JPH05334430A - 自動ベクトル化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ２値画像の特徴に応じて正確なベクトル化を
効率良く行う。 【構成】 ２値画像データを記憶する画像データ記憶部
１と、記憶された２値画像データを表示する画像データ
表示部３と、２値画像の画質や種類等の特徴別にベクト
ル化パラメータがファイルされたパラメータデータベー
ス１５と、ベクトル化時において、情報入力部５から２
値画像の特徴データが入力された場合には、その特徴デ
ータに対応するベクトル化パラメータのファイルを前記
パラメータデータベース１５から検索するパラメータ検
索部１３と、検索されたベクトル化パラメータに基づい
て前記画像データ表示部３上に表示された２値画像デー
タの指定された領域をベクトル化するベクトル変換部７
とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、２値画像を自動的にベ
クトル化することのできる自動ベクトル化装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より２値画像のベクトル化は、シス
テム固定で持っているベクトル化パラメータを用いて行
うのが一般的である。

【０００３】その概略を説明すると、画像入力装置等か
ら入力された２値画像の図面データは磁気ディスク等に
記憶されるとともにＣＲＴ上に表示される。表示された
２値画像のベクトル化したい領域がオペレータにより指
定されると、指定された部分の２値画像の認識が開始さ
れ、細線化等の処理を経て、位置データ（始点と終点）
即ち、ベクトルデータに変換される。その場合に、ベク
トル化パラメータが参照される。例えば、細線化した画
像データには歪みがあるのが通常であり、円をベクトル
化する場合、その歪みの平均をとった仮想円と比較し、
その歪みが所定範囲内であれば、円と認識するといった
様々な知識ルールをベクトル化パラメータとして予め記
憶しておくのである。

【０００４】しかしながら、例えば、認識された２値画
像が、等高線のように、複雑に入り込んだ曲線で構成さ
れている場合と、建屋のように、殆ど直線で構成されて
いる場合とでは、ベクトル化パラメータも異なるものを
使用しなければならず、ベクトル化パラメータがシステ
ム固定では、正確なベクトル化が不可能であるばかり
か、そのシステムではベクトル化できない図面も多数存
在してしまう。

【０００５】一方、ベクトル化パラメータを外部から設
定変更できるシステムも知られているが、このシステム
では、ベクトル化に精通した技術者が図面毎にパラメー
タを調整してベクトル化していた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、ベクトル
化パラメータが固定の場合には、対象となる２値画像デ
ータの特徴がベクトル化パラメータと適合していない場
合、ベクトル化処理が正確に行われない可能性が高く、
ベクトル化できる図面が限定されてしまうという問題点
があった。

【０００７】また、ベクトル化パラメータが外部から設
定可能なシステムにあっては、ベクトル化処理に精通し
た技術者が図面毎にパラメータを調整しなければなら
ず、ベクトル化に長時間を要し作業性が非常に悪いとい
う問題点があった。

【０００８】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ベクトル化する２値画像の特徴に
応じて正確なベクトル化を効率良く行うことのできる自
動ベクトル化装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、２値画像データを記憶する画像データ記
憶手段と、記憶された２値画像データを表示する画像デ
ータ表示手段と、２値画像の画質や種類等の特徴別にベ
クトル化パラメータがファイルされたパラメータデータ
ベースと、ベクトル化時において、外部より２値画像の
特徴データが入力された場合には、その特徴データに対
応するベクトル化パラメータのファイルを前記パラメー
タデータベースから検索するパラメータ検索手段と、検
索されたファイルのベクトル化パラメータに基づいて前
記画像データ表示手段上に表示された２値画像データの
指定された領域をベクトル化するベクトル化手段とを具
備することを特徴とする。

【００１０】

【作用】上記構成によれば、ベクトル化パラメータは、
ベクトル化したい２値画像データの特徴に応じて設定さ
れており、ベクトル化時には、最適なベクトル化パラメ
ータによるベクトル化が自動によって可能となる。

【００１１】

【実施例】図１は、本発明に係る自動ベクトル化装置の
一実施例構成を示すブロック図である。

【００１２】図示の装置は、画像データ記憶部１と、画
像データ表示部３と、情報入力部５と、ベクトル変換部
７と、パラメータ設定部９と、パラメータ管理部１１と
を備えている。

【００１３】画像データ記憶部１は、画像入力装置等
（図示せず）から入力された２値画像の図面データを記
憶する磁気ディスクや光ディスク等で構成される。

【００１４】画像データ表示部３は、画像データ記憶部
１に記憶されている画像データを表示するＣＲＴ等から
構成される。

【００１５】情報入力部５は、図面中の領域の指定や、
位置情報の入力、パラメータの入力、文字情報の入力、
及びパラメータ検索時に特徴データを指定する等の各種
情報の入力を行うマウスやキーボード等から構成され
る。

【００１６】ベクトル変換部７は、画像データ記憶部１
に記憶されている２値画像データに対して、情報入力部
５で指定された任意の領域部分をベクトル化パラメータ
を参照してベクトル化データに変換する。

