JPH05334185A - 3階層メモリシステム - Google Patents

3階層メモリシステム

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JPH05334185A
JPH05334185A JP4140412A JP14041292A JPH05334185A JP H05334185 A JPH05334185 A JP H05334185A JP 4140412 A JP4140412 A JP 4140412A JP 14041292 A JP14041292 A JP 14041292A JP H05334185 A JPH05334185 A JP H05334185A
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JP
Japan
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data
storage device
intermediate buffer
buffer storage
main
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JP4140412A
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Inventor
Takashi Ihi
孝 井比
Hirosada Tone
廣貞 利根
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ処理効率の向上 【構成】 中央処理装置1,このキャッシュ2、周辺装
置との取り合いをするチャネル処理装置3、中間バッフ
ァ記憶装置5、主記憶装置6、これらを制御する主記憶
制御装置4より成り中間バッファ記憶装置5と主記憶装
置6の間でデータ転送中、チャネル処理装置3と主記憶
装置6間での直接データ転送を割り込み処理で行うよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストア・イン方式また
はストア・スルー方式でのバッファ記憶装置を備える1
つ又は複数の中央処理装置と、この中央処理装置により
共有される1つ又は複数の主記憶装置との間に、比較的
大容量なストア・イン方式の中間バッファ記憶装置を備
える構成を採る3階層メモリシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】大型の計算機システムでは、単一のプロ
セッサだけではシステム性能を満足させることが難しい
ので、マルチプロセッサ構成を採用してシステム性能の
向上を図る事が行われるようになってきている。このマ
ルチプロセッサ構成のデータ処理システムにおけるバッ
ファ記憶の制御方式としては、中央処理装置のキャッシ
ュの主記憶データを書き換える時に、主記憶装置の対応
する主記憶データも書き換えていくよう処理するストア
・スルー方式と、キャッシュの書き換え時点では主記憶
装置については書き換えないで、キャッシュのエントリ
ーを主記憶装置に戻して行く時に、その書き換えられた
主記憶データを主記憶装置に反映させていくよう処理す
るストア・イン方式とがある。
【0003】従来のデータ処理システムでは、ストア・
スルー方式を用いていたが、プロセッサの台数が増える
と、ストア・スルー方式ではストア処理のためのメモリ
アクセス頻度が増大するため、近年のデータ処理システ
ムでは、ストア・イン方式を採用することが多くなって
きている。一方、システム性能の向上を図るためには、
メモリアクセスタイムとメモリスループットの向上が益
々必須のことであり、その1つの解決策として、中央処
理装置のキャッシュと主記憶装置との間に、中速で大容
量な中間バッファ記憶装置を備えていく構成が採用され
てきている。
【0004】この方式によれば、中央処理装置が主記憶
データを必要とした時、キャッシュ上に該当するデータ
が無い場合、中間バッファ記憶装置の読み出しを行うこ
とになるが、まずこの上に該当するデータが存在するか
どうかを調べ、該当するデータがある場合は中間バッフ
ァ記憶装置より必要なデータの読み出しを行う。次に、
該当するデータが無かった場合には主記憶装置よりデー
タの読み出しを行う。この時、中間バッファ記憶装置と
主記憶装置間でのデータはブロック単位で管理されてい
るので、中央処理装置が必要とした該当データ部分を含
む1つのブロックデータが主記憶装置より中間バッファ
記憶装置に書き写される。
【0005】一方、中央処理装置が処理したデータをメ
モリに書き込む場合において、ここではキャッシュと中
間バッファ記憶装置間をストア・スルー方式で制御して
いるとすると、キャッシュにこの処理データを書き込む
と同時に中間バッファ記憶装置にも書き込む。この中間
バッファ記憶装置に書き込む処理に先立って、書き込む
データ領域が中間バッファ記憶装置上に無かった場合
は、この領域を含む1つのブロックを主記憶装置より中
間バッファ記憶装置に事前に書き写しておき、このブロ
ックに書き込む。
【0006】中間バッファ記憶装置の読み出し、書き込
みのために、主記憶装置より該当する1ブロックのデー
タ全部を中間バッファ記憶装置上の未使用の記憶域に書
き写す必要があるが、この未使用の記憶域が無い場合、
中央処理装置の処理にさしあたって不急、不要なブロッ
クを選び、更にこの内容が変更されているかどうかを調
べ、変更があった場合にのみこのブロック内のデータ全
部を主記憶装置に書き戻す。このようにして空けた記憶
域に、新しく必要となったブロックのデータを主記憶装
置より書き写す。
【0007】図5は従来の3階層メモリシステムの一例
を示す構成ブロック図である。複数の中央処理装置(C
PU)1はそれぞれバッファ記憶装置(キャッシュメモ
リ)2を備えている。チャネル処理装置(CHP)3は
周辺装置とのインタフェースとなり、記憶制御装置4
は、これらの装置1,2,3と中間バッファ記憶装置
5,主記憶装置6を制御する。GBSプライオリティ回
路7は中間バッファ記憶装置5へのアクセスの優先順位
を制御し、MSUプライオリティ回路8は主記憶装置6
へのアクセスの優先順位を制御する。S2,S3,S5
は切り替え器で、本装置では、チャネル処理装置3の主
記憶装置6へアクセスは直接できず、中間バッファ記憶
装置5を介して行うことになる。
【0008】図6は主記憶制御装置4のプライオリティ
