
利用したことを特徴とするテープ案内装置。