【００１７】パラメータ設定部９は、情報入力部５から
入力されたパラメータやパラメータ管理部１１から取り
出されたパラメータを保持し、ベクトル化処理時にベク
トル変換部７に受け渡す処理、及び情報入力部５から入
力された図面の特徴データをパラメータ管理部１１へ受
け渡す処理等を実行する。

【００１８】パラメータ管理部１１は、パラメータデー
タベース１３と、パラメータ検索部１５とから成り、パ
ラメータ設定部９から入力された図面の特徴データをキ
ーとして適合したパラメータをパラメータデータベース
１３から検索し、その結果をパラメータ設定部９に出力
する。

【００１９】パラメータデータベース１３は、複数のフ
ァイルから構成され、各ファイルは、画面の特徴別にベ
クトル化パラメータが登録されている。例えば、建屋等
のように直線の多い２値データ用のベクトル化パラメー
タ、等高線のように円の多い２値データ用のベクトル化
パラメータ等が特徴データ別のファイルとして登録さ
れ、このファイルが複数集まってパラメータデータベー
ス１３が構成されている。

【００２０】次に本実施例の作用を図２のフローチャー
トを参照しつつ系統的に説明する。画像入力装置（図示
せず）から取り込まれた２値画像データは画像データ記
憶部１に記憶される（ステップＳＴ１）。記憶された画
像データは、画像データ表示部３に表示される。

【００２１】次に、オペレータは、表示画面上から図面
の全体又は一部分を確認しながら、ベクトル化する範囲
を情報入力部５から指定する（ステップＳＴ２）。この
とき、図面の全体をベクトル化の範囲に指定することに
より、図面全体のベクトル化を行うことができ、また図
面の一部分を指定することにより、部分的なベクトル化
を行うことができる。

【００２２】次に、既にパラメータ設定部９に設定され
ているベクトル化パラメータがベクトル化する図面領域
に適しているものであれば、そのパラメータに基づいて
ベクトル化を行う（ステップＳＴ３no，ＳＴ６）。一
方、ベクトル化パラメータが不適切であり、再設定の必
要がある場合（ステップＳＴ３yes ）には、オペレータ
は最適な特徴データを情報入力部５から入力する（ステ
ップＳＴ４）。ここでは、図面が濃い、薄い等の画質、
直線が多い、曲線が多い等の図面に含まれる構成要素の
特徴、機械図、建屋図等の図面の種類等の情報を特徴デ
ータとして情報入力部５から入力する。

【００２３】入力された図面の特徴データに基づいてパ
ラメータ管理部１１のパラメータ検索部１３は、特徴デ
ータをキーにしてパラメータデータベース１５から特徴
を満たすパラメータファイルを読出し、パラメータ設定
部９に設定する（ステップＳＴ５）。

【００２４】以上の処理により、ベクトル化を行うため
の設定は全て終了し、その設定情報を利用してベクトル
変換部７は画像データ記憶部３に格納されている図面の
２値画像をベクトル化する（ステップＳＴ６）。

【００２５】上述のようにして、ベクトル変換部７によ
って生成されたベクトル情報は、画像データ表示部３上
に２値画像データに重ね合わされて表示される。オペレ
ータは、目視により２値画像とベクトル情報とを比較照
合してベクトルかが正確に実行されたか否かを判別す
る。若し、ベクトル化処理が正しく行われない場合（ス
テップＳＴ７no）には、特徴データを再設定（ステップ
ＳＴ４）して、別のベクトル化パラメータによるベクト
ル化処理がされる。表示データの中でベクトル化が未処
理の領域があれば、その範囲を指定（ステップＳＴ２）
して上記の処理を繰り返す。表示データの全ての２値画
像データがベクトル化された場合にはベクトル化処理が
終了する（ステップＳＴ８yes ）。

【００２６】なお、ベクトル化処理時において、ベクト
ル化パラメータを微調整しその調整後のパラメータをパ
ラメータデータベース１５に再登録することもできる。

【００２７】このように本実施例によれば、ベクトル化
したい図面の特徴に適したベクトル化を効率良く行うこ
とができる。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ベ
クトル化したい２値画像の特徴に応じたベクトル化パラ
メータを用いてベクトル化することができるので、複雑
なパラメータの調整をすることなく、正確かつ自動にて
ベクトル化処理を行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る自動ベクトル化装置の一実施例構
成を示すブロック図である。

【図２】同実施例の処理手順を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 画像データ記憶部 ３ 画像データ表示部 ５ 情報入力部 ７ ベクトル変換部 ９ パラメータ設定部 １１ パラメータ管理部 １３ パラメータデータベース １５ パラメータ検索部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２値画像データを記憶する画像データ記
   憶手段と、 記憶された２値画像データを表示する画像データ表示手
   段と、 ２値画像の画質や種類等の特徴別にベクトル化パラメー
   タがファイルされたパラメータデータベースと、 ベクトル化時において、外部より２値画像の特徴データ
   が入力された場合には、その特徴データに対応するベク
   トル化パラメータのファイルを前記パラメータデータベ
   ースから検索するパラメータ検索手段と、 検索されたファイルのベクトル化パラメータに基づいて
   前記画像データ表示手段上に表示された２値画像データ
   の指定された領域をベクトル化するベクトル化手段と、 を具備することを特徴とする自動ベクトル化装置。