回路とアドレスカウント回路を説明する図で、ムーブイ
ン、ムーブアウト動作時におけるプライオリティの動作
とデータ転送の制御方法について説明するための図であ
る。主記憶制御装置(MCU)4には、主記憶装置(M
SU)6および中間バッファ記憶装置(GBS)5用の
プライオリティ回路8、および7を持つ。このプライオ
リティ回路の入力側にはアドレスカウントレジスタ43
を持ち、このアドレスカウントレジスタ43で指標され
るアドレスに基づきデータの転送が行われる。例えばC
PUポートに入ったアクセスは、先頭アドレスによって
プライオリティがとられ、優先権獲得後、先頭のデータ
が転送され、後続のデータはカウンタの内容によってア
ドレスされるデータが続く。例えば512 バイトを1つの
ブロックとした場合、1回に転送されるデータ幅は8バ
イト(Lバイト)であり、このアドレスカウントレジス
タ43の値を64回更新して個々のデータ転送を終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この中間バッファ記憶
装置5は、主記憶装置6の格納する主記憶データを例え
ば512 バイトをブロックサイズにして一時的に格納し、
キャッシュ2は中間バッファ記憶装置5の格納する主記
憶データを例えば64バイトをブロックサイズにして一時
的に格納する。そして、キャッシュ2と中間バッファ記
憶装置5に格納される主記憶データは、中央処理装置1
のデータ処理の実行により変更さる。この中間バッファ
記憶装置5に格納される変更された主記憶データのブロ
ックは、LRU(Least Recently Used)方式等に従って
主記憶装置6に戻されていくことで、管理元の主記憶装
置6の主記憶データに反映されていくことになる。
【0010】ここで、中間バッファ記憶装置5と主記憶
装置6間のムーブイン、ムーブアウト処理は、中間バッ
ファ記憶装置5のブロックサイズに従って実行されるこ
とになり、このブロック内のデータ転送の順序は、中央
処理装置1が最初に必要としたアドレス領域より転送を
開始し、後はブロックサイズとして一括管理するために
必要なデータを転送するだけのものになる。
【0011】従って中間バッファ記憶装置5と主記憶装
置6の間では、必要としたデータを先頭としたブロック
単位の転送を絶えず行なっているので、中央処理装置1
からのアクセス要求に効率的に対応でき、かつ中間バッ
ファ記憶装置5の内容を主記憶装置6に反映させること
ができるようになっている。
【0012】ところで、この1つのブロックサイズを転
送するためには長い時間を必要としていた。いまここで
1つのブロックサイズが512 バイトとした場合、8バイ
トづつ転送すると64回の転送が必要となる。このデータ
の転送中に、中央処理装置1またはチャネル処理装置3
から中間バッファ記憶装置5または主記憶装置6に対し
て現在実行の処理とは別の優先度の高いデータの転送要
求があった場合は先のデータ転送が終了するまで、この
新たな要求が待たれるという問題点があった。この種の
データ転送はプロセッサ台数の増加、チャネル処理装置
3のチャネル数の増加によって増加し、転送途中で優先
度の高い処理の発生も増加することになる。
【0013】次にチャネル処理装置と中間バッファ記憶
装置間の大容量データの転送上の問題点について説明す
る。従来の階層メモリ制御では、図5で説明したように
チャネル処理装置3と中間バッファ記憶装置5の間でデ
ータ転送が行なわれていた。一般にチャネル処理装置3
との間で扱うデータには、純粋なデータ部分と、このデ
ータを転送するための入出力制御データ部分がある。こ
の制御データは中央処理装置1と共用されていて使用頻
度も高く、またこの入出力制御データの記憶領域(IO
SA)は小さいので中間バッファ記憶装置5上に配置さ
れる。
【0014】しかし、純粋なデータ部はブロック単位で
多数転送されるので、大きな記憶領域が中間バッファ記
憶装置5上に必要となる。このためにチャネル処理装置
3との間でデータ転送が開始されると、いままでの処理
に使用していたブロックデータがムーブアウトされてい
た。
【0015】また、ハードウェア量の制約などからチャ
ネルバッファを待たないチャネル処理装置3とのデータ
転送の処理間隔は、中央処理装置1と比べると遅くな
る。従って主記憶装置6から中間バッファ記憶装置5上
にブロックデータを移したとしても実際に使用する時に
は、中央処理装置1によってムーブアウトされる可能性
が高いことになる。なお、チャネルバッファについては
図3の説明で述べる。このようにチャネル処理装置3と
中間バッファ記憶装置5間での大量データの転送は、シ
ステム全体の処理効率を低下させていた。
【0016】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、バッファ記憶装置(キャッシュ)を備える1
つ又は複数の中央処理装置とこの中央処理装置により共
有される1つ又は複数の主記憶装置との間に、大容量の
中間バッファ記憶装置を備える3階層メモリシステムに
あって、バッファ記憶の制御をストア・イン方式で実現
して、プロセッサ台数の増加に対して効率的なデータ処
理を実行可能とする3階層メモリシステムの提供を目的
とする。また、ムーブイン処理時だけでなく、3階層メ
モリ構成のストア・イン方式で必要となる中間バッファ
記憶装置と主記憶装置間の頻繁なデータ転送時における
ムーブアウト処理にも適用することで効率的なデータ処
理を可能とする。更にストア・イン方式におけるチャネ
ル処理装置と中間バッファ記憶装置、および主記憶装置
間とのデータの読み出しと、書き込みの両方についても
効率的なデータ処理を可能とすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。本発明は、中央処理装置1と、この中央処理装置
1に設けたバッファ記憶装置2と、周辺装置との接続を
行うチャネル処理装置3と、主記憶装置6と、この主記
憶装置6と前記バッファ記憶装置2または前記チャネル
処理装置3間で伝送するデータを格納する中間バッファ
記憶装置5と、前記各装置間のデータの伝送を制御する
主記憶制御装置4とを備えた3階層メモリシステムにお
いて、前記中間バッファ装置5と前記主記憶装置6の間
でデータ転送中、前記チャネル処理装置3と前記主記憶
装置6間での直接データ転送を割り込み処理で行うよう
にしたものである。
【0018】また、中央処理装置1と、この中央処理装
置1に設けたバッファ記憶装置2と、周辺装置との接続
を行うチャネル処理装置3と、主記憶装置6と、この主
記憶装置6と前記バッファ記憶装置2または前記チャネ
ル処理装置3間で伝送するデータを格納する中間バッフ
ァ記憶装置5と、前記各装置間のデータの伝送を制御す
る主記憶制御装置4とを備えた3階層メモリシステムに
おいて、前記チャネル処理装置3からデータを書き込む
際、この書き込みデータの対象ブロックが前記中間バッ
ファ記憶装置5上にあるときはこのブロックに書き込
み、ないときは前記チャネル処理装置3からの指示に従
い前記中間バッファ記憶装置5にのみ書き込むか前記主
記憶装置6にのみ書き込むようにしたのもである。
【0019】また、中央処理装置1と、この中央処理装
置1に設けたバッファ記憶装置2と、周辺装置との接続
を行うチャネル処理装置3と、主記憶装置6と、この主
記憶装置6と前記バッファ記憶装置2または前記チャネ
ル処理装置3間で伝送するデータを格納する中間バッフ
ァ記憶装置5と、前記各装置間のデータの伝送を制御す
る主記憶制御装置4とを備えた3階層メモリシステムに
おいて、前記チャネル処理装置3がデータを読み出し時
に、この読み出しデータの対象ブロックが前記中間バッ
ファ記憶装置5上にあるときはこのブロックから読み出
し、ないときは前記主記憶装置6から読み出すと共に前
記チャネル処理装置3からの指示に従い前記中間バッフ
ァ装置5に書き込む場合と書き込まない場合に切り替え
て処理するようにしたものである。
【0020】また、中央処理装置1と、この中央処理装
置1に設けたバッファ記憶装置2と、周辺装置との接続
を行うチャネル処理装置3と、主記憶装置6と、この主
記憶装置6と前記バッファ記憶装置2または前記チャネ
ル処理装置3間で伝送するデータを格納する中間バッフ
ァ記憶装置5と、前記各装置間のデータの伝送を制御す
る主記憶制御装置4とを備えた3階層メモリシステムに
おいて、前記チャネル処理装置3からデータを書き込む
際、この書き込みデータの対象ブロックが前記中間バッ
ファ記憶装置5上にあるときはこのブロックに書き込
み、ないときは前記チャネル処理装置3からの指示に関
係なく前記対象ブロックを前記主記憶装置6から前記中
間バッファ記憶装置5上に複写してこの複写ブロックに
書き込むようにしたものである。
【0021】また、中央処理装置1と、この中央処理装
置1に設けたバッファ記憶装置2と、周辺装置との接続
を行うチャネル処理装置3と、主記憶装置6と、この主
記憶装置6と前記バッファ記憶装置2または前記チャネ
ル処理装置3間で伝送するデータを格納する中間バッフ
ァ記憶装置5と、前記各装置間のデータの伝送を制御す
る主記憶制御装置4とを備えた3階層メモリシステムに
おいて、前記中間バッファ装置5と前記主記憶装置6と
の間でデータ転送中に、前記チャネル処理装置3からデ
ータ書き込み要求がある場合、割り込み処理を行うこと
により、書き込みデータの対象ブロックが前記中間バッ
ファ装置5上にあるときはこの対象ブロックに書き込
み、ないときは前記チャネル処理装置3からの指示に従
い前記中間バッファ記憶装置5にのみ書き込むか前記主
記憶装置6にのみ書き込むようにしたものである。
【0022】また、中央処理装置1と、この中央処理装
置1に設けたバッファ記憶装置2と、周辺装置との接続
を行うチャネル処理装置3と、主記憶装置6と、この主
記憶装置6と前記バッファ記憶装置2または前記チャネ
ル処理装置3間で伝送するデータを格納する中間バッフ
ァ記憶装置5と、前記各装置間のデータの伝送を制御す
る主記憶制御装置4とを備えた3階層メモリシステムに
おいて、前記中間バッファ装置5と前記主記憶装置6と
の間でデータ転送中に、前記チャネル処理装置3からデ
ータ読み出し要求がある場合、割り込み処理を行うこと
により、この読み出しデータの対象ブロックが前記中間
バッファ記憶装置5上にあるときはこのブロックから読
み出し、ないときは前記主記憶装置6から読み出すと共
に前記チャネル処理装置3からの指示に従い前記中間バ
ッファ装置5に書き込む場合と書き込まない場合に切り
替えて処理するようにしたものである。
【0023】また、中央処理装置1と、この中央処理装
置1に設けたバッファ記憶装置2と、周辺装置との接続
を行うチャネル処理装置3と、主記憶装置6と、この主
記憶装置6と前記バッファ記憶装置2または前記チャネ
ル処理装置3間で伝送するデータを格納する中間バッフ
ァ記憶装置5と、前記各装置間のデータの伝送を制御す
る主記憶制御装置4とを備えた3階層メモリシステムに
おいて、前記中間バッファ装置5と前記主記憶装置6と
の間でデータ転送中に、前記チャネル処理装置3からデ
ータ書き込み要求がある場合、割り込み処理を行うこと
により、書き込みデータの対象ブロックが前記中間バッ
ファ装置5上にあるときはこの対象ブロックに書き込
み、ないときは前記チャネル処理装置3からの指示に関
係なく前記対象ブロックを前記主記憶装置6から前記中
間バッファ記憶装置5上に複写してこの複写ブロックに
書き込むようにしたものである。
【0024】また、前記割り込み処理を行うに際し、処
理データはブロック単位とせずそのブロック中の必要部
分のみを割り込み処理するようにしたものである。
【0025】
【作用】中央処理装置1がバッファ記憶装置(キャッシ
ュメモリ)2をアクセスし、ミスヒットした場合、中間
バッファ記憶装置5をアクセスするがここにもない場
合、主記憶装置6にアクセスし、主記憶装置6から中間
バッファ装置へデータを転送する。中間バッファ記憶装
置5と主記憶装置6間のデータ転送はブロック単位(例
えば512 バイト)で管理されるが、中央処理装置1が必
要とするデータはこの一部であるので、この一部を直ち
に転送し、残りはその後、データをブロックとして管理
するため、転送する。このようなとき、チャネル処理装
置3より主記憶装置6へデータ転送要求があったとき
は、割り込み処理により優先して処理するようにする。
このようにすることにより優先度の高い処理を待たせる
ことなく実施することができる。これは中央処理装置1
の数が多くなる程、中間バッファ装置5と主記憶装置6
間のデータ転送が多くなることから、効果的な処理とな
る。
【0026】チャネル処理装置の扱うデータは大容量と
なるものが多いが、比較的小容量で参照頻度の高いデー
タもある。そこで、書き込みデータの対象ブロックが中
間バッファ記憶装置5上にあるときは、このブロックに
書き込むが、ないときは、チャネル処理装置3からの指
示に従い、大容量なものは中間バッファ記憶装置5には
書き込まず主記憶装置6に書き込み、参照頻度の高いデ
ータは中間バッファ記憶装置5に書き込むようにする。
大容量のデータを中間バッファ記憶装置5に書き込む
と、既に記憶されているデータが主記憶装置6へ追い出
されてしまい、中央処理装置1へ悪影響を与える。
【0027】チャネル処理装置3がデータを読み出すと
きも同様で、この読み出し対象ブロックが中間バッファ
記憶装置5上にあるときはこのブロックから読み出す
が、ないときは主記憶装置6から読み出す。このときチ
ャネル処理装置3からの指示に従い、この読み出したデ
ータを中間バッファ記憶装置5に書き込む場合と書き込
まない場合とに分けて処理する。大容量のデータの場合
は、書き込まない。
【0028】チャネル処理装置3からデータを書き込む
とき、この書き込むデータの対象ブロックが中間バッフ
ァ記憶装置5にあるときはそのブロックに書き込むが、
ないときはチャネル処理装置3の指示に関係なく、書き
込みデータの対象ブロックを主記憶装置6から中間バッ
ファ記憶装置5に複写してこの複写したブロックに書き
込む。このデータとは中間バッファ記憶装置5に必ず書
き込むという特殊命令であり、チャネル処理装置3から
の中間バッファ記憶装置5のバイパス指令を無視するも
ので、例えば中間バッファ記憶装置5上のあるアドレス
のデータを読み、これから書き込もうとするデータと内
容を比較し、一致したらそのデータをそのアドレスに書
き込むというコンペア・アンド・スワップ命令などの場
合である。この命令は、メモリからデータ読み出し、比
較、再書き込みというフローになるため特別なオペレー
ションとなる。3階層メモリシステムに使用される主記
憶装置は、ブロック単位での書き込み、読み出しのオペ
レーションしかないような簡単な構成をしているのが一
般的である。従って主記憶上でこの命令を処理すること
はできず、GBS上で行うことになる。
【0029】中央処理装置1が中間バッファ記憶装置5
をアクセスしてヒットしないときは主記憶装置6から対
象データを読み出し、中間バッファ記憶装置5に取り込
むが、対象データはデータ転送を行う単位であるブロッ
クの一部であるので、まずこの対象データのみ中間バッ
ファ記憶装置5に移し、中央処理装置1はこのデータに
より処理を続行する。このブロックの残りのデータはそ
の後時間的に余裕のあるとき、主記憶装置6より中間バ
ッファ記憶装置5に取り込む。このようなときにチャネ
ル処理装置3からデータ書き込み要求があり、この要求
が上述の中間バッファ記憶装置5へのデータ取り込みよ
り優先度の高い場合は割り込み処理により優先的に書き
込みを行う。この書き込みは書き込みデータの対象ブロ
ックが中間バッファ記憶装置5上にあるときはそのまま
そのブロックに書き込むが、ないときはチャネル処理装
置3からの指示に従い中間バッファ記憶装置5をバイパ
スするかしないかを定めて主記憶装置6に書き込む。
【0030】中間バッファ記憶装置5と主記憶装置6と
の間でデータ転送中にチャネル処理装置3からより優先
度の高いデータの読み出し要求があったときも書き込み
要求のときと同様で割り込み処理により、この読み出し
データの対象ブロックが中間バッファ記憶装置5上にあ
るときは、このブロックから読み出し、ないときはチャ
ネル処理装置3からの指示に従い、中間バッファ記憶装
置5をバイパスするかしないかを定めて主記憶装置6よ
り読み出す。
【0031】中間バッファ記憶装置5と主記憶装置6と
の間でデータ転送中、チャネル処理装置3からより優先
度の高いデータの書き込み要求があったとき、割り込み
処理により、書き込み処理を行う。この書き込みは、書
き込みデータの対象ブロックが中間バッファ記憶装置5
上にあるときはそのブロックに書き込むが、ないときは
チャネル処理装置3の指令に関係なく、対象ブロックを
主記憶装置6より中間バッファ記憶装置5に複写してこ
の複写ブロックに書き込む。このような書き込みデータ
とは前述した特殊命令などの場合である。
【0032】中間バッファ記憶装置5と主記憶装置6と
でデータ転送中に前述した割り込み処理を行う場合、割
り込み処理データはブロック単位とせず、そのブロック
中の必要部分のみとし、優先度の低いデータはその後時
間的に余裕のできたときに行う。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図2は本発明が適用される計算機システムのブロ
ック構成図を示しており、中央処理装置が2個の場合の
例である。同図において、1は中央処理装置(CP
U)、2はバッファ記憶装置(BS)、3はチャネル処
理装置(CHP)、4は主記憶制御装置(MCU)、5
は中間バッファ記憶装置(GBS)、6は主記憶装置
(MSU)、7は中間バッファ記憶装置5のプライオリ
ティ回路、8は主記憶装置6のプライオリティ回路、S
1〜S5はデータの選択ゲート、a1,a2はそれぞれ
のCPU1からのデータ転送要求信号、a3はGBS5
をバイパスするか否かの制御信号であるフラグを含んだ
CHP3からのデータ転送要求信号、e1,e2はCP
U1からの書き込みデータ、e3はCHP3からの読み
出しデータ、d1,d2はCPU1への読み出しデー
タ、d3はCHP3への書き込みデータ、f1,f2は
MSU6の読み出しデータと書き込みデータ、g1,g
2はGBS5の読み出しデータと書き込みデータを表わ
している。
【0034】図3はチャネル処理装置3の構成を示すブ
ロック図である。チャネル処理装置3は、CPU1間と
で入出力命令を処理するチャネルマネシャー31と、中間
バッファ記憶装置5と主記憶装置6と周辺装置間のメモ
リアクセスを制御するストレージサーバ32と、複数のチ
ャネル装置34を制御し、個々のチャネルに依存するデー
タマネジャー33と、複数の周辺装置とのインタフェース
を待つチャネル装置34とから構成される。
【0035】チャネル処理装置3は、上記構成により、
多数の周辺装置と本体装置間とでデータを入出力するた
めに、CPU1からの入出力命令を処理して、複数のチ
ャネル装置34を制御する。個々のチャネル装置34は周辺
装置とのインタフェースを持ち、この間で数バイト幅単
位でデータの入出力を行う。データマネジャー33はロー
カルデータバッファを持ち、周辺装置によっては、1バ
イト幅で転送されるデータのバッファリングしている。
このデータが64バイト溜まったところで主記憶装置6に
転送する。
【0036】次に動作について説明する。 チャネル処理装置3からムーブアウト命令が発行され
た場合。 CHP3からの優先度の高いNバイトの書き込み要求
は、最初にGBSプライオリティ回路7に参加し、優先
順位の判定がなされ、優先権獲得後にGBS5中に該当
するデータ域があるか否かの確認を行う。尚、この転送
要求がもつ優先度は、CHP3が要求を発行する時に、
これに付加する場合と、MCU4がNバイトの転送要求
という専用のオペレーションコードを受け付けた時にこ
れに付加する方法があるが、本実施例では後者の場合と
して記述する。
【0037】該当するデータ域がGBS5上にある場合
は、CHP3からのデータをGBS5上のこの領域に書
き込む。このデータは信号線e3、データセレクタゲー
トS5、信号線g2を介してGBS5に送出される。次
に該当するデータがGBS5上にない場合は、転送命令
に付加されているフラグを見てMSU6またはGBS5
に書き込むかを決定する。ここでフラグ=1の場合は、
GBS5をバイパスしてMSU6への直接書き込みと
し、このフラグはCHP3自身が転送するデータの種類
によって決定する。
【0038】フラグ=1の転送要求は、MSUプライオ
リティ回路8に参加し優先順位の判定がなされる。この
時に既にGBS5−MSU6間で他の命令によるデータ
転送が実行されていた場合、後続のこのアクセスの方の
優先度が高く設定されているので、優先権が獲得され
る。これによって先行していたデータ転送は中断され、
後続のデータ転送のためのMSU6が起動される。CH
P3からの書き込みデータは信号e3、データセレクタ
ゲートS4、信号線f2経由でMSU6に送出されるこ
とになる。この転送処理が終了した時点で止められてい
た先行のデータ転送が再開されることになる。
【0039】フラグ=0の転送要求は、GBS5上に書
き込み先の領域を確保した後に書き込むが、この領域確
保のためにGBS5上の不要なブロックをMSU6に追
い出す場合がある。この追い出しのためのムーブアウト
アクセスはMCU4が発行し、先頭のNバイト分に相当
するデータ域には高い優先度を付与し、残りのデータ域
については低い優先度を付与する。
【0040】このムーブアウトアクセスは、GBSプラ
イオリティ回路7に参加して優先順位の判定がなされ
る。この時に既にGBS5−MSU6間で他の命令によ
るデータ転送が実行されていた場合、後続のこのアクセ
スの方が優先度が高く設定されているので、優先権が獲
得される。これによって先行のデータ転送は中断され
る。更にこのムーブアウトアクセスはMSUプライオリ
ティ回路8で優先権がとられた後にMSU6が起動さ
れ、GBS5上のムーブアウトデータがMSU6に送出
されて追い出しが完了する。
【0041】この作業によって空いたGBS5上の領域
に対してCHP3からの書き込みデータが信号線e3,
データセレクタゲートS5,信号線g2経由でGBS5
に送出される。この転送処理が終了した時点で止められ
ていた先行のデータ転送が再開される。
【0042】チャネル処理装置3からの読み出し要求
(ムーブイン) CHP3からの優先度の高い読み出し要求は、最初にG
BSプライオリティ回路7に参加し、優先順位の判定が
なされ、優先権獲得後にGBS5中に該当するデータが
あるか否かの確認を行う。該当するデータがある場合は
GBS5からのデータの読み出しを行い、このデータは
信号線g1、データセレクタゲートS1、信号線d3を
介してCHP3に送出される。
【0043】次に該当するデータがGBS5上にない場
合は、読み出したデータをMSU6から読み出すが、転
送命令に付加されているフラグを見てGBS5をバイパ
スするか否かを決定する。ここではフラグ=1の場合は
GBS5をバイパスしてMSU6からの直接読み出しと
し、このフラグはCHP3自身が転送するデータの種類
によって決定する。
【0044】フラグ=1の転送要求時において、GBS
5上にない場合、MSUプライオリティ回路8に参加し
優先順位の判定がなされる。この時に既にGBS5−M
SU6間で他の命令によるデータ転送が実行されていた
場合、後続のこのアクセスの方の優先度が高く設定され
ているので、優先権が獲得される。これによって先行し
ていたデータ転送は中断され、後続のデータ転送のため
のMSU6が起動される。MSU6からの読み出しデー
タは信号線f1、データセレクタゲートS1経由でCH
P3に送出される。この転送処理が終了した時点で、今
まで止められていた先行のデータ転送が再開される。
【0045】フラグ=0の転送要求は、MSU6から読
み出したデータを一旦GBS5上に格納した後、ここよ
りCHP3に送出するというGBS5経由の転送要求で
ある。MCU4はまずGBS5上にMSU6からの読み
出しデータを格納するための領域を確保する必要があ
り、このためにGBS5上の不要なブロックをMSU6
に追い出す場合がある。この追い出しのためのムーブア
ウトアクセスの動作は先の項と同じであるので説明を
省略する。
【0046】この不要なデータがMSU6に追い出され
たことによって空いたGBS5上の記憶領域に、新たに
必要となったMSU6からの読み出しデータが信号線f
1、データセレクタゲートS5経由でGBS5上に格納
される。この後にGBS5からCHP3に対して読み出
しデータが送出されるが、これは先の説明において、該
当データが最初にGBS5上にあった場合と等しくな
り、GBS5からの読み出しデータは信号線g1、デー
タセレクタゲートS1経由でCHP3に送出される。こ
の転送処理が終了した時点で止められていた先行のデー
タ転送が再開される。
【0047】ムーブイン時における不要ブロックのム
ーブアウト処理 左側のCPU1または中央のCPU1からのGBS5へ
の書き込み、またはGBS5から左側のCPU1または
中央のCPU1へのムーブインの要求は、最初にGBS
プライオリティ回路7に参加し、優先順位の判定がなさ
れ、優先獲得後にGBS5中に該当するブロックがある
か否かの確認を行う。該当するブロックがある場合で左
側のCPU1からGBS5への書き込みの場合は、信号
線e1,データセレクタS5,信号線g2を介して書き
込む。
【0048】また、該当するブロックがGBS5上にあ
る場合でGBS5からCPU1へのムーブイン要求の場
合には、信号線g1,データセレクタゲートS2または
S3、信号線d1、またはd2を介して各CPU1にG
BS5からのムーブインデータが送出される。
【0049】一方、GBS5上に該当ブロックがない場
合にMCU4は、MSU6からの該当のブロックを一旦
GBS5上に移すムーブイン動作を行い、このブロック
上の実際に使用する特定のデータ領域に対して書き込
み、読み出し処理をCPU1に行なわせる。このムーブ
イン動作時に、ブロック内のこのデータ域のみをまず最
初に転送することとし、このための転送単位をL×Kバ
イト(1≦K<M)とする。なお、GBS5とMSU6
間ではL×Mバイトのブロック単位でデータ転送が行な
われるものとする。
【0050】この時、本実施例ではMCU4が、CPU
1が当面の処理に必要とするブロック内のL×Kバイト
のデータ域の優先度を高くし、他の残りのデータ領域の
優先度は低いままとする制御を行う。このL×Kバイト
のデータ域の大きさは、例えばCPU1内のキャッシュ
(バッファ記憶装置2)のブロックの大きさに等しいと
すると、これは一般的には64バイトであるので、8バイ
トのデータが8回分、まず優先的に転送され、続いてブ
ロック内の残りのデータが低い優先度のままで転送され
ることになる。
【0051】この構成においてまずMCU4は、MSU
6からのムーブインデータを格納する領域を確保するた
めにGBS5上の不要なブロックを探し出す。もしこの
ブロックに変更がかかっていた場合、このブロックをM
SU6に追い出すムーブアウト動作が必要となるが、こ
のブロックの最初に追い出す領域をL×Kとして優先度
を高く設定し、残りのデータ域の優先度は低いままにし
ておく。
【0052】このL×Kバイトを含んだブロックのアク
セスはMSUプライオリティ回路8に参加し優先順位の
判定がなされる。この時、既にGBS5−MSU6間で
他の命令によるデータ転送が実行されていたとしても、
後続のこのアクセスの方が優先度が高く設定されている
ので、優先権が獲得される。これによって先行のデータ
転送は中断され、とりあえずL×Kバイト分のデータが
GBS5からMSU6に対して送出される。これは信号
線g1、データセレクタゲートS4、信号線f2を介し
てMSU6にデータが送出される。このL×Kバイトの
転送が終了すると、残りのデータ分は優先度が低くなる
ので、先に止められていた同じ優先度を持つ先行のデー
タ転送が再開される。
【0053】CPU1からのムーブイン要求 左側のCPU1または中央のCPU1からのムーブイン
要求は、最初にGBSプライオリティ回路7に参加し、
優先順位の判定がなされ、優先権獲得後にGBS5中に
該当するブロックがあるか否かの確認を行う。該当する
ブロックがある場合は、GBS5からデータの読み出し
を行う。このデータは信号線g1、データセレクタゲー
トS2またはS3を介し、更に信号線d1またはd2を
介して左側のCPU1または中央のCPU1に送出され
る。
【0054】この時、本実施例ではMCU4が、CPU
1が当面の処理に必要とするブロック内のL×Kバイト
のデータ域の優先度を高くし、他の残りのデータ領域の
優先度は低いままとする制御を行う。このL×Kバイト
のデータ域の大きさは、例えばCPU1内のキャッシュ
2のブロックの大きさに等しいとすると、これは一般的
には64バイトであるので、8バイトのデータが8回分、
まず優先的に転送され、続いてブロック内の残りのデー
タが低い優先度のままで転送されることになる。
【0055】次に、GBS5上に該当するブロックがな
い場合は、MSU6からこのブロックをムーブインする
が、もしGBS5上にムーブインするための領域が無い
場合は、先のの項の説明に従って領域を確保してから
ムーブインする。このL×Kバイトのムーブインデータ
にも高い優先度が付加されるので、この転送要求がMS
Uプライオリティ回路8に参加すると優先権が獲得され
る。この時に、既にGBS5−MSU6間で他の命令に
よるデータ転送が実行されていた場合これが中断され、
後続のこのデータ転送のためのMSU6が起動される。
【0056】このMSU6の読み出しデータは、先頭の
8バイト×8回分が優先的に信号線f1、データセレク
タゲートS2またはS3、そしてd1で左側のCPU1
またはd2で中央のCPU1に転送されつつ、S5、g
2経由でGBS5にも書き込まれる。このL×Kバイト
分の転送処理が終了すると、残りのデータ分は優先度が
低くなるので、先に止められていた同じ優先度を持つ先
行のデータ転送が再開される。
【0057】次に割り込み制御を行うプライオリティ回
路とアドレスカウントレジスタの動作について説明す
る。図4は主記憶制御装置(MCU)4の構成のうち割
り込み制御に関する部分を示す図であり、41,42はそれ
ぞれCPU1用とCHP3用のメモリアクセスポート、
43はアドレスカウントレジスタ、43aはアドレスカウン
トレジスタ中の有効ビット(V)、43bはアドレスカウ
ントレジスタ中のプライオリティビット(P)、43cは
転送するデータの長さを示すビット、41a,42aはそれ
ぞれCPU1,CHP3からのデータ転送要求信号を表
わしている。
【0058】例えば、CPU1から1ブロック64バイト
のムーブイン要求41aが来ると、CPU1に対応するメ
モリアクセスポート41にこのムーブイン要求がセットさ
れる。本例ではメモリアクセスポートは2個の例を示し
ており、CPU1からのアクセスは同時に2個まで保持
することが可能である。なお、各ポートが満杯となると
ポートビジー信号がCPU1に対して出され、次の処理
依頼は出せなくなる。
【0059】このアクセスポートにセットされたムーブ
イン要求は、まずGBSプライオリティ回路7に参加す
る。MCU4は、このアクセス中の先頭の64バイト(L
×Kバイト)に対応するアドレスに高い優先度を付加
し、これをGBSプライオリティ回路7に参加させて優
先権を調べる。ここで優先順位の判定がなされ、優先権
を獲得した後にGBS5中に該当するデータがあるか否
かの確認を行い、該当するデータがない場合はMSUプ
ライオリティ回路8に参加する。該当データがあった場
合は、GBSプライオリティ回路7が引き続いて動作す
る。
【0060】先頭アドレスがGBSプライオリティ回路
7に参加した時、このアドレスはアクセスカウントレジ
スタ43にも格納され、バリッドビット(V)をセットす
る。更に優先的に転送するアドレス域(格納アドレスの
内、転送データに応じたアドレスであり、ここでは64バ
イトに対応する8アドレス)を計算し、この値をレング
ス部(L)にセットする。更にこのレングス部に対して
先頭のアクセスアドレスに付加したと同じ優先度を意味
する1ビットの信号をプライオリティビット(P)にセ
ットする。これによってこのアドレス域は高い優先度を
持つので他のデータ転送処理によって妨げを受けない。
このアドレス域以外、つまり優先度をセットしなかった
他のデータ域に対しては先の優先度より低いものとす
る。
【0061】このアドレスカウンタ43の出力はGBSプ
ライオリティ回路7に参加し続け、8バイトのデータが
転送される毎にカウント内容を+1していき、1個のブ
ロックのデータが転送し終わった時にバリッドビットが
リセットされる。このカウントの途中でアドレスカウン
トレジスタ43の内容がレングス値を越えた場合、プライ
オリティが付加されていない状態となるので、残りのデ
ータ転送に対する優先度は下がる。
【0062】なお、GBS5とMSU6間のデータ転送
の場合のアクセスカウントレジスタ43は、1ブロックが
512 バイトなので、512 バイト領域に対してバリッドビ
ットをセットし、この中で優先的に転送する64バイト領
域をレングス部(L)にセットする。
【0063】この残りのデータ転送途中に、優先度の高
い他のデータ転送要求がGBSプライオリティ回路7に
入ると、低い優先度を持つデータ転送のためのこのアド
レスカウントレジスタ43のカウントアップは停止され、
代わりに新たに入ったアクセスのためのアドレスカウン
トレジスタ43がカウント動作を開始する。このようにし
てCPUあるいはCHPポート毎にある複数のアドレス
カウントレジスタ43の出力は、唯一1個のみが選択され
る。
【0064】各プライオリティ回路7,8には、CPU
台数分設けてなるCPUポート、CHP用のCHPポー
ト、MCU4内で制御するムーブインとムーブアウト用
のMI/MOポートがある。各ポート間のプライオリテ
ィの取り方としては、最低でも8バイトづつ、または同
じ優先度を持つ連続した8バイトデータ群を1個の固ま
りとしても取ることができ、優先度の高い8バイトのデ
ータ、または連続したデータ群の方が低い優先度のそれ
よりも優先するものとし、同一優先度の場合は任意のポ
ート、例えばCHPポートからの要求を優先したり、早
い者順に処理するようにしておき、先行したデータ転送
が終わらないうちは、後続の同一優先度を持つデータ転
送が入れないようにしておく。
【0065】この制御により、あるポートからデータ転
送要求があった場合、先頭の必要部分だけ優先度を上げ
て処理を行い、残りの転送分については自、他ポートか
らの別のデータ転送が来ない場合にのみ転送を続けるこ
とができる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、中間バ
ッファ記憶装置と主記憶装置間でデータ転送中により優
先度の高いアクセス要求が生じた場合、割り込みにより
中間バッファ記憶装置や主記憶装置へアクセスが可能と
なる。さらに、緊急度の高い処理は必要なデータだけ優
先的に処理されるので処理効率の向上が図れる。接続さ
れる中央処理装置が増加する程中間バッファ記憶装置と
主記憶装置とのデータ転送の機会は多くなるので、本発
明が有効になる。また中間バッファ記憶装置のアクセス
においては大容量データなどは中間バッファ記憶装置を
バイパスし、使用頻度の高いデータは中間バッファ記憶
装置に常駐させることができるので、既に中間バッファ
記憶装置に登録され現在使用中のブロックデータを追い
出してしまうことも避けることができ処理効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】チャネル処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】主記憶制御装置の割り込み処理部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】従来例の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のプライオリティ回路とアドレスカウント
回路を示す図である。
【符号の説明】
1 中央処理装置(CPU) 2 バッファ記憶装置(キャッシュ) 3 チャネル処理装置 4 主記憶制御装置(MCU) 5 中間バッファ記憶装置(GBS) 6 主記憶装置(MSU) 7 GBSプライオリティ回路 8 MSUプライオリティ回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理装置(1)と、この中央処理装
    置(1)に設けたバッファ記憶装置(2)と、周辺装置
    との接続を行うチャネル処理装置(3)と、主記憶装置
    (6)と、この主記憶装置(6)と前記バッファ記憶装
    置(2)または前記チャネル処理装置(3)間で伝送す
    るデータを格納する中間バッファ記憶装置(5)と、前
    記各装置間のデータの伝送を制御する主記憶制御装置
    (4)とを備えた3階層メモリシステムにおいて、前記
    中間バッファ装置(5)と前記主記憶装置(6)の間で
    データ転送中、前記チャネル処理装置(3)と前記主記
    憶装置(6)間での直接データ転送を割り込み処理で行
    うようにしたことを特徴とする3階層メモリシステム。
  2. 【請求項2】 中央処理装置(1)と、この中央処理装
    置(1)に設けたバッファ記憶装置(2)と、周辺装置
    との接続を行うチャネル処理装置(3)と、主記憶装置
    (6)と、この主記憶装置(6)と前記バッファ記憶装
    置(2)または前記チャネル処理装置(3)間で伝送す
    るデータを格納する中間バッファ記憶装置(5)と、前
    記各装置間のデータの伝送を制御する主記憶制御装置
    (4)とを備えた3階層メモリシステムにおいて、前記
    チャネル処理装置(3)からデータを書き込む際、この
    書き込みデータの対象ブロックが前記中間バッファ記憶
    装置(5)上にあるときはこのブロックに書き込み、な
    いときは前記チャネル処理装置(3)からの指示に従い
    前記中間バッファ記憶装置(5)にのみ書き込むか前記
    主記憶装置(6)にのみ書き込むようにすることを特徴
    とする3階層メモリシステム。
  3. 【請求項3】 中央処理装置(1)と、この中央処理装
    置(1)に設けたバッファ記憶装置(2)と、周辺装置
    との接続を行うチャネル処理装置(3)と、主記憶装置
    (6)と、この主記憶装置(6)と前記バッファ記憶装
    置(2)または前記チャネル処理装置(3)間で伝送す
    るデータを格納する中間バッファ記憶装置(5)と、前
    記各装置間のデータの伝送を制御する主記憶制御装置
    (4)とを備えた3階層メモリシステムにおいて、前記
    チャネル処理装置(3)がデータを読み出し時に、この
    読み出しデータの対象ブロックが前記中間バッファ記憶
    装置(5)上にあるときはこのブロックから読み出し、
    ないときは前記主記憶装置(6)から読み出すと共に前
    記チャネル処理装置(3)からの指示に従い前記中間バ
    ッファ装置(5)に書き込む場合と書き込まない場合に
    切り替えて処理するようにしたことを特徴とする3階層
    メモリシステム。
  4. 【請求項4】 中央処理装置(1)と、この中央処理装
    置(1)に設けたバッファ記憶装置(2)と、周辺装置
    との接続を行うチャネル処理装置(3)と、主記憶装置
    (6)と、この主記憶装置(6)と前記バッファ記憶装
    置(2)または前記チャネル処理装置(3)間で伝送す
    るデータを格納する中間バッファ記憶装置(5)と、前
    記各装置間のデータの伝送を制御する主記憶制御装置
    (4)とを備えた3階層メモリシステムにおいて、前記
    チャネル処理装置(3)からデータを書き込む際、この
    書き込みデータの対象ブロックが前記中間バッファ記憶
    装置(5)上にあるときはこのブロックに書き込み、な
    いときは前記チャネル処理装置(3)からの指示に関係
    なく前記対象ブロックを前記主記憶装置(6)から前記
    中間バッファ記憶装置(5)上に複写してこの複写ブロ
    ックに書き込むようにしたことを特徴とする3階層メモ
    リシステム。
  5. 【請求項5】 中央処理装置(1)と、この中央処理装
    置(1)に設けたバッファ記憶装置(2)と、周辺装置
    との接続を行うチャネル処理装置(3)と、主記憶装置
    (6)と、この主記憶装置(6)と前記バッファ記憶装
    置(2)または前記チャネル処理装置(3)間で伝送す
    るデータを格納する中間バッファ記憶装置(5)と、前
    記各装置間のデータの伝送を制御する主記憶制御装置
    (4)とを備えた3階層メモリシステムにおいて、前記
    中間バッファ装置(5)と前記主記憶装置(6)との間
    でデータ転送中に、前記チャネル処理装置(3)からデ
    ータ書き込み要求がある場合、割り込み処理を行うこと
    により、書き込みデータの対象ブロックが前記中間バッ
    ファ装置(5)上にあるときはこの対象ブロックに書き
    込み、ないときは前記チャネル処理装置(3)からの指
    示に従い前記中間バッファ記憶装置(5)にのみ書き込
    むか前記主記憶装置(6)にのみ書き込むようにするこ
    とを特徴とする3階層メモリシステム。
  6. 【請求項6】 中央処理装置(1)と、この中央処理装
    置(1)に設けたバッファ記憶装置(2)と、周辺装置
    との接続を行うチャネル処理装置(3)と、主記憶装置
    (6)と、この主記憶装置(6)と前記バッファ記憶装
    置(2)または前記チャネル処理装置(3)間で伝送す
    るデータを格納する中間バッファ記憶装置(5)と、前
    記各装置間のデータの伝送を制御する主記憶制御装置
    (4)とを備えた3階層メモリシステムにおいて、前記
    中間バッファ装置(5)と前記主記憶装置(6)との間
    でデータ転送中に、前記チャネル処理装置(3)からデ
    ータ読み出し要求がある場合、割り込み処理を行うこと
    により、この読み出しデータの対象ブロックが前記中間
    バッファ記憶装置(5)上にあるときはこのブロックか
    ら読み出し、ないときは前記主記憶装置(6)から読み
    出すと共に前記チャネル処理装置(3)からの指示に従
    い前記中間バッファ装置(5)に書き込む場合と書き込
    まない場合に切り替えて処理するようにしたことを特徴
    とする3階層メモリシステム。
  7. 【請求項7】 中央処理装置(1)と、この中央処理装
    置(1)に設けたバッファ記憶装置(2)と、周辺装置
    との接続を行うチャネル処理装置(3)と、主記憶装置
    (6)と、この主記憶装置(6)と前記バッファ記憶装
    置(2)または前記チャネル処理装置(3)間で伝送す
    るデータを格納する中間バッファ記憶装置(5)と、前
    記各装置間のデータの伝送を制御する主記憶制御装置
    (4)とを備えた3階層メモリシステムにおいて、前記
    中間バッファ装置(5)と前記主記憶装置(6)との間
    でデータ転送中に、前記チャネル処理装置(3)からデ
    ータ書き込み要求がある場合、割り込み処理を行うこと
    により、書き込みデータの対象ブロックが前記中間バッ
    ファ装置(5)上にあるときはこの対象ブロックに書き
    込み、ないときは前記チャネル処理装置(3)からの指
    示に関係なく前記対象ブロックを前記主記憶装置(6)
    から前記中間バッファ記憶装置(5)上に複写してこの
    複写ブロックに書き込むようにしたことを特徴とする3
    階層メモリシステム。
  8. 【請求項8】 前記割り込み処理を行うに際し、処理デ
    ータはブロック単位とせずそのブロック中の必要部分の
    みを割り込み処理するようにしたことを特徴とする請求
    項1,5,6,7のいずれかに記載の3階層メモリシス
    テム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119413A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 日本電気株式会社 キャッシュメモリ、情報処理装置およびキャッシュメモリ制御方法

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WO2009119413A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 日本電気株式会社 キャッシュメモリ、情報処理装置およびキャッシュメモリ制御方法

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